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【決定・公表】表紙~3次計画表紙

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(1)

島 根 総 合 発 展 計 画 第3次実施計画

平成28年3月

島 根 県

(2)
(3)

住みやすく 活力ある 地方の先進県 しまね を目指して

島根県では、島根の目指すべき将来像として「豊かな自然、文化、歴史の中 で、県民誰もが誇りと自信を持てる、活力ある島根」を掲げた「島根総合発展 計画」を平成 20 年3月に策定しました。

この「総合発展計画」は、概ね 10 年後の島根の将来像を想定し、これを実 現するための3つの基本目標及び政策推進の方針を示した「基本構想」と、こ の「基本構想」を実現するための具体的な政策・施策と数値目標を設定した4 年毎の「実施計画」の2つから構成されています。

これまで第1次実施計画(平成 20 年度~23 年度)、第2次実施計画(平成 24 年度~27 年度)に基づき、財政健全化との整合性も図りながら、それぞれ の目標の達成に向けて取り組んできました。

第2次実施計画では、経済状況の好転、尾道松江線の全線開通、出雲大社「平 成の大遷宮」や隠岐ジオパークの世界認定、子育て支援の気運の広がりなども あり、目標は概ね達成されました。

しかし、県内には、公的部門依存の高い産業構造、農林水産業の厳しい状況、

山陰道の早期全線開通、地域医療の確保、中山間地域などでの生活機能等の確 保など様々な課題が山積しています。

他方、島根は、美しい自然、古き良き文化・歴史、特色ある地域資源、豊か な地域社会、そして勤勉な県民性など、これからの成熟社会の中で求められる 多くの強みを有しています。

県は、昨年 10 月に、この強みを活かし、国による地方創生の支援に対応し て、「総合戦略」を策定しました。

そして、今般、この「総合戦略」も織り込んで策定した総合計画である「第 3次実施計画」は、「住みやすく 活力ある 地方の先進県 しまね」を築いてい くため、今後4年間(平成 28 年度~31 年度)の県政運営にあたっての具体的 な方策と目標を示すものであります。

この「実施計画」に基づき、県民の皆様と力を合わせ、島根の発展のため全 力を尽くしてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

平成 28 年3月

島根県知事 溝 口 善 兵 衛

(4)

目 次

第3次実施計画の基本的考え方

・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.島根総合発展計画「第3次実施計画」策定の趣旨

2.計画の性格

3.「第2次実施計画」の総括的評価

4.「第3次実施計画」の期間と成果参考指標

5.「第3次実施計画」の推進にあたっての重点分野

島根を取り巻く情勢

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

参 考 基本構想の概要

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 1.島根の将来像と基本目標

2.計画の推進に向けた県の基本姿勢

政策・施策体系

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

第3次実施計画

政 策

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

Ⅰ・活力あるしまね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

1.ものづくり・IT産業の振興 32

2.自然が育む資源を活かした産業の振興 34

3.観光の振興 36

4.中小企業・小規模企業の振興 38

5.雇用・定住の促進 40

6.産業基盤の維持・整備 42

Ⅱ・安心して暮らせるしまね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45

1.安全対策の推進 46

2.健康づくりと福祉の充実 48

3.医療の確保 50

4.結婚・出産・子育て支援の充実 52

5.生活基盤の維持・確保 54

Ⅲ・心豊かなしまね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57

1.教育の充実 58

2.多彩な県民活動の推進 60

3.人権の尊重と相互理解の推進 62

4.自然環境、文化・歴史の保全と活用 64

(5)

施 策

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67

Ⅰ・活力あるしまね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 69

Ⅰ-1-1 企業の競争力強化 70

2 新産業・新事業の創出 72

3 ソフト系IT産業の振興 74

4 企業立地の推進 76

Ⅰ-2-1 売れる農林水産品・加工品づくり 78 2 県産品の販路開拓・拡大の支援 84 3 農林水産業の担い手の育成・確保 86

Ⅰ-3-1 地域資源を活用した観光地づくりの推進 88 2 情報発信等誘客宣伝活動の強化 90

3 外国人観光客誘客の強化 92

Ⅰ-4-1 経営革新及び経営基盤の強化への支援 94

2 円滑な事業承継の推進 98

Ⅰ-5-1 雇用・就業の促進と人材の確保 100

2 人材の育成・定着 104

3 UIターンの促進 106

Ⅰ-6-1 高速道路網の整備 108

2 航空路線の維持・充実 110

3 空港・港湾の維持・整備 112

Ⅱ・安心して暮らせるしまね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 115

Ⅱ-1-1 危機管理体制の充実・強化 116

2 消防防災対策の推進 118

3 原子力安全・防災対策の充実・強化 122

4 治安対策の推進 126

5 交通安全対策の推進 130

6 消費者対策の推進 132

7 災害に強い県土づくり 134

8 食の安全の確保 138

Ⅱ-2-1 健康づくりの推進 140

2 地域福祉の推進 144

3 高齢者福祉の推進 146

4 障がい者の自立支援 150

5 生活衛生の充実 152

6 生活援護の確保 154

Ⅱ-3-1 医療機能の確保 156

2 県立病院における良質な医療提供 158 3 医療従事者の養成・確保 160

Ⅱ-4-1 結婚支援の充実 162

2 妊娠・出産支援の充実 164

(6)

3 子育て支援の充実 166 4 子育て福祉の充実 170

Ⅱ-5-1 道路網の整備と維持管理 172

2 小さな拠点づくり 178

3 地域生活交通の確保 176

4 地域情報化の推進 180

5 農山漁村の多面的機能の維持・発揮 182

6 居住環境づくり 184

Ⅲ・心豊かなしまね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 185

Ⅲ-1-1 学校・家庭・地域の連携協力による教育の充実 186 2 発達段階に応じた教育の振興 188

3 青少年の健全な育成の推進 192

4 高等教育の充実 194

Ⅲ-2-1 生涯を通じた学習と社会貢献活動の推進 196

2 スポーツの振興 200

3 文化芸術の振興 202

Ⅲ-3-1 人権施策の推進 204

2 男女共同参画の推進 206

3 国際化と多文化共生の推進 208

Ⅲ-4-1 多様な自然の保全 210

2 自然とのふれあいの推進 212

3 景観の保全と創造 214

4 文化財の保存・継承と活用 216

5 環境保全の推進 218

6 再生可能エネルギーの利活用の推進 222 計画の推進に向けた県の基本姿勢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 225 1 県民の総力を結集できる行政の推進 226 2 市町村との更なる連携による行政の推進 227 3 財政健全化に向けた改革の推進 228 4 迅速に活動できる組織の運営 229 5 政策推進システムの充実 230 附属資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 231

