情報セキュリティ技術開発を活用した 産業活性化についての現状認識について
2012年 3月 27日
内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)
http://www.nisc.go.jp/
資料5
情報セキュリティ技術開発を活用した産業活性化
• 日本における情報セキュリティ産業についての現状認識
• 研究開発戦略における重要分野と投資タイプの考え方
• 実用化を行う適用分野の特性
共通認識をもつために
情報セキュリティ産業に関する現状認識について
■ 日本の情報セキュリティ産業の現況
①アメリカ企業参入多い②国内事業者の規模小さい③SIerが構築・実装・運用に占める割合 大きい
■市場と顧客
①商流が複雑②顧客におけるリスク評価が確立されていないのでコスト効果の算定ができず 投資判断に至らない③法令が投資における強い動機要因
■研究開発と産業技術力
①国内市場が大きくないため研究開発資金と人材への投資が不足②産業競争力を生み 出す差別化技術要素が少ない③米国の技術優位
■人材確保と育成
①量、質ともに不足、特に研究開発を行う専門性を持った人材の確保が課題②セキュリティ 教育を受けた新卒人材は限定的③情報セキュリティ産業に魅力感じない④ユーザ人材の育成 も必要
■起業家とベンチャーキャピタル
①起業が一般的な風土とはなっていない②公的に活用できる資金供給施策は多いが 産業育成につながっていない③大企業の「自前主義」にベンチャーが太刀打ちでき ない構造
■国際化と海外進出
①海外展開への知識・意識不足②海外展開の支援施策が少ない・認知されていない
(独)情報処理推進機構「情報セキュリティ産業の構造と活性化に関する調査報告書」よりNISCが要約
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情報セキュリティ研究技術開発戦略のコンセプト
②攻撃者の行動分析に 基づくゼロデイ・ディフェ ンス
①情報システム全体の ニュー・ディペンダビリティ 確保
③個人情報等の柔軟管 理の実現
情報システム
攻撃者 利用者
セキュリティの理論
④研究開発促進基盤の確立とセキュリティ理論の体系化
対策技術の向上
マネジメントの飛躍・向上
攻撃者の経済的負担を増大させる革新的な取組み(「ゲーム・チェンジ」)に重点をおいた 研究開発を促進
研究開発の投資タイプ
出典:「情報セキュリティ研究開発戦略」(2011年7月8日情報セキュリティ政策会議)
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重要分野 投資型 重要分野 投資型 ニュ
ー
・デ ィパ ンダ ビリ ティ
の確保
①実世界とコンピュータ内のモデル世界が 融合した次世代ネットワークにおける情報 セキュリティ基盤技術
イノベー ション型
柔軟管理
の実 現
⑦個人情報等の利活用を促進する自己情 報の統制技術
長期基盤 型
②システムのセキュリティ設定を上位から 下位まで自動保証する技術
長期基盤 型
⑧フォレンジック等を支援するためのデー タ管理・追跡技術
緊急対応 型
③障害に対する自動回復可能なコンピュー タネットワーク構築技術
長期基盤 型
⑨ITリスクに関する理論から実務までの体 系化
イノベー ション型
④生体情報をコンピュータで管理するため のID管理と生体情報を統合するシステム設 計構築技術
緊急対応 型
研究促進基盤
の確 立
⑩情報セキュリティ研究の基盤体系化 長期基盤 型
ゼロディ・ディフェンス
⑤攻撃者の行動分析等による予防基盤技 術
イノベー ション型
⑪セキュリティ部品が正しく実装されている ことを保証する製品評価認証技術
イノベー ション型
⑥大規模ネットワークにおける広域観測技 術とマルウェアの挙動分析技術の統合
緊急対応 型
⑫情報理論的安全性を備えた暗号技術 長期基盤 型
情報セキュリティ研究技術開発戦略の重要分野
出典:「情報セキュリティ研究開発戦略」(2011年7月8日情報セキュリティ政策会議)
情報セキュリティ技術領域の特性についての視点
(1)進化する攻撃者・脅威に対して、常に高度な技術開発を進めていく必要がある領域
特徴:
攻撃者が進化していくため、防御技術にも進化が常に求められる。
重要インフラへのサイバーテロ対策等、基本的に求める技術レベルに際限がない。
(2)情報セキュリティ技術が浸透・成熟することにより、リスク低減が進む領域
特徴:
情報システムへのセキュリティの作り込みなどを進めることにより、よりコスト対 効果の高い状態を実現できていくもの。
(3)新技術分野のため情報セキュリティ技術が確立していない領域
特徴:
これまでセキュリティを考慮されていない分野。セキュリティ適用技術が 確立されていない。スマートフォン、制御システム等
セキュリティ技術の実用化を考える上で、適用分野の特性を考慮すべきである。
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