• 検索結果がありません。

中国華南経済圏の物流事情に関する一考察

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "中国華南経済圏の物流事情に関する一考察"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年制 12 20083101

■修士論文要旨

中国華南経済圏の物流事情に関する一考察

一 特 に深別港 における物流戦略について ‑

AStudyofDistributionCircumstancesintheSouth‑ChinaEconomicCircleofChina l 0nDistributionStrategyinShenzhenPort一

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

楊 鵬 飛

PengfeiYang

■キーワー ド

華南経済圏、港湾物流、広東省、深別港

1978年 の 中国の改革 ・開放政策 に よ り、 中国 の南部沿海都市広東省 ・福建省 ・海南省、いわゆ る華南地域 は、市場経済のモデル地域 に指定 され た。深別 ・珠海 ・油頭が 「経済特別区」 に、広東 省の省都広州 が 「沿海 開放都市」 に指定 され、海 南省が広東省か ら分離 して経済持区 となった。経 済持区は外資に優遇措置 を与 えたため、 この地域 は、香港 ・台湾及び襖門経由の さまざまな外資 と 中国の安価 な労働力 ・原材料が結びつ き、製造業 をは じめ とし、経済が急成長 している。華南地域 の経済発展は中国高度成長の起爆剤の役 を果た し た。 この地域 は、香港 ・台湾及び漢門 との関連が 強 いため、近年 は1つの局地経済圏 と して、今後 の中国の進路 に大 きな影響 を与 えるほどに注 目を 集めている。

経済や産業 が発展 してい くと、産業構成 が第1 次産業 か ら第2次産業、第2次産業か ら第3次産業 へ、就業人口の割合や国民所得 に占める割合がシ フ トしてい くとい うペテ ィ‑クラークの法則は知 られているO華南経済圏において も、 この法則 は

同様 で ある。 この うち、第3次産業 に属す る物流 とい うモノを流通 させ るプロセスがなければ、華 南経済 の根 本 とな る貿易 とい う作業 も行われ な い。 また、製造企業の活動がグローバル化す るこ とに伴い、その企業の中にはグローバル ・ロジス テ ィックスやサプライチェーン ・マネジメ ン トと いった戦略 を採用す るところも多い。 これ らの戦 略は物流 との関係が深 く関わっている。 そのため、

物流産業の発展は製造業の発展、特に海外進出 と 大 きな関係 がある。その意味において、物流産業 は、華南 の経済発展 に最 も重要 な第3次産業 の1 つ と言 って も過言ではない。

一方、港湾 は、国内外の港湾 と連結 して物資の 物流基地 としての機能 を果 た している。 その周辺 には生産基地が立地 し、背後地 には巨大 な消費地 を抱 えてい る。港湾内には多様 な機能 を果 た して いる港湾産業、具体的には港湾運送事業 ・倉庫業 ・ 通関業及び海運業 な ど多数の企業体が存在 して、

円滑な港湾物流の実現に大 きく貢献 している。 ま た、港湾 は貿易運送における主要運送形態 として

(2)

102 神 奈川大学大学 院経営学研究科 F研究年 報』 第12 20083月

の海上運送 と陸上運送 を連結 させ る結節点であ り、

経済的文化的効用 をもた らす特定空間 と位置付 け られ、流通活動の場 ・産業活動の場及び都市活動 の場 と して多様 な機能 を果た している。 このため、

港湾は、物流産業 に欠かせない非常 に重要 な要素 である。現在、中国では3つの巨大 な港湾群 が形 成 してお り、それ らは、(∋上海 を中央に、江蘇省 ・ 漸江省 を両翼 とす る 「上海国際航運 セ ンタ