第3次実施計画策定の流れ 232

諮問文・答申文 233

島根県総合開発審議会委員名簿 234

島根県総合開発審議会の審議経過 235 第3次実施計画に対する意見等の状況 236

(7)

- 1 -

第3次実施計画の基本的考え方

1.島根総合発展計画「第3次実施計画」策定の趣旨

○ 本県では、島根が目指すべき将来像として「豊かな自然、文化、歴史の 中で、県民誰もが誇りと自信を持てる、活力ある島根」を掲げた「島根 総合発展計画」を平成 20 年3月に策定しました。この計画は、「基本構 想」と「実施計画」で構成しています。「基本構想」においては、目指 すべき島根の将来像を明らかにし、これを実現するための基本目標と政 策推進の方向を示しています。「実施計画」においては、基本目標を達 成するための政策・施策を体系的に示すとともに、達成すべき数値目標 を設定しています。第1次実施計画は、平成 23 年度末に計画期間が終了 したことから、平成 24 年3月に「第2次実施計画」を策定し、この4年 間、第2次実施計画に示した目標の達成に向けて、財政健全化との整合 性を図りながら、総力を挙げて取り組んできました。

○ 第2次実施計画については、経済状況の好転、尾道松江線の全線開通、

出雲大社「平成の大遷宮」や隠岐ジオパークの世界認定、子育てを地域 全体で応援する気運の広がりなどもあり、概ね目標を達成できた一方で、

公的部門への依存度が高い産業構造、農林水産業を取り巻く厳しい環境、

山陰道のミッシングリンク、高齢化が進行する中での地域医療の確保、

人口減少に対応した生活機能等の維持・確保など様々な課題に、引き続 き対処していく必要があります。また、地方創生・人口減少対策の推進、

環太平洋経済連携協定(TPP)への対応、消費税の引上げに伴う地域 経済への影響などにおける国の動きも注視していく必要があります。

○ 第2次実施計画については、平成 27 年度末に計画期間が終了することか ら、こうした現下の本県を取り巻く社会・経済情勢の変化や、新たな課 題、中長期的な問題等にも対応し、所要の見直しを行なった「第3次実 施計画」を策定します。

2.計画の性格

○ 平成 20 年3月に策定した「島根総合発展計画」は、概ね 10 年後の島根 の将来像を想定し、中長期的な展望を示した総合的な戦略プランと位置 づけられるものです。政策の目的や取組みの方向、目的を明らかにする とともに、県の行政運営の方針だけではなく、広く県民が目標を共有す ることができるものとしています。

(8)

- 2 -

○ 第3次実施計画は、第2次実施計画までの取組みを踏まえ、「島根総合 発展計画」の基本構想に掲げた3つの基本目標を達成するための具体的 な政策・施策を体系的に示すとともに、施策においては、取組みの成果 をより分かり易くするための参考的な目標数値等を設定します。

○ 計画は、依然として厳しい島根県財政の健全化と島根の総合的な発展の 両立を実現するため、引き続き、財政健全化基本方針と整合性を確保す るものとします。

○ 県の各部局等において策定する分野別計画・プラン等は、この計画と整 合性を確保するものとし、一貫性のある県政運営となるよう留意します。

3.「第2次実施計画」(H24~H27 年度末)の総括的評価

○ 政策はいずれも着実に実施されており、政策を構成する各施策の目標 については、概ね達成できる見込みです。

○ 一方で、目標そのものは達成できる見込みとはなっていますが、農林水 産業、交通、医療などは厳しい状況です。

○ また、県民生活の安全・安心の確保や、定住、中山間地域・離島対策な どについては、引き続き適切に取り組んでいくことが必要です。

4.「第3次実施計画」の期間と成果参考指標

○ 平成 28 年度から 31 年度末までの4年間とします。

また、この4年間の取組目標をより分かり易いものとし、この計画と一 体となった行政評価を行うため、施策別に、平成 31 年度の目標値等を示 した参考的な指標を設定します。

5.「第3次実施計画」の推進にあたっての重点分野

○ 「第3次実施計画」は、「第2次実施計画」の評価や、「島根県総合戦 略」などを踏まえながら推進します。

○ この計画の推進にあたっては、「総合戦略」における基本目標を中心に、

豊かな県民生活の実現に向けて必要な以下の分野について、重点的に取 り組んでいくこととします。

産業の振興と雇用の創出

結婚・出産・子育て支援の充実 定住・移住の推進

中山間地域・離島対策の推進 安全・安心な県民生活の確保

(9)

- 3 -

【島根総合発展計画のイメージ図】

市町村との緊密な協調・連携のもと、島根の総力を結集して、将来像の実現を目 指します。

上記イメージ図の三角形の上部にある「基本目標」と「政策」は、「島根 の将来像」の実現を目指して、県民すべてが共有するものと位置づけていま す。

次に、その実現に向けて、県行政が取り組む具体的な方策(「県の施策」

及び「県の事務事業」)を掲げるとともに、県民、企業、NPO1 など様々な 主体による協働2の取組みや、地域の活性化に向けた活動などについて紹介し ます。

1 NPO:Non-Profit Organization「非営利組織」。利益の獲得・分配を目的とせず、社会の様々な課題に対する 社会的使命の実現を目指し、不特定多数のものの利益の増進のために活動する組織・団体。NPOの中で「特定 非営利活動促進法」により法人格を取得したものがNPO法人(特定非営利活動法人)

2 協働:県民、企業、NPOなどと行政が、共通の目的を達成するために、自立した対等な関係で、相互の立場や 特性を認識・尊重しながら、協力して活動すること。協働により、きめ細やかな公共サービスの提供が可能とな ったり、県政への県民参加が進んだり、行政サービスの効率化が図られることなども期待されている。

島根の将来像

基本目標 政 策

県の施策

県の事務事業

県民・企業 NPO など 様々な主体 による取組み 基本構想

H20 年から 概ね 10 年後

第3次実施計画

(H28~H31 年度末)

協働

(10)

