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家庭科の食物教育における調理実習教材の検討

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Academic year: 2021

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(1)

学 年 男 子 女 子 計

家庭科の食物教育における調理実習教材の検討

内 藤 貴 美 子 * ・ 西 村 榮 子 * *

AStudyofCookingPracticeMaterialsinDietary

EducationforHomeEconomics

KimikoNAIToandEikoNIsHIMuRA

(ReceivedOctoberl,1986)

Tostudyifjuniorhighschoolstude、tshaveevercookedorcanprepareby themselveswhattheyhavemadeincookingpracticeclassinelementaryorjunior

highschoolandalsoprocessedfoods,andwhethertheyhelptopreparemealsathome ornot,Iformulatedaquestionnaire・Theanswerstothesequestionswereobtained

throughthequestionnairesentto403boyand442girlstudentsinKumamotoCity fromNovemberinl985toFebruaryinl986、

Theresultsareasfollows:

1.Bothboysandgirlscookwhattheyhavemadeathomeeconomicsclassin elementaryschoolandprocessedfoodsmoreoftenthananyotherfood,andgirlshave

morecookingexperiencethanboys、

2.Girlscanmakemanymorekindsoffoodsthanboys,andthereisasignificant differencebetweenthesexesintherangeofmealsthattheycancook、

3.Asignificantdifferenceisshownthatgirlshelpathomemoreoccasionallythan

boys,However,whattheydonothelpwithequallyarethemeasuringofingredients andseasonings,andthemakingofmenus、

4.Theythinkthatcookingpracticeisworthdoingfortheirpresentandfuture

life

Takingtheaboveresultsintoconsideration thestateofcookingpracticeclassesindietaryeducationandtoteachcookingat

juniorhighschool.

緒 言 調査は熊本市内の中学校の1,2,3年生の男子403

人,女子442人の合計845人を対象者とした.その内 訳は表1の通りである.調査時期は1985年11月から 1986年2月に行い,調査用紙は記入後直ちに回収し

た .

本調査対象者の家庭は,共働き家庭が38.5%(325 変容する食生活の中での食物教育を充実させるた

めの手がかりを得ることを目的として,生徒の調理 技術力や家庭での家事参加の実態と意識についての 調査を,熊本市内の中学生を対象に行い,分析した 結果について報告する.

表 1 調 査 対 象 者 方 法

調査対象及び調査時期 285

250 310

熊大教育工学センター紀要,

第4号,33-39,1987

年年年 123

141 123 139

144 127

*家庭科

171

**熊本市立江原中学校

3 3 -

合 計 4 0 3 4 4 2 8 4 5

(2)

恥-123456鞄-789Ⅲu胆⑬M賜物一肥Ⅳ肥岨加皿犯羽軸

人),非共働き家庭が61.5%(520人),家族形態は二 世代家族が74.3%(628人),三一四世代家族が25.7%

(217人)であった(表2).

表 4 手 伝 い の 実 態 の 調 査 項 目

項目

恥-1234567890

項 目 材料を買う

料理に使う材料をはかる 材料をあらう 材料を切る 食品をゆでる.

食品をいためる 食品を煮る 食品を焼く 調味料をはかる 調味する

恥一皿皿過叫巧肥Ⅳ肥四卯

項 目 料理を皿に盛りつける 配膳する

汚れた食器を流しに運ぶ 汚れた食器を洗う 食器をふいてなおす 米 を と ぐ

ごはんを鍋で炊く 炊版器のスイッチをいれる 献立を考える 生ゴミを捨てる

表 2 家 族 形 態

女 子

1 年 2 年 3 年 計

形 態

女 子 89.8 90.3 41.6 64.7 68.8 61.3 69.4 83.3 91.2 69.7 95.5 50.5 71.3 92.3 41.0 52.0 (人)205199224628

(%)71.979.672.274.3

二 世 代

家 族

表 3 調 理 経 験 お よ び 調 理 技 術 の 調 査 項 目

( 人 ) 8 0 5 1 8 6 2 1 7

(%)28.120.427.825.7

三 一 四

世代家族

N o . 食 物 2 2 4 す ま し じ る 2 5 ご も く ず し

26スパゲッティ・ナポリタン 2 7 ハ ン パ ー グ ス テ ー キ 2 8 ピ ー マ ン の ソ テ ー 2 9 フ ル ー ツ ゼ リ ー 3 0 レ ー ズ ン ケ ー キ N o . 食 物 3 3 1 た き こ み 飯 3 2 か き た ま じ る 33魚の照り焼き 3 4 菊 花 か ぶ 35青菜のごまあえ 36煮魚

