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コロナ禍もプラス経済成長のベトナム2020:―FIDが期待される「Ca Voi Xanh(CVX)/Blue Whale」ガス田開発の動向―

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– 1 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 更新日:2020/12/24 調査部:庄子 達也

コロナ禍もプラス経済成長のベトナム 2020:

―FID が期待される「Ca Voi Xanh(CVX)/Blue Whale」ガス田開発の動向―

(出所:ベトナム政府、ExxonMobil、Eni、JCIF、IEEJ、IHS、Wood Mackenzie、他) ・ ベトナム社会主義共和国は、世界がコロナ禍に苦しむ 2020 年も国内総生産成長率を前年比1.5%~ 3.1%のプラス成長を維持すると予想されている。同国計画投資省は、2021 年から 2025 年の成長率 を 2019 年並みの6.8%~7%に設定し、2025 年の1 人あたりの名目GDPを 4,700~5,000 米ドルと2019 年の 3,416 米ドルから短期間で約 40%前後増加させる積極的な計画案を示している。 ・ この経済成長を牽引するのはアジアの生産拠点として注目を集める製造業であり、その課題として 挙げられるのが、エネルギー、輸送交通、上下水道、灌漑などのインフラ整備の遅れとそれらの遅 れに伴う、大気汚染である。 ・ BP 統計 2020 にある 2019 年末時点の同国の石油確認埋蔵量は 44 億バレル、ガスは 22.8tcf で、 ASEAN 諸国の中で石油は 1 位(2 位マレーシアの約 1.5 倍)で、ガスは 4 位(1 位のインドネシアの 約半分)の規模である。一方、生産量は石油が日量約 24 万バレル、ガスが日量 0.95bcf で、ASEAN 諸国の中で、石油は 4 位(1 位インドネシアの約 1/3)、ガスは 6 位(1 位のマレーシアの約 1/8)と、 同国の確認埋蔵量の大きさに比べ、開発・生産が進んでいないことが伺える。 ・ 米国地質調査所のレポートでは、ベトナムの石油・ガス資源は、主に 5 つの堆積盆地(Malay、Nam Con Son、Cuu Long、Phu Khanh、Song Hong)に賦存し、Cuu Long と Nam Con Son で石油とガス の、Phu Khanh と Song Hong でガスの資源を推定している。これまで、ベトナムでは Bach Ho 油田や Lan Tay/Lan Do ガス田等南部の堆積盆地での開発・生産が行われてきた。

・ 2011 年 9 月 ExxonMobil は、中部ベトナムの沖合に推定埋蔵量約 3tcf の Ca Voi Xanh(CVX)ガス田 を Song Hong 堆積盆地で発見し、対岸にパイプラインを結び、ガス処理施設及びガス発電所を備え る複合エネルギー・化学プロジェクトとして計画中である。 ・ このプロジェクトには、幾つかの課題がある。1 つ目は CVX ガス田の CO2 含有量が高いこと、2 つ 目は上流事業のポートフォリオを再評価中の ExxonMobil がベトナムでの上流事業を「コア市場・資 産」と評価するか、3 つ目は中国が領有権を主張する所謂九段線に近いといった点である。 ・ 2021 年 1 月に開催されるベトナム共産党大会での書記長を含む主要人事、これと並行し行われる 同国エネルギー基本計画と電力開発基本計画の見直し、更に同年 1 月に選任される米国大統領の 環境、外交や安全保障戦略が、本プロジェクトの進退若しくは進捗へ大きな影響をあたえるだろう。 はじめに 世界がコロナ禍に苦しむ 2020 年であるが、主要国際金融機関はベトナム社会主義共和国が国内総 生産のプラス成長(前年比 1.5%~3.1%)を維持すると予測している(表 1)。また、同国計画投資省は、

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– 2 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2021 年から 2025 年の同国経済成長率を 2019 年並みの 6.8%~7%に設定し、2025 年の 1 人あたり の名目GDP を 4,700~5,000 米ドルと 2019 年の 3,416 米ドルから短期間で約 40%前後増加させる積 極的な計画案を示している。 表 1:主要国際金融機関におけるベトナムの実質 GDP 成長率予測値(単位:%) 19年 20年 21年 公表日 IMF 1.6 6.7 10月13日 World Bank 2.8(1.5注) 6.8(4.5注) 9月29日 ADB 1.8 6.3 9月15日 AMRO 3.1 7.0 9月10日