- 4 -

【島根総合発展計画「第3次実施計画」の進行管理】

島根総合発展計画に掲げる将来像と基本目標の達成に向けて、第3次実施計画に 掲げた施策の成果の検証と評価を毎年実施し、以後の施策の改善に結びつけるマネ ジメント(行政評価システム)の取組みを徹底し、その状況を広く公表します。

なお、計画の実施については、毎年の評価結果を踏まえ、社会・経済情勢等の変 化も見極めながら、予算等に反映するなど、機動的に対応していきます。

「マネジメントサイクル(行政評価システム)のイメージ」

①Plan

・第3次実施計画

②Do

・施策(事務事業) の実行

④Action

・施策の改善

(事業・予算等)

③Check

・評価

(成果の検証・評価)

・島根県議会

・島根県総合開発審議会

(11)

- 5 -

島根を取り巻く情勢

1.時代の潮流

・全国的な人口減少・少子高齢社会の到来

・地方創生・人口減少対策のための政策の推進

・地方分権社会の進展

・経済の好循環の一層の拡大

・経済のグローバル化

・情報化・科学技術の進展

・社会保障と税の一体改革

我が国の人口は減少に向かっています。高齢者の割合が今後さらに高まる中で、

地域の活力を維持していくための取組みがますます重要となっています。

住民に身近な行政サービスは、できるだけ住民に身近な行政主体が担うという視 点から地方分権改革が進められてきており、これまでの改革の成果を踏まえ、地 方公共団体等からの提案を受けて、地方の発意に根差した新たな取組みを推進し ようとしています。

世界的な規模でグローバル化が進展し、貿易の自由化が進んでいます。環太平洋 経済連携協定(TPP)の大筋合意により、農林水産業等への影響が懸念されて おり、総合的な政策対応が求められています。

IT、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーなど、多様な技術革新を幅広い分 野に浸透させる取組みが経済の成長力強化につながっています。

将来にわたっての人口減少問題の克服と成長力の確保を図ることを目指し、地方 創生の取組みが、我が国全体で進められています。国と地方が、総合戦略に基づ く取組みを着実に推進していくことが求められています。

我が国全体では、緩やかな景気の回復基調が続いていますが、大都市部に比べて、

地方では景気回復の効果を十分には実感できていない状況にあります。企業収益 の改善が賃金上昇や雇用拡大につながり、消費の拡大や投資の増加を通じて更な る企業収益の拡大に結び付くという経済の好循環を、一層拡大していくことが求 められています。

社会保障の充実・安定化と、そのための安定財源確保と財政健全化の同時達成を 目指し、社会保障と税の一体改革が進められています。

(12)

- 6 -

・環境問題や安全・安心への関心の高まり

・多様な価値観が共存する成熟社会

東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故など大規模災害から得られ た教訓等を踏まえた防災・減災対策の充実・強化、地球規模で深刻化する環境問 題への対応、また、治安対策などの安全・安心の確保に向けた取組みが重要とな っています。

一人ひとりの価値観や個性を尊重する中にも、連携や調和を大切にする社会の実 現が求められています。

(13)

- 7 -

島根県における中山間地域(H23.10)

2.島根の現状と課題

●県土・人口・経済等

〔県土〕

島根県の面積は 6,707 で、全国第 19 位、国土の約2%を占めています。また、

東西に約 230km と細長く、隠岐諸島を有していることから、地理的にも歴史的にも異 なる特性がそれぞれの地域に存在しています。県土の約8割を占める森林と大小の河 川・湖沼、沖合に広がる日本海など、豊かな自然に恵まれていますが、脆弱な土質や 気象条件等から、多くの自然災害にも見舞われてきました。

また、山々が海岸線にせまって いることなどから、県土のおよそ 86%は中山間地域3となっており、生 活や経済活動の条件などが厳しく、

過疎化・高齢化の進行が極めて深刻 な状況となっている集落も増えつ つあります。このため、地域の内外 から多様な知恵と力を結集して、耕 地、森林等がもつ公益的機能や、住 民生活を支える地域機能を維持し ていく必要があります。

一方、暖流と寒流が交わる隠岐諸 島周辺や出雲・石見地域の沿岸・沖

合は、魚介藻類が豊富な漁場となっています。しかし、竹島とその周辺海域は、韓国 の警備隊員の常駐などにより約 60 年にわたって不法に占拠され、漁業権などの我が 国の主権が行使できない状況となっています。島根県では、平成 17 年3月に条例を 制定し、竹島問題について啓発活動等を実施しています。政府の外交努力によって問 題の平和的な解決と領土権の早期確立が図られるべきです。

3 中山間地域:「島根県中山間地域活性化基本条例」において島根県独自に定めた地域(過疎地域、特定農山村地 域、辺地など)

島根は、県土の約8割が森林に覆われるとともに、日本海に浮かぶ隠岐諸島や長 い海岸線を有するなど豊かな自然に恵まれている一方、課題も有しています。

(14)

- 8 -

〔人口〕

島根県の人口は、昭和 30(1955)年の 92 万9千人をピークとして、その後は、一 時的に増加する時期はあったものの減少傾向が続いており、平成 27(2015)年 10 月 1日現在の国勢調査人口(速報値)は 69 万4千人となっています。

社会動態についてみると、県外への転出者が県内への転入者を上回る社会減が続い ています。近年の人口移動をみると、若い年齢層ほど転入・転出が多い傾向にあり、

特に進学・就職による転出超過が多いことが、近年の社会減の主な要因となっていま す。

自然動態についてみると、平成4(1992)年から死亡数が出生数を上回る自然減が 続いていますが、長年にわたる少子高齢化の進行により、子どもを産み育てる世代が 少なくなっているため、この自然減も当面の間は続くものと見込まれます。

将来の人口については、まち・ひと・しごと創生法に基づき策定した「島根県人口 ビジョン」(平成 27 年 10 月)において、次のとおり長期見通しを示しています。

国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成 24 年1月推計)」をベ ースにして、その前提条件を置き換えると、自然動態、社会動態ともに現状の出生率・

社会減が継続した場合は平成 72(2060)年の人口は 38 万人となりますが、平成 52

(2040)年までに出生率が 2.07 に向上し、社会減が段階的に0となった場合は平成 72(2060)年の人口は 47 万人となります。

長期的な人口減少が続いた場合には、買い物、公共交通などの日常生活に不可欠な サービスの提供・確保が困難となり、このようなサービスの低下が、さらなる人口流 出を引き起こすという悪循環に陥る恐れがあります。中山間地域においては、こうし た問題に既に直面しており、さらなる深刻化が懸念されます。

