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IRUCAA@TDC : 歯科用金属アレルギーの客観的診断について : 金属刺激リンパ球幼若化試験とメグザメーター®使用による皮膚貼布試験判定

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Academic year: 2021

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(1)Title. Author(s) Journal URL. 歯科用金属アレルギーの客観的診断について : 金属刺激 リンパ球幼若化試験とメグザメーター®使用による皮 膚貼布試験判定 森本, 光明 歯科学報, 103(2): 145-155 http://hdl.handle.net/10130/659. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 1 4 5. ―――― 歯学の進歩・現状 ――――. 歯科用金属アレルギーの客観的診断について ―― 金属刺激リンパ球幼若化試験とメグザ メーター!使用による皮膚貼布試験判定 ―― 森 本 光 明 東京歯科大学オーラルメディシン講座. は. じ. め に. 床経験を重ねるうちに劇的に治癒する症例にも出. アレルギーは現代病といわれ増加傾向にあり,. 会い,今ではアレルギーや自己免疫疾患は口腔に. 大気汚染,食生活の変化,住環境の変化,肉体. おいても重要な疾患の一つと考えている。これか. 的・精神的ストレスの増加等が原因と指摘されて. らも患者数は増加し,患者の関心もより高くなる. いる。従来,口腔領域におけるアレルギーの関与. ものと考えている。しかし,対象となる疾患は口. する疾患は,ほとんど注目されていなかった。そ. 腔粘膜から皮膚におよび,歯科用金属アレルギー. れが昭和62年頃,皮膚疾患である掌蹠膿疱症の原. 以外の原因も考慮する必要がある。またアレル. 因に,歯科用金属アレルギーの関与が皮膚科医よ. ギーが報告されている金属も多種類にわたってい. り指摘され反響を呼んだ。当然のことながら東京. る。検査において,常に重要な位置をしめる皮膚. 歯科大学市川総合病院にも多数の掌蹠膿疱症患者. 貼布試験の判定は,患者間の個体差,判定者の経. が検査を希望し来院した。以前よりアレルギー. 験により左右され確実な判定を行うのが困難な場. は,オーラルメディシン講座のテーマとして興味. 合がある。その上,この検査は症状を悪化させる. ある対象であると考えていた。しかし,当時は市. 可能性がある負荷試験である。われわれは,以前. 川総合病院に常設の皮膚科もなく,皮膚貼布試験. より歯科用金属アレルギーの診断をより確実に行. を行うにしてもその方法がわからず,試薬も歯科. うために,歯科用金属アレルギー診断の客観化に. 用金属の抗原は販売されていなかった。済生会中. ついて検討してきた3,4)。今までの研究結果を含め. 1). 央病院皮膚科中山秀夫先生 より,検査試薬を分. 解説したいと思う。. けていただいたり,判定方法を教えていただきな がら皮膚貼布検査をはじめた2)。原因とおもわれ. 1.歯科用金属アレルギー診断の問題点. る歯科用金属除去等の臨床も開始した。自分でも. 口腔粘膜・皮膚疾患に歯科金属アレルギーが関. 半信半疑の状態で,口腔内の金属が口腔粘膜や,. 与しているかどうかを診断するためには次のこと. 遠隔の皮膚に影響を与えることがあるのだろう. を確認することが必要になる。. か。それは,どの程度疾患に関与しているのだろ. 1)金属感作の有無. うか。自問自答しながら臨床に携わってきた。臨. ". 問診:アレルギー体質. M. MORIMOTO : Objective diagnosis of dental metal allergy-induced lymphocyte stimulation test and patch test using erythema index by Mexameter!(Department of Oral Medicine, Tokyo Dental College) 別刷請求先:〒2 7 2 ‐ 8 5 1 3 千葉県市川市菅野5−1 1−1 3 東京歯科大学オーラルメディシン講座 森本光明 ― 1 ―.