出所:IMF/WorldEconomic Outlook 2020 October

World Bank/WORLD BAND EAST ASIA AND PACIFIC ECONOMIC UPDATE OCTOBER 2020 注:下振れシナリオ予測値

ADB/The Bank Development Outlook(ADO)2020 Update AMRO/AREO Sep 2020 7.0 出所:JCIF 総合評価レポート ベトナム(2020 年度下期) 上述の経済成長を牽引するのは、外資系企業から中国以外でのアジアの生産拠点(いわゆる「チャイ ナプラスワン」)としてかねてから注目を集める製造業である。その課題として挙げられているのが、エネ ルギー、輸送交通、上下水道、灌漑などのインフラ整備の遅れとその遅れに伴う大気汚染である。その 要因として資金不足と許認可手続きの遅延等が挙げられており、現在政府にて改革中とされている。

今回報告する Ca Voi Xanh(CVX)(英語名:Blue Whale)プロジェクトは、米国石油メジャー

ExxonMobilが2011年にバクホー油田の発見以降36年ぶりに発見に成功した大型ガス田の開発に始

まり、浮体式気体・液分分離設備、海底パイプライン、陸上ガス精製プラント、発電容量3百万kWのガス

発電所を含む総合エネルギー・化学プロジェクトとして開発が進もうとしている。最終投資決定(FID)が

待たれる本プロジェクトの現状と課題をまとめる。

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– 3 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 本題に入る前に、ベトナムのエネルギー事情の概観を見るために1 次エネルギー消費を 2018 年実 績と2050 年見通(IEEJ Outlook 2021 レファレンスシナリオ)で確認しておきたい。 同国の1次エネルギー消費2018年実績は合計で83百万トン石油換算(Mtoe)である。内訳としては、 石炭44%、石油27%、ガス9%、バイオマス・廃棄物11%、水力9%となっている。ASEANの他の産油・ ガス国であるインドネシア、マレーシア、タイ等の石油とガス消費の割合が、各国の1 次エネルギー消費 の5 割から 7 割を占めているのに対し同国では 4 割弱と割合が低く、その分石炭の割合が 4 割強となっ ている他、水力・バイオマス・廃棄物等の旧来の再生可能エネルギーの割合も2 割強と多いことが理解 できる。

IEEJ Outlook 2021 レファレンスシナリオでは、2050 年の 1 次エネルギー消費を 233Mtoe と 2018

年の約3 倍に増えると予測している。その内訳を見ると石炭43%、石油26%、ガス 16%、バイオマス・廃 棄物4%、水力5%、原子力4%、太陽光・風力2%となっており、旧来の再生可能エネルギーの消費が頭 打ちとなり、石炭の比重が引き続き高く、石炭の自国生産量が成熟期に入っていることを考えると今後は 輸入石炭への依存度が高まると予想される。 ベトナムが世界の生産センターとして持続的に発展するために必要なエネルギーの調達は、自国資 源の有効活用による経済性と環境面でのメリットを両立する自国産のガスの開発は今後も優先されるも のと考えられる。 図 2:ベトナムの1 次エネルギー消費 2018 年実績(内側)と2050 年予測(外側)比較 出所:IEEJ Outlook 2021

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– 4 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 1 ベトナムの石油・ガス上流事業の現状 1.1 ベトナムの石油・ガス上流事業の歴史 ベトナムの石油・ガス上流事業は、米モービル社(当時)が1975 年 2 月に南部ベトナムのサイ

ゴン市(当時)沖合のCuu Long 堆積盆地で、バクホー(Bach Ho)油田(現地名:白虎油田)を

発見したことに始まる。しかし、同年4 月 30 日のサイゴン解放により、当時の米モービル社に権 益を付与していた南ベトナム政府が崩壊し、同社は権益を失った。その後、Bach Ho 油田は国営 ペトロベトナムと旧ソ連で国外の石油・ガス田の探鉱・開発・運用を担当するザルベジネフチ (Zarubezhneft)との合弁会社ベトソフペトロ(Vietsovpetro)に引き継がれ、1986 年から石油 の生産を開始している。Wood Mackenzie によれば当初の発見埋蔵量は石油約 16 億バレルとガス 約1tcf であり、その後も一貫して同国を代表する大油田であったが 2001 年の生産量日量 26.7 万 バレルをピークに減退を続け、2020 年現在日量 2 万バレル前後で推移しており、2020 年代中頃に

