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<大学教育を問う>国際化時代の大学院改革

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Academic year: 2021

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(1)国 際 化 時 代 の大 学 院 改 革. 1 . は じ め に. 大 学院 も 大 学 と 同様 に内 部 か らも 外 部 か らも 改 革 を 求 め ら れ て いる 。文 芸 学 研究 科 で は教 員 が 教育 や 研究 及 び委 員 会 な ど で. 西尾 秀 生. 大 学 院 は 、 学 術 の理 論 及 び 応 用 を 教 授 研 究 し 、 そ の深 奥. の深 い学 識 及 び 卓 越 し た 能 力 を 培 い、 文 化 の発 展 に寄 与 す. を き わ め、 又 は 高 度 の専 門 性 が 求 め ら れ る職 業 を 担 う た め. 入 れ た 。 ま た大 学 院 教育 は 中 央 教育 審 議 会 か ら改 革 を 要 求 さ れ. る教 育 機 関 であ った が、 こ の改 正 で ﹁ 又 は 高 度 の専 門 性 が 求 め. に寄 与 す る こと を 目的 と す る研 究 者 や大 学 の教 員 を 主 に養 成 す. こ の改 正 前 に は大 学 院 は学 術 の深 奥 を き わ め て、 文 化 の発 展. る こと を 目的 と す る。. て いる ので 、 で き る こ と か ら 実行 す る 必 要 が あ る 。大 学 院教 育. 多 忙 であ る にも か か わ ら ず 、 平成 二 二年 度後 期 か ら F D を 取 り. 改革 の た め に は 、先 ず大 学 院 が法 律 で ど のよ う に 規定 さ れ て い. ら れ る職 業 を 担 う た め の深 い学 識 及 び 卓 越 し た 能 力 を 培 い﹂ と. 大 学 院 に学 び 、研 究 者 の道 を 進 ん でき た の であ り 、 特 に文 系 の. 意 味 し て いる。 現在 の大 学 教 員 の多 く は 、 改 正 前 の法 律 の下 で. 院 は高 度 な専 門職 業 人 の養 成 も 求 め られ るよ う にな った こと を. いう 文 言 が追 加 さ れた こと か ら 、社 会 の要 請 に合 わ せ て、 大 学. る か を知 ら な け れ ば な い。. 平 成 一四年 に 改 正 さ れ た ﹁学校 教 育法 ﹂ の大 学 院 の箇 所を 見 て み よう 。。. [177.

(2) 教 育 研 究 を 通 じ た 国 際 貢 献 を 要 請 さ れ て い る平 成 一七 年 の中 央. け でな く 、 高 度 職 業 人 の養 成 と 社 会 人 の再 学 習 機 能 の強 化 及 び. を 考 え る必 要 が あ る。 次 に大 学 院 が 優 れ た 研 究 者 の養 成 機 能 だ. 門 性 を 求 め る職 業 人 の養 成 に つい て文 芸 学 研 究 科 で でき る こと. か った であ ろう 。 け れど も 私 た ち 教 員 は 院 生 のた め に高 度 な 専. 大 学 院 では 研 究 者 以 外 の職 業 にな る教 育 を ほ と ん ど 受 け て こな. こと であ り 、 特 に社 会 人 の受 入 れ が 要 請 さ れ て いる 。 さ ら に 急. が 可 能 であ る。 