藤 井 哲*(編)
前口上
この『論叢』に「月報を読む」と題する書誌を投稿するため資料蒐集をして いて,合冊になった月報や出版社が全号を複製した合本版に遭遇することが 時々ある.また,月報から特定の記事を転載した編集本も見掛ける.筆者は月 報を文壇や出版界絡みの雑報も扱き混ぜた〝福袋〟とも恃んでいるが,ほとん どの月報1が読み捨てられることを見込んだような用紙に印刷して重ねて二つ 折りにするだけなので,図書館も積極的にその所蔵状況を OPAC に書き込ま ない傾向にあるようである.故に図書館で所蔵を確認したり閲覧するのが難し い.そもそも月報の号は配本順に振られるものであり,本体巻の方は巻順に発 行されないのが普通である.しかも本体巻の配本順は往々にして追跡し難いか ら,号を頼りに目的の月報に辿り着くには一苦労を要する.再版になれば月報
* 福岡大学名誉教授
1 月報といっても挿み込まれる先が毎月刊行とは限らないので付(附)録,通信,研究,
栞など多様な名称が用いられているが,本稿では便宜上〝月報〟で統一する.もちろん 月刊の PR 誌や月例業務報告の類は本稿の対象に含めていない.
【研究ノート】
月報を読む(7):
集成された月報についての目録
(Browsing Inserted Leafl ets (7):
A List of their Reprinted or Re-edited Collections)
号=巻と揃えられることも多いが,その際は月報の号が本体の巻次に合わせら れて初出情報が曖昧にされてしまう.それだけではない.本体巻を取り寄せて も本来の月報が挿み込まれている保証はない.別の号が居座っていたり数頁が 行方不明になっていたりと,何かと気を許せないのである.
恐らくそれで敬遠されてきたであろう月報だが,本体巻に活字化されないだ けに多様な背景を持つ執筆者たちが文壇の機微に触れる情報や硬軟の楽屋落ち にも言及して,物見高い読者の好奇心に訴えるのである.それだけに資料的価 値も侮り難い月報を書誌的に掌握する難しさについては「月報を読む」の各回 で触れてきた通りである.であればこそ全号を適切な管理の下に綴じた合本が あれば,月報も親しみ易く身近な(散歩ならぬ)散読の対象になり得よう.寝っ 転がって無造作に開いても空中分解する心配はないし,連載記事も綴じられた 順序で読み進められる.引用するにしても信頼できる典拠として汎用性を見込 めよう.
月報の合本版は,既刊の全集がセット販売されたり新版の予約が募集された りするタイミングで販売促進用の〝特典〟として制作されることが多く,
ISBN が振られないのが普通である.したがって出版目録には並ばず書店も受 注しないから,いわゆる〝灰色文献〟になってしまう.それでも堂々の一冊を なしていれば図書館は合本を OPAC に採録するはずであり,利用者も合本の 所蔵先を捜し出し易くなる.図書館の ILL(相互貸借制度)を利用して数日の うちに現物を手にできよう.あるいは合本化の実績が情報として流布されてい れば,例えばネットの〝日本の古本屋〟から(端本なみの破格で)購入できる かもしれない.筆者も「月報を読む 」を執筆しながらそうした邂逅を度々経験 してきたので,その収穫を本稿で「目録」に仕立てて,月報を拾い読みする簡 便な手段として合本版を紹介することにした.
合本は単行本として市販されることが稀なので,入手を思い立っても(やは り)一通り以上の苦労を要することになる.例えば CiNii(国立情報学研究所
の学術情報データベース)〜〝日本の古本屋〟〜日本近代文学館等の各地の図 書館でデータベースの検索を繰り返す覚悟が必須になる.筆者は『国立国会図 書館所蔵全集月報・付録類目録』(1996)のような書誌を座右にしてはいるが,
国会図書館の OPAC が記載するのは,欠号を残したまま所蔵月報を製本した 合冊がほとんどで,出版社が制作した全号揃いの合本は少数に過ぎない.両タ イプの区別はなされていないから,どこからか傍証を得ておかないと幻の合本 を捜し回る無駄をさせられる.2 そこで,本稿のような細やかな「目録」にも 傍証の一端としての出番が回って来ようというものである.
併せて,忽せにできない事例としてこの際に付言しておきたい.かつての読 者が個人的に月報を製本して慈しんできた合冊本の存在であり,その目印とし ては奥付が無い.3 月報の登場から一世紀に及ぶ歴史を潜り抜けながらも散逸 し易い月報を原本で保存してくれた文化財であるばかりか,装幀に前所有者の 趣味が窺えれば親近感も募るので,筆者は古書市場に見掛けると積極的に購入 してきた.然は然りながら,私製の合冊本であるから,後刷や別版の月報が紛 れ込んでいないか,全号全頁が揃っているか,号順あるいは巻順の綴じ方が適 切だったかといったチェックを欠かせない.しかも当然のこと一品物なので,
本稿のように汎用性を前提とする書誌では記述の対象に含められなかった.4 いっぽう,過去の月報から特定の記事を抽出し転載した編集本は出版社や執 筆者自身により(おそらく頻繁に)試みられており,月報に代わるハンディな 読み物になってくれよう.ところが,月報との繋がりを明らかにする書名は〝二 番煎じ〟を連想させるのか,出版社はそれらしい書名を付けない傾向にあり,
2 CiNii の巻建て表示には〝月報〟と併記されている場合があって,合本版月報巻の存在 を意識し期待する切っ掛けにはなる.
3 出版社製の合本なら奥付があると思ってもそうとは限らず,特に並製仕上げの合本な どでは奥付を欠く傾向もあって,しばしば迷わされる.
4 古書目録でも合本版か私製の合冊かの表示が不明瞭な傾向にあり,出品店に問い合わ せるのも一法であろう.
あるいは執筆者が自著の一部に組み込むこともあって,〝隠れ転載本〟は多方 面に潜伏しているはずである.しかしそれらの炙り出しには周辺文献を博捜す る地道な努力も必要で5,本稿ではこれまでに得られた収穫に限って取り敢えず 記述しておくことにした.
凡例
○ 月報が添えられた本体巻の初回配本年月の順に立項したが,発行日には拘 らなかった.6
○ 【文献番号】は,西暦年の下 3 桁+月(10 〜 12 月は X 〜 Z)+重複を避ける 識別用数字からなる.
○ 和暦は,換算にストレスが掛かるので,できるだけ西暦に変換している.
○ 【複】(=複製の合本),【原】(=原資料の合冊)あるいは【編】(=新組み による編集本)で始まる行で,編者名,(ほんの参考程度に)頒価,綴じ方
(月報号順か本体巻順か)等集成版の書誌的概略を記述する.また未見の資 料については,*印を付して情報を既存書誌に頼った.
○ ページとも記しながら,特定の箇所を指す場合は pp. 00-00,累計頁数の意 味なら 00 頁と表記の区別もした.
月 報 集 成 目 録
【926Z1】 『現代日本文學全集』 正編 37 巻+續編 25 巻+別巻 1 改造社 1926 年 12 月
〜 31 年 12 月. 予約を 40 〜 50 万件も集めて〝圓本〟ブームを起こし,今だ古書市場 に散見される.第 2 回配本分から月報が挿み込まれ,〝月報〟を出版界に定着させるこ とになった. 【付記】:「月報を読む:序論」(pp. 14-15).
5 例えば,【94961】の月報から「別のかたち」で転載された先についての調査を,筆者(藤 井)は怠ったままでいる.
6 月報は本体巻とは別工程で制作されるようで,月報刊記と本体巻の奥付では発行日が 一致しない場合が散見されるため.
