1.公的年金制度の意義
昔(1960年) 現代(2005年) 三世代同居世帯数 411万 300万 高齢者単身世帯数 13万 387万 家族の人数(人) 4.47 2.56 平均寿命(歳) 男65.32 女70.19 男79.44 女85.90 (2011年) サラリーマンの割合(%) 53.4 87.3 (2010年) 国・地方 かつては・・・ 現在は・・・ 同居しての 私的な扶養が一般的 若者が サラリーマンとして 大都市に集中 経済成⻑の過程で… 故郷 保険料の 支払い 年⾦の給付 【家族をめぐる代表的な変化】 お世話 助け合い 急な仕送りなど の対応は困難 都市 ○ かつては、親と同居して農業や自営業を一緒に営む人が多く、自分で親を養っていた。 ○ 経済成長の過程で、親と別居して都市で働く人が多くなったため、自分で親を養うことが難しくなっていった。 こうした社会変化の中で、社会全体で高齢者を支える公的年金制度が整備された。 → 公的年金制度によって、親の扶養のための費用の負担が軽減されている。
公的年金制度が整備されてきた背景
1
自営業者・大学生等 会社員・公務員等 専業主婦等 【現役時代】 保険料を負担 【引退後】 年金を受給 基 礎 年 金 ( 定 額 ) 基 礎 年 金 ( 定 額 ) 国民年金 (第1号被保険者) (20歳から) (原則59歳まで) (65歳から) 負担なし(第2号 被保険者全体で負担) 転職等 転職、暮らしの変化等 保険料が払えない時 は免除制度あり (亡くなるまで) 毎月15,040円(定額) を負担 厚生年金・共済年金 (第2号被保険者) 国民年金 (第3号被保険者) 基 礎 年 金 ( 定 額 ) 月給の約17.1%負担 (半分は会社が負担) 転職等 月約66,000円 (基礎年金) (65歳から) (亡くなるまで) 月約161,000円(平均) (基礎年金+厚生・共済年金) (65歳から) (亡くなるまで) 月約66,000円 (基礎年金) 厚生年金・共済年金 (所得比例) 働き方・暮らし方に応じて加入 (59歳まで) (20歳から) (退職まで) (就職から) ※ 平成25年度 ※ 平成25年9月~
公的年金制度とライフコース
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1965年 → 2010年 鶏肉 100g 牛乳 瓶1本 カレーライス1皿 コーヒー(喫茶店)1杯 ノートブック1冊 71.8円 → 129円(1.8倍) 20円 → 114円(5.7倍) 105円 → 742円(7.1倍) 71.5円 → 411円(5.7倍) 30円 → 144円(4.8倍) 昔と今の物価 (出典)小売物価統計調査 人は、何歳まで生きるかは予測できない。 (どれだけ貯蓄をすればよいのかわからない) 終身(亡くなるまで)の支給 50年後の物価や賃金の変動は予測できない。 (貯蓄しても、将来目減りするかもしれない) 実質的な価値に配慮した 年金の支給 公的年金なら… 2010年 1965年 65歳 20歳 大卒初任給2万円 大卒初任給20万円 2055年 ? ? 障害を負う 可能性もあり 45年後 45年後 「1万円」年金の時代 ・国民年金 約6万6千円 ・厚生年金 約16万5千円 物価や賃金の水準の 変化は予測できない 物価や賃金の水準の 変化は予測できない 何歳まで生きるかわからない 一般に民間金融機関が販売する年金(金融商 品)は、将来の物価上昇を考慮していない。 (「将来、800万円を払います」など)
公的年金制度の特徴
老後に備えて貯蓄をしても… いつ、障害を負ったり、小さな子どもがいる時に 配偶者を亡くす(=所得を失う)か、わからない。 障害年金・遺族年金の支給3
国 民 ○公的年金加入者数 (23年度末) 6,775万人 国民年金 厚生年金 共済年金 年 金 制 度 保 険 料 年 金 給 付 ・老齢基礎年金 平均額:月5.5万円 ・老齢厚生年金 1人あたり平均額:月16.1万円 (基礎年金を含む) (23年度) 国民年金保険料 : 15,040円(H25.4~) 年金積立金資産額 (国民年金、厚生年金) (平成23年度末) 148.8兆円(時価ベース) 33.7兆円 (平成25年度予算ベース) 51.9兆円 (平成25年度予算ベース) 参考) 国の一般歳出 54.0兆円(平成25年度当初予算) 第1号被保険者 第2号被保険者 第3号被保険者 978万人 3,892万人 1,904万人 ○ 受給権者数(23年度末) 3,867万人 国 等 年金への 国庫負担
11.5兆円
平成25年度 年 金 の 役 割 公的年 金・恩給 が総所得 に占める 割合 全てが公的年金・恩給 56.8% 80~100%未満 12.5% 60~80%未満 11.6% 40~60%未満 10.0% 20~40%未満 6.2% 20%未満 2.9 % (資料)平成24年国民生活基礎調査 (厚生労働省) 6割の高齢者世帯が年金収入だけで生活 (資料)平成24年国民生活基礎調査 (厚生労働省) 年金は高齢者世帯の収入の7割 公的年金・恩給 209.8万円 (69.1%) 稼働所得 59.2万円 (19.5%) 財産所得 17.6万円 (5.8%) 仕送り・企業年金・個人 年金・その他の所得 14.6万円(4.8%) 公的年金・恩給以外の 社会保障給付金 2.3万円(0.8%) 高齢者世帯 1世帯あたり 平均所得金額 303.6万円 (注)①・②とも、数値は福島県を除いたものである。 高齢化率:総務省「人口統計」(平成23年) 都道府県別年金総額:厚生労働省年金局事業企画課調査室提供(平成21年度) 県民所得・家計最終消費支出:内閣府「県民経済計算」(平成21年度) 都道府県名 (高齢化率) 対県民所得比 対家計最終消 費支出比 高知県(29.0%) 18.2% 21.2% 島根県(29.1%) 18.1% 24.9% 鳥取県(26.4%) 17.0% 20.6% 山口県(28.2%) 16.4% 24.0% 富山県(26.4%) 16.3% 22.3% 愛媛県(26.9%) 16.2% 22.2% 長崎県(26.2%) 16.0% 22.4% 地域経済を支える役割(家計消費の2割が年金の地域も) (対県民所得費上位7県) 厚生年金保険料率: 17.120%(H25.9~)(労使折半) Ex) 標準報酬月額が34万円であれば、29,104円 (=34万円×17.120%×1/2)を、本人が月々負担。公的年金の規模と役割
