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特集「情報社会の基礎を築く情報システム」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)Vol. 48. No. 3. Mar. 2007. 情報処理学会論文誌. 特集「情報社会の基礎を築く情報システム」の編集にあたって 辻. 秀. 一†. 情報システムは,情報社会の進展によりその重要性. このように採択率が低くなったこれまでの原因を分. がますます強まっている.これにともない現実の社会. 析して論文の質を高めるための指針を整理し,これら. 環境における適合性や有用性を高めるための情報シス. の原因と指針をより広く理解してもらうために,編集. テムの実現方法に関する研究の重要性が高まっている.. 委員メンバであり 2005 年特集号の編集委員長でもあっ. 一方,情報システム論文の書き方については「書き. た神沼靖子氏にこれらの点をまとめていただき,招待. にくい」 , 「論文が通りにくい」といった声が聞かれてお. 論文「情報システム論文の特質と評価」として掲載す. り,IS 研究会(情報システムと社会環境研究会)にお いてこの問題について議論を繰り返してきた.その成 果は「情報システム論文の書き方と査読基準の提案(永. ることとした. 「社会・人間系の情報システム」に分けて整理した.情. 採択された論文は,「情報システムの開発と運用」,. 田守男,情報システムと社会環境 77–4,2001.6.26)」. 報システムの開発と運用は 3 件あり,テーマはプロ. の形で公開している.特に論文評価と関連して,要素. ジェクトマネージャ育成支援,サーバアクセス手法と. 技術の適用における新規性,情報システム環境におけ. 評価,オープンソースの再利用によるソフトウェア開. る有効性や会員に対する有用性,研究そのものの信頼. 発である.また,社会・人間系の情報システムでは,. 性や論文記述の信頼性などが重要であることを示して. 農産物のトレーサビリティ支援システム,地震災害時. いる.. 活動支援システム,属性認証システムがテーマである.. 特集号「情報社会の基礎を築く情報システム」は,. 2005 年 3 月,2006 年 3 月の特集号に引き続き企画さ れたものである.本特集号では,情報システムの分析・ 設計・構築・運用と利用,情報化ニーズ,情報・デー. 今回,情報システム関連の 3 回目の特集号を実現す ることができた.昨年,一昨年に引き続く情報システ ム論文特集号の発行を機として,情報システム論文へ の関心がさらに高まることを期待したい.. タの管理などの理論と実際,情報システムと人間・組. 最後に本特集号を出版する上でご協力いただいた編. 織・社会との相互関係,現実の情報システム開発事例,. 集委員,タイトなスケジュールの中で丁寧にまた公平. 情報システム構築手法の研究だけでなく,利用者の視. に査読していただいた匿名の査読者,スケジュール管. 点にたった実証研究や人文・社会科学との学際的分野. 理をはじめ適切な支援をしていただいた学会担当者の. などを対象範囲とする論文を広く募ることとした.. 方々に感謝の意を表します.. 投稿された論文は,科学・技術からビジネスや社会 「情報社会の基礎を築く情報システム」特集編集委員会. まで多岐にわたり,学際的な内容もかなり含まれてい た.投稿論文は 19 件あり,うち採録された論文は 6. • 編集長 辻 秀一(東海大). 件となり採択率は 31%である.予定採択率の 50%よ り低くなった主な理由として,扱っているテーマはみ. • 編集委員(五十音順) 淺井達雄(長岡技科大),阿部昭博(岩手県立大), 市川照久(静岡大),魚田勝臣(専修大),大場. な興味深いものの,「情報システム開発事例報告」に とどまっている論文が少なくなく,情報システム論文 として具備すべき新規性や有用性が示せていないこと や,新規性や有用性は有していても,論文記述の信頼. みち子(日立),金田重郎(同志社大),神沼靖子. 性や分かりやすさに関して不十分なものが見られたこ. (埼玉大大学院非常勤) ,刀川 眞(NTT データ) ,. とをあげることができる.ただし,不採択論文にも大. 冨澤眞樹(前橋工科大),樋地正浩(日立東日本),. 変興味深いテーマが多かったため,完成度を高めて再. 山口高平(慶応大),弓場敏嗣(電通大). 度投稿されることを期待している.. † 東海大学. 969.

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