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恥骨後式前立腺全摘出後の鼠径ヘルニアの予防方法

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Academic year: 2021

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12.恥骨後式前立腺全摘術後の鼠径ヘルニアの予防方法 小池 秀和, 井 博,森川 泰如 大木 亮,坂本亮一郎,宮澤 慶行 加藤 春雄,周東 孝浩,村 和道 新井 誠二,古谷 洋介,新田 貴士 野村 昌 ,関根 芳岳,柴田 康博 羽鳥 基明,伊藤 一人,鈴木 和浩 (群馬大院・医・泌尿器科学) 【目 的】 恥骨後式前立腺全摘術後に鼠径ヘルニアがし ばしば起こる. 術時に鼠径ヘルニア予防のための簡単な 処置を行い, 好成績を得たので報告する. 【方 法】 当 院にて, 2007年から 2011年途中の間に恥骨後式前立腺 全摘術を行った 230例を検討した. 2009 年の途中から, 115例に対し術時に鼠径ヘルニア予防処置をおこなった. 手技は, 精索近くの腹膜を, 精管と精巣動静脈から約 5cmほど頭側に剥離しつつ, 症状突起を切断するものと し, 両側に行なった. 術後の鼠径ヘルニア発症率を, 処置 を行わなかった 115例を対象とし 2群間で比較検討し た. 【結 果】 対象群は, 観察期間の中央値は 50か月 で, 18例 (15.7%) でヘルニアが発症した. hernia-free survival rateは 89.6% (術後 1年時),84.1% (術後 2年時) であった.一方,予防処置群では,観察期間の中央値は 27 か月で, 1例 (0.87%) でヘルニアが発症した.hernia-free survival rateは 100% (術後 1年時), 100% (術後 2年時) であった (p<0.0001).予防処置に要する時間は片方 5 程度で, 処置に伴う大きな合併症はなかった. 【結 論】 我々の行っている鼠径ヘルニア予防処置は簡単で, 好成 績があげられた.

特別講演>

座長:小林 幹男(伊勢崎市民病院) 次世代の骨盤内視鏡外科手術を目指して 奥田 準二(大阪医科大学 一般・消化器外科 准教授) 直腸癌に対する腹腔鏡下手術では的確なリンパ節郭清 と血管処理, 適切な直腸の剥離授動と切除の面で難易度 が高い. しかし, 狭い骨盤腔内においてこそ, 開腹手術で は見えない微細な神経や剥離層を腹腔鏡下に拡大して明 瞭に視認し, 前立腺なども近接して正面視できる利点は 大きい. 私どもは, 癌手術の原則を遵守した適切な手技 のもとに, 腹腔鏡下側方リンパ節郭清や術前化学放射線 療法を導入して段階的に適応拡大し, 直腸癌の 95%程度 に腹腔鏡下手術を施行するに至った. 2013年 1月までの 3,100件以上の腹腔鏡下大腸癌手術のうち直腸肛門管癌 は 1,100件以上となった. 基本的には, 上下腹神経叢∼下 腹神経∼骨盤内臓神経∼骨盤神経叢∼近位神経血管束に 至る骨盤内自律神経を完全温存しつつ, 低侵襲下に肛門 機能温存術を行うことが可能となった. さらに, 反転法 や経肛門的括約筋部 切除法などを併用することで究極 の肛門温存も低侵襲下に行えるまでになってきた. しか し, 性機能温存に関しては骨盤内自律神経のさらなる理 解に基づいた神経温存の工夫が求められている. 内視鏡 下手術を単に傷の小さな手術と捉えるにとどまらず, 拡 大視・近接視効果をフルに活用したマイクロサージェ リーへと極めていくことで真の低侵襲骨盤内機能温存術 への発展が期待できる. すなわち, 手技のシステム化と 工夫を積み重ねることによって, 直腸癌に対する腹腔鏡 下手術は, 従来の開腹手術よりも精密な低侵襲手術に アップグレードし, 次世代の直腸癌手術へ進化していく ものと確信している. 本講演では, 最も難易度が高いと されている下部直腸癌に対する腹腔鏡下手術の最先端手 技をメインに, 骨盤内の内視鏡外科解剖に基づく直腸前 壁と前立腺の剥離層を Denonvilliers筋膜の認識, 直腸前 壁損傷予防と損傷時の修復法, 近位側神経血管束の温存 や側方リンパ節郭清のコツとピットフォールなど泌尿器 科と外科の接点に加えて, 泌尿器科と外科のコラボレー ションによる骨盤内視鏡外科手術の展望についても言及 する. 292 第 63回日本泌尿器科学会群馬地方会演題抄録

参照

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