障害のある方を
地域歯科医院でみるための
障害者歯科ガイドブック
はじめに
この冊子は、もう少し障害のある方への診療をスムーズに行いたい、これから受 容れたいが、受診した際にどう対応していいのかわからないという先生方のお役に たてるようにと作成したものです。私もかつて、実家の歯科医院で障害のある方々 の治療をしていましたが、その際に注意していたことを中心にまとめています。あ まり、学術的なことは記載していませんので、より詳しく知りたい方は、参考文献 を最後に記しますのでご確認ください。 また、ご意見、ご質問等がありましたら、静岡市障害者歯科保健センターまでご 連絡ください。研修会も開催しておりますのでご出席を賜りますようお願い申し上 げます。冊子の内容
1. 障害のある方を地域で診る前に
Ⅰ 障害のある方たちの歯科診療を始める前に Ⅱ 患者家族への配慮(特に初診時まで)2. 障害特性を理解する(特に初診時)
この冊子の目的
1.地域の先生方に障害のある方たちのかかりつけ歯科医師になっ
てもらいたい
2.お互いに無理をせず、できる範囲で診てもらいたい
3.障害のある方たちがなぜ歯科診療が苦手なのか理解してほしい
1. 障害のある方を地域で診る前に
障害のある方にとってかかりつけ歯科が大切な理由
H19年度 静岡市障害者小規模施設における歯科健診の結果 日常のセルフケアにおいて、どんなに歯科衛生士が指導を繰り返しても、障害の ために技術的や認知機能の問題から改善することは困難です。仕上げをしていた家 族も高齢化することから、専門的な介入(定期的な歯面清掃など)が必要です。 我々のところでも治療ができませんが、歯みがきのために通院を継続している方々 が多くいます。できる範囲で継続的に診ていただくことが重要です。かかりつけ歯科をもたない
■ 要治療 ■ 問題なし 3% 97%治療が必要
■ かかりつけなし ■ かかりつけあり 24% 76%地域の先生方にお願いしたいこと
かかりつけ歯科医として継続的にできる範囲で診療する
●
定期的な口腔内検診
●
予防的な対応
●
何かあればセンターにご紹介ください
健診結果
①「要治療」といわれた約80%が、かかりつけ歯科がない
② かかりつけのない97%が「要治療」だった
Ⅰ 障害のある方たちの歯科診療を始める前に
口の中の状態を自分で伝えることが困難な障害のある方たちを診療する上で、家 族とのよりよい関係を作ることはたいへん重要なことです。日頃家族が歯科診療に 関して感じていることを調査した中で、我々が平成18年に実施した静岡市障害者歯 科実態調査や養護学校で行った家族へのアンケートから抜粋した意見を次に記しま す。これらの要望を真摯に受け止め、配慮していただけると幸いです。1. 障害のある方を地域で診る前に
地域の歯科医院に対する要望1(診療前)
●
門前払いはやめてほしい
●
事前に説明してほしい
●
待ち時間がないようにしてほしい
地域の歯科医院に対する要望2(診療時)
●
時間をかけて根気強く診てほしい、慣れるまで待ってほしい
●
障害特性を理解してほしい
●
彼らのペースに合わせて診てほしい 個性をわかってほしい
●
定期的に診てほしい、予防重視で治療がないようにしてほしい
Ⅱ 患者家族への配慮
問診表を確認しながら、ご家族の希望や患者さんの障害や個性を把握し、できる ことやできそうなことから始めることを伝えましょう。1. 障害のある方を地域で診る前に
(1)初診までの配慮:家族は連れて行くまでがとても不安
① 予約時の対応
本冊子添付の問診表にあらかじめ記載してもらう② 待合時間への配慮
待てない場合、携帯電話の番号をあらかじめ聞き、こちらの準備が できるまで車の中や、外で気分転換をしてもらう(2)初診診療室での対応:家族の話を聞く
