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農場から食卓まで 食品生産でニッケルが果たすとても大切な役割

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ワイン製造プロセスを通じ て用いられるニッケル

業 務 用 厨 房 の 安 全 性 、 効率、美観

インドでは食品加工分野 でニッケルの利用が増加 ニ ッ ケ ル と そ の 用 途 の 情 報 誌

2016年第31号第3巻

農場から食卓まで

食品生産でニッケルが果たすとても大切な役割

(2)

ケンタッキー州のとある小さな町の近く、トウモロコシ畑の真ん中で革新的な最新技 術を導入したバーボン蒸留所が開業を控えています。40ヘクタールの敷地に面積 3,460m2の蒸留所が、2,500万米ドルの費用で建設が進んでいます。操業を開始すれ ば570万リットルの生産能力を持ち、しかも現行の設計のままで2,270万リットルまで 容易に能力を増強できます。完成すれば米国で最大規模の新蒸留所です。

しかしながらこの蒸留所Bardstown Bourbon Companyは、蒸留所がもう一つ増えた というだけの存在ではありません。酒造名人でありバーボンウィスキーで殿堂入りをし たSteve Nally氏が蒸留チームを率い、技術と科学に伝統的手法を組み合わせてバーボ ンやライなど最高級のウィスキーを生産します。Steve Nally氏は言います。「ここでは すべてがガラス張りです。蒸留塔にまでガラスパネルを設置するので、見学者やクライ アントは製造プロセスのすべての工程を見ることができます」

LouisvilleのVendome Copper & Brass Works社が製造した高さ15m、直径1mの特注 ステンレス鋼蒸留器は、大型の透明パネルを備え、タンクの中で攪拌された液体が渦 巻くのを見ることができます。夜に蒸留器の外側に立てば、内部で液体が気泡を発す るところを見、蒸留プロセス全体をガラス越しに追跡できます。

この蒸留所は、敷地内のレストランで地元の料理を提供して、真の意味で農場から食卓 までを体験できる施設になる予定で、将来は敷地内でのホテル開業も計画しています。

米国人魂(スピリット)のもう一つの証拠、このスピリット(蒸留酒)がバーボンです!

ケーススタディ08

バーボンの蒸留

BARDSTOWN BOURBON COMPANY

r

ニッケル含有ステンレス鋼タイプ304で製造 した特注の蒸留器

美しい表面というだけ ではなく

現代的な最新の蒸留所に足を踏み入れれ ば、必ず光り輝く鏡面仕上げのニッケル 含有ステンレス鋼タンクがまぶしく目に映 るにちがいありません。ですがVendome Copper & Brass Works社の副社長Rob Sherman氏がBardstown Bourbon Companyの新蒸留所で使用するタンクの 仕上げを選択した時は、ステンレス鋼の美 しさ以外についても考慮せざるを得ませ んでした。考慮したのは厳しい衛生規制、

食品規格の慣行、そして当然ながら経済 性です。タンクの材料は蒸留原料に対して 十分な耐久性を持つのか、保守の手間が ほとんど不要で済むかも考える必要があ りました。

以上を考慮した上で選択したのがタイプ 304(UNS S30400)ステンレス鋼です。タイ プ304の特性は、プロセスにとっても、表 面とつねに接触する原料にとっても非常 に好適でした。蒸留器の内部は2Bミル仕 上げであり、これは食品との接触表面に 関する勧告を上回るものであり、十分なな めらかさと洗浄の容易さを兼ね備えてお り、つまりは蒸留にとって適切な仕上げと いえます。

洗浄と外観を考慮し、タンクの外側は#4仕 上げを選択しました。さらにマンホールカバー や様々なトリム部品は鏡面仕上げとし、華やか さを加えました。

(3)

Clare Richardson Nickel誌編集長

2016年第31号第3巻 焦点 3

誌編集長 Clare Richardson Nickel誌編集長 Nickel誌編集長 Nickel

2016年第31号第3巻

ニッケルとその用途の情報誌 発行:ニッケル協会 www.nickelinstitute.org プレジデント:David Butler 編集発行人:Clare Richardson [email protected]

投稿者:: Fausto Capelli, Parul Chhabra, Gary Coates, Alex Gao, Ulrich Huebner, Rohit Kumar, Geir Moe, Kim Oakes, Thierry Piérard, Carol Powell, Philip Song, Nigel Ward

デザイン:Constructive Communications 住所:Rue Belliard 12

Brussels 1040, Belgium Tel. +32 2 290 3200

[email protected]

本誌は読者への一般情報提供を目的としており、しかるべき 助言を確保せずして、いかなる特定の目的あるいは用途のた めに使用もしくは依拠されるべきではない。本誌は専門的に 見て正確であると信じられるものではあるが、ニッケル協会と その会員、スタッフ及びコンサルタントはあらゆる一般的な、

もしくは特定の目的のための適合性について、何ら表明もしく は保証するものではなく、また本書に示されている情報に関し て、いかなる種類の義務もしくは責任を負うものではない。

ISSN 0829-8351 印刷:カナダ 再生紙使用 表紙:Constructive Communications 表紙写真:iStockPhoto.com © MoMorad, iStockPhoto.com © 4loops

目次

ケーススタディ

バーボンの蒸留. . . 2

焦点 編集者記 . . . 3

特集 ブドウの木からタンクまで. . . . .4-5 牛乳生産 . . . .6-7 最高級のニンジン . . . 7

インドの食品加工. . . .8-9 基準 . . . .10-11 業務用厨房 . . . 12

イタリアの調理器具 . . . 13

注目される用途 カトラリーの王様 . . . 16

簡略に 3D印刷. . . 14

UNS details. . . 14

芝生からガスまで. . . 15

グラフェンの成長 . . . 15

Web links . . . 15

食料供給と食品安全とは、全世界がまさに今直面している問題です。世界保健機関に よれば、毎年10人に1人が汚染した食品を食べて病気になっており、その結果、毎年42 万人が亡くなり、そのリスクは幼い子供で特に高いものとなっています。こうした統計 をきっかけにWHOは、2015年の世界保健デーのテーマを「食品安全:農場から食卓 へ、食品を安全なものに」に定めました。

世界各国の規制当局も食品安全に真剣に対応しています。米国は食品安全近代化法を 施行し、中国は食品安全法を2015年に改定し、インドは食品接触材料に関する規制を 厳格化し、欧州のEDQMは「食品接触材料および製品に用いる金属および合金につい ての技術ガイド」を発表しました。以上はほんの数例です。

食品安全の出発点が厳格な衛生だということは、誰もが同意するはずです。ニッケル含 有ステンレス鋼はこの点に関し、フードチェーンのすべてのつなぎ目できわめて重要な 役割を長年果たしてきました。ステンレス鋼には壮大な歴史があります。初めて開発さ れた1900年代初頭、ステンレス鋼は食品接触用途に理想的な材料であるという認識が またたく間に広まりました。そうした初期の利用例として、1934年に進水した豪華客船 クイーンメリー号の素晴らしいステンレス鋼製の厨房があります。