は生産が終了すると見られている。1990 年代に入ると、Bach Ho 油田と同じ Cuu Long 堆積盆地

でRang Dong 油田、また、その南に位置する Nam Con Son 堆積盆地で Rong Doi ガス田や Lan Tay/ Lan Do ガス田が発見され 2000 年に入り本格的に南東ベトナムへの供給が始まった。更に、

マレーシアとの商業調整地域(発見埋蔵量:約1.8tcf)やタイとの国境近くの Malay 堆積盆地で

中規模のガス田の発見(発見埋蔵量:約1.3tcf)が相次ぎベトナム南西部への Pipeline によるガス

供給も2007 年から始まっている。

北部については、2000 年代に入り隣国マレーシアの NOC Pertronas Carigali がオペレーター

となって探鉱を開始して以降エンツー(Yen Tu)油田、ハンロン(Ham Rong)油田、タイビン

(Thai Binh)ガス田等が Song Hong 堆積盆地の北部に発見され、生産されているが規模は小さ

い。

その後、2010 年代に入り中部ベトナム沖合の Song Hong 堆積盆地で大きな発見が続いている。

2011 年には ExxonMobil が推定埋蔵量 3.1tcf のカボション(Ca Voi Xanh)ガス田を発見した。 また、2020 年7 月にはCVX の北方約150kmのSong Hong 堆積盆地では、Eni が推定埋蔵量7-9tcf

のケンバウ(Ken Bau)ガス田を発見している。

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– 5 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図 3:東南アジアの堆積盆地分布

出所:USGS Assessment of Undiscovered Conventional Oil and Gas Resources of Southeast Asia 2020

1.2 確認埋蔵量と生産量 BP 統計 2020 の 2019 年末の同国の石油確認埋蔵量は 44 億バレル、ガスは 22.8tcf で、ASEAN 諸国の中で石油は1 位(2 位マレーシアの約1.5 倍)で、ガスは 4 位(1 位のインドネシアの約半分)の規 模である。一方、生産量は石油が日量約24 万バレル、ガスが日量 0.95bcf で、ASEAN 諸国の中で石 油は4 位(1 位インドネシアの約 1/3)、ガスは 6 位(1 位のマレーシアの約 1/8)と、確認埋蔵量の大きさ に比べ、開発・生産が進んでいないことが伺える。

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– 6 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図 4:ASEAN 主要産油国+豪州の石油確認埋蔵量推移2015 年-2019 年 (出所:BP 統計 2020) 図 5:ASEAN 主要産油国+豪州の石油生産量推移 2015 年から 2019 年 (出所:BP 統計 2020)

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– 7 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図 6:ASEAN 主要産ガス国+豪州のガス確認埋蔵量推移 2015 年-2019 年 (出所:BP 統計 2020) 図 7:ASEAN 主要産ガス国+豪州のガス生産量推移 2015 年から 2019 年 (出所:BP 統計 2020)

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– 8 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

2 FID が期待される Ca Voi Xanh ガス田開発プロジェクト 2.1 経緯

Ca Voi Xanh(英語名:Blue Whale、以下 CVX)ガス田は、ベトナム公開鉱区の Block118 に

ある。CVX ガス田の最初の発見は BP が 1990 年末から 1991 年にかけて掘削した試掘井 118-CVX-1X(水深 176m、堀止深度 2,927m)によるもので、Miocene 層でガスの胚胎が確認さ れた。発見埋蔵量は2.6tscf と一定の規模に推定されたものの CO2 含有量が 75%以上と非常に高 くBP は同鉱区から撤退した。 その後2009 年に実施された鉱区公開入札で ExxonMobil が同鉱区を落札、オペレーターとなり 同国国営石油会社PetroVietnam(以下 PVN)と共に生産分与(PSC)契約を締結し、同鉱区に 参入した。ExxonMobil は 2011 年 9 月に試掘井 118-CVX-2X(水深 240m、堀止深度 1,640m) で再びガスを発見した。ExxonMobil が発見したのは BP が発見したものとは別の CO2 含有量が 30%以下のものであった。その後、2012 年(118/-CVX-3X)、2015 年(118/-CVX-4X)の評価井 掘削を(表2、図9参照)を経て、2015 年 8 月商業化の可能性があるガス田であることを公表し た。ExxonMobil は正式には埋蔵量を発表していないが、各種情報によると可採埋蔵量は約 3tcf と推定されている。(図8 の PVN の資料には、Volume:19tcf とある。) 表 2:CVX ガス田で実施された試掘井 オペレーター BP 鉱区 Block118 坑井 118-CVX-1X 118-CVX-2X(発見井) 118-CVX-3X 118-CVX-4X 堆積盆地 Song Hong Basin