(3) 1 4 6. 森本:歯科用金属アレルギーの客観的診断について. での確認を希望しない場合が多い。この様に歯科. 装身具性皮膚炎の既往 !. 用金属アレルギーの診断が確定するまでには,検. 皮膚貼布試験. 2)口腔内の感作された金属の有無. 査,金属の除去,経過観察,再修復など,患者に. 3)口腔内から感作された金属を除去し,症状の. とって時間的・経済的な負担が大きい。 今まで歯科用金属アレルギーと関連のある疾患. 消失,軽減の確認。 4)再度感作された金属を使用し,症状の再燃,. としては,接触性粘膜炎5)(歯肉炎,舌炎,口内. 再発の確認。. 炎)口 角 炎,口 囲 炎6),扁 平 苔 癬7),掌 蹠 膿 疱. 最初は患者に感作されている金属があるかどう. 症8,9),異 汗 性 湿 疹10),湿 疹,蕁 麻 疹,仮 性 ア ト. か。これを確認するためには,問診でアレルギー. ピー性皮膚炎等の口腔粘膜・皮膚疾患が報告さ. 体質,装身具性皮膚炎の既往など確認する必要が. れ,われわれも上記の疾患を経験してきた。しか. ある。このような既往があると金属に感作されて. しこれらは今まで報告された疾患であり,これ以. いる可能性が高くなる。皮膚貼布試験は,感作さ. 外の疾患のなかにも歯科用金属アレルギーの関与. れた金属の有無と,種類を把握するためには不可. の可能性が否定できない。疾患の原因金属は水. 欠とされている。また,アレルギーを起こさない. 銀,ニ ッ ケ ル,コ バ ル ト,ク ロ ム,パ ラ ジ ウ. 金属を知る上で重要である。現時点では,正しく. ム7),金,白金,インジウム,亜鉛,スズなど多. 施行され,正しく解釈された皮膚貼布試験は唯一. 種類があげられている。特にインジウムは,われ. の歯科用金属アレルギー診断の科学的証明方法で. われがはじめて報告した10)。疾患と同様に上記以. あると考えられている。次に現在口腔内にその感. 外の金属によるアレルギーの可能性も否定できな. 作された金属が存在ことを確認する必要がある。. い。. このためには口腔内に使用されている金属の分析. 歯科用金属アレルギーの症状は口腔領域だけで. を行う。現在口腔内より微量の金属を採取し東京. はなく皮膚領域に及ぶため皮膚科医との連携が必. 歯科大学理工学教室に依頼し,XMA にて金属の. 要である。特に皮膚に症状がある場合は皮膚科の. 分析を行っている。口腔内に感作された金属があ. 正確な診断名も判明しないまま治療に入ること. る場合,その金属を口腔内から除去する。金属除. は,避けるべきであると考えている。皮膚疾患. 去を行う場合は,ラバーダムを使用し,顔面をタ. は,歯科用金属アレルギー以外の原因の検索も重. オルで覆い患者にできるだけ金属を口腔内粘膜や. 要な場合が多いからである。歯科医師はアレル. 顔面皮膚に接触させないようにして行っている。. ギー疾患に対しての知識や経験が少なく,その上. 感作金属を不用意に除去すると症状を悪化させる. 補綴物には高額な費用がかかっている場合があり. 場合や,顔面皮膚に症状を発現させる場合があ. 消極的になりやすい。しかし,歯科医師が患者の. る。除去後経過観察し,症状の改善または完治が. 口腔内に装着し長期に使用させ,除去も歯科医師. 認められるかどうかを確認する。症状が数年以上. でないとできないことからも,歯科医師は歯科用. 経過している症例も珍しくなく,従って経過観察. 金属アレルギーの診断と治療に熟知し,皮膚科医. の期間は3ヵ月から1年と長期に行っている。除. とともに積極的にかかわる必要があると考えてい. 去の効果は,患者の自覚症状の軽減から現れる場. る。. 合が多い。その後,症状が治癒,軽減した後に,. 検査における問題点11,12)として,皮膚貼布試験. 感作されていない材料で治療を行う。診断を確実. は,原因の可能性がある抗原を皮膚に塗布し人工. にするためには,負荷試験を行い再燃・再発を確. 的に皮膚炎を起こさせる負荷試験であることがあ. 認する。口腔内に再使用や,経口摂取して症状の. げられる(表1)。抗原の経皮吸収により,皮膚や. 発現や,増悪を確認する。しかし,ここまで確認. 粘膜の症状を増悪させる可能性があ る (再燃現. できた症例は稀である。通常は患者自身もここま. 象)。また頻度は少ないが,貼付した金属で新た. ― 2 ―.