これ は 、 生 涯 学 習 の機 会 を 広 く 社 会 に提 供 す る. 人 材 の養 成 ﹂ に つ い て文 芸 学 研 究 科 が 重 要 な 役 割 を 果 た す こ と. た 、 ﹁④ 知 識基 盤 社 会 を 多 様 に 支 え る高 度 で 知 的 な 素 養 のあ る. 成 ﹂ で 大 学 教 員 の養 成 が 別 に 述 べ ら れ て い る か ら であ る 。 ま. ら ﹁③ 確 か な 教 育 能 力 と 研 究 能 力 を 兼 ね 備 え た 大 学 教 員 の 養. の養 成 ﹂ と あ る のは 、 企 業 や 研 究 所 の研 究 者 であ ろう 。 な ぜ な. の答 申 で ﹁① 創 造 性 豊 か な 優 れ た 研 究 ・開 発 能 力 を 持 つ研 究 者.  . 教 育 審 議 会 の答 申 ﹁新 時 代 の大 学 院 教 育 i 国 際 的 に魅 力 あ る. で、 私 た ち 文 芸 学 研 究 科 の教 員 は 大 学 院 で の高 度 専 門 職 業 の養. こ のよ う な こと が 中 央 教 育 審 議 会 の答 申 で要 請 さ れ て いる の. 入 れ も 期 待 さ れ て い る。. 速 な 経 済 成 長 を 遂 げ つ つあ る 東 アジ ア の国 々か ら の留 学 生 の受. 大 学 院 教 育 の構 築 に向 け て ー ﹂ を 読 ん で みよ う 。. 大学院は、法制上、研究者養成と高度専門職業人養成 の. 知 識 基 盤 社 会 に おけ る人 材 養 成 の重 要 性 や現 在 の大 学 院 教. に取 り 組 ま な け れば な ら な い こと が 理 解 し て い た だ け る で あ. 成 や社 会 人 と 留 学 生 の受 け 入 れ な ど のた め に、 大 学 院 教 育 改 革. 二 つの養 成 機 能 を 中 心 に そ の役 割 を 担 って いるが 、 今 後 の. 育 と の関 係 を 踏 ま え ると 、 今 後 の大 学 院 が担 う べき 人 材 養. 2. 文 芸 学 研 究 科 で の人 材 養 成. ろう 。. 成機能は、①創造性曲 豆か な 優 れた 研 究 ・開 発 能 力 を 持 つ研 究 者 の養 成 、 ② 高 度 な 専 門的 知 識 ・能 力 を 持 つ高 度 専 門 職 業 人 の養 成 、 ③ 確 かな 教 育 能 力 と 研 究 能 力 を 兼 ね 備 え た 大 学 教 員 の養 成 、 ④ 知 識 基 盤 社 会 を 多 様 に支 え る高 度 で知 的. こ れは 平 成 一〇年 に述 べら れ て いた 答 申 ﹁ 学 術 研 究 の高 度 化. 様 に支 え る高 度 で知 的 な 素 養 のあ る人 材 の養 成 ﹂ つ い て、 文 芸. 究 能 力 を 兼 ね 備 え た 大 学 教 員 の養 成 ﹂ 及 び ﹁知 識 基 盤 社 会 を 多. 識 ・能 力 を 持 つ高 度 専 門 職 業 人 の養 成 ﹂、 ﹁確 か な 教 育 能 力 と 研. 次 に 平 成 一七 年 の答 申 で 要 請 さ れ て いる ﹁高 度 な 専 門 的 知. と 優 れた 研 究 者 の養 成 機 能 の強 化 ﹂ を さ ら に発 展 させ た も の で. な 素 養 のあ る人 材 の養 成 の 四 つに整 理さ れ る。. あ る。 平 成 一〇年 の答 申 では 研 究 者 と 大 学 教 員 の養 成 それ に教. 学 研 究 科 が 担 う 役 割 を 述 べよ う 。. ヨ. 育 研 究 を 通 じた 国 際 貢 献 が述 べら れ て いた が 、 こ の平 成 一七 年. [ls].

