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子どもの貧困対策に関する公開緊急アンケート結果について

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2014 年 12 月 7 日

子どもの貧困対策に関する公開緊急アンケート結果について

第 26 回あしなが遺児と母親の全国大会実行委員会 第 26 回あしなが遺児と親の全国大会実行委員会は、「子どもの貧困に関する公開緊急アンケート」を実施し、 自由民主党、公明党、民主党、維新の党、次世代の党、日本共産党、生活の党、社民党の 8 党から回答をいただ きました。質問項目は、第 26 回あしなが遺児と親の全国大会における要望項目案をもとに作成しました。なお、 このアンケートは、子どもの貧困問題に取り組まれている以下の 17 団体から賛同をいただき実施しました。 <賛同団体> あしなが育英会(東京)/アスイク(宮城)/あっとすくーる(大阪)/Atlas(滋賀)/学習支援団体 Apolon (京都)/大阪子どもの貧困アクショングループ(大阪)/キッズドア(東京)/ここわらねっと(北海道)/ 佐倉こどもステーション(千葉)/しんぐるまざあず・ふぉーらむ(東京)/全国父子家庭支援連絡会(新潟) /チャンス・フォー・チルドレン(兵庫)/宮城県父子の会(宮城)/山科醍醐こどものひろば(京都)/YouthLINK (東京)/幸重社会福祉士事務所(滋賀)/ゆずりは(東京)

以上 17 団体

結果は以下の表のとおりです。

1. 子どもの貧困指標の削減・改善目標

2. 子どもの貧困の多面的な実態調査

3 .「子どもの貧困対策基金」の設立

4. 「子どもの貧困対策審議会」の設置

5. 「子どもの貧困対策室」の設置

そ の 他 △

6. 地方自治体への予算措置

7. 奨学金すべて無利子・出世払いに

8. 大学・専門学校授業料減免の拡充

9. 「就学援助」充実・高校生「給付金」月 1 万円

10.学習支援で学力保障と学力向上

11.スクールソーシャルワーカーが地域つなぐ

12.学校など拠点に子どもの貧困対策

13.子どもの居場所づくり

14.「心の貧困」解決の機会やネットワーク

15.医療費の全国一律負担軽減

16.親が正規雇用で働ける支援強化

17.税の負担軽減と社会保障給付の拡充

18.「児童扶養手当」の増額と多子加算

19.「遺族年金」・「児童扶養手当」20歳延長

20.今年 4 月以前死別の父子家庭にも遺族年金

21.「高等技能訓練促進費」の増額や期間延長

22.「児童養護施設」など20歳まで措置延長

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各党からの回答の詳細

■見えにくい子どもの貧困の実態を徹底的に見える化する

問1)子どもの貧困に関わるさまざまな指標の改善・削減などの目標設定をする ・自由民主党 △検討する 子供の貧困対策については、本年8 月に閣議決定された「子どもの貧困対策に関する大綱」に基づき、 内閣、文部科学省、厚生労働省が中心となり、総合的に推進していくこととしています。 なお、子どもの貧困対策を推進するにあたっては、大綱に子どもの貧困に関する指標と該当指標の改善 に向けた施策の実施状況や対策の効果等を検証・評価しながら取り組んでいくこととしています。 ・公明党 ○取り組む 子どもの貧困対策については、本年 8 月に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」(以下、大 綱)に基づき、内閣府、文部科学省、厚生労働省が中心となり、総合的に推進していくことになってい ます。その上で、子供の貧困対策を推進するにあたっては、大綱に子供の貧困に関する指標と当該指標 の改善に向けた施策を掲げ、その関係施策の実施状況や対策の効果等を検証・評価しながら取り組んで いくことになりますが、こうした政府の取り組みを十分に注視しつつ、後押しをしてまいります。 ・民主党 ○取り組む 民主党が他の野党と共同で提出した「子どもの貧困対策法案」では、子どもの貧困率を 3 年で 1 割以上 のペースで削減し、平成 33 年までに 10 パーセント未満にすること、ひとり親世帯等の貧困率を 3 年で 1 割以上のペースで削減し、平成 33 年までに 35 パーセント未満にすることを規定している。 ・維新の党 ○取り組む ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 指標の改善・削減などの目標設定は、国に具体的な施策のとりくみを促すことであり、すすめていくこ とは当然です。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 子どもの貧困対策を組み立てるためには実態把握が必要。 問 2 )お金、剥奪経験健康、教育社会生活などの子どもの貧困多面的な実態調査を ・自由民主党 ○取り組む 本年8 月に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」では、これまで我が国においては、子供の 貧困に関する調査研究が必ずしも十分に行われてきたとはいえない状況にあることから、今後の対策推 進に資するよう以下に掲げるような調査研究等にとりくむこととしております。 1 子供の貧困の実態等を把握・分析するための調査研究 2 子供の貧困に関する新たな指標の開発に向けた調査研究 3 子供の貧困対策に関する情報の収集・蓄積、提供 今後、大綱に基づき、3 府省で連携し、調査研究において適切に対応していくこととしております。

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・公明党 ○取り組む 大綱では、これまで我が国においては、子供の貧困に関する調査研究が必ずしも十分に行われてきたと はいえない状況にあることから、今後の対策推進に資するよう、大綱に基づき、内閣府、文部科学省、 厚生労働省が連携しながら、以下に掲げるような調査研究等に適切に取り組むことになっています。 1 子供の貧困の実態等を把握・分析するための調査研究 2 子供の貧困に関する新たな指標の開発に向けた調査研究 3 子供の貧困対策に関する情報の収集・蓄積、提供 今後、これらの調査研究の状況や結果を踏まえつつ、子どもの貧困対策に関する 施策を検討するなど、必要な対応を進めてまいります。 ・民主党 ○取り組む 民主党が他の野党と共同で提出した法案では、政府に対して、高校、大学進学率・中退率、高校生の修 学旅行参加率、就学援助率など様々な指標を毎年調査し、公表することを義務付けている。 ・維新の党 ○取り組む ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 現代は、普段の生活や一見するだけではわからない貧困が深く広く進行しているケースも多いことから、 貧困を解決するには、数値目標の設定とあわせて当事者に何が障害になっているのか、困難の実態を知 ることが不可欠だと思います。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 子どもは日々、成長している。きめ細かい施策を行うためには多面的な実態調査が不可欠。

