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憲法と「安全保障」観 一一

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(1)

憲法と「安全保障」観

一一 ?髑蜉w学生の意識を通して一

田  村  武  夫

はじめに      かる選択的判断や否定的な態度決定の端緒的契機 1安全保障問題への関心       ないし基礎となっているということである。他方 五 安全保障の方法選択      で,かかる規範と意識の関係は,憲法規範の実効性 皿 自衛隊に対する認識と評価      の所在を意味する。ここに,一般的に,憲法意識調 W 日米安保条約に対する評価      査の必要な根拠と意義を見い出すことができる。

おわりに      ともあれ,安全保障の方法にっいての素朴な考 察から現に支配的な編成論理に対抗的なそれの模 はじめに       索と追求まで国民が日常的に行っている営みは,

「国家安全保障」の編成論理は,国家生活のみ  憲法意識の形成および再生産を媒介として一定の ならず,国民の政治生活の内実をも規定する。こ  安全保障観を国民自身の内に形成保有せしめてき のことは,歴史認識のレベルでは周知の事柄に属  ている。昭和27年2月から昭和56年3月まで朝日 するであろう。かかる規定関係は,「国家安全保  新聞社による11回の「憲法9条改正問題」に関す 障」の編成が国家の本性の現象形態であるという  る意識調査の結果を質問形式に従って分類し,時 性格規定を免れ得ないところに起因していると考  系列で表示してみるとそのことが判示される(表 える。      1,∬,皿参照)。A, A グルー一プないしはB, B

戦後,就中,1952年対日講和条約発効くサンフ  グループ別でみてみると,その傾向が明確に現わ ランシスコ体制の発足〉以降のわが国の国家生活  れている。

       (1)

ノおいても,かかる規定関係が貫かれていること   く軍隊〉という名の軍事的手段による安全保障 は,外交政策,財政構造,憲法裁判などを瞥見す  の編成を否定する意識傾向がつよまっていること るだけで明らかとなる。しかし,伝統的な,階級  を知る。しかし,他方,自衛隊の認知のための憲 国家として本来的な選択ともいえる軍事的手段に  法改正を容認する意識の高さは,上の意識傾向に よるわが国の現在支配的な安全保障構想および政  照して論理的にギャップを,また,非軍事的方法 策実態に対して,戦争放棄・戦力不保持規定に示  による安全保障の編成論理の未成熟水準を示して

される非武装中立主義を基調とする安全保障構想  いる。かかるギャップが既成事実の重みによって を掲げる国家基本法の同時存在は,日本国民に,  いるとはよくいわれる。これまで問題の指摘はな まさに現在支配的な規定性をもって貫いている  され,色々のレベルでの解決モデルが提示され実

「国家安全保障」の編成論理に対する醒めた認識  施されてきた。われわれは,ギャップの解消が既 と選択的判断の機会を聞断なく提起しており,そ  成の編成論理の強行的展開によって計られようと れへの否定的な態度決定を再生産せしめている。  している現状況のもとで,矛盾を孕みつつも底流 つまり,憲法規範によって培養される規範意識  には,軍事的手段・軍事的価値の重視を基調とする 一法(正義・不正義,当・不当)感情レベルか  既成の編成論理の帰結に対抗する意識もつよまっ ら高次の規範論理的思考まで差異はあれ一がか  ていることを確認し,その積極的な意識傾向の形

(2)

表1  憲法9条改正問題の意識状況     (%) 表∬ AAノグループ   (%)

調査年月障彫式1改磧司改正反対1観讐、、

調査年月 改正賛成 改正反対 S.27.2

A

31

32    37

S.27.2 31 32

S,28.1 A 31 42 27 S.28.1 31 42

S.3(瓦11 B

37 42 21 S.45.6 27 55

S.32.11

B

32 52 16 S.56.3 24 61

S.37.8

B

26 61 13

表皿 BBノグループ   (%)

S.43.12

B

19 64 17

調査年月

1改正賛成

改正反対

S.45.6

A

27 55 18

S.30.11 37 42

S.53.10

B

15 71 14

S.32.11 32 52

S,53.12

B

17 73 10 S.37.8 26 61

S.55.12

C

44 41 15

S.43.12 19 64

lS・5α3 A

24 61 15 S.53.10 15 71

(注):質問形式の分類は次の通りである。 S.53.12 17 73

① 日本国憲法が戦争放棄や戦力不保持を定めていることを説明したうえで, これを改正して軍隊を

つくる必要があるかどうかを聞く・…  A

② A型の変形で,憲法9条の規定が「いまの世に合わないから改正したい」という意見についての

賛否を聞く・・ …A

③憲法の説明をつけずに直接的な形で「正式な軍隊を持つための改正」の賛否を聞く…  ・・B

④ B型の変形で,「正式な軍隊を持つための改正」について賛否両論のあることを紹介したうえで,

その賛否を聞く…  ・・Bノ

⑤「軍隊」あるいは「正式な軍隊」といった語句を使わず,「自衛隊認知のための改正」について賛 否を聞く…  ・・C型

成要因として,また,ギャップの止揚の拠域として  集計の一覧表は本稿末尾に掲げておいたので必要

も,大学教育に負うところが相当程度あるのでは  に応じて参照されたい。       (2)

ないかとの推定と仮説をたて・その検証の始発作   注ω朝日新聞世論調査室「安全保障と民意・30年 業として,今回,学生を対象とする意識調査を行   の軌跡一本社全国世論調査から一」『世論調査室 い,その「わが国の安全保障」観を追求してみた。  報』(醤1−7)参照。

