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九州大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

治療薬物モニタリング (TDM) データを用いた母集団 薬物動態モデリングアプローチによる親化合物およ び代謝物同時解析に関する研究 : 抗不整脈薬アミオ ダロンと抗てんかん薬クロバザム

原田, 元

http://hdl.handle.net/2324/1806967

出版情報:Kyushu University, 2016, 博士(薬学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Public access to the fulltext file is restricted for unavoidable reason (3)

(2)

に ノ

氏 名 原因 フ

E

論 文 名 治療薬物モニタリング(

TDM

)データを用いた母集団薬物動態モデリ ングアプローチによる親化合物および代謝物同時解析に関する研究

一抗不整脈薬アミオダロンと抗てんかん薬クロパザムー 論文調査委員 主 査 九 州 大 学 大 学 院 築 学 府 教 授 家 入 一 郎

1

) 査 九 州 大 学 大 学 院 薬 学 府 教 授 ノ

l

、 柳

i

悟 副 査 九 州 大 学 大 学 院 薬 学 府 教 授 増 田 智 先 国

I

) 査 九 州 大 学 大 学 院 薬 学 府 准 教 授 成 田 豪

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

本研究は、日本人息者を対象とした間集団薬物動態(

Populationpharmacokinetics; PPK

)解析によ り、親化合物ならびに主要代謝物の体内

!f9J

態を表現するモデ、ルを構築し、薬物の側別適正化を志向 し、得られた悶集団推定値からシミュレーションを行い、薬物治療モニタリング(

Therapeuticdrug  monitoring; TDM

)による用量調節の有用性について検討したものである。更に、併用薬をはじめと する体内動態に影響を及ぼす因子の検出やその存在下における推奨投与量の検討し、その結果につ いて考察を加えている。

TOM

業務では、

PPK

解析法により算出したパラメータを事前分布とし、得られた血中濃度を観測 点とした

Bayes

推定により、少数の観測点から思者の個別パラメータを問定し、適正用

f

置を算出す るための指標となり、個別パラメータを用いた血中濃度シミュレーションは、薬物治療の適正化に あたり非常に有用なツールになるものと考えられ、

TDM

業務の根!除として広く利用されている。今 回、投与薬物において、代謝前の親化合物にエピデンスは蓄積しているが、高

1rnrr

作用を持つ主要代 謝物の体内動態まで併せて考慮する場合、そのエピデンスの替積は十分とは言えないため、親化合 物および主要代謝物の体内目立

J

態における同時解析という点に着目し研究を実施している。

解析薬物として

TDM

業務を通じて、親化合物、活性代謝物ともに血中総度の測定を行う抗不撃

l

服薬アミオダロンと抗てんかん薬クロパザムを対象としている。アミオダロン(

AMO

)は、

4

寺に致 死性の高い不整脈治療に使用されている。主代謝物である

N

−デスエチルアミオダロン(

DEA

)は、

AMD

とほぼ同等の抗不整脈作用を有し、

AMD

DEA

はいずれも消失半減期が長いことが知られて いる。山口大学医学部附属病院で治療を受けた日本人忠者

47

名を対象とし、

AMD

DEA

の体内 動態を同時に記述する母・集団薬物

!f9J

態(

PP

!く)モデルを構築し、投与設言|に関するシミュレーショ

ンを実施した。

AMD

に関して

2

つのコンパートメントを、

DEA

に関しては

I

つのコンパートメン

トを用いたモデルにて

AMO

および

DEA

の体内動態を表現し、

AMD

DEA

のクリアランスはそれ

ぞれ

11.6L/hr

ll.9L/hr

、また、それぞ、れの個体問変動は変動係数としてそれぞれ

60.1%

47.7%

大きな個人差が推定された。また、確率論的シミュレーションを用いて、構築したモデ、ルから負荷

投与終了時の

Jill.

中濃度に応じて適切な投与量を選択することで、より多くの思者で有効血中濃度域

(5002500ng/mL

)が維持できる。また、クロパザム(

CLB

)は代謝物である

N

−デスメチルクロパザ

(3)

ム(

N‑CLB

)とともに抗てんかん作用を有しており、山口大学医学部附属病院で治療を受けた日本 人患者

48

名を研究対象集団とし、母集団薬物動態モデルを構築し、得られたモデルから投与設計・に 関するシミユレ」ションを実施した。

CLB

使用背景として、息者

48

名すべてにおいて、他の抗て んかん薬と併用していた。

CLB

に関しては

2

つ 、

N‑CLB

には

l

つのコンパートメントを用いたモデ、

ノレでそれぞれの体内動態を表現し、

CLB

N‑CLB

のクリアランスはそれぞれ

3.11L/hr

0.454L/hr

、 また、それぞれの個体問変動は変動係数としてそれぞれ

40.6

% 、

74.0

%と、大きな個人差が推定さ れたとしている。

CLB

のクリアランス(

N‑CLB

の生成クリアランス)の共変量として、フェニトイ ン、カルパマゼピンの併用の有無がモデ、ルに組み込まれ、それぞれ

CLB

のクリアランス(

N‑CLB

の 生成クリアランス)を

1.82

倍 、

1.84

倍に地加させることが推定された。また、構築したモデルを用 いた確率論的シミュレーションにより、定常状態到達時の血中濃度推移が開始量(

I

日I

Omg

)では、

多くの息者が目標濃度城(印刷

300ng/mL

)に入ることが予測された。

今回、親化合物にはエピデンスは糊しているが、蜘作用問つ主要代酬の体内動態まで併 。

せて考慮する場合、十分とは言えないのが実情であった。このことからも親化合物および主要代謝 物の同時解析という点で本研究の結果が参考になるものと考えられる。今回の手法である

PPK

解析 を行い、 TOM から生じる忠者データの積極的な利用から、臨床のエンドポイントまで結び付けて解 析し、結果を臨床に還元することで、今後の TDM の新たな展開へと燃がるとの結果に至った。今 回の知見は今後の薬物適正使用に貢献できるものと考えられ、博士(薬学)の学位に値するものと 認める。

() 

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