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平成 24 年 2 月 10 日 カードによる医療費の支払方式の拡大 ( 概要 ) - 行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん- 総務省行政評価局は 次の行政相談を受け 行政苦情救済推進会議 ( 座長 : 大森彌東京大学名誉教授 ) に諮り その意見を踏まえて 平成 24 年 2 月 10 日

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○ カード決済方式の普及状況等 ・ 平成21年のクレジットカードショッピング信用供与額は約44兆円、ジェイデビットの取引 金額は約7,400億円と、カードによる決済方式は国民生活の各分野で普及・定着している状況。 最近では、平成18年の地方自治法の改正により、自動車税の納付、水道料金等の公共料金の 支払にも利用可 ・ 国立病院・療養所や国立大学附属病院では、平成16年4月に独立行政法人国立病院機構、 国立大学法人への移行に伴いカードによる医療費の支払方式の導入を促進 ○ 行政評価局の調査結果 ・ 調査した国等が開設する病院(※)324病院の約9割(286病院)がカードによる支払方式を 導入。これらの中には、その導入が医業未収金の縮減に効果があったとしているものがある。 ※ 国、独立行政法人及び特殊法人が開設する病院 ・ 未導入は38病院=その主なものは、日本郵政株式会社の逓信病院14病院中13病院、独立行 政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の社会保険病院51病院中11病院及び厚生年金病院10 病院中4病院、独立行政法人労働者健康福祉機構の労災病院等34病院中7病院、九州旅客鉄 道株式会社の1病院 公的病院で診察を受けた際、会計窓口でクレジットカードでの支払を申し出たところ、当病 院では、クレジットカードでの支払はできないと言われた。 民間の病院では、クレジットカードで支払うことができるところが多くなってきており、公 的病院で利用できないのは不便である。利用者の立場に立ってクレジットカードでの支払がで きるようにしてほしい。 平成 24 年2月 10 日 総務省行政評価局は、次の行政相談を受け、行政苦情救済推進会議(座長:大森彌 東京大学名誉教授) に諮り、その意見を踏まえて、平成 24 年2月 10 日、独立行政法人労働者健康福祉機構、独立行政法人年金・ 健康保険福祉施設整理機構、日本郵政株式会社及び九州旅客鉄道株式会社にあっせんしました。 (行政相談の要旨) ※ カード(クレジットカード及びデビットカード)による医療費の支払を求める苦情が、全国的に寄せられ ており、これまでに関東管区行政評価局など6局・所においてあっせん済み(全国的な問題) (あっせん要旨)

カードによる医療費の支払方式を導入していない病院の開設者等は、患者サー

ビスの一層の向上、医療費の収納事務の効率的・効果的実施の推進等を図る観点

から、その導入に向けた検討を行う必要がある

カードによる医療費の支払方式の拡大(概要)

-行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん- このあっせんにより、あっせん対象病院(※)における料金精算の待ち時間の縮減など患 者の利便性が一層向上

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カードによる決済方式の普及状況等

○ 平成21年のクレジットカードのショッピング信用供与額:約44兆円

○ 平成22年3月末のクレジットカード発行枚数: 約3億2,000万枚

(社団法人日本クレジット協会の資料による。)

○ 平成21年のジェイデビットの取引金額:約7,400億円

(日本デビットカード推進協議会の資料による。) ※ デビットカードは、商品の代金を、キャッシュ・カードを使って預・貯金口座から引 き落とすシステムであり、ジェイデビットは、これを用いたサービスの名称。 ○ 平成16年4月、国立病院・療養所は独立行政法人国立病院機構に、国立大学は 国立大学法人に移行。これらの法人の会計は、原則として企業会計原則によると されたことから、開設する病院では患者サービスの向上を主たる目的に、カード による支払方式の導入を促進

○ 地方自治法の一部改正(平成18年11月24日施行)

・ 「指定代理納付者による納付」を追加(第231条の2第6項及び第7項): クレジットカードによる決済が可能 ・ 地方公共団体では、水道料金等の公共料金や自動車税等の税金などの分野で クレジットカードによる支払方式を導入 ※ 地方自治法第231条の2(抜粋) 6 普通地方公共団体は、納入義務者が、歳入の納付に関する事務を適切かつ確実に遂行する ことができる者として政令で定める者のうち当該普通地方公共団体の長が指定をした者(以 下この項及び次項において「指定代理納付者」という。)が交付し又は付与する政令で定め る証票その他の物又は番号、記号その他の符号を提示し又は通知して、当該指定代理納付者 に当該納入義務者の歳入を納付させることを申し出た場合には、これを承認することができ る。この場合において、当該普通地方公共団体は、当該歳入の納期限にかかわらず、その指 定する日までに、当該歳入を当該指定代理納付者に納付させることができる。 資料1

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病院におけるカードによる医療費の支払方式導入の効果等

資料2

《 主な効果 》

○ 患 者

① 現金を持ち合わせていない場合でも受診可

② 病院内における現金の盗難・紛失のおそれなし

③ 料金精算の待ち時間の短縮

○ 病 院

① 医業未収金の縮減

② 会計窓口混雑の緩和

③ 盗難防止など現金取扱い上の種々の管理リスクの低減

《 導入に伴う主な費用負担 》

① 利用手数料:利用契約を締結したカード会社への支払

② 通信回線加入料及び通信料

(5)

国等が開設する病院におけるカードによる医療費の

支払方式の導入状況(当局の調査結果)

(単位:病院、%)

病 院 名

調査対象病院数

導入病院数

未導入病院数

全 体

324 (100)

286 ( 88)

38 ( 12)

14 (100)

1 ( 7)

13 ( 93)

社 会 保 険 病 院

51 (100)

40 ( 78)

11 ( 22)

厚 生 年 金 病 院

10 (100)

6 ( 60)

4 ( 40)

労 災 病 院 等

34 (100)

27 ( 79)

7 ( 21)

J R 九 州 病 院

1 (100)

0 ( 0)

1 (100)

そ の 他 の 病 院

214 (100)

212 ( 99)

2 ( 1)

(注)1 当局の調査結果による。 2 ( )内は、病院ごとの構成比である。 3 導入予定時期が明確になっている病院は「導入病院」に計上した。 4 「その他の病院」は、①国立病院 144 病院、②国立大学附属病院 45 病院、③ 船員保険病院3病院、④独立行政法人国立がん研究センター等国立高度専門医 療研究センター6法人が開設する8病院、⑤独立行政法人国立印刷局が開設す る1病院、⑥東日本電信電話株式会社(5病院)及び西日本電信電話株式会社 (7病院)が開設する 12 病院、⑦北海道旅客鉄道株式会社が開設する1病院 である。 資料3

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≪参考≫

〔行政苦情救済推進会議〕

総務省に申し出られた行政相談事案の処理に民間有識者の意見を

反映させるための総務大臣の懇談会(昭和 62 年 12 月発足)

メンバーは、次のとおり。

(座長) 大森 彌 東京大学名誉教授

秋山 收 元内閣法制局長官

加賀美幸子 千葉市女性センター名誉館長

加藤 陸美 元環境事務次官

小早川光郎 成蹊大学法科大学院教授

谷 昇 (社)全国行政相談委員連合協議会会長

松尾 邦弘 弁護士、元検事総長

(7)