3 7 わ か め の 煮 つ け 38中国風酢のもの 39茶わん蒸し 4 0 カ ッ プ ケ ー キ N o . 加 工 食 品 41冷凍ハンバーグ 4 2 カ レ ー ラ イ ス 4 3 イ ン ス タ ン ト ラ ー メ ン 4 4 ス パ ゲ ッ テ ィ 4 5 う ど ん

4 6 イ ン ス タ ン ト み そ し る 4 7 イ ン ス タ ン ト ス ー プ

度を知るだけでなく,生徒は家庭で食生活に関わる 家事作業にどの程度参加しているのか手伝いの実態

と意識についても質問した.質問項目は表4に示す

ように日常の家庭生活の食事作りに必要な調理操作

と食事の準備や片付けなどの家事作業を取り上げた.

調 査 内 容 と 調 査 方 法

小・中学校の教科書''2)に調理実習の題材として 取り上げてある調理(40例)及び市販の加工食品を使 った調理(7例)の47例について(表3),家庭で調理 した経験の有無を質問紙法により調査した.また家 庭での調理経験及び学校での調理実習の学習経験に より自分一人で作ることができる調理を自己評価さ せ同様に回答させた.更に調理技術そのものの定着

表 5 調 理 経 験

(家庭で調理した割合)(%)

食物

項目

血一別弱妬勿犯羽訓物一釧犯羽釧謁拓訂犯羽仙鞄一似蛇““妬妬仰蒋

男子

-

16.1 20.3 41.2 39.5 18.9

男 子 33.0 - 4 3 . 8

73.0

加工食品

3 4 - N o . 小 学 5 年

1 野 菜 サ ラ ダ 2 か た ゆ で 卵 3 ク ラ ッ カ ー サ ン ド 4 白 玉 だ ん ご 5 青 菜 の 油 い た め 6 三 色 野 菜 の 油 い た め N o . 小 学 6 年

7 み そ し る 8 い り た ま ご 9 野 菜 入 り い り た ま ご 1 0 目 玉 焼 き

1 1 じ ゃ が い も の 油 い た め 1 2 ポ テ ト サ ラ ダ 1 3 サ ン ド イ ッ チ M こ う 茶

1 5 レ モ ン ス カ ッ シ ュ No. 食 物 1 1 6 米 飯 1 7 さ つ ま じ る 1 8 カ レ ー じ る 1 9 野 菜 サ ラ ダ 2 0 オ ム レ ツ 2 1 ム ニ エ ル 22粉ふきいも 23青菜のソテー

食物

(3)

iI

菜サラダ,力】たゆでたまご’みそしる,野菜入りい りたまご,目玉焼き,サンドイッチ,こう茶,米飯 及び加工食品を使った調理の7例であった.一方30

%以下の低い項目をあげると,男子はクラッカーサ ンド,フルーツゼリー,レーズンケーキ及び食物3 のすべての調理,女子は菊花かぶ,わかめの煮つけ,

中国風酢のものであった.x2検定(表6)の結果は,

学年間には男女ともに有意差はないが,男女間に有 調査結果はクロス集計を行いx2検定により1%

の危険率で有意差の検定を行った.

結 果 お よ び 考 察 調 理 経 験

家庭での調理経験について調査した結果は表5,

図lの通りである.全ての項目について男子より女

子の方が高かった.男女共に50%以上の項目は,野

函 男 子 函 女 子 (

(%)

田調的而的弱咽麺麺旧

割窓口

田配銅而聞印畑銅麺旧8

到 口

1 2 3 4 5 6

小学5年

1

1 1 1 2 2 2 2 2 3 食 物 1

%田銅師氾聞記妃麺調旧8

r、1

〃し 対、犯鯛而銅弱⑲麺鋼畑9

割窓口

9 1 6

'1、学6年

1

食物教育における調理実習教材の検討

§ 11

雨判別則dHHHH劃‐何●叫引判割側‐回・州r“・剖叩・『.H0劃DN司粗『『・叫咽▲

TdLp‐‐bI”IL①”‐■p■I■p』IbqFI上‐F』‐|I■■|r『■宮■I弓冒■4p■‐・‐鹿■■L

瞳‐‐‐.‐‐‐.‐‐‐‐.‐‐,‐,,,.一一』『函雷一一{『一

図1

三一三三コ雪雲皇

司卦#溌蕊笠 11’爵豊

二コ一コ罰雪雪一三一

2 5 2 6 2 7 食 物 2

3 2

1

1 1

7 8 1

、Jml副l副l河l副1劃l畑1劃1劃l畑10%1

〃、

刻玉台

%、鋼的而聞弱畑麺麺旧9

f、1

理 経

3 5 - 調

4

3 2 3 3 狐 3 5 3 6 訂 3 8 3 9 4 0

食 物 3

邑窒墨塵塁壷匡匿塵

型 ロ

肌 , I M I

4 4 4

4 3 “ 加工f含品

4

(4)

