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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2021

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(1)

50才以下で発症した糖尿病患者におけるミトコンド リア遺伝子変異陽性者と抗GAD抗体陽性者の頻度及 び臨床像に関する研究

著者 北谷 真子

著者別名 Kitatani, Masako

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成12年7月

発行年 2000‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15521

(2)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

医博甲第1375号 平成11年5月31日 北谷真子

50才以下で発症した糖尿病患者におけるミトコンドリア遺伝子変異陽性者と抗GAD抗体 陽性者の頻度及び臨床像に関する研究

論文審査委員 主査 副査

教授 教授 教授

馬小山 渕宏

林健一 本博

内容の要旨及び審査の結果の要旨

従来,糖尿病は1985年のWHO分類に従いインスリン依存型糖尿病(insulm-dependentdiabetes mellitus,IDDM)とインスリン非依存型糖尿病(non-insulin-dependentdiabetesmellitus,NIDDM)に分類され ていたが,遺伝学的,免疫学的に両型いずれの型にも判別できる症例が認められることも少なくなく,病型分類に混 乱をきたすようになってきた。1997年に米国糖尿病学会では成因論に主点をおいた糖尿病の新分類を発表し,日本糖 尿病学会もこれを支持している。本研究では,環境因子の関与が少ないと考えられる比較的若年(50才以下)で発症 した糖尿病患者120名を対象に,インスリン分泌不全から糖尿病をひきおこすと考えられているミトコンドリアDNA のtRNALeu(UUR)領域の塩基番号3243のAからGへの点変異(3243変異)と,IDDMの診断及び予知指標として 有用とされる抗GAD抗体の陽性率を調べ,それらの比較的若年発症糖尿病の発症への関与と臨床像を検討し,以下

の結果を得た。

1.3243変異陽性者が4例(3.3%),抗GAD抗体陽性者が10例(8.3%)検出された。両者の合併例は今回の検討で は存在せず,それぞれ糖尿病発症の独立した寄与因子と考えられた。

2.3243変異陽性者は平均体容量指数(bodymassindex,BMI)が低く,難聴を有する傾向があった。

3.抗GAD抗体陽性者10例中臨床的にIDDMと診断された者は7例で,インスリン治療者は8例であった。本抗体 陽性者でインスリン依存度は高いと考えられた。

4.抗GAD抗体陽性者10例中4例に抗甲状腺抗体が認められた。抗GAD抗体陽性者においては他の自己抗体や自己

免疫疾患の合併の検索が必要と考えられた。

以上より120例中両陽性者が14例,約12%であり一般臨床の場においても特に比較的若年発症糖尿病患者では両陽 性率は高いと考えられた。分子遺伝学や免疫学による医学研究の発展にともない糖尿病を成因論的に分類する動きが みられる中で,本研究において糖尿病の成因を部分的に解明したことは,糖尿病成因分類の第一段階として価値ある

研究と評価された。

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