(3) r. ア諸 国 の経 済 的 な 発 展 も あ り 、 こ れ ら の地 域 か ら の留 学 生 が. て述 べ て い こう 。 ま ず 日本 語 教 師 の養 成 が 考 え ら れ る。 東 アジ. 年 々増 え 続 け て いる。 現 在 でも 、 文 芸 学 研 究 科 の留 学 生 は 文 芸. 高 度な 専 門 的 知 識 ・能 力 を 持 つ高 度 専 門 職 業 人 の養 成 こ れ ま で 、文 芸 学 研 究 科 で は 、博 物 館 の学 芸 員 、 地 方 自 治 体. 学 部 の科 目 等 履 修 生 にな れ ば 、 日本 語 教 師 養 成 課 程 を 取 る こと. ω. の史 料 編 纂 室 や埋 蔵 文 化 財 セ ン タ ー の特 別 調査 員 、 図 書 館 の司. は 可能 であ る。 け れど も 、 それ で は留 学 生 は 大 学 院 の授 業 のほ. も 負 担 が大 き いであ ろう 。 文 芸 学 研 究 科 の 日本 文 学 専 攻 に は優. 書 、作 家 や評 論 家 を 養 成 し てき た。 ま た 、 中学 校 や高 等 学 校 の. 秀 な 日本 語 教 員 が いる か ら 、大 学 院 に 日本 語 教 師 養 成 課 程 を 作. 教 員 、 公務 員 、出 版 社 や新 聞社 など のジ ャ ー ナ リ ス ト に な った. す で に 述 べ た職 業 の内 、 中学 校 や高 等 学 校 の教 員 に な る こと. る こと は 可能 であ る。 そう す れば 、文 芸 学 研 究 科 に留 学 し てき. か に学 部 の授 業 も 履 修 しな け れ ば な ら ず 、 時 間 的 にも 経 済 的 に. は 大 学 院 で 学 ば な く て も 可 能 で あ る が 、 実 際 に は大 学院 で高 度. た院 生 たち が帰 国後 に高 度 な専 門知 識 を 持 つ日本 語 教 師 と し て. 者 も いる 。も ち ろ ん 一般 の企業 に就 職 し た者 も 多 い。. いこ と は 明 ら か で あ る 。 高 等 学 校 な ど の教 員 を希 望 す る 院生 に. な 研 究 を し 、専 門 的 な 知 識 と能 力 を 持 った 者 の方 が よ り相 応 し. 来 高 等 学 校 で教 え る のに も 役 立 つ筈 であ る 。 他 に 大 学 院 を修 了. に あ る のだ け れ ど も 、 大 学 の授 業 の手 伝 いを す る こ と は 当然 将. 専 門 的 な 知 識 や 能 力 を 持 った 通 訳 や 翻 訳者 を養 成 す る こ と が 可. や 翻 訳 者 に な る こ と が で き る が 、 文 芸 学 研 究科 で は よ り高 度 な. 語 の通 訳 や 翻 訳 が 考え ら れ る 。文 芸 学 部 で 学 ん だだ け でも 通 訳. そ れ か ら 同 じ よう に 語学 力 を 生 か し た専 門 的 な職 業 と し て英. 活 躍す る こと が増 え る であ ろう 。も ち ろ ん 、 日本 人 の院 生 が こ. し た 方 が よ い専 門 的 な 職 業 人 と し ては 図 書 館 の司 書 が あ る 。 文. 能 であ る 。 こ れ は 社 会 人 のリ カ レ ント 教育 にも な り 、 社会 の要. は T A (ティ ー チ ング アシ スタ ント ) を 経 験 さ せ る こ と が望 ま. 芸 学 研 究 科 で多 く の文 献 に囲 ま れ て研 究 し た 院 生 は 、 学 部 を 出. 求 に 応 え ら れ る も の であ る 。 こ のよう に 語 学力 を 生 か し た 高度. の課程 を履 修 し て 日本 語 の教 師 に な る こと も 可能 であ る 。. た だ け の司 書 よ り も 文 献 に関 す る知 識 が 豊 富 な のは 言 う ま でも. し い。 も ち ろ ん 、 T A 制 度 は 本 来 大 学 教 員 を 目 指 す 院 生 のた め. な い。 イ ギ リ ス のオ ック ス フ ォ ード 大 学 の図 書 館 には ﹄ ・D を. い活 躍 が でき る よ う にな る で あ ろ う 。. な 専 門 的 な 知 識 によ り 、 修 了 生 は 国内 外 で国 際 化 時 代 に 相 応 し. これま でにも、少数ながら文芸学研究科 の修了生は大学 の教. 確かな教育能力と研究能力を兼ね備えた大学教員の養成. こと を 考 え ると 、 今 後 は 日本 でも 大 学 の図 書 館 では 大 学 院 を 修. ㈲. 持 つ図 書 館 員 が い て、 研 究 者 が 文 献 を 捜 す 手 助 け を し てく れ る. 了 し た 司 書 を 採 用 す べき であ る。 そう な れ ば 教 員 や院 生 の研 究. 次 に、 将 来 的 に文 芸 学 研 究 科 で養 成 可 能 な 高 度 職 業 人 に つ い. 環 境 も 改 善 さ れ る であ ろう 。. [19].

