;
1
報 告 】 日本 建築学会構造系論 文報 告 集 第 444 号・
1993 年2月Journal
ofStruct
.
Constr
.
Engng
,
AIJ,
No.
444,
Feb,
,
1993砂 浜海
岸
に
お
け る
海塩
粒子
の
発 生
に
関
す
る
研究
ASTUDY
ON
THE
I
.
NCIDENCE
OF
SEA
−
SALT
PARTICLES
FROM
SAND
BEACH
堀 田 健 治
*KenfC
’
Ll
’
OTTA
In
thepresent
paper,
we wiil report general characteristics ofthe
volume of sea−
saltparticles
found
in
the air at coastal areas with sandbeaches
based
on 皿 easurements conducted on・
location
.
In
particular
,
weWill
reportdifferences
in
the
incidence
of airborne saltparticles
based
on region.
al characteristics such asbeach
configuration and weather conditions of various coastal area』
.
In
addition we will
present
data
that
sugestthat
the
impact
of waveheight
on theincidence
of sea」 salt.
particLes
in
the airis
even stronger than that of wind speed.
Finally
,
we will offer evidenceto
supportthat
changesin
sealevel
between
low
andhigh
tidedo
nothave
agreat
impact
onthe
incidence
of sea saltparticles
in
the
air.
Keytoords
:5砌・
sattiParticles,
5α π4
伽碗
sa〜’σ・rr・∫嬢
6α跏 伽 π8海
塩
粒
子
,
砂 浜海岸
,
塩害
,
沿
岸
域
1.
は じ め に沿
岸 域
に人
口 が集 中
し うつあ
るの は世 界的 傾 向
であ
り,我
が 国 も例 外
で は ない。
これ まで
我
が国
の沿 岸 域 利 用
は臨 海 部
の比 較 的 浅
い所
を埋 立
て る ことにより土 地 造 成
を行
い,
生 産
や流 通
の場
とし
て利 用 し
て き た。一
方
,
これら臨 海 部
の埋 立
ては,
海 洋 生 物
の誕
隼
と育 成
に最 も適
し た浅 海 域
を失
うこと に なり,海
の生 産 力
や浄 化 作 用
に対
し,
少
な か らず悪 影 響
を与
える な ど
,
浅 場 や干 潟 な ど渚
の重 要 性
が改 め
て指
摘
さ
れた。
近 年
,
沿 岸 域
が多 目 的
に利 用
さ れ,
ま た,
使 う
人
も不
特 定
多
数
の人
々 と な る につ れ, こ こ で の居 住
や活
動
に伴 う快 適 性
につ い て,
多
くの不 満 も 開
か れ る よ う に.
なっ た。
こ の よ う な 状 況に あっ て
,
永 田,
大 森 ら]) あ るい は筆
・
者
ら2〕は 沿岸
域 住
民に対
し快 適 性
に関
する ア ンケー
ト調
査 を試
み,
こ こでの快
・
不 適
に関 す
る問題
につ い て分 析
を行
っ て き たt「1]。
1
すな わ ち
,
沿岸 域
を構 成
する環境
の う ち,
光
や 明 る さ,
波
の音
,
潮
の香
など情 緒 的
な面
で は心 理 的
に快 適
と感
じ る面
が多
い一
方
,
風
,
熱
,湿 度
その他 塩 害 等
,自然
現象
に おける物 理 的
なも
の に は 心 理的
に も不 快
を感
じる度
合 いが強
い という結 果 を 得
て い る。
特
に, アンケー
ト調 査
の中
では図
Tl に示
さ れ た よ うに,
塩 害
に対
す る心
理的
不 快 感
が多
く,図
一
2
に示
された被 害 調 査
と合
わ せ る と沿
岸 域
で最
も不満
の多
い要素
であっ た。これ
ら塩 害
にっ い て は海
岸
に消
波
構 造
物
な ど が設 置
さ れてか ら塩 害
がひど く なっ た との報
告 も 見 ら れ る。
これ ら消 波 構 造 物
が置
か れた海 岸
と砂 浜 海 岸
とか ら発 生
す る海 塩 粒 子
の実
測 調
査につ い て,
文 献
3)
で明
ら かに し て き た。
これに よ る と,
砂
浜海 岸
か らの発
生 は消 波 構 造 物
が設 置
された海岸
よ り も少
ない との結 果
を得
てい る。 し か し,
波 高
に よっ て は消
波
構
造
物
が設 置
さ れ た海
岸
と同
程 度 発 生
す る場 合
も あ り得
るこ と も分
かっ た。す な わ ち,砂 浜海岸
とい っ て も様
々 な形
状
を有
して お り,
海 浜 断 面
の違
いに よ り発
生
量 も微 妙
に異
な ることであ る。そこ で,
図一
rlア ンケ
ー
ト調 査に よ る快・
不快 感 ’ 日本 大 学 理工学 部 海 洋 建 築工学 科
莇
教授・
工 博 Assoc,
Prof.
,
Nihon Univ,
College
of sci.
Tech
.