■継続して効果の高い子どもの貧困対策をすすめるために

問 3)「子どもの貧困対策基金」を政府や企業がお金を出しあって設立する。 ・自由民主党 ○取り組む 本年8 月に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」では、子供の貧困対策が国を挙げて推進さ れるよう、国、地方公共団体、民間の企業・団体等によるネットワークを構築し、各種支援情報の収集・ 提供や子供の貧困対策に関する優れた取組等に対する表彰事業の実施、民間資金を活用した支援など、 官公民の連携・協働プロジェクトを推進することとしております。 今後、大綱に基づき、官公民の連携・協働プロジェクトを国民運動として展開していく中で、民間資金 を活用した支援を検討していくこととしております。 ・公明党 △検討する 大綱では、子供の貧困対策が国を挙げて推進されるよう、国、地方公共団体、民間の企業・団体等によ るネットワークを構築し、各種支援情報等の収集・提供や子供の貧困対策に関する優れた取り組み等に 対する表彰事業の実施、民間資金を活用した支援など、官公民の連携・協働プロジェクトを推進するこ ととしています。 今後、大綱に基づき、政府が官公民の連携・協働プロジェクトを国民運動として展開していく中で、ご 提案の「子どもの貧困対策基金」の設立も含め、民間資金を活用した実効性のある支援策を検討し講じ ていくことができるよう、関係の 3 府省とも連携を取りながら、必要な取り組みを進めてまいります。

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・民主党 ○取り組む 子どもの貧困対策は政府、企業を問わず、国全体で取り組むべき課題であり、民間資金も積極的に活用 して、支援の充実を図るべき。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 基金に多くの民間企業に協力していただくためにも、政府自身が実効ある施策を実施するべきです。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 企業が子どものために支出している社会保障費は非常に少ない。子どもの貧困問題に取り組むことは、 将来の人事確保にもつながる。 問 4)子どもの視点に立った対策を行うために当事者、支援者、有識者などによる恒久的な「子どもの貧困対策 審議会」を設置する。 ・自由民主党 △検討する 本年 8 月に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」では、子供の貧困対策会議において、本大 綱に基づく施策の実施状況や対策の効果等を検証・評価し、これを踏まえて対策等の見直しや改善に努 めることとしております。 このために、子どもの貧困対策会議の下において関係者の意見を聴きつつ施策の実施状況や対策の効果 等を検証・評価し、子供の貧困対策について検討を行うための仕組みを設けることとしております。 ・公明党 △検討する 大綱では、子どもの貧困対策会議において、大綱に基づく施策の実施状況や対策の効果等を検証・評価 し、これを踏まえて対策等の見直しや改善に努めることとしています。 このため、子どもの貧困対策会議の下において、関係者の意見を聴きつつ施策の実施状況や対策の効果 等を検証・評価し、子供の貧困対策について検討を行うための仕組みを設ける方向になっていますが、 今後、政府を挙げて、子どもの視点に立った子どもの貧困対策を着実に推進するため、ご提案の「子ど もの貧困対策審議会」のような有識者等による恒久的な審議会の設置も含め、政府において上記の仕組 みの具体化を速やかに進めるよう働き掛けてまいります。 ・民主党 ○取り組む 民主党が他の野党と共同で提出した法案では、当事者や有識者等を構成員とする「子どもの貧困対策審 議会」を設置することとしている。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 当事者が多数入ることが特に重要と考えます。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 当事者の参画は極めて重要。PDCAサイクル(Plan計画→Do実行→Check評価→Act(改 善)をつくり、実効性をあげる。

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問 5)国・地方自治体が一丸となって対策を推進するために内閣府に「子どもの貧困対策室」の設置を行う。 ・自由民主党 その他 現在、自民党および政府において内閣府の業務見直しなどを検討しており、これを踏まえて必要に応じ た施策の検討を行うべき。 ・公明党 △検討する 大綱では、子どもの貧困対策会議において、大綱に基づく施策の実施状況や対策の効果等を検証・評価 し、これを踏まえて対策等の見直しや改善に努めることとしています。 このため、子どもの貧困対策会議の下において、関係者の意見を聴きつつ施策の実施状況や対策の効果 等を検証・評価し、子供の貧困対策について検討を行うための仕組みを設ける方向になっていますが、 今後、政府を挙げて、子どもの視点に立った子どもの貧困対策を着実に推進するため、ご提案の「子ど もの貧困対策室」のような内閣府における専門部局の設置も含め、政府において上記の仕組みの具体化 を速やかに進めるよう働き掛けてまいります。 ※問 4 ほぼ同様の回答 ・民主党 ○取り組む 子どもの貧困対策を強力に進めるためには、国と地方が一丸となって取り組む必要がある。地方自治体 が果たす役割も極めて重要であり、民主党が他の野党と共同で提出した法案では、子どもの貧困対策計 画の策定を都道府県の義務としている。具体的な組織のあり方については、ご提案を踏まえて、今後、 研究していきたい。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 子どもの貧困対策は首相が責任者であり、すみやかに設置すべきです。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む ナショナルマシーナリー(国内本部機構)となる機関が必要。 問 6)地方自治体が子どもの貧困対策を積極的にすすめるために、国が地方自治体への十分な予算措置をする。 ・自由民主党 ○取り組む 本年 8 月に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」では、教育分野、福祉分野等の地域におけ る多様な関係者の連携・協力を得つつ、地域の実情に即した効果的な施策に取り組むことが重要である ことから、都道府県など地方公共団体において子供の貧困対策についての検討の場が設けられるよう、 また、地域の実情を踏まえた子供の貧困対策についての計画が策定されるよう働きかけるとともに、情 報提供等の適切な支援を行うこととしております。 さらに、法律に規定する教育の支援、生活の支援等 4 つの支援施策に加え、地域を基盤とした支援ネッ トワークの整備・活用を視野に入れて地方公共団体の取組を支援することとしております。 また、子供の貧困に関する関係施策については、個々の施策を所掌する文部科学省、厚生労働省等にお いて、適切に検討していくこととしております。

