弘 前 学 院 大 学 看 護 紀 要 第
2
巻1‑8
,2 ∞ 7
《研究報告》
「リラクセーション J , I 指圧 J , I マッサージ」に関する
看護研究・看護教育の現状および学士課程教育における今後の課題
原 田 真 里 子 1 ) 櫛 引 美 代 子 1 ) 工 藤 千 賀 子 1 )
要旨:看護学教育の在り方検討会報告書では,学士課程における看護実践能力の育成に必須の看護基 本技術には「リラクセーション,指圧,マッサージ」が含まれる。「リラクセーション,指圧,マッ サージ」に関する看護研究や看護基礎教育の現状について,文献および
Web
検索によって検討した。これらの技術に関する研究数は
2 ∞ 1
年以降増加傾向にある。研究内容は,各技術のエピデンスの確立 を目指すものが多く見受けられたが,適切な指標を用いて行った研究は少なかった。また,看護基礎 教育におけるこれらの技術教育は,行っている大学は少なく,これらの教育に関する研究は 3件で あった。これらのケアは安楽のみならず,I
心身一如」の視点で対象者の全体性に焦点を当てて行うケ アであり,QOL
の向上にも寄与するケアといえる。教育内容は各大学の裁量にまかされている現状 であるが,早急に教育内容を検討する必要があるだろうOキーワード:看護基礎教育,リラクセーション,指圧,マッサージ
は じ め に
1 9 9 2
年の看護師等の人材確保の促進に関する法律に 基づく施策以来,わが国の看護学教育は大学・大学院 高等教育機関における人材育成に本格的に取り組み始 めた(看護学教育の在り方に関する検討会報告書,2
∞
2)。現在では,学士課程の4年制大学で看護基礎 教育(以下,4
年制の学士課程における看護基礎教育 に限定する)を受けている学生は全看護師養成数の2 3
.1 %を占めるまでになっている(看護問題研究会監 修,2 ∞ 6 ) 0
このような状況の中,日々めまぐるしく 変化していく社会状況や国民のニーズに対応できる大 学教育の検討が必要となり 文部科学省主導で「看護 学教育の在り方に関する検討会」が発足し,2 ∞ 2
年に その報告書が公表された(看護学教育の在り方に関す る検討会報告書,2
(02 )
。その中で,学士課程におい て看護実践能力を育成するうえで欠くことのできない「看護基本技術」として
1 3
項目が整理された。その項目 のひとつに「安楽確保の技術」があり,下位項目にはI
体位保持,巷法等身体安楽促進ケア,リラクセー1
)弘前学院大学看護学部 干0 3
ら8 2 3 1
弘前市稔町2 0 ‑ 7
ション,指圧,マッサージ』の知識・技術が含まれて いる。いずれも対象者の安楽を確保するための技術で あるが,
I
リラクセーション」は対象者の心身に働きか け内部環境を整えることを通して自ら持っている力を 引き出すものでもあり(小板橋, 2∞
5),I
指 圧J
,「マッサージ」もまた対象者の自然治癒力を引き出すば かりでなく(柳,
2
(04 )
,安寧までをももたらしQOL
の向上に寄与するものである。これらの項目は,看護 基礎教育の中で学習項目として位置づけられたもので あるO このように位置づけられたこれらの技術は,現 在どのように看護基礎教育の中で行われているのだろ うか。体位保持や巷法等身体安楽促進ケアに関して は,技術・手順は比較的確立され,エビデンスも確立 されつつあり(たとえば,明神,2 ∞ 6:
渡遺,2 ∞ 6:
佐伯, 2
∞
6) ,ほとんどの大学の基礎看護学のカリ キュラムに組み込まれている。看護行為用語分類によ ると,I
リラクセーション法」は「神経,筋の緊張なら びに精神的緊張の緩和を促すこと」と定義されている が(日本看護科学学会看護学学術用語検討委員会編 集,2
(05 )
,I
リラクセーション」の技術については定T E L : 0 1 7 2 ・ 3 1 ・ 7 1 6 2
,FAX: 0 1 7 2 ‑ 3 1 ‑ 7 1 0 1
,E ‑ r n a i l : r n a r i k
吋} @ h i r o g a k u ‑ u . a c . j p
2
原 田 , 櫛 ヲ 1 . 工 藤義があいまいで,それらに包含される内容は定かで、は ない。また.
