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(1)

教員のメンタルヘルスリテラシーと児童の精神疾患 症状への対応がバーンアウトに及ぼす影響

著者 加藤 志成, 竹森 啓子, 朝倉 智大, 佐藤 寛

雑誌名 関西学院大学心理科学実践

巻 3

ページ 29‑38

発行年 2022‑03‑31

URL http://hdl.handle.net/10236/00030239

(2)

問題・目的

学校現場では長年にわたって,教員の人手不足による 多忙化,いじめや不登校などの教育問題の深刻化によ り,教員のメンタルヘルスの悪化が懸念されている。教 員が日常の職務により心身ともに疲弊すると,児童や生 徒に対する不適切な対応や授業の質の低下を招き,それ により焦りや自己嫌悪を感じてさらなる疲弊を生み出す ような悪循環に陥る可能性が指摘されている(伊藤,

2000)。加えて,限局性学習症および注意欠如・多動症

(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:以 下,ADHDと する)や自閉 ス ペ ク ト ラ ム 症(Autism Spectrum Disor-

der:以下,ASDとする)などの発達障害を抱える児童

生徒への対応など,様々な学校生活上の諸問題も教員の メンタルヘルスに悪影響を及ぼす(曽山・本間,2006)。

文部科学省(2019)によれば,令和元年度に精神疾患に より病気休職した教職員は全在職者414901人中5478人 であり,平成21年度から令和元年度までの中では過去 最多である。加えて,平成21年度から現在まで5000人 前後で推移しているが,平成28年度から令和元年度に わたって増加している。このことから,休職には至らず とも,教職員が疲労や気力のなさ,うつ気分,体調の悪

さを訴えることは少なくないため,教員のメンタルヘル スに対する現状を明らかにし,対応策を講じる必要があ る。

教員のメンタルヘルスの問題の中でもバーンアウト

(burn out)が問題視されており,教員のメンタルヘルス の改善に繋がる応用研究が必要とされている。バーンア ウトとは,「過度で持続的なストレスに対処できずに,

張りつめていた緊張が緩み,意欲や野心が急速に衰えた り乏しくなったりしたときに表出される心身の症状」

(久保・田尾,1992)と定義されている。教育現場では 教員の懸命な指導や援助が児童や生徒に伝わらない場合 も多く,教員の誰もがバーンアウトに陥る危機にさらさ れている(伊藤・相馬,2010)。

教員の児童との関わりについての悩みやストレスを軽 減することは,教員のバーンアウトの低減につながる可 能性があると考えられる。教員のバーンアウトの要因を 扱った先行研究(別府,2013)では,家庭環境,職場関 係や児童生徒の指導などといった様々な観点から検討し ており,その一因として,児童生徒の多様な問題やニー ズにより,教員と児童の関係性がうまくいかないことを 挙げている。教員は,日常的に児童生徒,保護者,職場 の同僚の3つの人間関係に板挟みにされ,特に児童との

教員のメンタルヘルスリテラシーと 児童の精神疾患症状への対応が

バーンアウトに及ぼす影響

加藤 志成

・竹森 啓子

**,***

・朝倉 智大

・佐藤 寛

****

要約:本研究は,教員のメンタルヘルスリテラシーが児童の精神疾患症状への対応とバーンアウトに及ぼす 影響を検討するために,小学校教員50名を対象に質問紙調査を行った。うつ病,社交不安症,反抗挑発症,

自閉スペクトラム症,注意欠如・多動症の精神疾患症状への対応ごとにバーンアウトを目的変数とした階層 的重回帰分析を行った。その結果,教員はうつ病に対応する際は対処法を知っていると認識があると脱人格 化が低くなることが示された。また,反抗挑発症と自閉スペクトラム症に対応する教員は児童に関心を持っ た上で対応するほど個人的達成感の後退が低くなる可能性が示された。しかしながら,教員は対応に関係な く知識を持っていると認識していると情緒的消耗感が高くなることが示された。本研究の限界点である職種 を尋ねなかった点,ストレッサーを測定していない点,十分なサンプル数を確保できなかった点を踏まえて 今後更なる検討を行う。

キーワード:メンタルヘルスリテラシー,教員の対応,バーンアウト

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

関西学院大学大学院文学研究科博士課程前期課程

**立正大学心理学部

***関西学院大学大学院文学研究科研究員

****関西学院大学文学部教授

関西学院大学心理科学実践 Vol. 3 2022. 3 29

(3)

関係が悪化した場合は大きなストレッサーになり得ると 考えられている(伊藤・相馬,2010)。さらに,児童が 授業中に集中しにくいことや学級内で喧嘩やトラブルが 多いことなどによって,児童の問題行動を経験する回数 が多いほど,教員のストレス反応は強くなると示唆され ている(安藤・中島・鄭・中嶋,2013)。