(4) 歯科学報. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 1 4 7. に感作させる危険性もある。検査のために3日目. い。この様に皮膚貼布試験は,判定者の経験や患. まで入浴できず,夏期は発汗等の理由から偽陽性. 者の状態によって違った結果になる可能性のある. が多く施行できない。週4日 (初日,2日目,3. 不確定な要素を含む検査である。. 日目,7日目)来院する必要がある。通常3日目 の判定を皮膚貼布試験の結果とするが,7日目ま. 2.歯科用金属アレルギーにおける客観的診断の 必要性. で判定を行うのは,3日目の陽性反応が7日目で 消失した場合は一次刺激の可能性が高く,変化し. 臨床の場面では,口腔内金属の除去により症状. ない場合や反応が増強した場合はアレルギー性反. が治る可能性があるのか。再度治療するときに使. 応の可能性が高いためである。また3日目は陰性. 用する歯科用金属の安全性について患者より問わ. で7日目に陽性になる場合も有り,特にパラジウ. れることが多い。しかし,この問題に関して明確. ムで認められる場合が多い,3日目の反応だけで. に答えることは現時点では困難である。なぜな. はこの反応を見逃す可能性が高い。この様に7日. ら,原因として報告されている金属は多種類であ. 目の判定は臨床上有用な情報である場合が多く,. り,対象疾患も口腔粘膜から皮膚にまで多岐にわ. 必ず行うべきである。皮膚貼布試験の判定におけ. たっている。また具体的な機序も不明な点が多. る問題点として,皮膚の反応には一次刺激反応と. く,歯科用金属以外の原因の可能性も考慮する必. アレルギー反応があり区別が困難で判定に熟練を. 要があるためである。現在感作が成立していなく. 必要とする。たとえば端効果は,皮膚貼布試験の. ても将来感作する可能性を予測することは困難で. リント布周囲に溶液がたまりやすく一次反応が出. ある。これからの症例で,金属,疾患別に臨床経. やすいという反応である。また,皮膚貼布試験部. 過,統一した再現性のある検査,予後の情報を集. 位や近傍に皮膚炎がある患者の場合は,皮膚の被. 積することが明確な根拠を得るためには必要であ. 刺激性が高く反応がでやすい。Excited skin syn-. る。そのためにも,検査の客観性は重要な要素と. drome といわれる状態があり,抗原の中に強陽. 考えている。そこで,われわれは歯科用金属アレ. 性が出るとその他の抗原に対する反応も陽性が出. ルギー検査の客観化については,次の二点におい. やすいとされている。一次刺激の再現性は低く,. て検討を行ってきた。第一は in vitro 検査法の開. アレルギー反応は再現性が高いので再検査を行え. 発である。歯科用金属アレルギーの診断に応用す. ばより確実な診断が可能になる。ところが,前述. ることができれば利点は大きいと考えられる。in. の理由もあり,再検査の施行をためらう場合も多. vitro 検査法の特徴は生体より採取した検体の検 査で,必ずしも病態を正確に反映しない面がある. 表1. 歯科用金属皮膚貼布試験の問題点. 1)負荷試験である " 症状を増悪させる可能性がある # 感作させる危険性がある $ 3日目まで入浴できず,夏期は施行できない % 週4日(初日,2日目,3日目,7日目) 来院が 必要 2)判定が難しい " 一次刺激反応とアレルギー反応の区別が困難 # 判定に熟練を必要とする $ 端効果 % 試験部位や近傍の皮膚炎 & Excited skin syndrome. ものの,一旦採取すれば,患者への副作用はない 点があげられ,負荷試験の欠点を補うことが可能 である。そこで薬剤アレルギーの診断に用いられ る薬剤刺激リンパ球幼若化試験を,歯科用金属ア レルギー診断へ応用した3,13)。第二に皮膚貼布試 験の判定に関しては,皮膚の色や状態を客観的に 測定できる測定機器メグザメーター!の応用を試 みてきた4,14)。それにより判定者による誤差が是 正でき,患者各個人の皮膚反応による相違も比較 できると考え検討を加えてきた。. ― 3 ―.

(5) 1 4 8. 森本:歯科用金属アレルギーの客観的診断について. 3.歯科用金属アレルギー診断に薬剤刺激リンパ. 方法は,薬剤刺激リンパ球幼若化試験の測定方. 球幼若化試験の応用. 法に準じて行った。被験者のヘパリン加末梢血か. リンパ球幼若化反応とは,感作リンパ球が抗原. ら Ficoll−Conray 混合液を用いて比重遠心法で. にであうと幼若化し分裂増殖が亢進する反応をい. リンパ球を分離,1. 0×106個/ml となるように. う(図1)。薬剤刺激リンパ球幼若化試験はこの反. 培養液で調整した。金属試薬の調整は,皮膚貼布. 応を利用し,薬疹患者のリンパ球を原因薬剤とと. 試験に使用する金属試薬を用い (硫酸ニッケル. もに培養し,リンパ球(感作T細胞)が抗原特異的. 5%,塩化コバルト2%,塩化パラジウム1%,. に増殖するのを,DNA 合成の増加を指標として. 四塩化金酸0. 2%,塩化第二水銀0. 05%),最終濃. 測定する方法である。現在,薬剤刺激リンパ球幼. 度が50倍, 250倍, 1250倍, 6250倍, 312 50倍, 156250. 若化試験は,薬疹の原因薬剤同定法として広く実. 倍となるように6段階に希釈した。96穴マイクロ. 施されている15)。この薬剤のかわりに皮膚貼布試. プレートを用い,リンパ球浮遊液2 00µl と各金属. 験に使用される金属試薬を使用した金属刺激リン. 試薬2 0µl を,37℃,5%CO2培養器で7 2時間培養. パ球幼若化試験を行った。. した。抗原添加し3日間のリンパ球培養後,3H−. 目的は,金属アレルギー患者でこの検査法の有. thymidine(0. 25µCi/ml)を 添 加 し,16時 間 培 養. 用性を検証し,さらに金属アレルギー診断のため. 後,Cell harvester を用いてリンパ球を glass fil-. の至適条件を確立することである。対象として,. ter 上で集めた。乾燥後,液体シンチレーション. 陽性群は歯科用金属皮膚貼布試験で陽性を示した. カウンターで,DNA 合成の増加を指標として,3H. 患者,陰性群は歯科用金属皮膚貼布試験で陰性を. −thymidine のリンパ球への取り込みを測定し. 示したボランティアである。. た。この値と,薬剤非添加時の測定値との比を. 図1. リンパ球幼若化反応 ― 4 ―.

