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高度・コース測定結果 平成28年度 航空機騒音報告書|成田市

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(1)

4.

高度・コース測定結果

航空機騒音測定に際し、同時にスラントディスタンスを把握しておくことは、騒音対策の 基礎資料蓄積のため重要である。

A滑走路北側の高度コース測定局は、平成13年度から新たに清水台・芦田・安崎・安西 に配置を変更し、また、B滑走路北側では、平成20年度に土室・高倉・西大須賀に高度コ ース測定局を新たに整備し、A・B両滑走路の航跡を測定している。集計は共生財団内の高 度コース中央処理装置で、毎時データを得て行っている。

図4-1に高度コース測定局の位置図を示す。

図4-1 高度コース測定局位置図

高度コース中央処理装置は、前日得られた高度コースデータと飛行実績の突き合わせを行 い、画面表示するとともに航跡データとして保存している。

図4-2に高度コース中央処理装置の表示例を示す。

清 水 台 芦 田

安 西

安 崎

成 田空 港 西大須賀

高 倉

土 室

(2)

図4-2 高度・コースシステム表示例

昭和62年度に整備した旧システムでは、航路を挟んだ2地点を1対とした三角測量方式

で赤荻-野毛平工業団地断面(A滑走路北端から約4km)、長沼-磯部断面(同じく約8k

m)を通過する航空機の位置を測定し、集計を行っていたが、更新後は航路直下に、約2k m間隔で設置した高度コース測定局4局において、航空機が発する騒音の到来方向(方位角

及び仰角)の時系列データ、気象データ(風向、風速、温度、湿度、大気圧等)、トランスポ

ンダ応答信号を測定・記録し、高度コースデータ処理中央局が電話回線を通じてデータを収 集する。

高度コースデータ処理中央局では、隣接した高度コース測定局のデータと照合し、重複す る時間帯のデータから空間的な航跡を三角測量の原理で算出、記録する。また、空間的な航 跡データから、以前の2断面通過位置、あるいは任意の断面通過位置や、A滑走路北端から 約4km地点から約10kmまでの間で、幅約2kmに渡る航跡図を作成することが可能と なった。

測定した航空機1機毎のデータを航跡図として表したものが図4-3である。

(3)

図4-3 離陸機の高度コースと騒音レベル

次に、A滑走路北側で年間を通して測定した全ての航空機の航跡を離陸機、着陸機別に示 したのが図4-4、図4-5である。

(4)

また、これらのデータをもとに、任意の位置において航空機のばらつきを見たのが、 図4-6、図4-7である。

図4-6 A滑走路北端から4km

断面における離陸機分散図

図4-7 A滑走路北端から9km

断面における離陸機分散図

図中の赤線は高度及びコースの平均を、黄色の帯は高度及びコースの平均値±標準偏差の 範囲を示している。

これら測定されたデータを統計処理し、メッシュに区切りその比率を示したのが、 図4-8、図4-9である。

図4-8 A滑走路北端から4km

断面における離陸機分布図

図4-9 A滑走路北端から9km

断面における離陸機分布図

平成28年度の捕捉実績は、従前から高度コースの比較検討を行ってきた赤荻断面でA滑

走路北側の全離陸機数58,725機中、54,869機(93.4%)、全着陸機数18,

011機中、16,957機(94.1%)であった。また、長沼断面では、離陸機56,6

04機(96.4%)、着陸機17,615機(97.8%)であった。

A滑走路での捕捉率は例年より若干低いが、これは、平成28年度中に行った高度コース 測定局の機器更新に伴い、新機器の据え付けや調整のため、測定ができない期間があったた めと考えられる。

平成21年度より比較・検討を行っている土室断面では、B滑走路北側の全離陸機数10,

575機中、9,703機(91.8%)、全着陸機数34,502機中、32,749機(9

4.9%)であった。また、西大須賀断面では離陸機9,668機(91.4%)、着陸機34,

076機(98.8%)であった。

(5)

4-1-1

A滑走路北側

赤荻断面の高度コースと騒音レベル

赤荻断面で測定した総機数は71,826機であり、このうち離陸機は54,869機、着 陸機は16,957機であった。

その内訳は、機種別ではB777が14,416機、A320が11,671機、B76 7が11,411機、B737が7,903機、B787が7,091機、B747-40 0が5,716機となっている。

会社別では全日本空輸が13,756機、日本航空が8,575機、デルタ航空が4,1 62機、ユナイテッド航空が3,620機、日本貨物航空が2,547機、大韓航空が2, 206機となっている。

図4-1-1、図4-1-2に全ての離陸機の分布を示す。離陸機の多くは、高度600

mから1,200m、コースはセンターより西に200mから東に200mの幅400mの範

囲を飛んでいる。高度及びコースとも昨年度と同様な傾向を示している。

図4-1-3、図4-1-4に全ての着陸機の分布を示す。着陸機のほとんどは、高さ2 00mから400m、その幅はセンターから西に200mの間を通過している。これらの結 果は昨年度と同様である。

図4-1-1 離陸機分散図 図4-1-2 離陸機分布図

図4-1-3 着陸機分散図 図4-1-4 着陸機分布図

(6)

4-1-2

機種別の高度コースと騒音レベル

測定された離陸機のうち、測定機数の多いA320、B777、B767、B737、B 787、A330の6機種について高度とコースを計算し、表4-1-1に示す。

表4-1-1 機種別高度とコース

機 種

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

A320 西 9.6 46.7 974.5 126.8 10,742

B777 西 29.8 44.4 867.4 185.8 9,950

B767 西 17.1 41.0 1,022.2 149.4 8,524

B737 西 9.0 44.4 997.6 147.8 6,616

B787 西 29.3 34.8 865.3 132.7 5,450

A330 西 13.1 65.3 838.8 143.8 4,565

機種別の平均高度は、高い順にB767、B737、A320、B777、B787、A 330となっている。平均高度が最も高いB767と最も低いA330の、高度差は183 mとなる。

