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中央本線飯田橋・市ヶ谷間の盛土路盤変状対策工事後の経過について

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Academic year: 2022

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(1)Ⅵ-24. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. 中央本線飯田橋・市ヶ谷間の盛土路盤変状対策工事後の経過について JR 東日本. 正会員. ○佐藤. 雄太. JR 東日本. 正会員. 鬼頭. 和也. 山側. T.P.[m ] +15. 1.はじめに. +10. 急行. て原因究明のため現地調査・計測等を実施し. +5. るため、対策前より現在まで継続して実施している計 測について報告する。 2.当該箇所の概要 (1)当該箇所. 食い違い. 外濠. Toc. 「下部土留擁. ±0. Tos. -5. Tog. 図-1 5k550m 付近の地質横断図 表-1 当該地盤の地質. 策工事を 2008 年度に実施 2)している。 本稿では、対策工事による変状抑止の効果を確認す. 食い違い のり面工背面空き. Bc Bs. 結果を基に当該区間(約 100m)における路盤変状・ 土留擁壁傾斜と、それらに起因する軌道変位などの対. 緩行. 「上部土留擁. 1). 、調査. 緩行. dt. 軌道沈下や路盤陥没が度々発生し、土留擁壁やのり面 工等に変状が生じていた。繰返し発生した変状を受け. 軌道沈下 トラフ傾斜. 急行. 中央本線飯田橋・市ヶ谷間においては、2003 年以降. 濠側. 地層 N値 分類 層厚[m] 記号 (平均値) 盛土 Bc 砂混じり粘土 2.4~3.27 1~5(2) 盛土 Bs 粘土混じり砂質土 1.40~2.60 3 東京層 Toc 粘性土 0.36~1.00 32 11~50 以 東京層 Tos 砂質土 4.70~9.60 上(20) 東京層 Tog 礫質土 1.7~4.90 50 以上 地層. 当該線区は甲武鉄道として江戸城外濠に沿って建 設され、1894 年に単線開業した後、線路増設され、1895 年に複線化、1929 年に複々線化し、現在は4線が併走 する区間である。 軌道沈下の発生した区間の中央部である 5k550m 付 近の地質横断図およびこれまで発生した主な変状内容 を図-1 に示す。なお、当該地盤の地質分類は表-1 の通 りである。Bc 層は鉄道盛土であり、周辺の武蔵野台地 のロームを使用したと考えられる。また、Bs 層は堆積土 もしくは鉄道建設以前に造られた盛土であると考えら. となって傾斜していると考えられた。また、地下水位 と土留擁壁の傾斜に相関性が認められることから、変 状原因として、①降雨時に地下水位が上昇して地盤内 の間隙水圧が増加し、Bs 層付近に弱面が形成される。 ②弱面より上部の土圧が作用して、土留擁壁が外濠方 へ変位したことで緩行上り線の軌道に沈下が発生した、 と推定された。 (3)対策工事 土留擁壁は降雨時に顕著な変位が生じ、また地下水. れる。 (2)これまでの変状原因推定 本体工事に先立ち変状原因を推定するため、中央緩行 上下線間において軌道変状区間中央部1箇所および両 端部2箇所の計3箇所で地盤の水平変位を把握するため に孔内傾斜計、鉛直変位を把握するために層別沈下計を 設置し、定期的に測定を行ってきた。また、土留擁壁の変 位の進行性を把握するため、傾斜計を下部および上部 土留擁壁にそれぞれ2箇所設置し、急行上下線間と緩 行上り線右側に地下水位計を設置し、測定を実施して きた。測定結果詳細については、既報 1)を参照された い。測定結果から、土留擁壁が降雨に伴いお濠側に傾 キーワード 連絡先. 斜し、傾斜角が累積傾向にあることから、全体的に一体. 位が高いことから一般的に対策工は水抜きボーリング等 の地下水位低下工法等の抑制工が有効と考えられた。 しかし、今回の箇所では年間を通して地盤内の変位の 進行が認められ、当該地盤には粘性土層が分布してお り、水位を低下させることによる圧密の促進が軌道や 周辺の構造物に影響を及ぼすことが懸念された。その ため、抑止工が適していると考え、鋼矢板(Ⅳ型 L=14.0 ~ 14.5m, 248 枚 ) の打 設と グラウ ンドア ンカー工 (L=33.5m~34.5m,41 本)併用による土留擁壁変状抑 止工(図-2)を実施した。この対策工は、すべり土塊 を鋼矢板により抑止し、頭頂部に生じる水平変位をア. 軌道沈下,路盤変状,土留擁壁,傾斜計. 〒114-8550 東京都北区東田端 2-20-68 東日本旅客鉄道株式会社東京支社施設部工事課 TEL03-5692-6140.

