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4. 愛媛県の公共交通が抱える課題 前章までに整理してきた愛媛県の現状分析を踏まえ 愛媛県の公共交通 ( 幹線バス路線 ) が 抱える課題として 以下の 6 つが挙げられる 1. 愛媛県の現状 人口及び移動環境 少子高齢化の深刻化 ( 特に南予地域の高齢化が深刻 ) 地域内移動 ( 通勤 通学 )

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4. 愛媛県の公共交通が抱える課題

前章までに整理してきた愛媛県の現状分析を踏まえ、愛媛県の公共交通(幹線バス路線)が 抱える課題として、以下の 6 つが挙げられる。 愛媛県の公共交通が抱える課題 1.愛媛県の現状 【人口及び移動環境】 ・少子高齢化の深刻化(特に南予地域の高齢化が深刻) ・地域内移動(通勤・通学)が主、地域外では松山市への移動が主 ・移動手段は自動車が主 【公共交通利用者の状況】 ・乗合バスは微増、高速バスは増加傾向、貸切バスは減少傾向 ・航路・鉄道は近年横ばいに推移 【その他】 ・愛媛県の観光客数は増加傾向(自動車での移動が主) ・小中学校の統廃合によるスクールバス運行の増加 ・バス事業者における運転手の高齢化及び人材不足の懸念 ・高規格道路網や四国新幹線の整備、自動運転の技術開発・サービス提供の可能性 課題1:利用が低迷するバス路線・便の存在 課題2:交通弱者(高齢者・学生)のニーズに合わないバス路線・便の存在 課題3:広域交通ネットワーク拠点における利用者ニーズとの不一致 課題4:観光客のニーズと公共交通サービスの不一致 課題5:利用者ニーズに応えるための事業者の人材確保 課題6:まちづくりに関わる多様な主体との連携 2.各種調査結果 【持続可能な公共交通網の形成に必要な実施項目】 ・住民の生活の足としての地域内の公共交通の利便性向上 ・交通弱者である高齢者・高校生の利用促進に向けた路線や運行ダイヤの見直し ・松山市を中心とする中予地域と東予地域、南予地域の間の交通の利便性向上 ・観光目的での公共交通の利用促進の実施 3.上位関連計画の整理 ・県、市町の上位計画における「まちづくり」との整合

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4.1 利用が低迷するバス路線・便の存在 (1) 乗車人数の偏り バス路線(特に市町を挟む長大路線)において、乗車人数が多い区間と少ない区間が存在 し、運行の効率化を図る必要がある。 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 0 10 20 30 40 50 60 バス営 業 所 桟橋 バスセン ター 市役 所 前 JR 駅前 病院 前 JR 駅⼝ 病院 前 JR 駅前 港 病院⼊ ⼝ バス 営 業 所⼊⼝ ⽀所 前 便数 75歳〜 60〜74歳 23〜59歳 18〜22歳 〜17歳 便数 (⼈) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 0 10 20 30 40 50 60 ⽀所 前 バス営業 所⼊ ⼝ 病院 ⼊ ⼝ 港 JR 駅前 病院 前 JR 駅⼝ 病院 前 JR 駅前 市役 所 前 バスセ ン ター 桟橋 バス 営業 所 便数 75歳〜 60〜74歳 23〜59歳 18〜22歳 〜17歳 便数 (⼈) ⇒周辺市町郊外方面 ⇒中心市方面 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・ ・・ ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・ 図 4-1 区間によって乗車人数に偏りがある路線の例 (2) 平日・休日の偏り バス路線によっては、通勤・通学等で平日は利用されているが、休日はほとんど利用され ていないものが存在し、休日運休等の運行水準の見直しにより、運行の効率化を図る必要が ある。 9 1 10 3 18 3 28 2 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 平⽇ ⽇祝 〜17歳 18〜22歳 23〜59歳 60〜74歳 75歳〜 (⼈) 図 4-2 平日・休日で乗車人数に偏りがある路線の例 4 3 2 1 0 1 2 3 4 40 30 20 10 0 10 20 30 40 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 便 〜17歳 18〜22歳 23〜59歳 60〜74歳 75歳〜 便数(周辺市町郊外部⽅⾯) 便数(中⼼市⽅⾯) (便/時) (⼈/時) ↓中心市方面 ↑周辺市町郊外部方面 4 3 2 1 0 1 2 3 4 40 30 20 10 0 10 20 30 40 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 便 〜17歳 18〜22歳 23〜59歳 60〜74歳 75歳〜 便数(周辺市町郊外部⽅⾯) 便数(中⼼市⽅⾯) (便/時) (⼈/時) ↓中心市方面 ↑周辺市町郊外部方面 平日 休日

