論 説
物 流 管 理 組 織 と 企 業 内 コ ン フ リ ク ト
中 田 信 哉
1 は じ め に
そもそも︑物流管羅織というものについての繋が始まったのは物流という懇が認知され・物流という言葉が誕生し︑物流問題が発生したのと時を同じくして窺︒つまり・物流という馨が認知されたの繕和三︒年代の末であるが︑それは︑現在︑物流といわれている響機能を構成する各蕩が企業の響機能のうちの生産とか会計とか販売とかといったものの中に分散︑混在していた状態をある黒笙的〒ズによって馨し・その集合体を讐における物流機能というものとして独立させ︑認知しようというところからである・
したがって︑企業響における物流の認知は企業の中に物流という機能の位馨けを始めるところからスタートするわけである︒となると︑企業として縫に掛け声だけで﹁物流とい義能を認めることにした﹂とか易流は霧な讐罷である﹂といったレベルでよいわけはない︒企業は当然ながら︑物流概套認め・新たに企謹営の義能とし砺流姦妾せ︑それに対して新しい取り組みをする︑ということになるのであるから(これを物流システム
化と呼んだ)︑ごく自然に組織問題として物流を取り扱うはずである︒
醐 騨IRSM 臨醐r醐h旧㎜
2
商 経 論 叢 第24巻 第4号
図一1物 流以前 の組 織
( マ ー ヶ テ ィ ソ グ )
販 売
1総務人事
財務会計
図一2物 流独 立の組織
生
産 ( マ ー ヶ テ ィ ソ グ )
販 売
総務人事
I l 物
流財務会計
生産 事実︑昭和三〇年代から四〇年代にかけて多くの
企業が物流というものを認め︑それへの取り組みを
始めたと同時にある動きが企業内で採られることと
なった︒それが物流管理組織の設置というものであ
る︒っまり︑企業の組織体系の中に物流部門を新た
に設定し︑その中で物流への新たな対応をしようと
いうことになるのである︒
それはそれまで図11に示されているような形で
あった企業組織を図ー2のように物流を一つの独立
部門として確立させたものにしようという動きであ
る︒
物流概念の認知︑物流意識の芽生え︑そして︑物
流管理組織設立というのは時を一つにしているとい
うのはこうした理由からである︒
ところが︑これまでの二〇年以上の物流への問題
意識の発生からそれへの取り組みの過程において物
流活動については技術的に多大な研究.開発が行わ
れてきたが︑しかるに物流管理というものについて
物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リク ト
3
はその研究レベルはきわめて低い︒特に物流鐘組織の研究というのはほとんど進んでいないといっξよいだろう・というより︑体系的研鍼物流管理組織ξいては何;されていないし︑新しい物流管羅織へのとっかかりさえもほとんど示されていない︒
研究レベルでいうなら物流総論の中の;の晋として扱われているのみであるし・たとえ・物流鐘懇叢り上げられたとしても︑それは﹁いか易流活動を黎的に行うか﹂というク〒ズドな方向性においてのみ述べられており︑既存の経営管理における組織論の援用に過ぎない︒
そうであるが故に企業の実際の響活動において物響理組織のあり方については試行錯誤で行われており・ある
; の 方 向 性 も 認 め ら れ な い の で あ る ︒ 研 究 に お い て も 物 響 理 組 織 に つ い て 箇 蓼 ア ← と し て は 扱 わ れ ず ・ 物
流システム論︑物流管理論の中においても重要なものとして扱われていな(4︑︑し)・.﹂の物流管理組織論が低レベルにあった理由としてはラトクリフ(︒‑曇閑鋤農・)がいうように﹁肇的奪ネジ
メント構造を展開する.﹂とは不可能である︒なぜなら︑各企業糞なった要求を持っているからである・Lというこ
とであろうが︑.﹂の異なった要求というのは本来︑企業の物流が全てそれぞれ異なった響的要求を持っているわけで
あるから︑もしそうなら︑物流全体の論として肇化はできないということになってしまう・物流論というものの体系化は無藻なものといセ﹂とになり︑同時に響科学は全て無藻ということになる・もつともラトクリフは﹁企
業難の展開において有効なの踊の同様な組織が行った展開を研究することである﹂と述べているから・けっして無意味だといっているわけではない︒
しかし︑研究者が物流管理組織について蘂の規撃籍︑了ケティソグ肇などによって異なっていると考えたのは当っているかもしれない︒.﹂れは後述するコンフリ案(︒・暴)問警関係するからである・コンフリクト
4
商 経 論 叢 第24巻 第4号の状況によって物流管理組織はそれぞれ異なったフォームを採らざるを得ないからである︒
また︑次のような理由も考えられる︒過去の物流研究の中心になったのが物流活動の効率化であり︑それは技術的
側面のきわめて強いものであったことが原因となっているのであろう︒本来はそれだけではなかったはずなのに企業
において物流が認知され︑物流意識が高まったことについて最大の功労者は物流コストなのである︒高度経済成長の
中で物流能力を拡大することがきっかけとなったのだが︑それが一般に認識され︑トップマネジメソトに意識される ようになったのは﹁物流コスト︑第三の利潤源論﹂に代表される﹁コスト・ダウソ﹂だったのである︒活動を効率化
し︑コストを下げるということがあまりに前面に出すぎたため︑その後の物流問題は技術論に偏向するようになって
しまった︒そのため︑物流管理のための組織問題に目が向かなくなったということが考えられる︒
しかし︑事実として企業は組織的に物流を独立させ︑物流管理組織を作っていった︒それはあくまでも従来の各企
業の組織体系の中に物流を独立させ︑位置づけていったにすぎない︒そこにはある思想.コソセプト︑明確な目標が
あって研究し︑作り上げられた組織があったわけではない︒
簡単に言うなら・それまで独立の機能ではなく︑システムとして扱われなかった物流が認められてからは急速に新
しい設備・技術が導入され︑物流システムはこの二〇年︑大きく同一企業内でも変貌してきた︒その変化が激しかっ
たため確立した組織論が出る余地がなかったのかもしれない︒
かくして・物流管理組織というのはマスコミにおける各企業の物流管理組織の調査はあったし︑一部の研究機関が
物流組織関連の調査を行ったりしたものはあったけれども︑それは実態を明らかにするという目的に限定されており︑
それをもとに新しい研究が進められたというものにはなっていない︒
とはいえ・物流管理組織が重要であるということは明らかであり︑物流管理が語られる時には必ず管理組織が出て