(2) Ⅵ-24. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. ンカーにて抑制するものであり、土留擁壁の変状に対 する効果が期待でき、加えて耐震性も優れ工期および 工事費においても優位であることから採用した。 3.対策工事前後の計測結果. コンクリート躯体工. 既設法面ライン. 対策後の土塊すべりの抑止効果を確認するため、現 在も引き続き各種計測を実施している。以下に計測結 果を示す。. グラウンドアンカー. (1)土留擁壁傾斜計. 鋼矢板. 対策工事前および後の 5k530m 付近および 5k545m 付 近の下部土留擁壁に設置している傾斜計の測定結果を 図-3 に示す。対策後の 2009 年 7 月から 2009 年 9 月ま での 3 ヶ月間での傾斜値の変位量は 1 分未満と非常に. 図-2 対策工事. 小さい値であり、対策前(2007 年)の同一期間と比較し ても変位量は 6%程度に留まっている。 (2)孔内傾斜計、層別沈下計 対策後の孔内傾斜計(5k550m 設置)測定結果では、 対策後から 2009 年 12 月現在まで水平変位はほとんど (1). 発生していない。なお、層別沈下計においても鉛直変. 対策前(2007 年 7 月~9 月). 位は確認されておらず、土塊すべりは抑止されている といえる。 (3)グラウンドアンカー緊張力管理 本対策工事にて設置したグラウンドアンカーの緊張 (2). 力を定期的に測定するため、ディスクセンサーを 5 箇. 対策後(2009 年 7 月~9 月) 図-3 土留擁壁傾斜計データ. 所設置して計測を行っている。土塊のすべり等により 鋼矢板に土圧が作用するとグラウンドアンカーの緊張. 25MPa. 力は増大すると考えられるが、図-4 に示すとおりこれ. 20MPa. まで緊張力の増大は確認されていない。. 15MPa. その他、土留擁壁等に変位が発生した際に地下水位. 5k510m 5k535m 5k550m 5k565m 5k580m. 10MPa. との相関を確認するための水位監視、土留擁壁天端の. 5MPa. 水平変位量を把握するための測量、土留擁壁目地部の. 2009年度. 0MPa. くい違い量の計測なども定期的に計測している。これ. 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. らの計測結果からも対策工事の抑止効果を確認するこ. 図-4 グラウンドンカー緊張力推移. とができ、土塊のすべり等や土留擁壁傾斜の新たな発. 参考文献. 生はしていないといえる。. 1)「中央本線飯田橋・市ヶ谷間の盛土路盤変状について」 平成 21. 4.おわりに. 年度全国大会第 64 回土木学会年次学術講演会. 2008 年度に実施した対策工事後からこれまで約 1 年. JR 東日本 鬼頭和. 也他. にわたって各種計測を継続しており、変状の進行が抑. 2) 「中央本線飯田橋・市ヶ谷間の盛土路盤変状対策と営業線へのリ. 止されていること、進行がないことを確認している。. スク管理について」 平成 21 年度全国大会第 64 回土木学会年. 今後も土留擁壁等の状況を継続的にモニタニングしな. 次学術講演会. がら安全安定輸送の確保に努めていきます。. JR 東日本 伊藤祐二他.

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