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思考過程を重視した理科実験活動の実践的研究 : エビデンスベースドアプローチを導入して

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Academic year: 2021

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(1)思考過程を重視した理科実験活動の実践的研究     一エビデンスベーストアプローチを導入して一                            教育実践高度化専攻                            授業実践リーダーコース.                            学籍番号 P10035D                            氏  名 羽子岡 誠. 1.問題の所在と研究の目的. 第6章総括的分析と考察.  0ECDのPlSA調査12006)などの各種の調査から. 3.研究の概要. は,我が国の児童の現状について,思考力・判.  本研究は,堺市立0小学校6年生33名を対象. 断力・表現力等を問う読解力や記述式問題,知. とした。ただし,実践研究皿では1名欠席して. 識・技能等を活用する問題に課題があると指摘. いたので,32名を対象としている。. され,新学習指導要領でも上記の能力を向上さ.  第1章では,平成24年度全国学力・学習状況. せるために,観察・実験等の体験的な学習を充. 調査の調査結果や小学校理科教育実態調査集計. 実させることがあげられている。PISA調査. 結果(2008)及び現場での理科授業の実態などか. 12009)では改善が見られたが,わずかな上昇で. ら,現在の理科教育の問題点について述べた。. ある。しかし,具体的にどのような授業を展開. また、本研究の目的と,本研究でのエビデンス. するとどのように寄与できるのかについては,. ペースドの定義及びエビデンスベーストアプロ. 日本ではそれほど研究が進んでいないのが実態. ーチを導入した理科実験活動の定義を述べた。. である。. なお,本研究の柱を次の2点とした。.  本研究では,エビデンスベーストアプローチ. (I)根拠に基づいた理科実験活動を展開する. を理科実験活動に導入した。そして,本研究を.   ためのワークシートの作成及び指導助言の. 予想から実験,実験結果からの解釈や分析1考.   工夫。. 察〕に至るまで,常に根拠を念頭に置かせながら. (I) 1年間を通したエビデンスベースドアブ. 問題解決活動を進めるための理科授業の設計と.   ローチを導入した授業設計及び改善。. 位置づけ,児童の知識の定着や科学的な見方・.  第2章では,指導法に関する理論的背景につ. 考え方の変容について研究することを目的とし. いて述べた。子育てプログラムなどに利用され. た。. ているエビデンスペースドの理論的背景や,4QS. 2.研究報告書の構成. 及び一枚ポートフォリオの理論などから,本研.  本報告書は,次の6章で構成した。. 究に使用するワークシートについて論じた。そ. 第1章 問題の所在と研究の目的. して,実践研究Iから実践研究皿に関する先行. 第2章指導法に関する理論的背景. 研究からの理論を述べた。. 第3章 実践研究I r植物のつくりとはたらき」.  第3章では,実践研究Iの単元の構造と概要,. 第4章 実践研究皿「小よう液の性質」. そして研究の結果を述べた。ここでは,現任校. 第5章 実践研究皿「てこの規則性」. で行われている理科授業の問題点及び改善点を.

(2) あげた。. ω 「予想」をもとにして実験を行い,考察を.  第4章では,実践研究皿の単元の構造と概要,.  予想と比較して記述することができている。. そして実践研究Iの結果を検証し,授業改善を. (B)実験を失敗したり誤った解釈をしたりして. 行った。具体的には,予想に対してエビデンス.   いるが,「予想」をもとにして実験を行い,. ベーストアプローチを導入し,児童の思考過程.  考察を予想と比較して記述することができ. を分析した。また,実験後の考察の記載内容に.   ている。. 科学的な見方や考え方が含まれていたかどうか. lC)予想と比較できていないが,「実験結果」か. 検証した。約88%の児童が予想に根拠を示すこ.   ら考察を記述することができている。. とができており,考察の内容を分析すると,約. (D)考察を,予想や実験結果と関連して記述で. 42%の児童が予想に振り返って記載できていた。.   きていない。未記入. また,記載内容も科学的な見方や考え方を含ん.  本研究では,特に(C)から(A)あるいはlB〕へ推. だ内容となっていた。. 移した児童の思考過程を重視することとした。.  第5章では,実践研究皿の単元の構造と概要,. 人数の推移については,下の図に示す。. そして実践研究Iの結果を検証し,授業改善を 行った。具体的には,理科実験活動全体におい てエビデンスベーストアプローチを導入するよ うな授業実践を行い,実践研究Iと同様に児童 の思考過程を分析したり,ワークシートの考察 の記載内容を検証したりした。実践研究皿の終 了後にワークシートを分析すると,約63%の児. 図1実践研究IでlC)の評価だった児童の推移①. 童が科学的な見方や考え方をした記載内容を考 察に記入することができていた。.  第6章では,本研究のまとめとして,総括的 分析と考察を行った。ここでは,実践研究にお ける振り返りの分析と考察として,各実践研究 における児童の思考の流れについて述べた。実. 践研究Iから実践研究皿に進むにつれて,児童 が根拠を求めて振り返ることのできる場面を増. 図2実践研究Iで1C)の評価だった児童の推移②. やすことで,科学的な見方や考え方が育まれた. 4.まとめと今後の課題. 児童が増加した。.  理科実験活動にエビデンスベーストアプロー.  また,本研究では,エビデンスベーストアプ. チを導入することで,児童の科学的な見方や考. ローチを導入した授業設計の効果を分析し,児. え方を育むことができるとの結果を得た。今後. 童の思考過程を変容を明らかにするために,児. は,他の単元や他の学年においても同様の実践. 童の評価基準を,次のように設定した。. 研究を行っていきたい。.     修学指導教員及び指導教員 松本件示.

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