水深 176m 240m 240m 240m

堀止め深度(TD) TD : 2,927m TD : 1,640m TD : N.A TD : N.A 対象者 Miocene carbonate Miocene carbonate

作業期間 113日 55日 78日 85日 (Rig Days) 90/11/21-91/3/14 11/7/25-11/9/18 12/5/8-12/7/25 15/1/15-15/4/10 備考 ガス徴、CO2含有量75%超 ガス発見、CO2含有量30% ガス発見 ガス発見(28MMcf/d)) 高硫化水素(500~1,400ppm) CO2含有37% Block 118 Exxon Mobil

Song Hong Basin

出所:JOGMEC 動向レポート 2015/8/27

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– 9 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 表 3:ベトナム Block118 におけるガス開発に向けた経緯 時期 ベトナムBlock118 におけるガス開発に向けた経緯 2016 年09 月 ベトナム商工省によるCVX プロジェクトの開発計画概要の承認

2017 年01 月 ExxonMobil-PVN 間でPre-FEED とFEED の方針及びガス販売の基本合意書締結 2017 年03 月 ExxonMobil は、CVX ガス田開発プロジェクトへの出資契約の調印 2019 年02 月 -2020 年 4 月 Saipem によるFEED の実施 2020 年 CVX のガス販売計画締結(販売先:ベトナム発電公社)、 沖合施設のEPCI 業者選定作業中 出所:各所データより集計 2.2 プロジェクトの概要 CVX ガス田開発プロジェクトの詳細は明らかになっていないが、各所データより概要を表 3 に まとめる。 2016 年 1 月に東京で開催された JCCP(国際石油・ガス協力機関)主催の国際シンポジウムで PetroVietnam の Dr. Le Manh Hung 現社長兼最高執行役員(当時副社長)が発表された資料が 参考になる。 表 4:CNV 統合エネルギー・化学プロジェクトの概要 スコープ 予想スケジュール 予算 上流 ガス田開発 開発-20井、 沖合処理施設(ガス・コンデンセート分離・処理 器) 生産量日量6.25億cf、販売ガス量日量3.75億cf、 販売コンデンセート日量3,000bbl 2027年,2030年 2026年-2029年 First ガス:2030年 約100億米ドル 中流 輸送パイプライン パイプライン:88km x ガス(35インチ)、88km x コンデン セート(6インチ)) 区間:CVXガス田-クアンガイ省、クアンナム省 2028年-2029年 N.A 実施主体:PV Gas 下流 発電所プラント ガス複合火力発電所 3,000MW(750MW x4ユニット)、 変電設備 操業開始:2030 年 2ユニット分(EVN) 約16億米ドル 20%-出資、80%ローン 1ユニット分(PV Power) 約8億米ドル(詳細不明) 1ユニット分(IPP) 下流 ガス処理プラント コンデンセート、合成ガス処理装置、メタノール、メタノー ル派生品、オレフィン派生品、ガソリン、ジメチルエーテル操業開始:2030 年 N.A 分類 出所:各所データより集計

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– 10 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図 8:プロジェクト概要

出所:Integration Strategy in Refining and Petrochemical Complex(27-28 Jan, 2016)

2.3 Ken Bau ガス田の発見

CVX 総合エネルギー・化学プロジェクトの FID 準備が進む中、2020 年 7 月欧州メジャーの Eni

は、過去20 年で東南アジア最大と言われる Ken Bau ガス田の発見を発表した。オペレーターは

Eni(パートナーはインドのコングロマリット Essar)で、場所は中部ベトナムの沖合 Song Hong 堆積盆地でCVX ガス田の北西約 150km の Block114 鉱区である。坑井 114-KB-2X(水深 95m、 堀止深度3,658m)で発見されたガス層はMioceneの砂岩層にあり層厚も110mを超えるのもので、 推定埋蔵量はガス7~9tcf、コンデンセート 4~5 億バレルとしている。 Eni がベトナム参入したのは 2013 年で大規模発見を 7 年で成し遂げたことになる。今後、ガス のマネタイズに要する時間を短縮するためにも、CVX とユニタイズして共同開発が検討されるか もしれない。