① 無理をせず、十分に家族の話を聞く
② 初診は無理をしないことを伝える
③ 家族の希望を把握する
(3)初診診療後の対応:十分説明する
① 帰宅したら患者さんを誉めるよう伝える
② 初診でわかったことを説明する
③ 今後のこと相談する
④ 次回の予定を家族に伝える
口の中の問題は、単に口だけの問題ではありません。障害のある方の障害特性や 個性、日常生活や社会生活の歪みや問題が、口の中の問題として現れている可能性 が高いのです。食環境や生活習慣の改善に先生方のアドバイスが有効なことがあり ますのでどうか積極的に話を聞いてあげてください。
1. 障害のある方を地域で診る前に
家族への配慮のポイント
●
患者家族が望んでいることは患者さんに接する姿勢です
●
スタッフの「ちょっとした配慮」で家族の気持ちが楽にな
ります
●
患者さんへも「ちょっとした配慮」で解決できることがあ
ります
●
あらかじめ家族から色々な情報を聞き、相談してみてくだ
さい
●
家族とのコミュニケーションをしっかり行えば、患者本人
の協力状態も変わってくると思います
コラム①…
親の障害受容
障害のある子どもをもつ 親は、日々様々な問題に直 面しています。日常生活か ら、社会生活を営む上での 問題(現在は自立支援法な どで社会福祉の基盤が大き く変わっています)が毎日 のように発生しているので す。図は、「親の障害受容」 を示したものです。以前は、 Drotarの段階説(図1)の ように時間とともに受容が でき、立ち直っていくと考 えられていました。しかし、 現在は螺旋型モデル(図2) のように様々な問題に直面 するたびにショックや拒絶 などの段階にもどると考え ら れ て い ま す ( 慢 性 的 悲 哀)。ですから、例えば養護学校を卒業後、就職したものの、社会の 壁に直面し、ショックを受けている状態かもしれませんので1ヶ月前 に元気であった親が落ち込んでいることもあるということを認識して ください。そのような時は、元気づけたり、話し相手になることも重 要だと思います。歯科医師よりも歯科衛生士に話がしやすいようです。1. 障害のある方を地域で診る前に
c o l u m n
図1)Drotarの段階説 相対的な時間経過 1 ショック 2 拒絶 3 悲しみと怒り 4 順応 5 立ち直り 反 応 の 程 度 順応 順応 図2)中田の螺旋型モデル 時間の経過 外的刺激で 悲哀を感じる時 受容の中で安定する 出生のころ 生 涯にわたって受 容と悲哀が繰り返 しながら時間が過ぎ ていく。その中で、 現 実を受け入れる 心が広がっていく。2. 障害特性を理解する
Ⅰ 知的障害に対する理解
(1)知的障害とは
知的機能および適応行動の双方の明らかな制約によって特徴づけられる能力障害 である。この能力障害は18歳までに生じる。(米国精神遅滞協会)(2)知的機能の特徴
① 認知:認識過程で周囲に影響を受けやすい
⇒雰囲気によってできなくなり、集中力が散漫になる場合がある② 思考:イメージする能力が弱い
⇒予定がわかっていないと混乱したり、怖がってできることもできな くなってしまう場合がある③ 記憶:学習の蓄積が少ない。新しい経験を受け入れにくい
⇒同じことを何回も練習しなければできない場合や、突然新しいこと を受容れることが困難な場合がある④ 言語:理解や表出が未熟
⇒言葉だけでは十分に理解できない場合や、自分で伝えたいことが十 分に伝えることができない場合がある⑤ 感情:気分にむらがあり、身体表現がでやすい
⇒できることがちょっとした気分の変化でできない場合や、感情表現 を身体で表す(物を壊すなど)場合がある⑥ 意欲:集中力が持続しにくい。興味対象外への意欲は低い
⇒自分にとって興味のないことを我慢してやり続けることが困難な場 合が多い2. 障害特性を理解する