(4) ま た 、 こ れ か ら は 生 涯 学 習 のた め 大 学 院 が 広 く 社 会 に 門 戸 を. 知 的 な 素 養 のあ る 人 材 の養 成 が 可 能 な の であ る 。 た だ 理 系 の院. 開 放 す る必 要 が あ る 。 これ ま でも 文 芸 学 研 究 科 は 社 会 人 を受 け. 員 にな った 者 が い る。 た だ し文 芸 学 研 究 科 には 修 士 課 程 し か な. の経 済 的 支 援 と いう 面 も あ るが 、 大 学 教 員 の養 成 のた め の制 度. 入 れ て き た が 、 団 塊 の 世 代 に 時 間 的 に ゆと り が 生 じ 始 め た 現. 生 に比 べる と 数 が 少 な い の で、 文 系 の院 生 の数 を 増 や す 努 力 が. でも あ る。 教 員 は T Aを す る院 生 に授 業 の準 備 な ど を さ せ る だ. 求められる。. け では な く 、 学 生 に アド バイ スさ せ る こと も 必 要 であ ろう 。 文. 在 、 ま す ま す大 学 院 で学 び た いと いう 需 要 が 増 え る であ ろ う 。. いの で 、他 大 学 の博 士 課 程 に進 学 し た 者 が 多 い。 大 学 教 員 の養. 芸 学 研 究 科 は 数 年 前 か ら T Aを 採 用 し て いる が 、 人 教 は 十 分 で. に氾 濫 し て いる カ ルチ ャー セ ンタ ー では 満 足 で き な い社 会 人 に. 特 に文 芸 学 研 究 科 では 文 学 ・文 化 ・芸 術 を 広 く 学 べる た め 、 巷. 成 のた め に役 立 つのが T A制 度 の活 用 であ る。 こ の制 度 は 院 生. A に採 用 す べき であ る。. と って大 変 魅 力 的 な 大 学 院 であ る と 言 え る 。. あ ると は いえ な い の で、 今 後 は 教 員 を め ざ す 院 生 を 積 極 的 に T. 知 識 基 盤 社 会 を 多 様 に 支 え る 高 度 で 知 的 な 素 養 のあ る 人 材 3 .文芸学研究科 の課題. 文 芸 学 研 究 科 の課 題 は 幾 つか あ る が 、 こ こ で は 最 も 大 き な 課. ㈹ の養 成. 識 や情 報 が 社 会 の在 り 方 にも 影 響 を 及 ぼ す 社 会 であ る。 知 識 基. 題 であ る博 士 課 程 と 院 生 の経 済 的 支 援 の問 題 を 考 え てみ よ う 。. 知 識 基 盤 社 会 と いう のは 、 今 後 到 来 が 予 想 さ れ る、 新 し い知. 盤 社 会 を 多 様 に支 え る高 度 で知 的 な 素 養 のあ る人 材 の養 成 のた. 囲 の専 門 に こだ わ ら ず に広 く 文 学 ・文 化 ・芸 術 を 学 べ ると いう. 設 立 当 初 か ら 、 ﹁超 ジ ャ ン ル﹂ を 謳 い文 句 にし て おり 、 狭 い範. 学 研 究 科 は 中 核 的 な 役 割 を 果 た せ る であ ろう 。 文 芸 学 研 究 科 は. 研 究 科 の修 了 生 が 毎 年 他 大 学 の博 士 課 程 を受 験 し て いる 現 状 を. も 必 要 と いう 訳 では な いか も し れ な い。 し か し な が ら 、 文 芸 学. 通 れ な い の で、 こ こ で敢 え て取 り 上 げ た 。 博 士 課 程 は ど う し て. が 存 在 し な い。 こ れ は 簡 単 に解 決 し な い問 題 であ る が 、 避 け て. す で に述 べた よ う に 文 芸 学 研 究 科 は 修 士 課 程 だ け で博 士 課 程. 博士課程. 特 徴 が あ り 、 これ ま で にも 高 い教 養 を 身 に つけ て各 方 面 で活 躍. ω. す る人 材 を 輩 出 し てき た 。 こ のよ う に文 芸 学 研 究 科 は ﹁超 ジ ャ. 見 ると 、 研 究 者 を 目 指 す 院 生 のた め に 博 士 課 程 は あ った 方 が よ. やす こと を 求 め ら れ て い る。 知 識 基 盤 社 会 を 支 え るた め に文 芸. め に、 中 央 教 育 審 議 会 か ら 人 文 ・社 会 学 系 の大 学 院 は 院 生 を 増. ン ル﹂ で院 生 が 学 べ る の で、 ど のよ う な 専 攻 であ っても 高 度 で. C20].