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昭和17(1942)年 労働者年金保険法の発足 (昭和19(1944)年に厚生年金保険法に改称) 昭和29(1954)年 厚生年金保険法の全面改正 昭和36(1961)年 国民年金法の全面施行(国民皆年金) 昭和40(1965)年 1万円年金 昭和44(1969)年 2万円年金 昭和48(1973)年 5万円年金、物価スライド制の導入、標準報酬の再評価等 昭和60(1985)年 基礎年金の導入、給付水準の適正化等 平成 2(1990)年 被用者年金制度間の費用負担調整事業の開始 平成 6(1997)年 厚生年金(定額部分)支給開始年齢の引上げ等 平成 9(1997)年 三共済(JR共済・JT共済・NTT共済)を厚生年金に統合 平成12(2000)年 厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢引上げ、裁定後の年金 額の改定方法の見直し(物価スライドのみ)等 平成14(2002)年 農林共済を厚生年金に統合 平成16(2004)年 上限を固定した上での保険料率の段階的引上げ、 マクロ経済スラ イドの導入、基礎年金の国庫負担割合の引上げの法定化等 平成21(2009)年 臨時的な財源を用いた基礎年金国庫負担割合2分の1の実現 平成24(2012)年 消費税収を財源とした基礎年金国庫負担割合2分の1の恒久化、 特例水準の解消、被用者年金制度の一元化、厚生年金の適用拡 大、年金の受給資格期間短縮、低所得・低年金高齢者等に対する 福祉的な給付等
制度の創成
制度の充実
高齢化への
対応
主な年金制度改正(年表)
6
0 50 100 150 200 250 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 50 100 150 200 250 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 50 100 150 200 250 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 50 100 150 200 250 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
1990年
(実績)2010年
(実績)2030年
2060年
65歳~人口 20~64歳人口 1人 5.1人 1人 1.7人 1人 1.2人 1人 2.6人人口ピラミッドの変化(1990~2060年)
団塊世代 (1947~49年 生まれ) 団塊ジュニア世代 (1971~74年 生まれ) 75歳~ 597( 5%) 65~74歳 892( 7%) 20~64歳 7,590(61%) ~19歳 3,249(26%) 総人口 1億2,361万人 75歳~ 1,407(11%) 65~74歳 1,517(12%) 20~64歳 7,497(59%) ~19歳 2,287(18%) 総人口 1億2,806万人 75歳~ 2,278(20%) 65~74歳 1,407(12%) 20~64歳 6,278(54%) ~19歳 1,698(15%) 総人口 1億1,662万人 75歳~ 2,336(27%) 65~74歳 1,128(13%) 20~64歳 4,105(47%) ~19歳 1,104(13%) 総人口 8,674万人 歳 歳 歳 歳 万人 万人 万人 万人 国立社会保障・人口問題研究所:日本の将来推計人口(平成24年1月推計)出生中位・死亡中位7
再計算 実施年 改正概要 改正前 保険料率 改正後の 保険料率 最終保険料率・到達年 (括弧内は、改正なかりせば) <標準報酬ベース> 人口・経済の 諸前提 モデル 年金の水準 (標準的な年金額の 対標準報酬比) S48年 〇 5万円年金の実現 〇 賃金再評価・物価スライド制 の導入 6.4% 7.6% 19.6% ・ 2008年 62% (5.2万円) S51年 7.6% 9.1% 20.7% ・ 2006年 (9.0万円)64% S55年 ※ 厚生年金の支給開始年齢の引上げを議論するも、制度改正の規定を 法案に盛り込むには至らず。 9.1% 10.6% 35.4% ・ 2021年 68% (13.6万円) S59年 (S60改正) 〇 基礎年金制度の導入 10.6% 12.4% 28.9% ・ 2021年 (38.8%) 69% (17.6万円) H元年 〇 完全自動物価スライド制の導 入 ※ 厚生年金の支給開始年齢の引 上げを提案するも具体的な制度改 正には至らず。 12.4% 14.5% 注)H2年12月まで は、14.3% 31.5% ・ 2020年 【参考値】厚生年金の支給開始 年齢を引き上げた場合 26.1% 69% (19.7万円) H6年 〇 厚生年金の定額部分の支給 開始年齢引上げ 〇 報酬比例部分について、可処 分所得スライドを導入 14.5% 17.35% 注)H8年9月まで は、16.5% 29.8% ・ 2024年 (34.8%) 68% (23.1万円) H11年 (H12改正) ○ 厚生年金の報酬比例部分の 支給開始年齢引上げ ○ 厚生年金の報酬比例部分の 給付水準を5%適正化 ○ 既裁定年金を賃金スライドか ら物価スライドに改正 17.35% (※1) 17.35%(※1) 27.8%(※2)・ 2024年 (34.5%) 59%(※3) (23.8万円)
給付と負担の歴史
注2)S48年とS51年の賃金は、長期的な見通しとしての数値を記載 ※1)対年収(総報酬)では、13.58% ※2)対年収(総報酬)では、21.6% 未曾有の経済危機 からの回復過程に あることを考慮し、 保険料率の引上げ が凍結 出生率 2.23(2025年) 物価上昇 5.0% 賃金上昇 7.0% 出生率 2.10(2025年) 物価上昇 - 賃金上昇 6.0% 出生率 2.10(2025年) 物価上昇 5.0% 賃金上昇 7.0% 出生率 2.09(2025年) 物価上昇 3.0% 賃金上昇 5.0% 出生率 2.00(2025年) 物価上昇 2.0% 賃金上昇 4.1% 出生率 1.80(2025年) 物価上昇 2.0% 賃金上昇 4.0% 出生率 1.61(2025年) 物価上昇 1.5% 賃金上昇 2.5% 注1)保険料率については、基本的に、男子の保険料率を記載 ※3)手取り総報酬に対する新規裁定の年金額の割合 注3)モデル年金の水準の括弧内は、再計算時の価格表示。S60改正以後のモデル年金の水準については、成熟時における年金水準・年金額を記載① 上限を固定した上での保険料の引上げ 平成29(2017)年度以降の保険料水準の固定。 (保険料水準は、引上げ過程も含めて法律に明記) ・厚生年金 : 18.30%(労使折半) (平成16年10月から毎年0.354%引上げ) ・国民年金 : 16,900円※平成16年度価格 (平成17年4月から毎年280円引上げ) ③ 積立金の活用 概ね100年間で財政均衡を図る方式とし、財政均衡期間の終了時に給付費1年分程度の 積立金を保有することとして、積立金を活用し後世代の給付に充てる。 ② 基礎年金国庫負担の2分の1への引上げ 平成21年度以降、基礎年金給付費に対する国庫負担割合を2分の1とする。 ④ 財源の範囲内で給付水準を自動調整する仕組み(マクロ経済スライド)の導入 現役世代の人口減少とともに年金の給付水準を調整。標準的な年金の給付水準について、今後の少子高齢化の中でも、 年金を受給し始める時点で、現役サラリーマン世帯の平均所得の50%を上回る。 ※標準的な年金給付水準の現役サラリーマン世帯の平均所得に対する割合(所得代替率) 62.3%(2009年度)→ 50.1%(2038年度以降) ※平成21年財政検証結果 保 険 料 収 入 積 立 金 国 庫 負 担 年金額 現在の受給者 年金額 将来の受給者 ① ③ ② ④ 固定! 少子高齢化が進行しても、財源の範 囲内で給付費を賄えるよう、年金額 の価値を自動調整する仕組み(マク ロ経済スライド)を導入。 ※現在の保険料 : 厚生年金17.120%(平成25年9月~) 国民年金15,040円(平成25年4月~) 平成16(2004)年改正により、将来の保険料率を固定し、その固定された財源の範囲内で給付水準を自 動的に調整することで給付と負担の均衡が図られる財政方式に変わった。 → それ以前の「再計算により、給付に必要な保険料率を設定する」という考え方からの転換