【複】:青山毅(編) 『昭和期文学・思想文献資料集成第 5 輯:改造社文学月報』 五 月書房 1990 年 6 月 税別 48,000 円 pp. 1-592. 全 60 冊の月報が号順(≠巻順)
に複製されており,月報執筆者名索引,「巻別配本順と刊行年月日」,山領健二「『改 造社文学月報』とその続ママ者」を併載(pp. 593-601)する. 【参考】:青山毅 『文学全 集の研究』 明治書院 1990 年 5 月 pp. 3-35. 月報細目を提供する.
【92731】 『世界文學全集』 第Ⅰ期 38 巻+第Ⅱ期 19 巻 新潮社 1927 年 3 月〜 32 年 8 月.
予約数 58 万の大ヒット企画. やはり第 2 回配本から月報が挿み込まれた. 【付記】:「月 報を読む:序論」(pp. 18-19).
【複】:青山毅(編) 『昭和期文学・思想文献資料集成第 4 輯:世界文学月報』 五月 書房 1990 年 4 月 税別 48,000 円 pp. 1-381. 全 56 冊の月報と周辺資料を号順
(≠巻順)に複製し,青山「新潮社円本『世界文学全集』について」を併載(pp.
383-388). 【参考】:青山毅 『文学全集の研究』 明治書院 1990 年 5 月 pp. 119-151.
月報細目あり.
【92761】 『世界戯曲全集』 40 巻+別巻 1 近代社→世界戯曲全集刊行會 1927 年 6 月
〜 30 年 11 月. 【92762】と競合したが,作品収録の範囲が全時代に及んだ. 【付記】:「月 報を読む:序論」(pp. 20-21).
【複】:青山毅(編) 『昭和期文学・思想文献資料集成第 11 輯:世界戯曲全集編輯た より』 五月書房 1991 年 5 月 税別 48,000 円 pp. 1-372. 全 40 冊を号順(≠
巻順)に複製し,藤木宏幸「「世界戯曲全集編輯たより」 解説」を併載(pp. 373- 383)する. 【参考】:青山毅 『文学全集の研究』 明治書院 1990 年 5 月 pp. 229-237. 月 報細目を提供する.
【92762】 『近代劇全集』 43 巻+別巻 1 第一書房 1927 年 6 月〜 30 年 12 月. 競合 する【92761】に 10 日遅れて発刊されたが,収録範囲を 19 世紀以降に絞って親しみ易かっ たのか優勢に立てた.それでも 35,000 の予約数が 6,000 に落ち込んで大赤字を蒙った由 である. 【付記】:「月報を読む:序論」(pp. 21-23).
【複】:青山毅(編) 『昭和期文学・思想文献資料集成第 10 輯:近代劇月報』 五月 書房 1991 年 3 月 税別 48,000 円 pp. 1-628. 全 43 冊と周辺資料を号順(≠巻順)
に複製し,関口安義「『近代劇全集』と長谷川巳之吉」を併載(pp. 629-644)する.
【参考】:青山毅 『文学全集の研究』 明治書院 1990 年 5 月 pp. 153-178. 月報細目あり.
【92763】 『明治大正文學全集』→『明治大正昭和文學全集』 50 → 60 巻 春陽堂 1927 年 6 月〜 32 年 6 月. 自社保有の小説作品に依存した編成で,予約数は 20 万に留まっ た.1931 年に〝昭和篇〟10 巻が追加された. 【付記】:「月報を読む:序論」(pp. 23-25).
【複】:青山毅(編) 『昭和期文学・思想文献資料集成第 3 輯:春陽堂月報』 五月書 房 1989 年 12 月 税別 48,000 円 pp. 1-360. 全 60 冊を号順(≠巻順)に複製し,
青山「『明治大正文学全集』について」を併載(pp. 361-369)する. 【参考】:青山 毅 『文学全集の研究』 明治書院 1990 年 5 月 pp. 37-67. 月報細目を提供する.
【927X1】 『明治文化全集』 24 巻 日本評論社 1927 年 10 月〜 30 年 2 月. 明治初 期以来の社会事相を捉えた文献を整備する目的で石井研堂,宮武外骨,木村毅,柳田泉 らが吉野作造を会長に戴いて 1924 年に明治文化研究會を発足させ,研究會は資料の掘 り起こしに勤しみ領域別に翻刻してきた.この事業は高く評価されて,戦後にも全集刊 行が継承されることになった. 【付記】:「月報を読む:序論」(pp. 25-26).
【編】:『『明治文化全集』(旧版) 月報総集』 同 1992 年 7 月 pp. 1-137. 1992 〜 93 年に全 29 巻で再刊された〝増訂版〟(税込 60 万円)のための付録冊子(205 頁).
機関誌『明治文化研究』に引き継がれるまでの「明治文化全集月報 1 〜 18」(1927 年 10 月〜 29 年 5 月)から「主要記事は洩れなく網羅したが,案内記事,廣告,讀 者通信,編輯部だよりの類いは割愛」(まえがき)し,ほぼ原文のまま号順(≠巻順)
に転載した編集本. 【再出】:【95511】
【92831】 『普及版 漱石全集』 20 巻 岩波書店 1928 年 3 月〜 29 年 10 月. 1917 〜 24 年に大倉書店や春陽堂と『漱石全集』を共同出版してきた岩波書店は,圓本ブームに 参入すべく自社単独でこの普及版刊行を発表したところ,予約が想定以上の 10 万口も 集まり当初は配本作業が混乱したらしい.それでも圓本となれば月報は必須アイテムで あった. 【参照】:【935X1】【965Z1】 【付記】:「月報を読む:序論」(pp. 28-29).
【複】:『漱石全集月報 昭和三年版 昭和十年版』 同 1975 年 3 月(非売品)→ 1976 年 4 月(1,400 円) pp. 3-170. 【92831】の月報 20 冊を号順(≠巻順)に複製し『漱
石全集(昭和四十九年版)』で特典にされた.但し,月報の刊記には元版での挿み 込み先の巻次が記されていない.7
【92961】 『 鷗 外 全 集 』 20 巻 → 17 巻 鷗 外 全 集 刊 行 會 1929 年 6 月 〜 31 年 11 月.
刊行會の全集は〝普及版〟で,1936 〜 39 年になってから岩波書店が編纂することにな る【93661】は〝新輯定版〟とされている. 【参考】:岩波は 1951 〜 56 年に第二次全集 である〝決定版〟を,1971 〜 75 年に第三次【971Y1】を手掛けた.
【複】:鷗出版編集室(編) 『鷗外全集刊行会版『鷗外全集』資料集』 千葉:鷗出版 2009 年 10 月 税別 4,800 円 pp. 99-184. 全 17 号を号順(≠巻順)に複製. 【付 記】:本書は,刊行會の〝正規版〟『鷗外全集』(1923 〜 27),岩波の第一〜三次『鷗 外全集』,東京堂の『鷗外選集』(1949 〜 50),筑摩書房の『森鷗外全集』(1965)
から月報全号を集め,目次,題名索引,執筆者索引を作成する.
【93391】 『新修シェークスピヤ全集』 40 巻 中央公論社 1933 年 9 月〜 35 年 5 月.
1909 〜 28 年に早稻田大學出版部で Shakespeare の邦訳全集を完結させていた坪内逍遙
(1859-1935)が訳文を全面改稿したこの新修版は 2 冊一函で配本されたため,月報であ る「沙翁復興」は 20 冊あった. 【付記】:「月報を読む:序論」(pp. 38-39). 【付記】:逍 遙訳の新樹社版【95741】の月報は新編集.
【複】:『沙翁復興 復刻版』 名著普及会 1990 年 5 月 税込 22,000 円 960 頁(通 し頁無し). 月報 20 冊を 120%に拡大して号順(≠巻順)にモノクロで複製,各 冊の目次を巻頭に集め,「執筆者一覧」も掲載.周辺資料も複製して併載されている.