ステンレス鋼は洗浄が容易なため、厳格な衛生条件が必須の環境には理想的な材料で す。しかもニッケル含有ステンレス鋼は耐食性があり、不活性で、味を残さず、食品の外 観を変化させません。今日生産されるステンレス鋼全体の20%以上は、食品飲料部門 に関係する製品に用いられます。本号のニッケル誌では、ニッケルが食品供給チェーン で果たす役割を、搾乳パーラー、食品や飲料の加工設備、カトラリーについて見ていき ます。文字どおり「農場から食卓まで」です。

Clare Richardson Nickel誌編集長

ISTOCKPHOTO.COM © LILIBOAS

1 脚注1 欧州医薬品品質理事会

農業から食卓まで

出典 地球問題に関するシカゴ評議会

2050年までに世界 人口の2/3が都市 部で暮らすように なります。

国内の農村地帯 に由来します。

は、国内の農村地

帯に由来します。 を食料に費やします。

今後20年における

世界人口増加の 都市が消費する食

料の 発展途上国の最貧

層は所得の

都市化する世界における全地球の食料安全保障

(4)

ワインを熟成させるには先祖伝来のノウハウや方法が必要ですが、それと同時に最新 の技術と材料も必要です。ブドウの木からグラスに至るすべての工程で、しかもワイン製 造の繊細な工程を含めて、ステンレス鋼が重要な役割を担います。

収穫ブドウは伝統的な手摘みという方法で木 から優しく摘み取ります。枝の巻きひげの 周りに繁った葉の間から、剪定ばさみの ステンレス鋼の刃が巧みにブドウの房を とらえ、木から切り離します。それは好き でなくてはできない仕事であり、とても費 用のかかる工程です。

今日、ワイン醸造業者の多くは特殊な機 械の導入を進めています。この機械を木 の上に据え付け、スレッシャーで木を揺さ ぶってブドウを回収装置に落とし、回収装 置に内蔵した選別システムで葉を切り落 とします。

設備の腐食を防ぎブドウの完全性を維持 するため、ブドウの房に触れるすべての部 品、すなわちコンロッド、伝動チェーン、ス レッシャー、バケット、受入プレートなど は、タイプ304L(UNS S30403)のステンレ ス鋼製です。

粉砕、圧縮、発酵

集めた収穫物はすぐにワイン醸造所に運 び、酸化を抑え、ワイン製造条件を最適 化します。醸造所では、収穫物を摘果用 の回転式シリンダー内に置き、ブドウをそ の「骨格」、すなわち茎から外します。

この段階で赤ワイン用と白ワイン用でブ ドウの経路は分かれます。

赤ワインの場合、茎から外したブドウは圧 縮工程からマセレーション工程に進みま す。マセレーション工程ではステンレス鋼 製の大樽に果汁(マスト)を入れ、果皮、

髄、種子などの固体粒状物と接触させま す。この工程は数週間続くことがあり、そ の間に発酵が進み、果皮や種子などの固 形物は凝集してグレープケーキになりま す。このグレープケーキを樽から取り出し て絞ると「プレスワイン」が抽出できま す。プレスワインは二次発酵のためにふた たび樽に戻します。

白ワインの場合、収穫したブドウの皮をす ぐに剥き、ブドウを金属製のホッパーに注 ぎ、ローラーとローラーの間を通過させ、

ブドウを破裂させてマストを抽出します が、髄の粉砕や種子の破砕は行わず、そ の成分が放出されないようにします。マス トの沈殿物を取り除くと、アルコールの発 酵作用によりイースト菌の力で糖がエタノ ールに変質し、果皮や固体粒状物のない

透明なジュースが得られます。この工程を 行うのが、統合温度制御システムを備え たステンレス鋼のタンクです。この工程は 求めるワインの種類に応じて、数時間(甘 い白ワイン)から数日(辛口の白ワイン)を 要します。

赤白どちらのワインも、おり引きとマスト 沈殿の工程を数回行うことで、発酵中に タンクの底に沈殿したおり(残留イースト) や、スケールを生成するその他の残留物 をワインから除去します。亜硫酸塩の添 加(二酸化硫黄/SO2)は、ワインの酸化を 防ぎ、菌やカビを発生させないためです。

ブドウの木からタンクまで

ステンレス鋼がワインを美味しくします

こうした工程は、ワインをあるタンクから 別のタンクに移す作業をともないます。そ のためステンレス鋼製タンクの洗浄の容 易さは、時間と労力の節約に欠かせない ものであり、望ましくない微生物が混入し て最終製品の味を劣化させたり変化させ たりすることを防ぐものです。

混合と瓶詰め

次に複数種類のブドウと補助的な成分を タンク内で混合し、最高のワインを作り出 します。

瓶詰めする前に、ワインをプレートフィル ターやアースフィルター(earth filter)に か け る か 、よ り 好 ま し く は タ イ プ 316L(S31603)ステンレス鋼製のメッシ ュやボールフィルターにかけ、ワインの味

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酸化を防ぎワイン製造条件を最適化する ため、収穫物はただちにワイン醸造所に送り ます。

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ブドウの房を回転式シリンダーに置き、ブ ドウを茎から切り離します。

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ブドウの木からタンクまで、装置に使われ るのは主にタイプ304Lステンレス鋼です。

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コルク抜きも多くのモデルが、エレガントで 頑丈、しかも洗浄が容易な設計が可能であると いうでタイプ304ステンレスを使用しています。

ISTOCKPHOTO.COM © FRANCESCOMOUFOTOGRAFO ISTOCKPHOTO.COM © TANUKIPHOTO LA FLEUR DE BOÜARD_ PHOTO PHCAUMES 2

ニッケル含有ステンレス鋼はワイン製造プロセ

ス全体を通じて重要な役割を果たしています

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2016年第31号第3巻 特集

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を変化させたり濁った廃棄物を放出した

りすることなく最終的な不純物を除去し ます。

ステンレス製タンクの利点

高名なワイナリーのほとんどでは、依然 として木材が樽の材料としての伝統的な 選択肢であり続けていますが、その使い 方は多くの部分で職人技に頼るもので す。慎重な気遣いが必要であり、微生物 汚染しやすく、熱伝導が低く、密閉は不完 全です。

コンクリート製の大樽の利点は気密性と 優れた熱慣性です。ですがワインの酸が 壁を攻撃するために洗浄が困難であるほ か、内蔵式の構造であるため地下貯蔵室 のそれ以降の装備が複雑化します。