教員の児童との関わりについての悩みやストレスを軽 減 す る た め に,メ ン タ ル ヘ ル ス リ テ ラ シ ー(Mental Health Literacy:以下,MHLとする)の向上が有効であ ると考えられる。MHLとは,「精神疾患に関する認識 や管理,防止するための援助についての知識や信念」

(Jorm et al., 1997;中根・吉岡・中根,2010)のこと で ある。MHLが促進されると,自分自身や周囲の精神的 不調を予防する能力,また,関連する問題に対して誤解 や偏見を持たず,適切な対処を行う可能性が高まる(小 塩他,2016)。加えて,中学生を対象にMHL教育が行 われた結果,精神疾患に関する偏見や差別の意識が改善 されたという報告がある(肥田・石川・高田,2015)。

さらに,児童対象のMHL教育のファシリテーターをす るためにトレーニングを受けた小学校教員は児童に関す るMHLだけでなく教員自身の精神疾患とその対処に関 する知識の向上がみられている(小塩他,2016)。これ らのことから,児童に関するMHLを向上させることに よって,児童だけでなく教員自身のメンタルヘルスを予 防する可能性が推察される。なお,本論では児童のメン タルヘルスに関するリテラシーを以下,MHLと表記す る。

加えて,教員は高いMHLを有するだけでなく児童へ の有効な対応を有していることも必要である。西村他

(2001)によると,実際に教員が行ったストレス対処方 略の1つとして「児童との関わり方を変えること」,す なわち教員が児童の行動について理解を深めることや新 たな見方で児童を捉えることが挙げられている。教員が 児童への関わり方を変えることによってストレスを低減 させるためには,児童への適切な対応を理解しておく必 要があると推察される。伊藤(2000)によれば,20代 および30代の若年群と40代以上のベテラン群の教員の 悩みの有無を比較したところ,悩みのない者はごくわず かで両群ともに悩みを抱えている人がほとんどであるこ とを報告している。しかし,両群の抱えている悩みの内 容を比較した結果,日々の仕事の中で直面する教科指導 の悩みや児童生徒との関わりのような教員の中心となる 仕事の悩みについてはベテラン群よりも若年群の方が多 く抱えていることが明らかとなっている。すなわち,ベ テラン教員は経験を積み重ねたことにより,教員として の自信がつき,児童との関わりや教科指導に関する悩み が若年教員より少ないと予想される。一方で,若年群は まだ慣れない教育活動の中で,様々な悩みを抱える者が

多いと推察される。加えて,中学校教員を対象とした研 究(都丸・庄司,2005)では,悩みを経験した教員は状 況を回避したり問題解決を先延ばしにしたりするような 間接的・回避的な方略よりも,悩みに積極的に関わろう とする傾向がみられている。以上より,教員は児童に関 する悩みを多く抱えながらもそうしたストレスに対応す るために,教員が児童理解を深めようとしたり,自身の 悩みに積極的に関与して問題解決をしようとしたりする 可能性がある。そこで,教員のMHLだけでなく,実際 に児童の精神疾患症状に対する具体的な対応を有してい るかどうかについても伴わせて検討する必要があると考 えられる。

したがって,本研究の目的は,教員のバーンアウト問 題の改善の一助となるため に,教 員 の 児 童 に 関 す る MHL,児童への対応およびバーンアウトの関係を明ら かにすることである。教員がMHLを有していることが バーンアウトの症状を低減させ,さらに児童への対応を 理解しているほどバーンアウトの症状がより低減される という仮説を立てた。

方 法

調査時期および調査対象者

2019年8月から12月にかけて近畿圏の小学校教員を 対象に質問紙調査を実施した。調査対象者は68名(男 性30名,女性36名,性別未記入2名)であり,平均年 齢は32.85歳(SD=9.03;年齢未記入2名),小学校教 員の経験年数は平均9.48年(SD=8.86)であった。

調査材料

フェイス項目 性別,年齢,小学校教員経験年数を尋 ねた。

子どものメンタルヘルスに関するリテ ラ シ ー 尺 度

(scale of Mental Health Literacy of Children : MHL­

C;竹森・下津・石川・神尾,2017)「知識」,「積極的 関心」,「対処法」の3因子30項目で構成される。6件 法で回答を求めた。

教員 用 児 童 の 精 神 疾 患 症 状 へ の 対 応 尺 度(Coping with Children’s Mental Illness Symptoms Scale for Teachers : CCMT;竹 森・上 田・佐 藤,2021) DSM-5

(American Psychiatric Association, 2013)の診断基準を満 たすうつ病(Mood Depression Disorder:以下,MDDと す る),社 交 不 安 症(Social Anxiety Disorder:以 下,

