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私にとっての日本 (異文化言い分EVEN)

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Academic year: 2021

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私にとっての日本 (異文化言い分EVEN)

著者

NGUYEN Quoc Hung

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

雑誌名

アジ研ワールド・トレンド

180

ページ

59-59

発行年

2010-09

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00004430

(2)

アジ研ワールド・トレンド No.180 (2010. 9)

59

  私はカナダと香港で六年間研究と仕事をして日 本に帰ってきた 。﹁日本に帰った﹂といったのは 他の外国人研究者と異なり、私が一九九七年に来 日し、そのあと二〇〇四年カナダで経済学博士号 を取るために留学し、香港ですこしの間働き、そ してこの六月、アジア経済研究所の研究員となっ たことに由来している 。七年以上日本で生活し 、 研究した経験からして私にとっての異文化言い分 は多少他の海外客員研究員とは毛色がことなると 言っていいだろう。なので日本を他の国の文化や 人々との比較において述べてみたい。   六年間日本を留守にしてやっと日本に戻ったの だなあ、と私を実感させたのは先ず、バスや電車 に乗ったときであった。日本は世界でも交通量が 多い国のひとつであるがバスや電車は分単位で時 間に厳格である。運転手はプ ロ意識が高く、 信頼が置ける。 だから他の国でバスや電車が 時間通り来ず待たされでもし た ら 日 本 人 は 間 違 い な く ショックを受けるだろう 。それはそ れとして 、東京でラッシュ時間に地 下鉄に乗車することは外国人にとり えらく特別かつユニークな体験であ る 。何人かの友人が日本のラッシュ 時間に常客が詰め込まれる様子を写 した写真や動画を示して 、﹁これは 現実なのか﹂と私にたずねた 。私は 日本以外の多くの国々を旅したり住 んだりした経験があるが 、常々 、日 本のイノベーションと技術水準とも のづくり精神には驚かされる 。分野 は多岐にわたるが特に家庭電気製品での進歩であ る。これは思うに日本人が供えている多くの性格 や特性に由来していると思う。進取の気性、美を 求める精神 、共同体への奉仕の姿勢などである 。 私は日本がこれからも常にこれらの美徳を保持 し、諸分野での最前線の位置に立ち続け、それに より世界の人々の生活の改善に寄与していただき たいと思っている。   日本に滞在していて私自身様々な技術進歩の一 部始終を目の当たりにしそれを享受できることを 幸運と感じまた誇らしくも思う。   他に、日本についていいなと思うのは料理と文 化である。日本文化や日本料理は世界に知られて いることを認識した。生け花や茶の湯のような日 本の芸術を海外の人は体験してみたいと欲してい る。香港やほかの東アジアの国々の人々には日本 のアニメや漫画に夢中になっている人が多いし 、 日本料理も好まれている。自身のことを言わせて いただくと一三年前に来日する前は、時間があれ ばドラえもんやドラゴンボールに読みふけってい たし、梅干しや納豆の二つは好物である。海外で 梅干しや納豆を買い求めるのは難しいしまた店に あるにしてもとても高い。しかしカナダと香港で 過ごした六年の間、梅干しと納豆は欠かさなかっ た。にわかには信じかねるとびっくりされる方も いらっしゃると思うが。私自身もなぜこの二つが 好きになったのか理由がわからないのだ。   他に顕著になったと思えるのは一〇年前と比べ ると日本を訪れる外国人の国が多彩になったこと だ。これは日本が外国人に対して比較的親しみや すくまた開放的になったと感じている。グローバ リゼーションが進む中、日本にとっても諸外国に とってもこれはよい動きだと思う。それはさてお き、友達とか私は、地球の異なる地から異なる文 化背景をもって日本に来ているわけだがときたま 出身国を聞かれる。その質問に答えた後の姿勢が 人により異なることがある。常にと言うわけでは ない。日本が異なる背景を持つ多くの人々がとも に暮らし、働くすばらしい場所になる日は近いと 思うし、また希望している。

NGUYEN Quoc Hung/ アジア経済研究所 開発研究センターマクロ経済分析グループ研究員 専門分野:オープン・マクロ経済学、マクロ経済学 2009年ブリティシュ・コロンビア大学経済学部博士課程 終了、2010年経済学博士号取得 同大学同学部研究助手、香港中央銀行金融研究所研究員 を経て現在に至る。

私にとっての日本

グエン・ホン

参照

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