【93441】 『直木三十五全集』 21 巻 改造社 1934 年 4 月〜 35 年 12 月.
【複】:全集刊行会(編) 『直木三十五全集別巻:資料篇・評伝・年譜』 示人社 1991 年 7 月 非売品 pp. 9-86. 【93441】が復刻(税込 165,000 円)された 1991 年に,21 冊の月報を号順(≠巻順)に(広告を省いて)複製し『別巻』として追加 された.
7 月報の前号に次回配本巻が予告されていれば,次号月報が所属する本体の巻次は自ず と見当が付くはずである.
【93461】 『動物文學』 平岩米吉・由伎子(編) 296 集 白日莊→動物文學會 1934 年 6 月〜 2014 年 6 月. 米吉(1898-1986)は在野の動物学者で,由伎子は長女.築地書館 に依ると,「動物行動学を中心にした自然科学と,博物学,文学など,幅広い分野をカバー した,当時としては,大変ユニークな文化フォーラム的存在の雑誌」であったらしい.
【複】:『補巻 月報復刻版』 築地書館 1994 年 6 月 142 頁(通し頁無し). 用紙 の割り当てを削減され,月刊誌から季刊誌化を強いられた 1942 年 1 月〜 45 年 2 月に,
月刊「動物文學」(5 錢)が合計 25 回発行された.8 本体の『動物文學』第 1 〜 100 集が 10 巻本に復刻(300 組,税込 18 万円)された際にこの『補巻』が制作された.
【934X1】 『吉田松陰全集』 山口縣教育會(編) 10 巻 岩波書店 1934 年 10 月〜 36 年 4 月. 「月報 1」によると,「既刊文獻の誤を正し,且極力未刊行文獻を發見するとい ふ立場から,總ての資料は皆委員の實地調査を經る」との方針で編纂された〝定本版〟で,
監修者に德冨蘆花も居た. 【参照】:普及版【938Y1】は漢文を読み下した註解付. 【付記】: 1972 〜 74 年には大だい和わ書房が更に読み易い全 11 巻の〝大衆版〟を新月報付で刊行,2012 年に復刻もしている.
【複】:『吉田松陰全集月報』 岩波書店 1986 年 12 月 124 頁. 【934X1】が再刊 された 1986 年に 10 冊が号順(≠巻順)に複製されたが,刊記には所属巻の表示が 無い.
【935X1】 『決定版 漱石全集』 19 巻 岩波書店 1935 年 10 月〜 37 年 10 月. 濃紺色 の装幀で,門弟の小宮豊隆が各巻に解説を執筆.総索引も提供された.
【原】:『漱石全集月報』 同 1937 年 10 月以降 218 頁. 「…同布装で,月報綴込 表紙を作製し,實費でお頒ちする… 綴金を以て平たく體裁よく内部で綴ぢられる新 案…」と,「月報 19」に写真入り広告あり.9
【複】:『漱石全集月報 昭和三年版 昭和十年版』 同 1975 年 3 月(非売品)→ 1976 年 4 月(1,400 円) pp. 171-390. 『漱石全集(昭和四十九年版)』の〝附録〟とし
8 季刊誌を繋ぐ月刊誌なので,月報に分類することに筆者としてはやや躊躇いを覚えて いる.9 手許の合冊は,仕様が簡素化されたのか,背文字入りの紐綴じ式表紙により製本され ていた.
て【935X1】の月報 19 冊を号順(≠巻順)に複製. 【参照】:【92831】【965Z1】
【93611】 『横光利一全集』 10 巻 非凡閣 1936 年 1 〜 11 月. オリンピック観戦す る横光(1898-1947)にベルリン渡航費を捻出するための全集だったらしい.
【複】:保昌正夫(編) 『横光利一全集月報集成』 河出書房新社 1988 年 12 月 4,900 圓 pp. 3-44. 【93611】の月報 10 冊を号順(≠巻順)に複製.月報刊記に所属巻 の表示は無いが,pp. 420-422 に各巻発行日の表あり. 【参考】:【94842】【95561】
【98161】
【93661】 『鷗外全集』 22 巻(著作篇)+13 巻(飜譯篇) 岩波書店 1936 年 6 月〜 39 年 10 月. 木下杢太郎・佐藤春夫らが全作品の網羅を目指した〝新輯 定版〟で,岩波 版第一次全集.初回配本時の「鷗外研究臨時號」を含めて月報は 36 冊になる. 【参照】:
刊行會版【92961】,岩波版第三次全集【971Y1】
【原】:『鷗外研究』 1939 年 10 月以降 334 頁. 読者が綴じられるように「…同 布装で,月報 「鷗外研究」 の綴込表紙を作製し,實費でお頒ちする…寫眞の如く,
綴金を以て體裁よく内部で綴ぢられる新案」と「鷗外研究 34」に広告され,背に鷗 外研究と印字された表紙は 36 冊用〝A〟と,著作篇用あるいは飜譯篇用で束の異な る〝B〟があったようである.
【936X1】 『寺田寅彦全集』 16 巻(文學篇) 岩波書店 1936 年 10 月〜 38 年 1 月.
随筆は吉村冬彦の筆名で多く発表されたが,科学論文も収録する方針であった岩波は本 名で全集名を決めた.編者には安倍能成や小宮豐隆など漱石門下が並ぶ. 【参考】:
【95051】【996Z1】
【複】:『寺田寅彦全集月報 昭和十一年版・昭和二十五年版』 同 1985 年 11 月(附 録)→ 1987 年 2 月(1,900 円) pp. 1-194. 【936X1】の月報「寅彦研究」16 冊を号 順(≠巻順)で複製し,【95051】が再刊された 1985 〜 1987 年に発行された.
【938Y1】 『吉田松陰全集(普及版)』 山口縣教育會(編) 12 巻 岩波書店 1938 年 11 月〜 40 年 4 月. 【934X1】の再版で,漢文は読み下されて註解も施して一層の〝普及〟
を図った版.
【複】:『吉田松陰全集別巻』 徳山:マツノ書店 2001 年 1 月 pp. 805-942. 【938 Y1】の復刻において,大和書房版『別巻』(1972)も抱合する新『別巻』が増巻され,
【938Y1】の月報 12 冊が号順(≠巻順)に複製・併載された.
【938Z1】 『鈴木三重吉全集』 6 巻 岩波書店 1938 年 3 〜 12 月. 漱石の取り巻きの ひとりで,1936 年に他界し,全集が(巻順で)刊行された.
【複】:『鈴木三重吉全集月報』 同 1982 年 6 月 全 8 頁. 第 2 巻と第 6 巻に月 報が無くて 4 冊の月報は各 2 頁であった.この冊子は 1982 年 1 〜 6 月の再刊で第 6 巻(3,200 円)に同梱. 【付記】:1982 年 7 月に『別巻』が加わったが月報は無かった.
【94021】 『藤樹先生全集』 加藤盛一(他編) 5 巻 岩波書店 1940 年 2 〜 11 月. 滋 賀の藤樹神社創立協賛會が編纂し 1928 〜 29 年に藤樹書院から出版していた儒学者中江 藤樹(1608-48)の 5 巻本全集を岩波が増訂再刊する.
【複】:弘文堂(編) 『藤樹先生全集別冊 月報合本』 大津市:弘文堂書店 1976 年 9 月 22 頁+「推せんの栞」 他 9 頁. 生誕 370 年記念に弘文堂書店が【94021】を 復刻(70,000 円)して,岩波の月報を複製し号順(本体第 3,2,4,1,5 巻の順)
に合本化.
【94231】 『日本科學古典全書』 三枝博音(編) 15 巻+別 1 朝日新聞社 1942 年 3 月
〜 49 年 5 月. 科学技術の領域で古来父子・師弟相伝とされてきた典籍を戦禍から守 り保存するための集成が企画されたが,出版情勢の悪化で第 2 〜 5,7,別巻が未刊のま ま中絶している.