SADと す る),反 抗 挑 発 症(Oppositional Defiant Disor-

der:以下,ODDとする),ASD,ADHDの5つの精神

疾患症状に関する架空事例をそれぞれ提示し,各項目に ついて児童に対してその行動をどの程度すると思うかに ついて6件法で回答を求めた。項目数は,MDD症状へ の対応(CCMT-MDD)が17項目,SAD症状への対応 関西学院大学心理科学実践

30

(4)

(CCMT-SAD)が18項目,ODD症状への対応(CCMT- ODD)が19項 目,ASD症 状 へ の 対 応(CCMT-ASD)

が22項目,ADHD症状への対応(CCMT-ADHD)が23 項目であった。

Maslach Burnout Inventory改 訂 版(MBI;久 保・田 尾,1992)「情緒的消耗感」,「脱人格化」,「個人的達成 感」の3因子17項目で構成される。3因子のうち個人 的達成感のみ逆転項目であるため,「個人的達成感の後 退」を示している。調査対象者が教員であるため,項目 内の「患者」を「子ども」に変更して使用した。5件法 で回答を求めた。

調査手続き

学校管理職から調査実施の同意が得られた小学校へ教 員の人数分の質問紙を郵送した。教員には各自で質問紙 に回答した後,質問紙を返信用封筒に封入し,学校管理 職が指定した回収場所へ提出するように求めた。また,

調査参加に同意しない場合も白紙のまま封入および提出 するように求めた。学校ごとにすべての質問紙の提出 後,郵送にて質問紙を回収した。

倫理的配慮

本研究は,関西学院大学人を対象とする行動学系研究 倫理委員会の承認(2019-23)を得たうえで実施した。

データは統計的に処理され,研究目的のみに使用し小学 校及び回答者のプライバシーは守られること,回答は無 記名,任意であり,いつでも中断してよいことを質問紙 に明記した。

分析方法

欠損値がみられた18名を除外した教員50名(男性 23名,女性27名,平均年齢32.46歳,SD=8.12,平均 教員経験年数9.14年,SD=7.63)を分析対象と し た。

MHL, CCMTからバーンアウトへの影響の検討のため

に,目的変数をMBIの下位尺度とする階層的重回帰分 析を行った。CCMTの下位尺度ごとに分析を行い,ス テップ1で性別,年齢,ステップ2でMHL-Cの下位尺 度,ス テ ッ プ3でCCMTの 下 位 尺 度,ス テ ッ プ4で

MHL-Cの下位尺度とCCMTの下位尺度の交互作用項

を説明変数として投入した。いずれの変数も中心化した 値 を 使 用 し た。統 計 解 析 に はHAD 17.202(清 水,

2016)を用いた。

結 果

記述統計および相関

各変数の記述統計量および相関分析の結果をTable 1 に示した。

MHL,教員の対応からバーンアウトへの影響

MHL, MDDに対する対応からバーンアウトへの影響

について,すべてのステップにおいてR2の変化量は有 意ではなかった(Table 2)。情緒的消耗感を目的変数と する最終モデル(R2=.11)では,知識が高いほど情緒 的消耗感が高くなることが示された(β=.37,p<.05)。

脱人格化を目的変数とする最終モデル(R2=.23)では,

対処法が高いほど脱人格化は低くなることが示された

(β=−.38,p<.05)。対処法とCCMT-MDDの交互作用項

Table 1 記述統計量および変数間相関

M SD

変数間相関

性別 年齢 知識 積極的

関心 対処法CCMT-

MDD CCMT-

SAD CCMT-

ODD CCMT-

ASD CCMT-

ADHD情緒的

消耗感 脱人 格化

個人的 達成感 の後退 性別(0=男性,1=女性)

年齢 MHL-C

知識 積極的関心 対処法 CCMT-MDD CCMT-SAD CCMT-ODD CCMT-ASD CCMT-ADHD MBI

情緒的消耗感 脱人格化 個人的達成感の後退

32.46 76.24 41.84 19.58 85.78 84.10 94.66 97.72 105.10 3.05 1.93 3.03

8.12 9.81 4.11 2.47 11.09 13.41 13.63 13.33 13.86 0.97 0.70 0.73

−.02

−.05 .14 .04 .09

−.01

−.10

−.04

−.04

−.00

−.02 .02

−.19

−.18 .22

−.08 .02

−.06 .05

−.01

−.06

−.15

−.11

.50**

.12 .42**

.28 .35*

.38**

.33*

.31*

.12

−.11

.34*

.39**

.27 .34*

.31*

.33*

.10

−.03

−.29*

.27 .42**

.36**

.39**

.44**

−.03

−.24

−.26

.73**

.83**

.74**

.71**

.08

−.15

−.26

.78**

.79**

.77**

.03

−.29*

−.32*

.93**

.91**

−.05

−.29*

−.35*

.95**

.00

−.23

−.33*

.01

−.27

−.33*

.66**

.26

.40** 注)MHL-C=子どものメンタルヘルスに関するリテラシー尺度;CCMT-MDD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度うつ病版;CCMT-SAD