総 評 相 第 3 3 号 平 成 24 年 2 月 10 日 独立行政法人労働者健康福祉機構 理事長 殿 総務省行政評価局長 カードによる医療費の支払方式の拡大について(あっせん) 当省では、総務省設置法(平成 11 年法律第 91 号)第4条第 21 号に基づき、 行政機関等の業務に関する苦情の申出につき必要なあっせんを行っています。 この度、当省に対し、「公的病院で診察を受けた際、会計窓口でクレジットカ ードでの支払を申し出たところ、当病院ではクレジットカードでの支払はでき ないと言われた。民間の病院では、クレジットカードで支払うことができると ころが多くなってきており、公的病院で利用できないのは不便である。利用者 の立場に立ってクレジットカードでの支払ができるようにしてほしい。」との申 出がありました。 この申出及び当局の調査結果について、総務大臣が開催する行政苦情救済推 進会議において民間有識者の意見を聴取するなどにより検討した結果、下記の とおり、①クレジットカード及びデビットカード(以下、総称して「カード」 という。)による決済方式が国民生活の各分野で普及・定着していること、②調 査した国や独立行政法人等が開設する病院の約9割がカードによる支払方式を 導入しており、中には医業未収金の縮減等に効果があったとしているものがあ ること、③国や独立行政法人等が開設する病院は患者サービスの向上への積極 的な取組が適当であること等から、カードによる医療費の支払方式を導入して いない一部の労災病院等について、患者サービスの一層の向上、医療費の収納 事務の効率的・効果的実施の推進等を図る観点から、その導入に向けた検討を 行う必要があると考えられますので、御検討ください。

(8)

なお、これに対する貴機構の検討結果等について、平成 24 年8月 10 日まで にお知らせください。 記 1 公的病院におけるカードによる支払方式の導入 (1) カード決済方式の普及と公的病院における導入の背景 クレジットカードは、商品の購入代金の支払など国民生活の各分野にお いて、決済手段として広く利用(注)され、また、商品等の購入代金を銀行 などの預金口座から引き落として支払うデビットカードは、平成 12 年3月 に「ジェイデビット(J-Debit)」というサービス名で本格的な利用サービ スが開始されており、クレジットカードとともに、決済手段の一方法とし て利用されるようになった。 (注) 平成 12 年におけるクレジットカードショッピング信用供与額約 22 兆円(社 団法人日本クレジット協会の資料による。) このような状況の中で、国立病院・療養所は、中央省庁等改革の一環と して独立行政法人化を図ることとされ、平成 14 年 12 月の独立行政法人国 立病院機構法(平成 14 年法律第 191 号)の成立により、16 年4月、独立 行政法人国立病院機構(以下「国立病院機構」という。)に移行した。 独立行政法人の会計は、独立行政法人通則法(平成 11 年法律第 103 号) において、原則として企業会計原則によるものとする(第 37 条)とされ、 従前、会計法(昭和 22 年法律第 35 号)において、国が現金の収納を行う 場合には、歳入徴収官が「これを調査決定し、政令で定めるものを除き、 債務者に対して納入の告知をしなければならない。」(第6条)とされていた ため、これがクレジットカードによる支払方式の導入のあい路とされてい たが、その制約がなくなった。 このため、国立病院機構では、同機構の各病院(以下「国立病院」とい う。)において、支払方式の多様化に伴う患者サービスの向上を図るととも に、医業未収金の縮減対策の一環として、カードによる医療費の支払方式 の導入を促進することとした。 また、国立病院機構と同様、平成 16 年に国立大学法人に移行した各国立 大学法人においても、開設する附属病院(以下「国立大学附属病院」とい う。)において、カードによる医療費の支払方式が導入されるなど、公的病

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院において、その導入が図られることとなった。 (2) 導入の効果 病院においてカードによる支払方式を導入する効果としては、①患者に は、ⅰ)現金の持ち合わせがない場合でも受診できること、ⅱ)病院内に おける現金の盗難・紛失のおそれがなくなること、ⅲ)料金精算の待ち時 間が短縮されること等があるとされ、また、②病院には、ⅰ)医業未収金 の縮減、ⅱ)会計窓口の混雑の緩和、ⅲ)盗難防止など現金取扱い上の種々 の管理リスクの低減が図れること等があるとされている。 一方で、病院は、カードによる支払方式を導入した場合、契約するカー ド会社に対して、利用金額に応じた利用手数料の支払等の費用負担が発生 することとなる。 2 当局の調査結果等 国立病院等の公的病院において、カードで医療費を支払うことができるよ うにしてほしいとする行政相談は全国的にみられ、これまでに、当省の関東、 近畿、中部及び九州管区行政評価局並びに京都及び石川行政評価事務所が、 それぞれ、管轄区域内の公的病院におけるカード支払方式の導入状況の調査 結果及び各局・所で開催している行政苦情救済推進会議等の意見等を踏まえ、 導入していない又は入院費等一部費用に利用を限定している病院に対して、 導入又は利用範囲の拡大について検討を行うようあっせんしている。 当局では、このような状況を踏まえ、国立病院、国立大学附属病院、労災 病院等など国や独立行政法人等が開設する病院(以下「国等が開設する病院」 という。)について、カードによる医療費の支払方式の導入状況及び導入の取 組状況等を調査した。その結果は、次のとおりである。 (1) 導入状況 45 の国立大学附属病院、独立行政法人国立がん研究センター等6つの独 立行政法人が開設する8病院(以下「国立高度専門医療研究センター病院」 という。)の全てが、カードによる医療費の支払方式を導入しているなど、 調査した 324 か所の国等が開設する病院では、その約9割に当たる 286 病 院(88%)がカードによる医療費の支払方式を導入(注1)しており、導入 していない病院は 38 病院(12%)となっている。 これら 38 病院の内訳をみると、逓信病院が 14 病院中 13 病院(93%)、

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社会保険病院が 51 病院中 11 病院(22%)、労災病院等が 34 病院中7病院 (21%)、厚生年金病院が 10 病院中4病院(40%)、国立病院が 144 病院中 1病院(0.7%(注2))、九州旅客鉄道株式会社が開設する1病院中1病院 (100%)、西日本電信電話株式会社が開設する7病院中1病院(20%(注 3))となっている(別紙参照)。 (注1) 本調査においては、①クレジットカード及びデビットカード両方による支 払方式、②クレジットカード又はデビットカードのいずれかによる支払方式 を導入している場合を「導入」と整理した。 (注2) 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対す る専門医療提供病院である。 (注3) 同社の開設する病院中最も病床の少ない病院である(49 床)。 カードによる支払方式を導入していない病院では、その理由について、 ①患者からの要望がない又は少ない、②患者の多くが高齢者で利用が見込 めない、③利用手数料の負担に応じた効果が見込めないなどとしている。 ただし、これらの理由は、患者に対するアンケートの結果や院内における 具体的な検討の結果に基づいたものではない。 (2) 導入の取組状況及び意見 調査した病院開設者の多くは、カードによる支払方式の導入の判断は各 病院が患者からの要望や導入による費用対効果等を検討した上で行ってい るとしているが、中には、次のとおり、①開設者が、全ての病院について 導入の判断を行っているもの、②必ずしも導入病院数とは一致しないもの の、本部が利用手数料の縮減等を目的に、カード会社と利用手数料等につ いて一括して契約し、各病院がその契約条件に基づいて個別に契約できる よう措置しているもの等がみられる。 ① 逓信病院を開設する日本郵政株式会社では、カードによる支払方式の 導入は、患者のニーズや費用対効果を十分に検討することが必要である との考えから、全ての病院について、その判断は本社が行うこととして いる。 ② 国立病院を開設する国立病院機構では、カードによる支払方式の導入 は、患者サービスの向上を主たる目的に、併せて医業未収金の発生を防 止するなどの観点から行っているとしている。同機構本部では、カード 会社と利用手数料等の利用条件について一括して契約し、各病院が、そ