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– 11 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

図 9:Ken Bau Field location (各種資料より JOGMEC 作成)

2.4 CVX 開発に向けた課題 CVX ガス田の開発に向けいくつかの課題を挙げておきたい。 1 つ目は、CVX ガス田の CO2 含有量の多さへの対応である。ExxonMobil は 2020 年 12 月 14 日に今後5 年間の排出削減計画を発表している。その中で上流分野での(温室効果ガス)排出量の 15~20%削減、メタン依存率 40~50%削減やフレア削減 35~45%の目標を掲げている。豪州で CCS が義務付けられている Gorgon LNG プロジェクトには ExxonMobil も参加しているが、その

主要ガス田であるGorgon ガス田や Jansz ガス田の CO2 含有量は 12%~16%であり、もしもボラ

ンタリーに上記の温室効果ガス対策をCVX ガス田開発でも行うとなれば、その経済的影響は大き

いのではないだろうか。一方、東南アジアではCO2 含有量が多いガス田が多く、これらのガス田

を抱える国の NOC は ExxonMobil のベトナムでの対応を大いに注目するであろうし、逆に

ExxonMobil の立場からはこれらの CO2 含有量が多い東南アジアのガス田開発に広く取り組む切 欠にできるかもしれない。

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– 12 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2 つ目は、同社のポートフォリオ戦略である。東南アジア諸国の油・ガス田は成熟が進み、新規 油・ガス田も規模的な面で同社の上流部門にとってコア市場にはなりにくいとの見方が一般的にな っている。実際に、ExxonMobil は長年に渡り保持してきたマレーシアでの権益を減らしている。 そのような状況下で「ベトナムの探鉱開発は東南アジアの中では比較的探鉱余地がある」と評価し、 同社がベトナムを「コア市場化・コア資産化」するような構想があるのかどうかに注視したい。 3 つ目は、「南シナ海問題」への対応である。ExxonMobil 評価井 118/-CVX-4X の掘削が行わ れた2015 年 4 月には、中国の CNPC が西沙諸島付近で探鉱を行い、ベトナムと中国の間で一発 触発の事態となり、それを回避するために両国政府が紛争の複雑化・拡大を防ぐための共同声明を 出したこともあった。CVX ガス田は中国がその権益を主張するいわゆる九段線からは十数 km 程 はずれているが、両国の紛争に巻き込まれてプロジェクトが遅延するリスクや、洋上施設の建設が 危険に晒されるリスクがある。 3 活況を呈する LNG 受入プロジェクト 3.1 ベトナムのエネルギー・電力政策と状況 最後に、ベトナムのエネルギー・ガス・電力政策と状況を確認する。 2020 年 2 月に「2030 年までの国家エネルギー開発戦略及び 2045 年までの展望」(National Energy Development Strategy to 2030 and outlook 2045 No: 55-NQ/TW)(以下、基本方針)が発

表された。その中で以下に示す10 項目の目標が掲げられている。これは前回の 2007 年に発表された ものから 13 年ぶりの改正で、急速な経済成長とエネルギーの安全保障と経済性そして環境を意識した 内容となっている。また、これらの内容を踏まえ2021 年に「エネルギー基本計画2021 年-2025 年、ビジ ョン2050」と「電力開発計画 2021 年-2030 年、ビジョン 2045」(PDP8)が策定される予定である。 表 5:基本方針で示された目標 10 項目 目標項目 単位 2030 2045 1 次エネルギー供給量 100 万トン石油換算 約175-195 約320-350 総発電容量 GW 125-130 発電量 10 億kWh 550-600 1 次エネルギー供給に占める再エネの割合 % 約15-20 約25-30 最終エネルギー消費 100 万トン石油換算 105-115 160-190 目標項目 単位 2030 2045

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– 13 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 1 次エネルギー依存度 石油換算/1 米ドル GDP 420-460 375-410 最終エネルギー消費の削減量(BAU 対比*注) % 7 14 温室効果ガス削減量(BAU 対比*注) % 15 20 電力供給信頼度 ASEAN 内順位 上位4 位以内 - 電荷率 ASEAN 内順位 上位3 位以内 - 注:BAU=Business As Unseal