また、コースの平均では、多くの機種がほぼセンターを通過しており、例年と同様の傾向 である。

(7)

図4-1-5 機種別の離陸機分散図(A320)

(8)

図4-1-7 機種別の離陸機分散図(B777)

(9)

図4-1-9 機種別の離陸機分散図(B767)

(10)

図4-1-11 機種別の離陸機分散図(B737)

(11)

図4-1-13 機種別の離陸機分散図(B787)

(12)

図4-1-15 機種別の離陸機分散図(A330)

(13)

機種別の騒音レベルの差を見るために、赤荻測定局から水平距離で700mから1,300

m、高度は600mから1,200mの範囲(600mメッシュ)を通過した航空機を対象と

して、赤荻測定局での離陸機の騒音レベルを計算し、表4-1-2及び図4-1-17に示 す。

表4-1-2 機種別騒音レベル(赤荻測定局)

機 種

エネルギー平均 算術平均 標準偏差 最高値

データ数

dB(A) dB(A) S dB(A)

MD11 77.6 77.2 1.8 82.5 65

B747-400 77.0 75.9 3.2 85.2 1,821

A340 76.4 75.7 2.5 81.0 65

A380 74.9 74.4 2.0 78.4 52

A330 74.6 74.1 2.1 84.2 3,938

B777 73.8 73.1 2.5 82.8 5,813

B767 72.5 71.8 2.5 81.4 5,088

B737 71.5 71.1 2.1 78.9 4,924

B757 70.2 69.9 1.9 74.2 390

A320 69.5 69.0 2.3 80.4 9,069

B787 69.0 68.5 2.2 77.9 3,873

図4-1-17 機種別騒音レベル

50 55 60 65 70 75 80 85 90 MD11 B747-400

A340 A380 A330 B777 B767 B737 B757 A320 B787

dB(A)

機種

LpA

X

X+2S X-2S

(14)

4-1-3

行き先別の高度コースと騒音レベル

一般に、近距離便より遠距離便の方が、大きな騒音レベルを示すことが多い。

ここでは、近距離便としてソウル便(飛行時間約2.5時間)、遠距離便としてロンドン便

(飛行時間約12時間)を選び、全機種と同一機種(B777)で比較した。

ソウル便(3,344機)とロンドン便(172機)の高度コースを表4-1-3に示す。

表4-1-3 行き先別の高度とコース(全ての機種)

行 き 先

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

ソウル便 西 15.7 44.1 998.1 169.9 3,344

ロンドン便 西 26.4 53.6 578.1 61.1 172

これによると、ロンドン便の飛行高度はソウル便に比べ平均で420m低く、高さ400 mから800mの間を飛ぶことが多い。コースについてはソウル便、ロンドン便いずれも、 西に200mから東に200mの範囲を飛ぶことが多い。ソウル便、ロンドン便ともに前年 度と比べると高度が若干(約15~30m)低いが、近距離便に比べ遠距離便は赤荻断面で 低い位置を飛ぶ傾向がある。これらの傾向は例年と同様である。

近距離便と遠距離便の高度コースと騒音レベルについて、同様に比較検討し表4-1-4 に示す。

表4-1-4 行き先別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

ソウル便 72.2 71.5 2.4 2,479

ロンドン便 72.2 71.7 2.1 21

ソウル便の騒音レベルは72.2dB(A)、ロンドン便の騒音レベルも同じく72.2dB(A)

であった。なお、比較対象はいずれも、赤荻測定局から、赤荻-野毛平断面上の水平距離70

0mから1,300m、高度600mから1,200mの範囲を通過した航空機である。

比較した範囲を通過したのは、ソウル便では約90%となっているが、ロンドン便では約 27%となっている。

ロンドン便の多くが、比較した範囲より低い高度400mから600mの範囲を飛行して いることから、騒音レベルが同じ値となったと思われる。

次に、ソウル便とロンドン便について、同一機種による騒音レベルの比較を行った。対象 機種は、B777である。

(15)

表4-1-5 行き先別の騒音レベル(B777)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

ソウル便 71.5 70.8 2.2 460

ロンドン便 75.3 75.2 0.9 3

ソウル便の騒音レベルは、71.5dB(A)、ロンドン便の騒音レベルは75.3dB(A)で、

その差は3.8dB(A)であった。

目的地までの距離の違いにより航空機が発する騒音は、同一の航空機であっても差が生じ る。これは機体重量の違いにより、推力を稼ぐために必要なエンジン出力の差であると思わ れる。

4-1-4

運航目的別の高度コースと騒音レベル

ここでは、定期旅客便と定期貨物便の全機種とサンプル数の多いB747-400、B7 67で比較した。表4-1-6に全ての機種を対象にしたものを示す。

表4-1-6 運航目的別の高度とコース(全ての機種)

行 き 先

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

定期旅客便 西 18.9 48.9 907.8 168.2 46,722

定期貨物便 西 17.0 47.5 938.7 269.8 6,067

定期旅客便は、高度908mを中心として600mから1,200mの間を飛ぶことが多く、

定期貨物便は、高度939mを中心として400mから1,400mの間を飛ぶことが多い。 コースについては、定期旅客便、定期貨物便ともに西に200m、東に200mの幅40 0mの範囲を飛ぶことが多い。

定期旅客便と定期貨物便の高度コースと騒音レベルについて同様に比較検討した。

騒音レベルを比較するため、赤荻測定局から水平距離で700mから1,300m、高度は

600mから1,200mの範囲(600mメッシュ)を通過した定期旅客便、定期貨物便の 騒音レベルを計算し、表4-1-7に示す。

表4-1-7 運航目的別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 72.2 71.0 3.2 32,971

定期貨物便 74.5 73.3 3.1 3,007

定期旅客便の騒音レベルは、72.2dB(A)、定期貨物便は74.5dB(A)であった。

同範囲を通過している全機種の騒音レベルの平均値を比較すると、概して定期貨物便の方 が定期旅客便より大きい。

(16)