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の契約条件に基づき、診療機能に応じた特性や経済性等を考慮して判断 できるよう措置して、導入を促進している。 ③ 労災病院等を開設する独立行政法人労働者健康福祉機構(以下「労働 者健康福祉機構」という。)では、カードによる支払方式の導入は、患者 の利便性の向上、医業未収金の縮減に有効と考えているが、手数料負担 を考慮した費用対効果を踏まえ、各病院が病院経営全体の中で検討した 上で行っているとしている。同機構本部では、利用手数料の引下げ等を 目的にカード会社と利用条件について一括して契約し、各病院がその契 約条件に基づき個別に契約できるよう措置している。 ④ 上記の病院のうちカードによる支払方式を導入しているものの中には、 ⅰ)高額な医療費の未収金が減少するなど医業未収金の縮減に効果があ った、ⅱ)現金の保管・管理リスクの低減など医療費の収納事務の軽減 が図られたとする病院がみられる。 3 検討の必要性 平成 21 年のクレジットカードショッピング信用供与額は約 44 兆円(注 1)、また、ジェイデビットの取引金額は約 7,400 億円(注2)となっている。 このように、カードによる決済方式は、国民生活の各分野で着実に普及・ 定着してきているとみられる。 (注1) 社団法人日本クレジット協会の資料による。 (注2) 日本デビットカード推進協議会の資料による。 また、公共料金や税金の支払にクレジットカードを利用できるようにし てほしいとの要望を受けて、平成 18 年には、地方自治法(昭和 22 年法律 第 67 号)及び地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)の一部改正によ り(平成 18 年 11 月 24 日施行)、水道料金等の公共料金や自動車税等の地 方税などにおいてもクレジットカードによる納付が可能とされるなど、カ ードによる決済方式は、今後、様々な分野で更に利用が拡大していくもの とみられる。 加えて、当局が調査した国等が開設する病院では、その約9割が患者サ ービスの向上を主たる目的としてカードによる医療費の支払方式を導入し ており、これらの病院の中には、患者サービスの向上に加え、同方式の 導入により医業未収金の縮減等に効果があったとするものもみられた。

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以上のことから、国等が開設する病院においては、地域における中核的 医療機関としての役割を果たす上からも、患者サービスの向上に積極的に 取り組むことが適当であり、また、医業未収金の発生防止、医療費収納事 務の効率化を推進するなどの観点から、病院の運営実態等も勘案しつつ、 カードによる医療費の支払方式の導入の拡大を検討することが必要と考え られる。 したがって、労働者健康福祉機構は、カードによる医療費の支払方式を 導入していない一部の労災病院等について、既に同方式を導入し決済を行 っている病院における取組も参考にしつつ、患者の要望を把握するなどし て、その導入に向けた検討を行う必要がある。

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別 紙 国等が開設する病院におけるカードによる医療費の支払方式の導入状況 (単位:病院、%) 病 院 名 調査対象病院数 導入病院数 未導入病院数 全 体 324 (100) 286 ( 88) 38 ( 12) 船 員 保 険 病 院 3 (100) 3 (100) ― 国 立 印 刷 局 病 院 1 (100) 1 (100) ― 労 災 病 院 等 34 (100) 27 ( 79) 7 ( 21) 国 立 病 院 144 (100) 143 ( 99) 1 ( 1) ※1 社 会 保 険 病 院 51 (100) 40 ( 78) 11 ( 22) 厚 生 年 金 病 院 10 (100) 6 ( 60) 4 ( 40) 国立高度専門医療研 究センター病院 8 (100) 8 (100) ― 国 立 大 学 附 属 病 院 45 (100) 45 (100) ― N T T 病 院 12 (100) 11 ( 92) 1 ( 8) ※2 逓 信 病 院 14 (100) 1 ( 7) 13 ( 93) J R 病 院 2 (100) 1 ( 50) 1 ( 50) (注)1 当局の調査結果(平成 23 年2月末現在)による。 2 導入予定時期が明確になっている病院は「導入病院」に計上した。 3 国立高度専門医療研究センター病院は、独立行政法人国立がん研究センター等6 法人が開設する病院である。 4 NTT病院は、東日本電信電話株式会社(5病院)及び西日本電信電話株式会社 (7病院)が開設する病院である。 5 JR病院は、北海道旅客鉄道株式会社(1病院)及び九州旅客鉄道株式会社(1 病院)が開設する病院である。 6 ※を付した箇所は、次の病院である。 ※1 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対する 専門医療を提供する病院 ※2 西日本電信電話株式会社が開設する病院中最も病床の少ないもの(49 床)

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総 評 相 第 3 3 号 平 成 24 年 2 月 10 日 独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構 理事長 殿 総務省行政評価局長 カードによる医療費の支払方式の拡大について(あっせん) 当省では、総務省設置法(平成 11 年法律第 91 号)第4条第 21 号に基づき、 行政機関等の業務に関する苦情の申出につき必要なあっせんを行っています。 この度、当省に対し、「公的病院で診察を受けた際、会計窓口でクレジットカ ードでの支払を申し出たところ、当病院ではクレジットカードでの支払はでき ないと言われた。民間の病院では、クレジットカードで支払うことができると ころが多くなってきており、公的病院で利用できないのは不便である。利用者 の立場に立ってクレジットカードでの支払ができるようにしてほしい。」との申 出がありました。 この申出及び当局の調査結果について、総務大臣が開催する行政苦情救済推 進会議において民間有識者の意見を聴取するなどにより検討した結果、下記の とおり、①クレジットカード及びデビットカード(以下、総称して「カード」 という。)による決済方式が国民生活の各分野で普及・定着していること、②調 査した国や独立行政法人等が開設する病院の約9割がカードによる支払方式を 導入しており、中には医業未収金の縮減等に効果があったとしているものがあ ること、③国や独立行政法人等が開設する病院は患者サービスの向上への積極 的な取組が適当であること等から、社会保険病院及び厚生年金病院のうち、カ ードによる医療費の支払方式を導入していないものについては、患者サービス の一層の向上、医療費の収納事務の効率的・効果的実施の推進等を図る観点か ら、その導入に向けた検討を行う必要があると考えられますので、これらの病