このため、島根県人口ビジョンで掲げた、平成 52(2040)年までの出生率 2.07 へ の向上と社会移動の均衡を実現するため、若者の結婚・出産・子育ての希望をかなえ る取組みや、産業振興により雇用の場を創出していく取組みなどが引き続き必要とな っています。

島根県の人口減少と高齢化は、当面の間は続きます。中山間地域では、特にその 傾向が顕著となっています。産業振興による雇用創出や子育て支援などの取組み により、人口減少に歯止めをかけ、長期的な人口の安定化につなげていくことが 必要です。

(15)

- 9 -

島根県の人口シミュレーション

52万人 38万人 72万人

55万人

47万人

0 10 20 30 40 50 60 70 80

2010 2020 2030 2040 2050 2060 2070 2080 2090 2100 2110 2120 2130

(万人)

現状の出生率・社会減が

継続した場合

左記の出生率・社会移動の 向上を着実に達成した場合

「島根県人口ビジョン」(平成 27 年 10 月)

(16)

- 10 -

試算 と試算 の年齢構成の比較

試算 と試算 の人口ピラミッド(2060 年)の比較

「島根県人口ビジョン」(平成 27 年 10 月)

(17)

- 11 -

社会動態・自然動態の状況

「住民基本台帳人口移動報告(総務省統計局)「人口動態統計調査(厚生労働省)

(18)

- 12 -

〔経済〕

産業別就業者数(島根県・平成22年)

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5

0 1 2 3 4 5 6 7

便 宿 ()

就業者数 特化係数

〔市町村合併〕

〔財政〕

島根県の経済は、公的部門への依存度が高い構造となっています。地域経済の活 性化のためには、拡大する国内外の市場に向けて戦略的な経営展開を図り、民間 需要が中心となる産業構造へ転換していくことが必要です。

市町村合併の進展により、19 市町村となりました。子育て支援の実施などに当た っては、機能の強化された市町村との連携強化が重要となっています。

島根県の財政は、計画にそって健全化が進んでいますが、引き続き厳しい状況に あります。今後とも、健全な財政運営ができるよう、取組みを推進する必要があ ります。

〔注〕特化係数=島根県の当該産業の比率/全国の当該産業の比率

「国勢調査報告(総務省統計局)(平成 22 年)

(19)

- 13 -

●産業活動

〔商工業等〕

〔農林水産業等〕

1,039

650 602

193

51 49

484

235 224

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 1,100

S55 59 63 H5 10 15 20 25

農業産出額 林業産出額 漁業生産額

億円

608

200 51 製造業やソフト系IT産業などの分野を中心として、企業の競争力の強化、人材 育成、関連企業の立地や、中小企業の持続的発展に向けた円滑な事業承継を推進 する必要があります。

消費者に好まれる、安全で安心な食品を安定的に供給できる収益性の高い農林水 産品づくりに向けた取組みが必要です。

島根県農林水産部調べ 農林水産業産出額の推移

(20)

- 14 -

〔観光〕

〔雇用〕

〔基盤〕

島根には、優れた観光資源がたくさんあります。国内外から多くの人に訪れても らうため、地域資源を活用した魅力ある観光地づくりや、他県との広域的な連携、

情報発信が求められています。

雇用を取り巻く状況は、緩やかに改善していますが、県内に定着、回帰・流入す るひとの流れを一層確かなものとするため、多くの若い人が県内で就職できるた めの取組みが必要です。

大都市から離れ、東西に細長いといった地理的条件にある中で、産業や地域の活 性化のためには、高速交通等の基盤の整備が重要です。

「島根県観光動態調査結果」より作成

(21)

- 15 -

●安全・安心な生活

〔健康・介護・福祉〕

〔医療〕

生活習慣病予防や介護予防の取組みのほか、高齢者の地域における生活の支援体 制の構築や障がい者の自立に向けた取組みを進める必要があります。

地域医療の充実を図るため、医師や看護職員の不足や偏在を解消するとともに、

医療機能の分担・連携を図る必要があります。

厚生労働省「介護保険事業状況報告(年報)」より作成

介護保険総費用額と要介護認定を受けていない高齢者の割合

(22)

- 16 -

〔子育て〕

合計特殊出生率の推移

〔暮らし〕

〔災害・治安〕

仕事と家庭生活の両立支援の取組みや、子育てに伴う経済的負担の軽減、周産期 医療・保育の充実などによる子育てしやすい環境づくりを進めるとともに、家庭 の大切さについての理解を深めることが必要です。

人口減少や少子高齢化が進む中にあっても、地域に安心して住み続けることがで きるよう、住民主体の議論を通じて、日常生活に必要な機能・サービスの集約化 等と併せて交通弱者の移動手段を確保する地域運営の仕組みづくりを進め、基本 的な生活機能を確保することが必要です。

東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故等を受け、災害の防止、災害 が起こったときの被害の軽減を図る取組みや事故・事件から県民の生命と財産を 守る取組みがますます重要になっています。

厚生労働省「人口動態統計」より作成

(23)

- 17 -

●人づくり・環境・文化

〔教育〕

〔人権〕

〔男女共同参画〕

〔国際化〕

ふるさとに愛着と誇りをもって、島根の将来を担う子どもたちを、学校・家庭・

地域社会が互いの信頼関係を築きながら、一体となって育てていくことが重要で す。

一人ひとりが人権の意義や重要性を認識し、人権問題を自分自身の問題としてと らえ、解決に向けて取り組むことが必要です。

家庭や地域、職場など様々な場で、男性も女性も共に責任を分かち合い支え合う 男女共同参画を進め、女性が活躍できる環境を整備するための取組みが必要です。

経済、環境、文化、学術など多様な分野において、国際的な視野に立った取組み を進めていくことが求められています。

(24)

- 18 -

〔社会活動〕

〔自然環境〕

〔歴史文化〕

NPOをはじめとする多くの県民による社会貢献活動が、福祉・環境・まちづく りなど幅広い分野で活発に展開されるための環境づくりが求められています。

島根には、水と緑に包まれた豊かで多様な自然があります。このかけがえのない 財産をよりよい姿で将来の世代へ引き継いでいくことが必要です。

全国に誇れる固有の歴史と文化を、魅力ある地域づくりに活かしていくとともに、

愛着と誇りを持って次の世代に継承することが必要です。

島根県環境生活部NPO活動推進室調べ NPO法人数

(25)