(6) 歯科学報. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). stimulation index (S. I.)とし,200%を陽性とし. 有用と考えられる。. た。. 4)金(四塩化金酸). 1)ニッケル(硫酸ニッケル). 1 4 9. 金では,陽性群が,陰性群に比し有意に高値を. 陰性群25例,陽性群45例で 検 討 し た。陽 性 群. 示したの6250倍,1250倍,250倍,50倍,最大値. で,陰性群に比し有意に高値を示したのは3 1250. であった。皮膚貼布試験陰性群ではリンパ球幼若. 倍,6250倍,1250倍,250倍,最大値であっ た。. 試験も陰性を示し,特に最大値が診断上有用と考. この実験によりニッケルのリンパ球に対する作用. えられた。. としては3種類あると考えられる。この陰性群が. 5)水銀(塩化水銀). 200%以下で陽性群が200%以上を示す状態が,ア. 水銀は,両群間の有意差は認められなかった。. レルギーの反応と考えられる。リンパ球幼若化反. 濃度依存的に,非特異的なリンパ球の幼若化反応. 応,1250倍では,両群とも200%以上を示し,こ. の亢進を認めた。水銀は,歯科金属アレルギーに. の濃度においては非特異的なリンパ球幼若化反応. おいてリンパ球幼若化試験の診断的な価値は少な. 亢進の作用が考えられる。50倍では陰性群,陽性. いと考えられた17)。. 群関係なく2 00%以下を示すため,この濃度では. 6)リンパ球幼若化試験のまとめ. 非特異的にリンパ球幼若化反応の抑制を示す作用. 金属試薬の濃度・種類によって,アレルギーに. が考えられる。この様な反応が混在するため,. よる特異的なリンパ球幼若反応亢進,非特異的な. ニッケルアレルギーにおけるリンパ球幼若化試験. リンパ球幼若化反応亢進,リンパ球幼若化反応抑. 16). の診断的価値が問題視されてきたと思われる 。. 制の3種類の反応が認められた。ニッケル,コバ. 6250倍,250倍のリン パ 球 幼 若 化 試 験 の 値 が,. ルト,パラジウム,金で診断的価値が認められ. ニッケルアレルギーの診断において有用であると. た。金属試薬の濃度・種類を考慮すれば,リンパ. 考えられる。. 球幼若化試験は,臨床上有用であると考える。現. 2)コバルト(塩化コバルト). 時点では,皮膚貼布試験を行わずこのリンパ球幼. コバルトでは,陽性群が,陰性群に比し有意に. 若化試験のみで診断が行えるとは考えていない。. 高値を示したのは31250倍,6250倍,1250倍,最. しかし,皮膚貼布試験の反応が判定困難で,金属. 大値であった。50倍ではリンパ球幼若化反応の抑. 除去等の処置をどうするか悩む場合には,一つの. 制が認められ た。31250倍,6250倍,1250倍,最. 補助的な診断材料になると考えている。今回応用. 大値におけるリンパ球幼若化試験のデーターはコ. した薬剤刺激リンパ球幼若化試験の条件は,現在. バルトアレルギーの診断において有用であると考. 市販されている種々の薬剤に対処できるように考. えられる。. えられた条件で,培養日数は3日という短期間の. 3)パラジウム(塩化パラジウム). 培養である。抗原の希釈も6段階と多い。採血量. パラジウムでは,陽性群が,陰性群に比し有意. が1検体あたり1 0cc であり,数種類の金属で行. に 高 値 を 示 し た の は1 250倍,250倍,最 大 値 で. う場合採血量が多くなる。今までの報告では,金. あった。また,50倍でリンパ球幼若化反応の抑制. 属刺激によるリンパ球幼若化試験では,5∼7日. を認めた。1250倍,250倍の2濃度がもっとも診. とより長い培養日数を採用している報告もあり,. 断上有用であると考えられる。特にパラジウムは. 希釈の 段 階 も 少 な い16,17,18)。歯 科 用 金 属 ア レ ル. 皮膚貼布試験の試薬の色が皮膚につきやすく判定. ギー診断に関しては,データーの蓄積によって条. が困難な場合が多い。パラジウムは,日常歯科臨. 件を限定できれば診断精度の向上と,採血量も少. 床においてもっとも使用する頻度が高い。また,. なくすることが可能となると考えられる。これか. 診断においても苦慮する場合も多く,リンパ球幼. ら濃度・培養日数を検討し,金属刺激リンパ球幼. 若化試験は,歯科金属アレルギーの診断において. 若化試験を臨床に有用な検査として確立させたい. ― 5 ―.