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院の運営を委託している法人に対して、その旨通知してください。 なお、これに対する当該法人における検討結果等について、平成 24 年8月 10 日までにお知らせください。 記 1 公的病院におけるカードによる支払方式の導入 (1) カード決済方式の普及と公的病院における導入の背景 クレジットカードは、商品の購入代金の支払など国民生活の各分野にお いて、決済手段として広く利用(注)され、また、商品等の購入代金を銀行 などの預金口座から引き落として支払うデビットカードは、平成 12 年3月 に「ジェイデビット(J-Debit)」というサービス名で本格的な利用サービ スが開始されており、クレジットカードとともに、決済手段の一方法とし て利用されるようになった。 (注) 平成 12 年におけるクレジットカードショッピング信用供与額約 22 兆円(社 団法人日本クレジット協会の資料による。) このような状況の中で、国立病院・療養所は、中央省庁等改革の一環と して独立行政法人化を図ることとされ、平成 14 年 12 月の独立行政法人国 立病院機構法(平成 14 年法律第 191 号)の成立により、16 年4月、独立 行政法人国立病院機構(以下「国立病院機構」という。)に移行した。 独立行政法人の会計は、独立行政法人通則法(平成 11 年法律第 103 号) において、原則として企業会計原則によるものとする(第 37 条)とされ、 従前、会計法(昭和 22 年法律第 35 号)において、国が現金の収納を行う 場合には、歳入徴収官が「これを調査決定し、政令で定めるものを除き、 債務者に対して納入の告知をしなければならない。」(第6条)とされていた ため、これがクレジットカードによる支払方式の導入のあい路とされてい たが、その制約がなくなった。 このため、国立病院機構では、同機構の各病院(以下「国立病院」とい う。)において、支払方式の多様化に伴う患者サービスの向上を図るととも に、医業未収金の縮減対策の一環として、カードによる医療費の支払方式 の導入を促進することとした。 また、国立病院機構と同様、平成 16 年に国立大学法人に移行した各国立 大学法人においても、開設する附属病院(以下「国立大学附属病院」とい

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う。)において、カードによる医療費の支払方式が導入されるなど、公的病 院において、その導入が図られることとなった。 (2) 導入の効果 病院においてカードによる支払方式を導入する効果としては、①患者に は、ⅰ)現金の持ち合わせがない場合でも受診できること、ⅱ)病院内に おける現金の盗難・紛失のおそれがなくなること、ⅲ)料金精算の待ち時 間が短縮されること等があるとされ、また、②病院には、ⅰ)医業未収金 の縮減、ⅱ)会計窓口の混雑の緩和、ⅲ)盗難防止など現金取扱い上の種々 の管理リスクの低減が図れること等があるとされている。 一方で、病院は、カードによる支払方式を導入した場合、契約するカー ド会社に対して、利用金額に応じた利用手数料の支払等の費用負担が発生 することとなる。 2 当局の調査結果等 国立病院等の公的病院において、カードで医療費を支払うことができるよ うにしてほしいとする行政相談は全国的にみられ、これまでに、当省の関東、 近畿、中部及び九州管区行政評価局並びに京都及び石川行政評価事務所が、 それぞれ、管轄区域内の公的病院におけるカード支払方式の導入状況の調査 結果及び各局・所で開催している行政苦情救済推進会議等の意見等を踏まえ、 導入していない又は入院費等一部費用に利用を限定している病院に対して、 導入又は利用範囲の拡大について検討を行うようあっせんしている。 当局では、このような状況を踏まえ、国立病院、国立大学附属病院、労災 病院等など国や独立行政法人等が開設する病院(以下「国等が開設する病院」 という。)について、カードによる医療費の支払方式の導入状況及び導入の取 組状況等を調査した。その結果は、次のとおりである。 (1) 導入状況 45 の国立大学附属病院、独立行政法人国立がん研究センター等6つの独 立行政法人が開設する8病院(以下「国立高度専門医療研究センター病院」 という。)の全てが、カードによる医療費の支払方式を導入しているなど、 調査した 324 か所の国等が開設する病院では、その約9割に当たる 286 病 院(88%)がカードによる医療費の支払方式を導入(注1)しており、導入 していない病院は 38 病院(12%)となっている。

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これら 38 病院の内訳をみると、逓信病院が 14 病院中 13 病院(93%)、 社会保険病院が 51 病院中 11 病院(22%)、労災病院等が 34 病院中7病院 (21%)、厚生年金病院が 10 病院中4病院(40%)、国立病院が 144 病院中 1病院(0.7%(注2))、九州旅客鉄道株式会社が開設する1病院中1病院 (100%)、西日本電信電話株式会社が開設する7病院中1病院(20%(注 3))となっている(別紙参照)。 (注1) 本調査においては、①クレジットカード及びデビットカード両方による支 払方式、②クレジットカード又はデビットカードのいずれかによる支払方式 を導入している場合を「導入」と整理した。 (注2) 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対す る専門医療提供病院である。 (注3) 同社の開設する病院中最も病床の少ない病院である(49 床)。 カードによる支払方式を導入していない病院では、その理由について、 ①患者からの要望がない又は少ない、②患者の多くが高齢者で利用が見込 めない、③利用手数料の負担に応じた効果が見込めないなどとしている。 ただし、これらの理由は、患者に対するアンケートの結果や院内における 具体的な検討の結果に基づいたものではない。 (2) 導入の取組状況及び意見 調査した病院開設者の多くは、カードによる支払方式の導入の判断は各 病院が患者からの要望や導入による費用対効果等を検討した上で行ってい るとしているが、中には、次のとおり、①開設者が、全ての病院について 導入の判断を行っているもの、②必ずしも導入病院数とは一致しないもの の、本部が利用手数料の縮減等を目的に、カード会社と利用手数料等につ いて一括して契約し、各病院がその契約条件に基づいて個別に契約できる よう措置しているもの等がみられる。 ① 逓信病院を開設する日本郵政株式会社では、カードによる支払方式の 導入は、患者のニーズや費用対効果を十分に検討することが必要である との考えから、全ての病院について、その判断は本社が行うこととして いる。 ② 国立病院を開設する国立病院機構では、カードによる支払方式の導入 は、患者サービスの向上を主たる目的に、併せて医業未収金の発生を防 止するなどの観点から行っているとしている。同機構本部では、カード

