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小児気管支喘息に対して漢方治療が奏効した2症例

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Academic year: 2021

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75        佐藤  弘・森  治樹  3.小児気管支喘息に対して漢方治療が奏効した2症例        (第二病院小児科)本城美智恵・村上 理子・橋本 景子・        橋本 節子・村田 光範 特別講演       (司会) 佐藤  弘  西洋医学の立場から見た漢方治療の現況       (大阪医大第一内科教授)大澤 仲昭        当番世話人 佐藤  弘  1.当科・針治療外来の現況について     (耳鼻咽喉科)       永末 裕子・代田 文彦・石井 哲夫  当科外来では,主に薬物治療に抵抗する難治性めま い患者と,治癒の遷延している顔面神経麻痺患者とを 対象に針治療を行っている.治療方法は,めまいに対 しては,頭頚部領域に圧痛点を求め,圧痛の強い順に 左右側からそれぞれ2点ずつ合計4点を治療点として いる.顔面神経麻痺に対しては,古典的に顔面神経麻 痺の経穴といわれる6点と,口角の上下および患側の 手に合谷と呼ばれる経穴を加えた9点を治療点とし て,2点ずつを組み合わせて15分通電し,極性を変え て5分,全部で20分間通電刺激を行う方法をとってい る.  今回当科での針治療をとり入れた顔面神経麻痺新鮮 例の治療法につき検討した結果,完全治癒率はベル麻 痺89.2%,ハント症候群63。6%と比較的好成績が得ら れ,針治療は,麻痺の治癒を早め,麻痺の改善に対し ては,有効であることが示唆されるが,後遺症の発現 に対する予防効果,および治療効果は認められなかっ たことを報告する.  2.高齢者に対する漢方治療の経験例     (第二病院内科2)       庄野 紀子・久米 由美・三森 功子・       佐藤  弘・森  治樹  われわれは漢方治療が奏効したと思われる高齢者3 例の報告を行った.  症例1:80歳女.主訴は寝汗,体重減少.補中益気 湯投与により寝汗の消失,兎糞様便の改善など全身状 態はすこぶる快調となる.他にT.Chol低下, HDLC 上昇傾向を認めた.  症例2:80歳女.主訴は咳,微熱.喘息の診断の下 にβ刺激剤投与後副作用出現.虚証であることから, 補中益気湯+二二姜味辛夏山湯を基本に人参湯を就寝 前投与.睡眠が良好となり,喘息発作,咳も治まって いる.  症例3:82歳女.主訴は下腿の冷え.小腹不仁およ び下腿に浮腫を認める.下焦の虚と考え,八二地黄丸 投与,投与後徐々に自覚症状消失.しかし経過中消化 器症状出現.八三地黄丸の副作用と考えたが主訴に対 し効果を認めたため転即せず六君子湯を併用し症状の 消失をはかった.漢方薬は多方面の薬効が期待でぎ, 作用も穏やかであり,高齢者に試みて良い薬剤と考え られる.  3.小児気管支喘息に対して漢方治療が奏効した2 症例     (第二病院小児科)       本城美智恵・村上 理子・橋本 景子・       橋本 節子・村田 光範  小児気管支喘息児で入院をくり返す重症例2例に適 した漢方製剤を使用し臨床症状の軽減を認めたので報 告する.  症例1:4歳男子.2歳より6回の入院をくり返し ていて,心理面での影響もでていたので柴朴湯3g分2 で投与を開始した.その後,咳はごく時々でるものの 発作はなく非常に良好な経過を示している.

 症例2:3歳6ヵ月男児.1歳11ヵ月より5回の入

院をくり返していて,慢性副鼻腔炎の診断もうけてい た.小肥竜門6g分2で投与を開始した後,鼻症状が 徐々におちつき喘息発作も消失した.使用6カ,月目の 今秋小発作が2回のみあったが,中∼大発作はおこし ていない.  通常の喘息治療のみで軽快しない重症例でも,漢方 製剤投与により良好な臨床経過をとり外来治療のみで すごせるようになった症例を報告した. 一171一

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