r
指庄J
は「手指あるいは器具を用いて棒 表の特定の部位に持続的に在を加えることJ (
日本看護 科学学会看護学学街用語検討委員会繕集, 2∞
5) .f
マッサージJ
は「手指・手掌を用いて,体表に持続的・反観的な在を加えたり,さすったりすること
J (
日本看 護軒学学会 看護学学術用語検討委員会編集.2 ∞ 5 )
と定義されているが,看護碁礎教育では確国として確 立されている内容でiまない。しかしこれらは最近著 護技捕としても注目されているものである。
わが国の近代監療は長い間近代西洋医学を基盤とし ており,医学・看護学教育もそれぷ基づいている。し か し 近 年 偶 々 人 の
QOL
が重複されるようになり,対象者を療病のみではなく痛を持った人間として全人 的にとらえることが関われるようになってきた。
QOL
の向上にあっては,これまで 行われてきた監療 では限界があることはいなめない。こうしたことを背 景に,医学教育では2 0 0 2
年のモデル・コアカリキュラ ムの中に「和漢薬を報説できる j という項目が組み込 まれ.2 0 0 4
年には全国8 0
の大学医学部・医科大学金て において漢方医学の講義が行われるようになった(油 田.2∞
5)。全人的医療を日指しての改革のあらわれ とみなすことができる。それに対して,看護学教育に おいては近伐西洋監学以外に関する教育内容を,正式 なカリキュラムとして位蜜づけて実施している大学は ごくわずかに過ぎない。そして,前述した「安楽確保 の技術J
に関する教育は各大学の裁量にまかされてい る現状なのである。本来,看護の役割
i
は対象者の傍らにいて,全人的な 視点でケアを提供することである。全人的に対象者を とらえ.QOL
向上のケア方法のための養護技新教育 のあり方を検討する必要があるのではないだろうか。そのために,まず「リラクセーション
J
,r
指 庄J
,「マッサージ
J
に関する研究を概観したうえで,看護技 術教育について検討することにした。自 的
本研究の目的は,現在行われている「リラクセー ション
J
,r
指臣. J r
マッサージJ
に関する看護研究と 看護基礎教育の現状を把握することである。方 法
1
)検紫 ( 1 )文献検索①データベース:医学中央雑誌
CD
・‑ROM V e r
.4③検索期間:1996~2005年
③選択の条件
・テーマおよびキーワードに,
r 1 )
ラクセーショ ンJ
,r
指圧J
,r
マッサージJ
が含まれており,看護職が関与したものであること。また「マッ サージ
J
に関しては,専門的な領域が特定され る「乳房マッサージj と「べぜーマッサージ」は除いた。
‑文献の種類は,
r
原著論文jおよび「会議録J
の みとした。(2) Web
検索Web
公開されている,看護系大学のシラパス情報 を入手した( 2 0 0 5
年.1 2 7
校中)。2 ) r
看護研究jにおける各現自の分類方法( 1 )
r
リラクセーションJ
,r
指在J . r
マッサージjのそれぞれの項践について,技法, 自的,部位による 分類を行った。
「リラクセーション
J
~こ関しては,看護の目的が リラクセーション反応を引き超こすことにあり,種々の技法が用いられているため,技法ごとに分類 したむ
「指在
J
,ま手話または器具を用いて行う技法であ り,その効果を期待する目的が種々あるため, 目的 ごとに分類した。また,マッサージは手指や手掌を用いて行う技 法であるが,擁行部位によって反応が異なり, 目的
も種々であるため,施行部位ごとに分類した。
( 2 )テーマおよび医学中央雑誌上に添付されている 抄録を参照とし抄録からでも詳細が不明確なもの
は除色評価方法を分類したむ
結 果
1
)看護研究( 1
)リラクセーションリラクセーションの研究は
1 9 9 6
年には9
件と少ない が,総々に増加し2 0 0 1
年にはお件.2 0 0 4
年にはお件 あった(関1
)。リラクセーションの技法ごとに分類3
「リラクセーション
J . r
指圧J,r
マッサ…ジ」に関する著護研究・養護教膏の現状および学士課韓教育における今後の課題...リラクセーション
制*ーマッサージ ー・一指圧
5 0
j ~件〉4 0
3 0
2 0
1 0
(年)
9 6 9 7 9 8 9 9 00 0 1 0 2 0 3 04 0 5
図1.