平成16(2004)年改正による年金財政の考え方のパラダイムチェンジ
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○ 年金額は、賃金や物価の上昇に応じて伸びていくが、一定期間、年金額の伸びの調整を行う(給付水
準は低下するが
、下限(所得代替率50%)を設定)ことで、保険料収入の範囲内で給付を行いつつ、長期
的な年金財政運営が図られるようにする。
(1)基本的な考え方
(2)調整期間における年金額の調整の具体的な仕組み
○ 調整期間中は、前述の年金額の伸びから、『スライド調整率』を差し引いて、年金額を改定することとな
る。
前年からの賃金 (物価)の伸び 賃 金 上 昇 率 ( 物 価 ) スライド調整率 実際の年金額の改定率 例 ) 賃 金 ( 物 価 ) 上 昇 率 が 1.5%で、スライド調整率が 0.9%のとき、実際の年金 額の改定率は0.6%となる。 ○ 『スライド調整率』=『公的年金全体の被保険者の減少率+平均余命の伸びを勘案した一定率(0.3%)』 ※○ 具体的には、5年に一度の財政検証の際、概ね100年間の財政均衡期間の終了時に、年金の支給に
支障のない程度の積立金(給付費1年分)を保有することができるように
、年金額の伸びの調整を行う期
間(調整期間)を設定する。
○ 調整期間においては、現役人口の減少や平均余命の伸びを年金額に反映させ、その分だけ賃金や物
価による年金額の上昇を抑えることとする。
○ その後の財政検証において、年金財政の均衡を図ることができると見込まれる場合には、こうした年金
額の調整を終了する。
※ スライド調整率は、平成16年改正当時、調整期間(約20年)の平均として0.9%(公的年金全体の被保険者の減少率は0.6%)という値が示されている。マクロ経済スライドについて 自動調整の具体的な仕組み
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○年金制度を支える力(保険料賦課のベース)は、社会 全体の生産活動が生み出す所得や賃金 1人当たりの平 均賃金の上昇率 と同程度年金額 をスライド(賃金 スライド) 労働力人口(人数) → ← 平 均 所 得 ・ 賃 金
所 得
賃 金
年 金
平均所得・賃金の上昇 平均所得・賃金の上昇を 反映した年金額の改定 ○今後労働力人口が減少していく中で、平均賃金が上昇し ても、それと同程度に年金制度を支える力(保険料賦課 のベース)である社会全体の所得や賃金は増加しない。 ← 平 均 所 得 ・ 賃 金所 得
賃 金
年 金
平均所得・賃金の上昇 (A) 年金額の改定(A-B-C) 労 働 力 人 口 の 減 少 ( B ) 《現在の年金額改定(スライド)》 物価スライドに より年金の購買 力を維持 物価スライドからも (B)分と(C)分を調整 《マクロ経済スライドによる自動調整》 平均賃金×労働力人口 労働力人口(人数) → 平均賃金×労働力人口 【新規裁定時】 【裁定後】 【裁定後】 平 均 余 命 の 延 び ( C ) 平均賃金の上昇率 (A)から労働力人 口の減少率(B)と 平均余命の延び (C)を控除して年金 額をスライド(マクロ 経済スライド) 【新規裁定時】マクロ経済スライドの概念図
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9.2 12.1 (10.1) 16.7 (12.3) 22.5 (14.6) 22.3 35.8 51.9 (43.3) 71.6 (52.5) 96.2 (62.6) 28.7 (23.9) 35.9 (26.3) 48.2 (31.4) 平成21(2009)年度 平成37(2025)年度 平成50(2038)年度 平成62(2050)年度 39.6 (37.9) 23.8 (22.8) 14.0 (13.4) 平成26(2014)年度 13.1 9.8 (9.3) 16.5 (13.8) 19.1 (14.0) 25.7 (16.8) 現 役 男 子 の 手 取 り 収 入 夫:厚年 夫婦:基礎 62.3% 比例:25.6%基礎:36.6% 60.1% 比例:24.6%基礎:35.4% 55.2% 比例:23.4%基礎:31.9% 50.1% 比例:23.4%基礎:26.8% 50.1% 比例:23.4%基礎:26.8% 夫婦の年金額 (本来水準) 厚生年金 の調整終了 (平成31年度) 基礎年金 の調整終了 (平成50年度) 次の財政検証 ※ 既裁定者の年金額は物価で改定されるが、通常は物価上昇率<賃金上昇率となるため、そのときどきの現役世代の所得に対する比率は下がっていく。 所得 代替率 ≪経済前提:経済中位、出生中位≫ 【経済】 ・物価上昇率 1% ・名目賃金上昇率 2.5%(実質1.5%) ・名目運用利回り 4.1%(実質3.1%) 【出生】 ・合計特殊出生率 1.26 ○ 平成21年財政検証によれば、マクロ経済スライドによる調整は『基礎年金で平成50年度』、『厚生年金 で平成31年度』で終了し、それ以後、『所得代替率50.1%』が維持されている。 単位:万円(月額) ※( )内は物価で平成21年度価格に 割り戻した額
平成
21年財政検証の結果について
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人口前提:「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」出生中位(死亡中位推計) 経済前提:内閣府「経済財政の中長期試算(平成24年1月推計)」慎重シナリオに準拠して設定
《平成24年3月推計》
○ 年金に対する負担…GDPに対する割合は2025年までは概ね一定
○ 年金給付
…GDPに対する割合は2025年まではやや低下