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・公明党 ○取り組む 大綱では、教育分野、福祉分野等の地域における多様な関係者の連携・協力を得つつ、地域の実情に即 した効果的な施策に取り組むことが重要であることから、都道府県など地方公共団体において子供の貧 困対策についての検討の場が設けられるよう、また、地域の実情を踏まえた子供の貧困対策についての 計画が策定されるよう働き掛けるとともに、情報提供等の適切な支援を行うこととしています。 さらに、法律に規定する教育支援、生活支援など 4 つの支援施策に加え、地域を基盤とした支援ネット ワークの整備・活用を視野に入れ、地方公共団体の取り組みを支援することとしています。 このほか、子供の貧困に関する関係施策については、個々の施策を所掌する文部科学省や厚生労働省等 において、適切に検討し実施していくことになっています。今後、これらの施策が国及び地方において 十分かつ効果的に実施されるよう、党所属の国会議員と地方議員が連携し合いながら、しっかりと後押 ししてまいります。また、各地域の実情を踏まえた政策提案ができるよう努めてまいります。 ・民主党 ○取り組む 就学援助や学習支援など、地方の自治体が子どもの貧困対策において果たす役割は極めて重要であり、 それらに充てるための地方自治体の予算を十分確保できるよう努力すべきである。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 地方が手厚い対策や創意工夫した独自の対策をすすめるためにも、十分な予算措置が必要です。 ・生活の党 △検討する ・社民党 ○取り組む 地方自治体間の取り組みに格差をつくらないためにも国の予算措置が必要。

■だれもが安心して大学や専門学校に通えるために

問 7)日本学生支援機構奨学金は、低所得世帯の学生にはすべて無利子にして、返還も所得連動型奨学金の拡大 など柔軟にする ・自由民主党 ○取り組む 「重要政策集 2014」や「J‐ファイル 2014」では、大学等奨学金事業における「有利子から無利子へ」 の流れの加速や、返還月額が卒業後の所得に連動する「所得連動返還型奨学金制度」の導入を盛り込ん でいるところです。引き続き、貸与基準を満たす希望者全員への貸与の実現を目指し、無利子奨学金の 貸与人員の増員や、マイナンバー制度の導入を前提とした、より柔軟な「所得連動返還型奨学金制度」 の導入に向けた対応を加速していきます。 ・公明党 ○取り組む 公明党はこれまで無利子奨学金の貸与人員の拡大に取り組んでまいりました。2013 年の参院選では無 利子奨学金の拡充を重点政策として掲げ、より一層力を入れて取り組んできた結果、今年度(2014 年 度)予算では、無利子貸与人員枠を対前年度比約 2 万 6 千人増とし、過去最大の 45 万 2 千人にまで拡 大することができました。 今回の衆院選マニフェストにも無利子奨学金の拡充を掲げており、貸与基準を満たす希望者全員への貸 与の実現をめざし、無利子奨学金の貸与人員を増員し、奨学金の「有利子から無利子へ」の流れを加速 します。 また、今回の衆院選マニフェストには、マイナンバー制度の導入を前提に、より柔軟な「所得連動返還 型奨学金制度」の導入をめざすことも掲げており、制度の導入に向けた詳細な制度設計や、システム開

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発等の対応を加速します。 ・民主党 ○取り組む 大学などの授業料減免や奨学金をさらに拡充するとともに、返済の必要のない「給付型奨学金」の創設 をめざします。高等教育無償化の漸進的導入を定めた国際人権A規約の趣旨に則り、大学や高等専門学 校などの高等教育の無償化について検討を進めていく。 ・維新の党 ○取り組む ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 日本共産党は今年 10 月 7 日に「学生が安心して使える奨学金に――奨学金返済への不安と負担を軽減 するために」という奨学金制度の政策を発表したところです。新規に貸与する奨学金を無利子にすると ともに、在学中の学生の有利子奨学金を無利子奨学金へと「借り換える」制度をつくり、国が利子補給 を行って全員に無利子化の実現を求めています。また、奨学金を返済中の既卒者すべてを対象にした減 免制度や卒業後の年収に応じて返済額を決める所得連動型奨学金の創設も求めています。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 安心出来る奨学制度は必須。給付型奨学金の創設と、無利子奨学金の拡大を求め、返還の猶予制度の整 備と周知をはかりたい。 問 8)国公立も私立も大学・専門学校の授業料の減免制度の大幅拡充を行う ・自由民主党 ○取り組む 「J‐ファイル 2014」でも、授業料免除の対象拡大や経済的に修学困難な専門学校生への支援の充実等 の経済的支援を盛り込んでいるところであり、学生全員が安心して学べる環境を整備していきます。 ・公明党 ○取り組む 経済的な理由から教育を受ける機会が奪われることのないよう、各大学が行う経済的支援策や経済的に 修学困難な専門学校生への支援の充実を図ることは重要です。 公明党は、今回の衆院選マニフェストにおいて、授業料減免制度の拡充を進めることを掲げており、居 住地域に左右されない進学機会の確保を図るためにも、こうした施策の充実が一層図られるよう、必要 な予算の確保に取り組んでいきます。 ・民主党 ○取り組む 大学などの授業料減免や奨学金をさらに拡充するとともに、返済の必要のない「給付型奨学金」の創設 をめざします。高等教育無償化の漸進的導入を定めた国際人権A規約の趣旨に則り、大学や高等専門学 校などの高等教育の無償化について検討を進めていく。(同上) ・維新の党 ○取り組む 大阪府では私立高校の授業料無償化政策を実施済み。 ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 日本共産党は年収 400 万円以下の世帯に入学料と授業料を国公私立の区別なく免除する制度を求めて います ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 本来は、教育費は無償とすべきだ。