以上の理由からステンレス鋼が大幅に導 入されています。高機能な発酵室の設 置、操業、保守に関して明らかなメリット があるからです。

ワインを製造するタンク、赤ワインを貯蔵 するタンク、白ワイン用の一時的なタンク は、基本的にタイプ304Lステンレス鋼製 です。このグレードのステンレス鋼は、さ ほど攻撃的でない環境と短期中期の貯蔵 を意図する容器にとって理想的です。

モリブデンを添加して耐食性を向上させ たタイプ316Lステンレス鋼は、発酵を厳 しく制御する必要がある白ワインにとて も適しています。特に、硫黄を添加する ため攻撃性が高い甘いワインにはこのス テンレス鋼を用います。またタイプ316L はロゼ、酒精、強化ワインにも適してい ます。

先進技術の設計にも容易に対応できるニ ッケル含有ステンレス鋼を使用すること で、目的に適合したタンクと製造の柔軟性 が実現し、真に見事なワイン貯蔵が可能 になりました。

ステンレス鋼は生産プロセスのすべての 工程で不可欠な役割を担っており、ステン レス鋼とワイン製造とが今後もワイン醸 造業者にとって成功をもたらす組み合わ せであることに変わりはありません。

ブドウのジュースは白色であり、果皮の 色が異なるだけです。したがって白ワイ ンはジュースを発酵させるだけなので、

白ブドウ(シャルドネ)からでも、黒ブド ウ(ピノノワール)からでも作ることがで きます。一方、赤ワインは黒ブドウから しかできません。というのもジュースを 果皮でマセレーションすることで赤ワ インの色が出るからです。

豆知識:

白ブドウと黒ブドウ、

白ワインと赤ワイン

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乳牛はおとなしい生き物に見えますし、実際ほとんどの場合にそうです。しかし平均 体重475~700kgの乳牛が柵や配管に寄りかかり、苛立って力強い蹴りや狙いを定 めた首振りを見舞えば設備は損傷します。農場主にとって、そうした打撃に耐えるだ けの強度と頑丈さが、牛舎の柵にも餌と水の配給設備にも必要です。さらに長い耐 用期間、排泄物に対する耐食性、消毒と洗浄の容易さも必要です。牛糞は庭や畑に 役立つ肥料であり、バイオガス生産にも役立ちますが、農場の牛舎内でスラリー状 になった牛糞は扱いが困難です。

搾乳パーラーでは衛生が最重要です。

配管、搾乳設備、タンクの毎日の洗浄 と消毒を入念に行わなければなりませ ん。牛乳は細菌数を監視しており、きわ めて厳格に制御できていなければ不良 品となります。利幅の薄い市場であるた め、乳腺炎や牛乳の汚染といった問題 が起これば、農場主は壊滅的な損害を 被ります。牛群の頭数がますます増え、

ヘリンボーンパーラーやロータリーパー ラーから、それ以上に高機能なロボット システムへの移行が進んでいるため、

カメラ制御の搾乳アーム、データ表示 制御パネル用のキャビネット、滑りにく い床材などの補助設備、削蹄枠(foot- trimming crush)や換気用ブロワーおよ びダクトの部品など、材料の選択もこれ まで以上に難しくなっています。

ステンレス鋼は60年以上にわたり、変 化する酪農業に貢献してきました。必 要とされる一連の用途に理想的な強度 と耐食性を持ち、核となる中心設備を 支えています。使用されるグレードは主 にタイプ304L(UNS S30403)とタイプ 316L(S31603)ステンレス鋼ですが、現 在では苛酷な条件下では二相系の合金 も用いられます。ステンレス鋼が衛生的 なのは、なめらかで明色の表面が非常 に洗浄しやすく、しかも時間が経っても それを維持できるからです。したがって ステンレス鋼を使用するどの工程であっ ても、厳しい衛生基準を満たすことが できます。ステンレス鋼は中性であり、

新鮮な牛乳や乳製品の味や匂いを変化 させることもなければ、牛乳の発酵によ って生成する乳酸と反応することもあり ません。

新鮮な牛乳の組成は、乳牛の品種と泌 乳時期に応じて大きく異なりますが、

一般には約87%が水分です。残りがラ

クトース形式の固体(炭水化物)、脂肪、

タンパク質、ミネラルです。pHは通常6.6

~6.8です。牛乳は体温35度の乳牛の乳 から分泌されます。それを、細菌繁殖を

防ぐため、ただちに4~6℃に冷却し、収 集するまでの期間、通常は撹拌機また はかき混ぜ機を備えたタンクに保管し ます。酪農業では冷却と加熱に用いる 熱交換器は重要な装置であり、原乳の 熱を除去するのにも用います。場合によ ってはその熱をさらに利用して、たとえ ば洗浄水の予熱や暖房に役立てます。

ステンレス鋼は、パーラーのタンクから 集めた牛乳を加工のために工場へ輸送 する、トラック据え付け式の牛乳タンク 容器にも用いられています。牛乳を飲用 に低温殺菌するにせよ、さらに乾燥させ て粉ミルクにするにせよ、またはチーズ やヨーグルト、バター、アイスクリームの 製造に使うにせよ、非常に厳しい衛生基 準を満たすにはステンレス鋼製の設備 が必要です。

搾乳するステンレス

牛乳生産でニッケル含有ステンレス鋼が果たす役割

すべての工程で厳し い衛生基準を満たす ことができます

ロボット式搾乳パーラー。写真はFullwood社がタイプ304Lステンレス鋼を使って製造した製品 であり、伝統的な方法に対し、乳牛の自発的な搾乳システムという新しい方法を実現しています。

搾乳装置は自動的に乳牛の乳頭に接続し、搾乳が完了すればスイッチが切れます。コンピュータ 制御のシステムであるため、過剰搾乳になる乳牛が出ることはありません。また農場主にとっては 融通が効いて時間を確保できる上、個別の乳牛について完全なデータを得ることができます。

防ぐため、ただちに4~6℃に冷却し、収 集するまでの期間、通常は撹拌機また はかき混ぜ機を備えたタンクに保管し ます。酪農業では冷却と加熱に用いる 熱交換器は重要な装置であり、原乳の 熱を除去するのにも用います。場合によ ってはその熱をさらに利用して、たとえ ば洗浄水の予熱や暖房に役立てます。

ステンレス鋼は、パーラーのタンクから 集めた牛乳を加工のために工場へ輸送

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2016年第31号第3巻 特集

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ISTOCKPHOTO.COM © IVONNEW ISTOCKPHOTO.COM © ENDOPACK TONG ENGINEERING

ステンレス鋼製の牛乳タンク容器が、パー ラーのタンクにたまった牛乳を工場に運びます

土を取り除き、ニンジンを選別することで、顧客に とって魅力の高い製品を作り上げます。

最高級のニンジン

ありふれたニンジンを購入する時、清潔で見ばえのいいニン ジンを市場に出荷するために費やされた努力と技術につい て、思いをめぐらせてみてください。土や石を取り除き、