くるのである(問題提起としてのレベルで)︒
本稿ではこの物流管理組織をそのあり方の基本について述べていくこととする︒
欧米においても呆においても物流の森的研究はまだ繕に就いた程度といって藁したがって・私としては物流分野を研究範囲としてその中から広くテ←叢り出し︑;ずつと畠りの糸・を付けるという作業を現在・行ってい避︑れが物流研究の第三世代の者としての役割であるとして︑私の今後の研窪結びつけるものだと考え
るからである︒
物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リ ク ト
5 物 流 管 理 組 織 へ の 取 り 組 み
.﹂れまでの蘂の物流への取り組みのプ・セスを見ると企業讐の中で物流という新しい機能姦立させ・それを
ク.ーズド.システムとして扱うという形からスターするというのが普通であったといえる・それは物流を機能的
に独妾せる.﹂とが霧であると考・をため組織的姦合性を深く分析︑研究することなく・ある部分へ物流鐘組
織姦引に差し込んでしまうという形で始まるわけで輪︒もちろん・企業としてはそれでよい・患っているわけではないが︑これまでの経験︑ノウハウがないため試行錯誤的に仕方なくそうするのである︒
そ の 芒 込 み 方 と し て は 本 茜 に 物 流 鐘 部 を 新 設 す る と い う 方 法 で 難 そ し て ・ そ れ が で き た 場 合 は そ の 部 門 を ク . ー ズ ド 覧 て ︑ 音 識 上 の 物 譲 能 を 霧 の 分 議 囲 と 考 兄 ︑ そ の 中 に お い て の み 物 藩 動 の 黎 化 と か 物 流 シ
ステムの開発を行うのである︒
と.﹂うがよく考えてみると︑いかに物甕能姦立させ︑本社易流管理部門を設けたとしても・もともと物流活動というのは工場書業所(支店)に属して行われ続けてきたものであるため︑企業の考え方として物綾能を認め・
6
商 経 論 叢 第24巻 第4号訓
売隊 ラ イ ソ
図 一3
函 瞬 管酬
物流 の方向 とライ ン
ラ イ ソ
一 一1韮 」 一鞭 敲
産
ラ イ ソ
流 通 セ ソ タ ー
本 社i生
現 場i工 場
独立の存在であるとしても実際の業務で新たに物流機能を構成すると考︑兄られる活動を拾い
出したとしても・それは完全に分離させることは当面︑不可能である︒いわぽ形而上は独立
しても形而下においての分離独立は不可能なのである︒
あるルールを作り職務分掌をするということは考えられるが物流管理組織を独立させるに
おいて他の経営機能との完全な嚢をすることも不可能である︒なぜなら︑それ以前の経験
が誰にもないからである︒
そうであるとしたら︑本社に物流管理部を作れぽその主業務はスタッフ業務とならざるを
得なかった・なぜなら︑ライソ業務というのはト・.フから最先端の企業活動に至るまでにお
いて指揮系統が未のライソとなっているものであり︑物流という機能も本社土場︑本社
i営業所(支店)のライソからはずれるものでないからである︒
したがって・ライソ活動において本社の物流管理部がそれを担当するとなると生産︑販売
などとの重なり合う二本のライソが作られることとなり︑それは組織原理にはずれることと
なる︒もともと︑こういうことまで考えた上での物流管理組織の独立ではないため︑ライソ
業務はそのままにしておき︑本社物流管理部門というのはスタッフ業務を担当するようにな
る︒ただし・流通センター︑倉庫というようなものを地理的に工場や営業所(支店)から分
けて設置し・それを本社物流管理部の下にいれるとしたら︑そこにライソが生じてくる︒し
かし・その場合は図13に示されるように横の流れである物流機能に対して企業内の縦の流
れであるラインは分断型になる︒このような分断型のラインが生じるのは本来の物流機能の
7 物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リク ト
独立の主旨からはずれてしまうことになるだろ(鰯︒
つまり︑物流部門独妾いうのは始めから.﹂ういう問題を抱えていたのである・必然的に本社物響理部というのはスタッフ業務に専門化するようになってしまう.それは綴的にそうなったという吉他の経営機能との関係から自ら行うべき活動がそこに制限されてしまったとみるべきであろう︒
かくして︑嘉︑流通センタ姦どに対するライソ霧を持ちつつ・大方はスタッフ霧を行うという形でス亨トせざるを.兄なかった物流鐘組織であったが︑実際の活動がスタッ義態心となったという︾﹂とは当然ながら当初の物流を独立機能としようとい‑目的からそれてし套﹂とになる.棄物流ξい三本のラインを彗ということが始めの目的だったからである︒
始めの内は物蕃理部としても瞥の大きな仕事を抱えていたため︑この問題は表面に出ない・この大きな仕事とは自社の物流全体の﹁総合的調査.分析﹂であり︑ついで﹁物流システムの開発﹂で翫魏ご﹂の仕豪ライン霧かスタッフ業務かという.﹂ととは関係を︑物流を始めて独立させ︑物流管羅織を作った以上・手最初に行われる
仕事はこういうものであるのは当然である︒
︑﹂れら笏流鐘部独自の作業として奈かりに行うことができる.実際ξテム適合をこの調李分析・シス一アム開発の後で行う時鋳漿起.﹂っぞるだろうが︑この段階で易流部独自の作業として他からの干渉はなく行うことができる︒
しかし︑.﹂うした作業は時間的にいって長期にわたるものではない.時限的なものである﹄〜二年後に箋際への適合作蓬入らざるを得ない..﹂れが独自の流通センタゐ建設やその中の機械化といったM﹂とならまだよいが︑物流が生産から市場への流れの総合的適A・である以上︑必ず他の経簾能との関係が告てくる・つまり・従来のラ
商 経 論 叢 第24巻 第4号8
イソよりの逸脱である︒
こうなると多くの問題がライソ走塞するわけであり︑それ笏流管理組織内での問題ではなくなってくる︒し
たがって・システム暮易流部門独自の仕事ではなくなり全社的解決がはかられる︒その輩︑ひとまず響がさ
れると後はライソの問題となり物流管理部の手から離れてい≦﹂とになる︒
そ霧合・当初の璽.分析・システム開発のための物流管羅門の人員はこ9ブイソ霧を除いたスタッフ霧
を行うこ乏な薮の上では多過ぎるという問題が出てくる︒物流鐘部門の人員の適正数の問題が次蓮.﹂ってく
るのである︒
多くの人員がそこに存芒た髪・二体︑何芒たらよいのだろうかという不安が生まれるのである︒物流管理部
門のスタッフとしての役割の範緊ここで求められるのである︒この段階で物流管理部の縮小という.﹂とを行う箋
