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論文内容要旨
ImmunohistochemicalCD73 Expression Statusin Gastrointestinal
Neuroendocrine Neoplasms:A Retrospective Study of136Patients.
(消化管神経内分泌腫瘍136例における免疫組織学的なCD73発現に関す
る後方視的検討)
Oncology Letters 2017年
専攻科目名 病理系 臨床病理診断学 氏名 大野 浩平
消化管神経内分泌腫瘍(gastrointestinalneuroendocrine neoplasms;
GI−NENs)は核分裂数とKi−67指数を用いたWHO2010年分類に基づき病理学 的に NET(Neuroendocrine tumor)Gl/G2 及び NEC(neuroendocrine
carcinoma)と診断されている。今回、我々は2005年から2015年までの過去11年間に昭和大学病院・
昭和大学藤が丘病院で消化管カルチノイド、内分泌細胞癌、神経内分泌腫 瘍と病理学的に診断された136例を対象としてWHO2010年に則った再診断 を行った。更に、AMPをアデノシンに変換し、アデノシンA2A受容体を介 した腫瘍増殖に関与する分子として知られるclusterdifferentiation73
(CD73)のGI−NENsにおける免疫組織学的発現について検討を行った。
対象となった136例の内訳は、直腸61例、結腸26例、胃24例、十二 指腸19例、虫垂4例、小腸2例であり、88.2%(120/136)がNETグループ
(NET Gl/G2)と、11,8%(16/136)が NEC グループ(NEC/mixed adenoendocrine carcinoma)と再診断された。NETグループは結腸・直腸
原発が多く(p=0.0014)、NECグループは胃原発が多かった(p=0.0003)。
また、NETグループと比較してNECグループでは有意にリンパ管侵襲、静
脈侵襲が認められた(pく0.0001,p=0,0021)。我々の検討ではGトⅣENsの27.2%(37/136)に細胞膜上にCD73発現を認
めた。CD73の発現はNETグループと比較してNECグループで有意に認め
られた(p=0.0015〉。
更にCD73は近年注目を集めるprogrammed death−1igandl(PD−Ll)療
法のバイオマーカーとして知られ七いる事から、GトNENsの細胞膜上にお けるPD−Llの免疫組織学的発現に関する検討も行った。GI−NENsの9,6%(13/136)にPD−Llの発現が認められた。また、PD−Llも CD73と同様にNECグループで有意にPD−Llの発現を認め(p=0.0011)、CD73
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との相関性も認められた(Pく0.0001)。
本研究ではNECグループで有意に細胞膜上のCD73の発現を認めた。ま た、過去の報告ではNETグループと比較してNECグループは高悪性度であ る事が示されている。以上より、高悪性度GI−NENsの増殖に細胞膜上の CD73の発現が関与する事が示唆された。今後、CD73が高悪性GI−NENsの バイオマーカーの一つとなることが期待される。
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