,
Dep
し.
ofOceanic
図
一
2
塩 窘 被 害の件 数更
に砂 浜
海岸
に お け る観 測 値 を
ふや し,海 浜 断 面
や波
の か け上
が る傾斜
,海
岸
地 表 付 近
での風
の鉛 直 分 布
,砂 質
お よ び海岸線
か ら内 陸 方 向
にお け る土 壌 中
での塩 分 量
な ど を考 察
しつ つ ,砂 浜
に おける海 塩 粒
子の発 生 特 性
につ い て現
地調 査
し た の で報
告
す る。
2.
調
査方 法
塩
害
を も た ら す直 接
の原 因 と
なるも
の に海 水 滴 あ
る い は海 塩 粒
子が あ げ
ら れる。海 水 滴
は直 径
4mm
以 下
の塩
分を含
ん だ水 滴
で,
主
に沿 岸 部
で波
が破 砕
す る時
,
ある い は波 頭
が風
によ
り飛 散
っ て形 成
さ れ る場 合
が多
い。一
方
,
海 塩 粒 子
も海 洋
や 沿岸
域
で生 成
さ れ, その発 生
の メ カニズ
ムにつ い て は海 洋 物
理学
,特
に海 面 境 界 問 題
の領
域
で扱
わ れて お り,鳥
羽
, 田中
4 〕 ,Kientzler5
}ら の研 究
が見
られ る。
これ ら研 究
によ
ると
,洋 上 あ
る い は沿 岸 部
に おい て波 が砕 波 す
る時
,
波 頭
が空 気 を ま き
こみ海 中
に取
り込
む。 こ の際
,空 気
が気 泡
とな り, や がて こ の気 泡
が海 面
上
に上
昇
し そこ で破 裂
し た際
,数 百 個
(
10
−
4〜
10Misgrn程
度
)
の海 塩 核 を含 む微 粒 子
が空 気 中
に放 出
さ れ る とし て い る。 こ の時
,
放 出
さ れ た粒 子
が風
に よ り陸
上
に輸 送
さ れ る が,
海 水滴
は そ の粒
子
が 比較的大
きいた め あ ま り遠
くには 飛来
し ない。
海 塩 粒
子につ いて は地 上
数
十m か ら , 風速
によっ て は数
km
の高
さ まで達
し,平
均 的
に見
る な ら ば高
さと と も
に指 数 関 数 的
に減 少 す
る。ま
た, これを内 陸 方 面
につ い て見
る と,
地
上平 均 数 百
m か ら2km
付
近に個 数 濃 度
の最
大 が見
ら れ,
200
m〜
300
m か ら下
に向
かっ て急激
な濃 度
の減
少
が あ る と報
告
が な さ れ てい る6) 。これ ら
海
塩粒 子
の捕 集
方 法 につ いて,
はっ き り と した捕 集
方
法
が確 立
さ れ てい る わ けでは な く, それぞれ の目的
に応
じ た方 法
で行
わ れ ている。
これ まで の
方 法
は市 販
の写 真
フイ
ルム を処
理 して,
無色 透 明
の ゼ ラ チ ン膜
の中
に重
クロ ム酸 銀
の赤 褐 色
の沈殿
物 を 入
れたも
のを作
り,
これに海 塩 粒 子
を付 着
さ せ る と白
いハ ロー
がで き, こ の大
き さ(直径 )
を調
べ る とい う方 法
が なさ
れて いた。近 年
,
急 速
な計
測
機
器
の発 達
に伴
い,
よ り簡 便
で正確
に求
め ら れ る よ う に なっ て き た。
現一
146
一
「
厂
一
「
−■
「
.
■
■
.
「
r.
rr
・
’
・
・
齟
.
鹽
吸
.
丿i雪…証 索 …y鑑.
.
夛
回
彎
鱠
酋
.
i
旨一
・
.
陣
i
驢
一
.
ト
…円
図一3
海 塩 粒 子 捕 集 器在
海 塩 粒 子
の捕 集
と分 析
に は以 下
に示
す よ う に,
大
き く2
つ の方 法
があ
る。
2
.