さえ存在する・と同睡本来・物流鐘組織を本社内に独妾せ︑設置した癸の昌は箋の中に分散していた物
流機能を儀する各活動をシステムとしてまとめ︑統合的に管理する.﹂とであったが整︑それへの挑戦という.﹂と
がどうしても要求されることになる・しか乏ル剛述のよう猛の部門との間の関係が生じてしまうのであり︑それは
次 の よ う な と こ ろ で 発 生 す る わ け で あ る ︒
ω 在 庫 量 の 決 定
鋤 受 注 締 切 時 間 の 設 定
③ 輸 送 時 間 と 輸 送 機 関 の 選 択
の 荷 役 及 び 出 荷 単 位 の 決 定
嚇 包 装 形 態 の 決 定
9 物 流 管 理 組 織 と企 梁 内 コ ン フ リク ト
.﹂れらは独芒たク・支ド.シス一アムの物流からいうなら黎ということを軸として・ある方禦求められるのに対して生産の場A.星産独自の指標︑販売の場合鍍売独自の指標があり・それから見るなら必ずしも物流が思う
ようにはならないのである︒
これは当初の物流鐘羅の役割がスタッフ霧に限定された時笏流システムの開発から適合において起こるが・
それは全社的に調漿より上位の組織問題として行われるので物流管羅織のみで解決しなけれぽならないことでなくて済むが︑次の段階では棄の目的に沿って物流管理懇はライン霧をどうに叢込もうとすることから再び起
こってくる問題なのである︒
ヘカくして︑物流管理懇の次の目禦簑れてくる︒それは他部門との間の鯉である・これがなされないと物流のトータル.シス一アム化はできないからである.暑の霧において︑より上位の組織膿としていつも嚢芒てもらうわけにはいかない︒
呈 の .︑ と か ら 考 .兄 て み る と 本 来 の 晶 に 従 っ て 物 流 鐘 懇 の 彗 籍 と し て 次 の 二 つ が 実 現 さ れ ね 婆 ら な い
だろう︒ω物流管理組織の担当する業務の範囲が明確になっていること
②物流機能と他機能の間の調整ルールが明確になっていること
つまり︑.﹂の.﹂と笏流部門と他の部門との間のコンヲクゐ発生とその解消こそ物流管羅禦磐轟視しなければならない一ア←になっぞる︑﹂とを示している.物流管羅織は独自に昇の物流をどξネジメントするか︑どうオペレーションするかという目的を芳で持ちつつ︑もう芳で他部門とのニフリクトを霧していく必要があるということになる︒
閣欄1[
商 経 論 叢 第24巻 第4号 10・
そ の 他
油
趣 総 務 人 事 ‑ 脚
聾 財 務 会 計 ‑ 脳
切 販 売 ‑
繍 鯉 生 産
4 図
情報処理
ソネ
ラ 詳
ブドジ物
査 物 流 組 織 は 当 然 そ う で あ る と 同 時 に こ の こ と 窺 場 物 流 組 織 も 物 流 機 能
が 自 社 で 独 立 罷 化 さ れ て い る 呈 ︑ や は り 同 じ 問 題 蝿 ・比 る わ け で あ る か ら ︑
本社および現場の双方においてこの問題は起こるのである︒
二 い く つ か の 見 解
物流管理組整ついてその役割は当然ながら自社の物流システムを効果的に
開発し・効率的に稼動喜つづけていくということであるが︑.︺れはどんな部
門においても共通のことである︒しかし︑物流管理組織がもつ独特の役割とし
て他部門との間のコソフリクトへの対応がある︒どんな組織でも他部門との間
のコソフリクトは存在するわけであるが︑昔からの経儀能においてはその歴
史も古く・企業内に公式あるいは非公式の牛ルがあって・ンフリクトへの対
応はされている︒
これは一つに企業経蓬おける機能として縦形の組織分類だったからであろ
う・しかし・近代に至ってこの従来の経営組織を横断する形で組織内に入り込
んできた機能が出現してきた︒図14に示される情報処理部門︑ブランド.マ
ネジャー︑物流管理部門などがそれである︒
これらの横断型組織は本来の役割の他に他の機能との間のコソフリクト解消
に多大な労力が必要とされ︑そのための特別ななにかが必要とされると考︑巻 齢⁝
11 物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ソ フ リ ク ト
れる︒.﹂の.﹂と蜜に新しい機能である叢に他部門との間のコソ了ク差薯するためのルールができるまでの問題ではなく︑従来の活動統合による新しく作りだされた機能であるため永続的にコンフリクトは存芒つづけると考えるべきである︒
.﹂うした.﹂錠ついては多くの研究者が指摘していると思える︒以下に内外の研究者の指蓼見ていく・
(マギーの見解)
マギi曾ゲ.碧.・︒..)箪い時期に果の物流研究に影響享えた学者である・マギーは物流管羅禦行わねばならない仕事の役割として次のものを挙げている︒
(5)(4)(3)(2)(1}
システム設計と開発
物流政策の決定
システム管理
関連機能との調整
パブリック.リレーションと企業を代表する機能
.﹂の四奮に関連燵との調整塞げてい登﹂とが皆できる︒そして︑これを遂行するための組織は﹁遭遇する
諸問題の籍ならびに組織の目的から見た場合の機能の募筐よって決定される﹂という・つまり・莚業種によって物流は暴るし︑企業の規模などによっても暴るため︑それに適倉た組織にする必票あるということをいうのである︒.﹂れについてもマギは襲品ライン茎社的な讐および組織の考え方によって左右されるLといっている︒.﹂うし鴫果においてマずは物流管理組織のあり方を示しているがそれについては後述する・
(ヘスケットの見解)
商 経 論 叢 第24巻 第4号 12
で躯 ㌶ 繹 蓑 影 ビ藁 讐 影 銀 .雛 鶴 縄 鶯
担されていようとも・︒ジステ︽の機能書窪認識されているか否かを問わず︑各機能に固有なものなのであ
る 鯵 弱 る騒 毅 雛 鱗 蕩 華 隻 企 業 で 現 在 箋 て いる 組 難 や そ
れ に 代 る も の ・ ⁝ テ 三 組 織 の 境 廻 に 影 響 を 茎 蒙 的 要 因 お よ び 組 織 編 成 や 変 更 の 仕 方 等 ︑ を 見 通 す .﹂ と 蕪 糠 難 螺 難縫
して肇に整なレベルの関心がはらわれ調整が行われるような懇形態を採る.﹂とであるLとしている. む
薪 鴛 フ惣 籍 織 に つ い て の 茎 は 以 下 の 通 ‑ 馨 彼 は ﹁ 組 織 の 下 部 レ ベ ル に も 責 任 が あ る ︑ .︑
と が 企 護 の ポ イ ソ 毒 い い ︑ そ れ を 前 提 に 組 織 蘇 る 場 合 ︑ 次 の 点 を 考 慮 す べ き と い う .