表 7 調 理 技 術

(自分で調理出来る割合)(%)

表 6 検 定 結 果

**p<0.01

調 査 項 目 差 男 女 差

学 年 差 項 目

- 3 6 -

男 子 女 子 全 体 1 年 2 年 3 年 全 体 男 子 女 子

加工食品

調 理 経 験 調 理 技 術

手伝いの内容

手 伝 い の 頻 度 手 伝 う 理 由

* *

* *

* *

* *

* *

* *

* *

* *

* *

***** *****

* *

* *

* *

* *

* *

* *

* *

* * * *

調 理 技 術

調査結果は表7,図2に示す通りである.男女共 に作ることができる割合が50%以上の項目は,野菜 サラダ,力]たゆでたまご’クラッカーサンド,青菜 の油いため,みそしる,いりたまご,野菜入りいり たまご,目玉焼き,サンドイッチ,こう茶,レモン スカッシュ,米飯,オムレツおよび加工食品の7例 であった.一方30%以下の項目は男子がすましじる,

ごもくずし,ピーマンのソテー,レーズンケーキお よび食物3の全ての調理であった.女子は菊花かぶ,

わかめの煮つけ,中国風酢のものであった.

調理技術も調理経験と同様の傾向を示し,学校教

育での学習経験の有無の影響をうけていると思われ る.x2検定の結果男女共に学年間に有意差はない が,男女間に有意な差が認められた.また,項目間 には男女ともに有意差が認められた(表6).調理実 習はグループ学習で行われている'から人間相互の関 係を学ばせるとともに,男女の格差を縮小させ,生 意差が認められた.また作ったことのある調理間に

は男女ともに有意差が認められた.

経験率が高い調理は男女ともに小学校5.6年で 学習している比較的調理操作が単純かつ容易なもの である.また質問した加工食品を使った調理例は,

湯を沸かし材料を加え加熱するとできあがるような より単純な調理操作であるために特に高い経験率で あった.これに対して低い項目は,日常的な調理で はあるが中学生にとっては操作がやや複雑で判断力 を要すること,本調査時期に中学2.3年に学習す る食物2.3の内容を男子が学習していないこと,

女子も一部未学習項目のあることが影響していると 思われる.なお本調査時期の一週間以内に家庭で作 った調理の回答結果は,際だってラーメンが多く次 いでカレーライス,卵焼き,ハンパーグ,焼きそば,

スパゲッティ,目玉焼き,味噌汁,チャーハン,う どん,ホットケーキ,野菜いため,お好み焼き,野 菜サラダ,クッキー,シチュー等であった.これは 一般に言われている子供達の食噌好と同様の傾向で

あった3).加工食品の利用が多かったことは,生徒 に消費者として食品を選択するための知識と判断力 をつける消費者教育の必要性を強く感じる.

女子

50.5 43.9 77.1 79.4 57.0 62.9 38.5

項目 男子

15.1 17.4 43.9 45.7 25.6 35.2 21.6 29.2 21.8 20.8 28.8 6.2 19.9 22.6

恥一別泌妬幻配調訓密一皿犯羽誕弱拓諏犯羽如碗一虹蛇娼“妬妬仰密

項目 女 子

95.0

恥-123456輪-789mu⑫BM巧鞄一肥Ⅳ旧凹加皿犯羽函

男 子

78.7 88.6 58.6 46.7 63.5

食物

(5)

9 1 0 小 学 6 年

■ ■ 男 子

“ 女 子

1-トー瞳幅隠信喧唱厘慢恒曙層匡匡 %四羽記而聞麺姻調調旧8

く1

割合

(%)

1 1

|I

議一蕊韓蕊酢蒸鏡

3 4

'1,学5年

5 6 1 6 1 7 1 8 1 9 2 2 2 1 2 2 2 3

食物1

溌極銅兜而囲記姻麺麺

〃1

割窓口

(

囲卵

調理を学ぶことが生徒自身の現在および将来の家 庭生活に役に立つと思うかについての回答は,全体 の約94%の生徒が生活に役に立つと答えていた.こ れは家庭生活との関わりを強く認識しながら調理実

習を学んでいるといえる.