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■きめ細かい小学校・中学校・高校での教育支援の充実

問 9)小中学生には就学援助の充実を、高校生には「奨学給付金」をだれもが月 1 万円に増額する ・自由民主党 ○取り組む 但し、月1 万円とは確約できません。また「だれもが」ではなく真に援助が必要な人に限ります。 ・公明党 ○取り組む 近年、就学援助の対象となる児童生徒が増加しており、ますますその重要性は高まってきています。小 中学生の就学援助の充実を図るため、就学援助実施状況等を定期的に調査し、就学援助の適切な実施を 自治体に促すとともに、必要な予算の確保に取り組んでいきます。 高校生の奨学給付金については、低所得世帯(生活保護受給世帯や非課税世帯)に対し世帯状況によっ て、年額 27,800 円~129,700 円程度と、給付額が異なる仕組みとしています。すべての意志ある生徒 が安心して教育を受けられるよう、都道府県での実施状況を踏まえつつ、低所得世帯を対象とした「高 校生等奨学給付金」の更なる拡充をめざします。 ・民主党 ○取り組む 民主党は、家庭の状況にかかわらず、すべての意志ある子どもたちが安心して勉学に打ち込める環境を 維持することを目指しています。そのための施策の充実に努めます ・維新の党 △検討する ・次世代の党 △検討する ・日本共産党 ○取り組む 生活保護制度とリンクしている就学援助は生活保護基準の引き下げで就学援助にも影響を与えており、 貧困対策と逆行しています。奨学給付金の引き上げは早急に拡充が必要です。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 現状の奨学給付金は低すぎる。 問 10)放課後や週末の時間を利用した学習支援など充実して学力保障と学力向上を進める ・自由民主党 ○取り組む ・公明党 ○取り組む 経済的な理由や家庭の事情により、家庭での学習が困難であったり、学習習慣が十分に身についていな かったりする子どもに対して、放課後や週末の時間を利用した学習支援を行うことは重要であると考え ます。本年8月に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」に基づいて、大学生や教員OBなど 地域住民の協力による学校支援地域本部等を活用した中学生に対する無料の学習支援の充実を図って いきます。 ・民主党 ○取り組む 地域や環境によりどのような支援と体制が必要であり、実現できるのかを把握しながら、最適な方法 を 検討しながら取り組みを進める。 ・維新の党 ○取り組む ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 生活保護世帯の子ども向けにおこなわれている無料塾が大きな効果をあげており、こうした学習支援な どを広い層に広げられるよう、国が予算を確保し学力保障・向上につなげるようにすべきです。

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・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 親の経済力が子どもの学力に影響する実態には問題がある。

■すべての子どもに「支援情報」を届けるしくみを

問 11)スクールソーシャルワーカーをつなぎ役に教育・福祉・医療・NPO など地域全体の連携づくりを行う ・自由民主党 ○取り組む 児童生徒が置かれた様々な環境の問題への働き掛けを行うことが重要です。特に学校を窓口をして、貧困 家庭の子供たち等を早期の段階で生活支援や福祉制度につなげていくことができるよう、地方公共団体へ のスクールソーシャルワーカーの配置を推進し、必要な学校において活用できる体制を構築していきます。 このような体制構築等を通じて、ケースワーカー、医療機関、児童相談所、要保護児童対策地域協議会な どの福祉部門と教育委員会・学校等との連携強化を図っていきます。 ・公明党 ○取り組む 子供の貧困対策を進めるに当たっては、関係機関と協力して地域全体の連携づくりを行うことは重要です。 児童生徒の家庭環境等を踏まえた指導体制の充実を図っていきます。特に学校を窓口として、貧困家庭の 子供たち等を早期の段階で生活支援や福祉制度につなげていくことができるよう、地方公共団体へのスク ールソーシャルワーカーの配置を推進し、必要な学校において活用できる体制を構築します。このような 体制構築等を通じて、ケースワーカー、医療機関、児童相談所、要保護児童対策地域協議会などの福祉部 門と教育委員会・学校等との連携強化を図ります。 ・民主党 ○取り組む 民主党が主導し成立した「子ども・若者育成支援推進法」(2010 年施行)により、教育、福祉、保健、医 療、矯正、雇用など、地域全体の連携づくり強化が進んでおり、今後とも着実に推進していく。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む スクールソーシャルワーカーは、制度発足当初は全額国庫負担で配置がすすみましたが、翌年に国庫負担 割合が3 分の 1 になったことで減少しました。「大綱」でも強調されているスクールソーシャルワーカー が力を発揮できるよう、国の責任で手厚い配置ができるよう求めます。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 様々な制度の総合力で子どもの「学び」や「育ち」を支援して行くために諸施策の連携が必要。 問 12)子どもたちと、子どもたちの情報が集まる学校や保育園、保健所や児童館などを拠点にした子どもの貧 困対策を進める ・自由民主党 ○取り組む 全ての子供たちが通う学校は、子供たちの問題行動等を早期の段階で気付くことができるため、子供の貧 困対策においても学校を対策のプラットフォームと位置づけることが重要であり、学校教育において質の 高い教育ときめ細かい指導を行うことにより学力を保障することや、学校を窓口とした福祉関係機関との 連携、経済的支援を通じて、総合的な対策を進めていきます。