1
海 塩 粒 子 捕 集 方
法海
塩
粒 子
の捕集 方
法
はJIS
Z
2381
の定
め に よ る と,枠
にガ
ー
ゼを張
り付
け一
定 期 間 大 気 中
に暴 露
さ せ,
この ガー
ゼに付 着
し た海 塩 粒
子 を化 学 分 析
し,
塩 化
ナ トリ ウ ム量 を特 定
する方 法
であ
る。ま
た, エ アー
サ
ンプ
ラー
等
を用
い て大 気
を吸 引
し,
吸 引
し た大 気 中
に含
ま れ る粒 子
を濾
紙
上に捕 集
し,
これ を化 学 分 析
にか けNaCl
量 を計
量 す る方法
であ る。前 者
の方 法
を用
い た研 究
7)−
9}ではいず
れ も一
定 期
間
大 気中
に暴
露
し,
地 点
別
の総
量 を
求
め て い る。
ま
た,
後 者
の方 法
は比 較 的 短 時 間
で計 測
す る方 法
で あ り,
その時
の気象 条件 (
風
向
,
風
速等 )
や立
地
条件
な ど, よ り計測
地
点
での環
境 要素
や空 間
要 素
を考慮
し た計
測
が可 能
であ り,
朝倉
,
本山
,
松本
L°)『
lz〕らの調
査
で用
い ら れて いる方 法
で あ る。海 塩
粒 子
捕
集 器
一
ハイ
ボ リュ ウム
エ ア
ー
サンプ
ラー
(
大 気 汚
染
測 定
機 )
は 図一3
に示
さ れ た もの で市
販
され てい る もの で あ る。
計 測
器の構
造
は上
部
か ら 吸引
さ れ た大 気
が本 体
の中間 部
に設 置
され て い るグ ラス フ ァイ
バー
濾 紙 を通 過
し,
本 体 下 部
から排 出
さ れ る構 造
と なっ てい る。
これら濾紙
上 を通
過 する時
に捕集
さ れた海
塩粒
子
はイ
オンクロ マ トグ
ラフ ィー
を用
い て検 出
す る方
法
があ
るが
,
本分析
で はJIS
Z
2381
に規定
さ れ た,
メ タ ノー
ル水 銀溶
液 と 硝 酸 第2
鉄 溶 液の試 薬 を 用い た吸
光 光 度 法 に準
じ て塩 化
ナ ト リ ウム の検 出
を行
っ た。前者
の方 法
は機
械 自
体
高
価
で あ る が,
微
量 成 分
につい て も検
出
で き る ほ か,
塩
素
イ オン以
外
の物 質
を も同
時
に計
量で き る利
点
が あ る。 そ れ に比
べ後 者
は比 較 的 簡 便
な方 法
で扱
い や す い こと が特徴
であ る。本 研 究
で は前
述の よ うに砂 浜 海 岸
を中
心に それぞ れ砂
浜
の形 状
の異
な る海岸
で生
ず
る海 塩
粒 子
の発 生 量
の特 性
を把握
す ることを
目的
に し てい る た め,
現 地
で の実
測
に図
一
4
計 測地 点当
っ て は気 象 条 件 や
立 地 条 件 を考 慮
で きるエ アー
サンプ
ラー
に よ る捕 集
方
法
を用
いた。
2
.
2
土
壌 中
の塩
分検 出 方 法
海
岸
の土壌 中
に含
ま れ る塩
分濃 度
の検 出
につ い て は,
海 水
が直接砂
に しみ こん だ波 打 ち 際
か ら10m
ご とに内
陸方向
に向
かっ て土 壌 を採 取 し
た。土 壌 採 取
に当
たっ て は採 取
地点
で半 径
3m
以 内
に お い て,
5
か所
の表 層
か ら取
り,
これ を 混合
し て そこでのザ
ンプ
ルと
し た。塩 分 含
有 量
の計
測
は土 壌 中
に含 ま
れ る塩 分 を純 水
に溶 出 さ
せ,
こ の水 溶 液
の電 導 度
を 電気 電 導 度 計 を用
いて計
っ た。
こ れら電 導
度
と塩
分
濃 度
との関 係
は,あ
ら か じめ塩 化 物 イ
オン標 準
溶
液
を希 釈
しつ つ電 導 度 を計
り,
電 気
の伝
わ り や す さ との 関係
か ら検 量 線
を作 成
し,
こ れ に よ り塩 化 物
イ オンの含 有 量 (
Cl−,
PPM
) を 求 め
た 。 な お一
定 期 間
の う ちに は降 雨
や風
によ
り砂
が移 動
す るこ とに よ り,
含
有
量が変 化
する こと も考
えられ る が,
こ こ では特
に考 慮
は し な いも
のと し た。2
.
3
現 地
計測
の概要
現 地 計 測
は 図一
4
に示
さ れ た よ うに,東 京 湾 湾 奥 幕 張
海 岸
そし
て東 京 湾
の ほ ぼ中央富津海岸
, そ れに房総半 島
の突 端
で外 洋
に面
し た平砂
浦
(
館 山
)
.
と し た。
幕 張 海 岸
は波 打
ち際
か ら陸
上
に向
か い70m
砂 浜 を も
つ海 岸
で,幕 張
メ ッセ あ るいはマ リン ス タ ジ アム の建
設
に伴
い近 代 的
な街
に変
わっ て き た とこ ろ で あ る。
湾
奥
に位 置
する た め平
常
で の波高
は比
較
的 小
さい など
,海 象 条
件 も穏 や
か な場 所
で あ る。
富 津 海
岸
は現
在
国立 公 園
に指 定
され て い るところで,
東
京 湾 対 岸
の神 奈 川 方 面
を見 渡
せ る位 置
に あ る。計
測 地
点
は湾
口に向
か っ て開
けた海 岸
であり,
砂
浜の奥 行
も50m
と比 較 的 広
い面 積
を有
して い る。 ま た,海
に向
か っ て岬
が せりだ し た形
と なっ ている た め湾 奥
の幕 張
に比
べ か な り風
が強
い区 域
で も あ る。一
方
の平
砂
浦
は房 総 半 島
突 端
にあ
り,
外 洋
に向
かっ て開
けて いる海岸
で,富
津
同
様 砂 浜 も
50m
ほ ど発 達
して お り,
通
常 時
の風
波 と
も 表一
1
計測
地最寄
の気 象 管 区での風 速 観 測 値 o.
o
年 月
日風 速
田 S風 向
気 温
OC91
/08
/08
2
.
