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中央農業研究センター 病害研究領域 リスク解析グループ

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Academic year: 2021

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(1)136. タイトル. 研究室紹介 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構. 中央農業研究センター 病害研究領域 リスク解析グループ 農研機構は平成 28 年 4 月に農業生物資源研究所,農. 健全ジャガイモ. TPMVd. PCFVd. PSTVd. 業環境技術研究所および種苗管理センターと統合する形 で組織再編され,その際に中央農業総合研究センターは 「総合」がとれて中央農業研究センターに,病害虫研究 領域は病害研究領域と虫・鳥獣害研究領域に分かれまし た。リスク解析グループは,組織再編前に侵入病害虫リ スク評価に関するプロジェクト・リーダーを務めていた 大藤泰雄氏をグループ長とし,同プロジェクトに携わっ ていた病害分野の研究者(奥田充氏,柳沢広宣氏,鈴木 清樹氏)をメンバーとして病害研究領域内に設けられま. ポスピウイロイドに感染したジャガイモの病徴. した。その後,平成 28 年 10 月に農林水産省消費・安全 局植物防疫課に出向していた宮田伸一氏が加わり,平成. 特に,農産物貿易の自由化に伴いリスクの増大が懸念. 30 年 4 月に大藤氏の病害研究領域長就任に伴って筆者. される国内未発生病害については,その侵入を未然に防. がグループ長を引き継ぎ現在に至ります。. 止するとともに,仮に国内に入り込んだ際にも迅速に防. 植物防疫. グ ル ー プ の 英 名 表 記 は Pest Risk Analysis(PRA). 疫措置がとれるよう,植物検疫上重要な病原体の検出・. Group です。PRA とは輸入検疫などの行政機関による. 同定技術の開発に重点的に取り組んでおります。具体的. リスク管理措置において,科学的,経済的な根拠に基づ. には,微小害虫(アザミウマ類)により媒介され,野菜,. き管理対象とする病害虫を定め,そのリスク低減措置を. 花き類を中心に広い宿主域を有するため,被害が大きく. 決定するプロセスです。その名のとおり,当グループで. 防除が難しいトスポウイルス,およびジャガイモやせい. は,行政機関による病害虫リスク管理措置(植物検疫や. もウイロイド(PSTVd)等,種苗の国際的移動により侵. 侵入病害虫のまん延防止対策等)に資するためのレギュ. 入し,ナス科の重要作物に甚大な被害を引き起こすおそ. ラトリーサイエンスとして,病害虫リスク評価やリスク. れの高いポスピウイロイドについて,迅速かつ高精度な. 低減技術を中心とした研究開発を実施しています。. 検出・同定技術を開発しています。 地球温暖化などの生産環境の変化や病害虫の薬剤抵抗 性の発達に伴って被害の増大が懸念される国内既発生病 害のリスク低減技術の開発にも取り組んでいます。近 年,全国的に発生が増加傾向にあるイネ縞葉枯病につい ては,中央農業研究センター虫害防除体系グループと連 携し,多発生地域における縞葉枯病および媒介虫のヒメ トビウンカの発生や被害の実態を調査,分析し,地域の 状況に応じて化学的防除,耕種的栽培管理,抵抗性品種 利用等の技術を組合せる総合的管理技術の開発を進めて います。また,イネの種子伝染性病害について,主にい もち病を対象に,病害の発生量や種子の生産・流通とい った疫学データを分析し,構築した疫学モデルを用い. イネ縞葉枯病の発生調査 〒 305―8666 茨城県つくば市観音台 2―1―18 TEL 029―838―8885. 66. 植物防疫. 第 73 巻第 2 号(2019 年). て,種子流通が薬剤耐性菌の分布拡大に与える影響等を 評価しています。 (リスク解析グループ長. 田中. 穣).

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