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MUSE信号の伝送路ひずみに対するディジタル波形等化システムに関する研究

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Academic year: 2021

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Title

MUSE信号の伝送路ひずみに対するディジタル波形等化シ

ステムに関する研究( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

伊藤, 修朗

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第025号

Issue Date

1995-03-24

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/1746

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名(本籍) 学位の種類 学位記番号 学位授与年月日 専 攻 学位論文題目 伊 藤 修′朗(愛知県) 博 士(工学) 甲第 25 号 平成 7 年 3 月 24 日 電子情報システムエ学専攻 MUSE信号の伝送路ひずみに対するディジタル波形等化システムに 関する研究 学位論文書杢委員 (主査)教 授 横 川 泉 二 (副査)教 授 中 村 隆 教 授 田 嘉津夫 論文内容の要旨 映像、音声、データ等の情報を伝送する際、送信点からの情報がひずみの無い状態で愛情点に 伝達されることが望ましいが、実際の伝送においては伝送系固有の線形ひずみのほか、倍号の反 射によるエコー、非線形ひずみ等により受信点における信号蔽形が劣化する。そこで、このよう な伝送路のひずみによる波形劣化をできるかぎり小さくするための波形等化処理が必要である。 一般に、ベースバンドの信号は送信側で振幅変銅、周波数変翻等の変調をかけてから伝送され る。この被変調波の周波数はベースバンド信号の周波数に比較して高くなるため、このような信 号に対してディジタルの披形等化処理をすることはディジタル回路の動作周波数から困#となる 場合が多く、特に映像信号の場合はベースバンド信号帯域そのものが広帯域であるためさらに困 難である。このような伝送系に対しては、一般にベースバンド信号復調後に波形等化処理を行な う必要があり、ハイビジョン用の汲形等化羊もその代表的なものである。ところが、このような 波形等化処理を行なっても変嗣方式によっては必ずしも波形ひずみが改善されないことが指摘さ れている。 そこで、本研究では初めに、伝送路で発生するひずみはエコーの多重の形に等価変換できるこ とから、エコーに対する対策をすれば全ての線形ひずみに対応することができることを示してい る。また、伝送系の特性の変化に応じて適応等化フィルタのタップ係敢を決定する適応等化アル ゴリズムについても検討を行い、回路規模縮小と等化収束特性の向上を両立させた畳み込み塑L MS法を新しく提案している。 次に、ハイビジョン用のMUSE信号について、伝送路でのエコーひずみが復調後の借号波形 に及ぼす影響を解析し、それをMUSE信号中に多重されているⅤIT信号と呼ばれるトレーニ ング信号を用いて波形等化処理する新しいディジタル波形等化システムを検討している。その結 果、AM伝送路でのひずみは線形ひずみであり、ⅤIT信号に発生するひずみ情報に基づき、従 来のトランスパーサルフィルタで等化処理ができることを明らかにしている。さらに、遅延時間 の比較的大きなエコーひずみに対しても有効に動作する適応型波形等化半を開発し、その特性を 計算機シミュレーションおよび実際のCATV網を用いた実験に一よって確かめている。また、そ の適応型波形等化半の演算精度についても換討を行い、その結果に基づいてMUSE信号用の波 形等化LSIを開発している。 一方、FM伝送路での解析では伝送路のエコーひずみが復調後に非線形なひずみとなって現わ れ、特にⅤIT信号やステップ状に変化する信号部分で顕著であることを理論的に明らかにして いる。そのため、AM伝送路で用いた適応波形等化券で等化を行なっても必ずしも映像が改善さ れないことを示し、実数によっても確かめている。そこで、FM伝送路で発生した非線形なひず みを等化するために、VIT信号の他に新たにステップ状のトレーニング信号をMUSE信号に 付加し、そのひずみ成分を受信側で観測することにより、等化すべき非線形関数を抽出する方法 を考案している。そして、それを用いて非線形ひずみを除去する新しい適応汲形等化システムを

提案している。この提案したシステムについて専化シミュレーションと実数を行い、FM伝送路

のエコーに対しても良好な波形等化が行なわれることを確認している。

(3)

