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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2022

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(1)

周辺視野刺激に惹起される視覚誘発磁場の潜時,電 流モーメントにおける加齢,利き目の影響

著者 島 浩史

著者別名 Shima, Hiroshi

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成17年7月

ページ 60‑60

発行年 2005‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15930

(2)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

甲第1693号

平成17年3月22日 島浩史

周辺視野刺激に惹起される視覚誘発磁場の潜時,電流モーメントにおける加齢,利き目 の影響

論文審査委員主査 副査

教授 教授 教授

山下 杉山 加藤

宏久聖

内容の要旨及び審査の結果の要旨

大脳半球の優位性は従来,利き手,言語などのパラメータにより決定されてきたが,半球の優位性 は機能によっては必ずしも一定ではない。本研究では眼優位性に注目し,視覚刺激に対する後頭葉の 反応に影響を及ぼす因子について調べるため,14名の健常男性被験者を対象としてパターンリパーサ ル刺激に対する一次視覚誘発磁界反応(V1反応)を脳磁図(MEG)で測定し,利き目ならびに加齢

と,潜時,電流モーメントとの関連性を検討し,以下の結果が得られた。

被験者14名を20歳代(11=4),80~40歳代(11=5),50~60歳代(n=5)に分けて検討したところ,加 齢は電流モーメントには有意な影響を及ぼさなかったが,Ⅵ反応の潜時は20歳代で89.0±3.8,sec,

30~40歳代で92.6±4.2,sec,50~60歳代で1000±5.8,secであり,20歳代に比し50~60歳代で いく001),また30~40歳代に比し50~60歳代で潜時が有意に延長したいく005)。また,被験者を 右手禾Iき11名に限定し,左目禾1」き群(、=6),右目利き群(n=5)に2分して左右眼の下方1/4視野刺激 におけるvl反応の潜時と電流モーメントを検討したところ,左目利き被験者,右目利き被験者のい ずれも,耳側下方1/4視野刺激,鼻側下方1/4視野刺激によるV1反応潜時で,利き目と非禾Iき目との 間に有意差を認めなかった。一方,左目利き被験者の鼻側下方1/4視野刺激による電流モーメントは,

左眼21.5±a1nAm,右眼16.1±3.6nAmnと,左眼刺激の反応が有意に強くいく005),右目利き被 験者では,左眼18.0±5.2nAm,右眼21.5±2.7nAmと右眼刺激の反応が強い傾向があった。また,左 目利き被験者の耳側下方1/4視野刺激による電流モーメントは,左眼12.6±3.4nAm,右眼17.7±8.7 nAmと右眼刺激の反応が強い傾向があり,右目利き被験者の場合は左眼18.3±8.7nAm,右眼23.3

±8.1,Amと右眼刺激の反応が強い傾向があった。すなわち,左目禾Ⅱきの被験者は左後頭葉における

Ⅵ反応の電流モーメントが右後頭葉よりも有意に強く,右目利きの被験者は右自刺激によるV1反応 の電流モーメントの方が強い傾向があった。

以上より,視覚刺激に対するV1反応の潜時は,加齢により延長することが示された。また,健常人 の眼優位性は後頭葉のⅥ反応の左右差を生ずる因子であり,MEGによる潜時や電流モーメントの詳 細な解析により,視覚刺激入力の初期時相の機構を解明できる可能性が示唆された。

本研究は視機能の大脳半球優位性を惹起する因子を,新しい技術であるMEGで検討したものであ り,未だ不明な点の多い視覚領野および視覚領野から神経線維連絡を受ける領野の大脳高次神経機能 の機構の解明に,新たな展開をもたらす価値ある研究であると評価された.

-60-

参照

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