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米国の核合意離脱と石油産業への影響

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– 1 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 更新日:2018/05/23 調査部:猪原渉、芦原雪絵

米国の核合意離脱と石油産業への影響

(ワシントン事務所、米国 EIA、Platts Oilgram News、International Daily 他) 〇2018 年 5 月 8 日、米国が核合意離脱を表明した。情勢の先行きが見えず、今後の石油開発への不 安、ひいては中東情勢混乱の予想も広がっている。こうした中でこれまでの報道や各社による発言から 現在の状況を整理する。 〇トランプ米大統領は 2018 年5 月8 日、イラン核合意(「包括的共同行動計画(JCPOA)」)からの離脱を 表明し、JCPOA に関連する制裁措置を再開するためのプロセスを即座に開始するように指示した。この 制裁措置はイランの重要な経済セクター(エネルギー、石油化学及び金融セクター)を対象とする。同 日、財務省は再発動される制裁及び事業縮小期間に関するガイダンス(FAQ)を発表した。それによれ ば、制裁はそれぞれ 90 日(2018 年 8 月 6 日まで)と 180 日(2018 年 11 月 4 日まで)の事業縮小期間を 設け、期間終了時に制裁は完全に発効する。 〇米国のイラン核合意からの離脱を受けて、特に欧州連合(EU)加盟国に対する制裁の適用について、 多くの混乱が生じている。EU メンバーは容認できないとの姿勢を示し、米国抜きでの核合意維持および 米国制裁からの企業保護の道を模索。ロシアや中国も核合意継続への支持を表明した。イランも核合意 への残留を表明したものの、その一方で将来的な離脱に含みをみせる。 〇イランの 2018 年 4 月の原油輸出量は 2016 年 1 月の核合意後最高水準となる 262 万 b/d に達した。 現在、イラン産原油を主に輸入しているのは中国、インドといったアジア諸国やイタリア、フランスといっ た EU 諸国およびトルコで、全輸出量のうち、中国、インド、韓国、日本のアジアの主要バイヤーが 60%以 上を占める。トランプ政権はイラン原油の「相当量の削減」の定義について明らかにしていないが、「過去 最高水準の制裁」を掲げるトランプ氏が前回の制裁時にオバマ政権(当時)が求めた「約 20%」を上回る 削減を各国に要求する可能性もある。前回の制裁時、2012 年のイラン原油の生産量は 2011 年比で約 100 万 b/d 減少した。このことから、今回の制裁でも前回同様 50~100 万 b/d の供給減少の可能性もあり 得るといえる。 〇イランは石油・ガス生産能力の維持・拡大を目指し、数多くの外資参入対象の開発案件・探鉱案件に ついて、IOC 各社との協議を実施していた。しかし、今般の米国の核合意離脱(制裁再開)により、外資 各社はイランからの撤退や事業中止を検討している。技術力のある外資の撤退により長期的な生産能力 の減退が続くことになれば、イラン上流開発は今後長期に亘り停滞する恐れがある。また、制裁再発動 による原油輸出の大幅削減と合わせ、石油収入に依存するイラン経済にとって大きな打撃となる可能性 が高い。 (本稿は 2018 年 5 月 22 日現在の情報に基づき執筆いたしました。) 1. 米国による核合意離脱、再制裁発動の表明 (1)トランプ大統領の発表 トランプ米大統領は 2018 年 5 月 8 日、イラン核合意(「包括的共同行動計画(JCPOA)」)からの離