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会社と利用手数料等の利用条件について一括して契約し、各病院が、そ の契約条件に基づき、診療機能に応じた特性や経済性等を考慮して判断 できるよう措置して、導入を促進している。 ③ 労災病院等を開設する労働者健康福祉機構では、カードによる支払方 式の導入は、患者の利便性の向上、医業未収金の縮減に有効と考えてい るが、手数料負担を考慮した費用対効果を踏まえ、各病院が病院経営全 体の中で検討した上で行っているとしている。同機構本部では、利用手 数料の引下げ等を目的にカード会社と利用条件について一括して契約し、 各病院がその契約条件に基づき個別に契約できるよう措置している。 ④ 上記の病院のうちカードによる支払方式を導入しているものの中には、 ⅰ)高額な医療費の未収金が減少するなど医業未収金の縮減に効果があ った、ⅱ)現金の保管・管理リスクの低減など医療費の収納事務の軽減 が図られたとする病院がみられる。 3 検討の必要性 平成 21 年のクレジットカードショッピング信用供与額は約 44 兆円(注 1)、また、ジェイデビットの取引金額は約 7,400 億円(注2)となってい る。このように、カードによる決済方式は、国民生活の各分野で着実に普 及・定着してきているとみられる。 (注1) 社団法人日本クレジット協会の資料による。 (注2) 日本デビットカード推進協議会の資料による。 また、公共料金や税金の支払にクレジットカードを利用できるようにし てほしいとの要望を受けて、平成 18 年には、地方自治法(昭和 22 年法律 第 67 号)及び地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)の一部改正によ り(平成 18 年 11 月 24 日施行)、水道料金等の公共料金や自動車税等の地 方税などにおいてもクレジットカードによる納付が可能とされるなど、カ ードによる決済方式は、今後、様々な分野で更に利用が拡大していくもの とみられる。 加えて、当局が調査した国等が開設する病院では、その約9割が患者サ ービスの向上を主たる目的としてカードによる医療費の支払方式を導入し ており、これらの病院の中には、患者サービスの向上に加え、同方式の 導入により医業未収金の縮減等に効果があったとするものもみられた。

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以上のことから、国等が開設する病院においては、地域における中核的 医療機関としての役割を果たす上からも、患者サービスの向上に積極的に 取り組むことが適当であり、また、医業未収金の発生防止、医療費収納事 務の効率化を推進するなどの観点から、病院の運営実態等も勘案しつつ、 カードによる医療費の支払方式の導入の拡大を検討することが必要と考え られる。 したがって、カードによる医療費の支払方式を導入していない社会保険 病院及び厚生年金病院においては、既に同方式を導入し決済を行っている 病院における取組も参考にしつつ、患者の要望を把握するなどして、その 導入に向けた検討を行う必要がある。

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別 紙 国等が開設する病院におけるカードによる医療費の支払方式の導入状況 (単位:病院、%) 病 院 名 調査対象病院数 導入病院数 未導入病院数 全 体 324 (100) 286 ( 88) 38 ( 12) 船 員 保 険 病 院 3 (100) 3 (100) ― 国 立 印 刷 局 病 院 1 (100) 1 (100) ― 労 災 病 院 等 34 (100) 27 ( 79) 7 ( 21) 国 立 病 院 144 (100) 143 ( 99) 1 ( 1) ※1 社 会 保 険 病 院 51 (100) 40 ( 78) 11 ( 22) 厚 生 年 金 病 院 10 (100) 6 ( 60) 4 ( 40) 国立高度専門医療研 究センター病院 8 (100) 8 (100) ― 国 立 大 学 附 属 病 院 45 (100) 45 (100) ― N T T 病 院 12 (100) 11 ( 92) 1 ( 8) ※2 逓 信 病 院 14 (100) 1 ( 7) 13 ( 93) J R 病 院 2 (100) 1 ( 50) 1 ( 50) (注)1 当局の調査結果(平成 23 年2月末現在)による。 2 導入予定時期が明確になっている病院は「導入病院」に計上した。 3 国立高度専門医療研究センター病院は、独立行政法人国立がん研究センター等6 法人が開設する病院である。 4 NTT病院は、東日本電信電話株式会社(5病院)及び西日本電信電話株式会社 (7病院)が開設する病院である。 5 JR病院は、北海道旅客鉄道株式会社(1病院)及び九州旅客鉄道株式会社(1 病院)が開設する病院である。 6 ※を付した箇所は、次の病院である。 ※1 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対する 専門医療を提供する病院 ※2 西日本電信電話株式会社が開設する病院中最も病床の少ないもの(49 床)

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総 評 相 第 3 3 号 平 成 24 年 2 月 10 日 日本郵政株式会社 取締役兼代表執行役社長 殿 総務省行政評価局長 カードによる医療費の支払方式の拡大について(あっせん) 当省では、総務省設置法(平成 11 年法律第 91 号)第4条第 21 号に基づき、 行政機関等の業務に関する苦情の申出につき必要なあっせんを行っています。 この度、当省に対し、「公的病院で診察を受けた際、会計窓口でクレジットカ ードでの支払を申し出たところ、当病院ではクレジットカードでの支払はでき ないと言われた。民間の病院では、クレジットカードで支払うことができると ころが多くなってきており、公的病院で利用できないのは不便である。利用者 の立場に立ってクレジットカードでの支払ができるようにしてほしい。」との申 出がありました。 この申出及び当局の調査結果について、総務大臣が開催する行政苦情救済推 進会議において民間有識者の意見を聴取するなどにより検討した結果、下記の とおり、①クレジットカード及びデビットカード(以下、総称して「カード」 という。)による決済方式が国民生活の各分野で普及・定着していること、②調 査した国や独立行政法人等が開設する病院の約9割がカードによる支払方式を 導入しており、中には医業未収金の縮減等に効果があったとしているものがあ ること、③国や独立行政法人等が開設する病院は患者サービスの向上への積極 的な取組が適当であること等から、貴社が開設する病院について、患者サービ スの一層の向上、医療費の収納事務の効率的・効果的実施の推進等を図る観点 から、カードによる医療費の支払い方式の導入について検討を行う必要がある と考えられますので、御検討ください。 なお、これに対する貴社の検討結果等について、平成 24 年8月 10 日までに

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お知らせください。 記 1 公的病院におけるカードによる支払方式の導入 (1) カード決済方式の普及と公的病院における導入の背景 クレジットカードは、商品の購入代金の支払など国民生活の各分野にお いて、決済手段として広く利用(注)され、また、商品等の購入代金を銀行 などの預金口座から引き落として支払うデビットカードは、平成 12 年3月 に「ジェイデビット(J-Debit)」というサービス名で本格的な利用サービ スが開始されており、クレジットカードとともに、決済手段の一方法とし て利用されるようになった。 (注) 平成 12 年におけるクレジットカードショッピング信用供与額約 22 兆円(社 団法人日本クレジット協会の資料による。) このような状況の中で、国立病院・療養所は、中央省庁等改革の一環と して独立行政法人化を図ることとされ、平成 14 年 12 月の独立行政法人国 立病院機構法(平成 14 年法律第 191 号)の成立により、16 年4月、独立 行政法人国立病院機構(以下「国立病院機構」という。)に移行した。 独立行政法人の会計は、独立行政法人通則法(平成 11 年法律第 103 号) において、原則として企業会計原則によるものとする(第 37 条)とされ、 従前、会計法(昭和 22 年法律第 35 号)において、国が現金の収納を行う 場合には、歳入徴収官が「これを調査決定し、政令で定めるものを除き、 債務者に対して納入の告知をしなければならない。」(第6条)とされていた ため、これがクレジットカードによる支払方式の導入のあい路とされてい たが、その制約がなくなった。 このため、国立病院機構では、同機構の各病院(以下「国立病院」とい う。)において、支払方式の多様化に伴う患者サービスの向上を図るととも に、医業未収金の縮減対策の一環として、カードによる医療費の支払方式 の導入を促進することとした。 また、国立病院機構と同様、平成 16 年に国立大学法人に移行した各国立 大学法人においても、開設する附属病院(以下「国立大学附属病院」とい う。)において、カードによる医療費の支払方式が導入されるなど、公的病