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・公明党 ○取り組む 学校を子どもの貧困対策のプラットフォームと位置づけ、学校教育による学力保障や、学校を窓口とした 福祉関係機関との連携、経済的支援を通じて、総合的な対策を進めます。子ども・子育て支援新制度では、 保育所などの身近な場所で子育て家庭が抱える不安や悩み等について、相談・助言・情報提供等を行う「利 用者支援事業」を進めます。児童館については、ガイドラインを策定し、家庭環境等の面で特に援助が必 要な子どもには、関係機関と協力して継続的に援助を行うこととしています。こうした取り組みを通じて、 子どもやその家庭の状況に応じて必要な情報提供や支援が行われるよう取り組みたいと考えています。 ・民主党 ○取り組む 民主党が主導し成立した「子ども・若者育成支援推進法」(2010 年施行)により、教育、福祉、保健、医 療、矯正、雇用など、地域全体の連携づくり強化が進んでおり、今後とも着実に推進していく。(同上) ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 子どもと身近に接しているところを拠点に貧困対策をすすめることは重要であり、それを横に広げてネッ トワーク化するのは自治体の責任です。重層的な対応ができるように支援を拡充します。 ・生活の党 △検討する ・社民党 ○取り組む 保育園、保健所、児童館などを、子どもたちのセーフテクネットの機能を果たす機関として位置づけなお す。

■子どもの「よく遊び・よく食べ・よく眠る」を守る「場」と「人」を

問 13)夜の時間など親が家庭にいない子のために、地域などの見守りの中で、遊べたり、宿題をしたり、食事が とれる子どもの居場所づくりを進める ・自由民主党 ○取り組む ひとり親家庭が抱える諸問題に対応し、子どもの精神的安定を図るため、子どもの心に寄り添いピア・サ ポートを行いつつ、学習支援や、気軽に進学相談等を受けることができる大学生等のボランティアを地域 の施設やひとり親家庭に派遣することにより、子どもの居場所づくりも含めた学習意欲の喚起や教育指導 等を行う学習支援ボランティア事業の実施や、ひとり親家庭等が安心して子育てをしながら働くことがで きる環境を整備するため、市町村が、一定の事由により児童の養育が一時的に困難となった場合に児童を 児童養護施設、母子生活支援施設、保育所、ファミリーホーム等で預かる短期入所生活援助(ショートス テイ)事業、夜間養護等(トワイライトステイ)事業も実施しています。また、平成27 年 4 月施行の生 活困窮者自立支援法に基づき、生活保護世帯を含む生活困窮世帯の子どもに対し、居場所づくりを含む学 習支援事業を、実施しています。 ・公明党 ○取り組む (ひとり親家庭に対する学習支援ボランティア事業) ひとり親家庭が抱える諸問題に対応し、子どもの精神的安定を図るため、子どもの心に寄り添うピア・サ ポートを行いつつ、学習を支援したり、気軽に進学相談等を受けることができる大学生等のボランティア を地域の施設やひとり親家庭に派遣することにより、子どもの居場所づくりも含めた学習意欲の喚起や教 科指導等を行う学習支援ボランティア事業を推進します。 (子育て短期支援事業) ひとり親家庭等が安心して子育てをしながら働くことができる環境を整備するため、市町村が、一定の事

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由により児童の養育が一時的に困難となった場合に児童を児童養護施設、母子生活支援施設、保育所、フ ァミリーホーム等で預かる短期入所生活援助 (ショートステイ)事業、夜間養護等(トワイライトステ イ)事業を推進します。 (生活困窮者自立支援法に基づく事業) 平成 27 年 4 月施行の「生活困窮者自立支援法」に基づき、生活保護世帯を含む生活困窮世帯の子ども に対し、居場所づくりを含む学習支援事業を、各自治体が地域の実情に応じ実施できるよう取り組みます。 ・民主党 ○取り組む 地域や環境によりどのような支援と体制が必要であり、実現できるのかを把握しながら、最適な方法を 検討しながら取り組みを進める。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 夜、1 人にならざるを得ない子どもの居場所づくりは、子どもの成長の上で欠かせないとりくみです。子 どもの心に寄り添ったあたたかい支援は、緊急にとりくむべきです。 ・生活の党 △検討する ・社民党 ○取り組む 新しい協同労働として、こうした事業への取り組みを促進していく。 問 14)「心の貧困」を解決するために、悩みを抱える子どもや学生が互いに話し合える機会をつくったり、ネッ トワーク構築を支援する ・自由民主党 ○取り組む 家庭の経済状況に関わらず、志ある子供たちの夢を支援するための教育費負担の軽減の取組に加えて、「心 に貧困」についても支援が必要と考えています。「子供の貧困対策に関する大綱」に基づき、コミュニケ ーションを図ることができるスペースの学生相談室への設置や、学生が学生の相談に対応する「ピア・サ ポート」の仕組みの整備等について周知することを通じて、各大学等における取組を促進します。 ・公明党 ○取り組む 本年8 月に閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」に基づき、コミュニケーションを図ることが できるスペースの学生相談室への設置や、学生が学生の相談に対応する「ピア・サポート」の仕組みの整 備等について周知することを通じて、各大学等における取組を促進します。 (ひとり親家庭に対する児童訪問援助事業) ひとり親家庭の子どもの心の葛藤を緩和し、地域での孤立化を防ぐため、心の支えになる大学生等を家庭 に派遣し育成指導等を行う児童訪問援助事業(ホームフレンド事業)を推進していきます。 ・民主党 △検討する どのような支援を行えるのか、検討をおこなう。 ・維新の党 ○取り組む ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む ピアサポート、同世代同士の交流によって、大人に話せない悩みを打ち明けたり相談の場が広がることは とても大切なとりくみです。 ・生活の党 △検討する