=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度社交不安症版;CCMT-ODD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度反抗挑発症版;CCMT- ASD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度自閉スペクトラム症版;CCMT-ADHD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度注意欠 如・多動症版;MBI=Maslach Burnout Inventory改訂版

p<.10, *p<.05, **p<.01

教員のメンタルヘルスリテラシーと児童の精神疾患症状への対応がバーンアウトに及ぼす影響 31

(5)

が 有 意 で あ っ た(β=−.48,p<.05)。よ っ て,CCMT- MDD高群において,対処法が高いほど脱人格化の傾向 が低くなる一方で,対処法が低いと脱人格化の傾向が高 くなることが示された(Figure 1)。

MHL, SADに対する対応からバーンアウトへの影響

について,すべてのステップにおいてR2の変化量は有 意ではなかった(Table 3)。情緒的消耗感を目的変数と する最終モデル(R2=.11)では,知識が高いほど情緒

的消耗感が高くなることが示された(β=.36,p<.05)。

脱人格化を目的変数とする最終モデル(R2=.15)では,

CCMT-SADが高いほど脱人格化が低くなる傾向が示さ

れた(β=−.29,p<.10)。

MHL, ODDに対する対応からバーンアウトへの影響

について,すべてのステップにおいてR2の変化量は有 意ではなかった(Table 4)。情緒的消耗感を目的変数と する最終モデル(R2=.21)では,知識が高いほど情緒 的消耗感が高くなることが示された(β=.35,p<.05)。

脱人格化を目的変数とする最終モデル(R2=.20)では,

CCMT-ODDが高いほど脱人格化は低くなることが示さ

れた(β=−.35,p<.05)。個人的達成感の後退を目的変 数とする最終モデル(R2=.26)では,CCMT-ODDが高 いほど個人的達成感の後退は低くなる傾向が示された

(β=−.32,p<.10)。また,積極的関心とCCMT-ODDの 交互作用項が有意傾向であった(β=−.36,p<.10)。よ って,CCMT-ODD高群において,積極的関心が高いほ ど個人的達成感の後退は低くなる傾向がみられた(Fig- ure 2)。

MHL, ASDに対する対応からバーンアウトへの影響

について,すべてのステップにおいてR2の変化量は有 意ではなかった(Table 5)。情緒的消耗感を目的変数と する最終モデル(R2=.16)では,知識が高いほど情緒

Table 2 教員のバーンアウトに対するMHLとMDDへの対応の階層的重回帰分析結果

説明変数 情緒的消耗感 脱人格化 個人的達成感の後退

β R2 ΔR2 β R2 ΔR2 β R2 ΔR2

Step 1

性別(0=男性,1=女性)

年齢

−.00

−.06

.00 .00

−.02

−.15

.02 .02 .02

−.11

.01 .01

Step 2 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法

.03 .01 .35*

−.07

−.05

.10 .10 .00

−.08 .15

−.05

−.22

.08 .06 .07

−.13 .04

−.30

−.14

.14 .12

Step 3 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法 CCMT-MDD

.03 .01 .37*

−.06

−.04

−.04

.11 .00 .01

−.09 .21

−.02

−.19

−.19

.11 .03 .09

−.14 .10

−.27

−.10

−.18

.16 .03

Step 4 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法 CCMT-MDD 知識×CCMT-MDD 積極的関心×CCMT-MDD 対処法×CCMT-MDD

.02

−.00 .29 .00

−.18

−.05

−.04

−.07

−.32

.23 .13 .01

−.06 .16 .03

−.38*

−.17

−.04 .24

−.48*

.23 .12 .10

−.12 .06

−.22

−.21

−.15 .18

−.04

−.27

.22 .06

注)CCMT-MDD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度うつ病版

*p<.05

Figure 1 対処法とCCMT-MDDが脱人格化に与える 影響。

注)CCMT-MDD=教員用児童の精神疾患症状への対応 尺度うつ病版。

関西学院大学心理科学実践 32

(6)

Table 3 教員のバーンアウトに対するMHLとSADへの対応の階層的重回帰分析結果

説明変数 情緒的消耗感 脱人格化 個人的達成感の後退

β R2 ΔR2 β R2 ΔR2 β R2 ΔR2

Step 1

性別(0=男性,1=女性)