茎を外し、きれいに洗ってから磨き、大きさによって 選別し、最後に梱包します。

ポーランドの果実青果生産企業であるPolfarm社 は最近、収穫したニンジンを1時間に40トン処理 する洗浄加工ラインを設置し、工場を刷新しまし た。洗浄、選別、加工を行うこのラインは、ニッケル 含有ステンレス鋼製の特注です。送り込み部分に選別 機を備えた大型のホッパークリーナーを配置し、これが洗浄プ ロセス前のニンジンから土と茎をきれいに取り除きます。

ニンジン洗浄ラインの先頭は40トン/時を処理するサイクロン 式石除去機であり、その次にあるのが工場の設備中最大規模 の装置、長さ12.5m、容量15トンの湿式ホッパーで、洗浄前のニ ンジンを効果的に水に濡らします。次にニンジンは、2台並ぶ 長さ5mのステンレス鋼製樽型洗浄機、4台の磨き機、大型のハ イドロクーラーへと進みます。ハイドロクーラーはニンジンを 長持ちさせ、貯蔵期限を長くするのに役立ちます。

次に一連のリフトローラー選別機で直径に応じて選 別し、さらに複数の振動式長さ選別機で長さによ る選別を行った上で、梱包へと進みます。

今回の工場刷新の目的は、保守の手間と人手 を最小限に抑えると共に処理能力を高めるこ とでした。ラインの製造企業であるイギリスの Tong Engineering社は、農業に関する85年の技 術経験と効果的なステンレス鋼の利用を土台とし、そこ に優れた設計を組み合わせることで、Polfarmのために 目的を達成できたと考えています。Tong Engineering 社の工場責任者であるNeil Martin氏は言います。「

この用途にタイプ304(UNS S30400)グレードのステ ンレス鋼が理想的なのは経験から明らかでした。

洗浄、磨き、石除去など、大量の水を使用する野菜 加工プロセスの厳しい環境にタイプ304は適してお り、しかも長寿命だからです」

COURTESY FULLWOOD LTD.

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インドでは食品飲料の加工、保存、流通がますます重要性を増しつつあります。それは、広大な国土で人口が増え続ける国民に比 較的安いコストで食品を提供するためであると同時に、発展する輸出部門を支えるためでもあります。インドは気候が多様であるた め、非常に多彩な農作物を生産でき、一年を通じて家畜を数多く飼育できる世界でも有数の国です。こうしたインドの食品加工産 業で、ニッケル含有ステンレス鋼が設備、部品、器具などに用いられ、重要な役割を果たしています。

世界最高レベルのペースで成長する経済

2016年、インドの経済は世界最高レベルのペースで成長したと 認められました。2020年までにインドの家計消費は2倍近くに 増える見通しです。生活様式が変化し、健康や衛生のための支 出が増えたことで、食品産業ははかりしれない成長の可能性を 得ました。急激な都市化と年少人口の可処分所得の増加があい まって、特に加工食品に対する需要が増加しました。また世界経 済への統合が進展し、重要な海外市場の近くに位置することか ら、インドの食品加工産業は輸出にも大きな可能性を持ってい ます。

インド政府は食品加工産業の成長と発展を支えてきました。食 品加工産業省を通じて食品産業への投資を促す取り組みを進 めており、それが功を奏したようです。産業政策・振興局による と、インドの食品加工産業は2000年4月から2016年3月までの 期間に海外直接投資を68.2億米ドル受けました。

すべての部門にチャンス

インドの食品加工産業は食品市場全体の1/3近くを占めてお り、国内の生産、消費、輸出、予想成長率の点で第5位に位置し ています。また製造業の国内総生産(GDP)の約14%と、インド の輸出の13%を占めます。世界の他の国々と同様、インドも食品 加工を6の部門に分類しています。すなわち果実青果、牛乳、食 肉、海産物、穀物加工、消費者向け食品です。現在インドは果実 青果部門では世界第2位の大手生産国であり、この部門は2025 年までに25%の成長が予想されています。また牛乳生産では世 界第1位、水牛肉の生産でも世界第1位、ヤギ肉、卵、ブロイラー 肉の生産では世界第2位です。様々な食用穀類についても、イン ドは毎年2億トンを生産していると推定されます。加工食品部門

は、フードチェーンの中で最も急速に成長している部門の一つ です。特に加工食品、炭酸飲料、アルコール飲料、瓶詰め飲料水 の需要が増加しています。

新設のメガフードパーク

インド工業連盟は、食品加工産業には今後10年間で330億米ド ルもの投資を誘引できる可能性があると推定しています。食品 加工産業省はメガフードパーク(MFP)構想を積極的に推進して います。すでに14の新MFPが認可済みであり、現在6カ所が営業 中です。政府も技能開発プログラムを推進しています。この技能 開発プログラムは、食品加工産業が消費者の健康を守り、世界 的な競争に立ち向かう準備を進める上で、品質と衛生に関する 厳しい基準をクリアできるようにするためのものです。

タイプ304と316に対する大きな需要

食品加工産業では至るところでステンレス鋼が用いられていま す。たとえば瓶詰工場、クッキングケトル、ブレンダー、ミキサ ー、冷却トンネル、貯蔵タンク、バイオリアクター、消化槽、プロ セス配管、ポンプ、バルブフランジ、コンベヤーなどです。

タイプ304(30400)とタイプ316(S31600)ステンレス鋼は、インド の食品加工装置メーカーのお気に入りです。インド鉄鋼省の共 同プラント委員会が最近実施したステンレス鋼市場調査によれ ば、食品加工産業で必要とされるうち80%近くがタイプ304グ レードのステンレス鋼であり、残りがタイプ316だと推定されま した。こうしたニッケル含有オーステナイト系ステンレス鋼は全 世界の食品加工産業で採用されており、食品等級の安全衛生 基準におけるすべての技術要件に合格できる安全性を持つと認 められています。それはこの材料が持つ耐食性、非毒性、安定し た非吸収性の接触表面、洗浄可能性によるものです。

インド インド で急激に成長する

食品加工

ISTOCKPHOTO.COM © JOEGOUGH

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長期の発展と安全性を提供

2016年だけでインドの食品加工産業は約50,000トンのステンレ ス鋼を使用すると推定されています。同産業によるステンレス 鋼の使用量は長期的な増加が予想されており、今後10年で年当 たり間約13.4%増加する見通しです。