【複】:『科學古典』 同 1978 年 10 月 pp. 3-90. 月報「科學古典」の既刊分は(第 8 巻『醫學』には月報が付されず)9 冊のみ.元版が復刻され巻順に配本された 1978 年 1 〜 10 月に,月報も号順=巻順で複製・合本化され,復刻第 10 巻『第十五 巻 本草 下』(5,000 円)に附録として同梱された. 【付記】:元版の内容見本がこの 附録冊子の pp. 91-130 に複製され,「復刻刊行に寄せて」も pp. 131-142 に併載され ている.
【94771】 『西田幾多郎全集』 安倍能成(他編) 12 巻+別巻 6 岩波書店 1947 年 7 月
〜 53 年 7 月. 西田(1870-1945)は京都学派を興した哲学者.1965 年 2 月〜 66 年 9 月には第 19 巻『書簡二・年譜 他』を加えた増補改訂版.その後【978X1】で月報が新 稿に改まった.
【編】:下村寅太郎(編) 『西田幾多郎 同時代の記録』 同 1971 年 12 月 750 円 352 頁. 【94771】と 1965 年版月報から所載の全文章を内容で分別して転載した 編集本であるが,雑篇は除外されている.
【94841】 『太宰治全集』 16 → 18 → 14 巻 八雲書店 1948 年 4 月〜 49 年 12 月. 第 2,3,1,4,14,5,6,11,7,13,9,10,8,15 巻の順で配本されたが,第 3 回配本 の直前に太宰(1909-48)が自殺して,第 12,16 〜 18 巻は未刊のまま.ちなみに,全巻 での収録予定作品目録が「附録 2」pp. 6-7 に見られる.
【複】:『太宰治研究:臨時増刊』 審美社 1963 年 1 月 200 円 96 頁. この全 集が「附録」を挿み込んだのは第 3 回配本からなので,実在する「附録」12 号分を 号順に複製する.但し,「附録 5」では号表示が重複している.また,裏写りの甚し い「附録 8[9]」p. 2 の差し換え用が 1 葉本誌に挿み込まれていた.
【94842】 『横光利一全集』 26 → 23 巻 改造社 1948 年 4 月〜 51 年 3 月. 『24 評論 と隨筆(三)』も予定されていたが,第 24 回配本分は未刊のまま全集は中断した.
【複】:保昌正夫(編) 『横光利一全集月報集成』 河出書房新社 1988 年 12 月 4,900 圓 pp. 45-138. 全 23 冊を号順(≠巻順)に縮尺率 97%で複製.各巻発行日の表 が pp. 420-422 に. 【参考】:【93611】【95561】【98161】
【94961】 『露伴全集』 蝸牛會(編) 40 巻+別冊 1 岩波書店 1949 年 6 月〜 58 年 7 月.
幸田露伴(1867-1947)の全集を 1929 〜 30 年に 12 巻で出した岩波から,土橋利彦編集で,
第Ⅰ期に小説・戯曲・詩・紀行・史伝・研究等の 23 巻,第Ⅱ期に評論・随筆・題跋・
詩歌・書簡・日記・未刊資料等の 17 巻,それに補遺として『別冊』が刊行された. 【参 考】:更に 1980 年 2 月と 3 月に,拾遺のために『別巻(上),(下)』も追加されている.
【編】:谷澤永一(他編) 『露伴全集 附録』 同 1979 年 8 月 非賣品 pp. 1-143.
1978 〜 80 年に再版があっての特典であろう.【94961】の月報 41 冊のうち,「その 後に著作として纏められ別のかたちで閲讀可能となっている文章を省き…露伴の各
側面を出來るだけ多様に照らしだす」記事を選択的に順不同で転載し,月報各号末 尾の 「編纂室より」 からは「全集編纂方針および插繪に關する説明」に絞って巻順 に抄出する. 【付記】:「別のかたち」について筆者(藤井)は未調査でいる.
【95051】 『 寺 田 寅 彦 全 集 』 18 巻( 文 學 篇 ) 岩 波 書 店 1950 年 5 月 〜 51 年 10 月.
第一次全集【936X1】をベースに,日記・書簡その他の新発見資料を収録する 2 巻を上 乗せして,月報も新稿に改まった. 【参考】:第三次全集【996Z1】
【複】:『寺田寅彦全集月報 昭和十一年版・昭和二十五年版』 同 1985 年 11 月(附 録)→ 1987 年 2 月(1,900 円) pp. 195-344. 【95051】が再刊されたタイミングで 月報 18 冊を号≒巻順(第 9 号は第 10 巻所属,第 10 号は第 9 巻)に複製して【936X1】
用月報と併載する.
【95091】 『小林秀雄全集』 8 巻 創元社 1950 年 9 月〜 51 年 7 月. 第一次全集.
【編】:新潮社小林秀雄全集編集室(編) 『この人を見よ:小林秀雄全集月報集成』
新潮社 2015 年 1 月(新潮文庫) 税別 670 円 pp. 11-43. 小林の筆によらない文 章 10 篇を転載. 【参考】:第二次全集【95591】と第三次【96761】からも本書に採 取されている.
【952Y1】 『昭和文學全集』 53 巻+増巻 5 +別冊 2 角川書店 1952 年 11 月〜 55 年 5 月.
500 作家から原稿用紙 10 万枚分の作品を収録し,巻順に配本された.また別冊として,
第 1 期全 25 巻の購読者に『夏目漱石集』が,第 2 期全 28 巻では『森鷗外集』が,それ ぞれ別冊として無料配布された.
【原】:『昭和文學全集 月報上』&『月報下』 同 1955 年 5 月以降 索引 32 + 676(通 し頁あり)+16 頁. 製本の要望を承けて,「同じ装幀の綴込みカバーをつくり,御 希望の皆様に實費でお頒け」するとの告知が「月報別冊 2」にある.カバー〝上〟で
「月報總索引」32 頁と月報 1 〜 45 号分の 524 頁を綴じると,カバー〝下〟の束には 月報 46 〜 58 号分の 122 頁と別冊用月報 16 頁に続けて【95751】添付の月報 36 冊 がピッタリ収まる.
【95381】 『現代日本文學全集』 97 巻+別巻 2 筑摩書房 1953 年 8 月〜 59 年 4 月.
財政難で倒産が危ぶまれたなか,自社誌『展望』の編集長臼井吉見が提案した企画が当 たって,累計で 1,300 万冊を売り上げた. 【付記】:「月報を読む(2)〜(4)」が 1953 年版 vs 1967 年版 vs 1973 年版全集での月報細目と使い回しの状況を記述した.
【複】:『定本限定版 現代日本文學全集 別巻 3 月報合本』 同 1967 年 11 月 944 頁
(通し頁のみ). 1953 年の元版では配本順であった月報のナンバリングが,1967 年の合本では本体巻次通りに振り直されて,全 98 号(別巻 1 と 2 の月報は同一)
の月報が巻=号の順で合本化された. 【参考】:大屋幸世 『近代日本文学書の書誌 細 目八つ』 日本古書通信社 2011 年 2 月 1,000 円(200 部) pp. 54-77. 月報細目を 掲載する.
【複】:『現代日本文學全集 100 月報合本』 同 1973 年 4 月 944 頁(通し頁のみ).
上掲書が転用されて巻=号順. 【付記】:『新選 現代日本文學全集』(1958 〜 60)そ の他から上積みした全 143 巻の『増補決定版 現代日本文學全集』が 1973 年にセッ ト販売された際にも同じ『100 月報合本』が再転用されたが第 101 〜 143 巻には月 報が挿み込まれなかった.