年齢

−.00

−.06

.00 .00

−.02

−.15

.02 .02 .02

−.11

.01 .01

Step 2 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法

.03 .01 .35*

−.07

−.05

.10 .10 .00

−.08 .15

−.05

−.22

.08 .06 .07

−.13 .04

−.30

−.14

.14 .12

Step 3 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法 CCMT-SAD

.03 .01 .36*

−.07

−.04

−.03

.11 .00

−.01

−.08 .21

−.04

−.11

−.29

.15 .06 .07

−.13 .09

−.29

−.04

−.25

.18 .05

Step 4 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法 CCMT-SAD 知識×CCMT-SAD 積極的関心×CCMT-SAD 対処法×CCMT-SAD

.04 .01 .30

−.01

−.12

−.00

−.09

−.07

−.12

.14 .04

−.02

−.12 .23

−.10

−.10

−.27

−.20 .10 .06

.18 .03 .07

−.14 .03

−.22

−.02

−.24 .08

−.26 .03

.22 .04

注)CCMT-SAD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度社交不安症版

p<.10, *p<.05

Table 4 教員のバーンアウトに対するMHLとODDへの対応の階層的重回帰分析結果

説明変数 情緒的消耗感 脱人格化 個人的達成感の後退

β R2 ΔR2 β R2 ΔR2 β R2 ΔR2

Step 1

性別(0=男性,1=女性)

年齢

−.00

−.06

.00 .00

−.02

−.15

.02 .02 .02

−.11

.01 .01

Step 2 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法

.03 .01 .35*

−.07

−.05

.10 .10 .00

−.08 .15

−.05

−.22

.08 .06 .07

−.13 .04

−.30

−.14

.14 .12

Step 3 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法CCMT-ODD

.01

−.00 .39*

−.05 .00

−.16

.12 .02

−.04

−.10 .23

−.00

−.12

−.34*

.17 .08 .04

−.15 .10

−.26

−.05

−.28

.19 .06

Step 4 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法CCMT-ODD 知識×CCMT-ODD 積極的関心×CCMT-ODD 対処法×CCMT-ODD

.02

−.02 .35*

−.01

−.05

−.16

−.11

−.19

−.05

.21 .09

−.08

−.13 .22

−.01

−.06

−.35*

−.17

−.02 .13

.20 .04 .04

−.16 .10

−.23 .05

−.32 .18

−.36 .24

.26 .06

注)CCMT-ODD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度反抗挑発症版

p<.10, *p<.05

教員のメンタルヘルスリテラシーと児童の精神疾患症状への対応がバーンアウトに及ぼす影響 33

(7)

的消耗感が高くなる傾向が示された(β=.35,p<.10)。

個人的達成感の後退を目的変数とする最終モデル(R2

=.26)では,CCMT-ASDが高いほど個人的達成感の後 退は低くなる傾向が示された(β=−.30,p<.10)。また,

積極的関心とCCMT-ASDの交互作用項が有意傾向であ った(β=−.37,p<.10)。よって,CCMT-ASD高群にお いて,積極的関心が高いほど個人的達成感の後退は低く

なる傾向がみられた(Figure 3)。

MHL, ADHDに対する対応からバーンアウトへの影響

について,すべてのステップにおいてR2の変化量は有 意ではなかった(Table 6)。情緒的消耗感を目的変数と する最終モデル(R2=.15)では,知識が高いほど情緒 的消耗感が高くなる傾向が示された(β=.35,p<.10)。

脱人格化を目的変数とする最終モデル(R2=.14)では,

Figure 2 積極的関心とCCMT-ODDが個人的達成感の 後退に与える影響。

注)CCMT-ODD=教員用児童の精神疾患症状への対応 尺度反抗挑発症版。

Figure 3 積極的関心とCCMT-ASDが個人的達成感の 後退に与える影響。

注)CCMT-ASD=教員用児童の精神疾患症状への対応 尺度自閉スペクトラム症版。

Table 5 教員のバーンアウトに対するMHLとASDへの対応の階層的重回帰分析結果

説明変数 情緒的消耗感 脱人格化 個人的達成感の後退

β R2 ΔR2 β R2 ΔR2 β R2 ΔR2

Step 1

性別(0=男性,1=女性)

年齢

−.00

−.06

.00 .00

−.02

−.15

.02 .02 .02

−.11

.01 .01

Step 2 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法

.03 .01 .35*

−.07

−.05

.10 .10 .00

−.08 .15

−.05

−.22

.08 .06 .07

−.13 .04

−.30

−.14

.14 .12

Step 3 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法 CCMT-ASD

.02 .02 .40*

−.06

−.01

−.12

.12 .01

−.01

−.07 .23

−.04

−.14

−.25

.13 .04 .06

−.12 .12

−.29

−.05

−.26

.18 .05

Step 4 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法CCMT-ASD 知識×CCMT-ASD 積極的関心×CCMT-ASD 対処法×CCMT-ASD

