序 文
著者らは外来患者からの分離は少なく,入院患 者から多く分離される菌について調査した.その 結果真菌,そのうちでも特に尿から分離される
Trichosporon beigelii1)2)に注目した.本報告で著者ら
は
T. beigeliiの臨床材料からの分離頻度, 抗真菌薬
に対する感受性を中心にして検討したので,その 結果を報告する.
対象と方法
1.過去 2 年間の培養分離菌種の比較
東京警察病院にて 1998 年 4 月から 2000 年 3 月
までの 2 年間に細菌培養を行った検体から分離し た常在菌以外の全菌株を,外来・入院別に患者重 複の無いようにして集計した.
2.T. beigelii の分離状況
過去 2 年間の外来・入院別の
T. beigelii分離検 体の調査を行った. 尿から
T. beigeliiを分離した症 例については,Kass らの尿から 10
5CFU
!ml 以上 の菌量で検出された菌は尿路感染症の原因菌であ る可能性が強いとする報告
3)があること, 本邦でも 尿培養における起炎菌の同定においては尿中細菌 数が 10
5CFU
!ml 以上の場合には尿路感染症があ ると考え起炎菌とみなし,10
3〜10
5CFU
!ml の場 合は繰り返し検査して同一菌が検出されればその 菌による感染症である可能性が大きい
4)とする分 類 方 法 が 推 奨 さ れ て い る こ と か ら,我 々 は
T.尿から分離された Trichosporon beigelii の薬剤感受性と その分離症例の臨床像
東京警察病院院内感染委員会
甲田 雅一 松島 常 本間
"子
丸茂 一義 小峰 幸子 飯塚 哲司
(平成 14 年 5 月 30 日受付)
(平成 15 年 4 月 8 日受理)
原 著
2 年間の調査により,尿から分離されたTrichosporon beigeliiについて細菌学的検索を行った.本菌は悪 性腫瘍などの重症疾患で,尿道カテーテル留置中の高齢患者から多く分離された.入院後本菌が分離さ れるまでの日数は最短でも 5 日で,本菌は入院後に獲得されたと考えられた.本菌分離株に対する各種 抗真菌剤の MIC 測定では特に fluconazole 耐性が見られた.また,分離された本菌が定着であると思われ る症例の他に,白血球による貪食像を示し,感染と思われる症例も存在した.
以上の結果からT. beigeliiは尿路系に対する日和見感染の原因に成り得る場合もあることが示唆され た.
〔感染症誌 77:480〜487,2003〕
要 旨
別刷請求先:(〒102―8161)東京都千代田区富士見 2―
10―41
東京警察病院院内感染委員会
甲田 雅一
Key words: Trichosporon beigelii, urinary tract infection, Colonization
beigelii
が 10
5CFU
!ml 以 上 の 菌 量 ま た は 10
4CFU
!ml 程度の菌量でも複数回分離されたものを 尿路感染症の可能性が疑われる症例,T. beigelii が単回のみ 10
4CFU
!ml 以下の菌量で分離された ものを一過性の定着と思われる症例と定義して 2 群に分け,各々の群につき患者年齢および性別を 調査した. また
T. beigeliiによる尿路感染症の可能 性が疑われる症例については,
T. beigeliiが分離さ れた時点での同時分離菌についても調査した.
3.T. beigelii による尿路感染症の可能性が疑わ れる症例の患者背景
T. beigelii
による尿路感染の可能性が疑われる
34 症例のうち,調査可能であった 25 症例につい ての臨床的背景として基礎疾患と主治医判定によ るその重症度,IVH と尿道留置カテーテルの装着
の有無,
T. beigeliiが分離されるまでの入院日数,
T. beigelii
分離時点での抗菌薬投与の有無につい
て調査した.
4.各種抗真菌剤の尿中分離
T. beigeliiに対する MIC 測定
尿から分離した
T. beigeliiのうち, 保存してあっ た 7 株について miconazole (MCZ) ,amphotericin B(AMPH-B),fluconazole(FLCZ)の MIC を測 定した.同時に対照として,尿から分離した
Can- dida albicansと
Candida glabrataの そ れ ぞ れ 10 株 ずつについても MIC を測定した.MIC 測定は,接 種菌量 10
6CFU! ml とし,培地は Sabouraud Dex-
trose agar (栄研) を用い, 寒天平板希釈法にて行っ た.判定は 35℃ 一夜培養後に行った.