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院において、その導入が図られることとなった。 (2) 導入の効果 病院においてカードによる支払方式を導入する効果としては、①患者に は、ⅰ)現金の持ち合わせがない場合でも受診できること、ⅱ)病院内に おける現金の盗難・紛失のおそれがなくなること、ⅲ)料金精算の待ち時 間が短縮されること等があるとされ、また、②病院には、ⅰ)医業未収金 の縮減、ⅱ)会計窓口の混雑の緩和、ⅲ)盗難防止など現金取扱い上の種々 の管理リスクの低減が図れること等があるとされている。 一方で、病院は、カードによる支払方式を導入した場合、契約するカー ド会社に対して、利用金額に応じた利用手数料の支払等の費用負担が発生 することとなる。 2 当局の調査結果等 国立病院等の公的病院において、カードで医療費を支払うことができるよ うにしてほしいとする行政相談は全国的にみられ、これまでに、当省の関東、 近畿、中部及び九州管区行政評価局並びに京都及び石川行政評価事務所が、 それぞれ、管轄区域内の公的病院におけるカード支払方式の導入状況の調査 結果及び各局・所で開催している行政苦情救済推進会議等の意見等を踏まえ、 導入していない又は入院費等一部費用に利用を限定している病院に対して、 導入又は利用範囲の拡大について検討を行うようあっせんしている。 当局では、このような状況を踏まえ、国立病院、国立大学附属病院、労災 病院等など国や独立行政法人等が開設する病院(以下「国等が開設する病院」 という。)について、カードによる医療費の支払方式の導入状況及び導入の取 組状況等を調査した。その結果は、次のとおりである。 (1) 導入状況 45 の国立大学附属病院、独立行政法人国立がん研究センター等6つの独 立行政法人が開設する8病院(以下「国立高度専門医療研究センター病院」 という。)の全てが、カードによる医療費の支払方式を導入しているなど、 調査した 324 か所の国等が開設する病院では、その約9割に当たる 286 病 院(88%)がカードによる医療費の支払方式を導入(注1)しており、導入 していない病院は 38 病院(12%)となっている。 これら 38 病院の内訳をみると、逓信病院が 14 病院中 13 病院(93%)、

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社会保険病院が 51 病院中 11 病院(22%)、労災病院等が 34 病院中7病院 (21%)、厚生年金病院が 10 病院中4病院(40%)、国立病院が 144 病院中 1病院(0.7%(注2))、九州旅客鉄道株式会社が開設する1病院中1病院 (100%)、西日本電信電話株式会社が開設する7病院中1病院(20%(注 3))となっている(別紙参照)。 (注1) 本調査においては、①クレジットカード及びデビットカード両方による支 払方式、②クレジットカード又はデビットカードのいずれかによる支払方式 を導入している場合を「導入」と整理した。 (注2) 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対す る専門医療提供病院である。 (注3) 同社の開設する病院中最も病床の少ない病院である(49 床)。 カードによる支払方式を導入していない病院では、その理由について、 ①患者からの要望がない又は少ない、②患者の多くが高齢者で利用が見込 めない、③利用手数料の負担に応じた効果が見込めないなどとしている。 ただし、これらの理由は、患者に対するアンケートの結果や院内における 具体的な検討の結果に基づいたものではない。 (2) 導入の取組状況及び意見 調査した病院開設者の多くは、カードによる支払方式の導入の判断は各 病院が患者からの要望や導入による費用対効果等を検討した上で行ってい るとしているが、中には、次のとおり、①開設者が、全ての病院について 導入の判断を行っているもの、②必ずしも導入病院数とは一致しないもの の、本部が利用手数料の縮減等を目的に、カード会社と利用手数料等につ いて一括して契約し、各病院がその契約条件に基づいて個別に契約できる よう措置しているもの等がみられる。 ① 逓信病院を開設する日本郵政株式会社では、カードによる支払方式の 導入は、患者のニーズや費用対効果を十分に検討することが必要である との考えから、全ての病院について、その判断は本社が行うこととして いる。 ② 国立病院を開設する国立病院機構では、カードによる支払方式の導入 は、患者サービスの向上を主たる目的に、併せて医業未収金の発生を防 止するなどの観点から行っているとしている。同機構本部では、カード 会社と利用手数料等の利用条件について一括して契約し、各病院が、そ

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の契約条件に基づき、診療機能に応じた特性や経済性等を考慮して判断 できるよう措置して、導入を促進している。 ③ 労災病院等を開設する労働者健康福祉機構では、カードによる支払方 式の導入は、患者の利便性の向上、医業未収金の縮減に有効と考えてい るが、手数料負担を考慮した費用対効果を踏まえ、各病院が病院経営全 体の中で検討した上で行っているとしている。同機構本部では、利用手 数料の引下げ等を目的にカード会社と利用条件について一括して契約し、 各病院がその契約条件に基づき個別に契約できるよう措置している。 ④ 上記の病院のうちカードによる支払方式を導入しているものの中には、 ⅰ)高額な医療費の未収金が減少するなど医業未収金の縮減に効果があ った、ⅱ)現金の保管・管理リスクの低減など医療費の収納事務の軽減 が図られたとする病院がみられる。 3 検討の必要性 平成 21 年のクレジットカードショッピング信用供与額は約 44 兆円(注 1)、また、ジェイデビットの取引金額は約 7,400 億円(注2)となってい る。このように、カードによる決済方式は、国民生活の各分野で着実に普 及・定着してきているとみられる。 (注1) 社団法人日本クレジット協会の資料による。 (注2) 日本デビットカード推進協議会の資料による。 また、公共料金や税金の支払にクレジットカードを利用できるようにし てほしいとの要望を受けて、平成 18 年には、地方自治法(昭和 22 年法律 第 67 号)及び地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)の一部改正によ り(平成 18 年 11 月 24 日施行)、水道料金等の公共料金や自動車税等の地 方税などにおいてもクレジットカードによる納付が可能とされるなど、カ ードによる決済方式は、今後、様々な分野で更に利用が拡大していくもの とみられる。 加えて、当局が調査した国等が開設する病院では、その約9割が患者サ ービスの向上を主たる目的としてカードによる医療費の支払方式を導入し ており、これらの病院の中には、患者サービスの向上に加え、同方式の 導入により医業未収金の縮減等に効果があったとするものもみられた。 以上のことから、国等が開設する病院においては、地域における中核的

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医療機関としての役割を果たす上からも、患者サービスの向上に積極的に 取り組むことが適当であり、また、医業未収金の発生防止、医療費収納事 務の効率化を推進するなどの観点から、病院の運営実態等も勘案しつつ、 カードによる医療費の支払方式の導入の拡大を検討することが必要と考え られる。 したがって、日本郵政株式会社は、カードによる医療費の支払方式を導 入していない逓信病院について、既に同方式を導入し決済を行っている病 院における取組も参考にしつつ、患者の要望を把握するなどして、その導 入に向けた検討を行う必要がある。