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– 2 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 脱を表明し、JCPOA に関連する制裁を直ちに再開するためのプロセスを即座に開始するように指示した。 この制裁はイランの重要な経済セクター、つまりエネルギー、石油化学及び金融セクターを対象とする。 また、JCPOA による経済制裁緩和を受けて、イランビジネスを行う企業には事業を清算するための期間 として「事業縮小期間」(wind down period)を与え、期間内に事業を終了できなかった場合には重大な結 果を招く可能性がある、と示している。 同日に財務省は、スティーブン・ムニューシン長官の声明と再発動される制裁及び事業縮小期間に関 するガイダンス(FAQ)を発表した。それによれば、財務省外国資産管理局(OFAC)は、大統領の決定を 実施するために直ちに行動を起こし、制裁は、それぞれ 90 日(2018 年 8 月 6 日まで)と 180 日(2018 年 11 月 4 日まで)の事業縮小期間を設け、期間終了時に制裁は完全に発効する。(図1、図 2 参照) ポンぺオ国務長官は 21 日、包括的な対イラン戦略を公表し、「歴史上最強の制裁を課す」として各国 に同調を呼びかけた。核計画の永続的な放棄、ウラン濃縮の停止、ヒズボラ、ハマス、フーシ派等への 支援の終結、シリアからの兵力撤退など 12 項目を要求し、実行するまで制裁を継続する、と表明した。 トランプ大統領は数か月以内に「過去最大級の制裁」を発動する、としている。ただし、その具体的な 中身はまだ明らかになっていない。 図 1:再発動する二次制裁 事業縮小期間 90 日(期限:2018 年 8 月 6 日)

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– 3 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図 2:再発動する二次制裁 事業縮小期間 180 日(期限:2018 年 11 月 4 日) (2)各国の反応 米国のイラン核合意からの離脱を受けて、特に欧州連合(EU)加盟国に対して制裁がどのように再適 用されるかについて、多くの混乱が生じている。EU メンバーはトランプ大統領の制裁の強硬姿勢に驚き、 動揺し、容認できないとの姿勢を示した。英国とドイツ、フランスは8日、米国に対し他国のイラン核合意 履行を妨害しないように訴え、「イランが核合意を守る限り、欧州も合意を堅持する方針。核合意にとどま り、合意の履行を続ける」とする共同声明を発表した。15 日、イランのザリフ外相と英仏独の外相、EU の モゲリーニ外交保障上級代表はブリュッセルで会合を開き、米国抜きでの核合意維持に向けた方策を話 し合い、打開策を数週間以内に目指すことで一致した。会合についてイランのザリフ外相は「良いスター トを切った」と評するものの、欧州側はイランに対し、核合意に基づく経済的恩恵を保障する必要がある、 【注 1】イランから輸入する原油等の代金決済のためイラン中央銀行等と金融取引を行った外国金融機関への制裁。制裁の 除外を受けるためには、金融機関の母国がイラン原油の購入量の「相当量の削減」をする必要があり、米国政府が相当量の 削減を認定した場合、制裁対象から当該国が除外される。トランプ政権は「相当量の削減」の定義を示していないが、オバマ 政権時代(2012 年)に使われたパラメータ(「約 20%削減」)を上回る削減を要求する可能性あり。 【注 2】非米国人を対象として、イランの石油資源の開発、イランにおける石油精製品の生産、イランへの石油精製品の輸出、 イラン国外における石油資源の開発に係るイランとのジョイントベンチャー、イランにおける石油資源の開発及び石油精製品 の生産への援助、イランからの石油化学製品の購入及び開発、イランからの原油の輸送、イラン由来の原油及び石油精製品 を積む船舶の所有、運航及び管理などが想定。

