・スラブ分岐器(一部の床板厚さの薄いもの)
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(2) 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅵ‑322. メタル床板を無給油状態で用いた際の転換性能を. 金層の厚さの関係(一例としてトングレールが摺動. 評価するため,実機(P50N8-201 片軌きょう)を用い. する第1床板中央部の推移)を示す.図4より,無. た試験装置による繰り返し転換試験を実施した.. 給油による 100 万回の連続転換後も給油した場合の. 表2に試験条件を,図3に試験装置の概要を示す.. 一般床板の転換力を下回った状態を維持したことが. 試験期間を通して,一定間隔で転換力およびメタル. 確認できる.図5より散水により錆びを生じさせた. 床板の合金層の厚さを測定した.なお,繰り返し転. 状態でも,砂撒きにより異物を介在させた状態でも,. 換を行うため,焼き付き防止の観点から一般的な電. 給油した場合の一般床板の転換力と同等以下となる. 気転てつ機ではなく,機械式シリンダーを用いた.. ことが確認された.また,図6より繰り返し転換試. 表2 転換性能評価試験の条件 環境条件 無給油 無給油・散水 無給油・砂撒き. 転換回数 100 万回 1 万回 1 万回. 測定間隔 10 万回毎 1 千回毎 1 千回毎. 1400. 開口→密着(試番2) 開口→密着(試番3) 一般床板(給油). 1200 転換力(N). 試番 1 2 3. 験後も合金層に大きな変化は認められなかった. 密着→開口(試番2) 密着→開口(試番3). 1000 800 600 400 200 0.1. 0.2. 0.3. 0.4. 0.5 0.6 0.7 転換回数(万回). 0.8. 0.9. 1.0. 図5 転換回数と転換力の関係(試番2,3). 合金層の厚さ(mm). 1.6. 1.4 1.2. 15㎜*. 35㎜*. 55㎜*. 75㎜*. 95㎜*. 115㎜*. *床板先端部からレール方向の距離を示す. 1 0.8 0.6 0.4 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70. 80. 90. 100 101 102. 試番1. 試番 試番 2 3. 転換回数(万回). 図6 転換回数とメタル床板の合金層の厚さの関係. 図3 試験装置の外観. (トングレール先端が摺動する床板中央部の例). (2) 試験結果 試験結果として,図4に試番1における転換回数. 5.おわりに. と転換力の関係を示す.なお,比較のため一般床板. メタル床板を用いた繰り返し転換試験を実施し,. に給油して転換した際の転換力 1)も併せて示す.. 転換性能の評価を行った.繰り返し転換後も給油条. 1200 開口→密着. 転換力(N). 1000. 件化の一般床板の転換力を下回り,損耗が認められ. 密着→開口. 一般床板(給油). ないことから,無給油により適用可能な性能を有し. 800. ているものと考えられる.今後は,営業線における. 600. 実機試験を実施し,引き続き性能評価を行っていく.. 400. 【参考文献】. 200. 1) 三津田,本野,唐須:「ローラーベアリング床板の. 0 0. 20. 40 60 転換回数(万回). 80. 開発」,新線路,Vol.67,No.9,2013.. 100. 2) 新版軌道材料編集委員会編: 「新版 軌道材料」,p169,. 図4 転換回数と転換力の関係(試番1). 鉄道現業社,2014.. また,図5に試番2および3における転換回数と. 3) 池田:「分岐器転換補助装置(オーストロロール). 転換力の関係を,図6に転換回数とメタル床板の合. ‑644‑. の試験敷設」,新線路,vol.66,No.7,2012..
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