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中国における外資系製造企業の動向に関する考察

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Academic year: 2021

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神奈川大学大学院経営学研究科『研究年報』第182014359 

‑修士論文要旨

中国における外資系製造企業の動向に関する考察

一外資系電子企業の撤退に焦点、をあてて‑

A Study on the Trend of Foreign Manufacturers in  China 

‑With a Focus on Withdrawal of Foreign Electronics  Company

‑キーワード

神奈川大学大学院 経営学研究科 国 際 経 営 専 攻 博 士 前 期 課 程

徐 躍 光 YUEGUANG. Xu 

製造業、電子企業、「中国脱出J、資金還流、「チャイナ・プラス・ワン」

要旨

中国は「改革・開放」以来、経済成長は一気に 加速した。生産と販売両方が考えられ、先進国の 企業が相次いで中国に進出した。食品、衣料品な どを含め rMadein  ChinaJが世界中に溢れて いる今、中国は「世界の工場」と呼ばれるように なった。

しかし、近年、中国の土地、環境保護、自然資 源、資本などのコストが大幅に増えている一方で、

新しい「中国労働契約法Jでは有給休暇を与える ことを雇用者に義務化することや、解雇の条件を 厳しくするなどの条例を通じて労働者に対する保 護が強化された。このほか、中国政府は農業を促 進するため、中国の製造企業の重要な労働力であ る農民たちに対し、農村に残り、農作業をするよ うに呼びかけている。それゆえ、中国の製造企業 は労働力不足に陥っている。

今の時代には、同種の商品を作れる企業が増え ているため、各業界において競争が激しくなって

いる。各業界では、市場を一社でほぼ独占した状 態にすることはない。このように、各業界の競争 が激しくなり、自社の利益を守るために命を削る コスト競争が激しくなっている。今の時代では、

どんな企業でも「コスト競争力Jを強化する必要 があるのである。

従って、中国製造企業は、前述の社会環境の変 化から以前と比べ優勢が減退していると言える。

2 0 1 3

3

1 6

日に中国商務部が発表した統計デー タによると、

2 0 1 2

年の対中国直接投資額は前年よ りマイナス

3 . 7 %

落ちたが、それは

2 0 0 9

年に世界 金融危機が起きてから初めてのマイナスと見られ る。外資系製造業の直接投資のみに限れば前年比 マイナス

6 . 2 %

となり、さらに大きな落差が見え る。中国製造業の競争優位性は次第になくなって

,,~る

中国経済の減速懸念が高まっていく中で外国企 業が中国以外の生産拠点や投資先を

ASEAN

(東 南アジア諸国連合)で模索する動きが広まってい る。経済成長に伴う

ASEAN

の消費市場拡大に期

(2)

60  神奈川大学大学院経営学研究科『研究年報』第18号 20143月

待する動きも活発である。また米国を例として、

圏内雇用創出などのため、国内に生産回帰する動 きもある。リスク分散を目指し、中国と別の国の 組み合わせた「チャイナ・プラス・ワン」が流行 したが、中国以外を

ASEAN

で探ろうという方向 に向かっている。

本稿では近年議論が盛んな「中国脱出」論に着 目し、外資系電子企業の撤退に焦点をあてて、中 国における外資系製造企業について現状を把握し、

外資系製造企業の中国からの撤退の要因とその影 響を分析したうえで、外資系製造企業の変動に向 けた方策を検討し、中国における外資系製造企業 がコストダウンの実現、リスクの回避などのため、

今後企業の生産、市場での競争力をより高めてい くため、また、中国側としては「世界の工場」と いう地位を維持するために、どうすべきかを検討 し、今後の発展方向を提言していくことを目的と する。

第l章では、中国製造業の発展と現状を分析し、

中国製造業に関する基本情報を整理した。 第2章では、外資系製造企業の中国への進出に 関する研究を行った。外資系製造企業が中国へ進 出する理由を挙げ、今の中国には、市場競争力の 優位性をはばむいくつかの現象が現れている。具 体的には、(1)外資優遇の撤廃、 (2)環境汚染への 不満、 (3)知的財産権侵害のリスク、 (4)政治リス ク、 (5)労働力の優位性の喪失、 (6)中国労働契約 法、の6点が指摘できた。

今まで、外国企業の投資がもっとも集中してい るのは電子産業である。しかし、人件費の暴騰、

環境汚染問題、知的財産権侵害リスクと政治リス トなどのほか、人口という大きな強みを持ってい る中国には、多くの優秀な企業と製品が登場して いる。中国における外資系電子業がジレンマに陥っ ている。

第3章では、近年議論が盛んな「中国脱出J論 に着目し、外資系電子企業の撤退に焦点をあてて、

説明した。本節では、中国依存の脱却を図る外資 企業が採用する

ASEAN

進出と自国への生産回帰 の2点に着目し、その現状について分析を行った。

最後の章では、中国の「世界の工場」という地 位は東南アジアに脅かされているが、その地位交 替がすぐに実現するわけではないと思われる。こ の理由として3点挙げた。まずは、中国市場は他 国と比べ物にならないほど巨大である。次に、中 国の労働力コストは拡大しているが、中国の労働 力の質や労働力としての人的資本価値の価値も明 らかに向上している。さらに、中国経済には完成 され、成長している産業構造、産業体型と能力が 備わっている。

今後企業の生産、市場での競争力をより高めて いくため、また、中国側自分の「世界の工場Jと いう地位を維持するために、どうすべきかを検討

しなければならない。このため、外資系企業につ いてと中国について2点から今後の発展方向を提 言していった。外資系企業については、中国の消 費者向けの商品を開発、販売することを狙いなが ら、現地生産は発展の遅れた内陸に拠点を置くと いう戦略方式は一番いいと思う。「チャイナ プ ラス・アルフア」は現段階でグローパルマーケティ ングの情勢に最も合理的なオプションなのである と思われる。中国については、中国政府による経 済改革が必要なのは言うまでもない。投資環境を 整備したり、知的財産権の保護を強化したりといっ た取り組みが今後いっそう政府に求められること になる。

参考文献

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ジェトロ

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参照

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;以下、「APBO17」という)は、前節で考察した ARB24 および ARB43 の 次に公表された無形資産会計基準である。無形資産の定義は

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