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– 4 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 と警告。欧州からの投資継続の確証が得られなければ合意離脱も辞さない、との姿勢を示す。 今年に入り EU 内では、米国による二次制裁再発動の見通しから欧州投資銀行(EIB)など EU 機関に よるイランビジネスを行う欧州企業(Total、エアバス等)の保護策に取り組んできた。フランスの国営投資 銀行 Bpifrance は 2 月、「今年後半にイランの輸入業者を対象としたユーロ建て信用保証を提供する」と 発表。通貨やその他、米国に一切関連しない資金調達を構築することにより米法適用域外へ逃れる考え を示した。EU が欧州企業に第三国の経済制裁に従わないよう命じる「ブロッキング規制」も検討されてい る。同規制は 1996 年の米国の対キューバ制裁時に制定されたものだが、これまでに発動されたことはな く、実効力は不明といわれる。欧州各国は米国に欧州企業を制裁対象から外すよう求めているが、5 月 13 日、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、イランと取引を続ける欧州企業が「米制裁 の対象になる可能性がある」との認識を明示している。 欧米の足並みが乱れる中、中東での影響力拡大をうかがうロシアと中国の動きも気になる。5 月 14 日 にイランのザリフ外相と会談したロシアのラブロフ外相は「中国・欧州と共に再制裁への反対結集を話し 合う予定である」と発言した。ロシアは混乱の中でイランとの関係を深め、中東における影響力を広げよう としている。また、ロシアは今回の米国による核合意離脱に伴い軍事衝突の懸念も浮上しているイスラエ ルとイランの両国と友好な関係を持つ。5 月 13 日、中国の王毅外相はザリフ外相との会談で、中国は「客 観的、公正かつ責任ある態度でイランの核取引を維持する努力を継続する」と述べた。中国はイランにと って最大の原油輸出先だ。イランからの原油輸入に人民元建て決済を用いることで米制裁によるドル決 済の制約を回避する、といった方策を話し合う可能性もある。 他方で、イランと対立するイスラエルとサウジアラビア、UAE は、今回のアメリカによる核合意離脱を歓 迎し、支持する立場を表明。イランにとって第四の原油輸入国であるトルコは、「核合意は重要な外交上 の成果である」と述べ、核合意の維持を支持する。 (3)イランの反応 イランのロウハニ大統領は 8 日、トランプ米大統領による核合意離脱発表を受けてテレビ演説し、「(米 国を除く)5 ヵ国と協議して核合意の目的が達成されるならイランはとどまる」と表明した。しかしその一方 で、「われわれの利益が保証されなければ、その時に政府の決断を国民に説明する」と述べた。また、必 要ならば無制限にウラン濃縮活動を再開できるよう原子力庁に指示したことも明らかにし、将来的な離脱 に含みを持たせた。ザリフ外相は 13 日以降、中ロ欧を訪問し、米抜きの核合意を維持する方向で合意を

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– 5 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図る。イラン国内では、かねてより核合意に不満を持つ反米の保守強硬派が勢いを増している。核開発 を再開すれば、トランプ米大統領にイランへの軍事攻撃を含む圧力強化の口実を与えるとの懸念から、 イラン政府は核合意の破棄には踏み込まず抑制的な対応を示す。イラン国内では通貨リアルの急落な ど既に深刻な経済混乱が続いている。トランプ米大統領は最高レベルの経済制裁を科すと明言したが、 ロウハニ大統領は「心理戦や経済的な圧迫には影響されない」と一蹴。「イラン国民は懸念を抱く必要は ない」と平静を呼び掛けた。 2. 制裁による影響 (1)石油需要への影響 これまでの経緯(~核合意まで) 1979 年のイラン・イスラム革命以来、米国は様々な経済制裁をイランに課してきた。とりわけ、エネルギ ーに関係する制裁の支柱を成すのは、1996 年 8 月 5 日に制定された「イランおよびリビア制裁法」 (ILSA:Iran and Libya Sanction Act)である。元々、イランのエネルギーセクターに対する 2,000 万ドル以 上の投資行為などを制裁対象として制定された。 ハタミ大統領政権下の 2002 年 8 月には、国内の反体制派が国際原子力機関(IAEA)に未申告の核施 設の存在を暴露したことで、核問題が大きな焦点として浮上することになった。これが当時、イランを「悪 の枢軸」と名指ししたブッシュ大統領にとって制裁強化の正当性を裏付ける格好の材料となった。その後、 英仏独との合意成立など、核問題の解決に向けて一定の前進が見られたものの、2005 年 8 月にアフマ ディネジャード氏が大統領に就任したことで事態は一変した。イラン政府の対欧米姿勢が硬化したため に英仏独との交渉は頓挫し、イランは再び濃縮活動を強行した。 これを受け、2006 年以降、国連や EU、米国以外の国々も次々と対イラン制裁関連法案を可決し、制 裁発動要件は徐々に拡大されていった。国際社会によるこれら一連の制裁措置がイラン経済の疲弊化 につながったが、2011 年 12 月の FY2012NDAA(国防授権法)の成立、2012 年 1 月の EU のイラン原油 禁輸決定により、生産量・輸出量の減少に拍車がかかった。前回の制裁時は、米国が各国に約 20%の 原油輸入削減を求め、これを受け入れた日本などは制裁対象から除外された。イラン原油の生産量は