8、B777や中型機のB767であるのに比べ、定期旅客便は様々な機材が使われている ことや、機体重量の違いによる推力の差が考えられる。

同様に、B747-400を対象として表4-1-8に示す。

表4-1-8 運航目的別の騒音レベル(B747-400)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 79.2 78.2 3.1 448

定期貨物便 76.0 75.1 2.8 1,275

同範囲を飛んでいるB747-400の騒音レベルの平均は、3.2dB(A)の違いであった。

例年、定期旅客便に比べ定期貨物便の騒音レベルが大きかったが、平成21年からは定期旅 客便の騒音レベルの方が若干大きくなっている。

これは、B747-400の目的地は定期旅客便ではアメリカやヨーロッパが多く、定期 貨物便では国内や台湾、韓国が多いことから、目的地までの距離による離陸時重量の違いが 騒音レベルに影響しているものと推察される。

同様に、B767を対象として表4-1-9に示す。

表4-1-9 運航目的別の騒音レベル(B767)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 72.7 71.9 2.5 3,783

定期貨物便 72.1 71.5 2.3 1,251

同範囲を飛んでいるB767の騒音レベルの平均は、0.6dB(A)の違いであった。

4-1-5

会社別の高度コースと騒音レベル

航空会社別に赤荻断面を通過する航空機の高度とコースを比較した。

選んだ航空会社は、運航回数の多い全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、デルタ航

空(DAL)、ユナイテッド航空(UAL)、日本貨物航空(NCA)、大韓航空(KAL)の

6社である。

会社別に、離陸した全ての機種を対象とし高度とコースを計算し、表4-1-10に示す。

表4-1-10 会社別の高度とコース(全ての機種)

航空会社

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

全日本空輸 西 20.3 39.2 978.2 166.2 9,839

日本航空 西 20.7 38.5 921.1 146.5 7,769

デルタ航空 西 23.0 51.4 921.0 177.4 2,575

ユナイテッド航空 西 28.7 56.0 807.2 131.0 2,014

日本貨物航空 西 11.9 51.9 802.4 259.3 1,693

(17)

表より、飛行高度の高い順に大韓航空、全日本空輸、日本航空、デルタ航空、ユナイテッ ド航空、日本貨物航空となっている。

平均高度が最も高い大韓航空と最も低い日本貨物航空の平均の高度差は183mある。ま た、コースを見ると全ての航空会社の航空機は、ほぼセンターを飛んでいる。

全日本空輸、日本航空、デルタ航空、大韓航空の航空機は高さ600mから1,200mの

範囲を、ユナイテッド航空の航空機は高さ600mから1,000mの範囲を、日本貨物航空

の航空機は高さ400mから1,200mの範囲を飛ぶことが多い。

コースを見ると、全ての航空会社の航空機はセンターから東西200mの幅400mの範 囲に99%以上の航空機が位置している。

次に、会社別にB777を対象とし、表4-1-11に示す。なお、日本貨物航空は、 B777を使用していないことから5社の比較とした。

表4-1-11 会社別の高度とコース(B777)

航空会社

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

全日本空輸 西 29.6 33.6 862.4 123.7 1,807

日本航空 西 25.3 43.7 858.5 149.1 1,383

デルタ航空 西 47.7 43.3 809.4 113.4 479

ユナイテッド航空 西 29.2 52.8 829.0 115.0 1,227

大韓航空 西 25.3 35.9 1,083.7 110.3 371

表より、飛行高度の高い順に大韓航空、全日本空輸、日本航空、ユナイテッド航空、デル タ航空となっている。

平均高度が最も高い大韓航空と最も低いデルタ航空の平均の高度差は274mある。また、

コースを見ると全ての航空会社の航空機は、ほぼセンターを飛んでいる。

B777の高度については、全日本空輸、デルタ航空、ユナイテッド航空は高さ600m から1,000m、日本航空は高さ600mから1,200m、大韓航空は高さ800mから 1,400mの間を飛ぶことが多い。

コースについても全ての航空会社の航空機で、99%以上はセンターから西へ200m、 東へ200mの幅400mの範囲に位置している。

これらの結果を基に、滑走路中心を基点として初期上昇角を計算すると、大きい順に大韓 航空の9.6°、次いで全日本空輸、日本航空の7.7°、ユナイテッド航空の7.4°、デ ルタ航空の7.2°であった。

次に、航空会社別に騒音レベルを比較検討した。

対象としたのは、高度コースを検討した6社(全日本空輸、日本航空、デルタ航空、ユナイ

テッド航空、日本貨物航空、大韓航空)である。

集計にあたっては、赤荻測定局から水平距離で700mから1,300m、高度は600m

(18)

の全ての離陸機の騒音レベルを計算し、表4-1-12に示す。

表4-1-12 会社別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

全日本空輸 71.5 70.5 3.0 6,273

日本航空 71.3 70.6 2.6 5,244

デルタ航空 75.2 73.7 3.6 1,442

ユナイテッド航空 74.9 73.4 3.4 1,216

日本貨物航空 75.2 74.3 2.9 754

大韓航空 72.7 72.0 2.4 1,109

全機種の騒音レベル(エネルギー平均)はデルタ航空及び日本貨物航空が最も高く75. 2dB(A)、日本航空が最も低く71.3dB(A)であった。

次にB777について会社別の騒音レベルを比較し表4-1-13に示す。なお、日本貨 物航空は、B777を使用していないことから5社の比較とした。

表4-1-13 会社別の騒音レベル(B777)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

全日本空輸 74.6 74.0 2.5 1,012

日本航空 73.6 72.9 2.7 790

デルタ航空 74.1 73.5 2.3 251

ユナイテッド航空 73.9 73.3 2.2 784

大韓航空 71.1 70.4 2.0 264

このように会社別にB777の騒音レベルを比較すると3.5dB(A)の差があることがわか

る。このような差が生じるのは、就航している路線の違いからくる機体重量の差によるもの と推察される。

(19)