.03

−.01 .35

−.03

−.06

−.10

−.12

−.11

−.05

.16 .05

−.05

−.10 .23

−.07

−.11

−.22

−.22 .09 .09

.17 .04 .07

−.13 .12

−.24 .05

−.30 .18

−.37 .22

.26 .07

注)CCMT-ASD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度自閉スペクトラム症版

p<.10, *p<.05

関西学院大学心理科学実践 34

(8)

CCMT-ADHDが高いほど脱人格化は低くなる傾向が示 された(β=−.28,p<.10)。

考 察

本研究の目的は教員のMHLと児童の精神疾患症状に 対する対応がバーンアウトに与える影響について検討す ることであった。仮説は,教員がMHLを有しているこ とがバーンアウトの症状を低減させ,さらに児童の精神 疾患症状への対応を理解しているほどバーンアウトの症 状がより低減されることであった。階層的重回帰分析を 行ったところ,いずれの回帰モデルにおいても決定係数 は有意ではなく,仮説は支持されなかった。しかしなが ら,教員の児童に関するMHLと教員のバーンアウトの 関連について検討された研究はまだほとんどないため,

決定係数が有意でないモデルについても標準化偏回帰係 数の結果に基づく検討を以下の通り行った。

MDDに関しては,教員が対処法を知っていると認識 を持ちながら対応するほど,脱人格化は低くなることが 明らかになった。脱人格化症状にみられる人とあえて距 離をとって非人道的に関わることは,情緒的消耗感が増 悪しないようにするための身を守る術であるといわれて いる(久保,2007)。すなわち,教育現場においても教 員が児童との情緒的な関わりを避けることは,さらなる

精神的負担を背負わないための態度や行動である可能性 がある。その一方で,上述したように,悩みをもつ教員 は状況を回避したり問題解決を先延ばしにしたりするよ うな間接的・回避的な方略よりも,問題解決を試みる傾 向がある(都丸・庄司,2005)。つまり,教員は問題と 向き合うことで現状を改善しようとする一方で,教員自 身を守るための行動として脱人格化が現れる可能性があ る。そこで,教員が児童の精神疾患症状に関連する問題 を抱えている場合,その具体的な対応を知っていると問 題に対処しやすくなるため,脱人格化が低減されると推 察される。加えて,本研究で使用したCCMTは各事例 に対してどのように対応するかについて教員対象に半構 造化面接で聴取した結果から項目が作成されており,

CCMT-MDDの項目には厚生労働省(2011)が提案して

いる児童のメンタルヘルスの不調への具体的な対応に関 する内容が含まれている(竹森・佐藤,2021)。このこ とから,教育現場においてMDDへの対応は比較的普及 されているため行動に移しやすいと推察される。さら に,教員は児童のMDDに対応する際は対処法を知って いると認識していることで,自信をもって対応に移すこ とができ,脱人格化の症状の低減に重要であることが示 唆された。さらに,SAD, ODD, ADHDに対応する教員 は,教員のMHLに関係なく,脱人格化が低くなること

Table 6 教員のバーンアウトに対するMHLとADHDへの対応の階層的重回帰分析結果

説明変数 情緒的消耗感 脱人格化 個人的達成感の後退

β R2 ΔR2 β R2 ΔR2 β R2 ΔR2

Step 1

性別(0=男性,1=女性)

年齢

−.00

−.06

.00 .00

−.02

−.15

.02 .02 .02

−.11

.01 .01

Step 2 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法

.03 .01 .35*

−.07

−.05

.10 .10 .00

−.08 .15

−.05

−.22

.08 .06 .07

−.13 .04

−.30

−.14

.14 .12

Step 3 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法 CCMT-ADHD

.02 .01 .38*

−.06

−.01

−.09

.11 .01

−.02

−.09 .22

−.02

−.11

−.28

.14 .06 .06

−.14 .10

−.28

−.04

−.25

.18 .05

Step 4 性別 年齢 知識 積極的関心 対処法 CCMT-ADHD 知識×CCMT-ADHD 積極的関心×CCMT-ADHD 対処法×CCMT-ADHD

.01

−.02 .35

−.06

−.01

−.10

−.16

−.05 .01

.15 .04

−.06

−.12 .22

−.09

−.04

−.25

−.24 .10 .19

.21 .07 .08

−.15 .10

−.26 .06

−.28 .18

−.32 .19

.24 .06

注)CCMT-ADHD=教員用児童の精神疾患症状への対応尺度注意欠如・多動症版

p<.10, *p<.05

教員のメンタルヘルスリテラシーと児童の精神疾患症状への対応がバーンアウトに及ぼす影響 35

(9)