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– 6 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2011 年(年間平均)の 362 万 b/d から 2012 年 9 月には 268 万 b/d と約 100 万 b/d 減少した。 年 核問題をめぐる動き 1996年 イランおよびリビア制裁法( ILSA)制定 2002年 反体制派が建設中の核施設の存在を暴露 2005年 アフマディネジャード大統領就任 2006年 4月 イランが3.5%ウラン濃縮を開始 2006年 国連安保理がイラン制裁採択 2009年 1月 オバマ大統領就任 2010年 2月 イランが20%ウラン濃縮に着手 6月 国連安保理決議 7月 米国対イラン包括制裁法(CISADA)制定 7月 EU制裁決議(投資、貿易への制限、資産凍結等) 2011年 12月 米国FY2012国防授権法(NDAA)§1245制定 2012年 1月 EU制裁決議(イラン産原油・ 石油製品の禁輸、7月より実施) 2月 米国大統領令13599 7月 米国大統領令13622 9月 米国イラン脅威削減及びシリア人権法( ITRSHRA)制定 10月 EU制裁決議(イラン金融機関との取引禁止) 12月 米国FY2013国防授権法(IFCA)制定 2013年 8月 ロウハニ大統領就任 11月 イランとP5+1(米英仏露中+独)、制裁緩和に関する暫定合意 2015年 7月 最終合意 2016年 1月 米欧がイラン制裁解除 2017年 1月 トランプ米大統領就任 8月 ロウハニ大統領2期目就任 10月 トランプ米大統領が核合意破棄を警告 2018年 1月 トランプ大統領が合意の見直しを強く要求 5月 トランプ大統領が合意の離脱、制裁の再開を表明 ※イラン制裁関連法令については主要なものを記載。これ以外にも法令は多数あり。 出所:報道等に基づき JOGMEC 作成 図 3:核合意をめぐるこれまでの経緯

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– 7 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 (輸入量はコンデンセートを含む) 出所:各種情報に基づき、JOGMEC 作成 図 4:各国のイラン原油輸入量の推移 核合意後の状況(2016 年 1 月~) 2016 年 1 月に核合意が発効、欧州向け輸出が再開したことにより、イランの輸出量は急増し、2012 年 の制裁前を上回るレベルにまで回復している。2017 年の石油生産量は 470 万 b/d、うち原油は 380 万 b/d であった。中長期的には、イランは第 6 次 5 か年計画(2016 年 3 月~2021 年 3 月)の期間内に原油 生産量を 470 万b/d に増やす計画だ。ただし、イランでは生産の多くを数十年経過した少数の成熟油田 に依存しており、自然減退が進み、生産能力を維持するためには増進回収技術が不可欠となっている。 中期的な目標の達成には知見、技術を有する外国企業のイラン上流事業への参加が必須とされる。 (生産量はコンデンセートを含む) 出所:米国 EIA 資料に基づき JOGMEC 作成 図 5:イランの石油生産量

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– 8 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 イランの原油・コンデンセートの輸出量は 2016 年以降大幅に伸びており、2018 年 4 月の原油輸出量 は 2016 年 1 月の核合意後最高水準となる 262 万 b/d に達した。現在、イラン産原油を主に輸入している のは中国、インドといったアジア諸国やイタリア、フランスといった EU 諸国およびトルコで、全輸出量のう ち、中国、インド、韓国、日本のアジアの主要バイヤーが 60%以上を占める。 出所:米国 EIA 情報に基づき JOGMEC 作成 図 6:2017 年イラン原油の国別輸出先 3. 米国による核合意離脱・再制裁発動の表明の後の動き 専門紙によると、「制裁の再発動により、イランの原油輸出-特に欧州向け-が 2019 年にかけて徐々 に減少する。ただし、2012 年の制裁の時と比べ、影響は最小限に留まる。即時影響が 20 万b/d 以下で、 6 か月後の影響は 50 万 b/d 以下になるだろう」という。一方、最終的に 100 万 b/d の石油供給の混乱を 引き起こすとみる一部アナリストもいる。1 イランの原油輸出への影響のうちのいくつかは、「様々な制裁法の実施および解釈について、政権が いかに取り扱うか」にかかっている。トランプ政権はイラン原油の「相当量の削減」の定義について明らか にしていないが、「過去最高水準の制裁」を掲げるトランプ米大統領が前回の制裁時にオバマ政権(当