食 品 加 工 機 械 の 大 手メ ー カ ーで あ る A l p h a L a v a l 、 Tetra Pak、L&Tなどの各社は、プロジェクトのほとんどでニッケ ル含有オーステナイト系ステンレス鋼を使用しています。食品加 工会社は、健康を重視する消費者に気がついており、健康に関 係する指標や含有成分の安全性を強調し、食品加工に適した 安全な材料で製造した生産ラインで最高水準の衛生を維持し ているという事実を宣伝しています。インドの加工食品メーカー は、ステンレス鋼が加工中の食品品質を維持し、消費者の信頼 を得るのに役立つことをよく知っています。全体的な大きい成 長の可能性を考えれば、インドの食品加工産業には明るい未来 があり、ニッケル含有ステンレス鋼はそこで重要な役割を果たし ます。

パン製造用のホイロ(final proofer)manufacturing

インドで成長中の パン製造業での ステンレス鋼使用

現在のインドの消費者用食品加工産業では、焼き菓子、パ ン、ビスケット、そのほか地元で人気のある消費材に対する需 要が急速に増加を続けています。食生活の変化によってパン 製品が人気を呼び、大量消費と大量生産が始まりました。

そこで耐食性、耐用期間、衛生といった点に対する要求が高 まり、ニッケル含有のタイプ304(UNS S30400)グレードの ステンレス鋼がパン製造業で急激に普及しました。1時間に 1,000~1,200個のパンを生産する中規模のパン工場であれ ば、生産設備におよそ4~5トンのステンレス鋼を使用してい ます。

典型的なパン製造業における ステンレス鋼の使用:

小麦粉ふるい:タイプ304(外周);厚さ1.2~1.5mm ミキサー:タイプ304(外周)

ボウル 3mm;外側パネル 1.2mm コンベヤー:タイプ304

パン生地分割機:タイプ304 ホイロ:タイプ304

トレイ:溶融亜鉛めっきを施した軟鋼 (アルミめっき鋼)

オーブン:タイプ304、202(UNS S20200) (外側ケーシング)1.2mm;1トン;バーナー区画  タイプ310S(UNS S31008)、支持用の補助部品  タイプ304、202

パン冷却トンネル:タイプ304、202(外周) パンスライサー:タイプ304

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2016年第31号第3巻 特集

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ISSDA ISTOCKPHOTO.COM © MASALTOF

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ニッケルの全生産量のうち1/5は、ステンレス鋼を主とする食品接触材料に用いられま す。それはニッケル含有ステンレス鋼がその優れた特性により、食品産業の厳しい基準 を満たすからです。食品に完全な安全性を保証するためには、設備に関する規格やガ イドラインに適合する必要があります。しかし最終的な目標は同じでも、団体や国によ って、または取り組み方によって多様な規格が数多く存在します。また規格の中には強 制的なものもあれば自発的なものもあり、新たな懸念に対応するため定期的に改定さ れます。

規格に対するニーズ

新しく発生した懸念として、2011年に米 国で起きたリステリア菌による食品汚染 を挙げることができます。33名が死亡 し、28の州で147例の発症が確認されま した。事故の原因は、汚染されたマスクメ ロンのリステリア・モノサイトゲネス菌で あり、コロラド州のある農場が生産した ものでした。たとえば低温殺菌を行って いないチーズなどの生乳から製造する食 品や、そのまま食べられるデリミートなど は、リステリア菌がある可能性が知られて いますが、マスクメロンなどの果物はそれ 以前は懸念すべき対象として認知されて いませんでした。

食品医薬品局(FDA)の職員は、問題とな った農場にある汚れて腐食した装置でリ ステリア菌を検出しました。この装置はそ れまでイモの収穫に用いていたものでし た。FDAは「この装置の過去の使用が汚 染に関係していた可能性がある」という声 明を発表しました。梱包工場の床でも、リ ステリア菌に汚染された水を検出し、さら にマスクメロンのコンベヤーベルトでも汚 染水を発見したことから、梱包工場周辺 を移動した労働者が汚染を広めたと断定 しました。

FDAはこのリステリア症の発生を、2011年 1月4日に署名によって法律として成立した

「食品安全強化法(FSMA)を全面実施す るためのさらなるもう一つの理由」と考え ました。同法の目的は、連邦規制当局の 焦点を汚染に対する対応からその予防に 移すことで、米国の食品供給を安全なも のにすることであり、同法はFDAに対し、

食品供給チェーン全体を通じて予防措置 を要求できる権限を与えたほか、検査を

実施し法律順守を保証する権限、汚染食 品の回収や輸入食品を米国基準に適合さ せる権限も与えています。

すべての用途にステンレス鋼

FSMAは食品接触表面にどの材料を使用 するべきかの要件を定めているわけでは ありませんが、3-Aなど他の食品産業規格 はタイプ304(UNS S30400)やより高合金 なグレードのニッケル含有ステンレス鋼 の使用を明確に支持しています。こうした 合金を耐食性を持つ設備の製造に用いる ことで、リステリア症などの汚染を予防す るための洗浄と殺菌が容易なインフラを 作り出します。ステンレス鋼は食肉処理場 でも広く用いられているほか、無数の食 品製造用途、農場での家畜用の柵や給餌 給水所、搾乳装置や牛乳貯蔵所、動物の 排泄物を収集処理する設備でも用いられ ています。牛乳からビールに至るほぼすべ ての食品用途でオーステナイト系のステ ンレス鋼が用いられており、とりわけタイ プ304は50年以上にわたって食品産業に 貢献してきました。また魚類や食肉製品 はもっと高次のグレード、たとえばタイプ 316L(S31603)を必要とする場合もあるほ か、醤油生産などきわめて攻撃的な環境 では、それに耐えられるように開発された スーパーオーステナイト系のステンレス鋼 が用いられることもあります。

清潔で輝くだけではなく

食品加工設備を設計する際、「衛生」とは

「つねに清潔で輝いている」ことだけを 意味するのではなく、「加工にともなう汚 れの蓄積に対して耐性があり、生産操業 の合間に容易に洗浄できる」ことを意味 しています。それは、腐食しない材料、

「人の健康に悪影響を及ぼす量の成分が

食品に付着する」ことのない材料というだ けではなく、クオドラローブ(quadra-lobe) の液体ポンプやダブルミックスプルーフバ ルブといった複雑な形状や部品を製造で きる材料を選ぶことでなければならない ということです。ニッケル含有ステンレス 鋼はこうした基準を満たしており、その成 形可能性、加工可能性、溶接可能性によ り、実用上も経済的実行可能性上も素晴 らしい精度で設備を製造することができ ます。

基準を高める

ニッケル含有ステンレス鋼が食品をもっと安全にする

ISTOCKPHOTO.COM © ALISAFAROV

3-Aなどの規格はニッケル含有ステンレス

鋼の使用を明確に支持しています

(11)

