絵文字はスマートフォンでお馴染みの機能と思っていませんか?
「メールや SNS では絵文字を使っている」という人もいるのではないでしょうか。
実は絵文字は日本の携帯電話(ガラケー)時代に生まれた機能だそうですが、今では海外でも
Emoji として使われるようになったようです。Skype などで絵文字が対応しているように世界標準
機能となっているようで、そんな流れから、実は Windows10 でも絵文字は対応していて入力する ことが可能になっています。
Windows10 での絵文字は2016年の Anniversary Update で大幅に増え、Fall Creator Update、
October 2018 Update でも大幅に更新されているようです。今まで絵文字を入力するには結構手
間だったのですが、October 2018 Update ではより簡単に入力する事が可能になっています。
◆◆絵文字を使う
3つの方法◆◆
Windows10 で絵文字を入力するには3つの方法があります。
◆
タッチキーボードを使う◆
Windows10 パソコン(デスクトップ型・ノート型)では文字を入力するのに物理キーボードを使いま
すが、モバイル端末(スマホやタブレット)ではタッチキーボードを使います。タッチキーボードから 絵文字を入力する事ができます。
パソコンでもタッチキーボードを呼び出して絵文字を入力することができます。
①タスクバーの右側(通知領域)にタッチキーボードのアイコンが表示されている場合は、これを クリックします。
②タッチキーボードが起動します
「タッチキーボード」アイコンが 表示されていない場合は タスクバー上で右クリックし、
「タッチキーボードボタンを表 示」をクリックします。
③タッチキーボードの「ニコちゃんマーク」をクリックします
「絵文字」パレットが表示されました。マウスでスクロールする事で更に多くの絵文字が表示さ れます。画面下のカテゴリボタンで種類ごとにも分類されています。
◆
変換候補を使う◆
絵文字は文字入力後の変換でも入力できます
①入力したい絵文字の文字をを入力、変換候補から選択します
例 :「 自動車」入力➡変換 変換候補から絵文字をクリック
※種依存文字(環境依存文字)とは、コンピュータ の機種やOSなどの環境が変わると正しく表示され ないことがある文字のこと。よく言われるものとして 丸囲み数字や括弧囲み文字、ローマ数字、元号、
単位、通貨記号、数学記号、半角カタカナ、一部の 使用頻度の低い漢字などがあるようです。
最近使用 顔文字
したもの 顔
文 字 と動 物
人 記 念 日 とオ ブジ
ェク ト
食べ 物 と植 物
動物 と場 所
記号
良く使う「絵文字」は、
ここから入力するの が早いでしょう。
◆
ショートカットキーを使う◆
この機能が使用できるのはFall Creator Update適用後の機能です。
ショートカットキーで絵文字を簡単に使う事が可能になりました。
ショートカットキーとは、Winキー + .(ピリオド)です。
①絵文字を挿入したい位置にカーソルを表示させます。
②Windowsキーと「ピリオド」を押します。
③文字の入力カーソルあたりに絵文字パネルが表示されます。
※一覧から絵文字を入力できるのでとても楽です!
わざわざタッチキーボードを呼び出す必要もありませ ん。
ただ、絵文字の入力にはアプリ側が Unicode に対 応している必要がありますが、ブラウザや Skype な ど主要アプリで使用可能です。ブラウザから Twitter などで絵文字が使えます。
※Unicode とは、世界中の様々な言語の文字を収録 して通し番号を割り当て、同じコード体系のもとで使 用できるようにしたものです。
OS,IME(入力メソッド),フォント,アプリケーションが
Unicode に対応することで,本格的な Unicodeの利用が可能になります。OSでは Windows に加
えて,MacOS XもUnicodeに対応されました。
Windows では絵文字は機種依存文字というのが常識でしたが、これが変わりつつあります。
世界標準機能となって、Windows10 はもちろんインターネット上でも絵文字が日常的に使われて います。が古いパソコンでは機種依存文字には変わりありません。
◆◆タッチキーボードの設定◆◆
Windows10 のタッチキーボードとはスクリーン上にキーボードを表示させ、ハードウェアキーボー
ドと同じように入力できる機能です。(※ Windows 10のアップデート状況によって、画面や操作手 順、機能などが異なる場合があります。)
・通常のキーボードと記号・数字の打ち方等が変わってきます。
・タッチキーボードは履歴等の確認ができるのも特徴です。
◆入力方法◆
変換の部分が「あ」になっていれば、通常のキーボードと同じようにローマ字入力ができます。
スマホのように上の部分に変換候補が表示されます。
スペースキーの箇所には「次候補」と表示されるので、変換についてはスマホのように候補 から選ぶ形になるようです。
「次候補」をクリックすると変換候補が右へ移動します。目的の候補をクリックするか、「次候 補」ボタンで選択ができます。
+
数字の入力は、タッチキーボードの「q」~「p」キーの上部に「1」~「0」の数字が表示されてい ます。入力したい数字のキーを長押しすると、下記図のようにアルファベットと数字が表示さ れますので数字の方をクリックして入力します。
◆「タッチキーボード」のレイアウトを切替える◆
タッチキーボードの切り替えはタッチキーボードの左上隅にあるキーボード設定アイコンをク リックします。
タッチキーボードには4種類のレイアウトがあります。
タスクバーに固定
自由配置 モバイル型
コンパクト型
分割キーボード 手書き入力
標準型
入力設定
言語設定 クリックすると設定画面の
「言語」画面が表示されます