(5) い のは 明 ら か で あ る 。筆 者 は 数年 前 に 中 国内 モ ンゴ ル自 治 区 か. ( 有 利 子 ) があ る が 、 共 に返 済 義 務 が あ る。 第 一種 は 特 に成 績. いる 。 日本 学生 支 援 機 構 の奨 学 金 は第 一種. ( 無 利 子 )と 第 二種. ら 留 学 し てき て 、 仏 教 学 で未 到 の領域 で あ る モ ンゴ ル 仏教 を 研. 優秀 者 に は 返済 免 除 の 可能 性 があ る が 、 そ の恩 恵 に 預 か る者 は. 近 畿 大 学 大 学 院 で導 入 が 望 ま れ る 経 済 支 援 の 一つは チ ュー. ご く少 数 で あ る 。. タ ー制 度 で あ る 。留 学生 に対 し 日本 人 の院 生 が チ ュー タ ーと し. 究 す る 院 生 を指 導 し た 。 漢 訳 と古 い モン ゴ ル 語 訳 の 仏 曲ハ が読め. で あ った 。 本 人 は修 了後 も 近 畿大 学 で の研 究 の継 続 を 願 って い. た ので 、 将 来 は 仏 教 学 で 優 れ た業 績を 上 げ る こ と が で き る 院 生. た が 、 文 芸 学 研 究 科 に は 研 究 生 の制 度 も な いた め ビ ザ も 下 り な. て いろ いろ サ ポ ー ト す る制 度 で あ る 。 チ ュー タ ー に な った院 生. タ ー が留 学 生 と定 期 的 に 日本 語 で話 し た り 、留 学 生 が 日本 語 で. いこ と が 分 か った ので 、 他 の大 学 院 に 送 り 出 し た 。 こ のよう な. 取 った ノ ー ト を点 検 し た りす る こと で留 学生 の 日本 語 の能 力 が. つ い て の 知 識 を チ ュー タ ー か ら 得 ら れ る 。 具 体 的 に は チ ュー. 文 芸 学 研 究 科 は 平 成 六 年 に 設 立 さ れ た が 、 こ の時 に 博 士 課 程. 向 上 す る 。 どう し ても 留 学生 は自 国 の出 身 者 と 母 国 語 で話 を す. は大 学 か ら 経済 的支 援 を 受 け ら れ る し 、留 学 生 は大 学 や 日本 に. は 必 要 な いと 判 断 さ れ た の で、 初 め て修 了 生 を 出 す 平 成 八 年 に. る 傾 向 に あ る の で、 留 学 生 の受 け 入 れ態 勢 を 整 え る た め にも. い のは 明 ら か で あ る 。. 向 け て準 備 を し な か った た め 、 今 日 のよ う な 状 況 に あ る 。 こ の. チ ュー タ ー 制度 は 必 要 で あ る 。. 少 数 の院 生 のた め に は 、 で き れ ば 博 士 課 程 は あ った方 が好 ま し. 問 題 に つ い ては ﹁国 際 化 時 代 の独 立 研 究 科 ﹂ で も う 一度 触 れ る. 料 免 除 や 返 済 し な く てよ い給 付 奨 学 金 が あ る の で、 院 生 が 実 際. る 。 ア メリ カ では 私 学 の大 学 院 の正 規 の授 業 料 は 高 いが 、 授 業. で 、 独 立 研 究 科 で は な い。教 員 は あ くま でも 文 芸 学 部 の所 属 で. る 。 現在 の文 芸 学 研 究 は 文芸 学 部 と 一体 化 し た大 学 院 で あ る の. に 関 わ り を 持 た な い か 、 或 い は 複 数 の 学 部 に 跨 る大 学 院 であ. 