<年金に係る負担額> <年金に係る給付費> <年金と医療・介護の給付費の伸びの比較> 53.8兆円 56.5兆円 58.5兆円 60.4兆円 11.2% 11.1% 10.5% 9.9% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 0 10 20 30 40 50 60 70 2012年 2015年 2020年 2025年 給付費 対GDP比 9.5% 9.5% 9.6% 9.5% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 0 10 20 30 40 50 60 70 2012年 2015年 2020年 2025年 公費負担 保険料負担 対GDP比 45.5兆円 48.3兆円 53.6兆円 57.7兆円 (2012年=100) 105.0% 108.7% 112.3% 112.5% 133.6% 153.8% 125.0% 177.4% 235.7% 0.0% 50.0% 100.0% 150.0% 200.0% 250.0% 2012年 2015年 2020年 2025年 年金 医療 介護 年金 2012年(平成24) 2015年(平成27) 2020年(平成32) 2025年(平成37) 兆円 (GDP比) 兆円 (GDP比) 兆円 (GDP比) 兆円 (GDP比) 負担額 45.5 9.5% 48.3 9.5% 53.6 9.6% 57.7 9.5% 保険料負担 33.1 6.9% 35.4 7.0% 40.4 7.2% 44.1 7.2% 公費負担 12.4 2.6% 12.9 2.5% 13.2 2.4% 13.7 2.2% 給付費 53.8 11.2% 56.5 11.1% 58.5 10.5% 60.4 9.9% (参考)GDP 479.6 509.8 558 610.6年金の給付と負担の国民経済に対する大きさ
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一体改革の方向性
Ⅰ 未来への投資の強化
○産休期間中の社会保険料免除
年金関連4法での対応
Ⅱ 社会保障のセーフティ
ネットの拡充
○短時間労働者への社会保険適用拡大
○受給資格期間の短縮(25年→10年)
○遺族基礎年金の父子家庭への拡大
Ⅲ 貧困・格差対策の強化
Ⅴ 全員参加型社会の実現
○短時間労働者への社会保険適用拡大
(再掲)
○厚生年金と共済年金の一元化
Ⅳ 多様な働き方を支える社会
保障制度へ
○基礎年金国庫負担2分の1の恒久化
○年金額の特例水準の解消
Ⅵ 社会保障制度の安定財源
確保
社会保障・税一体改革の目指すものと年金関連4法での対応
○低所得高齢者・障害者等への福祉的
給付の創設
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■ 消費税率(国・地方)を、2014年4月より8%へ、2015年10月より10%へ段階的に引上げ ■ 消費税収の使い途は、国分については現在高齢者3経費(基礎年金、老人医療、介護)となっているが、 今後は、社会保障4経費(年金、医療、介護、子育て)に拡大 ■ 消費税の使途の明確化(消費税収の社会保障財源化) ■ 消費税収は、全て国民に還元し、官の肥大化には使わない (注) 現行分の地方消費税を除く。また、現行の基本的枠組みを変更しないことを前提とする。
+2.7兆円程度
+10.8兆円程度
○年金国庫負担2分の1 ‐(平成24年度・25年度の基礎年金国庫負担割合2分の1の 差額に係る費用を含む) ○後代への負担のつけ回しの軽減 ‐ 高齢化等に伴う増(自然増)や安定財源が確保できて いない既存の社会保障費 ○消費税引上げに伴う社会保障支出の増 ‐ 年金、診療報酬などの物価上昇に伴う増○
子ども・子育て支援の充実 ‐ 待機児童の解消(保育、放課後児童クラブの 量的拡充)など○医療・介護の充実
‐ 病床機能に応じた医療資源の集中投入(入院医 療の強化)、在宅医療・介護の充実(病院・施設 から地域、在宅へ)など○年金制度の改善
‐ 低所得高齢者・障害者等への福祉的給付、 受給資格期間の短縮など ・貧困・格差対策の強化 (低所得者対策等) ‐ 低所得者の保険料の軽減、総合合算制度など 1% 程度 4% 程度 2.9兆円程度 7.0兆円程度 0.8兆円程度 0.7兆円程度 ~1.6兆円弱程度 ~0.6兆円程度 上記のうち ~1.4兆円程度(再掲)社会保障の充実
社会保障の安定化
:今の社会保障制度を守る
消費税率
5%引上げによる社会保障制度の安定財源確保
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<改正内容>
○ 現行の年金法の基礎年金国庫負担については、税制の抜本的な改革により所要の安定財源
の確保が図られる年度として、『特定年度』を法律で定めることで、その年度以降、恒久的に基
礎年金国庫負担割合1/2 が達成されることになっている。
○ 今般の社会保障・税一体改革では、平成26年度からの消費税増税(8%)により得られる税収
を、基礎年金国庫負担1/2 の維持に充てることとしており、『特定年度』を『平成26年度』と定め
る改正を行う。
1/2
1/3 +272億円 約35.1% 約35.8%約36.5%
22年度 平成19年にかけ、基礎年金国庫負担割合を 従来の1/3から段階的に36.5%に引上げ 21年度 19・20年度 18年度 17年度 16年度 23年度 臨時財源 鉄建機構の剰 余金など 24年度 税制改革実施 1 2 1 3 震災復興 復興債 税制抜本改革に よる安定財源 臨時財源 財投特会の 剰余金 25年度 26年度 (特定年度)~
交付国債 (24年度) 年金特例公債 (つなぎ国債) (24・25年度)基礎年金国庫負担割合
2分の1の恒久化
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補足的給付金 83万/年 (年金収入+その他所得の合計) 月5000円×納付済月数480 を支給 (6.9万/月) 基礎年金満額 = 77万/年(6.4万/月) 77万/年 (6.4万/月) イメージ図 補足的給付金の支給範囲 ○ 所得の額が一定の基準(※)を下回る老齢基礎年金の受給者に、老齢年金生活者支援給付金(国民年金の 保険料納付済期間及び保険料免除期間を基礎)を支給。→ 対象者:約500万人 (※)住民税が家族全員非課税で、前年の年金収入+その他所得の合計額が老齢基礎年金満額(平成27年度で77万円)以下であること(政令事項) ① 基準額(月額5千円)に納付済期間(月数)/480を乗じて得た額の給付 ② 免除期間に対応して老齢基礎年金の1/6相当を基本とする給付 ○ 所得の逆転を生じさせないよう、上記の所得基準を上回る一定範囲の者に、上記①に準じる補足的老齢年金 生活者支援給付金(国民年金の保険料納付済期間を基礎)を支給。→ 対象者:約100万人 ○ 一定の障害基礎年金又は遺族基礎年金の受給者に、障害年金生活者支援給付金又は遺族年金生活者支 援給付金を支給(支給額:月額5千円(1級の障害基礎年金受給者は月額6.25千円))→対象者:約190万人 ○ 年金生活者支援給付金の支払事務は日本年金機構に委任することとし、年金と同様に2ヶ月毎に支給。 社会保障の安定財源の確保等を図る税制 の抜本的な改革を行うための消費税法の 一部を改正する等の法律附則第1条第2 号に掲げる規定の施行の日から施行す る。
施行期日 :
平成27年10月1日