成 績
1.過去 2 年間の培養分離菌種の比較
Fig. 1 に当院で過去 2 年間に細菌培養で分離し た全菌株を,外来・入院患者別に比較して菌種別 に示す.これらの患者から分離した菌株数は外来 4,939 株,入院 7,162 株の,合計 12,101 株であった
(Fig. 1a) .そ の う ち 真 菌 は 外 来 で は 802 株
(16.2%),入院では 1,385 株(19.3%)分離され,
その中では
C. albicansの分離率は外来の方が高い が,
C. glabrata,Candida tropicalis,Candida krusei,T. beigelii
の分離率は入院の方が高い傾向が見ら
れた. その中でも特に
T. beigeliiは外来患者から分 離された 802 株の真菌中の 5 株(0.6%)であった のに対して入院では 1,385 株中の 86 株 (6.2%) と,
Fig. 1 Organisms isolated from clinical spesimens by culture during 1999 to 2000 in Tokyo Metropolitan Police Hospital.
Out;Outpatient In;Inpatient
Fig . 2 Items of clinical specimen in isolation of Trichosporon beigelii.
入院から圧倒的に多く分離された(Fig. 1b) . 2.T. beigelii を分離した検体
Fig. 2 に,T. beigelii を分離した検体の種類を外 来・入院別に示す.T. beigelii は外来では 5 株中 3 株(60%),入院では 86 株中 69 株(78%)と,外 来・入院ともに尿から圧倒的に多く分離されてい た.
3.尿からの
T. beigelii分離患者の年齢と性別 Fig. 3 に,尿から
T. beigeliiを分離した 72 名の 患者の年齢と性別を,T. beigelii が 10
5CFU
!ml 以 上の菌量,または 10
4CFU
!ml 程度の菌量で複数 回分離されたことから感染の可能性が疑われた 34 症例と,10
4CFU
!ml 以下の菌量で単回のみし か分離されなかったため一過性の定着と思われた 38 症例とに分けて示す.年齢別では,感染の可能 性が疑われる症例も,一過性の定着と思われた症 例も,ともに高齢者からの分離が多かった.また 性別では,感染の可能性が疑われた 34 症例中の 25 例が男性で 9 症例が女性,一過性の定着と思わ れた 38 症例中の 28 例が男性で 10 症例が女性と,
双方の症例ともに,男性からの分離が女性からよ りも約 3 倍多かった.
4.感染の可能性が疑われ た 症 例 に お い て
T.beigelii
と同時に検出された菌
Fig. 4 に, 感染の可能性が疑われた 34 症例の,
T. beigelii
が分離された時点での菌分離状況を示
す.全体の 41.2%(14
!34)は
T. beigeliiだけが検出 され,残りは同時に他の菌も分離された.同時に 分離された菌と し て は
Candida属,Enterococcus
faecalis, Methicillin-resistanr
Staphylococcus au- reus(MRSA),Pseudomonas aeruginosa な ど が 多 かった.
5.感染の可能性が疑われた症例の背景 Table 1 に,感染の可能性が疑われた 34 症例の うちの 25 症例についての背景を示す. 基礎疾患は 悪性腫瘍 13 例 (52%) ,脳神経系疾患 4 例 (16%) , 白血病 1 例(4%) ,糖尿病 2 例 (8%) などが多かっ た. 主治医判定による疾患の重症度では 75% が重 症で,軽症例は認められなかった.デバイスの有 無では 20 例(80%)が尿道カテーテル留置患者で あり,そのうちの 15 例(75%)は中心静脈カテー テル留置患者であった.入院後,
T. beigeliiが検出 されるまでの日数は最短でも 5 日で,19 例 (76%)
は 15 日以上と, 入院日数が長い症例で多く分離さ れていた.また,
T. beigelii分離時点で全症例が何 らかの抗菌薬を投与されており,中には抗真菌薬 を投与中にもかかわらず,
T. beigeliiが分離された 症例も 6 例(24%)見られた.
Fig. 3 Number of patients by age and sex in both infection and colonization groups ofTrichosporon beigelii.