r
ワラクセーションJ
, 揺 庄J . rマッサ…ジj における看護醗究数の年次推移
O
表1.看護研究におけるリラクセーション技法の分類の年次撞務 年
総 数
G 1 2 2 1 0 1 1 1 1 0 2 1 1 0 1 0 0 1 ・
3*1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
o o 0 1 ・ 1 3 0 0 7 1 3 4 3 2 7 2 9 8 5 < <
0 2 7 4 3 2 7 9 6 4 1 0 1 0 2 1 2
31 1 2
Oo 0 0 0 0 1 0
32 o 0 0 1 0 2 3 6 1 5 O o 2 0 0 1 0 0 0 4 0 o 0 3 1 0 3 0 4 8 1 9
柱)リラクセ…ション法の 印は、他の療法と準合したものである0 5
その他
0 4 0 3 0 2 0 1
∞ 9 9 9 8 9 7 9 6
イソニック) 呼吸法
音楽療法 アロマテラピ…
アプローチ ヨーガ
漸進的簸強護法 イメ
体 操 議完・代替
リラクセー ション技法
た
5
これらの研究i之 実 施 し た 技 誌 の エ ピ ヂ ン ス を 明 ら かにしているものが多く,リラクセーション反応、に よって検証していた
G
リラックス状態を示す身体反応 には,生理的指標として,副交感神経の優位,第調弛 緩,心拍数誠少,呼吸数減少,脳波でのα
波の増加が あり(長谷部,2 0 0 5 ) .
それらの指標を患いた実験研究 が行われていたc
また,精神面でのリラックスを示す 指標として,POMS(
気分ブロフィ…ル検査〉などの精 神 ・ 心 理 的 指 標 が 用 い ら れ て い たc
し か し 「 リ ラ ク セ…ション技法jに関して明確な指標の使用が確認で したものを表1
に示すo r
漸進的筋弛緩法J r
イメま
J r
自律語1 1
棟 法J r
呼吸法J
は,生体に鱗わったホメ オスタシス機講あるいは調節カが有効に機能するよう に昌己でコントロールするための技法で,て い る リ ラ ク セ ー シ ョ ン 技 法 と 呼 ば れ る も の で あ る (小板橋,
2 0 0 6 a )
。これらに関する研究は数少なく,特に自待訓練法は
1 0
年 間 で1
件のみであった告それに 対し補完・代替療法として近年注目を浴びている「音 楽 療 法J
,r
アロマテラピ…J
,r
用手的アプローチJ
~こ 関する研究が漸次増加し それぞれ4 4
件,4 1 1
生1 2
件 あったりその他,見詰主・体操などの研究も見受けられ ンし
ヲ1.工 藤 低 調
4 掠
著護研究における指在日的の分類の年次推移
1 0
。 。
ハυ
一 ハ
HV
一 ハ
υ一
ハ
U
表2
2一1一l一O一O一O一O一0⁝1
表3.看護研究におけるマッサ…ジ部栓の分類の年次推移
印 一
2
部{立
ていたが.