4-2-1

A滑走路北側

長沼断面の高度コースと騒音レベル

赤荻断面同様に長沼断面で切り出し、比較検討を行った。

測定された機数は、総機数74,219機、このうち離陸機は56,604機、着陸機は1 7,615機であった。その内訳は機種別に多い順にB777が14,882機、A320 が12,022機、B767が11,718機、B737が8,125機、B787が7, 349機、B747-400が5,916機となっている。

会社別では全日本空輸が14,202機、日本航空が8,817機、デルタ航空が4,2 97機、ユナイテッド航空が3,743機、日本貨物航空が2,625機、大韓航空が2, 255機の順となっている。

図4-2-1、図4-2-2に全ての離陸機の分布を示す。離陸機の多くは、高度1,00 0mから1,600m、コースはセンターから西に200mの間を飛行している。

図 4 - 2- 3、 図 4-2 - 4 に全 ての 着 陸機の 分 布 を示 す。 着 陸機の ほ と んど は、 高 さ 400mから600m、その幅はセンターより西に200mの間を98%の航空機が飛行し ている。この結果は昨年度と同様であり、コースの平均はセンターより西に44mであるこ とから、ほぼセンターを飛行している。

図4-2-1 離陸機分散図 図4-2-2 離陸機分布図

図4-2-3 着陸機分散図 図4-2-4 着陸機分布図

次に、年間を通じて北側に離陸した全ての航空機の高度コースと長沼測定局の騒音レベル の関係を見ると、測定局に近い(スラントディスタンスの小さい)航空機ほど騒音レベルが

大きく、測定局から1,350mの位置を飛行すると74dB(A)程の値を示す。

(20)

4-2-2

機種別の高度コースと騒音レベル

長沼断面で測定された離陸機の中からA320、B777、B767、B737、B78 7、A330の6機種の高度とコースを計算し、表4-2-1に示す。

表4-2-1 機種別の高度とコース

機 種

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

A320 西 58.7 49.1 1,253.6 131.5 11,066

B777 西 66.3 49.9 1,203.3 208.5 10,229

B767 西 63.9 40.8 1,362.5 177.8 8,715

B737 西 58.9 59.8 1,325.3 167.0 6,779

B787 西 66.9 45.6 1,209.5 124.7 5,654

A330 西 49.2 66.9 1,143.6 134.1 4,729

機種別の平均高度は、高い順にB767、B737、A320、B787、B777、A 330となっている。

平均高度が最も高いB767と最も低いA330では高度差が219mある。

また、コースの平均では全ての機種が西側を飛行している。これは昨年と同様な傾向を示 している。

(21)

図4-2-5 機種別離陸機分散図(A320)

(22)

図4-2-7 機種別離陸機分散図(B777)

(23)

図4-2-9 機種別離陸機分散図(B767)

(24)

図4-2-11 機種別離陸機分散図(B737)

(25)

図4-2-13 機種別離陸機分散図(B787)

(26)

図4-2-15 機種別離陸機分散図(A330)

(27)

機種別の騒音レベルの差を見るために、長沼測定局から水平距離で800mから1,400

m、高度は800mから1,400mの範囲(600mメッシュ)を通過した航空機を対象と

して、長沼測定局での離陸機の騒音レベルを計算し、表4-2-2及び図4-2-17に示 す。

表4-2-2 機種別騒音レベル(長沼測定局)

機 種

エネルギー平均 算術平均 標準偏差 最高値

データ数

dB(A) dB(A) S dB(A)

MD11 75.2 74.8 1.9 79.4 84

B747-400 74.6 73.6 3.0 82.4 2,899

A340 74.2 73.8 2.1 80.2 315

A380 72.1 71.5 2.1 79.3 254

A330 72.0 71.4 2.2 85.3 4,427

B777 71.1 70.5 2.4 80.0 8,762

B767 70.2 69.5 2.3 83.4 5,447

B737 68.4 67.8 2.0 87.4 4,756

B757 67.5 66.9 1.8 81.8 385

A320 67.4 66.9 2.1 81.6 9,291

B787 66.2 65.6 2.1 80.8 4,934

図4-2-17 機種別騒音レベル

50 55 60 65 70 75 80 85 90 MD11 B747-400

A340 A380 A330 B777 B767 B737 B757 A320 B787

dB(A)

機種

LpA

X

X+2S X-2S

(28)

4-2-3

行き先別の高度コースと騒音レベル

赤荻断面と同様、近距離便(ソウル便)、遠距離便(ロンドン便)の高度とコースに違いが

あるか比較した。ソウル便(機)、ロンドン便(機)の高度コースを表4-2-3に示す。

表4-2-3 行き先別の高度とコース(全ての機種)

行 き 先

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

ソウル便 西 60.2 41.3 1,317.7 185.2 3,407

ロンドン便 西 61.6 31.1 807.6 125.7 179

これによるとソウル便は、高度1,000mから1,600mの間を飛ぶことが多く、ロンド

ン便は、高さ600mから1,000mの間を飛ぶことが多い。

高度の平均を見ると、赤荻断面から長沼断面にかけて、ソウル便は320m、ロンドン便 は230m高度を上げている。

また、コースを見ると、ソウル便、ロンドン便ともに、センターから西へ200mの範囲 を通過している。

近距離便と遠距離便の高度コースと騒音レベルについて、同様に比較検討した。

表4-2-4は、長沼測定局から水平距離で800mから1,400m、高度は800mか

ら1,400mの範囲(600mメッシュ)を通過した航空機を対象として、長沼測定局での

騒音レベルを計算した。

表4-2-4 行き先別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

ソウル便 69.1 68.5 2.3 2,530

ロンドン便 68.3 67.5 2.5 85

ソウル便の騒音レベルは69.1dB(A)、ロンドン便の騒音レベルは68.3dB(A)で、ソ

ウル便の方が0.8dB(A)高い値であった。

次に、赤荻-野毛平工業団地断面と同じくソウル便とロンドン便の騒音レベルの比較をB 777で行った。表4-2-5に行き先別の騒音レベルを示す。

表4-2-5 行き先別の騒音レベル(B777)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

ソウル便 68.5 68.0 2.0 488

ロンドン便 72.3 71.6 2.7 10

B777で比較すると、ソウル便の騒音レベルは68.5dB(A)、ロンドン便の騒音レベル

は72.3dB(A)で、ロンドン便の方が3.8dB(A)高い値であった。

(29)