が明らかになった。CCMT-ODDとCCMT-ADHDの質 問 項 目 に は,MDDやSADに 比 べ て,文 部 科 学 省

(2021)により提案されているような周囲との連携と各 症状に特化した具体的な対応策が含まれている(竹森・

上田・佐藤,2021)。加えて,CCMT-SADの質問項目に ついてはMDDと同様に児童本人からの聴取や周囲との 連携が主な対応であり,症状に特化した具体的な対策と まではいかないものの,教員は厚生労働省(2011)が推 奨している対応をしていることが推察されている(竹森 他,2021)。よって,教育現場においてよくみられる児 童の問題行動に対しては,精神疾患の知識や背景の理解 度に関わらず,教員に具体的な対応策が周知されている と教員の脱人格化が低くなる可能性がある。その一方 で,ASDへの対応に関しては脱人格化に影響しないこ とが示された。CCMT-ASDで扱われている架空事例の 内容は,教員や他の児童とのコミュニケーションの困難 さや周囲の状況に合わせて応じることができないような 症状が中心であり,発達特性から生じ得るパニックや癇 癪などといった行動により授業妨害する恐れが比較的少 ないケースであることが伺える。教員は児童の問題行動 を経験するほどストレス反応が高まることや(安藤他,

2013),攻撃性のある児童や発達障害児を担任するとそ の指導困難性から過度の負担がかかる可能性があるとい われている(赤岡・谷口,2008)。すなわち,今回使用 したASDの架空事例は教員の情緒的資源を費やすこと が比較的少なく,脱人格化までに至らないケースであっ たことが本研究の結果にも反映されたと推察される。し たがって,脱人格化を防ぐためには,児童の精神疾患の 種類によっては教員が具体的な対応を行うことが効果的 である可能性が示唆され,MDDに関しては,教員が対 処法を知っていると認識していることが重要であること が示唆された。そのため,児童への対応や指導の困難さ から脱人格化に至らぬように,教員に対して児童の精神 疾患症状への具体的な対応策を普及する機会を今後も設 けていくことが必要とされる。

ASDとODDに関しては,教員が関心を持ちながら 対応するほど個人的達成感の後退は低くなることが明ら かになった。久保(2007)は,ヒューマンサービス従事 者の個人的達成感の後退は,情緒的消耗感や脱人格化の 生起によるサービスの質の低下に対し,以前の自分自身 と比較して落差を感じることによって生じる現象である と述べている。教育現場においても,教員が自身の職務 の質の低下を感じることでその有能感や達成感が低下す るものと推察される。しかしながら,ODDやASDの 特徴を持つ児童はその指導困難さから教員の精神的疲労 の蓄積に繋がりやすい(赤岡・谷口,2008)。そのため,

教員がやむを得ず児童から距離をとることや問題に対応 しきれないことも少なくなく,そうした教員自身の行動

によって個人的達成感が後退する恐れがあると考えられ る。本研究における積極的関心は児童の精神疾患症状に 積極的に対応しようとする態度を示しており,積極的関 心を有していると児童の問題に向き合う機会が増えると 予想される。これらのことから,教員は指導困難な問題 に対しても積極的に解決を図ろうとする態度を示すこと により,自身のやりがいを保つことができている可能性 がある。その一方で,教員のMHLとMDD, SADおよ びADHDへの対応は個人的達成感の後退の増減に影響 が認められなかった。MDDとSADへの対応に関して は,CCMT-MDDおよびCCMT-SADに含まれる項目に は児童に関わろうとすることよりも保護者,教員や他機 関との連携をとる項目の方が多く含まれている。また,

ADHDへの対応に関しては,担当教員が学級内で懸命 に対応を施しているとしても,学級には対象児だけでな く他の児童への指導も行わなければならず,担当教員だ けでの対応には限界があるため周囲との連携は重要であ ると述べられている(曽山,2008)。これらのことから,

教員は周囲の教員,保護者や専門機関と連携することで 児童への対応がしやすくなるが,対応した成果を教員自 身の能力だけでなく周囲のサポートによるものだと捉え るため,教員自身の有能感や達成感の増減には繋がりに くい可能性がある。したがって,教員自身が主体となっ て具体的な対応を取る際には,児童の精神疾患の種類に よっては関心をもちながら具体的な対応をとることが教 員自身の有能感や達成感の維持に繋がり,個人的達成感 の後退を防ぐことができると考えられた。