知的障害のある方への
歯科診療におけるポイント
① 集中しやすい雰囲気や環境をつくる
② あらかじめ行うことを絵や写真、言葉などで十分に説明する
③ 予行演習(Tell Show Do)を反復して行いできること
を確認する
④ その日の体調を把握し、集中力の続く時間内で対応する
⑤ 終了した後に誉めたり、ご褒美をあげて興味をもたせる
コラム②…PMTC
PMTCは、歯面清掃の効果だけでなく、 治療に向けてのトレーニングとなります。 器械の音や振動の苦手な方には、とても有 効です。歯科器具に恐怖心を持っている方 には、電動ブラシを用いて歯面清掃をする ことから慣れさせてください。 コラム③…電動歯ブラシ
回転式の電動歯ブラシは、コントラエンジンの練習にとても有効で す。また男性であれば将来、電気カミソリを使用する際のモーター音 への慣れにもつながると思います。充電式の高価なものを購入させず、 薬局などで販売している乾電池式のものを勧めています。購入しても 使えない場合もあるからです。c o l u m n
Ⅱ 自閉症に対する理解
(1)自閉症とは
① 社会性の障害:社会的な常識の欠如 ② コミュニケーションの障害 ③ イマジネーションの障害やこだわり 発達障害のひとつで主に上の3つの特徴を示す方々を表すものですが、その症状 の度合いには個人差があり、知的障害のある方からむしろ天才といわれる方たちま でいるため一連の連続体という言葉を用いて自閉症スペクトラムという表現が用い られています。脳の機能障害(中枢での情報統合機能の障害)などであるといわれ ていますが、十分に解明されていない部分もあります。3つの症状以外にも感覚の 異常などもあります。(2)自閉症の特徴
自閉症の手引き(日本自閉症協会)より ① 言葉の発達の遅れ ② 対人関係の困難さ ③ アンバランスな感覚 ④ 活動や興味の範囲が狭い ⑤ アンバランスな知的機能 ⑥ 変化に対する不安や抵抗 以上のような特徴や障害が種々程度組み合わせでみられる2. 障害特性を理解する
(3)歯科診療における主な問題点
① 予定が分かっていないと不安になる ② 話し言葉の理解が苦手 ③ 大きな音・こどもの泣き声・触られること・仰向けになることなどが 苦手 ④ 過去の経験が蓄積されていて突然蘇る(フラッシュバック) ⑤ 同じ時間帯の予約でないと不安になってしまう場合がある手順を示した絵: デジタルカメラで撮影して使用する場合が多い 藤本歯科医院HPより 市販されている自閉症用のタイマー: 終わりの目安がつくと安心する 集中できる環境: ある歯科医院で自閉症の方をみるため に集中しやすいように環境設定をした ものです。手が届く範囲には危険なも のや薬品を置かず、正面にも何も置い ていません。 我々センターの診療室でもあえて、ぬ いぐるみや花などは置いていません。
2. 障害特性を理解する
自閉症の方への
歯科診療におけるポイント
●
あらかじめその日の診療内容を待合室などで視覚的(絵や
写真で順番に示す)に提示する
●
10カウントやタイマーなどで、時間の見通しをつけさせ
ておく
●
強い刺激(音や臭い、触覚)は避け、少しずつ慣れさせて
いく
●
無理な処置(抑制)は避け、根気強く対応する
Ⅲ ダウン症に対する理解
(1)ダウン症とは
21番染色体が2本ではなく、3本ある染色体異常の症候群で、特徴的な顔貌をした 方たちのことです。様々な合併症(心疾患、筋緊張の低下、易感染、頚椎不安定、肥 満、甲状腺機能低下、白血病、歯の先天性欠如、自閉症、アルツハイマー病、うつ病、 退行など)がみられることが多く、それらの全身状態を確認することも大切です。(2)歯科診療における問題点