(7) 1 5 0. 森本:歯科用金属アレルギーの客観的診断について. と考えている。. 造を示す(図2)。プローベの測定部は,直径5mm で皮膚表面に押し当てることにより外光が遮断さ. 4.歯科用金属皮膚貼布試験のメグザメーターに よる客観化. れる。3種類(568nm,660nm,880nm)の異なる 波長の光がリング状に並んでいる発光ダイオード. 1)メグザメーターの動物による検討. から照射され皮膚より反射された光のみを受光器. われわれは皮膚貼布試験の判定に誤差が生じな. が受光する構造となっている。また測定時の押し. い方法の確立と,一回の施行でできるだけ情報を. 当てる圧力はバネによって均一化されている。も. 客観的に集めることが重要であると考えている。. し,外光が遮断されない場合はディスプレイには. 通常皮膚貼布試験は,判定者の肉眼的所見や手指. エラーが表示される。. の感覚で判定を行っている。これまでにも光度計. !. 実験動物および方法. やレーザー・ドップラー等の測定機器を使用して. 実験動物は6週齢,雌性(n=5)近交系 BALB. 皮膚貼布試験の判定を行った報告は散見される. /c マウスを用いた。試験試薬として1−Chloro. が,まだ確立した方法はない。今回われわれは,. 2, 4−dinitrobenzene(DNCB)を使用し た。こ れ. !. 皮膚の色が客観的に測定できるメグザメーター. は感作陽性物質で接触皮膚炎を発症させることが. に注目し,アレルギー反応の測定が可能か否かを. 可能であり,皮膚科領域でよく研究されている試. マウス を 使 っ て 検 討 し た14)。メ グ ザ メ ー タ ー!. 薬 で あ る。背 部 皮 膚 に DNCB を 塗 布 し 感 作 さ. は,皮膚表面の色素沈着の指標であるメラニンイ. せ,その感作成立を確認するため,Gad の評価方. ンデックスおよび皮膚紅斑の程度の把握に用いら. 法 に 準 じ た swellingtest を 行 っ た20)(図3)。こ. れるエリスマインデックスを測定することが可能. の swelling. test は感作成立を判定するのによく. である。今回エリスマインデックス値 (以後 E. I.. 用いられる方法である。耳介に DNCB 塗布し皮. 値と略す)に着目し検討を行った。この装置には. 膚炎を惹起させた耳介の腫脹をゲージにて計測す. 測定するためのプローベが装備されている19)。そ. る。皮膚炎をおこしていないコントロール側は反. のプローベの全体像および先端部,そして内部構. 対側の耳介の厚さとし,20%以上増加した場合,. 図2. メグザメーター ― 6 ―.