- 19 -

参考

1.島根の将来像と基本目標

私たちの住む島根が、大きな時代の転換点にあっても、しっかりとした足取りで これからの時代を切り拓いていくためには、県民の皆様が広く共有することのでき る将来像を掲げ、その実現に向けて総力を結集していくことが重要です。

島根が目指すべき将来像を次のとおりとします。

(1)島根の強みを活かす新しい発展を目指して

島根が目指す発展は、県民の福祉と地域の魅力の向上を図り、新しい時代を切 り拓くことのできる地域社会を実現するものです。そのためには、まず、産業を 振興し、活き活きと働くことのできる雇用の場を拡大する必要があります。この ような経済的発展の力は、社会的・文化的側面など、島根の様々な分野において 新しい時代を築いていく上でも大きな原動力となります。

また、島根が目指す方向性は、経済性や効率性の追求に留まらず、様々な価値 観が共存・調和する重層的・総合的な進歩を伴うものです。地域ごとに異なる特 性を活かす視点や、地域間で互いの足らざる部分を補完しあう観点から島根の強 みを見つめ直し、活かしていくことが重要です。

私たちは、今こそ、美しく豊かな自然、各地域に脈々と受け継がれてきた固有 の文化、歴史、さらには、こうした環境の中で培われてきた誠実で粘り強い県民 性や温もりのある人間関係、ゆとりのある生活環境など、島根が有する様々な特 長に、新たな意義と可能性を見いだし、多面的に活用することによって、新しい 発展を図っていく必要があります。

(2)県民総力の結集

県民一人ひとりの「住む地域をよりよくしたい」と願う思いを結集して、島根 の将来像の実現を目指します。勤労や生産、様々な社会活動などを通じて、経済 の発展や地域社会の安定、人づくりや地域文化の創造に参加し、自分の住む地域 に貢献できる環境を整えるとともに、自主的な活動の成果をともに分かち合える 社会が実現できるよう、果敢に行動を起こすことが求められています。

近年、県内では、行政だけでは解決できない課題への対応や、身近で深い信頼 関係に基づく、きめ細やかなサービスの提供など、幅広い分野において、自主的・

島根が目指すべき将来像

『豊かな自然、文化、歴史の中で、

県民誰もが誇りと自信を持てる、活力ある島根』

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自発的に活動を展開する様々な団体等の活躍の場が広がりつつあります。様々な 主体が、互いの長所や強みを活かし、相乗効果を高めることで、単独ではなしえ ない力を発揮することができます。相互の関係を深めながら、『県民・企業・NPO などとの幅広い協働による総力の結集』を図ることにより、島根の将来像の実現 を目指します。

このような基本認識の下、目指すべき将来像の実現に向けて、総力を結集して取 り組む上での「基本目標」を以下の3点とします。

基本目標Ⅰ 『活力あるしまね』

~ 活発な産業活動が展開され、若者が活き活きと働き、

国内外から多くの人が訪れる、活力ある社会を目指します ~ 島根が今後、健全でバランスのとれた総合的な発展を遂げるためには、まず、力強 い産業活動が支える地域経済の活性化を実現することが不可欠です。

近年、県内の各地域においては、優れた技術の蓄積に加え、様々な産業分野におい て、新しい動きが生まれつつあります。また、小さくてもキラリと光る価値が再評価 される時代の到来を見据えると、大量で安価な生産を追求するのではなく、多様化す るニーズに的確に対応した少量多品種で付加価値の高い生産が可能となる体制を築 くなど、従来とは異なる戦略を展開する好機でもあります。

こうした産業活動の息吹きや市場の変化を大切に活かしながら、島根らしい経済的 発展を追求します。『特色ある地域資源の活用による島根独自の強みの増進』を図る ことは、経済的な発展のみならず、島根の存在感を高めることにもつながります。

力強い産業活動を背景に、創造性あふれる活動が県内各地において活発に展開さ れ、ふるさと島根に帰りたいと願う若者、島根で暮らしてみたいと願う若者が、一 人でも多く定着し、地域で活躍できるよう、『若者を惹きつけ、若者が牽引する地域 づくり』を目指します。

基本目標Ⅱ 『安心して暮らせるしまね』

~ 県民誰もが、生涯にわたり安心して

生活を送ることができる社会を目指します ~

どこに住んでいても、いつでも、またいくつになっても安心して生活できる地域社 会を形成することは、島根が発展していく上での大前提となります。災害や事件、事 故から生命や財産を守り、また安心して医療を受けることのできる体制を確保すると

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ともに、様々な障がいがある人々にとっても健康で安心できる地域社会を構築してい く必要があります。

また、私たちが迎える未来は成熟した社会であるとともに、我が国が経験したこと のない超高齢社会でもあります。島根は、全国に先駈けて高齢化が進んでいるからこ そ、『生涯を通じ、健やかに暮らせる高齢社会づくり』を、全国に先駈けて実現すべ き役割を担っています。世代を越えて共鳴しあい、互いに高めあえる高齢社会の実現 を先導します。とりわけ、団塊の世代と言われる年齢層は、人口の1割近くを占め 10 年後には高齢者の仲間入りをします。この世代は、多様な経験や価値観を持つ世代で あり、幅広い分野での貢献が期待されます。

さらには、人と人とのつながりを大切にする温もりのある島根において、社会全体 で子育てを支援する環境づくりを先導的に進めていくことも、大きな意義を持つもの です。

基本目標Ⅲ 『心豊かなしまね』

~ 地域を愛し、次代を担う心豊かな人材を育成するとともに、

県民が心豊かで生きがいのある人生を実感できる社会を目指します ~ 現代社会は、単に物質的な豊かさを追い求める時代から脱却し、心の豊かさや環境 への配慮など、これまで島根が大切に守り育んできた価値観を再評価しようとする時 代への過渡期でもあります。島根の恵まれた自然環境や、連綿と受け継がれてきた歴 史と文化の保全・活用に向けた各地域の真摯な取組や、地域に密着した大学等の高度 な知的基盤は、これからの島根の発展にとって大きな力となるものです。島根の優位 性と可能性を十二分に活かすとともに、ふるさとへの誇りや、思いやりを育む人づく りにより、「島根に生まれてよかった」「島根に住んでよかった」と、心の豊かさを実 感できる地域づくりを目指します。