低所得高齢者・障害者等への福祉的な給付
~年金生活者支援給付金の支給に関する法律~
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納付済期間 10年未満 10年以上 15年未満 15年以上 20年未満 20年以上 25年未満 計 割合 59% 19% 15% 6% 100% 40% <65歳以上の無年金者(約42万人)の納付済み期間の分布> ※ 端数処理のため合計が一致しない。
《無年金者の現状》
○ 無年金見込み者+無年金者:最大118万人。 ○ 無年金者(65歳以上のうち、今後保険料を納付しても年金を受給できない者):最大42万人。 ○ そのうち保険料納付済期間が10年以上の人は約17万人。○ 納付した保険料に応じた給付を行い、将来の無年金者の発生を抑えていくという視点から、老齢基
礎年金の受給資格期間を10年に短縮する。
○ 現在、無年金である高齢者に対しても、改正後の受給資格期間を満たす場合には、経過措置とし
て、施行日以降、保険料納付済期間等に応じた年金支給を行う。
○ 税制抜本改革の施行時期にあわせて施行(平成27年10月) 。
受給資格期間の短縮(
25年→10年)
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特例水準解消の意義 ○ 今の年金受給者の年金額を本来の水準に引き下げることで、年金財政の改善を図る。 ・現役世代(将来の受給者)の将来の年金額の確保につなげる。 ・世代間の公平を図る。 特例 24年度 25年度(10月~) 26年度 27年度 2.5% 本来 1.0% 1.0% 0.5% 1.0% + 1.0% + 0.5% <年金額の推移> <概念図> (仮に3年間物価・賃金が上昇も下落もしない場合) 2.5%
=
年月 基礎年金 厚生年金 (標準世帯) 平成24年4月~ 65,541円 230,940円 平成25年10月~ (▲1.0) 64,875円 (▲666円) 228,591円 (▲2,349円) 平成26年4月~ (▲1.0) 64,200円 (▲675円) 226,216円 (▲2,375円) 平成27年4月~ (▲0.5) 63,866円 (▲334円) 225,040円 (▲1,176円) ※ 物価・賃金が上昇した場合には、引下げ幅は縮小する。 ※ 仮に物価・賃金が上昇も下落もしないと仮定した場合のもの ○ 過去(平成11~13年)、特例法でマイナスの物価スライドを行わず、年金額を据え置き、その後も物価の 下落が続いたことなどにより、現在2.5%、本来の年金額より高い水準の年金額が支給されている。 ○ 特例水準の存在により、本来の給付水準に比べて毎年約1兆円の給付増となっており、過去の累計で、 約7兆円(基礎年金・厚生年金給付費の合計)、年金の過剰な給付があったと指摘されている。 ○ この特例水準について、早期に計画的な解消を図る観点から、平成25年度から平成27年度の3年間で 解消することとする。なお、平成25年度は10月から実施する。年金額の特例水準の解消
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① 上限を固定した上での保険料の引上げ 平成29(2017)年度以降の保険料水準の固定。 (保険料水準は、引上げ過程も含めて法律に明記) ・厚生年金 : 18.30%(労使折半) (平成16年10月から毎年0.354%引上げ) ・国民年金 : 16,900円※平成16年度価格 (平成17年4月から毎年280円引上げ) ③ 積立金の活用 概ね100年間で財政均衡を図る方式とし、財政均衡期間の終了時に給付費1年分程度の 積立金を保有することとして、積立金を活用し後世代の給付に充てる。 ② 基礎年金国庫負担の2分の1への引上げ 平成21年度以降、基礎年金給付費に対する国庫負担割合を2分の1とする。 ④ 財源の範囲内で給付水準を自動調整する仕組み(マクロ経済スライド)の導入 現役世代の人口減少とともに年金の給付水準を調整。標準的な年金の給付水準について、今後の少子高齢化の中でも、 年金を受給し始める時点で、現役サラリーマン世帯の平均所得の50%を上回る。 ※標準的な年金給付水準の現役サラリーマン世帯の平均所得に対する割合(所得代替率) 62.3%(2009年度)→ 50.1%(2038年度以降) ※平成21年財政検証結果 保 険 料 収 入 積 立 金 国 庫 負 担 年金額 現在の受給者 年金額 将来の受給者 ① ③ ② ④ 固定! 少子高齢化が進行しても、財源の 範囲内で給付費を賄えるよう、年 金額の価値を自動調整する仕組 み(マクロ経済スライド)を導入。 ※現在の保険料 : 厚生年金17.120%(平成25年9月~) 国民年金15,040円(平成25年4月~) ○ 現行の年金制度には、今後、更に急速に進行する少子高齢化を見据えて、将来にわたって、 制度を持続的で安心できるものとするための年金財政のフレームワークが導入されている。 平成24年「社会保障・税一体改革」に より消費税財源確保。 平成24年年金額の特例水準 の解消(法改正)により、 マクロ経済スライドが機能す る前提条件を整備。
現行の年金制度における長期的な財政の枠組み
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将来的な負担の水準を固定し、給付を自動調整して長期的に財政均衡する仕組みとしたことで、
対国民経済比での年金給付や保険料負担は一定の水準にとどまる。
→医療・介護のように対国民経済比で負担が増加するものとは課題の次元が異なる。
○限られた資金をどのように分配して社会的厚
生を高めるか。
○担い手を増やすなど、いかに前提に働きか
けていけるか。
○現在の高齢世代と未来の高齢世代との分配
→ マクロ経済スライドの見直し
○伸びる高齢期の間での分配
→ 高齢期の就労と年金受給の在り方
○高齢世代間での(低所得、高所得間の)分配
→ 高所得者の年金額の調整
<年金制度における対応>
・多様な働き方の実現を支える適用拡大
・第3号被保険者制度の見直し
・在職老齢年金の見直し
<年金制度外での対応>
・若年者雇用対策
・高齢者雇用対策
・少子化対策
・経済成長
<年金財政フレームに照らした課題の局面>
<平成16年改革による年金財政フレームの含意>
平成
16年改革の年金財政フレームに照らした
年金制度の課題の整理
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長期的な持続可能性を強固にし、セーフティネット機能を強化する改革に向けて
国民会議報告書で取り上げられた課題