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(3) 運行区間の重複による利用の偏り 複数のバス路線が重複して運行されている区間があり、重複区間の統合や運行路線の変更 により、運行の効率化を図る必要がある。 また、自治体が運行しているスクールバスや福祉バスと重複して運行されているバス路線 もあり、利用状況に応じて役割分担を見直す必要がある。 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 0 10 20 30 40 50 60 JR 駅前 バス営 業 所 前 ⼩学 校 前 港 ⼤型 商 業 店 舗 前 庁舎前 病院 前 病院 学校 前 庁舎前 ⾼校 前 役場 前 便数 75歳〜 60〜74歳 23〜59歳 18〜22歳 〜17歳 便数 (⼈) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 0 10 20 30 40 50 60 JR 駅前 バス 営 業 所 前 ⼩学校 前 港 ⼤型 商 業 店舗 前 庁舎 前 病院 前 病院 学校 前 庁舎 前 ⾼校 前 役場 前 ⽀所前 郊外 部 側 終 点 便 75歳〜 60〜74歳 23〜59歳 18〜22歳 〜17歳 便数 (⼈) 路線A-1 路線A-2 ⇒周辺市町方面 利用者が 極め て少ない 路線A-1、A-2とも、同じルートを運行 A-2のみ運行 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・ 図 4-3 運行区間の重複により利用に偏りがある路線の例

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(4) 重複する移動サービスの存在 小中学校の統廃合が行われた地域では、遠方からの通学者のためのスクールバスが運行さ れている。 スクールバスの運行が多い南予地域では、路線バスと競合しているケースも多くみられ、 サービスの競合による運行効率の低下を招いている可能性がある。 スクールバスと路線 バスの競合が見られ るエリア 【凡例】 瀬戸周辺 河辺周辺 大洲周辺 内子周辺 長浜周辺 肱川周辺 野村周辺 城川周辺 鬼北周辺 愛南周辺 明浜周辺 三瓶周辺 八幡浜周辺

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4.2 交通弱者(高齢者・学生)のニーズに合わないバス路線・便の存在 各種アンケート調査結果では、「運行本数が少ない」、「乗りたい時間に運行されていない」と の意見が多く、利用目的(高齢者の買い物・通院、学生の通学)にあわせた運行本数・運行ダ イヤを設定する必要がある。 特に南予地域においては、他の地域に比べ、家族の送迎に頼った高齢者の移動が多く、ニー ズにあった運行水準の見直しを行うことで、公共交通への利用転換が図れる可能性がある。 12.5% 19.9% 3.7% 24.1% 16.7% 27.0% 1.0% 50.2% 9.8% 7.3% 22.9% 3.5% 19.4% 5.3% 6.8% 14.9% 11.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 東予地域計 (N=1160) 路線の表示(行き先)がわからない 発着時刻がわからない バスの乗り方(降り方)がわからな い 行きたい方向にバス路線がない バス停(乗り場)が遠い 移動に時間がかかる 毎日運行されていない 運行本数が少ない 始発便が遅い、最終便が早い 公共交通との接続が悪い 乗りたい時間に運行されていない 乗り降りしにくい 運賃が高い 時間通りにバスが停留所に来ない 現金での運賃支払いが不便 乗り場に屋根やベンチがない その他 10.6% 13.5% 4.3% 20.6% 12.8% 17.0% 0.7% 39.7% 14.9% 7.1% 9.2% 0.7% 34.8% 13.5% 3.5% 5.0% 1.