対象学生は,茨城大学人文学部社会科学科所属   注ω憲法意識の調査結果を学歴・職業別でみる

      と,大学卒および自由業・ホワイトカラーなど学卒者の1〜2年生である。3年生以上は調査の都合か

      と推定される階層ほど憲法意識。第9条支持意識が高ら参考程度に止めた。アンケート回収数および回       水準にあることを知る。小林直樹「憲法第九条をめぐ

収率:1年生在籍者205名中186名・81・2%,その   る国民意識」(『法律時報』1966年1月臨増号所収),

内,男子169名中151名,89.3%,女子36名中35名,  同『日本人の憲法意識』(東京大学出版会)参照。

97.2%。2年生在籍者203名中125名,61.6%,そ

の内,男子185名中110名,59.5%,女子18名中15   1・安全保障問題への関心

名,83・3%。3年生以上18名,その内,男子11名,   「安全保障」の概念は,今日,「総合安全保障」

女子3名。調査実施時期は1981年4月である。   という用例にも示されるように,多次元的構造概 なお,本稿の分析目的と紙数の都合から,単純  念として規定され使用されつつあるが,結局は,

(3)

目的と目的達成の諸手段,および両者間の論理関   安全保障問題に関心を持つ学生が「何を守らん 係を全体的に包括しようとする意図のうえでの概  とする」ために,どのような「安全保障の方法」

念規定であるにすぎない。ここでは,目的=国民  が適合的だと考えているか。表3によれば,全体 の生命と基本的人権を国内外からの暴力的非民主  で.自由・平和を守るべき第一位のものとしたも 的圧殺から保全し保障するための適合的な方法設  のが58.8%,ついで自分や家族・財産が30%,国 定という意味で用いる。       家・国土にっいては2.5%しかない。学生の普遍 さて,安全保障の問題は,近時,政治の表舞台  主義的特性が看取される。「国家」のための安全 で華々しく取り上げられてきている。戦後の政治  保障という観念が稀薄であることは,表4,表5 史において三度あるかどうかの現象である。基本  にも現われている。

的な問題であるがゆえに大いに議論されることを       表a関心を持つ者の「守りたいもの」  (%)

期待したい。あれこれの議論や問題の取扱いが国

ッの意識形成にどのような影響を与えているであ 瞳勲繕噂創国翻その他}D・K

ろうか。とりあえず,今回の調査を通して, 学生  全体

240

30.0

58.8

2.5 5.0 3.8 の意識状況を探ってみる。      男性

206

33.3

56.0

1.9 5.3 3.4

 安全保障問題について,全体の7ag%,240名の  女性      茨 城学生が関心を持ち,その内の60%が「外国からの      非茨城

34 X6 P44

9.0 Q7.1 R1.9

75.8 T7.3

T9.7

6.1 Q.1 Q.8

3.0 V.3 R.8

6.1 U.2 P.8

武力攻撃」を心配している(表1)。逆に・「武力  1年

131 27.4 61.8

2.4 4.8 3.8

攻撃の心配がある」と答えた191名の学生の75・4  2 年

98 32.7

55.1 3.0 5.1 4.1

%が安全保障問題に関心があると 回答している  3 年

11 36.4 54.5 0

9.1

0

(表2)。

表4.関心を持つ者の「愛国心」のイメージ (%)

表1.関心を持つ者の「武力攻撃」に対する

@ 心配度 (%)  1人数1・12囹4【516レID・K

μ数院聾陰矧その副D・K 全体i24・【2生・11a8國・L313461臥・國a・

全体

240 60.0 32.1

7.0 0.9    (注)1国民として当然の感情 2君が代・日の丸

男性

206 59.2 32.0

7.8 1.0      3悲惨な戦争 4大切なもの 5右傾化・軍国

女性

34 64.7 32.4

2.9

0

主義 6何も感じない 7その他

      表5.表2.心配がある者の安全保障問題に対する

関心を持つ者の「戦後の平和」の理由

ノついて       (%)

関心度

(%)

   1人数i動櫻創その他1全体1・9117臥4i卸i&4

D.K 隊11i213141516[71D・K

奄曹T全体剛卿刺嘩帽4dエ3

(注)1悲惨な戦争体験 2平和憲法 3国民の努力 重要なことは,関心を持つ原因となっている事     4日米安保条約 5米ソの力関係 6地理的な

       条件 7その他実,すなわち「外国からの武力攻撃」を心配して

いるという事実である。ここから,その安全保障   「愛国心」という言葉を聞いて・「右傾化・軍国 観に具体性と真剣さが内在していると判定できる  主義」「悲惨な戦争」「君が代・日の丸」を連想す であろう。そこで,まず,安全保障問題に関心が  るものが6割近くもおり,「国民として当然の感

ある学生の安全保障観の内実を探って関心の質を  情」「大切なもの」と答えたものの約倍に相当す より深く追求し,ついで,「武力攻撃の心配があ  る。後者の回答についての吟味は一先ずおくこと る」とする根拠を検討してみる。        にして,「愛国心」という言葉に対する否定的な反

(4)

応状況は,安全保障の編成論理の起点に「国」や  いてどのように認識しているか,ということが吟

「国家」を位置づけないという意識がつよいこと  味されねばならない。「見えざる手」によってつ を示すものである。      くられた心配と関心なのか。理性的判断という評

また,日本が戦後40年近く平和であった理由と  価がこの次元でも与えられるか否か。

して,「悲惨な戦争体験」に由来する戦争嫌悪,「平   既述したように,「外国が武力で攻撃する心配 和憲法」「国民の努力」などによるとしたものが  があると思うか」との問に「心配がある」と答え やはり6割近くにのぼり,「日米安保条約」「米ソ  たものは191名,58.1%,「心配がない」とするも の力関係」という軍事的側面の寄与は32・9%の低  のは109名,33.1%である。学年次が低いほど「心 い率に留まっている。このような回答分布は,上  配」の度が高い。全般的にも,危機意識を持って の「愛国心」に対する反応とともに,安全保障構  いる割合が高いとはいえる(末尾の集計一覧表を 想における国家の一次性ないし主体性の否認とい  参照,以下同様)。心配があると答えた人に「ど う意識傾向を反映しているものということができ  の国だと思うか」の問で,「ソ連」との回答が よう・       75%,圧倒的である。これに,「ソ連と第三諸国」