しかしながら,情緒的消耗感に関してはすべての児童 の精神疾患症状に対する対応と関連が認められず,教員 が知識を持っていると認識しているほど高くなることが 明らかになった。この結果は,教員が児童の精神疾患に ついて知識を持っていることにより,児童との関わりに おいて情緒的資源を費やし,精神的疲労が高まることを 反映していると考えられる。教員は精神疾患に対する専 門家ではないため,知識を実際の対応に活かして精神的 負担を軽減させるまでに至らず,かえって教員の精神的 負担を募らせていることが考えられた。佐藤(1994)に よると,教員は仕事に対してやりがいを感じるときもあ ると考えられるが,教員は児童それぞれのニーズに合わ せて臨機応変な対応が求められるため,各児童に対して 同じ対応を適応させることは難しい。そのため,クラス 運営や児童への指導といった職務は常に上手くいくとは 限らないと述べている。すなわち,多様なニーズを要す る児童との関係性に関する悩みは解消されにくく,こう した教員の職務環境も教員の悩みが尽きない背景として 存在することで,知識を有していることが情緒的消耗感 を増悪させる恐れがあると考えられる。また,教育現場 において児童の精神疾患に対して正しい知識が普及され 関西学院大学心理科学実践

36

(10)

ているかどうかについても懸念される。竹森他(2021)

が教員に児童の精神疾患症状の架空事例に対する診断名 について問うたところ,ASDおよびADHDへの正答率 は比較的高かったものの,SADについて正答した教員 はいなかったと報告している。すなわち,教員が児童の 精神疾患に関する背景要因が不透明なままであると教員 が知識を活用しきれず,児童への対応がより困難となっ て精神的負担の蓄積に繋がる可能性がある。よって,

MHLにおける知識が情緒的消耗感を高くさせること は,精神疾患症状の背景の不透明な点が招いた事態の可 能性も考えられる。そのため,教員に児童の精神疾患等 に対する知識を普及する際には,教員に対して児童への 指導に対する周囲からのポジティブなフィードバックや サポートを受けられやすい環境作りなど教員の情緒的サ ポートの確保について十分に考慮する必要があることが 示唆された。

本研究の結果から,教員が児童に関するMHLに加え て精神疾患症状への対応を理解していることは,児童の メンタルヘルスだけでなく,教員自身のバーンアウト予 防の一助となる可能性が示唆された。なお,実際に支援 の提供者が教員に対してMHL教育などを実践していく 際には,知識の普及がかえって教員の負担にならないよ うに十分に留意して行う必要がある。また,教員のメン タルヘルスが悪化した場合,強い自己嫌悪や無力感に陥 り,人を思いやることが困難になることで,児童に適切 な 対 応 が で き な く な る 恐 れ が あ る(貝 川・鈴 木,

2006)。特に,学級担任制である小学校では,児童は学 校生活のほとんどを教員と過ごすため,児童へも悪影響 を及ぼすことが懸念されている(安藤他,2013)。これ らのことからも,教員のメンタルヘルスの問題を予防す ることは,児童のメンタルヘルスの問題を予防すること にも繋がる可能性がある。本研究から得られた知見は,

将来的に児童のメンタルヘルスの問題の予防に貢献する という形での展開も期待される。

本研究の限界点について3点挙げる。1つ目は,調査 の際に教員の職務の種類について尋ねなかった点であ る。そのため,本研究の対象者には担任教員,学級を担 任していない教員や養護教諭等が混在している可能性が ある。草海(2014)は学級担任または,特別支援学級を 担当しているかなど教員の職務属性による差異が,教員 の休職および退職意識に影響を与えると示している。す なわち,本研究においても教員の職務属性によってスト レッサーやストレス反応に異なりがあると考えられるた め,今後は教員の職種も尋ねて検討すべきである。2つ 目は,教員のストレッサーを測定しなかった点である。

先行研究(別府,2013)でも示されている通り,教員の バーンアウトの要因は家庭環境,職場関係や児童生徒指 導など様々な要因が挙げられる。例えば,教員にとって

同僚との関係がストレッサーとなってバーンアウトを増 悪させている場合,MHLよりもソーシャルサポートを 高めるような介入が必要となるであろう。すなわち,教 員のストレッサーを測定しなかったことにより,教員の 環境や現状を考慮することができなかったため,本研究 の結果の解釈には限界がある。よって,今後は教員のス トレッサーを含めた教員の環境も考慮した検討が求めら れる。3つ目は,十分なサンプル数を確保できなかった 点である。そのため,本研究の結果を一般化して解釈す るには限界がある。今後,十分なサンプル数を確保した 調査を行うことで,教員のメンタルヘルスの維持,向上 に貢献するために,教員の児童の精神疾患に対する知識 や適切な対応を有することが役立つかどうかより明確に することができると考えられる。

謝辞

ご多忙の折,本研究にご協力いただきました小学校 の先生方に心より感謝の意を表します。また,本研究 のデータ収集にご協力いただいた阿波穂乃香さん,相 根未優さん,杉本花菜さん,中島彩さん,野口将志さ ん,藤田大輝さんに厚くお礼申し上げます。

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関西学院大学心理科学実践 38

参照

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