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○ デフレ経済からの脱却を果たした後においても、実際の物価や賃金の変動度合いによっては、マクロ経済スライドによる調整が十分 に機能しないことが短期的に生じ得る。他方で、早期に年金水準の調整を進めた方が、将来の受給者の給付水準は相対的に高く維持。 ○ 仮に、将来再びデフレの状況が生じたとしても、年金水準の調整を計画的に進める観点から、マクロ経済スライドの在り方について検 討を行うことが必要。 ○ 基礎年金の調整期間が長期化し水準が低下する懸念に対し、基礎年金と報酬比例部分のバランスに関しての検討や、公的年金の 給付水準の調整を補う私的年金での対応への支援も合わせた検討が求められる。 ○ 被用者保険の適用拡大を進めていくことは、制度体系の選択の如何にかかわらず必要。適用拡大の努力を重ねることは三党の協議 の中でも共有されており、適用拡大の検討を引き続き継続していくことが重要。 ○ 2009年の財政検証で年金制度の持続可能性が確認。また、2025年までかけて厚生年金の支給開始年齢を引き上げている途上。直 ちに具体的な見直しを行う環境にはなく、中長期的な課題。 ○ この際には、雇用との接続や他の社会保障制度との整合性など、幅広い観点からの検討が必要となることから、検討作業について は速やかに開始しておく必要。 ○ 高齢化の進行や平均寿命の伸長に伴って、就労期間を伸ばし、より長く保険料を拠出してもらうことを通じて年金水準の確保を図る 改革が、多くの先進諸国で実施。日本の将来を展望しても、65歳平均余命は更に4年程度伸長し、高齢者の労働力率の上昇も必要。 ○ 2004年改革によって、将来の保険料率を固定し、固定された保険料率による資金投入額に給付総額が規定されているため、支給開 始年齢を変えても、長期的な年金給付総額は変わらない。 ○ したがって、今後、支給開始年齢の問題は、年金財政上の観点というよりは、一人一人の人生や社会全体の就労と非就労(引退)の バランスの問題として検討されるべき。生涯現役社会の実現を展望しつつ、高齢者の働き方と年金受給との組合せについて、他の先 進諸国で取り組まれている改革のねらいや具体的な内容も考慮して議論を進めていくことが必要。 ○ 世代内の再分配機能を強化する検討については、年金制度だけではなく、税制での対応、各種社会保障制度における保険料負担、 自己負担や標準報酬上限の在り方など、様々な方法を検討すべき。また、公的年金等控除を始めとした年金課税の在り方について見 直しを行っていくべき。 1 マクロ経済スライドの見直し 2 短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大 3 高齢期の就労と年金受給の在り方 4 高所得者の年金給付の見直し所得代替率= 厚生年金の標準的な年金額 被保険者の平均手取り収入 賃金上昇率で変動 賃金上昇率-スライド調整率で変動 (調整期間中) 時間 所 得 代 替 率 給付水準の調整により 所得代替率が低下。 調整期間 概ね100年後に十分な積立金を 保有できると判断される段階で スライドの調整終了。 <スライドの自動調整と所得代替率> 調整期間終了後は、 基本的には、 所得代替率は一定。 ○ スライドの自動調整を行う調整期間中は、現役男子被保険者の平均手取り収入に対する厚生年金の 標準的な年金額の割合(所得代替率)は低下していく。調整期間の終了後は、原則、一定となる。 ○ 現行のマクロ経済スライドの自動調整は『名目下限額』を下回らない範囲で行うものとされている。 スライド調整率 年金額の改定率 賃金(物価) 年金額の改定なし 賃金(物価) 実際の調整幅 年金額の改定率 賃金(物価) 調整なし 賃 金 ( 物 価 ) <ある程度、賃金・物価が上昇した場合> <賃金・物価の伸びが小さい場合> <賃金・物価が下落した場合> 【所得代替率について】 【名目下限について】 1 マクロ経済スライドについて
マクロ経済スライドの仕組み
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所 得 代 替 率 時間 : 早く発動したと きの給付水準 :遅く発動したと きの水準 A B C E F 早い方の 調整発動時期 D 【A~Dの期間】:現在の受給者 ・ 早く発動・・・給付水準 低 ・ 遅く発動・・・給付水準 高 【D~の期間】:将来の受給者(現在の現役世代や将来世代) ・ 早く発動・・・給付水準 高 ・ 遅く発動・・・給付水準 低 調整期間の違い = A~Dまで期間での 給付調整分 D~Fまでの期間での給付調整分
①
②
① ② 遅い方の 調整発動時期 早い方の 調整期間終了 遅い方の 調整期間終了 財政均衡 期間終了<マクロ経済スライドの発動時期の違いの影響イメージ>
○ マクロ経済スライドの仕組みについては、発動のタイミングが早ければ、早くからマクロ経済スライドにより 給付調整が行われるため、マクロ経済スライドの調整期間は早く終わる。 ○ 結果として、現在の受給者の給付水準は低くなり、将来の受給者の給付水準は高くなる。逆に言えば、 マクロ経済スライドの発動が遅ければ、現在の受給者の給付水準は、高く、将来の受給者は低くなる。 ※ 特例水準は、27年4月には解消されるため、遅くとも27年4月からマクロ経済スライドの発動は始まるが、物価 変動の程度によっては、マクロ経済スライドの発動が限定的になることは想定される。この場合には、マクロ経済 スライドの発動遅れと同様の効果をもたらす。マクロ経済スライドの発動時期の違いによる
最終所得代替率への影響
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≪改正内容≫ 現 行 ○週30時間以上 短時間労働者への適用拡大(平成28年10月~) ①週20時間以上 ②月額賃金8.8万円以上 (年収106万円以上) ③勤務期間1年以上 ④学生は適用除外 ⑤従業員 501人以上の企業(※) 対象者数:約25万人 3年以内に検討を 加え、その結果に 基づき、必要な措 置を講じる。 (法律に明記。) ≪影響緩和措置≫ (※)現行の適用基準で適用となる被保険者の数で算定。 ○ 短時間労働者など賃金が低い加入者が多く、その保険料負担が重い医療保険者に対し、その負担を軽減する観点か ら、賃金が低い加入者の後期支援金・介護納付金の負担について、被用者保険者間で広く分かち合う特例措置を導入 し、適用拡大によって生じる保険者の負担を緩和する。 ○ 被用者でありながら被用者保険の恩恵を受けられない非正規労働者に被用者保険を適用し、セーフティ ネットを強化することで、社会保険における「格差」を是正する。 ○ 社会保険制度における、働かない方が有利になるような仕組みを除去することで、特に女性の就業意欲を 促進して、今後の人口減少社会に備える。 ○ 社会保障・税一体改革の中で、3党協議による修正を経て法律が成立した。 2 被用者保険の適用拡大
短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大
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適用拡大のメリット=社会保険のセーフティネット機能をより強固にする (月収10万円のフリーターの例) 【 保 険 料 負 担 】 【 将 来 の 給 付 】 保険料 月約1.5万円 保険料 月約0.8万円 保険料 月約0.8万円 基礎年金 月約6.6万円 月約2.1万円 国民年金(第1号被保険者) 基礎年金 月約6.6万円 厚生年金 本 人 負 担 事 業 主 負 担 厚 生 年 金 適用拡大