(8) 歯科学報. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 図3. 1 5 1. swelling test. 感作が成立していると判定した。背部に DNCB. 性格上測定時,外部からの光を遮断するために圧. を塗布より感作させ,5日後に耳介に再度 DNCB. 迫が必要となる。圧迫が2回目以降の測定値にあ. を塗布し24時間後,48時間後,72時間後の耳介の. たえる影響について検討した。第三点として実際. 腫脹を測定した。従来の swelling. に皮膚貼布試験の判定に応用した。陰性例および. test ではマウ. ス耳介の紅斑の判定は行わない。今回耳介腫脹の. 陽性例における E. I. 値の測定を行い偽陰性,偽. 測定と同時に紅斑をメグザメーターにより測定し. 陽性の有無についての検討を行った。. た。24時間後,48時間後,72時間後に E. I. 値の. !. 対象および方法. 計測を行い,耳介の腫脹と比較した。E. I. 値が皮. 対象は,陰性例としては口腔粘膜・皮膚疾患や. 膚アレルギー反応の評価に使用可能か否かを検討. 歯科用金属アレルギーを有さない健常者で,年齢. した。. は平均26歳,男女各5名の計10名とした。陽性例. ". 結. 果. としてコバルトアレルギー患者である掌蹠膿疱症. 耳介の腫脹と耳介の紅斑を測定した E. I. 値は. の66歳,女性とした。. 正 の 相 関 を 示 し 相 関 係 数 はr=0. 659 (p<. 基準値を検討するため抗原を貼付する前の貼付. 0. 0001)であった。腫脹が強ければ E. I.値も増加. 相当部位1 0箇所の E. I. 値を1回ずつ測定し基準. し有意差を認めたことからも,メグザメーター!. 値として検討した。また,連続して2回測定し,. は皮膚貼布試験に使用可能と考えられた。. その測定間隔が2回目の測定値に与える影響を検. !. 討した。10種類の試薬を用いて皮膚貼布試験を行. 2)メグザメーター を使用した歯科用金属皮膚 貼布試験判定への臨床応用の検討. い,対照部・抗原貼付部の E. I. 値の推移を検討. メグザメーターのヒト皮膚貼布試験判定への応 4). した。陽性例に関しては,対照部・貼付部各々の. 用にあたり,次の3点について検討した 。第一. E. I.値の推移を検討した。皮膚貼布試験の実施方. 点は,健常者背部皮膚の E. I. 値の測定を行い,. 法は,初日目に皮膚貼布試験試薬を貼付。2日後. 基準値の検討を行った。第二点としてこの装置の. にその貼付試薬のついているテープをはがし2時. ― 7 ―.

(9) 1 5 2. 森本:歯科用金属アレルギーの客観的診断について. 間以上経過した時点で第一回の判定を行った。3. 陽性例として,66歳女性コバルトアレルギーを. 日後に第2回目判定を,7日後に第3回目判定を. 有する掌蹠膿疱症患者の皮膚貼布試験時に E. I.. 行った。今回使用した抗原は歯科用金属10種類. 値の測定を行った。1回目・2回目・3回目判定. (0. 2%四塩化金酸,1. 0%塩化第二スズ,0. 5%六. 時の対照部および陽性反応を示した部位の E. I.. 塩化白金,1. 0%塩化パラジウム,2. 0%塩化コバ. 値を示す(表2)。陽性を示した貼付部はテープ貼. ル ト,0. 4%重 ク ロ ム 酸 カ リ ウ ム,2. 0%硫 酸. 付対照部に比較し有意に高値を示し,また基準値. 銅, 2. 0%硫酸ニッケル, 5. 0%硫酸ニッケル, 2. 0%. より高値を示した。. 塩化亜鉛)である。. ". !. 結. 果. まとめ 皮膚の性差が認められ女性が男性より有意に低. 健常者の E. I. 値の基準値を示す(図4)。男性. 値を示した。測定の圧迫は40秒測定間隔をあける. は女性と比較し有意に高値を示した。個人差,日. と影響が消失した。皮膚貼布試験のテープの影響. 差も認められた。. が認められた。健常者では偽陽性を示す対象は認. 連続測定時の圧迫の影響についての検討では,. められなかった。陽性例では陰性例より高値を示. 連続測定時,10秒,20秒,30秒では有意差が認め. した。従ってヒト皮膚貼布試験に使用可能と考え. られ40秒,50秒では有意差が認められなかった。. 個人差,日差に られた。しかし,E. I. 値は性別,. 測定間隔は40秒以上間隔をあければ圧迫の影響は. またテープの影響等を受けることが明らかとなっ. 消失するものと考えられた。. た。それらの影響を軽減するために統計的な処理. 皮膚貼布試験を行った対照部および貼付部にお ける E. I. 値の推移を検討すると。対照部・貼付. を行い標準化する必要性があると考えられた。 3)E. I.値標準化の検討. 部ともに E. I. 値は貼付前の値と比較し,2日目・. 臨床で応用する場合,前述の理由により E. I.. 3日目が有意に高値を示した。これは皮膚貼布試. 値を統計的に処理し,標準化する必要があると考. 験の使用しているテープの影響と考えられた。そ. えられ,その検討を行った。皮膚貼布試験時にメ. して,7日目においてはその影響が消失している. グザメーター!による測定を試みた。抗原を貼付. ものと考えられる。また,陰性群での対照部・貼. した部位の E. I. 値のみの評価では個人差や周囲. 付部の E. I. 値は2日目・3日目・7日目の間で. のテープの影響があるため,テープの貼付してい. は有意差が認められなかった。. ない対照部を追加しテープ貼付対照部と対照部で 合計44箇所を測定した。抗原貼付部とテープ貼付 対照部と対照部の E. I. 値 の 推 移 を 検 討 し た。 テープ貼付対照部,対照部の偏差値を求め標準化 し,その偏差値を用いて抗原貼付部の E. I. 値を 評価し経時的変化のグラフ化を行った。実際の2 症例の結果を示す(図5)。グラフはX軸に判定日. 表2. 図4. 性別による E. I. 値 ― 8 ―. 陽性症例における陽性を示した試薬貼付部と対 照部の比較. 判定日. 対照部 (平均+S. D). 貼付部 (塩化コバルト). 2日目 3日目 7日目. 6 0 4. 3±1 3. 9 6 0 8. 3±1 6. 1 6 1 5. 3±1 5. 0. 6 6 2 6 7 4 6 6 4.