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– 9 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 時)が求めた「約 20%」を上回る削減を各国に要求する可能性もある。前回の制裁時、イラン原油の生産 量は 2011 年(年間平均)の 362 万 b/d から 2012 年 9 月には 268 万 b/d と約 100 万 b/d 減少した。この ことから、今回の制裁でも前回同様 50~100 万 b/d の供給減少の可能性もあり得るといえる。 2011年12月31日 FY2012NDAAが成立 2012年1月19日 上院議員らがガイトナー財務長官に対して、相当の削減ついて購入額の18%削減として定義すべきとの書簡を発出 2012年3月20日 クリントン国務長官は、日本を含む11ヵ国がイランからの原油購入量を相当に削減したことからFY2012NDAAセクション1245の制裁対 象から除外を発表 のち議会に報告(OFACのFAQ174によれば、当該除外の決定は、国務長官が財務長官、エネルギー長官及び国家情報長官と協議し 決定) 2012年6月20日 衆議院本会議で「イラン産原油輸送タンカー特措法」が可決、成立 2012年9月14日 クリントン国務長官が日本などの除外を発表 2013年3月13日 ケリー国務長官が日本などの除外を発表 2013年9月6日 ケリー国務長官が日本などの除外を発表 2013年11月24日 P5+1とイランはJPOAに合意 2014年1月20日 米国政府はJPOAの制裁緩和措置を実施(6ヵ月ごと、2014年7月、11月にそれぞれ延長、さらに2015年7月14日まで数次の延長) 米国政府は、「イランから現在原油を購入する国が現在の平均量を購入できるよう」さらなる削減を求めることを停止 日本、中国、インド、韓国、台湾、トルコに対するNDAA2012セクション1245の制裁に関するWaiverを発行 2015年7月14日 P5+1とイランはJCPOAに合意 2016年1月16日 FY2012NDAAセクション1245はWaiveされ、以降120日ごとにWaiverは更新され、直近では2018年1月12日に更新 出所:報道等に基づき JOGMEC 作成 図 7:<参考>FY2012NDAA 制裁関連クロニクル 欧州各国が反対を表明し、核合意維持に向けて対抗する姿勢を見せる中で、需要サイドの反応が見 えてきた。 韓国は原油輸入削減の動きがうかがえる。韓国石油公団(KNOC)の公表データによれば、今年 1-3 月のイラン原油輸入量は 31.6 万 b/d で、前年同期の 51.9 万 b/d と比較し 39.0%減少した。なお、削減 以前の韓国のイラン原油輸入量は、2016 年 1 月の制裁解除以降増加傾向にあり、2017 年の輸入量は前 年比で 32.1%増加の 40.5 万 b/d であった。一部報道では、韓国の精製業者は 11 月 4 日の期限を念頭 に置き、今後第 2、第 3 四半期に徐々に約 10-20%の削減を行う予想であるという。また、ロシアや米国と いった他の代替先確保の可能性についても触れている。2 その一方で、「中国やインドは、イラン原油の価格の優位性等を理由に、(日本や韓国と比較して)削 減はなるべくゆっくり、少量に抑えていくだろう」という予想もある。

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– 10 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 出所:KNOC 情報に基づき JOGMEC 作成 図 8:韓国のイラン原油輸入量推移 出所:石油統計 図 9:<参考>日本のイラン原油輸入量推移

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– 11 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 欧州石油関連業界では、大半において米国による制裁を順守する、あるいは備えるといった姿勢が みられる。デンマークの A・P・Moller Holding のタンカー船子会社 Maersk Tankers は、「5 月 8 日までに 締結された顧客契約を実行し、米国の再制裁措置の要求に応じて、11 月 4 日までに事業縮小(wind down)することを約束する」との声明を出した。「イラン産原油の購入を控えるように要請された。制裁発 効まで 6 か月の事業縮小期間があるので、相応の資金を用意できれば可能であるとみている」(EU 精製 業者)といった声もある。