【95511】 『明治文化全集』 16 巻 日本評論社 1955 年 1 月〜 59 年 2 月. 【927X1】
に「若干のさしかえを,社會篇,新聞篇,雜誌篇に加え…自由民權篇,社會篇には續篇 を補遺」(次掲書 p. 204)したうえで,婦人問題篇を増巻した第二次全集.
【編】:『「明治文化全集」(旧版)月報総集』 同 1992 年 7 月 pp. 139-205. 1992
〜 93 年に全 29 巻で再刊された〝増訂版〟(税込 60 万円)のための付録冊子(205 頁)
で,【95511】の月報 16 冊から「主要記事は洩れなく網羅したが,案内記事,廣告,
讀者通信,編輯部だよりの類いは割愛」して,ほぼ原文のまま号順に転載した編集本.
【95561】 『横光利一全集』 12 巻 河出書房 1955 年 6 月〜 56 年 6 月. 川端康成が 責任編集者になって,河上徹太郎が全巻で解説の執筆を担当した.
【複】:保昌正夫(編) 『横光利一全集月報集成』 河出書房新社 1988 年 12 月 4,900 圓 pp. 139-236. 全 12 冊を号順(≠巻順)に縮尺率 90%で複製して収録. 【参考】:
【93611】【94842】【98161】
【95591】 『小林秀雄全集』 8 巻 新潮社 1955 年 9 月〜 57 年 5 月. 第二次全集.
【編】:新潮社小林秀雄全集編集室(編) 『この人を見よ:小林秀雄全集月報集成』
同 2015 年 1 月(新潮文庫) 税別 670 円 pp. 45-187. 小林の筆によらない文章 28 篇を選んで転載. 【参考】:本書には第一次全集【95091】,第三次【96761】から も採取されている.
【95741】 『シェークスピヤ全集』 39 巻+『シェークスピヤ研究栞』1 巻 新樹社 1957 年 4 月〜 59 年 2 月. 逍遙が再度全訳した【93391】すなわち『新修シェークスピヤ全 集』を復刻するが,B7 判 6 〜 8 頁の「月報」39 冊は新たに制作された.
【編】:新井良雄(編) 『シェイクスピア劇の翻訳と演出:坪内逍遙と加藤長治』 英 光社 2010 年 10 月 税別 3,400 円 pp. 15-57 & 87-169. 逍遙に師事した演出家 加藤と,同じく演劇研究家の河竹繁俊が執筆した記事のみを集める.
【95751】 『現代国民文学全集』 36 巻 角川書店 1957 年 5 月〜 58 年 11 月. 「月報 1」
に「先の「昭和文学全集」にも…」と言及されているように,【952Y1】との継続性が意識 されていたようだ.やはり巻順に配本された.
【原】:『昭和文學全集 月報下』 同 1958 年 11 月以降 296 頁(通し頁あり). 版 元製の合本版ではないが,【952Y1】の月報を綴じ込む表紙 2 冊のうち〝下〟に【95751】
の月報 36 冊分の厚みが残されている.
【95831】 『世界文學大系』 68 巻→ 96 巻(100 冊)+別巻 2 筑摩書房 1958 年 3 月〜 69 年 7 月. 途中で全 96 巻に増巻,第 5, 7, 9, 36 巻は各 A・B に分冊化され,別巻 1『世 界文学序説』(1961 年 5 月)と別巻 2『文学と人間像』(1962 年 6 月)が加わって全 102 冊で完結. 【付記】:1971 年には『筑摩世界文學大系』が改訂新版として再スタートし,
1998 年に全 89 巻 91 冊で完結に漕ぎ着けたが,新稿である月報は合本化されていない.
なお,「月報を読む(5),(6)」に『世界文學大系』と『筑摩世界文學大系』の月報細目あり.
【複】:編集部(編) 『世界文學大系 別巻 月報合本』 同 1969 年 10 月 1,288 頁(通 し頁のみ). 全集が完結して 2 ヶ月後の 1969 年 9 月に,別巻 1 と別巻 2 を除いた 全 100 冊の〝愛蔵版〟が巻次を改めてセット販売 (一括 97,000 円)された.なお,
月報には「世界文学史」が連載されていたため,10 月に配布されたこの『月報合本』
では月報が当初の号順(≠巻順)で綴じられ,別巻 1 と 2 用の月報 46 号と 58 号は
複製されていない.
【96031】 『日本歌謡集成』&『続日本歌謡集成』 髙野辰之(他編) 12 巻&続 5 巻 東 京堂出版 1960 年 3 月〜 61 年 2 月& 61 年 6 月〜 64 年 2 月. 髙野の学位論文『日本 歌謡史』(春秋社,1926)を補う資料篇に相当する『日本歌謡集成』全 12 巻(春秋社,
1928 〜 29)を 1942 〜 43 年に再版した東京堂が 1960 年に,新間進一(他編)による続 5 巻の資料を上乗せして,【96031】を改訂版として刊行した. 【参照】:【97991】
【編】:『日本歌謡集成・続日本歌謡集成 月報』 同 1979 年 11 月 非売品 pp.
1-87 & 88-143. 再版された 1979 年に,【96031】の月報から論文のみを巻順に転 載する.
【編】:『日本歌謡集成・続日本歌謡集成 月報』 同 1989 年 3 月 非売品 pp. 1-87
& 88-143. 【96031】の月報から論文のみを抽出して巻順に転載するが,pp. 145- 291 には再改訂版である【97991】用月報からも採録されている.
【960X1】 『日本現代文學全集』 108 巻+別巻 2 講談社. 1960 年 10 月〜 69 年 12 月&
79 年 6 月 編集を委嘱された伊藤整・亀井勝一郎・中村光夫・平野謙・山本健吉は,
野間省一社長から「文学全集にふさわしいと思われるものは,全部収録していただきた い」との一任を取り付けて,100 年の範囲で文人 400 名の作品を 108 冊に集成した.10 別 巻は『日本現代文学史(一),(二)』のことで,月報は無かったようだ.
【複】:『日本現代文學全集 月報上』&『月報下』 同 1980 年 5 月 総目次 15+864
+索引 8 頁. 1980 年のセット販売(297,000 円)用〝特別プレゼント〟として,
月報 108 冊が本体巻順(≠号順)に合本化された.
【96121】 『石川淳全集』 10 巻 筑摩書房 1961 年 2 月〜 62 年 12 月. 石川(1899- 1987)は夷斎を筆名とするフランス文学翻訳家〜小説家〜評論家. 【参考】:筑摩から は 1968 年 4 月〜 69 年 4 月に全 13 巻(増補版),1974 年 1 月〜 75 年 3 月に全 14 巻(増 補版),1989 年 5 月〜 92 年 12 月に全 19 巻(新編集の決定版),岩波書店からも 1979 年 11 月〜 81 年 3 月に新書判全 17 巻の『石川淳選集』が出ていた. 【参考】:【971Y1】
10 社史編纂委員会(編) 『講談社七十年史 戦後編』 同 1985 年 6 月 pp. 226-228.
【複】:『限定版 石川淳全集 月報綴 昭和三十六年一月〜三十七年十二月』 同 1969 年 4 月 80 頁(通し頁無し). 1968 〜 69 年の増補版が【96121】の月報 10 冊を 号順(=巻順)に合本化して第 13 巻(1,900 円)の附録にした.
【96291】 『世界人生論全集』 河盛好蔵・手塚富雄・西川正身・福原麟太郎・藤井義夫(編)
16 巻+別巻 1 筑摩書房 1962 年 9 月〜 64 年 4 月. 【付記】:「月報を読む(5)」に月 報細目あり.
【編】:堀秀彦 『古典への招待』 新潮社 1963 年 11 月 290 円 pp. 153-211. 「古 典は生きている」は,編集者から【96291】に収録されない古典を紹介するよう注 文されての月報連載で,本書は全 16 回のうち 10 月掲載の第 12 回までを転載する.