4-2-4

運航目的別の高度コースと騒音レベル

ここでは、赤荻断面と同じく、定期旅客便と定期貨物便について、全ての機種を対象とし て比較し、表4-2-6に示す。

表4-2-6 運航目的別の高度とコース(全ての機種)

行 き 先

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

定期旅客便 西 60.9 50.4 1,226.3 175.4 48,207

定期貨物便 西 58.0 50.0 1,290.3 300.2 6,206

定期旅客便は、高度1,000mから1,600mの間を飛ぶことが多く、定期貨物便は、高度

800mから1,600mの間を飛ぶことが多い。

コースについては、定期旅客便、定期貨物便ともに、センターから西へ200mの範囲を 飛行することが多い。

定期旅客便と定期貨物便の高度コースと騒音レベルについて同様に比較検討した。

騒音レベルを比較するため、長沼測定局から水平距離で800mから1,400m、高度は

800mから1,400mの範囲(600mメッシュ)を飛行した定期旅客便、定期貨物便の

騒音レベルを計算し、表4-2-7に示す。

表4-2-7 運航目的別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 69.9 68.6 3.2 39,179

定期貨物便 72.3 71.4 2.9 3,965

定期旅客便の騒音レベルの平均は69.9dB(A)であり、定期貨物便は72.3dB(A)であ

った。

次に、同範囲について、サンプル数の多いB747-400を対象として計算し表4-2 -8に示す。

表4-2-8 運航目的別の騒音レベル(B747-400)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 77.0 76.1 3.0 704

定期貨物便 73.6 72.8 2.5 2,034

同範囲を飛んでいるB747-400の騒音レベルの平均は、3.6dB(A)の違いであった。

(30)

同様に、B767を対象として表4-2-9に示す。

表4-2-9 運航目的別の騒音レベル(B767)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 70.3 69.6 2.4 4,071

定期貨物便 69.8 69.3 2.0 1,323

同範囲を飛んでいるB767の騒音レベルの平均は、0.5dB(A)の違いであった。

4-2-5

会社別の高度コースと騒音レベル

航空会社別の比較を長沼断面でも行った。

選んだ航空会社は、赤荻断面と同様に運航回数の多い全日本空輸(ANA)、日本航空(J

AL)、デルタ航空(DAL)、ユナイテッド航空(UAL)、日本貨物航空(NCA)、大韓

航空(KAL)の6社である。

会社別に離陸した全ての機種を対象とし、高度とコースを計算し表4-2-10に示す。

表4-2-10 会社別の高度とコース(全ての機種)

航空会社

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

全日本空輸 西 65.4 35.8 1,306.5 182.7 10,125

日本航空 西 63.2 48.8 1,272.3 158.1 7,970

デルタ航空 西 62.0 39.1 1,278.9 206.6 2,639

ユナイテッド航空 西 63.8 53.0 1,168.2 132.5 2,080

日本貨物航空 西 47.9 35.9 1,148.9 272.1 1,753

大韓航空 西 59.5 33.5 1,277.7 138.9 1,495

表より、飛行高度の高い順に全日本空輸、デルタ航空、大韓航空、日本航空、ユナイテッド 航空、日本貨物航空となっている。

平均高度が最も高い全日本空輸と最も低い日本貨物航空の平均高度の差は、158mある。

また、コースの平均を見ると比較した全ての会社の航空機がセンターより西側を飛ぶ傾向に ある。これは赤荻断面と同様である。

会社別に高度を比較すると、全日本空輸、日本航空、デルタ航空、大韓航空の航空機は、

高さ1,000mから1,600mの範囲を、ユナイテッド航空は1,000mから1,400m

の範囲を、日本貨物航空の航空機は800mから1,600mを飛ぶことが多い。

(31)

次に、会社別に運航機数の多いB777を対象とし、表4-2-11に示す。なお、日本 貨物航空は、B777を使用していないことから5社の比較とした。

表4-2-11 会社別の高度とコース(B777)

航空会社

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

全日本空輸 西 66.4 27.4 1,185.3 129.0 1,856

日本航空 西 61.8 64.8 1,212.5 159.3 1,417

デルタ航空 西 74.1 35.3 1,153.0 133.0 488

ユナイテッド航空 西 66.8 56.1 1,179.5 120.7 1,264

大韓航空 西 70.7 32.9 1,358.3 149.6 380

比較した中で、大韓航空の航空機が最も高く1,358mを、最も低いデルタ航空の航空機

は1,153mを飛び、その差は205mであった。

コースの平均を見ると比較した全ての会社の航空機がセンターより西側を飛ぶ傾向にあり、 赤荻断面と同様である。

B777の高度については、デルタ航空が高さ800mから1400mの範囲を、全日本

空輸、日本航空、ユナイテッド航空が高さ1,000mから1,400mの範囲を、大韓航空が

高さ1,200mから1,600mの範囲を飛ぶことが多い。

コースについては、全ての航空会社とも、センターから西へ200mの範囲を飛ぶことが 多い。

B777の赤荻断面の平均高度と長沼断面の平均高度を比較すると、日本航空は354m、

ユナイテッド航空は351m、デルタ航空は344m、全日本空輸は323m、大韓航空は 275m上昇している。

(32)

次に、航空会社別に騒音レベルを比較検討した。

対象としたのは、高度コースを検討した6社(全日本空輸、日本航空、デルタ航空、ユナ イテッド航空、日本貨物航空、大韓航空)である。

長沼測定局から水平距離で800mから1,400m、高度は800mから1,400mの 範囲(600mメッシュ)を通過した航空機を対象として、長沼測定局での離陸機の騒音レ ベルを計算し、表4-2-12に示す。