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別 紙 国等が開設する病院におけるカードによる医療費の支払方式の導入状況 (単位:病院、%) 病 院 名 調査対象病院数 導入病院数 未導入病院数 全 体 324 (100) 286 ( 88) 38 ( 12) 船 員 保 険 病 院 3 (100) 3 (100) ― 国 立 印 刷 局 病 院 1 (100) 1 (100) ― 労 災 病 院 等 34 (100) 27 ( 79) 7 ( 21) 国 立 病 院 144 (100) 143 ( 99) 1 ( 1) ※1 社 会 保 険 病 院 51 (100) 40 ( 78) 11 ( 22) 厚 生 年 金 病 院 10 (100) 6 ( 60) 4 ( 40) 国立高度専門医療研 究センター病院 8 (100) 8 (100) ― 国 立 大 学 附 属 病 院 45 (100) 45 (100) ― N T T 病 院 12 (100) 11 ( 92) 1 ( 8) ※2 逓 信 病 院 14 (100) 1 ( 7) 13 ( 93) J R 病 院 2 (100) 1 ( 50) 1 ( 50) (注)1 当局の調査結果(平成 23 年2月末現在)による。 2 導入予定時期が明確になっている病院は「導入病院」に計上した。 3 国立高度専門医療研究センター病院は、独立行政法人国立がん研究センター等6 法人が開設する病院である。 4 NTT病院は、東日本電信電話株式会社(5病院)及び西日本電信電話株式会社 (7病院)が開設する病院である。 5 JR病院は、北海道旅客鉄道株式会社(1病院)及び九州旅客鉄道株式会社(1 病院)が開設する病院である。 6 ※を付した箇所は、次の病院である。 ※1 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対する 専門医療を提供する病院 ※2 西日本電信電話株式会社が開設する病院中最も病床の少ないもの(49 床)

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総 評 相 第 3 3 号 平 成 24 年 2 月 10 日 九州旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 殿 総務省行政評価局長 カードによる医療費の支払方式の拡大について(あっせん) 当省では、総務省設置法(平成 11 年法律第 91 号)第4条第 21 号に基づき、 行政機関等の業務に関する苦情の申出につき必要なあっせんを行っています。 この度、当省に対し、「公的病院で診察を受けた際、会計窓口でクレジットカ ードでの支払を申し出たところ、当病院ではクレジットカードでの支払はでき ないと言われた。民間の病院では、クレジットカードで支払うことができると ころが多くなってきており、公的病院で利用できないのは不便である。利用者 の立場に立ってクレジットカードでの支払ができるようにしてほしい。」との申 出がありました。 この申出及び当局の調査結果について、総務大臣が開催する行政苦情救済推 進会議において民間有識者の意見を聴取するなどにより検討した結果、下記の とおり、①クレジットカード及びデビットカード(以下、総称して「カード」 という。)による決済方式が国民生活の各分野で普及・定着していること、②調 査した国や独立行政法人等が開設する病院の約9割がカードによる支払方式を 導入しており、中には医業未収金の縮減等に効果があったとしているものがあ ること、③国や独立行政法人等が開設する病院は患者サービスの向上への積極 的な取組が適当であること等から、貴社が開設する病院について、患者サービ スの一層の向上、医療費の収納事務の効率的・効果的実施の推進等を図る観点 から、カードによる医療費の支払い方式の導入について検討を行う必要がある と考えられますので、御検討ください。 なお、これに対する貴社の検討結果等について、平成 24 年8月 10 日までに

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お知らせください。 記 1 公的病院におけるカードによる支払方式の導入 (1) カード決済方式の普及と公的病院における導入の背景 クレジットカードは、商品の購入代金の支払など国民生活の各分野にお いて、決済手段として広く利用(注)され、また、商品等の購入代金を銀行 などの預金口座から引き落として支払うデビットカードは、平成 12 年3月 に「ジェイデビット(J-Debit)」というサービス名で本格的な利用サービ スが開始されており、クレジットカードとともに、決済手段の一方法とし て利用されるようになった。 (注) 平成 12 年におけるクレジットカードショッピング信用供与額約 22 兆円(社 団法人日本クレジット協会の資料による。) このような状況の中で、国立病院・療養所は、中央省庁等改革の一環と して独立行政法人化を図ることとされ、平成 14 年 12 月の独立行政法人国 立病院機構法(平成 14 年法律第 191 号)の成立により、16 年4月、独立 行政法人国立病院機構(以下「国立病院機構」という。)に移行した。 独立行政法人の会計は、独立行政法人通則法(平成 11 年法律第 103 号) において、原則として企業会計原則によるものとする(第 37 条)とされ、 従前、会計法(昭和 22 年法律第 35 号)において、国が現金の収納を行う 場合には、歳入徴収官が「これを調査決定し、政令で定めるものを除き、 債務者に対して納入の告知をしなければならない。」(第6条)とされていた ため、これがクレジットカードによる支払方式の導入のあい路とされてい たが、その制約がなくなった。 このため、国立病院機構では、同機構の各病院(以下「国立病院」とい う。)において、支払方式の多様化に伴う患者サービスの向上を図るととも に、医業未収金の縮減対策の一環として、カードによる医療費の支払方式 の導入を促進することとした。 また、国立病院機構と同様、平成 16 年に国立大学法人に移行した各国立 大学法人においても、開設する附属病院(以下「国立大学附属病院」とい う。)において、カードによる医療費の支払方式が導入されるなど、公的病

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院において、その導入が図られることとなった。 (2) 導入の効果 病院においてカードによる支払方式を導入する効果としては、①患者に は、ⅰ)現金の持ち合わせがない場合でも受診できること、ⅱ)病院内に おける現金の盗難・紛失のおそれがなくなること、ⅲ)料金精算の待ち時 間が短縮されること等があるとされ、また、②病院には、ⅰ)医業未収金 の縮減、ⅱ)会計窓口の混雑の緩和、ⅲ)盗難防止など現金取扱い上の種々 の管理リスクの低減が図れること等があるとされている。 一方で、病院は、カードによる支払方式を導入した場合、契約するカー ド会社に対して、利用金額に応じた利用手数料の支払等の費用負担が発生 することとなる。 2 当局の調査結果等 国立病院等の公的病院において、カードで医療費を支払うことができるよ うにしてほしいとする行政相談は全国的にみられ、これまでに、当省の関東、 近畿、中部及び九州管区行政評価局並びに京都及び石川行政評価事務所が、 それぞれ、管轄区域内の公的病院におけるカード支払方式の導入状況の調査 結果及び各局・所で開催している行政苦情救済推進会議等の意見等を踏まえ、 導入していない又は入院費等一部費用に利用を限定している病院に対して、 導入又は利用範囲の拡大について検討を行うようあっせんしている。 当局では、このような状況を踏まえ、国立病院、国立大学附属病院、労災 病院等など国や独立行政法人等が開設する病院(以下「国等が開設する病院」 という。)について、カードによる医療費の支払方式の導入状況及び導入の取 組状況等を調査した。その結果は、次のとおりである。 (1) 導入状況 45 の国立大学附属病院、独立行政法人国立がん研究センター等6つの独 立行政法人が開設する8病院(以下「国立高度専門医療研究センター病院」 という。)の全てが、カードによる医療費の支払方式を導入しているなど、 調査した 324 か所の国等が開設する病院では、その約9割に当たる 286 病 院(88%)がカードによる医療費の支払方式を導入(注1)しており、導入 していない病院は 38 病院(12%)となっている。 これら 38 病院の内訳をみると、逓信病院が 14 病院中 13 病院(93%)、