独 立 研 究 科 と いう 言葉 は 聞き 慣 れ な いかも し れ な いが 、学 部. 国 際 化 時 代 の 独 立 研 究科. に 払 う 授 業 料 は 少 な い。 そ れ か ら T A や チ ュー タ ー と し て大 学. あ り 、 大 学 院 を 担 当 す る 者 は 4 月初 め に大 学 か ら辞 令 を も ら っ. 4.. ことにする。. 院生の経済支援. で働 く こと によ り 大 学 か ら 支 援 を 受 け て いる 。 そ れ でも 足 り な. ア メ リ カ に 比 べ て 日 本 の 院 生 へ の経 済 支 援 は 少 な いと いえ. い院 生 には ロー ンが あ る 。 日 本 では 院 生 が ロー ンを 借 り る こ と. て いる 。 こ の場 合 、 教 員 も自 分 は大 学 院 の教 員だ と いう 自 覚 は. ②. は あ ま り な いと 思 う が 、 イ ギ リ ス でも ロー ンは よ く 利 用 さ れ て. [21].

(6) あま り な いかも し れ な い。ま た最 近 は教 員 の所 属 を 学 部 か ら大. 平 成 二 四年 度 から 大 学 院 の ﹁ 教 育 プ ロ グ ラ ム﹂ が 始 ま る予 定. る。 そう す ると 魅 力 的 な大 学 院 に なり 、 院生 も 集 ま る であ ろう 。. であ る。 こ れは 公 務 員 にな るた め に他 の研 究 科 の科 目を 受 け た. 学 院 に移 し 、 教 員 は 学 部 も 兼 任 す る と いう 大 学 が 増 え てき た 。 で も 、 これ だ け で は 教 員 の所 属 を 大 学 院 にた だ 移 し た だ け で、. でも 履 修 でき る よう にす るも の であ る。 確 か に高 等 学 校 の社 会. り 、 高 等 学 校 の教 員 にな るた め に専 修 免 許 の科 目 を 他 の研 究 科. る。 でも 文 系 の 研究 科 を 統 合 し て 一つの研 究 科 にす れば 、 わ ざ. 科 の教 員 を 目指 す な ら各 研 究 科 の科 目を 履 修 した 方 が有 利 であ. 独 立 研 究 科 は 学 部 と 一体 化 し て いな いと いう だ け では な く 、. 従 来 の大 学と さ ほど 変 わ らな い。. 広 い内 容 を 扱 う 多 様 な 要 望 に 応 え る こ と が でき る 大 学 院 であ. の卒 業生 が 入 って く る 。 出身 学部 と異 な る専 門を 大 学 院 で選 ぶ. わざ 他 の研 究 科 の科 目を 取 り に行 く 必 要 はな い。 研 究 科 内 の他.  . る 。 例え ば 、 ア メ リ カ で は 一つ の独 立 研究 科 に いろ いろな 学 部. 大 学 の学 部 と 関 係 のな い文芸 学 研 究科 に 進 学 し て き て いる 。留. 大 学 出身 者も いる 。 ま た 、 か な り の割 合 を占 め る留 学 生 は出 身. 生 は帰 国後 に 日本 語教 師 と し て活 躍 す る こと も でき る よう にな. あ ろう 。 研究 科 に 日本 語 教 師 養 成 課 程 を 作 る こと に よ って留 学. 以上 に多 く の志 願者 、特 に留 学 生 を 受 け 入 れ る こと が でき る で. 独 立 研 究 科 は 国際 化 時 代 に相 応 し い大 学 院 であ り 、 こ れま で. 専 攻 の科 目を 取 れば よ いの であ る。. 