表4-2-12 会社別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

全日本空輸 69.3 68.1 3.3 7,196

日本航空 68.7 67.9 2.6 6,172

デルタ航空 73.2 71.6 3.7 1,894

ユナイテッド航空 72.2 70.5 3.5 1,921

日本貨物航空 73.2 72.5 2.5 1,341

大韓航空 69.6 69.1 2.2 1,214

全機種の騒音レベル(エネルギー平均)はデルタ航空、日本貨物航空が73.2dB(A)、日

本航空が最も低く68.7dB(A)であった。

次に、B777について会社別の騒音レベルを比較したものを表4-2-13に示す。な お、日本貨物航空は、B777を使用していないことから5社の比較とした。

表4-2-13 会社別の騒音レベル(B777)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

全日本空輸 72.0 71.4 2.3 1,729

日本航空 71.2 70.6 2.5 1,204

デルタ航空 70.9 70.4 2.2 460

ユナイテッド航空 70.9 70.4 2.1 1,174

大韓航空 68.1 67.6 1.9 248

このように会社別にB777の騒音レベルを比較すると、3.9dB(A)の差があることがわ

かる。このような差が生じるのは、就航している路線の違いからくる機体重量等の差による ものと推察される。

(33)

4-3-1

B滑走路北側

土室断面の高度コースと騒音レベル

久住パークゴルフ場脇に設置した土室高度コース局は、B滑走路北端より3,360mに位

置する。

B滑走路北側の土室断面で測定した機数は、総機数42,452機であり、このうち離陸機

は9,703機、着陸機は32,749機であった。その内訳は機種別で多い順にA320が

16,189機、B737が6,781機、B767が5,272機、B777が3,856

機、B787が3,754機、A330が3,469機、B747-400が581機、C RJが506機、B757が441機となっている。

会社別ではジェットスター・ジャパンが7,834機、日本航空が6,831機、全日本

空輸が5,480機、バニラ・エアが3,861機、デルタ航空が949機となっている。

図4-3-1、図4-3-2に全ての離陸機の分布を示す。離陸機の多くは、高度600

mから1,000m、コースはセンターより西に200mから東に200mの幅400mの範

囲を飛んでいることがわかる。

図4-3-3、図4-3-4に全ての着陸機の分布を示す。

高度の平均は199m、コースの平均は西に8mであった。滑走路は60mの幅であるた め、ほぼ滑走路中心延長線上を飛行していることとなる。

これは、ILS(計器着陸装置で、着陸進入中の航空機に対し、指向性電波を発射し、滑 走路への進入コースを指示する装置)の電波により、降下角3度で滑走路に進入してくるこ とから、着陸時の高度については機種毎に大きく変わることはない。

図4-3-1 離陸機分散図 図4-3-2 離陸機分布図

(34)

次に、年間を通じて北側に離陸した全ての航空機の高度コースと土室測定局の騒音レベル の関係を見ると、土室測定局の上空、高度400~600mの範囲を通過した航空機の騒音

レベルは82.6dB(A)の値を示す。

4-3-2

機種別の高度コースと騒音レベル

測定された離陸機のうち、測定機数の多いA320、B737、B767、A330、B 787、CRJ、B777の7機種について高度とコースを計算し、表4-3-1に示す。

表4-3-1 機種別高度とコース

機 種

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

A320 西 6.7 49.7 785.5 95.9 5,151

B737 西 10.5 43.6 720.9 136.3 1,675

B767 西 12.9 35.9 810.3 123.3 738

A330 西 8.8 62.2 657.4 83.5 614

B787 西 18.8 30.7 664.0 104.0 572

CRJ 西 25.1 57.4 805.4 124.9 251

B777 西 18.3 34.5 674.4 76.9 211

機種別の平均高度は、高い順にB767、CRJ、A320、B737、B777、B7 87、A330となっている。平均高度が最も高いB767と最も低いA330の高度差は 153mとなる。

また、コースの平均では全ての機種がほぼセンターを通過している。

(35)

図4-3-5 機種別の離陸機分散図(A320)

(36)

図4-3-7 機種別の離陸機分散図(B737)

(37)

図4-3-9 機種別の離陸機分散図(B767)

(38)

図4-3-11 機種別の離陸機分散図(A330)

(39)

図4-3-13 機種別の離陸機分散図(B787)

(40)

図4-3-15 機種別の離陸機分散図(CRJ)

(41)

図4-3-17 機種別の離陸機分散図(B777)

(42)

機種別の騒音レベルの差を見るために、土室測定局での離陸機の騒音レベルを計算し、表 4-3-2及び図4-3-19に示す。

表4-3-2 機種別騒音レベル(土室測定局)

機 種

エネルギー平均 算術平均 標準偏差 最高値

データ数

dB(A) dB(A) S dB(A)

B747-400 86.0 85.5 2.2 90.5 147

A330 82.6 82.0 2.1 91.3 646

B777 82.0 81.6 1.9 88.2 219

B767 79.5 79.0 2.2 86.6 774

B737 79.4 78.9 2.2 85.5 1,723

B787 77.5 77.0 2.0 83.1 576

A320 75.6 75.2 1.9 82.7 5,339

CRJ 72.8 72.1 2.6 77.7 255

図4-3-19 機種別騒音レベル

50 55 60 65 70 75 80 85 90

B747‐400 A330 B777 B767 B737 B787 A320 CRJ

dB(A)

機種

LpA

X X+2S

X-2S

(43)

4-3-3

運航目的別の高度コースと騒音レベル

ここでは、定期旅客便と定期貨物便の全機種とサンプル数の多いB767で比較した。表 4-3-3に全ての機種を対象にしたものを示す。

表4-3-3 運航目的別の高度とコース(全ての機種)