【96391】 『現代文学大系』 69 巻+別冊『現代日本文学史』 筑摩書房 1963 年 9 月〜
68 年 7 月. 【参考】:「月報を読む(2),(4)」が細目を拵えたが,69 冊の月報は全 97 巻の【97551】に流用された.
【複】:『現代文学大系:70 月報合本』 同 1969 年 3 月 552 頁(通し頁のみ).
完結半年後のセット販売で添えられた.月報は巻順(≠号順)で複製されている.
【複】:『日本文学全集:70 月報合本』 同 1970 年 11 月 552 頁(通し頁のみ).
世界文学集と誤解されないよう書名のみ変更して上掲書が再利用された.
【96421】 『日本の文学』 80 巻 中央公論社 1964 年 2 月〜 70 年 10 月. 130 作家が 80 年間に発表してきた作品を 80 巻に集める.
【編】:『対談 日本の文学』 同 1971 年 9 月 980 円 614 頁. 「収録作家自身,
もしくは遺族,あるいは研究家」を招き,編集委員が聞き手となって,「日本文学に,
新しい角度からの照明」を当てた対決的対談・鼎談・座談会を,「題名,小見出し および本文の一部について統一・訂正をはかったほかは,刊行時のまま」(跋文)
巻順に新組みで転載する.但し,連載や埋め草の類は採られていない.
【96431】 『世界古典文学全集』 50 巻(54 冊) 筑摩書房 1964 年 3 月〜 2004 年 5 月.
1981 年以降の重刷では月報から連載記事が削除されていることもあって,月報は合本化 されなかったであろう. 【付記】:「月報を読む(5)」に月報細目あり.
【編】:松浦憲作 『カタルシス:近代文学における人間嫌ひの文体』 同学社 1980 年 12 月 3,800 円 pp. 125-161. 1970 年 11 月〜 72 年 8 月に 6 回連載された「ク ルチウス『ヨーロッパ文学とラテン中世』をめぐって」を転載する.
【編】:清水茂 『中国目録学』 筑摩書房 1991 年 9 月 税別 2,816 円 pp. 1-84.
1966 年 10 月〜 69 年 9 月に 10 回連載された「中国目録学」を転載し補注する.
【96471】 『新訂増補 國史大系』 黒板勝実・国史大系編修会(編) 60 巻(64 冊)+別巻 2 吉川弘文館 1964 年 7 月〜 67 年 3 月. 田口卯吉が黒板(1874-1946)の協力で 1897 〜 1916 年に經濟雜誌社から出版した旧版をベースに,収録書目を 41 件から 58 件にして月 報を付けた新訂増補版.黒板は万全の校訂と原本の忠実な再現を目指したため,1929 年 に着手してから完結まで 35 年を要した.
【複】:『新訂増補 國史大系:月報 付異本公卿補任』 同 2001 年 5 月 税別 8,600 円 8+550 頁. 2001 年の再版時に全 66 冊の月報を号順(≠巻順)に合本化.2007 年にも再版されたようである.
【96472】 『國木田獨步全集』 10 巻+別冊『寫眞帖』 学習研究社 1964 年 7 月〜 67 年 9 月. 別冊は月報を挿み込んでいない.
【複】:『定本 國木田獨步全集(増訂版) 別巻』 同 1978 年 3 月 pp. 268-348(通し 頁のみ). 10 冊の月報を号順(≠巻順)に複製し,増訂版(税別 52,000 円)のた め上乗せされた別巻に併載する.
【96521】 『明治文學全集』 99 巻+『總索引』 筑摩書房 1965 年 2 月〜 89 年 2 月.
【参考】:詳細を極めた『總索引』でも記述は月報に対して簡に過ぎるので,月報の細目 を「月報を読む(3)」に拵えた.
【原】:『月報合本』 同 1989 年 ? 通し頁無し. 奥付を欠くが裏表紙に版元のロ ゴマークが空押しされているので,全 100 冊の製本を託されていたのだろうか.
【編】:柳田泉 『明治文学研究夜話』 リキエスタの会 2001 年 4 月 税別 1,300 円 130 頁. 連載「明治文学研究夜話」のみ転載.
【編】:木村毅 『明治文学余話』 リキエスタの会 2001 年 4 月 税別 1,300 円 104 頁. 連載「明治文学余話」のみ転載.
【編】:筑摩書房編集部(編) 『 明治への視点』 筑摩書房 2013 年 4 月(筑摩選書)
税別 2,000 円 501 頁. 全 99 回の連載「明治への視点」を執筆者別に転載する.
【96522】 『日本の歴史』 26 巻+別巻 5 中央公論社 1965 年 2 月〜 67 年 9 月.
【複】:『対談 日本の歴史:「日本の歴史」 月報総集』 同 1971 年 3 月 390 円 389 頁(通し頁のみ). 中公バックスで【96522】が再刊されたこの時期に,全 31 冊 の月報を若干の修正を施して号順(=巻順)に複製.なお,1983 年 10 月〜翌 12 月 にも再版され,4 頁建てで「付録」が 31 冊新たに制作されたが,合本化はされてい ないようである.
【編】:『日本の歴史別巻:対談・総索引』 中央公論新社 2007 年 1 月(中公文庫)
税別 1,429 円 616 頁. 2004 年 6 月〜 06 年 10 月に中公文庫で全 26 巻の新装版が 刊行された際に,連載「読書案内」と別巻用月報 5 冊を外して対談のみを集める.
【96541】 『円地文子文庫』 8 巻 講談社 1965 年 4 〜 11 月. 「この文庫は戦後二十 年近い間に書いた作品の中から,自選したものです.出来,不出来は別としてその時々 にせい一ぱい努力して書いたものばかりを集めたので,作者としては愛着も強い次第で す.」(下掲書,p. 15). 【参照】:【97791】
【編】:『個人全集月報集:円地文子文庫,円地文子全集,佐多稲子全集,宇野千代 全集』 同 2014 年 8 月(文芸文庫) 税別 1,700 円 pp. 9-54. 16 名からの寄稿 を転載.
【965Z1】 『漱石全集』 16 巻 岩波書店 1965 年 12 月〜 67 年 4 月. 1966 年が歿後 50 年,1967 年が生誕 100 年にあたるのを記念した新版で,岩波は〝定本〟と称した.
【複】:『漱石全集 月報 昭和四十年版』 同 1985 年 1 月 非売品 ? 134 頁.
【965Z1】の月報 16 冊を号≒巻順(配本が遅れた第 12 巻の月報は第 15 号)に複製 した合本で,1984 年から配本され始めた【965Z1】の再版『漱石全集(昭和五十九 年版)』で〝附録〟として制作された. 【参照】:【92831】【935X1】
【96611】 『世界文学全集』 69 巻 筑摩書房 1966 年 1 月〜 70 年 9 月. 版元の近刊 案内が「今日の日本の読者に訴える名作二百篇を,多数の識者の新選でおくる」と広告
していた. 【付記】:「月報を読む(6)」に月報各号の細目あり.
【複】:『世界文学全集:70 月報合本』 同 1970 年 11 月 552 頁(通し頁のみ).
黒表紙に金文字の新装幀でセット販売(112,000 円)された際に,69 冊の月報が号 次を表示しないで号順(≠巻順)で合本化された.
【96681】 『吉川英治全集』 53 巻+補巻 3 講談社 1966 年 8 月〜 70 年 9 月.
【複】:『吉川英治とわたし:復刻版吉川英治全集月報』 同 1992 年 9 月 税込 3,900 円 466 頁(通し頁のみ). 235 名から寄せられた「むざむざと散逸させてしまう のは惜しい貴重な資料」(吉川文子)の保存を兼ねて 56 冊の月報を号順(≠巻順)
複製し,歿後 30 年追悼文集および生誕百年記念出版とした.