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論文審査の結果の要旨

この論文ではMUSE信号(Multiple Sub-N.yquist Sampling Enc。ding)が伝送路で受けるひずみに対し、初めにそのひずみの内容を解析し、次にそ のひずみを除去するためのディジタル波形等化システムの開発についてまとめている。MUSE 信号は最近になって試験放送が開始されたハイビジョンに用いられている信号で、ハイビジョン のように高精細度の映像信号では広い周波数帯域が必要になるため帯域圧縮を施した信号である 。このMUSE信号の中にはひずみを検出するためのトレーニング用のインパルス状の信号も含 まれており、これは既知の波形であるから、これを伝送することでひずみを検出することができ る。そして、この検出されたひずみを波形等化器で除去する仕組みとなっている。この論文では そのための最適な波形等化アルゴリズムを提案し、そのLSIも開発している。実際に、振幅変 調を用いた信号の伝送路のエコーひずみを除く場合に対して適切に動作し、かなり厳しいひずみ を受けてもそれを除くことができることを計算機によるシミュレーションおよぴCATV網によ る実験で確認している。次に、MUSE信号の周波数変調を用いた伝送路で、エコーによって受 けるひずみを前述の波形等化券では除去できない場合があるので、その原因を初めて理論的に明 らかにしている。そのひずみは振幅変調の伝送路の場合と異なり非線形ひず卑であり、これを除 くために新しい波形等化羊を考案している。それは非線形ひずみの内容を知るために、もう一つ のトレーニング信号としてステップ状の信号を新たにMUSE信号の中に付加し、受信側でこれ を検出して波形等化をしようとするものである。この波形等化システムについての計算機シミュ

}-ションと実数を行い、非線形な波形ひずみについても新しい等化システムにより除くことが

できることを実証している。このように、著者はMuSE信号の波形ひずみの解析とその対策に っいて4編の論文を学術雑誌に発表しており、学術的に大きな貢献をしていると判定した。よっ て、この学位論文は合格と恵める。

(4)

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論文審査の結果の要旨

この論文ではMUSE信号(Multiple Sub-N.yquist Sampling Enc。ding)が伝送路で受けるひずみに対し、初めにそのひずみの内容を解析し、次にそ のひずみを除去するためのディジタル波形等化システムの開発についてまとめている。MUSE 信号は最近になって試験放送が開始されたハイビジョンに用いられている信号で、ハイビジョン のように高精細度の映像信号では広い周波数帯域が必要になるため帯域圧縮を施した信号である 。このMUSE信号の中にはひずみを検出するためのトレーニング用のインパルス状の信号も含 まれており、これは既知の波形であるから、これを伝送することでひずみを検出することができ る。そして、この検出されたひずみを波形等化器で除去する仕組みとなっている。この論文では そのための最適な波形等化アルゴリズムを提案し、そのLSIも開発している。実際に、振幅変 調を用いた信号の伝送路のエコーひずみを除く場合に対して適切に動作し、かなり厳しいひずみ を受けてもそれを除くことができることを計算機によるシミュレーションおよぴCATV網によ る実験で確認している。次に、MUSE信号の周波数変調を用いた伝送路で、エコーによって受 けるひずみを前述の波形等化券では除去できない場合があるので、その原因を初めて理論的に明 らかにしている。そのひずみは振幅変調の伝送路の場合と異なり非線形ひず卑であり、これを除 くために新しい波形等化羊を考案している。それは非線形ひずみの内容を知るために、もう一つ のトレーニング信号としてステップ状の信号を新たにMUSE信号の中に付加し、受信側でこれ を検出して波形等化をしようとするものである。この波形等化システムについての計算機シミュ

}-ションと実数を行い、非線形な波形ひずみについても新しい等化システムにより除くことが

できることを実証している。このように、著者はMuSE信号の波形ひずみの解析とその対策に っいて4編の論文を学術雑誌に発表しており、学術的に大きな貢献をしていると判定した。よっ て、この学位論文は合格と恵める。

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