出所:National Energy Development Strategy to 2030 and outlook 2045 No: 55-NQ/TW

電力事情については、ベトナム政府が2019年11月に作成したVietnam Energy Outlook Report 2019(EOR2019)を参照する。ベトナムの 2018 年末の総発電容量は約 49GW で、2018 年の総 発電量は約220TWh である。発電量の燃料別内訳を見ると石炭 42%(ベースロード)、水力 38% (ピークロード)、ガス19%(ミドルロード)その他-1%となっている。2016 年 3 月に改訂され た改訂版第7 次国家電力開発計画 2011 年-2020 年・ビジョン 2030 年(改訂 PDP7)では、2020 年の総発電量を265-278TWh 燃料別内訳を石炭 49%、水力 25%、ガス 17%、再エネ 7%、その他 2%と計画されているので、2018 年末時点の達成率は総発電量が約 79-83%となっている。燃料別 の内訳では、石炭と再エネの未達分を主に水力とガスで補う形となっている。 更に、2030 年の総発電量を 572-632TWh、燃料別内訳を石炭 53%、ガス 17%、水力 12%、再 エネ11%、原子力 6%、輸入 1%と計画しており、石炭、原子力、再エネへの依存度が高くなって いることが分かる(表6 参照)。しかしながら、計画されていた原子力(予定出力 4,600MW)は 2016 年 11 月に廃案が決定しており、近年の石炭火力への融資が困難な状況を踏まえると、2021 年に改正されるPDP8 では再エネとガス発電の比重が高まると予想される。

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– 14 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図 10:燃料別発電量(左軸)と最大発電容量(右軸)の推移(2008 年-2018 年) 出所:EOR2019 表 6:改訂版 PDP7 の目標値 項目 単位 2020 年目標値 2030 年目標値 総発電量+輸入量 TWh 265-278 572-632 燃料別内訳 ガス % 16.6 16.8 石炭 % 49.3 53.2 水力 % 25.2 12.4 再エネ % 6.5 10.7 原子力 % - 5.7 その他(輸入他) % 2.4 1.2

出所:Highlights of the PDP7 Revised

3.2 ガスの需給状況・LNG プロジェクトの進捗状況

下の図はベトナム国内のガス中・下流事業を担当するPVN の子会社 Petro Vietnam Gas Joint Stock Corporation(以下、PV Gas)が 2020 年 12 月の日米越 LNG フォーラムで発表した 2020

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– 15 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 は持続的に増加するが、国内生産量は 2026 年以降減少に転じる見通しである。このギャップを LNG の調達で埋めるために、発電所を併設する LNG 受入基地の建設が数多く計画されている。 図 11:ベトナムのガス需給見通し

出所:PV Gas 説明資料 Expectation of Cooperation 2020 年12 月3 日付

PVN の子会社 Petro Vietnam Power Corporation(以下 PV Power)は現在 2 カ所の水力発電

所(発電容量計:305MW)や 1 カ所の石炭火力発電所(発電容量:1200MW)と共にパイプライ ンガスや軽油を燃料とする2 カ所のガス複合火力発電所(発電容量計:2700MW)の合計 5 カ所 で発電量4205MW を運用中である。 PV Power が現在計画中の LNG を燃料とするガスタービン複合火力発電所(以下 LNG 発電所) は、北部と南東部に建設予定である。 北部のQuang Ninh 発電所は発電事業体自身で LNG 受入基地を含めた発電所の開発・運営を行 う計画である。2020 年 10 月には、PV Power は LNG 受入基地の開発・運営で世界的に実績豊富 な東京ガスや IPP 発電所の開発・運営で実績豊富な丸紅を発電事業体のメンバーに加え、地元機 械組立業者のColavi 社と 4 社で覚書を締結している。 南東部のNhon Trach 3・4 号発電所は、2023 年第 4 四半期にベトナム初の LNG 発電所として 商業運転開始予定であり、LNG 受入基地は PV Gas が所有・運営する形式が採られている。 今後急増が予想されるLNG 発電所の計画は、資金調達も考慮した事業形式が試されている。

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– 16 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図 12:PV Power の既設発電所(左図)と新規 LNG 発電所(右図)の位置図

