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博士学位論文審査結果の概要 ふりがな

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Academic year: 2021

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博士学位論文審査結果の概要

ふりがな

氏 名 学位の種類 学位記番号 学位授与年月日 学位論文題目 審査委員

渡辺

わたなべ

陽子

よ う こ

博士(看護学)

博第 18 号

平成 30 年 3 月 17 日

認知症高齢者に対する長期的・継続的な自己決定支援が認知症高齢 者とケア提供者に及ぼす効果

主査 石川県立看護大学 教授 林 一美 副査 石川県立看護大学 教授 川島 和代 副査 石川県立看護大学 教授 小林 宏光 副査 金城大学 教授 高山成子

審査結果の概要

2018

1

17

日に本審査会を開催した。以下に博士論文の概要及び審査結果を示す。

本論文は介護老人保健施設において、ケア提供者が認知症高齢者に対して自己決定支援の介入を 長期的・継続的に実施し、認知症高齢者とケア提供者の双方における効果と課題を明らかにした研 究である。

研究方法は準実験デザインであり、調査期間はベースライン期、介入期、フォローアップ期の各 期

8

週間で実施された。対象者は認知症高齢者

16

名、とケア提供者であるスタッフ

27

名(看護職

9

名、介護職

18

名)であった。スタッフは認知症高齢者に対して、 「間食」 「更衣」 「レクリエーシ ョン」「移動」の

4

場面に対して、研究者が考案した「自己決定支援」の枠組みに基づくプロトコ ルに従い

1

3~4

場面、8 週間の介入を行った。

認知症高齢者

16

名に平均

79.6

回/1 名の介入がなされた。期待回数の

63.5%の実施度であった。

実施回数が最も多かったのは間食(平均

31.4

回)で、期待実施回数に対する実施割合は

78.4%で

あった。更衣は実施期待回数が少なかったが、実施割合は

80.9%と最も高かった。認知症高齢者へ

の効果としては、前頭葉機能検査(p=0.007)、精神機能障害評価票(p=0.014)、QOL 評価尺度

(p=0.005)が有意に改善した。スタッフへの効果としては、労働感情尺度の「ネガティブな感情 表現」が低下傾向(p=0.079)し、スタッフに対するアンケート記述内容から、実施に対する負担 感の大きさが伺われた反面で、より善いケア実践につながる気づきが示唆された。

本研究は、ケア提供者が認知症高齢者に対して自己決定支援の介入を長期的・継続的に実施し、

その効果を検証した点において独創性と新規性が認められる。また、認知症高齢者にかかわるケア 提供者の認知症高齢者の意思決定に関する従来の捉え方や支援方法に一石を投じる可能性を有し ており、認知症高齢者ケアの進展にも寄与すると評価された。

但し、自己決定の神経学的基盤、認知 症高齢者への自己決定支援過程、図の主要な結果の解釈の

論文記述に修正の必要が指摘された。学生 からは、加筆・修正がなされたものが

1

31

日に再提出され、審査員全員が修正を論文にて確認 した。

以上により、上記学生は審査員

4

名全員が博士学位論文審査及び、最終試験に合格したと判断し

た。

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