行 き 先

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

定期旅客便 西 9.4 48.1 754.9 116.0 8,930

定期貨物便 西 21.7 47.6 713.4 151.2 501

定期旅客便は高度755mを中心として600mから1,000mの間を飛ぶことが多く、

定期貨物便は高度713mを中心として400mから1,000mの間を飛ぶことが多い。

高度のばらつきは定期貨物便の方が大きくなっている。

コースについては、定期旅客便、定期貨物便ともに西に200m、東に200mの幅40 0mの範囲を飛ぶことが多い。

定期旅客便と定期貨物便の高度コースと騒音レベルについて同様に比較検討した。

騒音レベルを比較するため、定期旅客便、定期貨物便の騒音レベルを計算し、表4-3- 4に示す。

表4-3-4 運航目的別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 77.9 76.7 3.1 9,243

定期貨物便 83.5 82.0 3.8 529

定期旅客便の騒音レベルは、77.9dB(A)、定期貨物便は83.5dB(A)であった。

定期貨物便の方が5.6dB(A)高いが、これは、定期貨物便では中型のB767や大型のB

747-400、B747-8を使用しているのに対し、定期旅客便ではA320やB73 7等、小型の機材が半分以上を占めることによると考えられる。

同様に、B767を対象として表4-3-5に示す。

表4-3-5 運航目的別の騒音レベル(B767)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 79.4 79.0 2.0 503

定期貨物便 79.9 79.1 2.6 254

(44)

4-3-4

会社別の高度コースと騒音レベル

航空会社別に土室断面を通過する航空機の高度とコースを比較した。

選 ん だ 航 空 会 社 は 、 運 航 回 数 の 多 い ジ ェ ッ ト ス タ ー ・ ジ ャ パ ン ( J J P )、バ ニ ラ ・ エ ア

(VNL)、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、デルタ航空(DAL)の5社である。

会社別に、離陸した全ての機種を対象とし高度とコースを計算し、表4-3-6に示す。

表4-3-6 会社別の高度とコース(全ての機種)

航空会社

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

ジェットスター・ジャパン 西 2.9 53.9 802.3 94.9 3,264

バニラ・エア 西 13.0 35.6 756.0 89.8 1,513

全日本空輸 西 12.7 38.1 793.9 128.3 807

日本航空 西 11.6 37.4 668.1 121.7 792

デルタ航空 東 22.0 34.2 764.1 185.4 9

表より、飛行高度の高い順にジェットスター・ジャパン、全日本空輸、デルタ航空、バニ ラ・エア、日本航空となっている。

平均高度が最も高いジェットスター・ジャパンと最も低い日本航空の平均高度の差は13 4mである。また、コースを見ると全ての航空会社の航空機は、センターを飛んでいる。

日本航空は高さ400mから1,000mの範囲を、ジェットスター・ジャパン、バニラ・

エア、全日本空輸の航空機は高さ600mから1,000mの範囲を飛ぶことが多い。デルタ

航空はB滑走路北側での離陸回数が少なく、捕捉されたのは10機中9機であるが、600

mから800mの範囲を飛行している。

コースを見ると、ほとんどの航空機はセンターから東西200mの幅400mの範囲を通 過している。

次に、航空会社別に騒音レベルを比較検討した。

対象としたのは、同様の5社(ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、全日本空輸、日 本航空、デルタ航空)であり、土室測定局での全ての離陸機の騒音レベルを計算し、表4- 3-7に示す。

表4-3-7 会社別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

ジェットスター・ジャパン 74.8 74.4 1.7 3,381

バニラ・エア 76.7 76.5 1.5 1,568

全日本空輸 78.8 78.2 2.6 839

日本航空 79.6 79.1 2.2 815

(45)

全機種の騒音レベル(エネルギー平均)はデルタ航空が最も高く82.5dB(A)、ジェット

スター・ジャパンが最も低く74.8dB(A)であった。

ジェットスター・ジャパン及びバニラ・エアの値は、使用している機材が小型機のA32 0であるため騒音レベルが低かったと考えられる。

(46)

4-4-1

B滑走路北側

西大須賀断面の高度コースと騒音レベル

土室断面同様に西大須賀断面で切り出し、比較検討を行った。

西大須賀高度コース局は、B滑走路北端より7,170mに位置する。

測定された機数は、総機数43,744機、このうち離陸機は9,668機、着陸機は34,

076機であった。その内訳は機種別の多い順にA320が16,630機、B737が7,

030機、B767が5,478機、B777が4,036機、B787が3,879機、 A330が3,562機、B747-400が607機、CRJが510機、B757が4 57機となっている。

会社別ではジェットスター・ジャパンが8,008機、日本航空が7,089機、全日本空

輸が5,716機、バニラ・エアが3,972機、デルタ航空が985機の順となっている。

図4-4-1、図4-4-2に全ての離陸機の分布を示す。離陸機の多くは、高度1,00

0mから1,400m、コースはセンターから東西に200mの幅400mの範囲を飛んでい

る。

図4-4-3、図4-4-4に全ての着陸機の分布を示す。着陸機のほとんどは、高度4 00mを中心に飛行し、その幅はセンターより西に200mの間を98%以上の航空機が通 過している。

図4-4-1 離陸機分散図 図4-4-2 離陸機分布図

図4-4-3 着陸機分散図 図4-4-4 着陸機分布図

次に、年間を通じて北側に離陸した全ての航空機の高度コースと西大須賀測定局の騒音レ

ベルの関係を見ると、西大須賀測定局の上空、高度800m~1,000mの範囲を通過した

(47)

4-4-2

機種別の高度コースと騒音レベル

西大須賀断面で測定された離陸機のうち、測定機数の多いA320、B737、B767、

A330、B787、CRJ、B777の7機種について高度とコースを計算し、表4-4 -1に示す。

表4-4-1 機種別の高度とコース

機 種

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

A320 西 28.4 27.8 1,149.2 97.9 5,187

B737 西 31.1 28.9 1,149.9 123.0 1,659

B767 西 39.5 38.5 1,231.6 136.0 765

A330 西 20.5 39.1 970.2 105.0 636

B787 西 40.6 18.8 1,114.8 106.2 573

CRJ 西 43.1 38.6 1,263.2 146.4 237

B777 西 38.1 18.2 1,048.5 108.7 215

機種別の平均高度は、高い順にCRJ、B767、B737、A320、B787、B7 77、A330となっている。

平均高度が最も高いCRJと最も低いA330の、高度差は293mとなる。 また、コースの平均では全ての機種がほぼセンターを通過している。

(48)