さて,日ごろ安全保障問題に関心を持っている  「ソ連とEC」「米国とソ連」など,ソ連と他国の 学生の「安全保障の方法,構想」はどのようなも  組合せを加えると,ソ連に対する懸念を8割以上 のであるか。表6でみてみよう。「非武装中立」  のものが抱いていることになる。ソ連を挙げた根

「平和外交」の選択合計は全体で77・1%になる・  拠を直接に問う項目はないが,「日本とソ連との

「国の経済力」10・4%も「軍備保有18・8%を上回  外交関係はうまくいっているか」「どんな点がう っている。学生全般の安全保障構想については次  まくいっていないか」の問に答えている有様(表 章で考察するので詳細は省略するが,「武力攻撃」  7,8)から根拠らしきものを推測してみよう。

を心配して「安全保障問題」に関心を持つ学生も       表7・「武力攻撃」する国はソ連と答えた者の

その圧倒的多くが,非軍事的方法による安全保障      「日ソ外交関係」の評価      (%)

を希求していることは注目に値いする。

avの恐れに対する軍事的手段での「防備」

「武力

x i人数畷いつ1髪岬わ1その他

いった単線的構想ではなく,少なからず, 理性的 全体1138i 1・41g乳8【α8

な判断や選択がなされていると評価し得るであろ

表8.うまくいっていない点について   (%)

う。

¥6.関心を持つ者の「安全保障の方法」に

@  ついて

        1人数11【2【31415」617

i%) 全体135!・τ3}3乳812・・gl14・81&61・iα6

i人数縢力欝装j窓国屡磐膿1副D・K

(注)1漁業などの経済問題 2北方領土問題

3ソ連への不信感 4日中・日米とのかね合い 全体

240

10.4 24.6 0.4 8.8 52.5 2.1 1・2      5日本外交の弱腰 6その他 7なんとなく 男性

206

11.2

22.3 0

8.3

54.9

1.9 1.4

女性

34

5.9

38.2

29 11.8 38.2 2.9 0   「武力攻撃」する国としてソ連を挙げた138名の

茨城

96

12.9

26.9 0

10.8

50.7

2.6 0  ほとんどが(97.8%),日ソ間の外交関係がうま 非茨城144 9.0

23.6

0.7 7.6 54.9 2.1 2・1  くいっていないと判断している。そして,「どん

1年

131

12.2 25.9 0.8 10.7 48.9 1.5 0   な点がうまくいっていないか」の問いへの回答の

2年 R年

98 P1

9.2

O

21.4 R6.4

00 7.1

O

57.1 T4.5

3.1

O

2.0

の2回答は,「武力攻撃」される原因ないしは根 ところで,問題の他の側面として,「外国からの 拠に相当するように思われる。他の回答,「漁業 武力攻撃」が心配であるとする根拠そのものにつ  などの経済問題」「北方領土問題」「日米外交の弱

(5)

腰」などは軍事的緊張をもたらす要因とは考えら  軍事的な方法と思われる3回答の合計が86.9%で れないので,「武力攻撃」される根拠にはならな  ある。そこで,両者の選択の質,一貫性の存否な い。このようにみると,日ソ問の外交関係に関す  どを次に吟味してみる。

る現状認識を問うたものとの制約はあるが,「武   問10の回答の内,「軍備保有」と「非武装中立」

力攻撃」される国としてソ連を挙げる根拠につい  が両極に立つとして,後者の方法範疇に属すると て学生がそれなりに思慮しているということはで  思われる「平和外交」一性別,学年別に関係な

きる。とくに,回答の含意するところを考慮した  く最高の回答率を占めている一の選択者(総数 場合比率は小さいが,「日中・日米とのかね合い」 179名)を取り上げてみよう。

(14.8%)の回答選択が一定数あることは,その

@      表9.「平和外交」選択者の「正式の軍隊を 謔、に評価しても過大ではないであろう・「ソ連     持てる憲法改正」の是非     (%)

芸鑛撃惣細瓢猫纂  1人数1賛成1副その他ID・K       a61・・6することはできないカ㍉アフガニスタ澗題}・起 全体1・7gl       7・818佳・1

因する「ソ連の軍事侵略の可能性」の危惧を反映

       表10.「平和外交」選択者の「核武装」のしているものとみなして「根拠」らしきものがあ       是非      (%)

設含諮嚢瀞憲蹄甥鶉誤 圃賛劇反対【その他

醸に対する全鵬最終的諦は,糠それ自 全倒・7917・31923[α6

体に関する直接,独自の調査をまって下すことに

し,残された課題としておく。       表11・「平和外交」選択者の「防衛予算の増加」

の是非       (%)

L安全保障の方離択      瞳傍駄創霧妥鯉1その他

本章では,わが国におけ鞍全購の方法}・つ 全体1179}15・18… iag

いて,学生がどのように考え選択しているかを掘

り下げて考察してみる。まず,安全保障の方法に   この選択者は,「正式の軍隊」を持てるように ついて直接に問う項目を中心に全体の傾向を確認  憲法を改正すること・および「核武装」の是非に

しておこう(末尾の集計一覧表参照)。      ついての問に対して,表9,10に示される態度を

「日本が正式の軍隊を持てるように憲法を改正  とっている。圧倒的多数が,軍事力を背景としな すること」(問17)について,賛成10。9%,反対  い文字通りの平和外交路線を選択していることが 83.6%。「日本も核武装した方がよいか否か」(問  わかる。しかし・表11によると,「防衛予算」の 14)では,賛成10.3%,反対86.9%。さらに,「徴  増加を是認する割合(15・1%)が表9,10からの 兵制の採用の是非」(問8)では,賛成2.4%,反  推定値より大きいことが判示される。恐らく,自 対94.3%である。このような回答分布をみる限  衛隊を念頭に入れた選択の結果であろう。比率自 りでは,学生の圧倒的部分が安全保障の方法とし  体は小さいので,ここでも基本的に非軍事的方法 て,非軍事的な方法を考慮ないし希求していると  の選択という姿勢の一貫性はあると評価しても異 いうことができる。そのことは,「日本の国を守  論はないであろう。だが,やはり,「はじめに」

