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子宮肉腫疑い症例に対する手術療法の決定を目的とした複数の予測因子を用いた子宮肉腫術前診断スコア(PREoperative Sarcoma Score: PRESS)の有用性に関する検討

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Academic year: 2021

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長井 智則 内容の要旨

論文内容の要旨

【目的】 子宮肉腫は術前に診断することが非常に難しい疾患であり、現時点での術前の各種検査による 診断精度は満足のいくものではない。従って、臨床所見や各種の検査所見・画像所見より子宮肉 腫の可能性を少しでも疑った場合は、手術による摘出検体の病理学的な検索を行うことが必要に なる。しかし子宮肉腫は稀な疾患であるため、手術を受けた患者の多くは子宮筋腫に代表される 良性疾患の診断となり、実際には多くの本来的には不必要な手術が行われているのが現状である。 本研究では、まず子宮肉腫が疑われ手術療法が施行された患者の術前の臨床所見、血液学的所 見、画像所見、子宮内膜細胞診所見を後方視的に分析し、術前診断に有用と考えられた各種所見 を組み合わせて子宮肉腫術前診断スコア(PREoperative Sarcoma Score: PRESS)を作成した。 さらに、このPRESS を用いて手術施行症例を後方視的にスコアリングした場合、PRESS の診断 精度はどの程度であるか、またPRESS を用いることにより手術療法をどの程度回避できる可能 性があるかについて検討した。 【方法】 2006 年 1 月から 2012 年 12 月の 7 年間に、埼玉医科大学総合医療センターにおいて術前に子 宮肉腫が疑われ手術が施行された患者を対象とし後方視的に調査・検討を行った。調査項目は術 後の病理学的診断のほか、手術時の年齢、術前の臨床所見、血液学的所見(CA125 値、LDH 値)、 画像所見(超音波、MRI)、子宮内膜細胞診とした。 【成績】 調査期間中に子宮肉腫が疑われ手術が施行されたのは63 例であった。このうち病理学的検索に より実際に子宮肉腫と診断されたのは15 例(23.8%)であった。全 63 例の手術時の平均年齢± 標準偏差(SD)は 50.1±12.1 歳であり、子宮肉腫群(15 例)の平均年齢±SD は 60.3±11.5 歳、 良性群(48 例)は 46.9±10.4 歳であった。子宮肉腫群と良性群の 2 群間の平均年齢に有意差を 認め(p < 0.001)、ROC 曲線より導き出された最適な Cut-off 値は 49 歳であった。臨床所見では、 一般的に子宮肉腫を疑う所見として知られる腫瘍の急速な増大に関してはむしろ良性群で有意に 氏 名 長井 智則 学位の種類 博士(医学) 学位記番号 乙第1303 号 学位授与の日付 平成28 年 2 月 26 日 学位授与の要件 学位規則第3 条第 1 項第 4 号に該当 学位申請論文タイトル及び掲載誌 子宮肉腫疑い症例に対する手術療法の決定を目的とした複数の予測因子を用いた子宮肉腫 術前診断スコア(PREoperative Sarcoma Score: PRESS)の有用性に関する検討

Thesis 論文

学位審査委員(主査)教授 永井 正規

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