また、島根の将来を担う子どもたちの知・徳・体の調和の取れた成長を推進してい くためには、学校・家庭・地域社会が連携して教育の充実に取り組む必要があります。

真の心の豊かさを実感できるためには、一人ひとりの人権が尊重され、誰もが自由 に意思表示し、能力や資質を発揮できる環境の中で、それぞれが対等な立場で社会参 加できる開かれた地域社会を創造することが求められます。

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2.計画の推進に向けた県の基本姿勢

「島根総合発展計画」は、県財政の健全化との両立を図る視点からは、財政健 全化の中でも島根全体の活力が失われることがないよう、総力を結集して取り組 むべき指針としての使命を有しています。厳しい社会情勢を乗り切って進んでい くためには、引き続き県行政が自己改革を行い、広く県民の理解を得ながら、「県 民中心の県民に信頼される県政」の実現に努めることが不可欠です。このため、

これからの県政を推進していく上での、基本的な取組方針を次のとおりとします。

(1)総力を結集し、新しい発展を促す県政運営

効果的でわかりやすい広聴・広報活動により、県民の声がよく県政に反映で きる体制を整えるとともに、県民・企業・NPOなどと幅広い協働を推進す ることにより、県民が主体的に地域づくりに参画する動きを促進する総力結 集型の行政を推進します。

市町村が、自主性・自立性を確保し、総合的な住民サービスを提供できるよ う支援するとともに、分権時代にふさわしい県と市町村の連携・協力関係を 進めます。また、県と市町村が責任ある判断により、地方の実情に即した柔 軟な行政運営ができるよう、国に対して提案・提言を積極的に行います。

(2)財政の健全性の確保と、公正で効率的な行政の推進

「財政健全化基本方針」(平成 19 年 10 月)に基づき、この4年間を「集中改 革期間」と位置づけ、財政の健全化を進めてきました。この間、計画方針に 沿って財政収支の改善が進んできています。平成 29 年度において一定の基金 を確保した上で、収支均衡の状態にすることを目指して、取組を引き続き着 実に進めます。

時代の変化に早く反応し、機敏に行動できる活動的な組織体制を維持するた めの不断の見直しを行うとともに、簡素で効率的な体制になるよう柔軟に見 直します。また、一人ひとりが持てる能力を最大限に開発・向上させながら、

新しい発想や工夫により、諸課題に積極的に取り組む職員を養成します。

県民の視点に立った成果重視の県政運営により、効率的で質の高い行政サー ビスを実現するとともに、十分な説明を行うことにより、県民の理解や県政 への参画を促進することが重要です。このため、この計画と一体となった行 政評価システムの改善に努めるなど、マネジメントの強化を図ります。

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政策・施策体系

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島根総合発展計画 第3次実施計画「政策・施策体系」

基本

目標 政 策 施 策

Ⅰ・活力あるしまね 産業振興

1.ものづくり・IT 産業の振興

1.企業の競争力強化 2.新産業・新事業の創出 3.ソフト系 IT 産業の振興 4.企業立地の推進

2.自然が育む資源を活かした産 業の振興

1.売れる農林水産品・加工品づくり 2.県産品の販路開拓・拡大の支援 3.農林水産業の担い手の育成・確保

3.観光の振興

1.地域資源を活用した観光地づくりの推進 2.情報発信等誘客宣伝活動の強化 3.外国人観光客誘客の強化

4.中小企業・小規模企業の振興 1.経営革新及び経営基盤の強化への支援 2.円滑な事業承継の推進

5.雇用・定住の促進

1.雇用・就業の促進と人材の確保 2.人材の育成・定着

3.UIターンの促進

6.産業基盤の維持・整備

1.高速道路網の整備 2.航空路線の維持・充実 3.空港・港湾の維持・整備

Ⅱ・安心して

1.安全対策の推進

1.危機管理体制の充実・強化 2.消防防災対策の推進

3.原子力安全・防災対策の充実・強化 4.治安対策の推進

5.交通安全対策の推進 6.消費者対策の推進 7.災害に強い県土づくり 8.食の安全の確保

2.健康づくりと福祉の充実

1.健康づくりの推進 2.地域福祉の推進 3.高齢者福祉の推進 4.障がい者の自立支援 5.生活衛生の充実 6.生活援護の確保

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暮らせるしまね

3.医療の確保

1.医療機能の確保

2.県立病院における良質な医療提供 3.医療従事者の養成・確保

4.結婚・出産・子育て支援の充実

1.結婚支援の充実 2.妊娠・出産支援の充実 3.子育て支援の充実 4.子育て福祉の充実

5.生活基盤の維持・確保

1.道路網の整備と維持管理 2.小さな拠点づくり

3.地域生活交通の確保 4.地域情報化の推進

5.農山漁村の多面的機能の維持・発揮 6.居住環境づくり

Ⅲ・心豊かなしまね

1.教育の充実

1.学校・家庭・地域の連携協力による教育の充実 2.発達段階に応じた教育の振興

3.青少年の健全な育成の推進 4.高等教育の充実

2.多彩な県民活動の推進

1.生涯を通じた学習と社会貢献活動の推進 2.スポーツの振興

3.文化芸術の振興

3.人権の尊重と相互理解の推進

1.人権施策の推進 2.男女共同参画の推進 3.国際化と多文化共生の推進

4.自然環境、文化・歴史の保全と活用

1.多様な自然の保全 2.自然とのふれあいの推進 3.景観の保全と創造

4.文化財の保存・継承と活用 5.環境保全の推進

6.再生可能エネルギーの利活用の推進

計画の推進に向けた県の基本姿勢

1.県民の総力を結集できる行政の推進 2.市町村との更なる連携による行政の推進 3.財政健全化に向けた改革の推進

4.迅速に活動できる組織の運営 5.政策推進システムの充実

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第3次実施計画

(平成 28年度~平成31年度)

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1)各施策に揚げた「成果参考指標」の平成 27 年度の欄は、計画策定時点で把握で きる数値です。見込み値も含まれます。

2)「施策」の「目的を達成するための主な事務事業」の担当課は、平成 28 年度の 組織体制によるものです。

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政 策

「基本目標」の達成を目指して、県民すべてが取り組む内容について記述 するとともに、県民の皆様へのメッセージ、様々な主体による協働の取組 みや地域の活性化に向けた活動などを紹介しています。

島根の将来像

基本目標

県の施策

県の事務事業

県民・企業 NPO など 様々な主体 による取組み 協働

政 策

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Ⅰ・活力あるしまね

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政策Ⅰ―1 産業振興(1)