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・社民党 ○取り組む 子どもや学生が、お互いをエンパワメントするために非常に大切。 問 15)貧困の状態にある親子の医療費は、全国一律に本人負担と窓口負担を軽減する ・自由民主党 △検討する 医療保険制度においては、高額医療費制度により、低所得者には一般所得の物よりも低い自己負担限度額 を設定している。将来にわたりすべての国民が安心して医療サービスを受けることができるよう、今後と も、接続可能な医療保険制度の建築に取り組んでまいりたい。 ・公明党 △検討する 医療保険制度においては、高額療養費制度により、低所得者には一般所得の人よりも低い自己負担限度額 を設定しています。将来にわたり全ての国民が安心して医療サービスを受けることができるよう、今後と も、持続可能な医療保険制度の構築に取り組んでまいりたいと考えています。 ・民主党 △検討する 地方自治体が行っている子どもの医療費助成制度、生活保護の医療扶助などとの整合性を整理するととも に、低所得世帯において自己負担が重荷となって医療を受けられない実態を把握した上で、必要な対応を 精査し、取り組んでいきたい。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 日本共産党は子どもの医療費の無料化・負担軽減を求めて国会でも地方議会でも奮闘してきました。さら に貧困の親子に着目した制度づくりに取り組みます。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 健康は生活の基盤です。地方自治体にまかせず国の責任で行う。

■親の安定就労と所得の再分配の強化こそ、子どもの貧困解決の大きなカギ

問 16)親が正規雇用で働けるために、あらゆる支援の強化を ・自由民主党 ○取り組む 勤務地や職務等を限定した「多様な正社員」の導入や派遣労働者の正規雇用への転換などを行う企業への 支援の拡充により、正規雇用への転換を希望する方々のキャリアアップなどを図り、正規雇用への転換を 果断に進める「正社員実現加速化プロジェクト」を推進するとともに、労働者派遣制度を見直し、派遣労 働者の正社員化など雇用の安定を実現します。 ・公明党 ○取り組む 正社員に向けた支援については、ハローワークによる正社員就職の実現、キャリアアップ助成金等の活用 による正社員実現に取り組む事業主への支援など、各種施策をまとめた「正社員実現加速プロジェクト」 を推進していきます。他の支援についても検討します。

(13)

・民主党 ○取り組む 民主党が他の野党と共同で提出した法案では、貧困の状況にある子どもの保護者に対する就労支援を謳っ ており、非正規雇用から正規雇用への転換を推進していく。また、民主党はマニフェストに「同一労働同 一賃金推進法」を制定すること等により、正規・非正規を問わず、すべての労働者の均等・均衡処遇、能 力開発の機会を確保し、雇用形態を理由とした労働条件の不合理な差別をなくすことを盛り込んでいる。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 安倍政権がすすめようとしてる、もっと非正規雇用を増やす労働者派遣法の「改正」などとんでもありま せん。資格をとりやすくするなどの支援とともに、正規雇用が当たり前の日本にしていくために、雇用の ルールを強化することが必要です。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 貧困の連鎖をとめるために重要。 問 17)税金や社会保険料の負担を軽くし、さまざまな社会保障給付の拡充を ・自由民主党 △検討する 医療保険制度においては、低所得の保険料を軽減する制度を設けるとともに、高額医療保険制度により、 低所得者には一般所得の者よりも低い自己負担限度額を設定している。将来にわたり全ての国民が安心し て医療サービスを受けることができるよう、今後とも、持続可能な医療保険制度の構築に取り組んでまい りたい。 ・公明党 ○取り組む (医療保険:保険料軽減、高額療養費制度等) 医療保険制度においては、低所得者の保険料を軽減する制度を設けるとともに、高額療養費制度により、 低所得者には一般所得の人よりも低い自己負担限度額を設定しています。将来にわたり全国民が安心して 医療サービスを受けることができるよう、今後とも、持続可能な医療保険制度の構築に取り組んでいきま す。 (年金:保険料軽減、福祉的給付等) 高齢化が急速に進行する中で、社会保障の充実・維持を図る上では、社会保険料や税の負担の増加は避け られませんが、負担増に伴って低所得の方々が制度から排除されることのないよう、一体改革において、 低所得者に対する保険料負担の軽減措置の拡充や低年金・低所得高齢者に対する福祉的給付の創設など、 低所得者対策の充実を図ります。 ・民主党 △検討する 民主党が他の野党と共同で提出した法案では、貧困の状況にある子どもに関する社会保障の拡充を謳って いる。税金の軽減の是非については、今後検討すべき課題である。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 日本の貧困率が高いのは、税や保険料を払っても、それが再分配されず、かえって税金や保険料が生活を 圧迫し、貧困を高める原因となっているという本末転倒な状況です。税や社会保険料は「応能負担」を徹 底し、医療費は他の先進国なみに無料にするなど、社会保障給付を拡充します。

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・生活の党 △検討する ・社民党 ○取り組む 日本税制と社会保障制度が所得再分配の機能をきちんと果たしていないことが問題。公平は制度に転換す る。