(10) 歯科学報. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 判定. 金属種類. 判定. 金属種類 図5. 1 5 3. E. I. 値を標準化した皮膚貼布試験の結果. をとり,Y軸には金属の22種類とZ軸は判定日を. 日後の判定は白金やクロムは陽性と判定される。. 取った。奥の壁が2日後の判定時の E. I.値の偏. しかし,白金では3日後,7日後になるに従い低. 差値,その次が3日後の判定時の E. I. 値の偏差. 下している。クロムも7日後は低下している。2. 値,一番手前が7日後の E. I. 値を偏差値であら. 日後皮膚貼布試験判定時の背部皮膚での反応は,. わしている。テープ貼付対照部,対照部の値は,. 白金貼付部では発赤反応が認められるが,テスト. すべて25から75までの間に入る。対照部の値は偏. 野は不均一な毛孔性紅斑で,7日後判定時には,. 差値なので100を越すことはない。症例1では2. ほとんど消失していた。クロムも3日後まで紅斑. ― 9 ―.

(11) 1 5 4. 森本:歯科用金属アレルギーの客観的診断について. 謝. は認められるものの7日後は消失していた。白 金,クロムとも症例1では一次刺激反応の可能性 が疑われる。一次刺激が強く出た場合3日後まで 反応が残り判定としては陽性となるが7日後には 反応が消失しており,7日後の判定の重要性が示 唆される。症例2では,症例1と比較して 逆 に 金,白金,パラジウム,ニッケルは経時的に E. I.値が増強している。背部の皮膚においても肉眼 的にも2日後よりは7日後の判定のほうが抗原を. 辞. 稿を終わるに当たり,本研究を学長奨励研究に御推 挙くださいました石川達也学長をはじめ関係各位の 方々に深甚なる謝意を表します。ま た,本 研 究 に あ たって終始ご指導ご協力を賜りました,オーラルメ ディシン講座主任山根源之教授,東京歯科大学市川総 合病院皮膚科部長高橋慎一助教授をはじめオーラルメ ディシン講座各位の方々に深甚なる謝意を表します。 また,研究の遂行にあたり,本学口腔衛生学教室, 理工学教室の諸先生方,岡村泰斗大学院生のご協力や ご助言を頂きました。ここに厚く御礼申し上げます。. 貼付したテスト野全体の紅斑が強くなり膨疹が強 く認められアレルギー性の反応と考えられた。症 例2においてリンパ球幼若化試験を行い,ニッケ ル は6 250倍 で427%,1250倍736%と 陽 性 を 示 し た。パラジウムも401%と陽性を示しアレルギー 反応と考えられた。以上より症例1の皮膚反応が 一次刺激反応パターンであり,症例2の皮膚貼布 試験のパターンがアレルギーパターンの典型例と 考えられた。 メグザメーター!を使用し統計学的処理により 前回判定日の紅斑との比較が可能になり,一次刺 激反応とアレルギー反応の判定が容易になった。 判定者の能力に左右されない,客観化された判定 が可能となり,各症例間や施設間の比較が容易に なると考えられる。 5.ま. と. め. 歯科用金属アレルギーの客観的診断にリンパ球 幼若化試験,メグザメーターによる皮膚貼布試験 は有用であることが明らかになった。このことか ら多くの症例において,臨床経過,リンパ球幼若 化試験や皮膚貼布試験の客観的データーを蓄積す ることが容易になった。これらの情報を比較検討 することが,診断や予後に明確な根拠を得るため には必要と考えている。 本稿は平成1 2年度東京歯科大学学長奨励研究報告と して,第2 7 2回東京歯科大学学会総会(平成1 3年1 0月2 7 日,千葉) において発表した。. 参. 考. 文. 献. 1)井上昌幸,中山秀夫:歯科と金属アレルギー,デン タルダイヤモンド社,東京,1 9 9 3. 2)伊藤章宏,白井照浩,北田岳彦,樋浦秀一郎,森本 光明,片桐重雄,高橋英史:歯科用金属皮膚貼布試験 成績について,歯科学報,8 7:1 5 1 4∼1 5 1 5,1 9 8 7. 3)袋 晃 子,森 本 光 明,林 成 彦,鈴 木 雄 一,秋 谷 理,野々山 進,黒田直正,片桐重雄,高橋英史,岡 部省吾:歯科用金属アレルギーの診断におけるリンパ 球幼若化試験について,歯科学報,9 0:1 4 4 9∼1 4 5 0, 1 9 9 0. 4)岡村泰斗,山根源之,森本光明,福島大平,蔵本千 夏,島田隆光,奥原康行,佐藤一道,高橋慎一:メグ ザメーター!使用による歯科用金属皮膚貼布試験判定 客観化の試み ― 健常者における検討 ―,日口腔診断 会誌,1 2:6 9 7,1 9 9 9. 5)羽田明史,武安嘉大,岡村泰斗,森本光明,山根源 之,高橋慎一:歯科用金属に含有したニッケルによる アレルギー性口内炎の3例 ― リンパ球幼若化試験の 有用性 ―,日口粘膜誌,7:1 2 6,2 0 0 1. 