図4-4-5 機種別離陸機分散図(A320)

(49)

図4-4-7 機種別離陸機分散図(B737)

(50)

図4-4-9 機種別離陸機分散図(B767)

(51)

図4-4-11 機種別離陸機分散図(A330)

(52)

図4-4-13 機種別離陸機分布図(B787)

(53)

図4-4-15 機種別離陸機分散図(CRJ)

(54)

図4-4-17 機種別離陸機分散図(B777)

(55)

機種別の騒音レベルの差を見るために、西大須賀測定局での離陸機の騒音レベルを計算し、 表4-4-2及び図4-4-19に示す。

表4-4-2 機種別騒音レベル(西大須賀測定局)

機 種

エネルギー平均 算術平均 標準偏差 最高値

データ数

dB(A) dB(A) S dB(A)

B747-400 78.4 78.0 2.1 82.6 148

A330 76.5 76.0 2.0 82.2 641

B777 75.6 75.2 1.9 80.4 220

B767 73.4 72.9 2.2 80.1 761

B737 72.9 72.5 2.0 79.3 1,652

A320 70.1 69.9 1.6 76.2 4,998

B787 70.0 69.6 1.9 75.5 562

CRJ 66.9 66.0 3.1 74.2 215

図4-4-19 機種別騒音レベル

50 55 60 65 70 75 80 85 90

B747-400 A330 B777 B767 B737 A320 B787 CRJ

dB(A)

機種

LpA X

X+2S X-2S

(56)

4-4-3

運航目的別の高度コースと騒音レベル

ここでは、土室断面と同じく、定期旅客便と定期貨物便について、全ての機種を対象とし て比較し、表4-4-3に示す。

表4-4-3 運航目的別の高度とコース(全ての機種)

行 き 先

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

定期旅客便 西 30.4 29.1 1,138.6 119.9 8,983

定期貨物便 西 29.2 43.2 1,140.2 174.2 521

定期旅客便は、高度1,000mから1,400mの間を飛ぶことが多く、定期貨物便は、高 度800mから1,400mの間を飛ぶことが多い。

コースについては、定期旅客便、定期貨物便ともセンターより西へ200m、東へ200 mの幅400mの範囲を通過している。

定期旅客便と定期貨物便の高度コースと騒音レベルについて同様に比較検討した。

騒音レベルを比較するため、定期旅客便、定期貨物便の騒音レベルを計算し、表4-4- 4に示す。

表4-4-4 運航目的別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 72.0 71.0 2.8 8,758

定期貨物便 76.3 75.1 3.3 529

定期旅客便の騒音レベルの平均は72.0dB(A)であり、定期貨物便は76.3dB(A)であ

った。

定期貨物便の方が4.3dB(A)高いが、定期貨物便では中型のB767や大型のB747-

400、B747-8を使用しているのに対し、定期旅客便ではA320やB737等、小 型の機材が半分以上を占めることによると考えられる。

次に、同範囲について、サンプル数の多いB767を対象として計算し表4-4-5に示 す。

表4-4-5 運航目的別の騒音レベル(B767)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

定期旅客便 73.4 73.0 1.9 491

定期貨物便 73.5 72.8 2.5 255

(57)

4-4-4

会社別の高度コースと騒音レベル

航空会社別の比較を西大須賀断面でも行った。

選 ん だ 航 空 会 社 は 、 運 航 回 数 の 多 い ジ ェ ッ ト ス タ ー ・ ジ ャ パ ン ( J J P)、 バ ニ ラ ・ エ ア

(VNL)、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、デルタ航空(DAL)の5社である。

会社別に離陸した全ての機種を対象とし、高度とコースを計算し表4-4-6に示す。

表4-4-6 会社別の高度とコース(全ての機種)

航空会社

コースの

平均(m)

コースの

標準偏差

高度の

平均(m)

高度の

標準偏差

機 数

ジェットスター・ジャパン 西 27.9 29.7 1,170.2 98.6 3,285

バニラ・エア 西 29.6 22.9 1,112.7 82.4 1,526

全日本空輸 西 38.3 27.5 1,218.6 131.9 817

日本航空 西 35.2 27.6 1,124.6 121.2 802

デルタ航空 西 27.0 46.9 1,155.6 230.9 9

表より、飛行高度の高い順に全日本空輸、ジェットスター・ジャパン、デルタ航空、日本航 空、バニラ・エアとなっている。高度の高い全日本空輸と最も低いデルタ航空の平均高度の 差は、106mある。

また、コースの平均を見ると比較した全ての会社の航空機がセンターを飛ぶ傾向にある。 これは土室断面と同様である。

ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、全日本空輸の航空機は、高さ1,000mから

1,400mの範囲を、日本航空は800mから1,400mの範囲を、デルタ航空はB滑走

路北側での離陸回数が少なく、捕捉されたのは10機中9機であるが、800mから1,2

00mの範囲を飛行している。

(58)

次に、航空会社別に騒音レベルを比較検討した。

対象としたのは、同様に5社(ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、全日本空輸、日 本航空、デルタ航空)である。

西大須賀測定局での離陸機の騒音レベルを計算し、表4-4-7に示す。

表4-4-7 会社別の騒音レベル(全ての機種)

行 き 先

エネルギー

平均 dB(A)

算術平均

dB(A)

標準偏差

S

データ数

ジェットスター・ジャパン 69.7 69.4 1.5 3,160

バニラ・エア 70.6 70.4 1.4 1,454

全日本空輸 72.6 72.0 2.4 814

日本航空 72.9 72.2 2.4 784

デルタ航空 76.7 75.7 3.3 9

全機種の騒音レベル(エネルギー平均)はデルタ航空が最も高く76.7dB(A)、ジェット

スター・ジャパンが最も低く69.7dB(A)であった。

土室断面と同様に、小型機のA320を使用しているジェットスター・ジャパンとバニラ・

参照

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