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胃潰瘍の発生,治療における攻撃因子,防御因子の役割について

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Academic year: 2021

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88 群),無症候性群 (AS群〉の臨床的,病理学的及び予 後の比較検討を行なった. 対象および方法 昭和47年から昭和59年までに肝生検または臨床検査 により PBCの診断基準をみたした症例, 26例を対象 とした.理学的所見,免疫学的検査,組織学的検査を 検討した.初診時に黄痘,皮膚癌痔感を認めた例を

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群, これら特有の症状がなく検査などで偶然発見され た例をAS群とした. 成績 26症例の男女比は23対3で,女性に優位 (88.5%) であった.発症(または発見〉の年齢は30歳から66歳 (平均46歳 入 確 診 時 年 齢 は31歳から70歳(平均49歳〉 であった.発症からの平均観察期聞は60カ月である. 初診時S群1417U,AS群12例であった.S群の初発症状 は黄痘6例, J.l芸淳感7例,吐血2例であった.初診時 検査所見では,

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, ALP,総コレステロール,総ビ リルビン値, ICG 15分値がS群で高値であった.血清 抗ミトコンドリア抗体は初診時20例に陽性で,陰性群 中の2例がAS群であったが観察期間中陽性化した. 血清IgM債はAS群で高値であった.26例中13例(S 群6,AS群7)にSjogren症候群またはSiccacom町 plexの合併を認めた.

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群の4例は消化管出血,肝不 全で死亡した.AS群では12例中6例が黄痘を伴わな い痩淳感の出現をみた.組織学的にはAS群がすべて ScheuerのStageII以 下 でS群 は8例 がIII以 上 で あったが,両群聞における年齢差はなかった. 17.最近の新しい免疫抑制剤によるベーチヱツト病 の治療 目的 〔限科〉

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若月 福美・小暮美津子・古川啓司・ 高 橋 義 徳 ・ 酒 井 香 子 ベーチェット病は難治の全身病として知られている が,なかでも眼病変はその特徴的な発作,寛解の症状 とともに失明ないし,それに近い状態にまで進行する ため,大きな問題となっている.われわれは最近,こ れら難治性ベーチェット病患者11例22眼に対し,眼再 発抑制の目的でサイクロスポリンA(以下Cy-A),ブ レジニン(以下Br.)の免疫抑制剤を使用する機会を得 たので発表する. 対象および方法 対象はコルヒチン,免疫抑制剤等従来の治療によっ ても眼発作を十分に抑える事のできなかったものであ る.投与方法は原因として, Cy-Aは早朝空腹特に1日 1回, 10mg/kg, Br.は1日2-3回, 100mg/dayで 開始しその症状に応じ投与量を増減した. 結果 Cy-A使用患者では,限発作回数は3例とも減少を みた.一方, Br.では8例中眼発作回数の減少したもの が6例,ほとんど変化のなかったものが1例,増加し たものが1例認められた.視力では, Cy-A使用3例6 眼とも改善をみたが, Br.使用8例16眼中では,改善し たものが1眼,不変が7眼,視力の低下したものが8 限認められた.臨床検査成績では,Cy-Aを用いたもの では,免疫系,他の検査でも特に有意の結果は得られ なかったが, Br.では,内服後,血清免疫でグロプリン IgG, IgA, IgMの減少を認めた.

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比は減 少が4例,不変は3例,増加が1例認められた.副作 用については, Cy-A, Br.ともに腎機能・肝機能には 障害は認められなかった. 考察 Cy-A, Br.はともにこれまで,腎移植,心臓移植で 臨床応用され,拒絶反応に著明な効果をあげることで 知られている.その作用はCy-Aは細胞性免疫を抑制 し,選択的にTcellを抑制すると言われ,またBr.は 一種の核酸合成問害剤であるが,細胞性,液性雨免疫 系に抑制的に作用することが認められている. 今回Cy-Aについては有意な結果は得られなかった が, Br.については,両免疫系抑制の結果が得られた. いづれにせよ両薬剤により,限発作回数が減少し,限 外症状の軽減等も認められており,今後ベーチェット 病に対する有効な薬剤になる可能性が高いと思われ る. 18. (総説〕 胃潰揚の発生,治癒における攻撃因子,防御因子の 役割について (第二病院内科〕森 治樹 胃潰蕩の発生には古来種々の説が唱えられているが その機序については未だ明らかでないものが少なくな い.即ち, 1829年Crureihierの胃炎説以来, Gunzburg の胃液説, Virdrowの血管梗塞説, Bergmaunの自律 神経失調説など枚挙にいとまがないが,1974年,Sunの 唱える胃粘膜における攻撃因子,防御因子のunbalan -ce説はこれまでの諸説をまとめその相互関係をよく 表わしているものとして高く評価されている.今回は, この潰蕩発生における攻撃因子としての酸, pepsinの 作用と,防御因子としての粘液成分の潰蕩発生,治癒 -

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88-における役割,相互関係について少しく述べたい.特 に粘液成分に関しては,その構造が高分子であるため 抽出,純化,測定など種々の問題があり,各園,各施 設で未だ一定の方式はとられていない.著者は

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等の方法に基づいて,蛋自分解,透析純化,抽出した 胃粘液成分についての研究をこれまで行なってきた が,人胃粘液成分は, 95%以上が糖蛋白であり,硫酸 基の結合しているもの(含硫糖蛋白〉と,結合してい ないもの(非合硫糖蛋〕に分けられる.人胃粘液成分 は大部分が後者で,可視性粘液には前者が比較的多く 含まれている.ちなみに,犬,ネズミ胃液では前者が 多い,また非含硫糖蛋は,カラムによって, fucomucin (F 89 F.C.は中性で,血液物質を含んでおり, S.M.は酸性 で粘性の性質が強い.又胃癌胃液でS.M.が増加する のがみられる. 酸, pepsinとこの胃粘液成分即ち糖蛋白との関係を みると,若年者の潰蕩恵者では酸, pepsin分泌が強く 老人では,酸, pepsin分泌が低下している.胃液糖蛋 白の濃度からみると両者の聞に有意の差が認められ ず,従って老人にみられる潰蕩は粘膜,粘液以外の防 御機構,即ち血管系の破綻などの原因が考えられる. 即ち,胃潰蕩の成因には種々のものがあり,夫々違っ た病態から成り立っていることが攻撃因子,防御因子 の研究から推察されるのである. -

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