(2)上流開発契約への影響

イランは 2015 年 11月の新契約方式 IPC(Iran Petroleum Contract)説明会(「テヘラン・サミット」)及び欧 米との JCPOA 発動(2016 年 1 月)以降、外資の技術・資金の導入による生産能力の維持、拡大を目指し、 約 70 件の外資参入対象の開発・探鉱案件について、IOC 各社と協議を行ってきた。2016~2017 年の間 に Azadegan、Yadavaran、Azar、Changuleh、AbTeymour、Yaran 等の油田開発事業について、関心を有 するロシア企業、アジアNOC、欧州IOC 等との 30数件の予備合意を締結した。しかし、今回の米国声明 を受け、IOC 各社はイラン事業からの撤退の方針を示す。

(※)IPC(Iran Petroleum Contract)

従来のバイバック契約に代わり 2016年以降新たに導入されたイラン石油ガス開発契約の新方式。契約期間の長期 化やコスト回収の上限撤廃、柔軟な報酬設定等 IOC に対する様々なインセンティブを設定。 各社の契約状況や反応は以下の通りである。 Total: 2017 年 7 月フランス Total は、サウスパースガス(フェーズ 11)開発に関し、中国石油天然ガス集団 (CNPC)およびイラン現地企業 Petropars と共に、イラン国営石油会社(NIOC)との契約を締結した。これ は 2016 年 1 月制裁解除後、国際石油会社による初めての契約であった。契約期間は 20 年間で、権益 比率は Total(50.1%)、CNPC(30%)、Petropars(19.9%)。投資規模は 48 億ドル。フェーズ 11 の生産量 見込みは天然ガス 20 億 cf/d およびコンデンセート 8 万 b/d で、2021 年頃までにイラン国内向けに生産 開始を予定する。

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– 12 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 イラン国内では近年石油製品から天然ガスへのシフトが著しく、天然ガス需要が高まっている。このこ とから同社 のサウスパースガス開発が「まずは国内のガス需要を対象とすること」で比較的議論の余地 はない。Patrick Pouyanné CEO は、イランの人々を手助けるための国内向けガス供給であって輸出用で はない、と人道的観点を強調。また、核合意がリスクに晒される以前に締結された契約であることを根拠 に制裁対象からの免除を訴える。一方、制裁への懸念が高まる中でエンジニアリングスタディと EPC 契 約の手続きを進めるも、契約の締結は(米国制裁 Waiver 期限の)5 月 12 日以降まで待つ、といった姿勢 をみせていた。 5 月 13 日、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、イランと取引を続ける欧州企業が米 制裁の対象になる「可能性がある」との認識を明示。これを受けて Total は 16 日、「フランスおよび欧州当 局の協力により、制裁免除の対象とならなければ、プロジェクト継続は難しく、11 月 4 日までに関連する 全操業を撤退せざるを得ない」との声明を発表した。Totalによる声明の後、イランのザンギャネ石油相は、 「Total 撤退の際には、契約に基づき Total の権益は CNPC へ譲渡される。もし同社も撤退の場合は Petropars のみが残る」と述べた。CNPC は権益を引き継ぐ準備ができている、とも報じられている。CNPC は前回の制裁時にイランから撤退せずに操業を継続していた。 アザデガン油田開発においては、正式な入札手続きに先立ち、これまでに数十社が開発の意欲を示 す覚書を締結してきた。その中には Shell、Total 等のメジャー企業やアジアの企業なども含まれるとされ る。しかし、各社 CEO はこれまでに多くの慎重なコメントを発しており、開発期待を牽制する姿勢を示し てきた。3 Shell:

NIOC によれば、昨年 8 月に Shell は Azadegan、Yadavaran 油田の技術スタディをイラン当局へ提出し たという。しかし Shell の Ben van Beurden CEO は、繰り返しイランについて慎重な方針を表明している。