1 9 9 8
年以捲はリラックスや捧痛などの症状 緩和を目的とした足部や腰背部のマッサージが出現 し増えてきている。特に足部のマッサージに関する 研究は10
年間で60件 に 達 し 鹿 部 マ ッ サ … ジ の 約2
倍 みられたむ韓数が5
件とまだ少ないが,近年リンパ マッサージに関する研究も行われてきている。便秘に対するマッサージの評錨には.指圧と同様梗 秘詳髄尺度を用いているものがみられた。また足部 マッ什ージにおいては. リラックスを目的としたもの は
POMS
などの精神・心理的指標や脳波などの生理学 的指標を用いており,腰背部の縛痛軽減を日的とした マッサージでは腰痛スケールを荊いていた。しかし や は り 指 標 を 用 い て の 研 究 数 は119件中部件と少な きたのは.25
件中7 r
牛にすぎなかったむその他多くの研究は,被験者の主観によって評価していた。
( 2
)指圧図
1
に示した通り,指庄に関する研究数は比較的少 なく.2 0 0 0
年までは1 0
件未満で、あったが.2 0 0 1
年から2 0 0 4
年には1 5
件とやや増加額向にあった合指圧をtTう 臼的ごとに分類した(表2
人最も件数が多かったのは 梗秘に対する研究であるが.2 0 0 4
年には痔痛毅和や浮 腫改善のための指圧に関する研究も 4件ずつ行われてかったD
2 )
看護系大学における「リラクセーシ3 ン J . r
指f f J . r
マッサージj
に関する看護教寄( 1
)教育に関連した研究看 護 系 大 学 で .
r
リ ラ ク セ ー シ ョ ンJ
,r
指「マッサージ
J
に関する教育について行われた研究は,2oo3~2oo5年においてわずか 3 件であったむそれらの 研究は,技術漬習の内容について詳価・検討したもの であった
O
いた。
指圧に関しでは, 目的の達成状況を評髄している研 究が多くみられた。評価の客観的指標には,梗務評鏑 尺 度 , 腰 鵡 ア セ ス メ ン ト ス ケ …
Y
レやVAS ( V i s u a l Analog S c a l e )
などが使用されていたむ指標の捜用が 確認できた研究辻6 9
件中1 6
件で.' l
也の多くの研究はや はり被験者の自覚症状の改善などの主観におうもので あったむ( 3
)マッサージマッサージの研究数iえ 図
1
に示した通り2 0 0 2
年か に増え始め.2 ∞ 4
年には47
件に達していたむマッサージを施行する部世ごとに分類し研究数の年 次推移を示したのが表3である。
1 9 9 6
年と1 9 9 7
年には 便秘解浪のための腹部マッサージの研究のみが行われら
「リラクセーション
J
,r
指圧J
,r
マッサージJ
に関する看護研究・看護教育の現状および学士課捜教脊における今後の課題5
(2
)授業養護系大学の
1 2 7
校中,Web
上シラパスを公開して いる24校について授業内容を検討した。その結果,「リラクセ…ション
J
,r
指圧J
,r
マッサージJ
に関する 授業を行っていたのは5大学であった(2005年)。授業 の科自と内容会務4
に示す。嬢
1
)者護研究f1)ラクセ…ションjとは交感神経穫設の状態から心 身の緊張を再びゆるめることをいい,緊張をゆるめて 心身をバランスのとれた状態に戻すための技法を
f
リラクセ…ション技法jという(荒川,