るのに一番重要なのは何か」(問10)との本主題  のところで述べたのと同性格の問題が伏在してい に関する直戯な質問への回答状況にも現われてい  ることは窺知される。自衛隊についての認識状況 る。すなわち,「軍備保有」の回答選択は8.2%,  の考察は次章に予定しているので,ここでは先に

「国の経済力」「非武装中立」「平和外交」など非  進むことにする。

(6)

さて,安全保障の最重要な方法として「軍備保  「曖昧さ」とは,内容的に現状肯定・現状維持と 有」と回答したものは,その内容をどのように考  換言できるであろう。そのことは,問11「(軍備保 えているのだろうか。もう一方の選択の質を以下  有と答えた人に)これからの日本の安全を守るに みてみよう・問10で「軍備保有」を選択したもの  はどうすればよいと思いますか」の回答状況か の「憲法9条評価」(表12),「正式の軍隊を持つ  らも首肯し得る。「今まで通り,自衛隊と米軍の 憲法改正の是非」(表13),「核武装の是非」(表  協力で守る」の回答選択が女性では57.1%一男 14),「防衛予算の増加の是非」(表15)を通じて  性35.1%一にのぼり,「自衛隊の大幅増強で自主 考察してみる。      防衛する」の42.9%一男性55.0%一を上回っ 表1ar軍備保有」選択者の憲法9条評価  (%)   ている。結胤女性の多くが・わが国における安

μ数1よかった1灘1その他 全保障の最重要な方法として「軍備保有」と判断 オたところのものは,軍備保有水準として現状の

全  体 27

48.1

44.4

7・4  自衛隊規模, 不足分は米軍に依存,ということが

婁桂

20

V

40.0 V1.4

55.0

P4.3

5.0

徹底した軍事的方法の信奉者であり,他の部分が

(注)憲法9条評価を問う元の質問文(問15)は,「日本

上述の女性の傾向と同一であると結論づけられ

は憲法で『戦争はしない,軍隊は持たない』と定

゚ていますがこのように定めたことは,よかっ  る。女性,男性の傾向についての以上の結論を表 たと思いますか,よくなかったと思いますか」。  16で検証してみる。

表13・「軍備保有」選択者の「正式の軍隊を持      表1a「軍備保有」選択者でかつ「憲法9条」  つための憲法改正」の是非     (%)      肯定者の自衛隊合憲陸判断     (%)

「人釧賛劇反対iその他 瞬障訓合劃葭謄

全体

27 55.6 40.7

3.7     全体

13 38.5 53.8

7.7

男性

20 60.0 40.0 0    男性 8 50.0 50.0 0

女性

7 42.9 42.9 14.3      女性 5

20.0

60.0 20.0 表1生「軍備保有」選択者の「核武装」 (注)本表は,表12で「よかった」とする者の「自衛

の是非      (%)      隊の憲法適合性」に関する判断結果である。

F人剃賛劇反対iその他 「軍備保有」 選択者が他方で「憲法9条」を肯定

全体

27

44.4

51.9

3.7   する場合, 憲法上許容される「軍備保有」水準と

男性

20 55.0 45.0

o   して現存の自衛隊を是認するのは当然だと思われ

女性

7

14.3

71.4

14.3 る。表12からすれば,女性の「自衛隊合憲」率の

       高さは,表15.「軍備保有」選択者の「防衛予算増加」

その当然の傾向を示すものといえる。男 の是非      (%)  性は,中途半端な感じがするが,安全保障の方法

瞳障劇反剛その他 として伝統的な       「軍備保有」観念の浮上と憲法・

ゥ衛隊に対する評価の現実判断一論理的思考の

全体j性

27 Q0

63.0 V0.0

33.3 Q5.0

3.7

女性

7 42.9

57.1

0

べる以外に説明のつきようがない。

「意志の徹底性」を基準にしてみた場合,安全

「軍備保有」選択者の「意志の徹底性」を基準  保障の方法として純軍事的方法を選択しているも にしてみると,性別では女性の「曖昧さ」が目立  のは,全対象者の5%未満であるということも確 つが,男性はほぼ半々に分かれている。女性の  認しておこう。

(7)

さて,わが国における安全保障の方法として非  加」「米ソ間の橋渡し」の4項目にほぼ均等の割合 軍事的方法によるべしとする回答者が圧倒的に多  で分布している。だが,この4項目の内,後の2 かったのであるが,具体的に,平時において,わ  項目への回答合計42.3%という数字の大きさは,

が国が追求すべき「国際諸関係のあり方」「外交  日本の従前来の外交方針=アメリカ追随外交の転 政策」「国際的役割」などについて学生はどのよ  換を望み,自主・自立的かつ真の全方位外交の確 うに考えているかを次にみてみる。問10で,「国  立を求めるものの多いことを示すのではないだろ の経済力」「非武装中立」「平和外交」などの回答  うか。

選択者(合計86.9%)と「軍備保有」選択者(8・2  表18によれば,男性の2割が「国際社会で日本

%)の問31「これからの国際社会の中で,日本は  は軍事面での役割を担う」ものと回答している。

どんな役割を果していったらよいと思うか」への  上述の「軍縮推進」とは逆の現象である。他方,

回答分布が表17,18である。表17,18を通じて印  「国際政治への積極参加」の回答率が比較的高い。

象深いことは,後者=「軍備保有」選択者の中に  とくに女1生は顕著である。国際政治における日本 は日本が国際社会において「軍縮推進」の役割を  の低位置がわが国の安全保障の国際的環境を脆弱 果たすべしとするものが皆無であること。表示し  なものとしているとの認識に立って,一方で軍備 ていないが,前者の中では「非武装中立」の回答  保有による安全保障の方法追求,他方で国際政治 者の18・3%,「平和外交」の回答者の10.9%がそ  への積極参加・影響力の拡大を思考しているもの れそれ「軍縮推進」を挙げている。       とみなさざるを得ない。女性の「科学技術・文化交