■;Male inpatients,□;Female inpatients, ;Male outpatients.
n Item
13 Malignant tumor
Underlying disrases
4 Apoplexy
1 Leukemia
2 Diabetes mellitus
3 Respiratory tract
2 Urinary tract
0 Mild
Stage of diseases Moderate 5
20 Serious
5 No device
Device
5 Balloon catheter*
Balloon catheter and Central 15 Venous catheter
n Item
0 0 〜 4
Hospital stay before initial isolation of Trichosporon beigelii
(day)
4 5 〜 9
2 10 〜 14
3 15 〜 19
3 20 〜 24
1 25 〜 29
3 30 〜 39
3 40 〜 49
0 50 〜 59
6 60 ≦
0 Nothing
Administration of Antibact** 19
4 Antibact and MCZ
2 Antibact and FLCZ Balloon catheter*; Two-way balloon catheter of bladder. Antibact**; Antibacterial agents.
Table 1 Background in 25 patients of the infection group
6.MCZ,AMPH-B,FLCZ の尿中分離真菌に 対する MIC
尿 か ら 分 離 し た
T. beigelii7 株 と
C. albicans10株,および
C. glabrata10 株に対する MCZ,AM- PH-B,FLCZ の MIC を 測 定 し た 結 果,MCZ の MIC80 は
T. beigeliiに 対 し て 最 も 低 く(0.10µg!
Fig. 4 Organisms coexistent withTrichosporon beigeliiin the infection group.
ml),C. glabrata に対しても比較的低かった(0.39
µg
!ml)が,C. albicans に対してはそれらよりも高 かった(3.13µg! ml).AMPH-B は全菌種に対して 比較的低い MIC80(0.39
µg
!ml)を示した.FLCZ は全菌種に対して高い MIC80(100
µg
!ml)を示し た(Fig. 5) .
考 察
著者らは当院での過去 2 年間の培養分離菌の調 査を行った.その結果,外来患者からの分離は少 なく入院患者から多く分離される菌として真菌に 着目した.真菌のうち特に入院患者から多く分離 されたのは
C. glabrata,C. tropicalis,T. beigeliiな
どであった.これらの菌は
T. beigeliiを除外すれ ば,従来から日和見感染の原因菌として知られて いる菌
5)〜7)であった.このことから考えると,T.
beigelii
も入院患者からの分離が圧倒的に多い(外
来 5 例,入院 86 例) ため,日和見感染の原因菌で ある可能性が考えられた.
T. beigelii
は
Trichosporon cutaneumとも言われ,
Trichosporon asahii
などを始めとする
Trichosporon属の菌の総称
1)2)8)〜10)である.T. beigelii は環境中に 存在し,呼吸器系疾患の一つである夏型過敏性肺 臓炎の原因菌
9)〜11)として知られている.しかし,著 者らの調査結果では
T. beigeliiは呼吸器系検体か
Fig . 5 Comparison of MIC against three anti-fungal agents among Trichosporonbeigelii,Candida albicansandCandida glabrata.
らの分離は少なく,尿,特に入院患者尿からの分 離が圧倒的に多かった. 尿からの
T. beigelii分離患 者の年齢と性別を調査したところ, 年齢は 60 歳以 上が多かった.この結果は,日和見感染の代表的 菌種である MRSA の分離患者の年齢分布
5)と類似 していた.性別では男性患者からの分離が多かっ たが,この理由は不明である.
我々は感染の可能性が疑われる症例として尿か ら
T. beigeliiが 10
5CFU
!ml 以上,または 10
4CFU
!ml 程度の菌量で複数回分離された症例を選択し た.その結果,感染の可能性が疑われると思われ た症例は 34 例であった.我々はこれらの 34 症例 中の 25 例について,初めて尿から
T. beigeliiが分 離された時点での菌分離状況と患者背景の調査を 行った. 初めて尿から
T. beigeliiが分離された時点 での菌分離状況の調査では,
T. beigeliiが単独で分 離されたのは約 41% であり, 残りは他の菌も同時 に分離されていた.同時に分離された菌は
Can- dida属 や
E. faecalis,MRSA,P. aeruginosaな ど,
従 来 か ら 日 和 見 感 染 の 原 因 菌 と し て 知 ら れ る 菌
5)〜7)が多かった.この結果は,MRSA の分離患者 では同時に
P. aeruginosaや
E. faecalisが分離され 易い
6)7)ことと類似している. 患者背景の調査では,
基礎疾患は悪性腫瘍などの重症疾患が多く,75%
は尿道カテーテル留置患者であった.また入院後
T. beigelii
を分離するまでの日数が,最短でも 5 日
であったことからは,
T. beigeliiが入院後に獲得さ れたことを示していると考えられる.さらに,全
症例で
T. beigeliiが分離される前には, 何らかの抗
菌薬が先行投与されていた.このように
T. beigeliiを分離した患者は高齢の重症患者でデバイス装着 患者に多く,抗菌薬の投与が危険因子になるよう であった. これらの事実から推測され得ることは,
T. beigelii
が尿から分離される症例の多くは菌交
代症であろうということである.