① 歯周病になりやすい(歯周病菌の定着が早い、易感染、歯軋り、矮小歯、短根歯、 口呼吸、歯列不正などが原因) ② 先天性歯欠損が多い ③ 歯医者が苦手(新しいことへの適応が困難:頑固・臆病) ④ 食べ方が下手(舌突出や丸呑み、かき込み食べなど) その他はどんな全身合併症があるかを確認してそれぞれに注意を払うことが必要 です。 比較的身近にいる存在で愛嬌のいい方が多くいますので地域の歯科医院にも多く 受診していると思います。今後の問題として加齢による退行やうつ病、アルツハイ マー病などが比較的早期(青年期以降)に現れますので、以前より元気がなくなる とか、動きが緩慢になる場合や塞ぎがちになるなどの症状が出ている場合は、精神 科や内科などの受診を勧めることが必要かもしれません。2. 障害特性を理解する
ダウン症の方への
歯科診療におけるポイント
●
全身の合併症に注意
●
歯周病に注意
●
新しいことが苦手なので定期検診が重要
●
養護学校を卒業した方で、以前より動作が緩慢になった場
Ⅳ 脳性麻痺に対する理解
(1)脳性麻痺とは
受胎から新生児(生後4週以内)までの間に生じた、脳の非進行性病変に基づく永続 的な、しかし変化しうる運動および姿勢の異常であると定義されています。脳が障害を 受けた部位によって知的障害を伴う場合とない場合があり、地域の歯科医院へ通院が可 能な患者さんの多くは知的障害がない方だと思われます。言葉使いには注意が必要です。(2)歯科診療における問題点
① 緊張による体幹保持の困難 ② 開口保持の困難 ③ 過開口による呼吸困難 ④ 不随意運動による治療困難 ⑤ 異常な側方運動による補綴物の調整困難(3)歯科保健における問題点
① 比較的自立している人ほど齲蝕が多い ② セルフケアに限界がある ③ 青年期以降、異常側方運動による咬合性外傷が発生しやすく、歯周病と合併し て歯の早期大量喪失につながってしまう などがあげられます。特に自立している方は、介助者を最小限にしか利用してい ません。日常のセルフケアを自分だけで行っている方が多く、技術的な問題が発生 しやすいのが現状です。電動歯ブラシなどの使用がとても有効な場合がありますの で検討してみてください。2. 障害特性を理解する
脳性麻痺の方への
歯科診療におけるポイント
●
姿勢保持をしやすい体位で治療する
●
過開口に注意して休みながら治療を行う
●
補綴物は、本人の日常生活の姿勢(特に一番力を使い食い
しばる姿勢)で調整する
●
補綴物は定期的に咬合調整し、残存歯の咬耗状態と調和さ
せる
3. 患者本人に対する配慮
Ⅰ 診療を始めるにあたって
イギリスの自閉症協会が提唱する自閉症の方への支援方法の理念として「SPELL の法則」というものがあります。私は自閉症の方だけでなく、全ての障害のある方 への支援につながるわかりやすい考え方だと思っていますので、ぜひここで紹介し たいと思います。S:Structure
構造化P:Positive
誉める 積極的な取り組みE:Empathy
共感する姿勢L:Low arousal
低刺激L:Links
連携 の頭文字をとってSPELLとしているのです。歯科診療において私なりに置き換えて みます。私はこれらのことを意識して診療を行っています。歯科におけるSPELLの法則
S:構造化
●あらかじめ予定を絵などの視覚的な情報で伝える ●手の届くところに余計なものを置かず、集中できる環境を作る ●時間などを10カウントやタイマーで知らせ、がんばりが持続できるようにするP:誉める 積極的な姿勢
●できたことは誉める。家族のがんばりも誉める ●彼らができるように積極的な取り組みを行うE:共感する姿勢
●障害に対する理解あるいは理解しようとする姿勢を見せる ●障害特性を理解し、それに適した対応をするL:低刺激