       流の推進」の回答選択が相対的に高率であるのも,表17.非軍事的方法選択者の「日本の国際的

役割」について        (%)  かかる脈絡でみた場合首肯し得るところである・

1人数1・!2131・[5…6{71D・K  そこで以上にみる諸傾向を確かめる意味で,問 P0の回答者の問30「これからの日本はどの国と一

全体

j性 乱ォ

286 Q43 S3

19.3 ー9.8 P6.3

23.1

Q1.0 R4.9

25.1

Q3.3

248ー1麗    1  11・617・0

0.3

O2.3

0.3 O.4

O

全体的に,調査時点前後の日中交流ブームを反

(注)1=科学技術゜文化交流の推進・2=経済協力  映してか,「中国」回答が多い。とくに,問10で  の推進,3=国際政治への積極参加,4=米ソ

の緊張緩和の橋渡し,5=軍縮の推進,6=軍  「国の経済力」を選択したものは半数近くが中国 事面での役割を担う,7=その他。       を挙げており,アメリカを挙げたものは8・9%し 表1a「軍備保有」選択者の「日本の国際的      かいない。他方・「軍備保有」選択者は・47・8%

役割」について        (%)  のものがアメリカを挙げている。「平和外交」選

1姦1・2134156171D・K 択者は,中国,アメリカについで「すべての国」

全体;  ;

j性

27 Q0

14.8 P0.0

20.0

18.5133.3

@ 30.0

14.8 P5.O

00 148P・20.0 0

女性 7i28・614・3

42.9 14.2

0 0 0

0  ものが絶対的に少数であることは否定できない。

「武力攻撃」される相手国として多くのものが危

(注)回答番号1〜7の内容は表17(注)を参照。       惧を抱いている現実の反映である。しかし,他面

「国の経済力」の回答者は,「軍縮推進」にはゼ  で,同様に多くのものが非軍事的方法で安全保障 ロであったが,「経済協力の推進」を46・4%のも  を構想し希求しているにもかかわらず,その最重 のが挙示した。かかるバラつきを除けば,前者=  要当事国との関係が消極的にしか考慮されていな

「非軍事的方法」の選択者は全体として,「科学技  いのは判断の現実性の弱さといわざるを得ない。

術・文化交流」「経済協力」「国際政治への積極参  このことにも関連する側面があると思うが,本章

(8)

表19・問10回答者の「最友好国」選択   (%)   ことを指摘しておきたい。戦争に関する社会科学

1( 125名)1(5島)i(1象)i幽1(15た)1(4亀)

の総合的教育が大学教育において試みられる必要

アメリカ 26.1 8.9

47.8 25.0

があることを示唆していると思われる。

中   国 34.8 46.4 100.0

17.4

30.2 25.0 表20.「国を守るための最重要項目」と憲法 改正反対理由との対応       (%)

オースト

@ ラリア 4.3 1.7 3.3

25.0

ll 皿1皿圃iV畷25/28  75/79   1/3   11/27  154/179   6/9

ソ   連

13.0 3.5 4.3 8.5

1 4.0

26.7 54.5

17.5

0

西ドイツ 2.6

2 20.0

14.7

91

9.1

0

韓   国

4.3 0.6

3

8.0 6.7

0

7.1

0

4 44.0 24.0

9.1

34.4 33.3 ス イ ス

ユ.3

5

8.0

17.3 100.0

9.1 18.8

33.3 サウジ

@アラビア 87

6 0

2.7

18.2

7.8

0

7

12.0 4.0

0

3.9

0

すべての国

4.3

25.0

4.3

16.4 50.0     8 0

1.3

0 0

16.7

アジア諸国

4.3 8.9 4.3 7.2

9

4.0 2.7

0

1.3 16.7

第3世界 4.3 0.6 (注) ※1=国の経済力,皿=非武装中立,皿=愛国心

E    C

1.7 0.6

W=軍備保有,V=平和外交, V【=その他。

P=戦争はいやだ,2=戦争にまきこまれる,

ASEAN 1.7 4.3 0.6 3=軍隊はいらない,4=軍国主義復活を恐れる

@         6=自衛隊で十分,

5=平和・憲法を守る,        7=

米 ・ 中

4.3 1.7 4.3 1.3 経費がかかる・8=何となく・9=その他。

米・中・ソ

3.5 0.6

※問10への回答者の内D.1(4名を除く325名は,

問17「憲法改正」に賛成36名,反対272名,その他

中 ・ 韓

4.3

α6 D.K17名に分れた。反対者を問10の回答項目で細

(注)1=国の経済力,2=非武装中立,3=愛国心

@ 4=軍備保有,5=平和外交,6=その他。

分したのが横軸,ローマ数字の下の斜線前の数で

?驕B後の方は問10での回答者数である。この後

フ方の数から問17での「賛成」「その他」「D.K」

の最後として,非軍事的方法による安全保障を志    に回答したものが差引か才1るわけである・

向する理由を「正式な軍隊を持つための憲法改正

に反対する理由」(問18)から探ってみる。国を   皿・自衛隊に対する認識と評価

守るための最重要項目(問10)を横軸憲法改正   これまでみてきたように,わが国における安全 の反対理由を縦軸にして,それぞれの対応分布を  保障の方法にっいての選択において非軍事的方法 表示したのが表20である・問10で「軍備保有」の  を選択し希求する割合はきわめて高い。しかし,