2
∞的。緊張を緩 和するためには自らの力を必要とするため,自己コン トロール法ともいわれている。本来の自己コントロー ルをE的とするリラクセーション法にはf
葬者進的筋弛 緩法J
,r
自律調練法J . r
呼吸法J
,r
イメージ法J
などがあげられる。荒川によると,リラクセーションに関 する最初の研究は時80年の看護学生のストレス解消の ための自律調練法の効果を溺定したものとされている (島田ら,
1 9 8 0 )
。本検索では,表1
の通りの結果が得 られた。小板橋( 2 (
版記の報告によると,看護介入と して用いられたリラクセーション技法に関する研究成 粟iえ不安や不眠,がん患者の痛みの軽減などに関し てリラクセ…ション技法の効果や可能性を示唆してい る。しかしエピデンスの詰頼性や妥当性の検証に関 して多くの課題が残されている,と述べている。今後 これらの技法のエピデンスを確立していくとともに,リラクセーションそのものについての尺度などの評価 方法の確立が必須である。また,対象者のリラクセー ションに影響を及ぽす要国には,対象者の心身の状 況,援助者との関係性 アブイニティなど,多岐に渡 ると考えられる。今後,影響要因を明らかにして,リ ラクセーション技法に関与する構造を明確にしていく 必要があると考える。
膏楽療法,アロマテラピ… 沼ーガなどは,最近注 目されている「補完・代替療法
J
と時ばれている範構 に入るもので為るG 本来のリラクセ…ション法よりも これらに関する研究が養護研究として数多くなってい るo r
補完・代替嬢法J
とは近代間洋医学以外の医学金 てを指すもので率以近代間洋医学ではカバーしきれ ない部分を補うことを持殺としている(JII鶴, 2ω4)。その種類は多岐に渡り,.:r:..ピデンスの確立していない ものや営科を昌的としたものまで幅広い。その中で な音楽療法やアロマテラピーは看護記応、用しやすい ケアであると思われる。しかしア口マテラピ}で使 用する精油には注意を要する場合があり専門的な知識 を必要とするためり11端, 2∞1),看護ケアに取り入れ ていくのであれば確聞たる知識や技術が必要である。
またエピデンス全確認し養護ケアとして成立するも のを精選していく必要があると考える。
r 1 )
ラクセ…ション jの本実が自己コント口…ルで あるのに対し f詣r
マッサージJ '
主人の手を通して直接的に効果を引き出す技法である。これらはボ ディワークとも呼ばれ,夜接的に身体に触れたり動か したりすることによって行う治療法(今西ら,
2
∞1) でもある。いずれも皮調への触肢刺激を通して視床下 部へ伝わ与,自律神経系・免疫系・循環器系・筋骨絡 系・消化器系などと多岐に波って影響を及ぼし 体 の ネ メ オ ス タ シ ス に 関 与 す る も の で あ る ( 榔 .2
∞4)
。局携の循環状態の設善や浮腫の軽減,筋肉疲 労の軽減,免疫龍の向上などの効果が得られるとされ ている(柳.2
∞4)
。本研究によって「指在J
や「マッ サージjの看護研究は,梗務・痩痛・不眠・窮こり・俸怠惑などの栂らかの苦痛の緩和のために行われてい た。小板揺(刻版b
)
も着護介入としてのf
指圧・マッ サージJ
の技法は便秘・浮麗・建癌等の産状殺事のB 的で宥い,有効性を述べている(たとえば,大野ら;1 9 9 5 . 1 9 9 7 .