①一つのマネジメソト機能に輸送管理をアレソジする︒
勃はっきりと決められた方法で意志決定の責任を置く︒
㈲組織の規定にマネジメントを関係させる︒
13物 流管 理 組織 と企業 内 コン フ リク ト
図 一5典 型 的 な マ ネ ジ メ ン ト構 造 マ ネ ジ メ ン ト ・デ ィ レ ク タ ー
尋 イ 〃 人1事 吟i
l捲 欝 磐磁 弾 姦1庫活1
(出 所)R・t・liH・rE・ …miyandEflicien・yi・Trap・p・rt・ndDi
・tributi。n」叫 よ り訳。
図 一6分 断 さ れ た 消 費 財 メ ー カ0の ロ ジ ス テ ィ ク ス 組 織 エ グ ゼ ク テ ィ ブ'オ フ ィサ ー 又 は デ ィ ス ト
1リ ビ ー シ ョ ン ・バ イ ス プ レ ジ デ ン ト f
顧 客 管 理 『 一
一 亥『ダhプ ロセ ー 製 造
一1立 地 研 究i
i市 駄 レ辱 一 在(製造過程)庫 一 讐送の調整 ・政
噛一 麹 鯵 ペ ー 中
活央 倉動庫 一 技 術 サ.̲.̲ビス
1包 到 一i製 造 緬r
̲̲製 造 技 術
荷 役
■ 輸 送1
(出 所)Bei・ ・ 「lnform・ti・nSpst・m・andth・LifeCy・1・ 。fL。t・ticsDep・,tm。nt」
p.23よ り 訳 。
1
商 経 論 叢 第24巻 第4号 14
ト
図一7マ ーケテ ィンゲ機能 の もとに ・ジステ ィクス活 動の縫 の試 み
[三i孫 ≒[三 童
騰 譲管理ヒ
製 造 計 酬 一 製造賄 荷側
一1立 望 研 究
一 一1輸 送調 整 と政策
獣 ≒
一
最 終 商 品 の 在 庫 管 理
一 週 陣
1包 装
(出 所)B,ierrlnb‑。ti・nSy・t・m・andth・Lif・Cy・1・ ・fL・gi・ticsD・p・ ・t t」p.23よ 嚥
ω組織の中に輸送サー妄のためのもつとも適切な
場を作るため︑深い調査を行う︒
励(組織の適切な構造のための基本として)オペレーシ
ョソする車(活動単位)を利用する︒
つまり・ラトクリフの言おうとしている.芝は﹁マ︑不
ジメソト構造の評価の軸となるのは柔軟性の度合であり︑
それは最終的に企業に受け入れられると.﹂ろのものを確
実にすることが重要であるLであり︑.﹂れは物流管理組
織の最大のポイソトは﹃柔軟性﹄にあるという.﹂とを意
味していると思われる︒
そして︑典型的なマネジメソト構造について図ー5の
ような形を提示している︒この組織についてラトクリフ
は﹁輸送や物流は(他の機能と)す︒→一フヅプしており︑
それがマネジメソト・コソフリクトを起こしている﹂と
しており・その中で効率的な組織展開をするためにはス
タッフ機能とライソ機能の明確な区別をつけることが重
要だと主張している︒これについても後述するがラトク
リフも物流管理組織ξいてはコソフリクトに着目し︑
〜
15 物 流管 理 組 織 と企業 内 コン フ リク ト
柔軟性というものを強調しているのである︒
カ (ベイヤーの見解)
次にベイヤー(宰鼠︒﹁岸旨qσ︒騨)を取上げる︒ベイヤーは組織における瞬ジスティクスという概念(ここでは企業と
しての;の方向性︑視角として採っている)の位置付けを重視している︒つまり︑・ジスティクスという考え方が分断
されているという.﹂とに懸套持ち︑分断されている組織例として図ー6のような活動のポジションをあげている・
分断されているが故簡題解決が効果的にできないと考・えて︑ベイヤぬある軸で呈スティクス活動を調整する.﹂とを提量口している︒その調整された例が甲7に示されるがこれはアケティング機能というものを軸に採り・こ
れを忠皆ジスティクス活動を蓬したものである︒これは直接︑組織作りをいうものではなく考え方を示したものであるが︑マ討ガィング部門を核にして物流管理組織を構成するというものに結びつくものといえよう.(バクストンの見解)
バクストソ(O嵩富霞じσ受8コ)は﹁ロジスティクス活動の効率的な管理のためには役割やその関連性の明確化﹂が必要だと指摘し︑﹁(その)行動システム績織化されねばならない﹂という︒つまり︑﹁企業はアケティング.︒ジスティクス分野に(一盤を整て)独自のオペレ←ヨンに囲まれたものとして讐な位置付けを試みる必票ある﹂
というのである︒
バクストンは竃鋤u︒・﹀︒蹴く一酔団診鵠紳..(MAC)といういい方をする﹁物流活動の組織化﹂というものを提言してい
る︒バクストンがいうには﹁.﹂れらのMACは多くの企菱おいては天のエグゼクティブのもとに他の機能・例え
ぽ了ケティングや製蕩関連づけられていたLのであり︑しかし︑天の人間の主観・能力でそれを行うことはむ
ずかしいという.﹂とになるという羅のもとに﹁ロジスティクス・システム機能を企蕎造の高いレベルに位置付け
商 経 論 叢 第2倦 第4号16
図一8典 型 的 な製造企業 にお ける ロジステ ィクス組織
︿責任V倉的v(リクトコソフ)
1一 ケティ例
。流 通 チ ャ ネ ル
・顧 客 サ ー ビ ス
。在 庫 廃 棄
陣 務 会 訓
製
造
.コ ミWケ ー シ ョ ソ
・ デ ー タ プ ロ セ シ ソ グ
・在 庫 移 動
よ り 少 な い 在 庫
択選の料材原と庫送品商倉輸
●●■
oよ り多 くの在庫 ← →
。短期 の碑 回転 一 一 一一 一 一 一一 一 長期 の製造翻
。早い オー ダープ 吐 シソ グー 低 コス トの か ダー プ ・セシソ グ o早 い配送 ← 一 一→ もっとも安い 配送 ルー ト
。市 場 の餌 濁 ・一 少ない 餌 鋤 一3工 場 の餌 醐
(出 所)Buxt・n(̀EfFectiv・M・rk・ti・gL・gi・ti・ ・」p.194よ 胤
以上のように欧米における研究者の物流管理論の展開においては物
流管理組織が取上げられ︑特にコソフリクトに関する考察が示されて