6
WSW
25
.
3
91 /08
/
21
4.
0
ESE
27
.
691
/08/22
2
。
8
ESE
27
.
691
/08〆23
3
.
9
ESE
27
.
6
91
/10
/04
4
.
5
S
23
.
8
●
●
●
山測
候 所
年
月 日 風速
(皿ノs)’
風向
気
温
(°c9108
/08
2
.
2
騨NW22
,
9
91
/09
/11
3 .1
ESE
24 .
3
91
/
09
/
12
2
.
O
SW
25 。2
91
/11
/19
4
.
o
WSW
14
。
0’ 一・
木
唱
年 月 日 風 速 m s 風 向 気 温 OC9008
/16
5
.
1SS
回29
,
0
90
/08
/24
3
。
6
SSW
29
.
6
90
/08
/28
2
.
0
.
ESE
24
,
4
90 /U
/01
1
.
2
ESE
15
。
0
91 06
28 2.
0 E 27。
1他
の2
地 点
に比
べ大
き く なっ て い る。 これら いず
れ の海
岸
とも砂 浜
の背 後
は風
あ るいは砂
よ け,
潮
よ けの防 砂
・
防 潮 林 が
ほどこさ
れて お り,
塩
害
や飛
砂
か ら の被害
を軽
減
で きるよ う配 慮
されて いる。
調 査
は海
か らの風
が卓 越 す
る夏 期
か ら秋 期
とし,
特
に台
風時
など
のよ う
に特 殊
な状 況
では ない,
ご く通 常
の気
象 条 件
が得
られ る 日に計 測
を行
っ た。
幕 張 海 岸
で は1991
年
8
月
8
日,21
日
,
22
日
,23
日
,10
月
4
日
に か け合 計
28
個
の資 料
を,
ま た,
富 津 海
岸
で は1990
年
8
月
16
日,
24
日,
28
日,
11
月
1
日,
1991 年 6
月28
日にか け23
個
の資 料
を得
た。平
砂浦
で は1991 年 8
月
8
日,9
月
ll
日
,
12
日,11
月
19
日に資
料 数
28
個 を得
たも
の で あ る。
海
塩
粒
子 捕 集
の ためのエ アー
サ ンプ
ラー
は周 囲の地
形 の影 響
を
受
け ないよ う背 後
が十 分 開
け た砂
浜
で, また直
接 波
しぶ き がか か ら ない距 離
を考
え,
水 際
線
か ら10m
離
し て設置
し た。
ま
た,計 測
の高
さ は2.
2m
で行
っ た。
計
測
に当
たっ て は向
かい風
に対 し水 平
方向 160 度
の風向
範
囲を設 定
し, こ の時 海 側
か らの風 向 時
のみの大 気 を
1
時 間
1
サンプ
ル と し,潮
位
に よ る海 面
上昇
を考
慮 しつ つ , 風速
,
波 高
,気 温
,湿 度 も同 時
に測 定
し た。 風の観
測
は エ アー
サ
ンプ
ラー
の空 気 吸 引
口の高
さ に 風向
・
風速 計 を
設置
し,10
分
お きに1
分 間
の平
均 風 速 を求
め,
そ の平
均 値 を
とっ た。 な お,
表
一
1
に当
日の最 寄
の気 象 管 区
に お け る観 測
値
を示
した。
波 高 計
は潮 位
によ
る水 位
を考慮
し,
砕 波
す る手
前に常
に移 動
するよ う設 置
し計
測 し た。
この他砂
浜
の断面
形 状
,砂 質
,観 測
地付
近の風の鉛直
分布
な らび
に波 打 ち際
か ら内 陸 方 向
にお け る土
壌中
の塩
分
含
有
量 など合
せ て測 定
し た。
表
一
2
観測値
デー
タ(
幕
張)
莟’
号1
日付 No 気 混 (℃ ) 湿 度 (% ) 風 速1
(m〆s) 波 高 ぐcm ) 海 塩 粒 子 〔闢・
d,
。
、
!ゴ }1
潮 位 (c旧 平 均 潮 位 rom } 11 )8/08 ] 28.
O 80.
2 3.
12 8.
34 0.
Ol2811 コ3221,
3 ● 208 /082 28 4 80.
6 3.
42 6.
66 0.
Ol53 186・
308 /083 28 4 76 0 3,
36 28,
40 0,
0250 226 408 〆084 2g o 7914 2.
59 18.
30 0.
0ユ71 260 508 /085 27.
6 84 6 4.
22 22.
30 0.
0201 280 608 /086 26 2 go 4 3.
72 39.
30 O.
0208 277 ■ 708 /21125 8 98 4 1.
33 13.
40 O.
1)]79 173 〕60.
o 808 /212 27、
o 98.
41 2.
25
5
」
,
0り ⊂〕、
Ol32 236 908 /213 27.
2 98 40
.
63
4
.
94
O O404
24S 1008 /214 27.
2 98,
0
1
.