回答選択したものは,問17「正式の軍隊を持つた  かかる選択や希求が自衛隊の是認意識と違和感な めの憲法改正」に賛成6割,反対4割と分れ,後  しに同居している心理状況も散見してきた。ここ 者の「改正反対」理由の選択で「戦争はいやだ」  には,自衛隊に対する認識と評価に関して,学生の 545%にっついて「自衛隊で十分」1&2%が注目  間に著しい差異があることを暗示している。差異 される。「正式の軍隊」と自衛隊の相違意識に基  があること自体は当然かもしれないが,既存の支 つく回答の現われである。ともあれ,学生が安全  配的な「安全保障」の編成論理において決定的な 保障の方法として非軍事的方法を選択した動機な  位置を占めている自衛隊についての認識と評価の いしは理由としては,「軍国主義復活を恐れる」  如何は,この編成論理の完成的実現,すなわち,軍

「戦争はいやだ」「平和・憲法を守る」の順位℃   事的手段による「国家安全保障」の全一的確立に かっ,この3つに6&8%も集中して回答している  直結しているので,厳密な認識状況の把握とそれ

(9)

に基づく一定の方策一認識の拠って来る基盤・

v因の究明から認識の深化発展の方法まで一を

表23.「いちがいにいえない」と答えた者の

@ 「自衛隊の役割認識」       (%)

検討する必要がある。ここでは,前者の作業に限 1姦1・【・131・}・16171D・K

定して,後者にっいてはゼミナールでの研究活動 全体

122

4.9 13.9

59.8

10.7 1.6 1.6 5.6 1.6 の中で追求していきたい。       男性

98

6.1 10.2

58.2

12.2 2.0 2.0 7.1 2.0 まず最初に,自衛隊の必要・不必要・いちがい  女性

24 0 29.2

66.7 4.2

0 0 0 0

にいえない,という評価レペルの回答状況を自衛  茨城

@       非茨城隊の役割についての認識と関連させて考慮してみ      1年

58 U4 U8

5.2 S.7 S.4

13.8 P4.1 P4.7

5臥2

U4.1

T8.8

12.1 X.4 P0.3

1.7 P.6

O

a4

O2.9

6.9 S.7 T.9

1.7 P.6 Q.9

る。表21・2a23は,自衛隊を必要゜不必要 いち  2年

46

4.3 10.9

63.0 10.9

4.3

0

6.5

0

がいにいえない,とする者の「自衛隊の役割」 に 3年18 12.5

25.0 50.O

12.5

0 0 0 0

ついての回答分布を示したものである。

(注)1〜7の数字は表21(注)参照。

「自衛隊は必要」と回答した者の問21「自衛隊

の果している主な役割」に対する回答分布(表21)  と,「外国からの侵略を防ぐ働き」「国内の治安対 をみると,「災害出動など民生に協力」(5㌫1%) 策」などの軍事的役割への期待(総計41・3%)と

       が近接している。前章でみたように,問10「国を表21.「必要」と答えた者の「自衛隊の役割

@ 認識」       (%)  守るのに一番重要なのは何か」で「軍備保有」の

瞳1・12i314151617 回答選択者は28名にすぎなかったが,ここでは,

ゥ衛隊を必要とし,かつ,その主な役割を軍事的 全体

143

16.1 14.0 53.1 5.6 5.6 2.1 3.5 行為であると認識している者が59名に増えてい 男性

乱ォ

?

121 Q2 U3

14.9

P8.2

P5.9

12.4

P&2

P5.9 53.7

T0.0 T2.3

6.6

O6.3

5.8 S.5 S.8

2.5

O1.6

4.1@   る。半数は,問10で非軍事的方法,たとえば「非OL6  武装中立」r平和外交」一軍事力を基礎とする

非茨城 80

16.2 12.5

52.5

5.0 6.3 2.5 厩2  「平和外交」も考えられるので全部がかく言えな

1年

79

16.5 14.0

53.2 76.0

2.5

0

6.3  いが一に回答したにもかかわらず,自衛隊につ

2年

57

14.0 14.0 54.4 3.5 10.5 3.5 0  いては逆の回答をしている(表24参照)。このよ

3年

7 28.6

14.3 4ag

0 0

14.3

0

うな動揺あるいは混迷は,そもそも,問20「自衛

(注)1=外国からの侵略を防ぐ働き,2=国内の治 隊は必要か否か」で「いちがいにはいえない」と

安対策3=災害出動など民生に協力・4=ア  いう回答選択が37.1%にものぼっていることに端メリカへの協力,5=自由陣営の防衛,6=その他,7=わからない。         的に現われている。結論留保の原因は・この回答

       選択者の6割のものが「自衛隊の役割」について表22.「必要ない」と答えた者の「自衛隊の

@ 役割認識」      (%)・  の認識で「災害出動など民生協力」とみなしてい

1人数1112i3141516! 7瓢る点にあるといえる。この面での「必要」とする

@  他の「軍事組織」という面での「不必要」

全体

58

1.7 8.6

53.4 22.4 0

10.3 3.4       iニする評価,この問で結着がつきかねているとい 男性

51

2.0 7.8 54.9 19.6

0 11.8

3.9    うのが実情であろう。他九「いちがいにいえな 女性

?

725 04.0 14.3

P6.0

42.9 S0.0

42.9

P6.0

00

 0

P6.0

非茨城 33 0

3.0

63.6 27.2 0

6.1 0  役割」として軍事的役割を挙示している。この層      1

1年

37

a7 10.8

45.9 21.6 0

13.5 5.4  が「自衛隊は必要」との判断に至ったとき、自衛

2年

18 0

56 61.1

27.8 0

5.6 0  隊の認容状況は大きく変化するであろう。同じ

3年

3 0 0 100.0 0 0 0 0

「いちがいにいえない」層であっても,「自衛隊の

(注) 1〜7の数字は表21(注)参照。       主な役割」 について,前者の「民生協力」という

(10)

認識をしている者にあっては,軍事的役割の拡充   表25.「いちがいにいえない」回答者の「安全 に抵抗感を抱く可能性があると推定できるが, 後     保障の最重要方法」選択     (%)