いる︒ところが一方︑日本の研究においては
ω物流管理論の中に物流管理組織が取上げられる.﹂とがほとんど
ない︒
②たとえ︑取上げられても﹁いかに物流活動を効率的に行うか﹂
﹁いかに物流システムを開発するか﹂
という視点でのみでコソフリクト問題はほとんど出て.﹂ない︒
その理由については次のように推測される︒
司日本における物流管理は℃ξ︒︒冨一虫︒︒三げ9ごコ9ロ梓吋︒一でとら
えられており・穿.・冨霧﹁窪8竃§σq①日豊でなかった︒これ
は物流が問題視され始めた時から︑その目的が物流の統合システム化 ねばならないLとしており﹁独立の活動を他の活動への責任の間をつ
なぐために適切なパラソスをとらねばならない﹂とする︒
その理由は機能的なコソフリクトというものが存在するからであり︑
アメリカ・イギリスの企業に対しての調査をもとに図18のようなロ
ジスティクス組織におけるコソフリクトの例をまとめている︒
1? 物 流 管 理 組 織 と 企 業 内 コ ン フ リク ト
とそのク・美ド化(独立化)であったためではないか・
撚 撫 饗 辮 灘 甑華 響 鞍 騰 脳
㈲組織論における特に・ークト問題とい〜差ついては適当にその都度・調整するという国民性があり︑制度的な調整を考える欧米とは基本的に違うのではないか・
く 難 線 蓑 謙 理 論 の 中 で 物 流 組 織 に つ い て 昌雲︑ 及 し て い る も の が ー い 羨 し て そ ー (市 来 清 也 民 の 見 (攣 物鍵 騨 舞 露 郎籔 轄 鋪 難 嚢 紅鯵 蕪 測霧 羅 鑓 麓 葺 砺矯 麺 癖 舞 聾 離 しか紮 そ の 後 で 市 養 は 物 流 が 経 嘗 脳 量 置 を 認 識 さ れ る 要 因 と し て 次 の 三 つ を あ げ て い る .
ω物流コストの問題②物流合理化の調整問題
㈲マーケティング効果との関連
商 経 論 叢 第24巻 第4号 18
ここでいう調整問題は明らかに讐全体としての嚢であ含.それは﹁物流は謹︑販売︑会計などの各部門と
霧な関連を有しているが客部門はそれぞれの立場を重視して主張する.﹂とにな‑がちであるので︑物流合理化が
阻害されることになる・物流は総畠な複倉た分野で︑その効果的鐘のために特別な技術が要求される性質のも
獄饗 辮 聲 四贈貌 鴫 議 講 還羅 獺
この段階ではまだ・コソフーの解消機能を物流管理組織自象持っべきとの主張は具体的になされていなし
鵬 讐 雛 轟 理 工 学 部 シ ス テ 垂 響 の 教 業 来 は 生 難 分 野 の 研 究 者 で 象 早 ‑ か ら 物 流 を 専 繋 簿 鱗 繕 鑑 噸麟 繋 講 鍵 際 圃諦
及はされていないが・それまでの記述から見て全体的蓼を含んでいるのは明らかである︒
呈︑内外のいくつかの見解を紹介してきた・三﹂からいき﹂とは物流管羅織は独特のコソフリクトに対応す
る機能を組織の中に持つ必票あるというア﹂とを多くの人が認めているという.﹂とであろう︒
〜 〜
物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リ ク ト i9
化
図 一一9マ ギ ー の 四 つ の パ タ ー ン
一
②
①集 中 化
④ ③
分 散 化
(出 所)マ ギ̲̀下 訳 「物 流 シ ス テ ム 入Fr」P
,168よ り修 正 幟1
三 組 織 の 方 向 性
︑﹂れまで述べた物流管理組織の持つ基本的な﹃コソフリクトの解消﹄という
問題と新しい経儀能としての物流を﹃統合したものとして認定し・それを効率化していく﹄という問題の二つを馨化した上で組織のあり方を纂してみ
る必要がある︒
.﹂れに関してマギとヘスヶットが同じような概念にもとつくある考え方を
示している︒まず︑マギは物流鐘組織において四つのパターンを蘂宇
分散L︑﹁集権‑分権﹂の二つの軸に関して示している︒これは図19のように
①〜④のパターンとなる︒
マ ギ ー は 次 の よ う に 舞 ︒ ﹁ 物 的 舞 ス テ ム の マ ネ ラ ン ト は 全 社 的 塞 馨 も と に 馨 さ れ る か ︑ あ る い 筆 業 部 な い し は 部 門 → ス で 分 権 化 さ れ る
だろう︒システム.マネジメソトの責任はいくつかの組織単位に分散化されるか︑あるいは天の流擾当部辮もとに集中されるだろう﹂これにもとついて四つのパターソは以下の性格を持つことになる︒ω集権化‑集中化
単一の全社的なシステムとシステム管理
②分権化ー集中化
商 経 論 叢 第24巻 第4号20
それぞれの棄部ごとに;のシステムと天の流通担当部象いる︒
③ 集 権 化 ‑ 分 散 化
単あ組織体ではないが・個々の流通機能(倉庫︑輸送︑購買など)は集中化されている︒
ω 分 散 化 ‑ 分 権 化
個々の機態個別に独立した妻部で遂行されるが︑相互連絡のためのスタッフは必要である︒
そして・マギーは﹁最近では物的流通シろアムのマネジメソあ集中化ならびに集権化への明確な傾向が見られる
ようになってきた﹂といい﹁た芒・集中化の形態と集権化の程度はその箋の霧と製・叩一フイソによって左右され
庭 跨 欝 こ の 組 織 形 畿 題 も あ ー い 乞 そ れ は 庭 利 糞 ネ ジ メ 芝 つ い て の 権 限 を 山尚 度 擁 薩 繍 藷 楼 隷 雛 分舞 騰 羅 籍 蒙 離 で藤 鴇 購 難 餐 ビ護 得 穫 縫 鉾 励蝶 "窺
D中央集権的・機能中心型組織
鋤分散型・事業活動中心型組織
刺 央 簿 的 . 機 能 中 心 型 組 織 壱 の は τ ッ で マ ネ ジ メ ソ 奮 ら 利 益 責 任 を 留 保 す る の が 奮 で あ る ﹂ そ
して﹁(それぞれ)主覆機能を管理する上級幹部がいる﹂というものである︒
分散型妻活動忠型組織は﹁責任・箆利益責任は分散組織においては︑やや一フソクの低い幹部に委任される.