04 4.
58 0.
0244 25Q ll08 〆21526 2
98
.
4
3.
30 5.
160
.
G
工62 245 ユ208 !2211 28.
o 90.
6 2.
30 9,
34 O.
0212 123203.
9・
13108 /222 一 87,
8 3,
01 8.
88 O.
0ユ29 151 じ〕408 /223 29.
5 85.
O 2,
35 10.
80 O.
018? 】77 151 〕8/231 29 0 86.
4』
2.
46 /0,
30
O.
O凶7 123204,
0 1608 /232一一
薦
「
一一
百抓5
「 3.
40 10.
50 0.
0127 】34匹
1・
升
08/2313 30.
O 85.
OI
臼.
1] 9,
84 O,
01261159 【・
108 /234 30 2 S2.
43
.
30 13.
1(、 o.
oo941191[亟 :[
03/231Tπ
80.
・
∫ 3,
34 12.
79・
0.
Ol221
平
ヨ・
20108 /2:飛 3:),
6 84,
2 3,
53 } 1L70 Q り 工25、
252…
2】1lO
/041 」 23.
6i
$6.
2 12.
黠3 7.
66 O・
0169 1 ユ67205.
2 §qつ
L
」
Io/Q412 80.
213
.
36115
、
70 o.
鰯 5「
鹽93 23 「「π
3」
ll
.
翻
76丁一
.
12一
26.
70 O.
0185122 く}1 。
−
14125
.
ol76.
Ol
判
3S.
Oぐ} (】05
】8
249
12510
π τrT
「 24.
6180.
4 15.
1〕9、
‘4.
70 0.
0491 265i
.
一
一
2
・110
!o頓 6T}
24 s 「 Se GI5
.
94 t50、
7(’
} o.
12511.
262 「 ・2「7rTl
}/o蝋平
評
一.
24.
o下
巨
一
:寸.
O l 6,
06−
「 52,
7{、需
114291250
3・
281m /04 24.
o s3 パ)14
.
32160.
OO 129δ「 228 膨3
観 測 値デー
タ (富 津 ) 番 号 日1・
No.
気 温 (℃ ) 湿 度 ‘% ) 風 速 (m /5 ) 波 高 〔cm ) 海塩 拉 子 量 (隔c1,
囗
醪 厘門 潮幽
(C田) 平・
潮 位 〔’
Cm。
109 〆161 28.
8.
84.
8 7.
01 49.
17 o,
0527 1992 工3.
O ● 208 /16231 S 72.
6 7.
96 44 00 O C536 229 308 /L63 ヨ ヨ.
2 72.
o 7.
82 48.
640.
0485 248 408 /16430.
0
8LO
7.
?0 50.
OO
O.
0458 256 5OB /24129 8 79 2 4’
.
90 63.
3R o.
1393 1152 工3.
4 608 /24229 6 76 0 5,
28 54.
GO O,
Ol91 工54●
708 /24329.
4 80.
6 4,
93 77.
(X O.
0950 204 P8 ‘}8/24,
429 :0 85,
0 4.
?6 75.
5〔… く〕.
0689 235 9 08/24 528.
OI
92.
0 4.
941
85,
00 O,
0750 262・
lo o8/28 [工 26.
6 72.
44
.
.
83 30.
OO O.
0317 1551 呂O.
0。
ll O8/28 2 26.
2 67.
8 [ 4.
46 邑7.
OO O.
0631 19].
12 08/28 3 26,
0 69.
2 3.
65 24.
67 0.
OO65 240。
工31 】〆O乱,
1 18.
6 82.
6 呂.
9i lO.
00 0.
OO95
ユ72 19日.
δ 。}4 正工/01 21
18.
0 86.
0 4.
69 遷3 20 n.
OO23 コ29 ]5n 〆0] 3 ]7 8 86.
1) 2.
13 16.
25 0.
006璽 10] 1611 /Ol 4 18,
8 84.
6 2.
8s 20.
00 0.
002G 8ユ 17 Q6128 130.
8 7LO 3,
02 26.
02 o,
(}σ?4 go 193.
[ i805
〆28 つ 30.
2 76.
8
2
.
30
1
21,
6
& 0.
Oig3
96揃
コ9 く)6/28 28 41
80.
8 イ.
’
38 冂 1.
9 巳1
0,
0且66 135 82006 /28 4 26.
0 95.
6 4.
79 4.
3,
68 o.
0146 170・
2] 06/28 1 5 26.
2 82.
6 14.
58 29.
Ol〕 o.
OI68 221 P2206 /28 6 25,
8 85.
6 4.
42 ig,
98 O.
0149 24a 2305 /28 7 25 2 88.
8 3.
82 24 34 O・
0215 25BI
3.