ものづくり・IT産業の振興 目 的

○ 国際的な競争力のある裾野の広い、ものづくり産業を創出するとともに、IT産業 の育成・誘致を戦略的に推進し、活き活きと働くことのできる雇用の場を拡げ地域 産業を振興します。

現 状 と 課 題

○ 国内の製造業は、国内市場の縮小や、大手企業を中心とする海外への生産機能の移 管、グローバル競争の激化など厳しい経営環境にあるため、県内ものづくり産業は、

国際的な視点に立った経営戦略の構築や技術力等の向上に努め、一層競争力を高め る必要があります。

○ IT産業は、クラウド・コンピューティングの進展、開発スタイルの多様化による 価格競争の高まり等を背景に、自社商品・サービスの開発を軸にして、多様化・高 度化する顧客ニーズ等に対応した、より収益性の高いビジネスへ転換していく必要 があります。

取 組 み の 方 向

○ 製造業においては、国際的な競争力を高めるため、県内産業のポテンシャルを活か しながら、イノベーション(経営・技術の革新)を促進するとともに、新たな技術、

製品等の開発による新産業や新事業の創出に取り組みます。

○ IT産業においては、県内各企業の得意業務分野でのシステム開発やRubyをは じめとするオープンソースソフトウェア(OSS)を活かしたビジネス手法の習得 に取り組むとともに、自社固有の商品・サービスの構築や高度IT人材の育成を進 めます。

○ 企業立地においては、県内での取引拡大や雇用の増加など波及効果が大きい製造業 の新規誘致や増設、アイディアと技術によって地理的ハンディを克服できるIT企 業の県内集積を一層進めます。

県が実施する施策

① 企業の競争力強化

② 新産業・新事業の創出

③ ソフト系IT産業の振興

④ 企業立地の推進

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県 民 の 皆 さ ま へ

○ 経済のグローバル化などの経営環境の変化や市場のニーズを的確に捉えて自社の経 営戦略を構築し、成長する分野、市場への進出や新事業の展開に積極的に取り組ん でください。県では新分野への進出や新技術の習得など新たな挑戦をする企業に対 して積極的に支援します。

○ 地域の産業や雇用を牽引する集積産業の更なる発展を目指し、関連する企業が連携 して様々な課題の解決に取り組んでください。県では集積産業に対して競争力の強 化に向けた取組みなどを支援します。

○ 県内各地域で、将来に向けた新たな挑戦を行う企業などに関心を持ち、地域を挙げ て応援しましょう。

〔取組事例〕

【新分野への挑戦】

県内の特殊鋼メーカーでは、今後成長が見込まれる航空機・エネルギー分野の 事業拡大に向けて、近年、積極的な設備投資が行われています。また、県東部地 域の特殊鋼の加工などを行う中小企業においては、強みである加工技術等を中核 として航空機産業への参入を目指す共同受注組織である「SUSANOO」が設立され、

積極的に営業活動を展開しています。

【海外への展開】

海外からも高く評価されている技術を持ち、特徴的な製品を製造する機械、電 子部品、食品などのものづくり企業では、アセアンなど成長著しい新興国の需要 を取り込むために、現地生産拠点の開設や、現地企業との技術・販売提携などの 動きが見られるようになりました。

また、これらの取組みから浜田港を活用した輸出事例も現れています。

【IT企業の競争・協奏・共創による世界に開かれたイノベーション】

Rubyの普及・発展を目指して松江市に設立された、一般財団法人Ruby アソシエーションの活動を軸に、県内IT産業のビジネス拡大や新たな市場獲得 を目指して、民間団体・若手エンジニアを中心とする各種取組みの輪が県内全域 に拡がりつつあります。

しまねOSS協議会は「松江オープンソースラボ」を拠点に、OSSに関わる 企業、技術者、研究者、ユーザの情報交換、技術研鑽に定期的に取り組んでいま す。

また、チーム出雲オープンビジネス協議会は、若者にとって魅力ある産業づく りを目指して、専門学校、専門高校と連携して、地元の若者へのIT教育に取り 組んでいます。

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政策Ⅰ―2 産業振興(2)

自然が育む資源を活かした産業の振興 目 的

○ 高品質で付加価値が高い売れる農林水産品・加工品づくりや、県産品の販路拡大を 戦略的に展開するとともに、意欲のある担い手を育成・確保し、地域産業を振興し ます。

現 状 と 課 題

○ 農林水産業は、島根の基幹産業として地域に密着した重要な産業であり、安全で安 心な食料や木材の供給などを通して国民生活を支えています。

○ 県内の大半を占める農山漁村地域では、農林水産業の従事者の減少や高齢化、国際 競争や産地間競争の激化などにより、産業活動の停滞や活力の低下が続いています。

○ 環太平洋経済連携協定(TPP)が大筋合意に至ったことから、政府では「TPP 関連政策大綱」を決定し、TPP関連施策が示されました。県としても、国の施策 も踏まえながら、県内の農林水産業が国内外の産地間競争に対応できるよう、島根 の特性に応じた対策を戦略的に講じていく必要があります。

○ 林業の分野では、林業従事者の若返りや積極的な設備投資による木材産業の強化、

原木生産量の増加などの前向きな動きが見られます。

○ 地域の特色を活かしたブランド産品づくりや多様な流通・販売の促進などにより、

競争力のある農林水産業経営を持続的に展開していく必要があります。

○ 地産地消においては、県民が県産品を優先的に購入する意識が高いとは言えないな どの課題があります。消費拡大に向けて、事業者や県民による積極的な取組みを進 めていく必要があります。

○ 近年、新規就業者や農業法人が増加しつつあり、農林水産業の持続的発展のために は、今後とも新規就業者支援や農業経営の法人化支援など担い手の育成・確保を図 っていく必要があります。