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 中予地域計 (N=141) 路線の表示(行き先)がわからな い 発着時刻がわからない バスの乗り方(降り方)がわからな い 行きたい方向にバス路線がない バス停(乗り場)が遠い 移動に時間がかかる 毎日運行されていない 運行本数が少ない 始発便が遅い、最終便が早い 公共交通との接続が悪い 乗りたい時間に運行されていない 乗り降りしにくい 運賃が高い 時間通りにバスが停留所に来ない 現金での運賃支払いが不便 乗り場に屋根やベンチがない その他 7.0% 13.7% 2.9% 14.2% 10.1% 21.8% 1.3% 45.0% 13.6% 7.4% 28.5% 7.0% 19.5% 4.3% 6.0% 14.9% 12.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 南予地域計 (N=931) 運行本数 乗り たい時間に運 行されていない 運行本数 運賃が高い 運行本数 移動に時間 がかかる 路線の表示(行き先)がわからない 発着時刻がわからない バスの乗り方(降り方)がわからない 行きたい方向にバス路線がない バス停(乗り場)が遠い 移動に時間がかかる 毎日運行されていない 運行本数が少ない 始発便が遅い、最終便が早い 公共交通との接続が悪い 乗りたい時間に運行されていない 乗り降りしにくい 運賃が高い 時間通りにバスが停留所に来ない 現金での運賃支払いが不便 乗り場に屋根やベンチがない その他 図 4-4 公共交通に対する不満な点(地域住民アンケート)【再掲】 15.0% 9.1% 8.7% 3.6% 6.6% 6.2% 1.2% 61.1% 11.5% 2.6% 33.2% 2.9% 29.2% 4.9% 6.5% 4.8% 5.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ①路線(行き先)表示がわからない ②発着時刻がわからない ③バスの乗り方(降り方)がわからない ④行きたい方向にバス路線がない ⑤バス停(乗り場)が遠い ⑥移動に時間がかかる ⑦毎日運行されていない ⑧運行本数が少ない ⑨最終便が早い ⑩JR等との接続が悪い ⑪乗りたい時間に運行されていない ⑫乗り降りしにくい ⑬運賃が高い ⑭時間通りにこない ⑮現金での支払いが不便 ⑯乗り場に屋根やベンチがない ⑰その他 公共交通に対する不満な点(市町別) 東予地域(N=4,334) 14.1% 9.9% 7.1% 7.7% 10.6% 10.4% 0.7% 34.2% 10.9% 5.0% 21.9% 2.9% 41.3% 10.2% 6.0% 10.4% 6.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ①路線(行き先)表示がわからない ②発着時刻がわからない ③バスの乗り方(降り方)がわからない ④行きたい方向にバス路線がない ⑤バス停(乗り場)が遠い ⑥移動に時間がかかる ⑦毎日運行されていない ⑧運行本数が少ない ⑨最終便が早い ⑩JR等との接続が悪い ⑪乗りたい時間に運行されていない ⑫乗り降りしにくい ⑬運賃が高い ⑭時間通りにこない ⑮現金での支払いが不便 ⑯乗り場に屋根やベンチがない ⑰その他 公共交通に対する不満な点(市町別) 中予地域(N=7,919) 10.0% 7.2% 5.7% 4.2% 7.2% 5.7% 2.6% 59.3% 15.2% 3.0% 37.4% 2.1% 27.2% 8.9% 5.5% 9.6% 7.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ①路線(行き先)表示がわからない ②発着時刻がわからない ③バスの乗り方(降り方)がわからない ④行きたい方向にバス路線がない ⑤バス停(乗り場)が遠い ⑥移動に時間がかかる ⑦毎日運行されていない ⑧運行本数が少ない ⑨最終便が早い ⑩JR等との接続が悪い ⑪乗りたい時間に運行されていない ⑫乗り降りしにくい ⑬運賃が高い ⑭時間通りにこない ⑮現金での支払いが不便 ⑯乗り場に屋根やベンチがない ⑰その他 公共交通に対する不満な点(市町別) 南予地域(N=3,073) 「運行本数が少ない」 「運賃が高い」 【東予地域】 【中予地域】 【南予地域】 「運行本数 が少ない」 図 4-5 公共交通に対する不満な点(高校生アンケート)【再掲】