中学生の食物1.2.3は調理を通して青少年や成 人にふさわしい献立を作成し,食事を整える能力を

皇藍一屋』匿竪呈墨星空|圭一雷雲二

醐氾聞鋤妃銅鋤旧0

割窓口

I I

l l

l

珂蝋‐刈一州『刈列劉糾『Ⅷ刊刈列訓釧訓釧釧釧釧創洲訓剥別列馴型

トレ膿トトトレー,,●卜陽卜嘩喋L一一》一一一一一一一一一{一』一』一一一一一号一宰一》一一一

…’

門司剥別則吋到吋HHH剥司引司HH制叫珂司qHu対則別制司H司司皿

溌薄凝捧溌叩瀧弾浮洋溌蝋聴塾 -111111111‐,!

1

7 8

食物教育における調理実習教材の検討

3 8 3 9 1

- 3 7 1

1 2 2 5 2 6 2 7 2 8 食 物 2

2

、J配鋼銅、的卵姻銅釦旧9

%1

〃1

割窓口 、J四%1

〃し

徒個人の知識・技術の向上をはかるような指導の工 夫も大切である.なお表3の調理以外に自分一人で 作ることができると多く答えたのは,クッキー,お 好み焼き,ホットケーキ,シチュー,焼きそば,チ

ャーハン,スポンジケーキ,卵焼き,オムライス,

焼き肉,グラタン等の主に粉類を使ったお菓子や卵

・肉料理であった.

鋤記氾聞記犯犯鋼旧0

割窓口 ,!

4 4 3 4 4 加丁倉52

4 4 3 1 3 2 3 3 3 4 3 33

食 物 3

図 2 調 理 技 術

(6)

頻度 養うことを主な目標としている4).この観点から及

び本調査結果からも食生活を営む上で必要な基礎的 基本的知識と技能が習得できるような調理実習の題 材はどのような内容を取り上げるのが適切であるか その検討が今後より必要と考えられるa6).

表8手伝いの実態(%)

( 人 ) 1 8 (%)12.8

罷一皿皿凪皿賜陥Ⅳ肥四別

女 子

鋸-1234567890 1

男 子

女 子 34.8

3.8 43.4 53.6 29.9 49.1 25.6

野一m狐獅哩哩岬蝿“皿叩

家 事 参 加

家事参加の結果は,表8,図3に示すように,男 子が全項目について30%以下で女子より全ての項目 について低い結果であった.男女間に有意差が認め られた.女子の50%以上の項目は,材料を切る事,

盛り付け,配膳,食器の片付けや洗浄,米をとぐこ

= 男 子 画 女 子

(%)

(%)

四卵醐氾聞鋤姻鋤詞旧8

( 人 ) 7 2 5 6 4 8 1 7 6

(%)51.145.634.543.7

時々

手伝う

I I l I M j

§

川』川

2 3 4 5 6 7 8 9 1 9 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 9

手 伝 い の 内 容 手 伝 い の 内 容

図 3 手 伝 い の 実 態

が認められた.また手伝うことは大切なこと,家族 の協力が必要と意識する者は,約18%みられた.手 伝う理由の項目間に有意差が認められた.

本調査の対象者はこのような実態であったが,家 庭科教育学会では先に,学校教育の中で家庭生活の

表 9 手 伝 い の 頻 度

とであった.一方20%以下の低い項目の御飯を鍋で 炊くことは一般の家庭では炊飯器による炊飯が大半 であるから当然の結果といえる.しかし,材料や調 味料を計ること,献立作成は食事づくりに必要な知 識,技術であるから家庭科の授業でも充分指導され ることが望ましい.手伝う内容の項目間に有意差が

あった.

次に手伝いの頻度は(表9),女子の方が男子より もよく手伝い男女間に有意差が認められた.男子で は学年間にも有意差があり殆んど手伝わないと回答 した者が46%もあり意外である.

主に朝食.夕食の食事作りを誰が担当しているか の質問では(表'0),生徒本人,父親,祖母が'0%足 らずあるが,大半の家庭は母親が主な担当者であっ

た .