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社会保険病院が 51 病院中 11 病院(22%)、労災病院等が 34 病院中7病院 (21%)、厚生年金病院が 10 病院中4病院(40%)、国立病院が 144 病院中 1病院(0.7%(注2))、九州旅客鉄道株式会社が開設する1病院中1病院 (100%)、西日本電信電話株式会社が開設する7病院中1病院(20%(注 3))となっている(別紙参照)。 (注1) 本調査においては、①クレジットカード及びデビットカード両方による支 払方式、②クレジットカード又はデビットカードのいずれかによる支払方式 を導入している場合を「導入」と整理した。 (注2) 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対す る専門医療提供病院である。 (注3) 同社の開設する病院中最も病床の少ない病院である(49 床)。 カードによる支払方式を導入していない病院では、その理由について、 ①患者からの要望がない又は少ない、②患者の多くが高齢者で利用が見込 めない、③利用手数料の負担に応じた効果が見込めないなどとしている。 ただし、これらの理由は、患者に対するアンケートの結果や院内における 具体的な検討の結果に基づいたものではない。 (2) 導入の取組状況及び意見 調査した病院開設者の多くは、カードによる支払方式の導入の判断は各 病院が患者からの要望や導入による費用対効果等を検討した上で行ってい るとしているが、中には、次のとおり、①開設者が、全ての病院について 導入の判断を行っているもの、②必ずしも導入病院数とは一致しないもの の、本部が利用手数料の縮減等を目的に、カード会社と利用手数料等につ いて一括して契約し、各病院がその契約条件に基づいて個別に契約できる よう措置しているもの等がみられる。 ① 逓信病院を開設する日本郵政株式会社では、カードによる支払方式の 導入は、患者のニーズや費用対効果を十分に検討することが必要である との考えから、全ての病院について、その判断は本社が行うこととして いる。 ② 国立病院を開設する国立病院機構では、カードによる支払方式の導入 は、患者サービスの向上を主たる目的に、併せて医業未収金の発生を防 止するなどの観点から行っているとしている。同機構本部では、カード 会社と利用手数料等の利用条件について一括して契約し、各病院が、そ

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の契約条件に基づき、診療機能に応じた特性や経済性等を考慮して判断 できるよう措置して、導入を促進している。 ③ 労災病院等を開設する労働者健康福祉機構では、カードによる支払方 式の導入は、患者の利便性の向上、医業未収金の縮減に有効と考えてい るが、手数料負担を考慮した費用対効果を踏まえ、各病院が病院経営全 体の中で検討した上で行っているとしている。同機構本部では、利用手 数料の引下げ等を目的にカード会社と利用条件について一括して契約し、 各病院がその契約条件に基づき個別に契約できるよう措置している。 ④ 上記の病院のうちカードによる支払方式を導入しているものの中には、 ⅰ)高額な医療費の未収金が減少するなど医業未収金の縮減に効果があ った、ⅱ)現金の保管・管理リスクの低減など医療費の収納事務の軽減 が図られたとする病院がみられる。 3 検討の必要性 平成 21 年のクレジットカードショッピング信用供与額は約 44 兆円(注 1)、また、ジェイデビットの取引金額は約 7,400 億円(注2)となってい る。このように、カードによる決済方式は、国民生活の各分野で着実に普 及・定着してきているとみられる。 (注1) 社団法人日本クレジット協会の資料による。 (注2) 日本デビットカード推進協議会の資料による。 また、公共料金や税金の支払にクレジットカードを利用できるようにし てほしいとの要望を受けて、平成 18 年には、地方自治法(昭和 22 年法律 第 67 号)及び地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)の一部改正によ り(平成 18 年 11 月 24 日施行)、水道料金等の公共料金や自動車税等の地 方税などにおいてもクレジットカードによる納付が可能とされるなど、カ ードによる決済方式は、今後、様々な分野で更に利用が拡大していくもの とみられる。 加えて、当局が調査した国等が開設する病院では、その約9割が患者サ ービスの向上を主たる目的としてカードによる医療費の支払方式を導入し ており、これらの病院の中には、患者サービスの向上に加え、同方式の 導入により医業未収金の縮減等に効果があったとするものもみられた。 以上のことから、国等が開設する病院においては、地域における中核的

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医療機関としての役割を果たす上からも、患者サービスの向上に積極的に 取り組むことが適当であり、また、医業未収金の発生防止、医療費収納事 務の効率化を推進するなどの観点から、病院の運営実態等も勘案しつつ、 カードによる医療費の支払方式の導入の拡大を検討することが必要と考え られる。 したがって、九州旅客鉄道株式会社は、開設する病院について、カード による医療費の支払方式を導入し決済を行っている病院における取組も参 考にしつつ、患者の要望を把握するなどして、その導入に向けた検討を行 う必要がある。

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別 紙 国等が開設する病院におけるカードによる医療費の支払方式の導入状況 (単位:病院、%) 病 院 名 調査対象病院数 導入病院数 未導入病院数 全 体 324 (100) 286 ( 88) 38 ( 12) 船 員 保 険 病 院 3 (100) 3 (100) ― 国 立 印 刷 局 病 院 1 (100) 1 (100) ― 労 災 病 院 等 34 (100) 27 ( 79) 7 ( 21) 国 立 病 院 144 (100) 143 ( 99) 1 ( 1) ※1 社 会 保 険 病 院 51 (100) 40 ( 78) 11 ( 22) 厚 生 年 金 病 院 10 (100) 6 ( 60) 4 ( 40) 国立高度専門医療研 究センター病院 8 (100) 8 (100) ― 国 立 大 学 附 属 病 院 45 (100) 45 (100) ― N T T 病 院 12 (100) 11 ( 92) 1 ( 8) ※2 逓 信 病 院 14 (100) 1 ( 7) 13 ( 93) J R 病 院 2 (100) 1 ( 50) 1 ( 50) (注)1 当局の調査結果(平成 23 年2月末現在)による。 2 導入予定時期が明確になっている病院は「導入病院」に計上した。 3 国立高度専門医療研究センター病院は、独立行政法人国立がん研究センター等6 法人が開設する病院である。 4 NTT病院は、東日本電信電話株式会社(5病院)及び西日本電信電話株式会社 (7病院)が開設する病院である。 5 JR病院は、北海道旅客鉄道株式会社(1病院)及び九州旅客鉄道株式会社(1 病院)が開設する病院である。 6 ※を付した箇所は、次の病院である。 ※1 長期入院の難病患者(重症心身障害者及び筋ジストロフィー患者)に対する 専門医療を提供する病院 ※2 西日本電信電話株式会社が開設する病院中最も病床の少ないもの(49 床)

参照

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