計 測 結 果
3
地 点
で得
ら れ た海
塩粒 子
量(
塩 化
ナ ト リ ウム量 )
の計
測結
果
な ら びに潮
位
につ い て表
一
2
か ら表
一
4
に示
し た。
こ れら計
測 結 果 全体
の分 布につ いて風 速 と 波 高 ご と に 小 した のが図
一
5
と図
一
6
であ
る。
図
一
5
か ら も 分 か るよ う
に,
海 塩 粒 子 量
と風 速
の関係
につ い ては明 瞭 な関
係
は見
つ けに くいも
の と なっ た。一
方
,
図
一
6
に示
さ れ た波 高
との関 係
では波 高
が大
き け れ ば海 塩 粒 子 量 も大
き く な る傾 向
が観察
さ れ たが
, バ ラつ き の多
い もの
と なっ てい る。
そこ で風速
,
およ
び波 高 を
(
x)
,
海 塩 粒 子 量
を
(
y
)
と
し た時
, そ れぞ
れの相 関 係 数 (
r) を (
1
)
式
に よ り求
め たと
ころΣ
xy−
(
Σ
xΣ y
)
IN
…・
(1
>
7=
£
x2−
(
Σ
xz)
/N
]
[
Σユヅ
ー
〔
Σ
y
)
2/N
]
こ こ にN
は デー
タ数
。 風 速 と海 塩 粒 子
量 との相 関 係
数 は r=O.
116
,
同 様,
波高
との関
係
で は r=0.67
と なっ た。
波 高
に おい て は同 じ波 高
であ
っ ても海 塩 粒 子
の発 生 量
に差 異 が
みら
れる な
ど不 規 則
な量 を 示
してい る。
海 塩 粒 子
の発 生
に寄 与
す る の は風 よ り波
の方
が高
い傾 向
にあ
るが,
相 関 係 数
の値
か らいえ ば両 者
に特
別 深
い関 係
は見
ら れ ない。そこ で, こ れ ら
現 地
で は砂 浜
の形 状 や 地 形 も多 少異
な る た め,海 塩 粒 子
の発 生
につ い ては, そ れ ぞれ
の場 所
によ
る地 域 解 と
してと
ら え た方
がよ
り特 性
が把 握
で き るの一
148
一
表
一
4
観
測 値デー
タ (平 砂 浦 〉.
番』
号 日 付lN
〔1・
気 温 ぐ℃ ).
温 度 (%,
) 風 返 1 ぐm /5、
1 波 高 (cm 、 海 塩 粒 子_
〔閇己
。
1,
.
‘
!昌
り 潮 位 (cm ) 平 均 潮 位 (cm ) ] 08/08Il 28,
⇔ 77.
G 2.
39 9、
「
98 し、 「0304 74156,
9 208 /082 27,
6 84.
6 2,
78 n,
9く〕 0.
0507 83 308 /083 27.
2 85.
8 3.
50 i3.
7こ〕 O.
0551 106 ・ τ108
/ 814 27.
6 85,
2 3・
36123.
OOl0
.
Q505 と47,
5108 /OS5 27.
O 85.
8 4.
H 45,
30O,
0414 ]74 6O 翕六)86 25、
O 88.
8 4.
92 43.
5Q0.
1)45? 200 708 /087 26.
O 85.
6 4.
9S 44,
60O.
0730 206マ
08六)88 25 2 92,
0可
43.
3疋) 0,
0842 200 π.
面一
11
)9〆II1 26 2 88.
8 3.
32 30,
0‘) 匸〕.
OL54 123155.
δ一
』
09/ユ ]12
一
2?.
o一
82.
6 4,
4223
.
31
〕 1〕.
Oi55 112i
.
11109 〆II 27 4 79.
8
コ
4
.
72 2S,
OOo.
oo45 11a・
巫
旦m1
判
2s 61
一齟
7? s ],
71 41.
30 〔〕.
1070 1421
・
痢 09〆1[
−
5.
1
一
26818
】 612
.
4? [ 38 000.
】950 169一
σ
1409 /百Tr
詞
’
一
一
26−
F
−
T
一
元:亙コ
2.
431
一
5000一
11 ’
1.
ユ552 173i
− 一
「
】5109 〆ll17.
一
一
一
24 8’
皿
r
冖
86 8冒
】 i5 156 ?o o
.
2芻 5 21⊂}’
一
;16「
1〕9 /12,
] 288T ?8 0 2,
041
き6.
o{』
lI.
1).
1ユ7ワ 140 ユ49.
31
’
『
.
】町
2E_1296
1
西冖
『
[
2.
亘 工
50001
一
o.
】o?s 122 ・盃
・…
・・ノ耐
引
冖 … 一
2。.
41,
層
P
?8 1)「
一一 ・
) 96「
一
460011
、.
0890 ] ユ2…
.
旧
π
30 π〜…
「
78 2 う.
84 5? 3・
) O.
0920 118器
09・
/】25 」_
291 [一
8窓.
2 3,
35169
.
【〕〔}1
一
〇.
logl 】aa 「.
2】oq
〆】2161771[
3,
4至「 56.
o【[
1〕.
O?0う 165i
.
22Qo /】27 2661
一
85.
4.
16160.
70O.
0535 18臼 ,31oq /12s 26 〔厂 下一
85.
61R
5季 5’
5,
00o,
0549 1981
・
・411 /19 ] ]8.
o 58 4 7 09 51.
「
98 o.
1486 r45 ユ38.
5・
25 】 ]/ 】o2 一 5g o 7.
88 65 34 o.
