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図-1 コアブロック工法の模式図

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Academic year: 2022

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(1)

廃棄物埋立て斜面における安定化工法の比較

中央大学大学院    学生会員  ○  原     和之 中央大学       学生会員     黒木 尭比古 中央大学         正会員     斎藤     邦夫

(株)日建設計シビル  正会員     石井 武司

1. はじめに

表-1 廃棄物処分場の形状

盛土高さ (m) 勾配 30.0 1: 4.5 25.0 1: 2.0 7.5 1: 2.5

北斜面 37.5 1: 4.0

東斜面 35.0 1: 3.3

6.0 1: 1.7 67.0 1: 2.5 E 処分場

F 処分場 A 処分場 B 処分場 C 処分場 D 処分場 現在、廃棄物処分場の新設は現実問題としてなかなか難しく、

既存の処分場に対し安定性を損なうことなく埋立容量を増やす方 向で対処せざるを得ないのが現状である。ことが求められている。

したがって、安全に埋立容量を増やすためには、最適な斜面安 定化工法の選定が必要になる。

本研究では、①処分場の実態 ②廃棄物の工学的特性 を把握 するため、自治体へのヒアリング及び文献収集を行った。ま た、その成果に基づいて、廃棄物の物性と斜面安定化工法 の効果の関係を数値実験で検討した。

表-2 目標安全率

常時 地震時

D 処分場 - FS ≧1.2(kH = 0.10) E 処分場 - FS ≧1.2(kH = 0.20) F 処分場 FS ≧1.5 FS ≧1.0(kH = 0.15) 2. 廃棄物処分場の実態

表-3 解析に使用した物性値

調査対象となる 6 ヶ所の処分場を管轄する自治体

等に、その処分場の形状及び目標安全率についてヒ アリングを行った。その結果を表-1及び表-2に示す。

盛土高さと勾配は、処分場ごとに立地環境(法規制 による高さ制限、基盤、投棄される廃棄物等)が異な

るため、その値は様々である。表-1 を見ると、高い盛土の処分 場は勾配が緩くなる傾向が認められる廃棄物の工学的特性に 関しては文献調査で把握した1)

単位体積重量 粘着力 内部摩擦角

γ(kN/m3) c (kN/m2) φ(°)

c 材 11.8 55 0

φ材 17.6 0 25

15.0 100 45

安定化工法用材料 廃棄物

廃棄物

1.55h[V=3,000(m3)]

勾配 1: 1.0 コアブロックの天端左側

と斜面表層は接する

3. 安定化工法の効果に関する数値実験の条件

埋立の 容

。物性値については、文 献

があ 材の約

については、コアブロック工法(図-1)、覆土工

工学部土木工学科地盤環境研究室 TEL 03-3817-1812

図-1 コアブロック工法の模式図

1.2h[V=3,000(m3)]

廃棄物

図-2 覆土工法の模式図

数値実験に用いる斜面の形状は、検討目的が

量増加策であることから、実態調査の結果を踏まえ、

「盛土高さ50m、勾配1:2.0」とした。表-2の事例より設計 基準の厳しさが3者の平均的レベルになるよう、目標安 全率をFs = 1.2(kH = 0.15)と設定した。

廃棄物は c 材、φ材を対象とした

1に提示されている廃棄物の物性値の範囲内から代表値 として表-3のように設定した。安定化工法用材料のせん断強 度は,その目的から廃棄物に比べて十分に高く設定する必要 2倍、内部摩擦角φをφ材のtanφの約 2 倍とした。安定化工法

法(図-2)及び「コア+覆土」工法(図-3)の3つとした。数値実験においては、それぞれの工法で使用する安定化 工法用材料の奥行き1mあたりの体積(以下、体積と略す)にも着目した。数値計算手法は、弾塑性FEMにせん 断強度低減法(SSR)を組み込んだSSR-FEM 2) である。

キーワード: 廃棄物、 斜面安定、 有限要素法

る。そこで表-3 のように、粘着力c をc 1.1h

コアブロック天端左側

勾配 1: 1.0 0.6h

廃棄物 と覆土は接する

共に V=3,000(m3)

図-3 「コア+覆土」工法の模式図

連絡先: 東京都文京区春日1-13-27 中央大学理

(2)

4.