一̲̲̲̲̲幽 幽 幽紬構㎜㎜㎜ 一
物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リ ク ト 21
利益責任は︑販売︑製造︑・ジス一アィクスのよう蓬用機能を鐘する︑いわゆ義略的事叢位に集中させることが多いL︒
.﹂の考︑羨企業懇全体の中での物流組織の位馨けに関する籍を考えたもの患われる・ヘスヶットは物流管理組織のあり方を考える上で︑蘂の持っ響組織の籍を憲すべきだということをいっているわけである.そ.﹂で︑ヘスケットは﹁集中鐘型のメリッ在繕や農輸送馨をより黎的に使﹂えること・輸送その他のサ書ビスの購入調整および在唇理についてテ三の妻部宴とめて管理できるLといい・芳・雰馨理型︒ジス一アィクス組織においては二つまたはそれ呈の妻部あるい筆叢位が(中略)物流部門を持つことになるLのだから﹁嚢や設備の蕎等がほとんど発生しない﹂といっている.ただ・分馨理型では物流効楽全社的レベル
で悪くなることも認めている︒
そして︑やはり︑方向としては実穣型志票傾向であると認め︑冨ック誼織というものを提示している.マトリックス組織というのは﹁機能別︑地域別︑製・閾︑顧客別という︑いらかの馨芝もとついて懇化され
た鐘者の間を︑うま‑嚢するために作られてきた﹂ものであり︑莉害を嚢し・鐘する能力は・マトリックス組織においては特に轟視されるLとし︑τリックス懇の慧ξい三羅な懇の中で・調華管響間の対話を促進する手段として︑さらに雍するだろうLと述べている.﹁冨ック孟馨成が伸芒てきたことによって︑︒ジス一アィクスを効率的に鐘するためにきわめて大切藷募場が多くなったのである﹂や﹂のマギーおよびヘスケットの研究から考えてみると物流鐘懇蹟向として集権的蘂約的な方向をとるのが展の傾向であり︑その方が物流シス"アムの開発やその効果的運用にはよいと決められているのである・これは日本においても始めからいわれ続けてきたことである︒
商 経 論 叢 第24巻 第4号 22
しかし・こ乏は必ず他部門との間のコンフ多あ嚢というむずかしい問漿出てくるのである.そγ﹂で︑.﹂
うし蒲整おいてこのコソフーをいかに解消していくかというビルト・イソ・スタビ一フイザーとなる機能と制
度を蔓することを琵るのである︒その;がτリックス懇の考秀であろう︒
呆の企藩おいても物流管理組織とは別にプ・ジェクーチームや部門間物流籍会議を箒的に聲する.﹂と
がある︒
四ラインとスタッ7
次にラィ三タップの関連か取上げられる.讐学においては箋組攣次の三つ雰ける.﹂とがある︒
ω直系組織
②機能組織
鋤ライン・スタッフ組織
の翻 韓 難 鱗 噸 鴛 響雛 播 韓 信蕪 蓑 難 馨 唖蘇
所叢って短所を避けるために考をれたものに他ならないLとしている.そ.﹂でフイソ.スタッフの関係ξいて
野田氏は次の項目をまとめた︒
①組織の中軸は命令系統であること
②命令系統は直系組織であることを必要とすること
③ 組 織 が 震 す る と ・ そ の 懇 棄 の 晶 ︑ 職 能 の う ち か ら そ れ ぞ れ の 専 門 窪 分 担 し た 方 が 有 効 な ス タ ッ フ 職
23 物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リク ト
図 ‐zoラ イ ン の 組 織 例 物 流 デ ィ レ ク ター
闘 在i倉 鼠活動
セ シ ン グ マ ネ ジ ャ ー マ ネ ジ
マ ネ ジ ャ ー ャ ー
(出 所)Ratcliffe,前 掲 書,P4よ り訳 。
1
輸 送 マ ネ ジ ャ ー
能が分化されること︒
ω 企 業 の 目 的 糞 な っ て も (た と え 箋 禁 暴 っ て も ) ラ イ ソ 霧 は そ れ ぞ れ 変 わ
るけれども︑スタッフ職能は大体共通である
つまり︑﹁スタッフの華とするということは︑ラインの命令系統からはずすことに意
味がある﹂というわけである︒
一フトクリフは物流における一フイン機能とスタッフ機能を次のように分けている・
︒ライン
(ライン・マネジメント)
.﹂.﹂での活動は直接に製造︑販売︑サービスに結びつく・
(ラインの活動)
オーダi.プロセシング︑コ︑︑︑ユニヶ←ヨン︑在庫統制︑倉庫纂・出荷.輸送・
機 関 管 理
︒ ス タ ッ フ
(スタッフの機能)
一﹂れは主雰析的︑アドバイス的︑また籍完的︑コンサルティング的であって・施設の供給︑ライン機能の補完活動となる︒
(スタッフ活動)
システムと手続︑在庫分析︑荷役・塵のレイア宝︑相当地域計画アケティ
商 経 論 叢 第24巻 第4号24
図 一一11ス タ ッ フ の 組 織 例 物 流 デ ィ レ ク タ ー
擁 翻
(出 所)Ratcliffe,前 掲 書 ・p.5よ り訳 。
図 一 、2マ ー ケ テ ィ ン ゲ
・ ジ ス テ ィ ク ス の た め の ラ イ ン ・ス タ ッ 繍 体 構 造
マ̲ケ テ ィ ソ グ
デ ィ レ ク タ ー
ロ ジ ス テ ィ ク ス
計 画
ネ ジ
会計 予算
コス ト分 析 予測 設備
顧 客サ ー ビス 調査
標 準
スグス一
クソヤィリピ
テゴジ
スジ一ネ
ジソ
ロエサマ
(出 所)Buxton前 掲 書,p.196よ り 訳.