●TSDなどスモールステップで少しずつ行う ●とりあえずの処置は成功体験を積ませる上で重要 ●できる限り無痛的な処置を心がける ●診療中は、スタッフが力を合わせ、スムーズに治療が進むように心がけるL:連携
Ⅱ 初診時の注意点
初診は、とても大切な場面です。はじめの対応でその後の彼らの協力度に大きな 差が出る場合があります。 診療台は無理に水平位にせず、座位のままで口腔内を確認するだけでもいいと思 います。Ⅲ こんな時はどうしたらいいのか
過去に歯科医院で抑制治療の経験や嫌な経験をしている場合や最近病院で予防注 射や検査などの経験をしている場合には、入室を拒む場合があります。我々の場合、3. 患者本人に対する配慮
診療を始める前に
●
彼らの苦手なものを理解し、対応を準備する
●
家族などから色々な情報を教えてもらう
●
わかりやすく、予定を事前に待合室で提示する
●
少しずつ慣れさせる
●
できたことを誉める
●
無理をしない
●
家族の希望を聞く
●
患者だけでなく家族も観察し、日常生活上の問題点を探る
●
できることだけ(歯ブラシを入れる、ミラーでみる)行う
(1)診療室に入らない
●
待合室で歯磨きからはじめる
●
できたら誉めて次回につなげる
無理せず、診療室に入ることを目標にすることを家族に伝え、納得してもらったと ころで、まず、待合室での歯ブラシから始めます。診療室への導入は歯科衛生士の 歯ブラシから始めることが多いです。また、診療台には座らせず、普通のイスやド クターチェアーに座らせ、そこでできることから始めていきます。できたことは誉 めて、次回につなげます。 学校検診を経験している方たちは、対 面した状態で座らせ、検診と同じ状態で ミラーを向けると簡単に開けてくれるこ とがあります。あるいは、家族が仕上げ 磨きを行う姿勢で歯ブラシをもっていく と口を反射的に開けることがあります。 我々は、待合室で事前に絵カード(添付 カード参照)を提示し本日やることをあ らかじめ伝えて練習してから診療室に導 入しますので口の観察だけでも可能とな ることが多いのです。 背中をつけることが苦手な場合が多く、いきなり仰向けになることはとても難し いことです。はじめから水平位にできるものは、水平状態にして導入します。この 時点で横に寝ることを拒むようでしたら、1日目は座位、2日目は背板をやや倒して
3. 患者本人に対する配慮
(2)口をあけない
●
学校検診スタイルで診ると安心する
●
ミラーがダメなら歯ブラシから
(3)水平位になれない
●
はじめは座位から
口を開けたまま嚥下ができず、嘔吐反射が出てしまう方がいます。異常な絞扼反 射がなければ開口器やバイトブロックをかませて保持するか、10カウント毎にうが いや嚥下をさせるか、休むなどしがら行うと少しずつ開口時間が長くなっていくこ とが多く見られます。 特に自閉症の方の中で耳ふさぎをする方がいらっしゃいます。無理に手を払おう とせず、我々があまり気にしていない音の中で彼らが嫌いな音ある可能性がありま すので、どの音が苦手かなどは予め調査しておくと問題発生が少なくなるのではな いでしょうか。音は少しずつ慣らすことがいいようです。我々は家庭で電動歯ブラ シを購入してもらい、それを本人に使用するかあるいは、家族に使用してもらいま す。掃除機の音が苦手な方は、バキュームの音が苦手かもしれませんから、注意し てください。診療室では本人が座る診療台以外の台でわざと音を出してみます。気 にしないようでしたら次回のときは本人の座る診療台で診療が終わった後に聞かせ ることを続けて行くと少しずつ慣れてくると思います。 トレーニングでどうしても治療や診療が困難だと思われる場合は、家族にしっか りと説明して静岡市障害者歯科保健センターに紹介する手続きをとってください。 その際に例えば