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日本国憲法と女性の権利

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Academic year: 2021

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Iii演会などの記録 115 

The Japanese Constitution and Womens Rights 

日本国憲法と女性の権利

講演者

BeateS1rota Gordon 

日時:

May2,  1996 (14:5016:00) 

場所・:

A206 

日本国憲法の女性に関する条項,憲法第

14

条,第

24

条の草案者として有 名なベアテ・シロタ・ゴードンさんをお招きして当大学社会科学研究所とア

ジア文化研究所との共催の下,本講演会は開催された。

ゴードンさんは,有名なピアニストである父,レオシロタ氏が山田耕作 氏の招へいで東京芸術学校(現,東京芸術大学)に赴任したのに伴い来日し た 。

5

才から

15

才までの

10

年間,東京・赤坂で生活を送る。その後

1939

8

月に単身渡米し,ミ

J

レズ・カレッジに進学するが,

1941

年に第二次大戦が 始まり,日本にいる両親との連絡が途絶えてしまい,不安な時期を過ごす。

大学卒業後自活の為,アメリカの戦争情報局や雑誌社でリサーチャーとして 働き,戦争の終結とともに

GH Q

民政局のスタッ

7

として再来日し,戦争中

に日本に残っていた両親と感動的な再会を呆たす。

本講演会において,彼女の日本での幼少時代から憲法草案に至るまでの 様々な人々や出来事との関わりが語られ,特に日本国憲法に「男女平等jを 草案したプロセスとその強い願いが熱く語られた。

ゴードン氏の憲法草案のプロセスには,彼女がアメリカの社会で経験した

男女差別に対する苦い思いと,日本での幼少剛

t

過ごした生活経験が活かさ

れている。その彼女の経験から起草され,その精神が反映されているのが日

本国憲法第

14

条と第

24

条である。現在の条文に至る過程には,彼女が起草

した「ベアテ草案

J

の存在が大きな意味を持つ。彼女が起草し,そこに取り

入れた「男女平等」の精神は,当時の日本政府の代表になかなか受け入れら

れず「天皇制」に関する議論同様,好余曲折を経て産まれたことが生々しく

語られた。また,彼女の口から語られる戦前・戦後の日本社会・人々の様々

(2)

116 

なエピソードは,まさしく日本国憲法作成の舞台裏を初併させるもので,一 人の人間の人生を通じて見た憲法は非常に見近な存在に思えるのであった。

最後に,彼女と憲法草案に関する民政局カーディス大佐とのやりとりや日 本政府代表との議論などについて,より詳細な情報を得たい方は,彼女の著 作『

1945

年のクリスマス』(柏書房,

1995

年)をご参照頂きたい。

(講演は英語で行われました。)

(文責:安積仰也)

参照

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