体積Vの は、工法ごとに異 な

り破壊

は、安全率の 推

3

の配置によって安全率の向上 効

5.

数値実験の結果から、安定化工法用材 廃棄物で埋め立てた斜面を安定化させる場合 に

形状およびその強度に関しても検討していきたい。

参考文献 1

術 安

数値実験の結果(安定化工法の効果)

次に、廃棄物がc材の場合における安全率Fs 〜 関係を図-4 に示す。安全率の推移の傾向

る。目標安全率 1.20 を確保するのに必要な体積は、覆土

工法が 3,000m3、「コア+覆土」工法は覆土工法よりも若干多

くなっている。コアブロック工法は3,000m3で安全率が最大と なるが、目標安全率を満足しない。また、それよりも体積を増 加させても安全率は低下する。これは体積の増加プロセスが 原因である。「コアブロック天端の左端は斜面表層に接し形 状を維持した上で、高さを変える」という基準で体積を変化さ せると、コアブロックは右側へシフトする。そのため、法先とコ アブロックの間(図-6、c 材のすべり面がある場所)の廃棄 物のみで構成された領域が大きくなり、この場所ですべ が起きやすくなったためだと考えられる。

φ材の廃棄物に対して求めた安全率 Fs 〜体積 V の関係を 図-5 に示す。覆土工法及び「コア+覆土」工法で

図-

移が概ね線形になる(ただし、「コア+覆土」工法は体積が 4,500m3になると、それよりも小さくなる)。目標安全率1.20に対 しては両工法とも約 2,000m の体積で確保できる。一方、コア ブロック工法は体積を増加させても安全率は向上しない。すべ り面の形状は図-7 のように表面付近で生じる。そのため、コア ブロックの大きさを変えてもすべりの抑制につながらない。しか しコアブロック工法に覆土を併用した「コア+覆土」工法では、図 -9 のように覆土がすべり面を深くさせるので、コアブロック が効果を発揮する。

このように安定化工法用材料の体積が同じでも、工法に よって、すなわちその材料

図-

1.03

0.47 0.47

1.47

0.47

1.03 1.17

0.71

1.17 1.80

0.83 1.26

0.4 0.8 1.2 1.6

0 1500 3000 4500 安定化工法用材料の体積 V(m3) 安全率 FS

コアブロック工法 覆土工法

「コア+覆土」工法

4 工法別による安全率の比較(c材, k

H

=0.15)

2.10

コアブロック工法 覆土工法

0.64 0.62

1.09

1.58

1.02

0.63 0.61

0.63

1.65

0.63

1.40

0.6 1.0 1.4 1.8 2.2

0 1500 3000 4500 安定化工法用材料の体積 V(m3) 安全率 FS

「コア+覆土」工法

5 工法別による安全率の比較(φ材, k

H

=0.15)

2.0

線; c材 線; φ材

廃棄物

図-6 廃棄物のみによる盛土のすべり面形状

果が異なる。また、安定性の効果は廃棄物の材料特性

にも影響される。

まとめ

本研究で行った

線; c材 線; φ材

廃棄物

図-7 コアブロック工法のすべり面形状

料を用いて

は、①廃棄物の工学的特性に応じて工法 を選択すること、②安定化工法材料を適切な 配置すること、が必要であることを指摘できた 今後は、安定化工法用材料の適切な位置や

)黒木、他(2005): 廃棄物埋立て斜面における既存

設計に対する検証、第 32 回土木学会関東支部技 研究発表会(投稿中) 2)原、他(2004): 盛土斜面の 表会

図-8 覆土工法のすべり面形状

線; c材

線; φ材 廃棄物

定評価に対するSSR-FEMの適用性、第39回地盤工学研究

図-9 「コア+覆土」工法のすべり面形状

廃棄物 線; c材

線; φ材

参照

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