【966X1】 『梅崎春生全集』 7 巻 新潮社 1966 年 10 月〜 67 年 11 月. 【再刊】:新 潮社 1973 年 10 月.
【編】:『梅崎春生全集 別巻』 沖積舎 1988 年 11 月 6,800 円 pp. 272-328.
1984 年 5 月〜 85 年 4 月に【966X1】を復刻した沖積舎が 1988 年に追加した別巻が 7 冊の月報から浅井淵の 「思い出」 を除く全文章を転載する.各出典は pp. 348-349 に示されている.なお,「思い出」 は元版の「月報 1」で読める.
【96731】 『 ト イ ン ビ ー 著 作 集 』 7 巻 + 別 巻 1 社 会 思 想 社 1967 年 3 月 〜 68 年 3 月. Arnold J. Toynbee (1889-1975)は英国の歴史学者. 【付記】:1979 年 5 月と 8 月 には『人類の母となる大地 Ⅰ, Ⅱ』が追加刊行されたが,月報は無かったと思われる.
【複】:『「月報」1 〜 8 合本』 同 1975 年 38 頁(頁付け無し). 各号の所属巻は 表示されずに,号順(=巻順)に複製した冊子が 1975 年の再版で別巻に添えられた.
【96761】 『小林秀雄全集』 大岡昇平・中村光夫・江藤淳(編) 12 巻 新潮社 1967 年 6 月〜 68 年 5 月. 創元社版から 3 度目の全集になるが,新潮社版の内容見本に拠ると,
小林の「本文が徹底的に蒐集」され,「著者の選択を」経て,主題別に編年体で編纂さ れた.
【編】:新潮社小林秀雄全集編集室(編) 『この人を見よ:小林秀雄全集月報集成』
同 2015 年 1 月(新潮文庫) 税別 670 円 pp. 189-418. 小林以外の筆になる文章
37 篇を転載. 【参考】:『集成』には第一次全集【95091】,第二次【95591】からも 採取されている.
【967X1】 『中国古典文学大系』 60 巻 平凡社 1967 年 10 月〜 75 年 2 月. 文学的 な古典を「清新な現代語」で邦訳して「中国古典=漢文」という固定観念の修正を図る.
【編】:編集部(編) 『中国古典文学への招待』 同 1975 年 5 月 780 円 255 頁.
「中国文学の柱となるジャンルについて解説」(あとがき)した 8 執筆者による連載 記事 63 回分を選び転載し出典情報を示す. 【付記】:元版の月報 60 冊には延べ 180 名が執筆して 480 頁もあった.
【96841】 『アリストテレス全集』 出隆(監修)
/山本光雄(編集) 17 巻 岩波書店 1968
年 4 月〜 73 年 4 月. 伝存する全作品を邦訳して,34 篇ちゅう 18 篇が初訳になる. 【付 記】:研究の進展を踏まえ,内山勝利(他編)による 20 巻+別巻 1 の〝新版〟が 2013 年 9 月から月報も新たに刊行中.【複】:『アリストテレス全集 月報』 同 1988 年 1 月 164 頁. 【96841】の再版 が 1976 〜 77 年にあり,月報の号次が巻順に変更され連載記事が順不同になった.
その 17 冊が 1987 〜 89 年の再々版で合本化されて第 4 巻の付録になった.
【96861】 『 定 本 柳 田 國 男 集 』 31 巻 + 別 巻 5 筑 摩 書 房 1968 年 6 月 〜 71 年 6 月.
1962 年 1 月に発刊された初版(月報号≠巻順)の 71 年 5 月完結を見込んで,1968 年に〝新 装版〟が巻順配本で追い掛けて,共用の月報が号次表記無しで本体巻順に並べ直された.
【複】:『月報合本:資料第一』 同 1982 年 5 月(同年 12 月の第 5 刷で参照) 291 頁.
【96861】が〝愛蔵版〟としてセット販売(139,600 円)された 1982 年には更に資料 篇が 5 冊増巻され,その『第一』が月報全 36 冊を号=巻順に揃えて合本化していた.
【96891】 『新潮日本文学』 64 巻 新潮社 1968 年 9 月〜 73 年 12 月. 一冊一作家の 編集方針で 64 作家の代表作品を収録.
【編】:中村真一郎 『この百年の小説:人生と文学と』 同 1974 年 2 月(新潮選書)
650 円 271 頁. 跋文によると,中村が「百篇にあまる明治以後の近代小説を実 例として考え」ながら連載した「文学と人生」全 64 回.
【968X1】 『世界 SF 全集』 35 巻 早川書房 1968 年 10 月〜 71 年 8 月. 作品の収録 範囲が広く規模の大きい全集で,巻順ではないが毎月 1 冊ずつ刊行された.
【編】:編集部(編) 『日本 SF・幼年期の終り:『世界 SF 全集』月報より』 同 2007 年 8 月 税別 1,700 円 pp. 15-238. 「1970 年前後の SF 界の状況をみごとに 描きだし」(ジャケット)た月報誌上の 105 篇から 34 篇を転載し,併載の全集収録 作品リストには月報執筆者名も並ぶ.
【96951】 『岩波講座 世界歴史』 30 巻+別巻『総目次・総索引』 岩波書店 1969 年 5 月〜 71 年 11 月& 1974 年 11 月. 編者 13 名が三百数十名の執筆者から西洋史・東 洋史・国史に跨がる研究成果を集成. 【付記】:再版(1973 〜 75,78 〜 80)および新版
(1997 〜 2000)での月報は合本化されていないであろう.
【複】:『岩波講座 世界歴史 別冊』 同 1982 年 5 月 314 頁(通し頁無し).
【96951】の特装版がセット販売された 1982 年に,30 冊の月報が号次を巻順に振り 直された『別冊』が特典にされた.
【969X1】 『日本近代文学大系』 60 巻+別巻『総索引』 角川書店 1969 年 10 月〜 75 年 1 月. 注釈者が力瘤を入れており,月報の「編集後記」にも担当者の意気込みが窺 われる.
【編】:岡保生 『近代文学の異端者:日本近代文学外史』 同 1976 年 6 月(角川選 書) 720 円 269 頁. 月報の第 46 〜 60 号から,岡が「明治大正期の埋もれた作 家を掘起こして,かれらに正当な文学史的位置づけをこころみ」(あとがき)た「圏 外近代文学史」を転載.
【編】:槌田満文 『明治大正風俗語典』 同 1979 年 11 月(角川選書) 1,000 円 342 頁. 第 1 〜 45 号連載の同名記事をベースに,話題と配列を改めて加筆・訂 正を施す.
【97051】 『曽我量深選集』 12 巻 彌生書房 1970 年 5 月〜 72 年 6 月. 旧姓富岡量深
(1875-1971)は真宗大谷派の仏教学者.
【複】:『合本 曽我量深選集月報(オンデマンド版)』 大法輪閣 2009 年 5 月 税別 2,000 円 140 頁. 全巻をオンデマンドで再刊した同閣は 12 冊の月報を号順
(≠巻順)に合本化した.
【97061】 『渡辺一夫著作集』 12 巻 筑摩書房 1970 年 6 月〜 71 年 6 月. ユマニス トたる渡辺(1901-75)によるフランス文学研究の成果とエッセイを初めて集成する.
【複】:『Spicilegium Amicitiae』 同 1976 年 9 月 102 頁(通し頁のみ). 第 13
& 14 巻を増巻して再刊された 1976 年 9 月〜 77 年 11 月に【97061】の月報 12 冊を 号順(≠巻順)に複製した合本が第 10 巻『偶感集上巻』の附録とされた.「…題を 若干しゃれたものにしてほしいという書肆側の要望により,衒学的な Spicilegium Amicitiae とした.「友情の麦穂の束」の義である.」(月報 1).