取 組 み の 方 向

○ 島根の自然が育む安全で安心な農林水産品の生産から加工・販売に至る一貫した取 組みを、農林水産業と商工業の連携を強化し戦略的に推進します。

○ 消費者や市場のニーズを的確に捉え、地域の特色を活かすことにより、品質と付加 価値の向上を目指します。

○ 安定供給に向けた生産・流通の仕組みづくり、必要な基盤整備と施設の機能保全対 策を推進します。

○ 農林水産品・加工品をはじめとする県産品の県内外における販路拡大に取り組むと ともに、輸出を促進します。

○ 食に関する情報発信により地産地消の理解を深めるとともに、地元食材の利用拡大 に向けた取組みを進めます。

○ 意欲のある担い手の育成・確保に向けて、新規就業者支援など必要な担い手対策を 行なうとともに、地域の実情に即した取組みを進めます。

○ 担い手が安定的に経営発展していけるよう農業経営の法人化を推進します。

○ これらの取組みにより、TPP関連対策等国の施策の方向等も踏まえ、中山間地域 等が多い島根の特性に応じた農林水産業の競争力強化を積極的に推進します。

県が実施する施策

① 売れる農林水産品・加工品づくり

② 県産品の販路開拓・拡大の支援

③ 農林水産業の担い手の育成・確保

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県 民 の 皆 さ ま へ

○ 島根の自然が育む農林水産資源などにより、地域を活性化し、豊かにするためには、

どのような取組みが必要か、地域の皆さんが一体となって考え、実践する取組みを 広げましょう。

〔取組事例〕

【集落営農組織の法人化による経営の安定的・多角的展開】

大田市の農事組合法人は、経営規模は小さいものの、エコロジー米等特色ある米 づくりの取組みや、地域の女性の力を活かす場として加工部門を創設し、餅やいち ご大福などの製造・販売を行うなど、経営の安定・多角化に積極的に取り組んでい ます。

また、邑南町では、合同会社という形態で、経営の多角化を目的に和牛の放牧に チャレンジしています。

【木材の安定供給体制の構築による需要開拓】

木材の安定供給を担う「島根県素材流通協同組合」(構成員 25 社)は、県内の木 材生産業者等により平成 21 年に設立され、従来、個々の事業者では不可能だった 合板用の原木や木質バイオマス発電用の木材チップといった大口需要に対して、県 産木材の計画的・安定的な供給を行っています。

【漁業の構造改革と新たなブランドづくり】

漁業構造改革に取り組んでいる浜田地区の沖合底びき網漁業者は、リシップ(漁 船大規模改修)に合わせて整備した冷海水装置を活用し、鮮度落ちが早く、従来は 生食が困難であったムシガレイ(通称水がれい)を刺身で食べることを可能にしま した。この高鮮度化の取組みは、マダイやマトウダイなど他の魚種へも拡大し、仲 買業者や飲食店からは高く評価されています。

【多様な事業者が連携した新商品開発と販路確保】

雲南市内の農業法人では、集落営農組織等と連携し、地元で生産された高アミロ ース米を活用して、「米粉 100%つなぎなし」の 10 割米粉麺の加工、販売に取り組 んでいます。製造された商品は、地元の道の駅で販売、レストランでメニュー化さ れ、現在、道の駅での販売拡大だけでなく、県外・海外への販路開拓も視野に取組 みを強化しています。地元での高アミロース米の栽培も大幅に拡大しており、地域 農業の維持、発展に寄与しています。

【鶏卵を使用した加工食品の開発・製造で経営を多角化】

大田市内の養鶏事業者を中心に様々な事業者が連携して鶏卵加工食品を開発・製 造し、既存の販路に加え、新たな販路開拓を行うことで、経営の多角化、高度化を 進めています。加工部門の立上げにあたっては、新規に従業員を雇用するなど、地 域経済活性化にも寄与しています。

【商品開発、改良された県産品の販路拡大】

出雲市内の食品製造事業者では、島根県産の食材を取り入れた「おやき」の味や 特徴が消費者に効果的に伝わるようにパッケージの改良を行って販路拡大に取り 組んでいます。また、新たに開発された商品にも島根県産の食材を積極的に取り入 れるなど、島根県食材の認知度向上にも寄与しています。

【小売店と生産者がタッグを組んだ地産地消の拡大】

益田市内の地域密着型のスーパーマーケットでは、地元の生産者や加工事業者と ローカルブランド協力会を設立し、目標を立てて地元産品の販売拡大に取り組んで います。また、これをきっかけに会員による豆腐や牛乳などの新商品が共同開発さ れるなどの新たな取組みも見られます。

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政策Ⅰ―3 産業振興(3)

観光の振興 目 的

○ 島根の魅力を最大限に活かした観光地づくりと積極的な情報発信により、国内外か らの誘客を促し、観光を振興します。

現 状 と 課 題

○ 島根県の平成 26 年の観光入込客延べ数は 3,321 万人、観光消費額は 1,367 億円で、

10 年前の平成 16 年と比較すると、約 32%、約 36%それぞれ上昇しています。

○ 平成 25 年の出雲大社「平成の大遷宮」を契機に観光客が増加し、本県において観 光は主要な産業のひとつとして今後も大きな成長が期待できます。

○ 旅行スタイルが多様化し、個人旅行中心に変化した昨今、本県独自の豊かな自然と 古(いにしえ)から続く歴史・文化を活かしたテーマ性のある観光商品の創出と、

訪れた観光客に「本物」の価値を体感していただくための地域の魅力づくりが必要 です。

○ 近年、島根を訪れる外国人観光客数は増加していますが、海外での認知度がまだ低 く、県内には海外からの直接的なゲートウェイがないため、全国に比べると伸びは まだ弱い状況です。今後、さらに増加が見込まれるため、隣県等と連携した情報発 信、誘客活動、受入環境の整備などの早急な対策が必要です。

取 組 み の 方 向

○ 国宝の出雲大社・松江城・神魂神社、世界遺産の石見銀山、隠岐ユネスコ世界ジオ パーク、日本遺産の津和野、たたら製鉄の遺構など、「本物」の価値を感じることが できる島根県独自の魅力ある資源を活かし、地域や民間事業者が主体となって行う 旅行商品の創出と、その定着に向けて様々な支援を行うとともに、二次交通の整備 やガイドの育成など受入環境の整備を地域と共に推進します。

○ タレントやキャラクターを活用したプロモーションの展開や、新聞・雑誌、テレビ・

ラジオ、インターネットなどの様々なメディアを活用したPRなどにより、島根県 独自の魅力を、国内外に向け積極的・戦略的に情報発信します。

○ 外国人観光客の増加に向け、ターゲットとする地域ごとに対策を検討し、隣県等と 連携した海外プロモーション活動の強化や受入環境の整備などを推進します。

県が実施する施策

① 地域資源を活用した観光地づくりの推進

② 情報発信等誘客宣伝活動の強化

③ 外国人観光客誘客の強化

参照

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