クリックすると設定画面の
「入力」画面が表示されます
●通常のレイアウト
標準的な外部キーボードに類似していますが、少しコンパクトになっています。このレイアウト では、数字キーや Esc キーなどのキーを利用することはできません。通常のレイアウト(ア ルファベット表記のキーが表示されます。)
キーの配列は通常のハードウェアキーボードと同様(QWERTY配列)です。
入力設定の切り替え
【↑】キー:アルファベットの大文字/小文字を切り替え
【&123】キー:数字や記号の入力に切り替え
【 のマーク】のキー:絵文字の入力に切り替え
●フリック入力
フリック入力では、ひらがなのキーが表示されます。
フリック入力が可能な片手操作に適したレイアウトです。
ひらがなを長押しし、入力候補が表示されたら、入力したい文字の方向に指をはじきます。
入力設定の切り替え
【abc】キー:アルファベット入力に切り替え
【&123】キー:数字や記号の入力に切り替え
【 のマーク】:絵文字の入力に切り替え
※文字の周囲に濁点(゛)または半濁点(゜)が表示される場 合は、文字からそれぞれの記号の方向に続けて指をはじくと、
濁点または半濁点が付いた文字を入力できます。
また、キーの右下に数字がある場合は、右下の方向に指を はじくと、数字が入力できます。(※マウス操作で入力する場 合は右下へドラッグします)
d d
d d
d
●幅の狭いレイアウト(片手入力用)
幅の狭いレイアウトでは、アルファベット表記のキーが表示 されます。
ローマ字入力が可能な片手操作に適したレイアウトです。
キ ー の 配 列 は 通 常 の ハ ー ド ウ ェ ア キ ー ボ ー ド と 同 様
(QWERTY配列)です。
通常のレイアウトよりも、画面を占有する面積が小さいこと が特徴です。
キーの設定は、通常のレイアウトと同じです。
●分割キーボード
分割キーボードのレイアウトでは、アルファベット表記のキーが左右に分かれて表示されま す。
キーの配列は通常のハードウェアキーボードと同様(QWERTY配列)です。
キーの設定は、通常のレイアウトと同じです。
ディスプレイの両端をつかみながら親指で入力するのに適したレイアウトです。
左側のキーボードでアルファベットとローマ字入力キーボードの切り替えを行います。
●標準キーボード(ハードウェアキーボードに準拠したレイアウト)
実際のキーボードと同じレイアウトです。
基本的な操作はハードウェアキーボードと同様ですが、複数のキーを組み合わせて使用す る場合は、次のキーを先にタップする必要があります。
【Shift】キー 【Ctrl】キー 【Alt】キー
【Windows】キー 【Fn】キー
なお、上の 5 つのキーを複数組み合わせて使用する場合には、どのキーを先にタップしても かまいません。
d
●手書きパネル
手書きパネルのレイアウトでは、ペンや指先を使用してパネル上で文字を書き、テキストを入 力します。
四角の中にマウスで文字(例:天山)を入力すると、「漢字変換」されて表示されます。
同時にカーソルの位置に文字が入力されていきます
変換せずに確定したい場合は、タッチキーボードの右端に表示される【Enter】キー(矢印のキ ー)をタップします。
・「Back Space」キー:末尾の文字を削除
・「Enter」キー:手書きした文字を確定
※指先を使用する場合は、「スタート」 ボタンをクリックし、
「設定」 ➡ 「デバイス」 ➡ 「ペンと Windows Ink」 の順に選んで、「手書きパネルで指先を 使って書く」 に☑を入れます。
d d
Back Space Enter
d
d
タッチキーボード各ボタンの機能
バックスペースキー カーソルより前にある文字を削除します。
エンターキー 改行します。入力状況によって、[検索]や[確定]などへ表記が変 わります。
Caps Lockキー
アルファベットの大文字小文字を切り替えます。左右に同じキー がありますが、どちらも同じ機能です。
キーを押すごとにアルファベットの大文字・小文字を切り替えるこ とができます。
記号・数字キー 記号・数字などのキーボードレイアウトに切り替わります。キーが
「あいう」に変わります。これを押すと元のレイアウトに戻ります。
コントロールキー
コピー(ctrl + c)や貼り付け(ctrl + v)などのキーボードショートカッ トに利用します。コントロールキーを押して(タップ)からアルファベ ットを押し(タップ)ます。物理キーボードのような同時押しはできま せん。
絵文字キー 絵文字キーボードに切り替わります。Unicode 標準絵文字ですの で、 携帯・スマートフォンへのメールにも利用できます。絵文字キ ーをもう一度押すと、元のレイアウトに戻ります。
入力モードの切り替え 文字入力モードを切り替えます。押すごとに[あ]や[A]に切り替わ ります。・[あ]:日本語入力モード・[A]:アルファベット入力モード [カナ]を入力する場合は変換候補から選択します。
スペースキー 空白を入力します。日本語入力中はボタンが[次候補]に変わりま す。[次候補]を押すと変換候補が右に移動します。
次頁キー 通常はグレーになりクリック出来ない状態ですが、日本語入力中 はボタンがクリックできるようになります。[次頁]をタップすると、変 換候補表示がスクロールします
カーソルキー カーソルを左右に移動することが出来ます。
用語解説
フリック入力
タッチスクリーン上で指を素早く動かしたり弾いたりして行う操作全般のこと。「フリック」(flick)と は、「素早く動かす、弾く」という意味であり、この場合、指のスライド(弾き)のことを表しており、タ ッチスクリーン操作全般に用いられる表現です。タブレットやタッチパネル式の液晶ディスプレイ でのスライド操作のことを、単にフリックとも呼びます。
主にスマートフォンのタッチスクリーンで採用されている、フリックにより行う日本語入力方式。