【97062】 『石田英一郎全集』 8 巻 筑摩書房 1970 年 6 月〜 72 年 1 月. 石田(1903- 68)はまだ新しかった学問の体系化を目指し,東京大学に文化人類学教室を開設した.
【複】:『石田英一郎全集初版月報』 同 1977 年 6 月 64 頁. 1977 〜 78 年の〝新 装版〟第 1 巻(3,500 円)に別冊として号順(≠巻順)に複製・合本化された.
【97111】 『安岡章太郎全集』 7 巻 講談社 1971 年 1 〜 7 月. 【付記】:『安岡章太郎 エッセイ全集』全 8 巻(読売新聞社 , 1975 〜 76)にも月報はあった.
【編】:『個人全集月報集:安岡章太郎全集,吉行淳之介全集,庄野潤三全集』 同 2012 年 9 月(文芸文庫) 税別 1,600 円 pp. 9-98. 21 篇を転載する.
【97171】 『吉行淳之介全集』 8 巻 講談社 1971 年 7 月〜 72 年 2 月. 【付記】:『吉 行淳之介自選作品』5 巻(潮出版社,1975),『吉行淳之介エンタテインメント全集』11 巻(角川書店,1976 〜 77),『吉行淳之介全集』17 巻+別巻 3(講談社,1983 〜 85)に も月報は添えられていた.
【編】:『個人全集月報集:安岡章太郎全集,吉行淳之介全集,庄野潤三全集』 同 2012 年 9 月(文芸文庫) 税別 1,600 円 pp. 99-208. 31 篇を転載.
【97191】 『現代の文学』 39 巻 講談社 1971 年 9 月〜 74 年 12 月. 全 110 巻あった
【960X1】の延長線上に位置する企画であろうか.
【複】:『現代の文学月報』 同 1978 年?(奥付無し) 198 頁(通し頁無し). 『戦
後日本文学史・年表』が別巻として 1978 年 2 月に刊行されているので,そのタイ ミングで再版でもなされたかして,全巻購読者向けに用意された特典であろう.全 39 冊を号順(≠巻順)に複製・合本するが,月報の刊記に所属巻の発行日が無い.
【編】:『「現代の文学」月報集』 同 2016 年 5 月(文芸文庫) 税別 1,700 円 329 頁.
全 39 冊から収録 66 作家へのオマージュを総集し,号順に発行月も付して新組みで 転載する.
【971X1】 『内田百閒全集』 川端康成・高橋義孝・福永武彦(編纂)
/
平山三郎(編輯校訂)10 巻 講談社 1971 年 10 月〜 73 年 4 月. 「具体的な編纂プランが百閒主導で練ら れたらしい.」(下掲書,p. 488) 【参照】:【986Y1】
【編】:佐藤聖(編) 『百鬼園先生:内田百閒全集月報集成』 中央公論新社 2021 年 1 月 税込 5,280 円 pp. 8-148. 各 8 頁の月報から(図版と平山筆 「余滴」 の大 部分を除いた)全記事が新組みで号順=巻順に転載されている.
【971Y1】 『鷗外全集』 38 巻 岩波書店 1971 年 11 月〜 75 年 6 月. 岩波版第三次『鷗 外全集』で,医事・軍事論文など新資料も含めて発表順に収録する.巻順に配本されたが,
月報の合本は無さそうである. 【参考】:岩波は 1951 年 6 月〜 55 年 11 月に〝決定版〟
即ち第二次『鷗外全集』を著作篇 33 巻+別巻 2 +翻訳篇 18 巻で刊行していたが,全 52 号の月報も合本化されていないようである. 【参照】:【92961】【93661】
【編】:石川淳 『前賢餘韻』 同 1975 年 9 月 1,500 円 pp. 1-316. 【971Y1】の 月報に 38 回連載した記事を発表順に転載するが,初出情報が見られない. 【再録】:
『石川淳選集 11』 岩波書店 1980 年 9 月.『石川淳全集 16』 筑摩書房 1991 年 8 月.
【97291】 『歌舞伎評判記集成』 歌舞伎評判記研究会(編) 第Ⅰ期 10 巻+別巻『補遺・
索引』 岩波書店 1972 年 9 月〜 77 年 12 月. 『岩波書店百年』(同,2017)に拠ると,
研究者 38 名で「万治 3 年[1660]より享保 20 年[1735]に至る 75 年間にわたる歌舞伎役 者の演技や容姿,上演の実態を記した野郎評判記・役者評判記百十数篇を集成・翻刻」
する. 【参考】:1987 〜 95 年に役者評判記研究会(編)が第Ⅱ期(10 巻+別巻 1)を,
2018 年からは和泉書院と役者評判記刊行会(編)とで第Ⅲ期を第 3 巻まで刊行.
【複】:『歌舞伎評判記集成』 1978 年 ?(奥付無し) 106 頁(通し頁無し).
第Ⅰ期の別巻刊行に合わせて再版でもなされたかして月報 11 冊を岩波書店が号順
(=巻順)に合本化したのではないか.
【97331】 『新註校定國譯本草綱目』 木村康一(監修)
/白井光太郎(校注) 15 巻 春陽堂
1973 年 3 月〜 78 年 10 月. 李時珍が薬物の分類と各論を創始するために 1552 〜 78 年に執筆して,明末以来刊本は 50 種を越える.それだけに誤謬も多く紛れ込んで,諸 言語に訳されながら 400 年にわたって毀誉褒貶が繰り返されてきた.底本は李時珍(著)/
鈴木眞海(譯)『頭註國譯本草綱目』(春陽堂,1929 〜 34)で,全 15 冊 9,000 頁あった.【複】:『新註校定國譯本草綱目 月報(一〜十五冊)』 同 1979 年 133 頁. 巻順 に刊行された【97331】の完結に伴ない,15 冊の月報が「唐代疆域圖」1 枚,「主要 本草文献系統表」1 枚,「別表(No. 15 月報)」9 枚と一緒に複製・合本化された.
【97361】 『昭和国民文学全集』 30 巻 筑摩書房 1973 年 6 月〜 74 年 10 月. 37 作 家から昭和の大衆文学作品を集める. 【付記】:「月報を読む(3)」に各号の細目を整理し た.1977 〜 79 年に全 35 巻で再刊されたが月報は制作されなかった.
【編】:尾崎秀樹 『文壇うちそと』 筑摩書房 1975 年 8 月 2,500 円 pp. 55-295.
全 30 回の連載「大衆文学逸史」を加筆訂正と共に転載.
【97362】 『庄野潤三全集』 10 巻 講談社 1973 年 6 月〜 74 年 4 月. 1973 年までの 全単行本を集成.庄野は 2009 年に他界した.
【編】:『個人全集月報集:安岡章太郎全集,吉行淳之介全集,庄野潤三全集』 同 2012 年 9 月(文芸文庫) 税別 1,600 円 pp. 209-341. 31 篇を転載.
【973Y1】 『鏡花全集』 28 巻+別巻 1 岩波書店 1973 年 11 月〜 76 年 3 月. 佐藤春 夫,里見弴,谷崎潤一郎らが編纂に加わった 28 巻本(1940 〜 42)の再版として巻順に 刊行された.月報全 29 冊は新稿で,28 巻本の月報からも一部を転載している. 【付記】: 岩波版でも『鏡花小説・戯曲選』12 巻(1981 〜 82)には月報が無かったようだ.
【複】:『鏡花全集 月報』 同 1986 年 12 月 7+448 頁. 1986 〜 89 年の再刊に際 して【973Y1】の月報を(最終頁を除いて)複製した合本が第 4 巻に添えられた.