学 生 は 広 く 日 本 の文 化 を 学 び た いと希 望 す る も のが多 い。 ま た. る 。 そ の こ と に よ って近 畿 大 学 の 国際 化 を 進 め る こと が でき る. 現在 の文芸 学 研 究科 の志 願 者も 近畿 大 学 の他 学 部出 身 者 や 他. 場合 が多 いし 、他 大 学 の大 学 院 に進 む 場 合も 多 い。. 特 定 の専 門 、 例え ば 経 済 や法 律 と 日本 文 化 を 合 わ せ て 学 び た い. の は いう ま でも な いであ ろう 。. 近 代 の大 学 は 一九 世 紀 初 頭 のド イ ツ のヴ ィ ル ヘル ム ・フ ォ. 5.おわりに. し た独 立 研 究科 を創 る こと に よ って解 決 でき る 可能 性 が高 い。. い。 こ れ ら の問 題 は 、総 合 大 学 の 利点 を 生 か し て 、文 系 を 統 合. ま た 総合 社 会 学 部も こ こ数 年 で大 学 院を 設立 しな け れば な ら な. 文 芸 学 研 究 科 に 博 士 課 程 が 存 在 し な い こと は す でに 述 べた 。. と いう 者 も いる 。 現 在 の大 学 院 で は こ のよう な 需 要 に 応え ら れ な い。 け れ ど も 、 複 数 の学 部 に 跨 る 独 立 研 究 科 で あ れ ば 、 充 分 に 応 え ら れ る の であ る 。 近 畿 大 学 の文 系 の研 究 科 が 統 合 し て 一つの独 立 研 究 科 を 創 る こと が でき れば 、 いろ いろな 学 部 の出 身 者 が 一つの研究 科 で学 ぶ こと にな る。 こ れは 院 生た ち に知 的 な 刺 激 を与 え ること にな る の で、 大 学 院 に お け る 教 育 効 果 が 著 し く 上 が る であ ろう 。 そ れ か ら 副 専 攻 も 可 能 と な る であ ろ う 。例 え ば主 専 攻 で 経済 学 を 研 究 し て、副 専 攻 で芸 術 学 を 研 究 す るよ う な こと も でき るよ う に な. C22].

(7) ン ・フ ン ボ ル ト ( ぐ引 口ぴ①一 日 くO] P団信日σ〇一 匹け) の大 学 に お け る 研. も ち ろ ん 最高 の教育 機 関 であ った 。 そ し て こ の 理念 か ら 分 か る -. 注. 平 成 一〇年 の中 央 教 育 審 議 会 の答 申 ﹁二 一世 紀 の大 学 像 と. 算 6  \\≦≦≦白 ① 答 ぬoも. 耳 8  \\乏≦≦° げo爵 o° 8 ヨ\OO\〇一 \紹 卜。\O卜。①出 ↓ζ. ル ト の 理念 を 実 現 でき る 日 が来 る こと を 願 って いる。. よ う に、 教 員 に と っ て は 研 究 と 教 育 の 統 合 ( 臼 導 Φ淳 く○づ 2. 究 ・教育 ・学修 の統 一と いう 理念 に よ って いる。 当 時 の大 学 は. 男o議oケ⊆コσ q§ ◎ い①ξ Φ) が求 め ら れ て いる 。 こ の こ と は 現在 の. 今 後 の改 革 方 策 ﹂ で は ﹁ 大 学 院 で は基 礎 研究 を 中 心 と し て学. 3. 究 と 学修 を 求 め ら れ て いる ので 、 教 員 と 学生 と共 同 の研 究者 で. 大 学 教 員 に と っても 同 じ であ る 。 学 生 は フ ンボ ル ト に よ れば 研. 分 の研 究 のほ ん の 一部 し か 生 か す こと が で き な いと 長 年 感 じ て. か 。 残 念 な が ら 、 実 現 は 困 難 で あ ろう 。 