■OECD諸国で最悪の貧困率であるひとり親世帯へ重点的な経済支援を

問 18)児童扶養手当の増額、とくに 2 人目以上の子どもへの加算を増額する ・自由民主党 ○取り組む ひとり親家庭が抱える諸問題に対応し、子どもの精神的安定を図るため、子どもの心に寄り添うピア・サ ポートを行いつつ、学習支援や、気軽に進学相談等を受けることができる大学生等のボランティアを地域 の施設やひとり親家庭に派遣することにより、子どもの居場所づくりも含めた学習意欲の換気や教科書指 導等を行う学習支援ボランティア事業の実施や、ひとり親家庭等が安心して子育てをしながら働くことが できる環境を整備するため、市町村が、一定の事由により児童の養育が一時的に困難となった場合に児童 を児童養護施設、母子生活支援施設、保育所、ファミリーホーム等で預かる短期入所生活援助(ショート ステイ)事業、夜間養護等(トワイライトステイ)事業も実施しています。また、平成27 年 4 月施行の 生活困窮者自立支援法に基づき、生活保護世帯を含む生活困窮世帯の子どもに対し、居場所づくりを含む 生活困窮世帯の子どもに対し、居場所づくりを含む学習支援事業を、実施しています。 ・公明党 △検討する 手当額については、恒久的な支援を行う上で必要となる財源の確保等の課題に加え、他の所得保障制度と の均衡や、各種のひとり親家庭支援施策等の効果を踏まえた対応が必要になると考えており、見直しにつ いては、そうしたバランスを考慮して検討する必要があるものと考えています。 ・民主党 ○取り組む 民主党政権では、児童扶養手当を拡充し、父子家庭にも支給することとした。民主党が他の野党と共同で 提出した法案では、貧困の状況にある子どもに関する社会保障の拡充を謳っており、それを踏まえて、さ らなる拡充に取り組んでいきたい。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む ひとり親家庭にとって児童扶養手当は命綱です。制度の拡充は当然です。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む まずは、児童扶養手当法の有期化部分を削除し、受給要件も緩和する。

(15)

問 19)遺族年金や児童扶養手当の子どもへの支給を 20 歳までに延長する ・自由民主党 △検討する 遺族年金や児童扶養手当の支給期間については、制度開始当初、遺族年金は18 歳未満、児童扶養手当は 義務教育終了前だったところ、高校への進学が9 割以上となり一般的となった状況、児童の稼働能力など を考慮し、昭和51 年に児童扶養手当の支給期間を義務教育終了前から 18 歳未満とし、平成 7 年には遺 族年金と児童扶養手当の支給期間を高校卒業時に当たる18 歳に到達後の年度末までとしたもの。 遺族年金の子どもへの支給の延長については、18 歳以降の子の稼働能力が一般的に乏しいとは言えない ことや、大学等へ就職せず、働いて年金保険料を負担している者との公平性の観点から、慎重な検討を要 する。 また、児童扶養手当の子どもへの支給の延長についても、こうした状況と恒久的な支援を行う上で必要と なる財源の確保等の課題に加え、他の所得保障制度との均衡や、各種のひとり親家庭支援施策等の効果を 踏まえた対応が必要になると考えており、見直しについては慎重に検討する必要があるものと考えている。 ・公明党 △検討する 遺族年金の子どもへの支給の延長については、18 歳以降の子の稼得能力が一般的に乏しいとは言えない ことや、大学等へ就学せず、働いて年金保険料を負担している人との公平性の観点を踏まえ、検討してい くべきだと考えています。また、児童扶養手当の子どもへの支給の延長についても、こうした状況と恒久 的な支援を行う上で必要となる財源の確保等の課題に加え、他の所得保障制度との均衡や、各種のひとり 親家庭支援施策等の効果を踏まえた対応が必要という観点から、検討します。 ・民主党 ○取り組む 民主党が他の野党と共同で提出した法案では、遺族基礎年金の拡充など社会保障の拡充を謳っており、そ れを踏まえて、遺族年金や児童扶養手当の拡充のあり方については、18 歳から 20 歳の時期が、大学に入 学あるいは就職するという人生の大きな転機であり、精神的にも経済的にも大きな負担、不安を抱える時 期であることにかんがみ、一般世帯の同年代の若者とのイコールフッティングの観点からも、導入に向け て積極的に取り組んでいきたい。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 大学や専門学校への進学することも増えるとともに、不安定雇用が広がっている中で、延長すべきです。 ・生活の党 △検討する ・社民党 ○取り組む 給付型奨学金制度を拡充するなど、子どもが自立できる体制を整えることも重要。

(16)