2016年第31号第3巻 特集

11

マスクメロン表皮の粗いきめが、リステリア症感染の原因となる病原 菌種、リステリア・モノサイトゲネス菌の繁殖に寄与したと考えられ ています。

規格、ガイドライン、

最善慣行

規格とガイドラインは設計者が用途に最適な材料を選 ぶ助けとなります。全世界の規格団体は互いに密接に 連携しています。たとえば米国の3-Aサニタリー規格団 体は欧州衛生工学設計グループ(EHEDG)と協力関係に あり、EHEDGはCEN(欧州標準化委員会)に情報を提供 して食品安全規格の作成に協力しています。さらにCEN はISO(国際標準化機構)と連携しており、連携の成果の 一つが食品安全管理のためのISO 22000規格です。中 国は食品接触材料を規制する規則を改定中です。中国 の規格GB9684は食品接触材料を規制する強制的な規 則であり、製造者に対し製品に使用したステンレス鋼 合金を明確に表示するよう求めています。

ガイドラインは食品安全問題に関する知識と実際の経 験を集めた、人々の知恵の結晶です。この分野で活動す るEHEDGは350以上の設備メーカー、食品会社、研究 および教育機関、公衆衛生当局などから成るコンソー シアムです。EHEDGは製品の材料、設計、設置、洗浄可 能性だけに注目するのではなく、衛生的な操業、供 給、保守における最善慣行の特定にも寄与していま す。また全世界でセミナーを開催し、表面加工が洗浄可 能性に及ぼす影響、製造材料の選択、衛生工学および 衛生設計のすべての分野などをテーマに取り上げてい ます。すでに刊行済みの44以上のガイドラインから成 るEHEDGライブラリを更新または拡張する際は、いつ でも全世界で400人近い専門家が協力します。こうした ガイドラインの中には要となるガイドラインNo.8:衛生 設備設計基準(www.ehedg.org)があります。

EHEDGISTOCKPHOTO.COM © ROYALTYSTOCKPHOTO ISTOCKPHOTO.COM © ENDOPACK

r

食品接触材料は耐食性を持つだけでなく、複雑な形状や部品を製 造することが可能でなければなりません。

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エネルギー効率の 高いステンレス鋼

最高の状態でエコクッ キング

イギリス湖水地方のアンブルサイドにあ るDrunken  Duckは最近、オール電化の エコクッキング厨房を特注して厨房を新 調しました。この厨房はステンレス鋼製 で、エネルギー効率が高い最新の調理設 備を備えています。

Drunken DuckのシェフであるJohnny  Wat son氏は、オーナーのStepha n ie  Barton女史とその息子のTomが、できる だけ環境にやさしい厨房を新調するのに 熱心だったと言います。

「厨房は十分に機能するだけでなく、お 客さんにとってショーであるかのように見 ばえがいいことが重要でした」

CHR  Food  Service  Equipment社は Drunken  Duckのチームと協力して、最高 の効率を実現し、頑丈で目的に適合する 調理台コンセプト、Eco-Chefを開発しま した。

レストランDrunken  Duckに合わせて製 造した厚さ3mmのタイプ304ステンレス 鋼のトップと、厚さ6mmのアルミ接合の アンダープレートの中には、多相誘導レン ジ、グリル(plancha)、二つのコンビネーシ ョンスチームオーブン、多機能パン、スロ ークッキング用の水槽があります。しかも 見た目も印象的です。

大型の業務用厨房を覗いてみると、そこにあるのはステンレス鋼であふれた世界で す。カウンター、シンク、ナイフ、鍋、フライパンなど、厨房にあるほとんどあらゆるも のがステンレス鋼製であるか、ステンレス鋼を使用しています。

病院の厨房から大型のレストラン、さら には学校のカフェテリアに至るまで、業 務用厨房でのステンレス鋼使用はここ数 十年でますます一般的になりました。こ の傾向は基本的には、ステンレスが食品 産業に提供する類まれな特性と、様々な 製品とグレードを入手できることによる ものです。

厨房にある個々の製品は、それぞれに 固有の要件があります。たとえばナイフ を設計するのであれば、鋭利な端部を 可能にするグレードが必要になります。

鍋やフライパンを作るのであれば、低温 で優れた成形可能性を持つグレードが 必要です。こうした属性のそれぞれに対 し、ステンレス鋼は複数の選択肢と幅広 いグレードを提供します。

ニッケル 含 有グレ ードであるタイプ 304(UNS 30400)は、耐食性と耐摩耗性 の両方が必要とされる厨房でのステンレ スの大部分を占めています。オーステナ

イト系グレードのタイプ304は優れた成 形可能性を持ち、低温で脆化することな く、一般に溶接を容易に行うことができ ます。耐食性を生み出すのは、鋼表面に 形成される不動態層です。この不動態層 は連続体で無孔であり、通常の条件下で あれば自己回復します。そのため合金化 元素を安全に封じ込めることができま す。優れた耐食性が得られるのは、ステ ンレス鋼にクロムとニッケルを加えて合 金化する場合で、およそ18%までのクロ ムとおよそ10%までのニッケルを含むの がタイプ304グレードです。

万能の耐食性と洗浄の容易さを持つス テンレス鋼は、食品のサービスと調理に とってきわめて重要な二つの特性をもち ます。すなわち「ステンレス(さびない)」

であると同時に衛生的なのです。フォー クからシンクに至るまで、ニッケル含有 ステンレス鋼は業務用厨房で非常に重要 な役割を果たしています。

業務用厨房:

ステンレス鋼が満ちあふれた世界

CHR/DRUNKEN DUCK

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2016年第31号第3巻 特集

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ISTOCKPHOTO.COM © FLOORTJE

ZANI SERAFINOZANI SERAFINO ZANI SERAFINO

イタリアは料理とデザインの両方に対す る愛情で有名です。ニッケル含有ステンレ ス鋼はその衛生性、耐食性、魅力的な仕 上げによって、イタリアの料理に対する愛 情に貴重な役割を果たしています。

イタリアの食品産業は長年にわたり、

幅広く用いられる効果的な材料としてス テンレス鋼に頼ってきました。ステンレス 鋼のなめらかで傷のつきにくい表面は、

摩耗、衝撃、温度変化に耐えることがで き、また汚れやスケールの蓄積を許しませ ん。さらにクロムを多く含み自己回復する 酸化層が、損傷や劣化の可能性を持つ塗 布コーティングよりも腐食を防ぎます。

ココアの貯蔵

イタリアの食品産業でステンレス鋼が果 たす役割を如実に示す一例として、ココ アペースト、ココアバター、チョコレートの 貯蔵が挙げられます。こうした食品の製 造工場には様々な容量と重量のステンレ

