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和田健夫名誉教授記念号の刊行にあたって

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Academic year: 2021

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この度,和田健夫名誉教授記念号が刊行されるにあたり,一言ご挨拶申し上 げます。

和田健夫名誉教授は1975年に金沢大学法文学部をご卒業後,1977年に同大学 大学院法学研究科を修了され,さらに北海道大学大学院法学研究科で学ばれ,

1980年 4 月に講師として本学に赴任されました。その後,1981年に助教授,

1991年に教授に昇任されました。2004年から教育担当の理事(副学長),2008 年からは財務・総務担当の理事(副学長)として,そして2014年から2020年ま で学長として長年にわたり本学の発展にご尽力されました。

先生が理事・副学長になられた2004年は国立大学の法人化が導入された年で あり,その後の国立大学の変化は周知の事実ですが,その最前線において小樽 商科大学の改革を担われました。2014年に学長に就任されてからは矢継ぎ早に 大学の改革を進められました。2013年に出された「グローカル大学 No. 1 宣 言」を受け,2015年にグローカル戦略推進センター(CGS)の設置を英断され ました。アクティブラーニングなどを推進する教育支援部門,短期,長期の留 学などを進めるグローカル教育部門,地域貢献の中枢となる産学官連携部門,

研究の活性化を推進する研究支援部門の 4 部門が有機的に結合され,大学全体 の戦略を進めて行く上での中核となりました。現在は上記の 4 部門に加えIR 室が加わり,CGSは本学のグローカル戦略の中枢として機能しています。また グローカルマネジメント副専攻を2015年に新設され,英語で提供される科目を 増やすとともに,交換留学生とともに履修する科目も増えました。さらに,佐 野力海外留学奨励金などの支援を受け, 1 年生を中心に年間60名を海外に派遣

和田健夫名誉教授記念号の刊行にあたって

学長 穴 沢   眞

〔1〕

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するプログラムも設けられました。副専攻自体はその後も拡大され,各学科が 提供する副専攻なども追加され,より充実したプログラムとなっています。

現在準備が進んでいる,本学と帯広畜産大学,北見工業大学との経営統合も 先生が学長を務めておられた2018年に合意がなされたものであり,北海道経済 の課題解決に向け三大学で協力することが謳われています。

先生のご専門は経済法で初期には戦後西ドイツにおけるカルテル規制の変遷 について研究をされ,ドイツにも留学されました。その後も独占禁止法など幅 広く研究を続けられ,その間多くの学術論文だけでなく,経済法や独占禁止法 に関するテキストなどの教材もてがけられました。

先生は学部では「法学概論」,「経済法」,「無体財産法」などの科目を担当さ れ,ゼミの卒業生は167名にのぼります。その中には大学院で指導を受け,研 究者になられた方もおられると聞いております。大学院の現代商学専攻では「法 学総合研究A,B」「市場組織と法」,「経済法研究」などの講義を担当されまし た。さらに大学院アントレプレナーシップ専攻においても「企業の社会的責任 と経営倫理」,「ビジネス法務の基礎」を担当され,学部教育だけでなく,大学 院における研究者養成,実務者教育にも大きな功績を残されました。

先生はスポーツマンであり,毎日のジョギングを欠かさないことは皆さんご 存じのとおりです。海外出張の際にも朝の静かな時間に街並みを楽しみながら ジョギングをされていました。おたる運河ロードレースにも参加され,実力派 ランナーとしての素顔もお持ちです。また,教員水泳部にも所属され,かつて は夏休みの海水浴なども楽しまれました。本学のプールでも時間を見つけては 泳いでいらしたことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。

長年にわたり本学の発展にご尽力されたことに改めて心よりの感謝の意を表 すとともに,今後の一層のご活躍を祈念致します。

2 商 学 討 究 第71巻 第 2 ・ 3 号

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