問 20)2014 年 4 月以前に死別の父子家庭にも遺族年金を支給するとともに、遺族厚生年金などにおける 55 歳の 年齢要件を撤廃する ・自由民主党 ×賛同できない 2014 年 4 月から施行されている遺族基礎年金の父子家庭への支給に関して、その施行より前に母親が死 亡した場合についても遡及支払いを行うことは、 ①遺族年金は社会保険の仕組みであり、支給事由が生じた当時の法律の規定を基に給付を行うことが原則 であること、②法改正による効果は、将来に向かってのみその効力が生じることとなるものであることで あることから、困難である。 遺族厚生年金には、残された配偶者の受給要件には男女の違いはあるが、養育する子がいる場合には、子 に遺族厚生年金が支給されているため、結果的に以前より母子家庭にも父子家庭にも支給されており、本 年4 月から実施されている遺族年金の父子家庭への対象拡大と合わせて、1 階部分(基礎年金)も 2 階部 分(報酬比例部分)も母子家庭、父子家庭ともに支給されるようになっている。なお、遺族厚生年金にお ける男性の55 歳の年齢要件については、現役の男性の多くは就労活動に従事している実態を踏まえた設 定となっており、諸外国の遺族年金制度をみても、子どもを教養していない現役期の遺族に対する給付は 限定的であることを考えると、これを撤廃して単純に男女差を解消すればよいというものではないと考え ている。 ・公明党 △検討する 遺族基礎年金の父子家庭への支給に関して、その施行より前に母親が死亡した場合についても遡及支払い を行うことは、遺族年金は社会保険の仕組みであり、支給事由が生じた当時の法律の規定を基に給付を行 うことが原則であること等を踏まえ、検討していきます。遺族厚生年金における男性の 55 歳の年齢要 件については、現役の男性の多くは就労活動に従事している実態を踏まえた設定となっていること等を鑑 み、検討していきたいと考えています。 ・民主党 △検討する 民主党が他の野党と共同で提出した法案では、遺族基礎年金の拡充を謳っており、それを踏まえて具体的 に検討していきたい。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 △検討する ・日本共産党 ○取り組む 遺族厚生年金は夫も妻も受給しやすい制度に改善することが必要です。夫などが遺族厚生年金を受け取る 条件は、配偶者が亡くなった時に55 歳以上でなければならないという要件の撤廃は当然です。また、遺 族基礎年金は18 歳未満の子(障害者は 20 歳)がいなければ支給されず、改善をはかるべきです。 ・生活の党 ○取り組む ・社民党 ○取り組む 生活の実態に即して改善する。

(17)

問 21)高等技能訓練促進費の制度周知を徹底し、月額 10 万円を増額し、修学期間にあわせて、支給期間を延長 する ・自由民主党 △検討する この制度の周知については、平成26 年度予算から、各自治体で、地域の特性を踏まえた広報啓発活動を 行うことを可能としており、高等職業訓練促進給付金を含めたひとり親家庭の支援のための各種施策の周 知に努めてまいります。給付金の拡充については、安定財源の確保等の点で慎重な検討が必要になります が、看護師など3 年課程の養育施設で修学する場合には、3 年目を母子父子寡婦資金の貸与により支援す ることとしており、こうした制度を組み合わせ、引き続き母子家庭等の支援に取り組んでまいります。 ・公明党 ○取り組む この制度の周知については、平成26 年度予算から、各自治体で、地域の特性を踏まえた広報啓発活動を 行うことができるようになっているので、高等職業訓練促進給付金を含めたひとり親家庭の支援のための 各種施策の周知に努めていきたいと考えています。給付金の拡充については、安定財源の確保等、検討が 必要になりますが、看護師など3 年課程の養成施設で修学する場合には、3 年目を母子父子寡婦福祉資金 の貸付により支援することとしており、こうした制度を組み合わせ、引き続き母子家庭等の支援に取り組 んでいきます。 ・民主党 △検討する 民主党が他の野党と共同で提出した法案や超党派で成立させた法案では、貧困の状況にある子どもの保護 者に対する就労支援を謳っており、それを踏まえて具体的に検討していきたい。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 △検討する ・日本共産党 ○取り組む 看護師や介護福祉士などをめざす一人親家庭に支給される制度はまだ十分に知られていません。月額の増 額や支給期間の延長は、生活への不安を少しでも軽減できるようにすべきです。対象の資格の幅も広げる ように求めます。 ・生活の党 △検討する ・社民党 ○取り組む 貧困の連鎖をとめるために重要。

■児童養護施設や母子生活支援施設などの子どもたちへのさらなる支援を

問 22)高校卒業後、自立していくための準備期間として 20 歳までの措置延長を積極的に行い、施設を退所した 後も困りごとがおきたとき安心して相談できるアフターケア基盤を整える ・自由民主党 ○取り組む 措置延長については、児童養護施設等は18 歳に達すると退所することが原則ですが、都道府県等が必要 と判断した児童については、20 歳までの入所期間の延長が可能とされており、大学に進学等しても生活 が不安定で継続的な教育が必要と判断した児童には、入所期間の延長を積極的に活用するよう各自治体に 対し措置延長の積極的な実施を周知しています。 また、施設退所後のアフターケアについては、27 年度概算要求において、退所児童等アフターケア事業 及び児童養護施設の退所者等の就業支援事業のか数所の数(それぞれ20→30 か所)わ図るとともに、児 童養護施設退所児童等に対するアフターケアの強化として、自立援助ホームに心理担当職員を配置し、心 理面からの自立支援の充実を図ることとしており、更なる児童の自立支援に取り組んでまいります。

(18)

・公明党 ○取り組む 措置延長は、都道府県等が必要と判断した児童について、20 歳までの入所期間の延長が可能とされてい るところです。大学に進学等しても生活が不安定で継続的な養育が必要と判断した児童には、入所期間の 延長を積極的に活用できるよう、各自治体に対し措置延長の積極的な実施を周知していきます。また、施 設退所後のアフターケアについては、児童養護施設退所児童等に対するアフターケアの強化として、自立 援助ホームに心理担当職員を配置し、心理面からの自立支援の充実を図ることとしており、さらなる児童 の自立支援に取り組んでいく所存です。 ・民主党 ○取り組む 高校卒業してから数年間は、学生で収入が無い、就職しても職場に定着できない等の理由で、生活が安定 しないことから、措置延長や相談体制の整備等により、支援していくことが必要である。 ・維新の党 △検討する ・次世代の党 ○取り組む ・日本共産党 ○取り組む 子どもたちの拠り所となる児童養護施設などの役割はとても大きく、職員体制を厚くできるように国は支 援するべきです。 ・生活の党 △検討する ・社民党 ○取り組む 子どもたちにとって、自立のための準備機関は大切です。子どもたちを、いきなり社会に放り出すことは 避けるべき。未来へ の投資と考え、支援を強化する。 以上

参照

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