荷役 システ ム
=機器 倉庫設計 包装方 法
技術 シス テム
申
物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リ ク ト 25
ングとの調整︑費用分析
そして︑ラトクリフはこれをもとにラインとスタッフの組織例をあげて為(図im・図h)・
もちろん︑物流管理組織は独立.統合されたものであるべきであるとしたら︑ラインとスタッフが別組織として分
かれるのはおかしい︒これについてバクストンは﹁マーケティング・ロジスティクスのためのライン・スタッフ組織 体構造﹂としてまとめている︒それは図ー12に示される︒バクストンは﹁スタッフ活動はトータル・システムのレベ
ルにおいて行われねばならない﹂とし︑ライン活動についてはその﹁非中央化の度合﹂つまり︑各商品や市場セグメ
ントからの異なった﹁ロジスティクス要求を越えて累積化されたポテンシャルを研究する必要がある﹂という︒それ
はラインにおける最大効果をもたらす標準ラインの設定ということであろう︒
ここでもバクストソは部門間のコンフリクトに言及し︑その潜在的コンフリクトを最小にする方法が考えられると
いうように 輔︑い︑その方法について彼はヘスヶットの孝秀を用いて次の四つの方法をあげて滋・
(4)(3)(2)(1
より効果的に存在する機能を実現するため統合化したチャネル・メソバーによる政策実行の調整(機関の設置)
チャネルにおける(一つのポジショソから)他への機能︑責任の委譲
ジョイント・ペソチャー︑またはサード・パーティーの創設(チャネルにおける機能の成果重複を除去するため)
異なった組織によって当座に形づくられたチャネル機能の垂直的統合
これらの考え方は現在︑日本で試みとして採用されている﹃物流管理会社制度﹄﹃包括委託制度﹄﹃系列化チャネル
に お け る 共 同 物 流 セ ン タ ゐ 独 妾 社 制 ﹄ な ど と 同 じ も の か も し 熱 晒 ・ こ れ は 多 分 ・ 物 流 の ラ イ ソ 蕩 を 実 聖 体
として切り離し︑物流管理組織はスタッフ業務とライソ業務は指示・監督をするものという方向を示すものであろう︒
日本の研究者のものとしては市来清也氏がライン・スタッフ型物流管理組織について述べているがコンフリクト解
商 経 論 叢 第24巻 第4号 26
消のための方法については触れていない︒
五 物 流 管 理 組 織 の 確 立
それ以前に物流という独立の経営機能はなくても︑個々の物流を構成する活動はあったのだから︑物流管理組織と
いうものは始めから次のようなテーマを持っていたとい・兄よう︒
①本社に物流部門をどのように﹃新設﹄するか
②現場に分散していた物流の個別活動をどのように﹃取纏める﹄のか
㈹本社と現場のライソの﹃指揮系統﹄をどのようにするのか
㈲他部門との間のコソフリクトにどう﹃対応﹄するのか
まずωの新設ということについてはどの場所にポジショソを取るのかということが考・兄られた︒当初は独立という
ことが急務と思われていたため︑生産や販売と並列にならぶものとして置かれるのが並日通であった︒しかし︑この場
合は本社物流管理部はトヅプに直属することになる︒
そうなるとこれまでの経験の蓄積のない︑また︑職務分掌が明確になっていない物流管理部であるため︑単にコソ
フリクトの解消はトップ・マネジメソトの問題となって持上がってくる︒物流管理部長が重役でないケースがほとん
どなので・このことは物流管理部の権限の問題となってくる︒それにトップ自体が物流の経験がないため的確な方法
(36)もとれない︒
そこで︑物流管理組織の経験が蓄積されてくるにつれ︑この部門を再配置しようという動きが出てくるわけである︒
その場合︑次のようになってくるものがあった︒
物 流 管 理 組 織 と企 業 内 ロ ン フ リク ト 27
㈲事業部制をとる企業の場合︑特に大企業においては事業部に物流管理組織をそれぞ醤いていく・そして・中には事業部から独立させてそれとは別に純スタッフ組織を置く︒
㈲ 本 部 制 を と る 場 合 ︑ 生 産 本 部 と か 販 売 本 部 場 流 管 理 組 織 を 霞 さ せ る ︒ こ の 場 合 ・ 物 馨 羅 織 の 最 高 責 任
者は本部長ということになる︒
.﹂うして︑集中化(セソ上プリゼ←ヨソ)の方向を強烈に志向した物流管理組織において集中化をベースにしつつ・
分散化(ディスセソ上プリギシ・ソ)の性格を付けるというようになっていく傾向が出てきた・
②の取纒めについては︑当初の現場内での分警理を現場内における集中管理にしていくという方法がとられた(たと.譲毒内に物響理課を置くといったもの)︒それは現場内での物流担当者(作萎響)の設置である・しかし・やがて多くの企業で商物分離体禦とられるようになる︒商物分離体制は情報システムの護によって可能となった・つまり︑コソピ︑(遡タの導入があり︑.﹂れによって商・剛の管票できるようになったため物薙点を畠に襲地に設置できたのである︒
︑﹂の結果︑③の指揮系統の問題において流攣ンタゐ独立聲が行われるようになり・最低の物流機能を工場・
営業所(支店)に残しつつ︑多くの物蔑能藁約化して蓬センタ乏まとめるという形をとり・その独立部分は本社物流鐘部との間9フイソ機構を形づくる塁っている︒工場︑箋所(支店)においても場所的に物流作業部
分を分離させる︑﹂とによって︑このラインに乗せる方向がとられつつある・
㈲の.ンフリクトへの対応のみ現在も明確な方向がないま義っているといえる・むしろ・物流におけるライソ系統が確立していくにつれ︑コソフリク商題はどうしても残らざるを得ない︒しかし・経営における物流機能の位置づけおよび︑﹂れによって起.﹂る物流管理組織と他部門との間のコンフリクト問題ξいてはまだほとんど研究されて
商 経 論 叢 第24巻 第4号 28
図一13企 業 経営 と しての物流総 論の構成
物流技術