出所:PV Power 説明資料 Expectation of Cooperation 2020 年12 月3 日付

表 7:PV Power の計画中LNG 発電所とLNG 受入基地の概要

発電所名 Quang Ninh 1&2 Nhon Trach 3&4

LNG受入ターミナル名 Hai Phong Thi Vai

所在地 Quan Ninh 省 Dong Nai 省

オーナー(発電所) PV Power/東京ガス/丸紅/Colavi PV Power 資金 N.A 100% 出資 投資額(発電所) ~19億米ドル ~14億米ドル 総発電容量 1,500MW(750 MWx 2Unit) 1,500MW(750 MWx 2Unit) 年間LNG消費量 ~120万トン ~120万トン オーナー(LNG受入基地) PV Power/東京ガス/丸紅/Colavi PV Gas 資金 N.A N.A 投資額(LNG受入基地) N.A 2.85億米ドル スケジュール F/Sの承認 4Q 2021 July 2020 EPC契約発効 1Q 2023 4Q 2021 商業運転開始 4Q 2026 ユニット1 4Q 2023 ユニット3 商業運転開始 3Q 2027 ユニット2 3Q 2024 ユニット4

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– 17 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 3.3 日米越 LNG フォーラム 現在日本政府は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて、日米戦略エネルギ ーパートナーシップ(JUSEP)を推進中である。詳細は経済産業省資源エネルギー庁の以下サイ トにて確認できる。https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/jusep/ 2020 年 12 月 3 日このパートナーシップの一環として日米企業によるベトナムにおける投資機 会拡大及び3 か国の官民連携強化を目的として「日米越 LNG フォーラム」が開催された(オンラ イン会議形式)。 本フォーラムにおいては、日米越各国政府及びベトナムにおけるエネルギー事業(特にLNG 分野)に関心を有する企業からのプレゼンテーションの他、同国におけるエネルギートランジショ ンにおけるLNG の役割、LNG 関連事業機会及び日米協力を進める上での課題や必要となる支援 策について議論が行われ共同声明も発表された。共同声明の概要は以下のとおりである。共同声明 の原文は経済産業省資源エネルギー庁の以下サイトにて確認できる。 https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/jusep/pdf/20201204.pdf 【日米越LNG フォーラム 2020 での日米越間共同声明概要】 i. COVID-19 パンデミック後の経済回復及び GHG 排出削減目標達成過程において現実的で実 用的なエネルギー政策の重要性を認識 ii. エネルギー供給の安全性向上及び低炭素化転換支援における LNG の重要性を理解 iii. ベトナムのエネルギートランジションは化石燃料から再エネへの移行のみでなく、経済回復に も効果を有する手頃かつ信頼性・柔軟性のあるエネルギーに焦点 iv. JUSEP 枠組におけるベトナムでの日米協力の重要性を認識 v. 改訂 PDP7 及び策定中の PDP8 に含まれる LNG 案件がエネルギートランジションに果たす 役割を認識 【日米越 LNG フォーラム 2020 での日米間共同声明概要】 i. 日米越が参加するベトナム LNG to Power 案件及び LNG ターミナル案件を支援 ii. LNG に係る重要政策(調達、供給、規制緩和、設備等)に係る情報交換 iii. 日米政府の知見・経験の共有及びベトナム民間投資の促進

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– 18 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれる データおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資 等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を 負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 iv. PDP8 の目標実現に向けた支援 v. ベトナムにおける人材育成支援 vi. 日米越の協力強化に資する投資課題・機会を反映した会合等の開催 おわりに 1975 年 4 月、ベトナム戦争でサイゴンが陥落した際、ExxonMobil は自ら発見したベトナム最大の油 田Bach Ho油田からの撤退を余儀なくされた。36年ぶりの同国でのディスカバリー(発見)は、同国最大 のガス田Ca Voi Xanh ガス田として開発計画の俎上にある。発見から約 10 年が経過する 2020 年、 CVX 統合エネルギー・化学プロジェクトの中心として FID に向け準備が進んでいる。CO2 含有量の高 い技術的挑戦を含むこの開発の推進は、Covid-19 の世界的蔓延やマイナス油価、更には Energy Transition で環境意識が高まるこの時代において、普通に考えれば困難な判断と思える。しかしながら、 ベトナムにとっては国産資源を有効活用するために、また、CO2 含有量が高い資源を有すると思われる ExxonMobil のパートナーでもある ASEAN 諸国にプラスのシナジー効果をもたらすためにも、経験の 豊かな巨大メジャーの勇気ある判断と挑戦の行方が注目される。

図   1:CVX プロジェクトのロゴマーク  (出所:ExxonMobil HP)
図   9:Ken Bau Field location  (各種資料より JOGMEC 作成)
表   7:PV Power の計画中LNG 発電所とLNG 受入基地の概要

参照

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