1609 159 2611/191
3
爾
丁
59,
41
27 11/ユ94一
露マ
ー
了1/ユgI5 19 0 6ユ 2 工8 6 68 0 6.
7S.
7 867 04 66.
0267
.
3452 68e.
196 [ O.
15520.
1969 180i8E,
【7a垂
(
こ.
臼、
25 日.
2 臼,
15 臼.
1 臼、
騰 D 臼 2 4 6 風速 (■/see ,図
一
5
風速 と海 塩粒 子量 (Nac1
)との関係 :囗’
』
『
’
『
.
ロ…
1’
『
『
”−t.
.
.
.
.
−
1
』
”−’
−
’
叩…’
”
・
・… ・
1
・
・…
{
・
…
…hn
・
.
t
/
・
・
・
…
le
’
・.
.
.
.
・.
.
・
・且 。1
∴
瓢
羅
:
:
IIII
:
:
1
:
:
’
%
囗’
轄
嘔 亀i
・ 8霍
6,
器 臼.
2 日.
15 s.
1…
・……
}
・
…
ゴー ………・
・
i
4
・
・
…
}・
・
・
・
…
.
・
・
一
曁
・
・
1
… … 。 .・
:1
幽
.
il
ヨ
・
舶・
・
…
∴・
・
a 日 2 4 6 8 風速 〔■!sec )一
図一
7
風速と海 塩粒子量 (NacL
)との関 係 〔幕 張 ) 海彊
f 量(
こ宦
日.
25 日.
2 9.
159.
1 日・
ee’
”
di
”
口 :.
9e 2a 43 B臼 波 高(cm } 図一
6
波高と海 塩 粒 子 量 (Nac且
)と の関係−『
『
:.
.
.
一
口齟
:一”tt’
1’
0齟
”
∵’
−
1コ『
’
「’
”
.
1
∵
・
…・
賢
『
『
.
亀
・』・
}
・
i
ロ.
均
.
i.
.
.
..
ijL
.
”
ロ∵’
ttt
”
:……’
i
.
−
fiti
i
.
』
』
bi齟
i
口・
ロ : : 口 0 ロ’
ロ1
[P…
÷D…
:…・
・
咲
・
・
亀
・i
…
P・
卍
…一・
}
…
軸
轟
・9
・i
i
・ 1.
衝 日.
2 9 躡 B 皇 『■
こ.
’
;
1.
’”
6
’
”
”『’
.
鹽
’
鹽
”
質’
−『
’
.・
巨
一’
’
’
”』”
」
」
’
”
i
。 囗蛍
馳i
・占
・
・
「−
d舅 で は な い か と考
え,
3
地点 別
々に海 塩 粒
子量
と風 速
,
波
高
の関 係
につ い て示
し た ものが 図
一
7
から 図
一
12
で あ る。
.
一
方,
海 塩 粒 子の発生
と潮 位
の関
係
で あ る が,一
般
に干
潮
に よ り海 面 が 低 下 す
る と波
打
ち際
も 退 く恰
好
とな る。捕
集
器の位 置
は潮 位 差
に対
して移 動
さ せ な かっ た た め,
こ れ ら干 潮
によ る影 響
の有 無
につ い て,
当
日 の平
均
潮
位
を参 照
し なが ら,
計
測時
の潮位
を 潮 汐表
か ら読
み取
臼 9 2 4 6 B 風速 Ct〆see ) 図一
8
風 速 と 海 塩 粒 子 量 (
Nacl
)との関係 (富 津 } り,
満
潮 時
と干 潮 時
な ど,
平 均 潮
位
と比
べ比 較 的 潮 位 差
が あっ た時
の観 測 値
を除
い た ものを有 効
と し て,
こ れ の みに よる検 討
を試
み た。
表
一
1
一
表
一
3
中
の番 号
を・
で示
し たも
の,
ま た 図一7一
図
一
12
で は黒
く ぬりつぶ し た分 布
が前
述の方法
で潮 位
を考 慮
し たと き,
す な わ ち有 効
と し た と きの観 測 値
で ある。図
一7
か ら図
一
9
に示
さ れ た,
風速
と海 塩 粒 子 量 と
の関係
で はいず
れも風 速
が増
加
す る と海 塩 粒 子 量 も増 加 す
一
一
甕
臼.
ゐ 臼.
2 臼.
15 日.
1竃
喜
臼’
略 日 2 4 6 8 風速‘ m /sec ,図
一
9
風 速 と海 塩
粒子
量(
Nacl
)
と の関係 (
平 砂 浦)
臼.
25 臼,
2 な 臥 匝 匠 畠(
”
ミ』
口
9 2甥 4a 田 働 波 高 (cロ〕 図一11
波高
と海塩粒
子 量 (Nacl
)
との関係
(富 津 ) 海 堪 粒 子 量【
こ齟
臼、
25 9.
2 臼.
t5 2.
1 t.