負担減
給付増
(注1) 医療保険の場合も、健康保険への加入によって保険料が軽減されるメリットがある。 (注2) 第3号被保険者(被扶養配偶者)である専業主婦は、現在も保険料を負担していないので、負担軽減にはならない。 <現役時代> <引退後> ○ 所定労働時間が正社員の4分の3未満(週30時間未満)の者は、被用者であっても厚生年金・健康保険の 適用を受けていない。また、非正規労働者の増加等に伴い、国民年金制度は自営業者のための制度から、不 安定な被用者が多く加入する年金制度へと変化している。 ○ 働き方に中立的な制度を目指し、かつ、現在国民年金に加入している非正規労働者の将来の年金権を確立 するため、厚生年金適用事業所で使用される短時間労働者について、厚生年金の適用を拡大する。 ○ これと併せ、短時間労働者に対する健康保険の適用拡大を行う。健康保険に加入することにより、傷病手当 金、出産手当金を受けられるようになる。 《 適用拡大される短時間労働者の要件(対象者数:約25万人)(平成28年10月施行) 》 ①週20時間以上、②月額賃金8.8万円以上(年収106万円以上)、③勤務期間1年以上、④学生は適用除外、⑤従業員501人以上の企業短時間労働者に対する厚生年金・健康保険の適用拡大
~非正規労働者に対する社会保障の充実~
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○ 老齢厚生年金の支給開始年齢については、「定額部分」は、2001年度から2013年度までかけて60歳か ら65歳に既に引き上がっており、「報酬比例部分」は、今年度(2013年度)から2025年度までかけて段階 的に65歳に引き上げられることとなっている(女性の引上げスケジュールは5年遅れ)。 ○ また、支給開始年齢の引上げ等に対応するため、2004年の法改正で高年齢者雇用確保措置が義務化さ れ、2012年の法改正で、継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みが廃止された。 3 高齢期の就労と年金受給の在り方 ○ 65歳までの雇用を確保するた め、2006年から、65歳未満の定 年を定める企業には、以下の措 置のいずれかを取ることが義務 づけられている。 ① 定年の引上げ ② 継続雇用制度の導入 ③ 定年の定めの廃止 ○ 2013年4月以降は、継続雇用 制度の対象者を限定できる仕組 が廃止され定年後の雇用の希 望者全員が継続雇用制度の対 象となることとなった。 ※厚生年金(報酬比例部分)の受給開始 年齢に到達した以降の者を対象に基準 を利用できる経過措置あり。 《現行の支給開始年齢のスケジュール》 ~ 2 0 0 0 年 度 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 ( 報 酬 比 例 部 分 ) 老 齢 厚 生 年 金 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 ( 定 額 部 分 ) 老 齢 基 礎 年 金 6 0 歳 6 5 歳 2 0 0 1 年 度 ~ 2 0 0 3 年 度 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 6 0 歳 6 1 歳 6 5 歳 2 0 0 4 年 度 ~ 2 0 0 6 年 度 6 0 歳 6 2 歳 6 5 歳 2 0 0 7 年 度 ~ 2 0 0 9 年 度 6 0 歳 6 3 歳 6 5 歳 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 2 0 1 0 年 度 ~ 2 0 1 2 年 度 6 0 歳 6 4 歳 6 5 歳 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 2 0 1 3 年 度 6 0 歳 6 5 歳 報 酬 比 例 部 分 相 当 の 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 平 成 6 年 改 正 平 成 1 2 年 改 正 2 0 1 3 年 度 ~ 2 0 1 5 年 度 6 0 歳 6 5 歳 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 6 1 歳 2 0 1 6 年 度 ~ 2 0 1 8 年 度 6 0 歳 6 5 歳 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 6 2 歳 2 0 1 9 年 度 ~ 2 0 2 1 年 度 6 0 歳 6 5 歳 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 6 3 歳 2 0 2 2 年 度 ~ 2 0 2 4 年 度 6 0 歳 6 5 歳 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 6 4 歳 2 0 2 5 年 度 ~ 6 0 歳 6 5 歳 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 昭 和 1 6 年 4 月 1 日 以 前 に 生 ま れ た 人 ※ 男 性 の 場 合 昭 和 1 6 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 1 8 年 4 月 1 日 生 昭 和 1 8 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 2 0 年 4 月 1 日 生 昭 和 2 0 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 2 2 年 4 月 1 日 生 昭 和 2 2 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 2 4 年 4 月 1 日 生 昭 和 2 4 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 2 8 年 4 月 1 日 生 昭 和 2 8 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 3 0 年 4 月 1 日 生 昭 和 3 0 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 3 2 年 4 月 1 日 生 昭 和 3 2 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 3 4 年 4 月 1 日 生 昭 和 3 4 年 4 月 2 日 ~ 昭 和 3 6 年 4 月 1 日 生 昭 和 3 6 年 4 月 2 日 以 降 に 生 ま れ た 人 女 性 の 場 合 は 5 年 遅 れ 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 《高年齢者雇用確保措置》