筆 者 は 大 学 の授 業 で自. では 現 在 の大 学 で フ ンボ ル ト の理 想 が 実 現 でき る で あ ろ う. 人 の養 成 機 能 、 社 会 人 の再 学 習 機 能 の強 化 、 ⑳ 教 育 研 究 を. 究 の高 度 化 と 優 れ た 研 究 者 の養 成 機 能 の 強 化 、 ㈲ 高 度 職 業. り 、 こ れ か ら の大 学 院 に特 に 求 め ら れ る こと は 、 Gゆ 学 術 研. 変 化 が激 し く複 雑 化 し て いく 二 一世紀 の社 会 を 迎 え る に当 た. 能 力 を有 す る 人材 の養 成 と いう 役 割 を 担 う も の であ る 。 一層. 術 研究 を 推 進 す ると とも に 、 研究 者 の養 成 及 び高 度 の専 門 的. き た 。今 や 日 本 の高 等 学 校 卒 業 者 の五 〇 % が 大 学 か 短 期 大 学 に. ある。. 進 学 す る 時 代 で あ る 。 一九 世 紀 と は 違 って 、 大 学 は 少 数 の エ. の更 な る 整 備 充実 が 必 要 で あ る 。﹂. 通 じ た 国 際貢 献 の三点 で あ り 、 そ の いず れ の面 か らも 大 学 院. 一九 九 九 年 、 一二四 - 一二 五 頁 。. 岩 山 太 次 郎 他 ﹃大 学 院 改 革 を 探 る ﹄、 大 学 基 準 協 会 、. 二 〇 八 - 二 一二 百ハ 。. 黒 田勲他 ﹃ 変 貌 す る 高 等 教 育 ﹄、 岩 波 書 店 、 一九 九 八年 、. 五 一二 号 、 二 〇 〇 九 年 七 月 号 、 七 1 = 頁 。. 佐 藤 禎 一 ﹁国 際 化 時 代 の 中 の大 学 院 ﹂、 ﹃ 現 代 の高 等 教 育 ﹄. 五 一二 号 、 二 〇 〇 九 年 七 月 号 、 一六 - 一九 頁 。. 小 林 雅 之 ﹁大 学 院 生 の 経 済 支 援 ﹂、 ﹃現 代 の 高 等 教 育 ﹄. リ ー ト のた め の教 育 機 関 で は な く 、 大 衆 化 し た 教 育 機 関 で あ. 7. 6. 5. 4. る 。 こ のよ う な 現 状 を 考 え る と 、 も は や 大 学 では 教 員 と 学 生 が 共 同 の研 究 者 であ り う る のは 困 難 な こと のよ う に思 わ れ る 。 け れ ど も 文 芸 学 研 究 科 では 研 究 を 授 業 にか な り 生 か す こと が でき る と 感 じ て いる 。 今 や フ ンボ ルト の崇 高 な 理 念 を 追 求 でき る の. す で に述 べた よ う に、 国 際 化 時 代 に相 応 し い独 立 研 究 科 を 設. は 、 大 学 では な く 、 大 学 院 にお い て であ る 。. 立 し た 場 合 は 院 生 が 増 え る こと が 期 待 でき るだ け でな く 、 各 学. ろう 。 そ こ で院 生 を 教 育 し 、 共 に研 究 す る こと によ り 、 フ ンボ. 部 出 身 の院 生 が 集 ま る こと によ り 活 気 のあ る大 学 院 にな る であ. C237.

(8) 8. B .R.ク ラ ー ク 、 有 本 章 監 訳 ﹃大 学 院 教 育 の 国 際 比 較 ﹄、 玉 川大 学 出 版 部 、 二 〇 〇 二年 、 三 五 - 七 四頁 。. 、. ゜・°4、. 、. [24]. W 刷.

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