者には恐らく期待できないであろうし, むしろ迎  1人数11213141516}D・K

合していく危険性の方が高いのではないかと考え 全体

122 牝4 27.9 0

2.4

57.4

3.3 1.6 る。後者の抱く安全保障の方法は,表25から推定  男性

98

7.1

26.5 0

2.0

59.2

3.1 2.0

すれば,自衛隊の軍事能力は維持しつつ平和外交 女性

24

8.3

33.3 0

4.1

50.0

4.1

0

を追求していくというもので,表24の「平和外交」

(注)1〜6の記号は表24(注)参照。

集中と同一の傾向にあるということができる。       表26.「自衛隊不必要」回答者の「安全保障の

「自衛隊不必要」論者は,自衛隊の主な役割につ     最重要方法」選択        (%)

いて様々に回答しているが,このこと自体は客観

Iな認識の表明であって,直ちに自衛隊を容認し 1人数}1121341・}6」D・K

ている意味にはならない。表26によれば,

      全体 58「軍備保      男性 51 6.9 T.9

39.7

R7.3

1.7 P.9

00

50.0 T2.9

00 1.7 Q.0

有」の回答がゼロという点からしても,

このグル      女性

7

14.3 57.1

0 0 0 0

一プが首尾一貫しているということができよう。

       (注)1〜6の記号は表24(注)参照。さらに,表27によれば,以上の点はいっそう明瞭

となる。自衛隊の必要・不必要などの回答者が問   表27・要・不要回答者の「自衛隊の今後の 23「自衛隊を今後どうしていくか」への回答分布 処置」       (%)

を示したのが表27である。予測されることだが, }人数麟騰醐鞠留D・K

「強化」回答全部が「自衛隊は必要」の 回答者か   必  要

「143 64.3 34.3

0.7

0

0.7

0

ら,また,「廃止」回答の96%が「不必要」回答   不必要

58

3.4

0

8.6

86.2

1.7

0

者からなされている・「いちがいにいえな周回 ここ撚こに

122

46.7

0 41.0

1.6 10.7

0

答者は,「現状維持」と「縮小」とにほぼ半々つ ツ分れている。やはり,この「いちがいにいえな

わからない

c.K

6 0 0 0 0 0 100.0

い」回答者層の内の「現状維持」回答者群一前

表28.「自衛隊の役割」認識と「今後の処置」

述した結論留保層の内の「軍事的役割」期待グル     の関係      (%)

一プーの動向が重要な意味を有しているという 1人数隣で離[鞠鞠矧P・K

ことを示している。

@なお,表28は,「自衛隊の果している主な役割」

外国からの

N略を防ぐ

31 58.1 25.7

6.5

0

9.7

0

についての認謙況と「自鰍の今後の処置」選 署留骸 43

65.1

11.6

11.6 11.6

0 0

択との対応関係を表示したものである・同一の認  災害出動な

ッであっても,「今後の処置」についての選択で相  ど民生協力

182

@「

45.6

13.2

20.9

14.8 4.4

 1.1

      アメリカへ o

@       の協力表24.「自衛隊必要」回答者の「安全保障の

@ 樋要方法」選択   (%) 島審鰭の

34:

P0 29.4

R0.0

8.「8

U0.0 26.5

@0

32.4

@0

2.9

P0.0

00

1馴・12131・15161D・K窮論鑑、

11 P4

Sag18.2 撃S.39.O 18.2

@0 45.5 Q8.6

V.19「1 07.1

全体

143

10.6 14.2 1.4 14.9 55.3 2.8

0.8    D.K 4 25.0 0 0 0 0 75.0

男性

121

11.5 12.4 0.8 13.2

56.2

3.3 0.8

女性

22

4.8

23.8

4.8

23.8 47.6 0

o  違するのは, 基本的にその安全保障観の違いに由

(注)1=国の経済力,2二非武装中立,3=愛国心 来するものと思われる。主な役割として軍事的な 4=軍備保有,5=平和外交,6=その他。  役割を意味する4項目の内,「アメリカへの協力」

(11)

を除く他の項目は「現状」と「強化」の回答グル   表29違憲回答者の「自衛隊の必要の有無」(%)

一プが3分の2以上の多数を占め,前章でみた非 1瑚必劇秘要ll綴こに1雲汐こら

軍事的方法による安全保障構想の圧倒的優位とい      全体

156 26.3 33.3

3乳71α6

う評価を,ここでは留保せざるを得ないような状  男性

142 26.8 32.4

40.1 0.7

況が出現しているといっーても過言ではないであろ  女性

14 21.4 42.9

35.7

0

う。「アメリカへの協力」という項目で「縮小」

と「廃止」の回答が上回ったのは,「自衛隊の対米   表3α ]属」という認識に立つ自衛隊不要の回答者が集

?オたためと思われる。

「違憲」「必要」回答者の「憲法改正」

フ是非       (%)

P人数障劇反矧その他

最後に,自衛隊に対する憲法適合1生の判断状況  全体

41 22.0 73.2

4.9

を瞥見してみる。       男性

38 18.4 76.3

5.3 末尾掲載の一覧表(問16)によれば,全体の分  女性

3 66.6 33.3 0

布は違憲47.4%,合憲25・2%,どちらともいえな       表31.

「どちらともいえない」回答者の「自

い23.7%,その他残となっており・また・このな     衛隊の必要の有無」       (%)

かで,男性の違憲率の高さ,女性の合憲率が違憲 瞳[必到不必要11こ嬢1こに1蒙汐こら

率が高くなる,などの特徴が看取される。     全体      男性 先にみた,自衛隊は必要(43.5%)か否か(17.6      女性

78 T5 Q3

33.3 R4.5 R0.4

6.4 V.3 S.3

57.7

T4.5 U5.2

2.6 R.6

O

なるところから直接照応する関係にはないが,両   表32.