T. beigelii
が尿路感染の原因菌になり得るとい
うことについては,否定的な報告
12)13)もある.また 尿道カテーテル留置患者に多いことからは,T.
beigelii
が患者から分離されたのではなく,採尿
バッグが汚染されたとの状況も考えなくてはなら ない.本調査の結果でも,分離菌量が多かったた
めに感染の可能性を疑がった症例の中にも,尿沈 渣中白血球数の増多が認められないなどから定着 と考えられる症例も確かに認められた.しかし採 尿バッグの汚染については,当院では細菌検査に 供する尿は原則として採尿バッグからは採取せ ず,Two way balloon カテーテルの患者側から採 取していることから原因としては考えにくい.ま た尿道カテーテルを留置していない患者や外来患 者の尿からも
T. beigeliiは分離されたことからも 否定してよいと考える.
T. beigelii
分離患者の中には抗真菌薬投与中に
もかかわらず,
T. beigeliiが分離された症例も見ら れた. このことから著者らは
T. beigeliiが抗真菌薬 に対して耐性を獲得している可能性があると考 え,MCZ,AMPH-B,FLCZ の
T. beigelii,および対 照 と し て
C. albicansと
C. glabrataに 対 す る MIC を測定した.その結果
T. beigeliiに対して最 も低い MIC を示したのは MCZ であり,AMPH- B は 3 種の真菌に対して比較的低い MIC を示し たが,FLCZ は 3 種の真菌の全てに 対 し て 高 い MIC を示した.日和見感染の原因菌は MRSA や
P. aeruginosa
のように抗菌薬耐性菌であることが
多いが,今回の MIC 測定結果でも分離された
T.beigelii
に抗真菌薬耐性が認められた.抗真菌薬の
うちアゾール系,特に FLCZ は
in vitroと
in vivoの成績に乖離が見られ,MIC は
in vitroの方が
in vivoよりも高くなる
14)と言われている.しかしこ のことを考慮しても FLCZ の MIC は高く,近年 真菌の抗真菌薬,特に FLCZ に対する耐性化が進 行している
14)15)のは確かであろう. 当院での耐性化 は,当院で FLCZ の使用頻度が高い (データ省略)
ことが一因とも考えられる.
入院患者において
T. beigeliiが尿から分離され
ることが多い理由の説明や,分離症例の全てを感
染例と定着例とに明確に分けることは今回の調査
では不可能であった.また感染経路を含めた疫学
についても,我々は菌の血清型別やパルスフィー
ルド電気泳動などによる疫学調査を実施していな
いので解明することはできない.しかし
T. beigeliiは,外来患者からよりも入院患者から圧倒的に多
く分離されること,感染または定着が起きるのは
入院後であること,重症で CV カテーテルや尿道 カテーテルを留置している患者から多く分離され ること,抗菌薬の投与が関連していると思われる こと,抗真菌薬耐性も見られること,定着例と感 染例の双方が存在することなど他の日和見感染原 因菌と同様の態度
4)〜7)を示していた.さらに,尿か ら
T. beigeliiだけが 10
5CFU
!ml 以上の菌量で分離 され,かつ尿沈渣中白血球数増多が認められた症 例の中には,好中球による本菌の貪食像が観察さ れた症例も存在した.
以上から我々は,
T. beigeliiが尿路系に対する日 和見感染の原因菌に成り得る場合もあると考え る.
文 献
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Drug Susceptibility of
Trichosporon beigeliiIsolated from Urine and Clinical Features of Their Hosts Masakazu KOUDA, Hisashi MATSUSHIMA, Shoko HOMMA, Kazuyoshi MARUMO,
Yukiko KOMINE & Tetsuji IIZUKA
Committee for Nosocomial Infection, Tokyo Metropolitan Police Hospital
We investigated of
Trichosporon beigeliiby a surveillance study for two years in the Tokyo Met- ropolitan Police Hospital.
T. beigelii
was frequently found in the urine in aged patients with indwelled urethral catheter and in serious stage patients associated with malignancy.
T. beigelii