トランプ米大統領の発言を受けて、Shell は米国制裁再発動の影響を評価する、と述べた。4

Eni:

イタリア Eni もイランと予備契約を締結している。しかし昨秋、制裁リスクが加わった頃より、隣国イラクと

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– 13 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 国際石油会社との関係を引き合いに出して提示される契約条件について批判をしていた。2018 年 1 月 に Claudio Descalzi CEO は、イランでの探鉱作業は契約条件と制裁の組み合わせによって行き詰まりを みせている、と発言。昨年 6 月、同社はイラン南西部の Kish 沖合油田および Darquian 油田の開発スタ ディの覚書を締結しその後スタディを実施している。2018 年 3 月、同氏は ロンドンで開催された投資イ ベントにおいて、「状況は明らかに以前より困難になっており、当社は米国といかなる争いもしたくはな い」と述べる。5 5 月 13 日の CNBC とのインタビューでは、同社のイラン投資への関心を否定し、米国に よる再制裁に関しては、原油価格への影響が大きく、不確実性の高まりによって投資意思決定の意欲を 阻害するものである、と警告した。 BP: 欧州メジャーの中で、2016 年の核合意への反応が最も慎重だったのは BP である。同社はテヘランに 事務所を持つもののイラン当局との契約はなく、「我々の影響は少ない」と述べる。6 Pertamina: インドネシアの Pertamina は、米国制裁の懸念によりイランの Mansouri 油田の権益取得計画を中止す る可能性がある、と表明した。同社の上流部門ディレクターである Syamsu Alam 氏は 5 月 11 日、記者団 に対し「当社は他国での投資に関して制裁関連リスクに直面したくない。当社には米国を含む海外諸機 関との資金調達契約があり、その資金調達プログラムが将来問題に直面することは望ましくない」と語る。 同社は以前、Mansouri 油田の権益取得契約を今年5 月頃に締結の見通しであるとしており、石油生産量 を 6 万 b/d から 25 万 b/d に引き上げ、同社が権益の 80%、現地パートナーが残りの 20%を取得し、イ ンドネシアの新規製油所向けに出荷することになっていた。7 契約締結の動き:

2018 年 3 月、新契約モデルの下で Zarubezneft(露)のコンソーシアムと NIOC が Aban 油田、 WestPaydar 油田の開発契約を締結した。投資規模は 7 億 5000 万ドル。同社によるイラン初参入となる。

4 Platts Oilgram News 2018/05/10 5 Platts Oilgram News 2018/05/10 6 Platts Oilgram News 2018/05/10 7 International Oil Daily 2018/05/15

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– 14 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

また Pasargad Energy(イラン)と NIOC が IPC に基づく Jufair 油田、Sepher 油田 24 億ドル規模の開発 契約を締結した。

また、このような状況下にもかかわらず、米国による核合意離脱・再制裁の声明が出された後、5 月 16 日 (Total 声明と同日)に英国企業他全 11 社から成る Pergas コンソーシアムと National Iranian South Oil Company (NISOC)が Karanj 陸上油田開発で基本合意書(Heads of Agreement)に調印した、といった報 道もなされている。 出所:各種情報に基づき JOGMEC 作成 図 10:外資企業開放対象の上流事業 2012 年以降の制裁強化時にもイランに残った中国勢(CNPC、Sinopec)やイランとの関係が深いロシア 勢は残留の可能性があるが、外資企業は概ね撤退の方向とみられる。 イランは EOR などの外資企業の技術や資金の導入により、石油・ガス生産能力の維持・拡大を目指し、 約 70 件の外資企業参入対象の開発案件・探鉱案件について、IOC 各社との協議を実施していた。しか し、今般の米国の核合意離脱(制裁再開)により、外資各社はイランからの撤退や事業中止を検討してい る。技術力のある外資企業の撤退により長期的な生産能力の減退が続くことになれば、イラン上流開発

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– 15 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 は今後長期に亘り停滞する恐れがある。また、制裁再発動による原油輸出の大幅削減と合わせ、石油収 入に依存するイラン経済にとって大きな打撃となる可能性が高い。 以 上

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