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博士学位論文審査結果の概要 ふりがな

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Academic year: 2021

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博士学位論文審査結果の概要

ふりがな

氏 名 学位の種類 学位記番号 学位授与年月日 学位論文題目 審査委員

だておか さつき 伊達岡 五月

博士(看護学)

博第 13 号

平成 28 年 3 月 19 日

育児不安・育児困難の予防を目指した妊娠期からのグループ支援「妊 婦プログラム」の評価

主査 石川県立看護大学 教授 吉田和枝 副査 石川県立看護大学 教授 林一美 副査 石川県立看護大学 教授 今井美和 副査 石川県立看護大学 教授 西村真実子

審査結果の概要

2016

2

12

日に本審査会を開催し、以下の論文審査結果の要旨を示す。

平成

26

年度の児童虐待相談対応件数は

88,931

件と平成

2

年の調査開始以来、増加傾向のままに 過去最高を記録しており社会の重大な問題の一つとなっている。本研究はこの問題の改善への一助 となることを試みた研究である。

虐待の死亡事例の検証結果よりリスク妊婦への支援が法的に定められ、育児不安・育児困難・虐 待の予防には妊娠期から育児期に渡る切れ目のない支援を行うことが重要とされている。本研究者 は、カナダで考案された乳幼児の母への育児支援プログラム“Nobody's Perfect (以下

NP

と記す) ” を本学教員たちと精力的に実践する中で、このプログラムの考え方や手法「参加型、話し合い形式 等」を妊婦支援に応用することを考えた。また、妊娠中の不安がその後の母親役割の獲得困難、育 児不安・虐待の発生と関連することがわかっていることから、妊婦支援では、妊娠中のさまざまな 不安を軽減すること等をねらいとした。これを本研究では「妊婦プログラム」と呼んでいる。この

「妊婦プログラム」は従来の講義形式中心ではなく、妊婦たち自らが主体となった「参加型、話し 合い形式」であり、この点が独創的な発想であると評価される。

本論文の前半では、児童虐待に関わる、その背景や原因について丁寧に文献研究が行われており、

最新の知見が整理されている。本論である研究調査内容は、「妊婦プログラム」を受講した母親を 介入群として、受講しない母親を対象群とした比較研究となっており、研究結果として、本研究で 実施した「妊婦プログラム」に参加した妊婦は、実母との関係と母親役割に関する不安が有意に軽 減し、従来から行われている講義形式中心のマザークラス参加者に比べ、グループメンバーからサ ポートされていると有意に感じていた、という結果を導き出している。また、出産後の子育て支援 の利用しやすさに繋がっていることが明らかになったという結果を出し、育児不安、育児困難を軽 減しその先に虐待予防につながっていくものの一助になるという考察を行っている。これらより、

「妊婦プログラム」は妊婦を対象とした、母親役割獲得に向けた準備プログラムとして効果があり、

育児不安・育児困難の予防に向けた妊娠中からの切れ目のない支援の具体的な活動として保健医療 福祉分野に寄与するものと思われる。

以上から、本論文は博士(看護学)の学位授与にふさわしいものと判定する。

参照

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