ス鋼製タンクがあり、そうしたタンクはい ずれも、食品産業規格に合わせて個別に 設計したタイプ304(UNS S30400)を使用 しています。こうしたタンクは2B仕上げ で製造し、ガスタングステンアーク溶接 (GTAW)手法で溶接します。ステンレス鋼 製タンクの重量は900~4,000㎏と様々で すが、どれもミネラルウールで完全に絶縁 されています。タンクによっては側壁と底 部に温水を循環させるためのスリーブを 備えるものもあれば、ゲートアジテーター を備えるものもあります。内部のステンレ ス鋼板は厚さ1.5㎜であるのに対し、外側 の鋼板は厚さ2~です。

容易に洗浄し消毒できるステンレス鋼 は、細菌を簡単かつ有効に除去すること ができます。ステンレス鋼は細菌保持力 が低いことが実験によって証明されてお り、食品産業にとって非常に魅力的な材 料です。

ステンレス鋼は1973年の大臣令「自家用 の食品または物質と接触する包装、容 器、器具、装備に関する衛生規則」の仕 様に適合しています。この仕様はまた、食 品産業で使用できる一連のステンレス鋼 グレードのリストを提供しています。この 大臣令はその後、規制EC 1935/2004とし て欧州全体で施行されました。

調理器具イタリアの料理愛は調理器具にまで及び ます。清潔な仕上げ、耐久性、へこみや傷 つきにくさという特性を持つステンレス 鋼は、魅力的な選択肢の一つです。機能 性、衛生性、デザインに加え、調理器具に とって重要な要素である風味の保持が可 能なステンレス鋼は、厳しい仕様に適合 することができます。イタリアのデザイナ ーは専門知識、ノウハウ、創造力にニッケ ル含有ステンレス鋼の美しさを組み合わ せることで、洗練を求める自らの嗜好も満 足する美しく高品質な調理器具を作り上 げてきました。

イタリアの料理愛に 秘密の成分:

ニッケル

v

ココアペーストを貯蔵するステンレス鋼タ ンクは、食品産業にとって理想的なタイプ 304を使用しています。

w

ニッケル含有ステンレス鋼 は不活性であるため、食品 調理にとって理想的な材料 です。

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NANO DIMENSION

ニッケルナノ粒子を使用して

センサーの3D印刷を可能にする

先進的なナノ粒子インクを使用すれ ば、複雑な高性能の多層プリント基 板(PCB)のプロトタイプを素早く制作 することができます。

w

UNS No. C Co Cr Cu Fe Mn Mo N Ni P S Si

S20200

p. 9 0.15

max. - 17.0-

19.0 - bal. 7.5-

10.0 - 0.25

max. 4.0-

6.0 0.060

max. 0.030

max. 1.00

max.

S30400

p. 2,5,7,8,9,10,12,13 0.08

max. - 18.0-

20.0 - bal. 2.00

max. - 0.10

max. 8.0-

10.0 0.045

max. 0.030

max. 0.75

max.

S30403

p. 4,5,6 0.03

max. - 18.0-

20.0 - bal. 2.00

max. - 0.10

max. 8.0-

12.0 0.045

max. 0.030

max. 0.75

max.

S31600

p. 8,16 0.08

max. - 16.0-

18.0 - bal. 2.00

max. 2.00-

3.00 0.10

max. 10.0-

14.0 0.045

max. 0.030

max. 0.75

max.

S31603

p. 5,6,10 0.030

max. - 16.0-

18.0 - bal. 2.00

max. 2.00-

3.00 0.10

max. 10.0-

14.0 0.045

max. 0.030

max. 0.75

max.

S31008 0.08 - 24.0- - bal. 2.00 - - 19.0- 0.045 0.030 1.5

UNSの詳細

本誌で示されているニッケル含有合金及びステンレス鋼の化学的組成(重量パーセント)

v

DragonFly 2020 3Dプリンタが、ナノ インク技術、先進インクジェット技 術、3D印刷を利用して多層PCBのプロト タイプをものの数時間のうちに高い分解 能で印刷します。

ニッケルは優れた耐食性を持つ金属であり、印刷用途には理想的です。しかしニッケル ナノ粒子で作ったインクをインクジェット印刷に使用すると、粒子がクラスターを形成し て、プリンタヘッドのノズルを詰まらせる場合があります。

3D印刷の分野では最先端の印刷エレク トロニクス会社であるNano Dimension Technologies社とテルアビブ大学の Ramot社の協力契約を通じて、ナノ粒子ニ ッケル材料の革新的な用途の開発が進ん でいます。

研 究 者 代 表 で 化 学 部 長 で あ る G i l Markovich教授は今回、クラスターを形成 しないニッケルナノ粒子の安定した懸濁液

を作り出す独自の方法を発明しました。こ れは湿式化学合成プロセスを用いるもの で、キャッピング剤が存在する状態でニッ ケル化合物を還元反応させ、特殊なニッ ケルナノ粒子を生成するものです。

一連の新しい用途

この特殊ニッケルナノ粒子の潜在的な用 途として、先進的なプリントヘッドと精密 なマイクロメータスケールを利用する高

空間分解能のセンサーがあります。Nano Dimension社の3D印刷プロセスを用いて この革新的な技術を実行すれば、PCB(プ リント基板)層内にセンサーを埋め込むこ とが可能であり、たとえばキャパシタン ス、磁力、温度、放射線といった様々なエ ネルギーおよびその派生物を監視できる 世界が開けます。

特に注目すべきは、PCBの製造時にニッケ ルを使用することで、ニッケルが酸化に対 する有効な障壁(拡散障壁)として機能する ことです。ナノメートルの腐食性金属は空 気に触れればすぐに酸化するため、適切 な保護が特に重要です。

テルアビブ大学との今回の協力と、Nano Dimension社の知的財産およびノウハウ の組み合わせにより、新しいインク製法と 幅広い3D印刷の新用途の開発に、胸躍る ような新しい進歩が実現しました。

研究者は、クラスターを形成しない安定したニ ッケルナノ粒子の懸濁液を作り出す独自の方

法を発明しました。

(15)

2016年第31号第3巻 簡潔に

15

何年もの間、研究者や技術者は1原子の厚さの純粋な炭素のシートであるグラフェンの

巨大な可能性を開拓しようとしてきました。グラフェンの未来の用途は、先進的なタッ チスクリーンや半導体から、長持ちのする電池や次世代太陽電池に至るすべてに広がる からです。

しかしグラフェンの持つ独自の固有な特 性、すなわち優れた電気的熱的伝導性と 素晴らしい電子移動度は、結合炭素原子 のハニカム構造を崩す欠陥なしでグラフ ェンを成長させない限り完全には実現で きません。

材料科学者であるAnirudha Sumant博 士がリーダーとなり、米国エネルギー省 (DOE)アルゴンヌ国立研究所ナノスケール 物質センター(CNM)および材料科学部門 が参加し、カリフォルニア大学リバーサイ ド校の協力者も含めたチームは、グラフ ェン製造に今日まで広く用いられてきた 方法に比べ、相対的に不純物が少なく、製 造コストが安く、より短い時間とより低い 温度でグラフェンを成長させる方法を開 発しました。