「自衛隊必要」の回答者の「憲法判断」 (%)

者がどのように対応しているかは興味深い問題で

@      とくに,憲法理解の水準ないしは 1人数違劃合憲1葭髪烈その他

ある。それは,

規範意識の程度を推測する上でも恰好の素材だと  全体      男性

143 P21

28.0 R0.6

49.7

S8.8

19.6

P7.4

2.7 R.2

いえる。      女性 22

13.6

54.5

31.8

0

無」の回答分布であり,その内,「必要」と回答  無」 についても判断を留保していることが表31か した者の問17「憲法改正」に対する回答分布が表  ら判示される。このこ重の判断留保者は,全回答 30である。       者の内13.7%(45/329)であるが,「自:衛隊合憲」

憲法改正をして自衛隊の違憲状態を是正する  の回答者には「不必要」とする者がゼロ,「自衛隊 という積極的必要論者一憲法解釈からの帰結  は必要」の回答者は「合憲」判断(49・7%,表32 としては一貫している一,違憲回答者の5・8%  参照)の割合が高くなる,という傾向を考慮すれ

(9/156)と違憲・不必要論者33・3%,合計39・1%  ば,その動向を軽視することはできないといえる。

を除く違憲判断の持ち主一「必要」だが「憲法 自衛隊の憲法適合1生判断というレペルから,以 改正反対」の回答者と「いちがいにいえない」の 上に述べたことを要約すれば,「合憲」判断と自 回答者一が違憲状態の是正のために自衛隊のあ  衛隊の「必要」判断とは直結し,「違憲」判断は

り方についてどのような姿勢および判断をとるの  「必要」の回答を最小のものとし,「不必要」と「い が「憲法効力の確保」の点からも重要な意味を有  ちがいにいえない」一この判断留保層は,表23

している。      によればその6割が「自衛隊は民生協力」とその 違憲合憲の判断留保者=「どちらともいえない」 役割を認識しているにもかかわらず「必要の有無」

の回答者の多くは,やはり,「自衛隊の必要の有  で判断を留保している点に注意一の回答を多産

(12)

し,「どちらともいえない」の回答者は「自衛隊  て,相手国が日本を守ってくれないとの不信感を 不必要」の判断にほとんど至らない,ということ  抱いている場合には,「日本のためになっていな ができる。そこで,このような看過できない判断  い」という判断に,また,その理由も問26の回 対応を生み出す憲法判断そのものの形成に憲法9  答項目になるのが普通であろう。問24で「ために 条の読解がどのように影響を与えているかについ  なっていない」の回答者はまさにこのように位置 て・最後にみておこう・問2「憲法9条をどの程  づけられる。他方,同じ軍事同盟条約であるとの 度読んだことがあるか」に対する回答者の「自衛  認識で,相手国を信頼している者は,「ためになっ 隊の憲法適合性の認否」についての回答分布を表  ている」と判断し,その理由も問25の回答項目の 示したのが表33である。憲法の知識程度の差が憲  内の「日本の防衛に役立っている」「極東情勢の 法判断の差となって現われる自明の事実を表33は  安定に役立っている」などの軍事的貢献を評価す 物語っている。       るものであろう。表34もこのことを示している。

表33.憲法読解の程度と自衛隊に対する        表34・「米国は守ってくれる」回答者の「ため

憲法判断      (%)      になっている理由」選択      (%)

隊1翻制葭劉矧D・K  瞳1・1213 41・

よく読んだ 105 52,822.2 21.3

2.8 0.9   全体

32

37.5 6.3

31.3

12.5 3.1

一通り読んだ 190 48.2

23.4

25.4

1.5 1.5  男性

25 32.0

8.0

40.0

16.0 4.0

その他 22 31.8 27.3 31.8

4.5 4.5   女性

7

57.1

0 28.6

14.3

0

(注)※問27「アメリカは本気で日本を守ってくれる

IV.日米安保条約に対する評価        か」で「守ってくれる」回答者9・7%は全員問      24「安保条約は日本のためになっているか」で

現在わが国の支配的な「安全保障」の編成論理     「ためになっている」と回答している・

      ※1=日米関係の安定に役立っている,2=日本の端緒とも基軸ともいわれる日米安保条約に対し     経済の繁栄に役立っている,3=日本の防衛に

てどのような評価が与えられているか。肯定的に     役立っている,4=極東情勢の安定に役立って せよ否定的にせよ,日米安保条約を「自己の安全     いる,5=なんとなく。

保障」観の中に位置づけているのか否か・自衛隊   問25で「ためになっている」の理由の内,「日 の位置なり今後のあり方および憲法と日米安保条  本経済の繁栄」および「日米関係の安定」に役 約とを何らかの意味をもって関連づけているかど  立っているとの回答選択者は,日米安保条約の本 うか・これらの問いは,それぞれの「安全保障」  質および機能について,軍事同盟・軍事協力の義 観の現実性・緊張感を推し測る材料を提供して  務づけとみなしていないか,あるいはみなしてい

くれるであろう・      ても日本経済の繁栄のための取引材料という程度 問24「安保条約は日本のためになっているか否  に位置づけているにすぎないであろう。この回答 か」で,「ためになっている」25・8%,「なってい  選択者は,表35で1=国の経済力の項目に集中し ない」18・2%,「いちがいにいえない」47・1%,  ていることを付加しておく。

「わからない」7.3%の回答分布は,日米安保条約   さて,問題は、問24で5割近い高率を占めてい に対する評価が複雑で微妙な問題であることを示  る「いちがいにいえない」の回答結果をどのよう 唆している。それは,問27「アメリカは本気で日  にみるかということである。基本的には,軍事同 本を守ってくれるか」で,「そうは思わない」の回  盟条約としての日米安保条約のもたらす軍事的危 答率82・1%に示される「アメリカ不信」の意識の  険一「ためになっていない」とする回答者の主 強さと関連している・すなわち,日米安保条約が  たる理由  は認識しつつも,他面で,日本の現 本質的に軍事同盟条約であるとの認識の上に立っ  状の基盤ともいえる日米経済・政治関係の規律条

参照

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