ではどのような意識のもとに家事に参加している のであろうか.生徒が手伝う理由は(表'1),親に頼

まれるからが男女ともに多かった.調理が好きだか ら,勉強になりおもしろいから,自分の役割である との回答は男子より女子にやや多く男女間に有意差

ほ と ん ど ( 人 ) 5 1 5 6 7 9 1 8 6 手伝わない(%)36.145.556.946.1

1 年 2 年 3 年 全 体

( 人 ) 5 4 4 2 6 0 1 5 6

(%)37.533.135.135.3

1 2 4 1 8.610.2 毎日

手伝う

毎日 手伝う

- 3 8 -

(入)8480101265

(%)58.363.059.160.0

時々

手伝う

子ほとんど(人)

手伝わない(%)

(7)

男 子

果,家庭での調理経験度が高いのは男女共に小学校 の調理実習と加工食品を使った調理であり,全ての

調理について男子より女子の方が高い経験度を示し た.自分一人で作ることができる調理も調理経験と

同様の傾向を示し,男女間及び作ることができる調 理についての有意差が認められた.手伝いの割合が 特に低い項目は,食品材料や調味料の計量及び献立 作成であった.また男子より女子の方が家事参加度 は高いが,男女共に調理実習を学ぶことは,生活に 役に立つと意識していた.調査した実態とのずれは あるが,家庭生活との関わりを強く認識しながら学

んでいるといえる.

以上の実態と意識の調査を踏まえて食生活教育に おける調理実習の内容を今後検討することが必要と 考えられる.

表 1 0 調 理 担 当 者

女 子

(人)(%)

男 子 女 子 全 体 担 当 者

理 由

- 3 9 -

1)斉藤健次郎他編:小学校家庭科(5.6),開隆堂,1985.

2)渡辺茂他編:技術・家庭(上・下),開隆堂,1985.

3)農政調査委員会編:食の科学,99号,1986.

4)文部省編:中学校・指導書技術・家庭編,1978.

5)日本家庭科教育学会編:現代の子どもたちは家庭牛活 で何ができるか家政教育社,1985.

6)米川五郎他:愛知教育大学家政教室研究紀要,第14号,

5 2 - 1 1 8 ( 1 9 8 2 )

7)日本家庭科教育学会資料(1985).

8)教育課程審議会の発表資料(1986).

(人)(%)(人)(%)(人)(%)

終わりに,本調査にご協力いただきました熊本市 立西山中学校佐竹美禰教諭,水口八柴教諭に感謝の 意を表します.また調査データの集計・処理にあた り丁寧にご指導下さいました附属教育工学センター 吉田道雄助教授に対して厚くお礼を申しあげます.

なお本研究の一部は,日本家庭科教育学会第29回 大会(1986年6月23日,国立教育会館)にて発表し

た .

人親親母他

本母父祖そ 3633550132

12.0

91.9

95936 6131 3 26720 ●●●●◆ 20484 9 32889 ●●●●● 71374 9

(人)(%)

表 1 1 手 伝 う 理 由

(人)(%)

食物教育における調理実習教材の検討

全 体

49.0 22.1 17.9 14.2

ための教育が重視されるようにする中で特に,中学 校では男女共に,生活のための学習をする機会を必 修で設け協力と相互の理解に役立つ実践的な教育を 進めることが方向づけられた7).また今回の教育課 程審議会の改定8)に示されたように食物の男女必修 が決定されたことは,今後生徒のよりよい方向への 実態の改善が期待される.

要 約

今後の食物教育をより充実させるための手がかり を得ることを目的に,熊本市内の中学生の男女845 人を対象に,小・中学校の調理実習例と加工食品を 使った調理を家庭で調理した経験及びそれらの調理 が自分一人で作ることができるかどうかについて,

また手伝いの実態と意識について調査した.その結

参 考 文 献

605214743232

53.8 33.3 26.2 22.2 10.6 10.2 238 147 116

親に頼まれ

調 理 が 好 き

お も し ろ い

自分の役割

大 切 な こ と 家 族 の 協 力 必 要

797570●●●●③●398576

表 7 調 理 技 術 (自分で調理出来る割合)(%)表 6 検 定 結 果**p<0.01調 査 項 目 差男 女 差学 年 差項 目 - 3 6 - 1物 男 子 女 子 全 体 1 年 2 年 3 年 全 体 男 子 女 子加工食品調 理 経 験調 理 技 術手伝いの内容手 伝 い の 頻 度手 伝 う 理 由* ** ** ** ** ** ** ** ** ************ ** ** ** ** ** ** ** * * *食調 理 技 術調査結果は表7,図2に示す通りである.男女共に作

参照

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