この新技術は、アルゴンヌ国立研究所の 研究者が開発した合成ダイヤモンド、超 ナノ微結晶ダイヤモンド(UNCD)を利用し ています。ダイヤモンドを用いるこの方法 は、グラフェンシートを成長させる時間 が、従来の方法が数時間を要していたの に対し1分以内で済みます。

コンピュータシミュレーションにより、ニ ッケルの特定の結晶方位(111)が核生成と その後のグラフェンの急速な成長に特に 適することが証明されました。これはそ

の後の実験でも確認されました。またこ の大規模なシミュレーションにより、グラ フェンがどのように形成されるかも明ら かになりました。ニッケルの原子がダイヤ モンド内に拡散し、ダイヤモンドの結晶秩 序を破壊する一方、非晶質の固体である ダイヤモンドから炭素原子がニッケル表 面に移動し、急速にハニカム状の構造を 形成し、最も欠陥の少ないグラフェンを 生成します。

その後ニッケルはUNCDの微小な結晶粒 子の間に浸透して消えていくため、表面 の余剰な金属元素を酸で溶解して除去 する必要はありません。「それはまるで見 知らぬ土地で良きサマリア人に出会った

ようなものです。その人はあなたを助け、

仕事をこなし、そして痕跡も残さず静かに 去っていきます」とSumant博士は言いま す。

庭の芝生が経済的でクリーンな再生可能 エネルギー源になる可能性がある、と科 学者が主張しています。

カーディフ大学カーディフ触媒研究所と クイーンズ大学ベルファストの研究者に よるチームは、日光と安価な触媒の助け があればフェスキュー芝から大量の水素 を取り出せることを証明しました。チーム はこの知見を学術誌Proceedings of the Royal Society Aに発表しました。

この方法が実証されたのは初めてのこと であり、これは再生可能エネルギー産業 に非常に大きな可能性をもたらします。経 済的、効率的、持続可能な方法で水素を

取り出す方法を考案することは、これまで 研究者が悩んできた難問でした。

有望な水素源に有機化合物のセルロー スがあり、セルロースは植物の主要成分 であり、地球上で最も豊富な生体高分子 です。研究チームは日光によって触媒を 活性化させる光改質または光触媒反応 と呼ばれるプロセスを利用し、セルロー スと水を水素に変換する研究に取り組み ました。

研究者は金属ベースの触媒3種類の効果 を調べました。パラジウム、金、ニッケル です。特に関心が高かったのはニッケル です。というのもニッケルは他の二つよ

り地球上にはるかに豊富で経済的だか らです。

カーディフ触媒研究所のMichael Bowker 教授は次のように報告しています。「この 方法によって大量の水素を生産できると いう結果が得られました。さらに庭から 採取した本物の芝を用いるプロセスの有 効性を実証できました。わたしたちの知る 限り、この種の未加工のバイオマスを利 用してこうした方法で水素を生産したのは これが初めてのことです。この方法では試 料からセルロースを分離したり純化したり する、手間と費用のかかる作業を行う必 要はありません。

芝生からガスまで・・・

フェスキュー芝とニッケルが共同で再生可能なグリーンエネルギーを作り出す

グラフェンの素早く高純度の成長にとって、

ニッケルは良きサマリア人です

ISTOCKPHOTO.COM © ANANKKML

r

チームリーダーである材料科学者 Anirudha Sumant博士(右)

オンライン版ニッケル誌

ニッケル誌の無料購読とウェブサイト掲載 のお知らせを希望する場合: www.nickel institute.org/NickelMagazine/Subscription ニッケル誌を7ヶ国語(英語、中国語、日本 語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、スペイン 語)でウェブサイトに掲載

www.nickelinstitute.org/NickelMagazine/

MagazineHome

ニッケル誌のバックナンバーの検索:2002年 7月号以降のニッケル誌を掲載(英語版のみ)

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www.nickelinstitute.org 

(16)

r

David Mellorのタイプ316ステンレス鋼製カトラリーであるCityシリーズは1998年にデザインされたものであり、現在もなお製造されていま す。MellorはCutlery and Allied Trades Research Associationと協力し、独自の彫刻形状を実現する新たな製造技法を開発しました。これは一つ 日常生活の一部であるナイフ、フォーク、スプーンといったなじみ深い家庭内の

カトラリーについて、そのデザインと職人技を考えてみたことがあるでしょうか?

 20世紀で最も有名なイギリスのデザイナーの一人であるDavid Mellor(1930

~2009年)は、現在もなおモダンデザインの古典となっている美しく機能的なカ トラリーによって名声を築きました。

もともとMellorはイギリスのロイヤル・

カレッジ・オブ・アートで 銀 細工 師とし て訓練を積みました。まだ学生だった 1953年にPrideシリーズというカトラ リーで入賞し、若いうちに成功を収 めたのち、1960年代には依頼され た様々な仕事 をこなして名を上げ ました。1965年に発表したタイプ 316(UNS S31600)ステンレス鋼製の カトラリーThriftは、英国の営繕及び 公共事業省からの「公共の利益のた めのデザイン」という標語に基づき、

政府の食堂で用いる標準的なカトラ リーを求める依頼に応えたものでし た。

Prideを含め、Mellorが1950年代と60年 代に発表したデザインの多くは現在もな お製造が続いています。イギリスのシェフ ィールド近郊の田舎町ダービシャーにある Mellorの工房Round Buildingでは、設計と 製造を共に行っています。

今日、David Mellorの作品には幅広くステ ンレス鋼が用いられています。1978年に Mellorに弟子入りし、現在は工房責任者を 務めるAndrew Cisalowicz氏は言います。

「ステンレス鋼を扱う上で私たちは技術革 新を成し遂げました。たとえばCityシリー ズでは、ステンレス鋼を溶接して必要な多 様な形状を実現するため、様々な温度レベ ルが設定できる先進的なコンピュータ制 御のシステムを開発しました。またステン レス鋼に溶接可能性、延性、鍛造性を与え ているのはニッケル(タイプ316で11%)であ り、そうした特性こそ、私たちがカトラリー のデザインを精密に作り上げる上で必要な ものなのです」

カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様 カトラリーの王様

David Mellorの「公共の利益のためのデザイン」は一つ上のクラス David Mellorの「公共の利益のためのデザイン」は一つ上のクラス David Mellorの「公共の利益のためのデザイン」は一つ上のクラス

ステンレス鋼に溶接可能 性、延性、鍛造性を与えて いるのはニッケル(タイプ 316で11%)です。

David Mellor、工場の銀細工師

ISTOCKPHOTO.COM © DEEPBLUE4YOU DAVID MELLOR

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