」の

建設 を基礎 として、上海 ・寧波両港 を主 とす る長 江 デル タと東南沿海地域、⑦ 「香港国際航運 セン

ター」の発展 を基礎 として、香港 ・広州 ・深別の 3港 を主 体 とす る華南地域、③北東 アジアの重要 な 「国際航運センター」の建設 を基礎 として、大 連 ・天津 ・青島3港 を主体 とす る環潮海地域等で ある。特 に華南地域では、経済の躍進により、抜 群 の国際競争力のある中国製品の輸 出 と、それ を 支 える資材 ・部品の輸入 によるコンテナ取扱量の 年30%を超 えるほ ど、猛烈 に伸 びでい る。 この うち、広東省にある深別港 が世界第4の コンテナ 港 となってお り、2006年 の貨物取扱量 は コ ンテ ナ1,800万TEUを突破 し、貨物取扱量 は1.76億 ト ンに達 している。

しか し、中国の物流業は先進国に比べて非常に 立 ち遅れているものであ り、産業 としての中国の 物流業 は、 まだスター トした段階にある。沿岸部

を中心に した経済の躍進に伴 う港湾物流の激増 は、

設備的な対応 もさることなが ら、多岐に渡 る複雑 な輸入輸 出業務 .船舶管理 ・荷役管理 ・ヤー ド管 理 ・倉庫管理 ・運送管理などの業務 と、 これ ら仕 事 を同時に総合的に処理す るシステムの構築 ・運 用などの面で、様 々な問題が顕在化 している。

本論文 は、中国の南部沿海都市広東省 ・福建省 ・ 海南省 ・香港 ・襖門及び台湾いわゆる華南経済圏 の物流事情 について考察 し、特 に港湾物流の視点 か らこの地域の物流産業の現状 を明 らかにす るも のである。 また、広東省深別港 に視点 を置 き、深 別港の現況 ・管理 ・運営 ・発展戦略及び今後の課 題 につ いて も論述す る。

以上の問題意識 を基 に、本論文 は5章で構成 し、

次 の よ うに展 開す る。第 Ⅰ章 で は、現在 中国の

GDP

の三分の一 に も相 当 して急成長 す る華南経 済圏を対象 とし、その形成 ・産業構造 などに視点 を置 き、華南経済圏の物流事情 を理解す るため華 南経済の全体な状況 を把握 し、華南経済の将来性 について論述す る。

第 Ⅱ章では、華南経済圏の中量 も経済成長の勢い を見せている広東省に視点 を置 き、広東省が外資 投資のよる経済発展 システム、貿易状況及び産業 構造につ いて検討 し、広東省の経済全体像 を明 ら かにす る。広東省は外資投資によって経済 が発展 し、莫大 な量の原材料 ・製品の輸出入が行 って貿 易の発展 を推進することよって、港湾物流 が成長

している。

第 Ⅲ章では、華南経済圏全体的な物流市場の概 況 を明 らかに した上で、広東省 ・香港 ・福建省 ・ 海南省 ・台湾 ・襖門の順 で港湾 を中心 として、各 地区別 に物流現状や拡大す る物流ニーズに応 じる インフラ整備につ いて考察す る。 また、地区毎に 抱 えている物流 に関す る問題点ついて も論述する。

第nJ章では、広東省に視点 を絞 って、広東省の港 湾物流 について考察す る。本章は、広東省の港湾 概況及び主要港の広州 ・深別 ・珠海 ・油頭 ・湛江

に関 して論述するものである。

第 Ⅴ章では、急成長す る深酬港の現状 ・管理 ・運 営などについて考察 し、深酬港の今後の発展す る 中に存在す る課題 を論究す る。

参照

関連したドキュメント

岸地域が こうした悪循環か ら脱却す る以外 にないのであるが、 そのためには どうすればよいのか。 この 点 を次 に考えてみ ることに しよう。 (2) 「

また加速していないとすればその理由は何かを考察する。これらの項目を検討

A.確かにこの来料加工において部材の所有権は香港にあるため、広州工場から蘇州物流

136

西港区 新潟港 新潟 市街地 東港区 (1)新潟港の概要

と独力で解決できない局面が多い (注 11

おわりに 地域開発プロジェクトが中国全土で同時多発 的に進められている中、

る。図35からは,職種に関係なく 「余っている」 と回答した事業者はなく,