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今後のインターベンション治療の発展に望まれること

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Academic year: 2021

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日本小児循環器学会雑誌 14巻5号 654〜655頁(1998年)

<Editorial Comment>

今後のインターベンション治療の発展に望まれること

久留米大学小児科 橋野かの子

 小児におけるインターベンション治療も,成人と同じく,近年日ざましい発展を遂げている.中でも,動脈 管開存症はその対象となって久しく,1967年のPorstmannの報告1)に始まり,現在ではコイルによる閉鎖が可 能となってきている.しかし,現在使用されているdeviceにも,各々に問題点が存在し,その残存短絡や引き 起こした合併症に対する処置や治療も今後の重要な課題である.

 1987年の報告2)以来,Rashkind deviceは主に動脈管に対する閉鎖栓として使用されてきた.このdeviceの 特徴はPorstmann閉鎖術に比べると大腿動脈,大腿静脈の損傷が少なく,アプローチも大腿静脈から出来,乳 幼児の症例でも閉鎖が可能である.しかし,左肺動脈狭窄,残存短絡の確率が高いなどの合併症,問題点も持っ ている.これは技術やdiviceの問題のみでなく,対象の動脈管の形態,大きさなどの個体差も影響すると考え られる.その中の残存短絡に対しては,新たにdiviceの追加を行い完全閉塞が試みられている.初期はRash−

kind diviceの追加が報告3)され,1995年にHijazi等がコイルの追加を行い有効であったと報告4)している.し かし,追加閉鎖を行っても左肺動脈狭窄,溶血の問題は残存する場合がある.さらに追加するコイルがRash−

kind diviceに絡まり緊急手術を要した報告5)6)のように手技等の問題が発生する可能性もある.同様の問題は コイル閉鎖術後の残存短絡に対しても起こり得る.インターベンションの発展に伴い,動脈管開存症はイン ターベンション治療においても高い治療成績が得られるようになってきている.今後,孤発性の動脈管開存症 は美容,治療費の面からも低出生体重児,一部の窓状の形態を有する動脈管開存症をのぞきインターベンショ ンが治療の中心となり得る疾患と思われる.ただし,その治療は残存短絡を残すことで感染性心内膜炎の危険 性や溶血の発生する可能性がある.そのため,肺動脈弁狭窄症や,危急的大動脈弁狭窄症のような段階的イン

ターベンション治療ではなく,合併症無く,一期的に根治してしまうことが重要である.

 近年,動脈管開存症に対するインターベンション治療の報告は,コイル閉鎖術が中心である.これは,決し てコイルが万能というわけではない.動脈管のように流速が早く,形態も多種多様なものには一種類のdivice で,すべての症例への対応は難しい.新たなdeviceが開発され,動脈管開存症の治療に試みられており7)8),そ の効果も期待される.

 今後,動脈管開存症がインターベンションによる一期的根治術が確立されるためにも,より良いdiviceの開 発もその適応などの検討が必要である.

       文  献

1)POrStmann W, Wierny L, Warnke H:ClOSUre Of perSiStent dUCtUS arteriOSUS WithOUt thOraCOtOI−ny. ThOraX−

  chirurgie 1967;15:199 201

2)Rashkind WJ, Mullins CE, Hellenbrand WE, Tait MA:Nonsrgical closure of patent ductus arteriosus:

  Clinical application of the Rashkind PDA Occluder System. Circulation 1987;75:583 592

3)Hosking MC, Benson LN, Musewe N, Freedom RM:Reocclusion for persistent shunting after catheter   placement the Rashkind patent ductus arteriosus occluder. Can J Cardiol l989;7:340 342

4)Hijazi ZM, Geggel RL, Al−Fadley F:Transcathetr closure of residual patent ductus arteriosus shunting after   the Rashkind occluder device using single or multiple Gianturco coils. Catheterization Cardiovascular   Diagnosis 1995;36:255−258

5)朝野晴彦,許 俊鋭,常本 實,横手祐二,尾本良三,小池一行,小林俊樹,新井克己:ラシュキント法後遺残短絡   に対するコイル塞栓術中のトラブルによる肺動脈内遺残コイル摘出とPDA閉塞術.日小循誌 1995;11:288

6)小池一行,小林俊樹,新井克己,石井佐織,許 俊鋭,朝野晴彦,常本 實,尾本良三:Gianturco Coilを用いた   動脈管開存閉鎖術一各種アプローチとその問題点一.日小循誌 1995;11:289

7)Zahn EM, Justiniano AJ:Transcathter closure of patent ductus arteiosus using Gianturco−Grifka vascular   device. Catheterization Cardiovascular Diagnosis 1998;44:110

Presented by Medical*Online

(2)

日小循誌 14(5),1998 655−(63)

8)Masura J, Walsh KP, Thanopoulous B, Chan C, Bass J, Hijazi ZM:

  large・size patent ductus arteriosus using the new Amplazer Duct Occluder   JAm Coll Cardiol 1998;31:878−−882

Catheter closure of moderate−to Immediate and short−term results.

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