鈴 木 ら ;2 ∞ L
坂 口 ら; 2
保 弘 宮 田 ;1 9 9 3 )
。 し か し 身 体 接 触 に よ る 構 足 感 が 有 効 性 と し て評価されている可能性もあり(小薮橋 2(胤b),バ イアスがかかっていることは帯定できない。r
指圧・マッサ…ジjは看護師の手を護って行う技法としては 春効性を期待できるが,今後手技の習得と妥当性の検 証が望まれる。
2 )
看護教育看護系大学において,今闘の調査で誌安楽確保のた めの
f
リラクセーションJ
,r
指圧J . r
マッサージJ
に 関する研究は極めて少なく 授業項目として車りあげ ている大学も少ない。しかしWeb
会表されてはいな いが,東洋医学や補完. f t
替療法などの科程を設けて いる大学もある(Int e m a t i o n a l
Con f e r e n c e o f T r a d i t i o n a l
Nursing
,2
ぽ時)。またf
看護療法(看護師が日常行っ ている看護の働きかけを通して,相手に持らかの変化 をもたらす行為〉損現J
というホリステツイクケアのG 原 田 , 櫛 引 , 工 藤
表
4 . Web
公開されている看護系大学で行われているr 1 )
ラクセーションJ . r
指庄J . r
マッサージJ
に関する教育内容 成人看護学i実習 緊強・本安・痛みなどを援和する技梼{マッサージ・指庄) 生活援助技鋳1. II と安楽を得る
(リラックス,タッチ・マッサージ) 基礎看護学訂 リラクセーション法
〈指圧・マッサージ) 人・環境支援技荷論 安楽確保(リラクセ}ション)
健康運動学特論 患者やアスリートのケア (マッサージ〉
技術を習裡する科尽を設けている大学もある(田口ら;
2003,尾崎ら :2∞目。
授 業 項 目 と し て 「 リ ラ ク セ ー シ ョ ン
J . r
指 圧J . f
マッサージJ
を取りあげている大学は少ないが,本 来,マッサージなどの手を絶ったケアは看護舗が独自 の判艇で行えるものであるa
そして,症状綾和のみな らず.r
心身一如」の提点で対象者の全体牲に焦点を当 てて行うケアでもある臼また,手による身体接触に よって心理的満足感が持られ,対象者の苦悩が擁され る効果をもたらすG 近代西洋震学の導入によって,い つの関にか 手による局所への効果および癒しの看 護"は,看護教脊の中で理念としてはあっても技術教 育がおろそかになっている状況はいなめないだろうDまた,昭和23年に制定された保障師助産師養護舗法で はこれらの技術についてはまったく触れられていない という経緯もあり,平成11年に改正された保健師助産 師審議崎学校養成所指定規則においても基礎看護学の 具体的な内容には触れられていなしベ杉森.
1 9 9 9 ) 0
し かし近年の全人的監療への意識の高まりにより再震 詮日されている状況にある合O l i v e r
とHi l l '
ま看護学 教育におけるホリスティックアプ口一チの捉え方につ いて,学部の理念,教員の考えや背景によってカリ キュラム上の位置づけが異なっており,ホリスティッ クな介入と伝統的な介入を統合させて指導することの 大切さを強調している( O l i v e rN.& H i l l
し1 9 9 2 )
むこ れらのケアの教育が各大学の裁量にまかされている状 況にあって,者護基礎教育としても見甑す時期にある のではないだろうかむドjラクセ」ションJ . r
指匝J .
f
マッサージJ
に関する技法は,看護基礎教育において 蟻選して教育する必要があるだろうOお わ り に
わが国の看護辻,長らく近代西洋医学をベースとし たものだった。しかし近年対象者のもつ本去のカを 最大限に発捧させ.
QOL
の向上を図るという看護の 日標に応じて(荒1 1 1 . 1 9 9 6
,) リラクゼーションなどの 者 護 援 助 に 関 す る 関 心 が 高 ま か 実 践 さ れ て き て い るむこれらの技街に関する看護研究の瑛状を文献検索 し 考 察 を 加 え た む し か し 看 護 基 礎 教 育 に お い て は 教育内容,研究においても立ち遅れている現状である(蒔,
2
訊) 4 ) 0
「リラクセーション
J
,r
指圧J . r
マッサージjは,患者に安楽をもたらす技法であり 看護締が独自に判断 し技法を選択して実路できる可能性が高いむ「看護 学教育の在り方に関する検討会jで取りあげているこ れら
3
項目に関しては,早急に看護基礎教育の教育内 替として検討する必要があるということが示綾された。
文 献
1)荒川唱子(1996).看護介入としてのリラクセーション 技法,臨床看護研究の進歩.