6)森本光明,菊田聡子,秋谷 理,野々山 進,黒田 直正,片桐重雄:歯科用金属アレルギーにより発症し た口囲炎の一例,日口腔科会誌,4 3:6 9 4,1 9 9 4. 7)Akiya, O., Morimoto, M., Suzuki, Y., Hiura, H., Katagiri, S. and Kawashima, Y. : A Case of oral lichen planus due to sensitizaition to palladium. Bull Tokyo dent Coll,3 7:3 5∼3 9,1 9 9 6. 8)秋谷 理,森本光明,黒田直正,片桐重雄:歯科用 金属が関与した掌蹠膿疱症の2例,日口腔会誌,4 3: 1 0 6∼1 1 2,1 9 9 4. 9)島田隆光,山根源之,福島大平,森本光明,川島純 子,高橋慎一,実吉健策,中島庸也,小柳貴裕,高橋 正憲:東京歯科大学市川総合病院における掌蹠膿疱症 の治験例,歯科学報,9 8:1 1 5 3,1 9 9 8. 1 0)Takahashi S, Kawashima, J., Morimoto, M. and Yamane, G., : A case of dyshidrotic eczema due to indium in metal crowns. Jpn J Dermatoallergol, 6 ":8 4∼8 8,1 9 9 8. 1 1)松 永 佳 世 子:パ ッ チ テ ス ト の 実 際 と 問 題 点.皮 膚,3 2 (増8) :1 5∼2 2,1 9 9 0.. ― 10 ―.

(12) 歯科学報. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 1 2)生 野 麻 美 子:パ ッ チ テ ス ト の 実 際,皮 膚,3 3 (増 1 1) :1 4 6∼1 5 5,1 9 9 1. 1 3)片桐重雄,森本光明,高橋慎一:歯科用金属アレル ギー診断における金属刺激リンパ球幼若化試験.平成 8∼9年度文部省科学研究費補助金基盤研究!研究報 告書,1 9 9 9. 1 4)岡村泰斗,森本光明,山根源之,高橋慎一:感作動 物を用いた口腔粘膜における遅延型過敏反応に関する 研究,歯科学報,1 0 1:5 7 6,2 0 0 1. 1 5)武藤美香,河内繁雄,福澤正男,斎田俊明:薬疹に おけるリンパ球刺激試験の診断的価値についての検 討.日皮会誌,1 1 0:1 5 4 3∼1 5 4 8,2 0 0 0. 1 6)von Blomberg−vander Flier, M., C., van der Burg, C. K., Pos, O., van de Plassche−Boers, E. M., Bruynzeel, D. P., Garotta, G. and Scheper, R. J. : In vitro studies in nickel allergy : diagnostic value of a dual parameter analysis. J Invest Dermatol 8 8#:3 6 2∼. 1 5 5. 3 6 8.1 9 8 7. 1 7)Laine, J., Happonen, R. P., Vainio, O. and Kalimo, K. : In vitro lymphocyte proliferation test in the diagnosis of oral mucosal hypersensitivity reactions to dental amalgam. J Oral Pathol Med 2 6:3 6 2∼3 6 6, 1 9 9 7. 1 8)Rasanen, L., Sainio, H., Lehto and M., Reunala, T., : Lymphocyte proliferation test as a diagnostic aid in chromium contact sensitivity. Contact Dermatitis 2 5 ":2 5∼2 9,1 9 9 1. 1 9)Erardesca, E., Elsner, P., Wilhlm, K. and Maibach, H. I. : Bioengineering of the skin : methodsand instrumentation. 127∼129, CPC Press, New York, 1 9 9 5. 2 0)Gad, S. C. : Themouse ear swelling test for(MEST)in the 1990 s. Toxicology,9 3":3 3∼4 6,1 9 9 4.. ― 11 ―.

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