別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号
○
甲 ・乙 第 3028 号 氏 名 白子 春菜論文審査担当者
主査 内田 直樹 教授 副査 宮崎 章 教授 副査 稲垣 克記 教授
(論文審査の要旨)
変形性関節症(OA)は、 運動や加重と いったメ カニカルスト レス(MS)により生じた 滑膜炎か ら関節機能が破綻する加齢性変性疾患である。
本論文は、培養ヒト滑膜肉腫細胞(SW982)を用い、OAの原因の根底となる MS(振盪、異 物添加)を負荷し炎症を惹起させ、in vitro 実験系での OA モデルを作成し、現在 OA に汎 用される 5 種類の消炎鎮痛薬 アセトアミノフェン(AAP)、ケトプロフェン(KET)、セレコ キシブ(CBX)、トリアムシノロンアセトニド (TA)、ノイロトロピン(NTP)の効果を比較検討 し有用性を評価したものである。
その結果、AAP 処置では炎症性サイトカイン TNF-α, 関節破壊マーカーMMP-3, 発痛増 強物質 PGE2の全てを、CBX・KET 処置では PGE2のみを、TA・NTP 処置では TNF-α・MMP-3 をそれぞれ有意に抑制したことから、OA のような関節炎の治療にはアセトアミノフェンが 有用である可能性が示唆された。
以上の結果は、細胞レベルでの MS 誘発性 OA モデルを作成し、各種消炎鎮痛薬の効果 や有用性を比較検討した新知見であり、学術上価値のあるものと判断された。
掲 載 予 定 論 文 名 : Comparison of anti-inflammatory analgesics for mechanical stress-induced inflammation in a human synovial sarcoma cell line
(和文タイトル:SW982 細胞におけるメカニカルストレス誘発性炎症に対する消炎鎮痛薬 の効果の比較)
掲載予定雑誌名:THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL of MEDICAL SCIENCES Vol.31 No.1 2019 年 掲載予定
(主査が記載、500 字以内)