支給開始年齢引上げのスケジュールと高年齢者雇用確保措置
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平均余命の伸長
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男 15.52年
女 18.94年
基礎年金創設時
(
1986年)
現
在
(
2012年)
人口推計の仮定
(
2060年、中位)
男 18.89年
女 23.82年
男 22.33年
女 27.72年
男 75.23年
女 80.93年
男 79.94年
女 86.41年
男 84.19年
女 90.93年
【65歳平均余命】
【平均寿命】
+3.37年
+4.88年
+3.44年
+3.90年
+4.71年
+5.48年
+4.25年
+4.52年
労働力人口と労働力率の見通し (資料出所)2010年実績値は総務省「労働力調査」(平成22年(新)基準人口による補間補正値から算出)、 2020年及び2030年は(独)労働政策研究・研修機構推計 (注)推計は、(独)労働政策研究・研修機構が、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口 (平成24年1月推計):出生中位・死亡中位推計」を用いて行ったもの 6632 6186 5678 6498 6255 56.5 54.3 59.7 59.3 59.8 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 5400 5600 5800 6000 6200 6400 6600 6800 7000 2010年(実績値) 2020年 2030年 (万人) (%) 労働力率(右目盛り) (経済成長と労働参加が適切に進むケース) (経済成長と労働参加が適切に進まないケース) 労働力人口(左目盛り) (経済成長と労働参加が 適切に進むケース) (経済成長と労働 参加が適切に 進まないケース) ○ 経済成長と労働参加が適切に進むケースでは、労働力率(労働力人口/15歳以上人口)は、現在の水準 をほぼ維持するが、適切に進まないケースでは労働力率が大きく低下する。 ○ 労働力率を現在の水準に維持するためには、若者、女性、高齢者など働くことができる人全ての就労促進 を図っていくことが必要である。なお、経済成長と労働参加が適切に進むケースでは、60歳台後半の男性の 労働力率に着目すれば、48.7%→65.0%に上昇すると推計されている。 (資料出所) ・2010年までの実績値は総務省「労働力調査」(2010年は平成22年(新)基準人口による補間補正値から算出)、 ・2020年及び2030年は(独)労働政策研究・研修機構推計 年齢階級別労働力率の推移と見通し <経済成長と労働参加が適切に進むケース> 実績 推計 (労働者数) 2010年 2020年 2030年 2010年(実績) 2030年(推計) 男 性 25~29歳 93.6% 94.4% 96.3% 325万人 271万人 30~34歳 96.0% 96.7% 97.3% 391万人 296万人 35~39歳 97.0% 97.4% 98.0% 461万人 304万人 40~44歳 96.8% 97.2% 98.0% 410万人 318万人 60~64歳 75.8% 85.3% 91.7% 346万人 355万人 65~69歳 48.7% 56.9% 65.0% 184万人 225万人 70~74歳 29.7% 33.9% 38.9% 95万人 121万人 女 性 25~29歳 77.1% 80.4% 84.8% 263万人 228万人 30~34歳 67.6% 74.8% 81.2% 266万人 233万人 35~39歳 66.0% 73.1% 78.6% 304万人 229万人 40~44歳 71.4% 77.0% 79.7% 295万人 247万人 60~64歳 45.6% 50.4% 54.5% 223万人 222万人 65~69歳 27.3% 33.3% 36.4% 116万人 137万人 70~74歳 16.0% 21.1% 23.3% 60万人 82万人
労働力需給推計(
2012年8月)について
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○ 低所得者等への加算の導入と合わせて、世代内及び世代間の公平を図る観点から、高所得の基礎年金受給者の老齢基 礎年金額について、国庫負担相当額を対象とした支給停止を行う。 ○ 老齢基礎年金受給者について、所得550万円(年収850万円相当)を超える場合に、老齢基礎年金額の一部の支給停止を 開始し、所得950万円(年収1300万円相当)以上の者については、老齢基礎年金額の半額(最大3.2万円)を支給停止する。 (注1) 所得550万円(年収850万円) :標準報酬の上位約10%に当たる収入(老齢年金受給権者のうち、上位約0.9%に当たる年収) 所得950万円(年収1300万円) :標準報酬の上位約2%に当たる収入 (老齢年金受給権者のうち、上位約0.3%に当たる年収) (注2) 具体的な範囲は政令で定める予定。 ○ 税制抜本改革の施行時期にあわせて施行(平成27年10月)。 老齢基礎年金 6.4万円 (満額) 3.2万円 (満額の場 合の国庫負 担相当額) 所得550万円 (年収850万円) 所得950万円 (年収1300万円) 支給停止 (支給停止のイメージ) 所得550万円未満の者(老齢年金受給者の約99%)については、 支給停止は行わない。 0.6% (約16.2万人) 0.3% (約8.1万人) ○ 政府提出の年金機能強化法案に盛り込まれていた『高所得者に対する年金額の調整』は、衆議院の修正 で削除。成立した法律の附則で、検討規定が追加されている。
高所得者に対する年金額の調整
4 高所得者の年金給付の在り方について <政府原案に盛り込まれ、削除された内容> <成立した法律の附則の検討規定> ○ 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律(平成24年法律第62号) 附則第2条の3 高額所得による老齢基礎年金の支給停止については、引き続き検討が加えられるものとする。32
年金部会 経済前提・積立金運用 に関する専門委員会 関連する動き 将来 人口推計 経済見通し/ 中長期試算 労働力の 需給推計 公的・準公的 資金有識者会議 10月 11月 12月 1月 以降 第15回 雇用政策 研究会に合 わせて、日 本再興戦 略を踏まえ た労働力需 給推計を実 施予定 検証作業 第13回専門委員会 経済前提のとりまとめ 検証結果の報告 ※月1回程度の開催 経済前提の報告① 経済前提の報告② ※ 26年1月を 目途でとり まとめの予 定。