8 . 2
8‑3 5 .
2)荒 川 唱 子 (2
∞
4), リ ラ ク セ ー シ ョ ン 法 , EBNURSING. 4 ( 3 ) . 6 1
る6 .
3 )
長主主部佳子( 2 ω 5 )
,リラクセーション.藤野彰子他・監,看護技術ベーシックス,
2 6
立医学芸術社.4 )
今額二部・渡濯聡子( 2 0 0
1), *'デイワ」ク,今酋二郎,小島操子・婦,看護職のための代普療法ガイドブック,
5 7 ‑ 7 3 .
寝室学書院.5 ) I n t e r n a t i o n a l C o n f e r e n c e o f T r a d i t i o n a l N u r s i n g
,ア ブストラクト,2 ∞ 6 .
fリラクセーションJ.I指圧 Iマッサ…ジザに関する看護研究・
6 )
看護学教育の在り方に関する検討会報告番( 2 0 0 2 )
, 大 おける看護実践能力の育成の充実に向けて.平成2 6
日,7 )
養護問題研究会監修( 2 0 0 6 )
,8 ) ) 1 1
嬬‑tk(200
1),アEマセラ 子 ・ 編 , 看 護 鞍 の た め の 代20
‑43
,小島操
ヲ)川鵠朗
( 2 0 0 4 )
,構完・代替擦法の概要,) 1 1
嶋朗・編,ナースのための補完'f‑t替療法の理解とケア.乙
4
,学 研.10)
i去としてのリラクセーション,
10柵
1 5 .
l l )
小殺犠喜久代( 2
∞6a
,) ワラクセ…ション技法のエピ デ ン ス , 深 井 喜f‑t子・監,ケア技街のヱピヂンス,4 0 2
‑41
1.へるす出張.1 2 )
小載機嘉久代( 2 0 0 6 b )
,詣庄・マッサ…ジ技法のエピ,監,ケア技術のエピダンス,
4 1 2
‑41 9
,へるす出版.l3)南裕子
( 2 0 0 4 )
,中国における看護観に触れて考えるこ司
1 6 ( 3 )
,9 8 .
1 5 )
明神哲1:!!( 2
∞6 )
,ポジショニングの必要性と勢果,養 護 技 議5 2 ( 1 3 )
,1 1 ‑ 1 6 .
看 護 学 学 衝 扇 語 検 討 委 員 会 嬬 集 看護宥為の言語化と
1 7 )
大 野 夏ft小板橋喜久代( 1 9 9 5 )
,入院患者の便通に関 す る 指 庄 の 効 果 , 日 本 看 護 研 究 学 会 誌 ,1 8 ( 4 )
,45
‑46.1 8 )
大野夏代,小板橋喜久代( 1 9 9 7 )
,臨床看護識の鰭厳管よび学士課程教育における今後の課題
理;便通に対する指圧の効果, 日
1 4 ( 3 )
,2 1 6 ‑ 2 1 7 .
7
1 9 ) O l i v e r
託金HillL (19 9 2 )
,Teaching complex n u r s i n g i n t e れ r e n t i o n s
,I n t e g r a t i n g h o l i s t i c and t r a d i t i o n a l b e h a v i o r
,J o u r n a l o f Nursing E d u c a t i o n
,3
1(4 )
,1 8 4 ‑ 1 8 5 .
2 0 )
尾義務フ 渡辺岸子,金子有紀子,他( 2 0 0 5 )
, と履修者の反応及び今後の課題,新潟 大学医学部保健学科紀要,8 (
1),3 ‑ 1 2 .
2
1)佐伯白骨( 2 0 0 6 )
.評価技術のエピヂンス と 快適性へ深井喜代子・監,ケア技街のエピヂンス,489
‑49 8 .
へるす出版,他
( 2 0 0 0 )
,乳嘉禽後上段ワるマッサ…ジ療法の効果,看護実践の科学,
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