編集後記
著者 木谷 真紀子
雑誌名 同志社大学日本語・日本文化研究
号 17
ページ 166‑166
発行年 2020‑03
権利 同志社大学日本語・日本文化教育センター
URL http://doi.org/10.14988/pa.2020.0000000224
編集後記
1999 年 4 月に「留学生別科」として誕生した同志社大学日本語・日本文化教育セン ター(以下、日文センター)は、今年度で 20 周年の記念の年を迎えました。その間に 在籍した約 60 カ国からの数多くの修了生は、今、それぞれの分野で活躍しています。
日文センターは毎学期、「日本語ボランティア」として、留学生の講義に参加する日 本語を母語とする本学の学生を募集しています。参加した学生の多くが口にするのが
「同志社大学に日文センターのようなところがあるんですね」ということばです。完全 な少人数で、〈クラス〉があり、月曜から金曜まで毎日連続して同じ科目を受講する。
授業中の私語など皆無で、眠っている人も(ほぼ)おらず、学生が本気で学んでいる。
先生方も、担当学生の名前や出身はもちろん、家族も、趣味も、時には恋人との関係 まで知っている。………そのような感想を聞くと、日文センターの留学生を誇らしく 思うと同時に、「大学で学ぶ、とはどのようなことか」と考えさせられます。
今回は 20 周年の記念の紀要として、発足に多大なご尽力をされた玉村文郎名誉教授 に「ご挨拶」を、また別科の時代から講義のご担当や日文センター関連の委員等さま ざまご担当いただいている文学部の藤井俊博教授がご論考を、それぞれお寄せくださ いました。さらに専任教員と嘱託講師の論文を 5 本、研究ノート 1 本、実践報告 2 本 のほか、20 年の歩みを振り返る企画を掲載しています。
大学の機関の「○周年」を記念した紀要には、専任教員、嘱託講師のみならず、現 在研究職に就く卒業生が寄稿する場合が多いようです。今回ももちろん、かつてこの 日文センターで学び、現在は世界各国の大学の研究職に就いている修了生の執筆を計 画し、編集会議でも意見を交わしました。しかし、修了生の専門があまりにも多岐に わたり、「日本語・日本文化研究」という範疇におさまらないこと、また把握している 以外にもそのような修了生が数多くいると考えられることから、見送ることに致しま した。
校祖・新島襄先生は、アメリカで学問を修め、同志社を創立されました。本センター でこの 20 年間に学んだ中に、学校を設立した留学生は、現在のところいないかもしれ ませんが、多くの修了生が世界中で活躍しています。同志社教育の柱の一つである国 際主義を担う機関として、日文センターの役割はますます大きくなっていくことと思 います。これからも研究、教育ともに努力して参ります。
(編集委員長 木谷 真紀子)
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『同志社大学 日本語・日本文化研究』 第 17 号