騰 臼 囲 4a 69 8日 瀘高〔cの 図一10
波 高 と 海塩 粒 子 量 (Nacl) との関 係 〔幕 張
)
る傾 向
にあ る。特
に,
幕 張 と富 津
では風 速
が4
皿/
sec を超
え る と増 加
す る傾 向 を示
して い る。一
方
,
平砂 浦
で は風 速
が小
さい方
が海 塩 粒
子量
は多
い値
と も なっ てお り,
両 者
に明 瞭 な 関 係
は見
つ け に く いも
のと
なっ て いる。以
上
,
地 点
ご とに潮 位 を考 慮
し た場 合
と考慮
し なかっ た場
合
にっ い て相 関 係 数 を 計
算
し て み た ところ以 下
のよ う
な結 果 と な
っ た。幕 張
富
津
平 砂 浦
潮 汐
を考 慮
しな い場 合
:相 関 係 数
0
.
611
潮 汐 を考
慮 し た場 合
:相 関 係 数
0
.
835
潮 汐
を考慮
し ない場 合
:相 関 係 数
0、
422
潮 汐 を
考
慮
し た場 合
:相
関
係
数
0
.
437
潮 汐
を考 慮
し ない場 合 :相関 係 数
0
,
195
潮 汐 を考 慮
し た場
合
:相
関
係
数
O
,
064
ま
た,
波 高 と海 塩 粒 子 量
の関係
につ いて3
地
点
を見
る と,
図
一
10
に示
され た幕 張
で は 風速
との関 係 同 様 波 高
の増
加
につ れ海 塩 粒
子量
も増 加
し てい る。同 様 図
一
11
の富
津
におい ても 同
様
の傾 向
を示
し,
波高 40cm
付 近 を超
え る と増
加 す る ものと なっ た。平 砂 浦 (
図
一
12 >
では他
の2
地
点
と異
な り,
波 高 40c
皿 を超
え ると急 激
に海 塩
粒
子量
が増 加
す る結 果
と なっ て いる が,
同
一
波 高
で の海
塩 粒
子の捕 集 量
に バ ラつ きが み られt 相 関 は低
い。 な お,
図
一
10
一
図
一
12
に示
さ れ た直線
は潮 位 を
考 慮
し た場 合
の値
につい て回 帰 直線
を当
て はめて み たも
ので あ る。
以 上
,
潮 位 を考 慮
し た 場合
とそ うで な い と き で の相
関係 数
を求
め た とこ ろ 以下
の よ うになっ た。幕
張
潮 汐 を
考
慮
し ない場 合
:相
関 係 数
0
.
914
潮 汐 を
考
慮
し た場
合
:相
関 係 数
0
.
963
甕
巳.
25 B.
2 日.
15 臼,
1萼
喜
晒 洩高 (cm ⊃図
一
12
波 高と海 塩 粒 子 量(
Nacl
)
との関 係 (平 砂 浦)
富
津
潮 汐 を考 慮
し ない場
合
:相 関係
数
0.741
潮 汐 を考 慮
し た場 合
:
相 関
係 数
0
.
821
平
砂 浦 潮
汐 を
考
慮
し ない場
合
:相 関
係
数
0
.
573
潮汐
を
考慮
し た場 合
:相 関係数
O.374
こ の よ うに,
潮位
を考
慮
し た場 合
,
平
砂
浦
を除
き相 関
係 数
が多 少 大
き く なっ て い る。 この こと は両 者
の関 係 を
よ り強
く説
明 す る もの で あ る が, か とい っ て極
端
に異
な る わ け ではない。
し た がっ て,
海 塩
粒
子の発 生
に潮位
は あ まり影 響
し な いと も言
え る。
確
か に干 潮 時
と満
潮時
で は波 打 ち際
が前 後
す る が,
3
か所
の計 測 地 点
で の最 大 後
退 距
離
は幕 張
の平 均
30m
であ
り,
巨 視 的
にみ れば
,
こ の程度
の後 退 距 離
で は発 生 量
にあ まり影 響
を及
ぼ さ ない と考
え ら れ る。この よ うに
各
地点
ご とに扱
っ たほう
がよ
り特 徴
が見
い だ せ る よう
に なっ た が,
それぞ れ の地 点
で の発 生 量
の差
は微 妙
に異 な
る。そこ で これ ら
3
か所
で の違
いを
砂
浜
の傾 斜 を
一
つの ビ ント
に測 量 を行
っ た。
一
般
に砂 浜 海 岸
で は,消 波 構 造 物
が設 置
さ れ てい る海
岸
と異
な り,
波
が搆 造 物
な どに当
た り砕 波
し海 水 滴
(
し ぶ き〉
が 生 ずる よ うなことは少
な い。
通 常
,波
は沿岸 部
で砕 波
し,
その ま ま砂
浜
の傾 斜
に沿
っ てか け 上 がっ てき
,
一
部
は砂 浜
に吸収
さ れ る か,
も ど り波
と な る な ど,
これ が繰
り返
され る。
こ の時 表
面 が 白 く 見え る の は気 泡によ り泡 立
っ て い る か らで あ り,我
々が よ く 目にす る光
景
であ
る。前 述
のよ う
に海 塩 粒 子
は気 泡
が海 面 付 近
で破
裂
し た時
,
海 塩 核 を も
っ た粒 子
が飛散
す る と す る な ら,泡 立
っ一
150
一
図