シス テム開発 評価 シス テム 物 流 ネ ッ トワ
「荷 役 保 管 輸
送 ・包 装 在 庫 管 理 情 報処 理
ナ理送トム︑ミ管輸ツテ一送合ニスタ輸複ユシ
/議 劉 線 垂 善 箋 痩
運輸機関 物流情報システ 運 輸政策 物流管理組織 トラ ン ス ポ ー テ ー シ ョ ン ・ ミ ッ 運 輸 業 の サ ー ビ ス 開 発
運輸 (輸送
おらず︑一般的な経営学による組織問題の域を抜けていな
い︒ここに現在の物流管理組織の最大のテーマがあるとい
ってよいだろう︒
そのため︑次のようなことが未だに起こり続けている︒
ω物流管理組織の確立ができず︑度々︑組織変更が行
われている︒
②生産や販売との協調による物流改善が制度的になさ
れていない︒
㈹物流管理会社︑物流子会社︑元請会社制といった組
織についての評価ができていない︒
今後︑物流管理組織のあるべき姿についての理論的︑実
務的な研究が必要とされる所以である︒
最後に蛇足となるが一つのことを付け加えておきたい︒
これまで日本で出された﹃物流総論﹄としての本はそれほ
ど多くないがそれらの内容を整理してみると物流総論とい
うのは図113に示されるように﹃物流管理﹄﹃物流技術﹄
﹃運輸(輸送)﹄という三本の柱による構成となっているよ
うに見・兄る︒しかし︑この三本の柱について︑今度は物流各論の本を調べてみると大部分が﹃物流技術﹄と﹃運輸(輸
送)﹄であって﹃物流管理﹄ξいてのものはほとんどない︒わずかに物流会計のものが見られるのみであ華
このことは日本の物流研究でもっとも遅れているのは﹃物流管理﹄の分野だということがいえるのであろう︒そし
て︑物流管理組織というのはこの﹃物流管理﹄に含まれる︒
物 流 管 理 組 織 と企 業 内 コ ン フ リ ク ト 29
注
(1)中田信哉﹃物的流通﹂なる言葉の誕生時の事情﹄神奈川大学経済学会﹁商経論叢﹂(一九八五年︑VOL・XXNO.2︑五〇ページ)にこのあたりのことを書いたが︑時代としては昭和三〇年代初頭から四〇年代初めあたりの一〇年間位のスパソと考えられる︒
(2)システム化については中田信哉﹁現代の物流﹂(税務経理協会︑昭和五八年)の中の﹃わが国の物流構造f物流の位置﹄を参照︒
(3)多くの物流関係の出版物︑研究論文において物流管理組織は簡単にそれについて述べているだけであり︑特に物流の特殊
性を分析した上で管理組織論を展開しているものがないという意味であり︑けっして物流管理組織について触れられていな
いということでない︒
(4)物流総論または物流管理論の著作を見ても物流管理組織について述べられた部分は実に少ない・よく述べられてある市来
清也﹁物流経営論﹂(ぎょうせい︑昭和五五年)でも総ページ三五五ページのうち﹃物流管理の組織と運営﹄はわずか七ぺ
ージである︒
(5)しdN一助昌鍔︒屡㊥﹁団︒︒コ︒督・・ロ畠奪5三§㎝翼・・コ匹量ユ箋§§民Φ飢ぎ﹂図︒σ・碧鰹窪弘り︒・ご.告・.(6)コンフリクト論は以前からア乞アイソグ分野ではよく取上げられてきた︒特にチャネル・コソフリクトがその袋であ
る︒(7)第三の利潤源論箪稲異学の西沢脩教授の初期の蓮の葎で有名である︒キャッチラレ支として秀逸であったた
め︑特に企業のトップ層への物流理解のために利用された︒物流会計から出てきたこの言葉に匹敵する他のものがなかった
商 経 論 叢 第24巻 第4号 30
ため物流コストは物流近代化の最大のポイソトとなった︒
(8)たとえばマスコミではカーゴ・ジャパソ社の﹁物流年鑑﹂が毎年︑各社の物流組織を調査︑掲載しているし︑研究所では
日通総合研究所の﹁物流管理および物流子会社の動向に関する調査報告書﹂(昭和五六年)など︒
(9)端緒についたという意味はまだ総合的物流管理の理論らしきものが欧米でも日本でもないからである︒各論の寄せ集めで
物流総論が作られている傾向にある︒
(10)物流研究の世代というのはまだ︑確立されたものではないが︑物流概念が生まれる以前にその後︑物流となるものの研究
をしていたのが第一世代︑昭和三〇年代末から四〇年代にかけて物流システム化の中心になったのが第二世代︑そして︑こ
の頃から物流研究の分野に入ってきた人達を第三世代と呼ぶことがある︒
(11)もちろん︑それ以前から運輸部︑包装管理室︑出荷課といった物流を構成する各活動ごとについての組織はあった︒たと
えば全国に工場︑営業所(支店)を持つメiヵiなど域間輸送を本社が包括的に管理するため運輸部というものを持ってい
た︒これは運輸業の管理をするための部門と思われる︒
(12)ここで物流管理部という名称で述べているが物流部︑物流管理室︑物流統括部︑流通システム部等︑名称は様々である︒
この稿では物流管理部にまとめた︒
(13)実務家として活躍し︑コソサルタソトになった河西健次氏は著書﹁実戦物流管理読本﹂(成山堂書店︑昭和六〇年)︑の中
で物流管理組織の当初の設置について次のようにいっている︒
ヘへ﹃物流革新の流行から︑物流組織応聾つくってみようか︑物流ぐらいしか利潤源が残っていないのではないかという︑い
わばで吟レか組織であったり﹄︑﹃トヅプダウソにょる与えられた組織︑借物の組織であったり︑必ずしも十分な論議︑調査
が尽くされないまま︑あるいは︑社内のコソセソサスが固らないうちに導入された﹄︑﹃製造部︑販売部という強大なライン
組織の中に割ってはいったことに対する︑既成組織からの反発(それまで従属的な部門として便利に使ってきたものが︑
使いにくくなってしまったという意味も含めて)﹄︒
(14)とにかく物流の独立新組織が本社内に置かれた場合︑まず例外なく︑その始めの仕事は全社の物流を調査し︑理想のモデ
ルを作ってみる︑ということであった︒もともと︑物流に関するデータも分析結果もなかったためそれをする以外になかっ
たし︑それが常識と思われていた︒
(15)ここでは二段階で述べているが中には三段階となるものもあった︒それは超巨大企業であり︑本社に全体をヵパーする物