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88.0% 8.0% 4.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 65歳以上(N=25) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 80歳~(N=0) 63.8% 9.4% 21.5% 5.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 65歳以上(N=688) 31.6% 11.6% 44.2% 12.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 80歳~(N=190) 好きな時に自由に移動できる(自家用車・バイク・自転車等を運転して いる) 公共交通を使って移動している(バス・JR等のダイヤに合わせて移動している) 家族・知人の都合に合わせて送迎してもらっている 上記のどれにも当てはまらず、自分で移動するのは困難である 図 4-6 移動・交通手段選択の自由度(地域住民アンケート)【一部再掲】 79.1% 6.2% 12.0% 2.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全年齢(N=1413) 91.1% 3.5%4.9% 0.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全年齢(N=1533) 86.7% 4.4% 8.2% 0.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 65歳以上(N=682) 56.0% 14.3% 26.4% 3.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 80歳~(N=91) 89.5% 6.0% 3.0% 1.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全年齢(N=200) 80 歳以上の回答者なし 【東予地域】 【中予地域】 【南予地域】

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4.3 広域交通ネットワーク拠点における利用者ニーズとの不一致 (1) 広域交通(鉄道、空港、フェリー)との乗り継ぎ 広域交通ネットワークの拠点である JR 主要駅、バスセンター、松山空港、広域フェリーター ミナルにおいては、バス等の公共交通の利用がみられる一方、「運行本数が少ない」、「始発便が 遅い、最終便が早い」等の意見もあり、鉄道、空港、フェリーの発着時間にあわせた運行ダイ ヤを設定する必要がある。 25.9% 14.2% 10.0% 3.4% 20.4% 6.6% 2.4% 2.3% 13.0% 3.7% 0.0% 9.1% 13.0% 9.6% 16.2% 4.5% 11.1% 5.0% 6.7% 1.1% 40.7% 58.5% 49.5% 56.8% 13.0% 18.6% 25.2% 23.9% 5.6% 1.3% 2.4% 2.3% 3.7% 4.1% 8.6% 1.1% 5.6% 4.8% 4.3% 1.1% 0.0% 9.8% 2.4% 0.0% 1.9% 7.9% 7.1% 1.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 新居浜東港 (N=54) 東予港 (N=458) 八幡浜港 (N=210) 三崎港 (N=88) 27.7% 10.5% 23.7% 1.6% 2.2% 5.1% 0.8% 1.3% 0.1% 7.1% 16.2% 23.9% 6.1% 14.0% 19.7% 22.2% 47.6% 32.5% 26.1% 18.3% 25.1% 10.3% 2.2% 3.7% 15.8% 8.7% 9.8% 0.2% 3.1% 4.2% 0.8% 14.4% 9.0% 1.0% 10.5% 8.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 松山空港 (N=495) 三津浜港 (N=229) 松山観光港 (N=758) 路線バス 高速バス 貸切バス(ツアー等) 鉄道 路面電車 自家用車(ご自分で運転) 自家用車(家族・知人の送迎) レンタカー タクシー バイク・スクーター 自転車 徒歩 その他 18.4% 26.8% 15.0% 34.7% 15.9% 11.5% 11.9% 29.5% 1.0% 0.4% 0.0% 3.2% 32.4% 19.7% 29.4% 21.1% 32.9% 38.3% 4.4% 14.7% 19.8% 19.0% 29.4% 24.2% 18.8% 20.1% 28.1% 18.9% 3.9% 2.2% 2.5% 3.2% 13.5% 11.5% 7.5% 6.3% 4.8% 5.9% 1.9% 2.1% 15.9% 21.2% 18.1% 8.4% 25.6% 29.7% 13.8% 12.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% JR松山駅 (N=207) 松山市駅 (N=269) 今治駅 (N=160) 宇和島バスセ ンター(N=95) 車(運転、送迎) 路線バス 路線バス、 高速バス 鉄道 車(運転、送迎) 車(運転、送迎) 車(運転、送迎) 路線バス 鉄道 車(運転、送迎) 車(運転、送迎) 路線バス 路線バス 路線バス 路線バス 鉄道・電車 路線バス、 高速バス 路線バス 鉄道・電車 車(運転、送迎) 車(運転、送迎) 図 4-7 各主要拠点からの愛媛県内での移動手段(交通モード乗継実態調査)【再掲】 路線の表示(行き先)がわからない 発着時刻がわからない バスの乗り方(降り方)がわからない 行きたい方向にバス路線がない バス停(乗り場)が遠い 移動に時間がかかる 毎日運行されていない 運行本数が少ない 始発便が遅い、最終便が早い 公共交通との接続が悪い 乗りたい時間に運行されていない 乗り降りしにくい 運賃が高い 時間通りにバスが停留所に来ない 現金での運賃支払いが不便 乗り場に屋根やベンチがない その他 12.7% 5.2% 7.9% 4.6% 4.8% 3.3% 12.7% 11.8% 15.9% 7.2% 27.0% 19.0% 0.0% 0.0% 60.3% 45.1% 20.6% 15.7% 9.5% 7.2% 15.9% 14.4% 3.2% 2.0% 20.6% 32.7% 1.6% 2.0% 3.2% 3.3% 3.2% 1.3% 3.2% 13.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 宇和島バスセンター (N=63) 松山空港(N=153) 20.0% 15.1% 12.7% 10.4% 7.0% 11.8% 5.2% 6.5% 5.5% 18.5% 14.5% 20.0% 17.0% 18.3% 10.9% 14.1% 15.1% 22.7% 0.0% 1.6% 0.0% 37.0% 34.9% 61.8% 20.7% 23.7% 18.2% 8.9% 10.8% 10.9% 14.1% 12.4% 21.8% 0.0% 3.2% 4.5% 14.1% 22.0% 23.6% 8.9% 9.1% 2.7% 8.1% 10.8% 10.0% 14.1% 16.1% 4.5% 8.9% 8.1% 2.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% JR松山駅(N=135) 松山市駅(N=186) 今治駅(N=110) 図 4-8 愛媛県の公共交通に対する不満な点(交通モード乗継実態調査)【再掲】

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(2) 主要拠点における乗り場環境 広域交通ネットワークの主要拠点では、二次交通であるバス路線との乗り継ぎにおいて、乗 り場が離れていたり、事業者別に乗り場が設定されているなど、利用者にとってわかりづらい 配置となっている事例もあり、乗り場環境の改善が必要である。 特に、東予、中予、南予の3地域を結ぶ主要拠点である JR 松山駅や松山市駅においては、 JR 松山駅の駅前広場計画等に見られるように事業者を超えた共通のバス停配置等が必要であ る。 図 4-9 主要拠点における現地状況例(左:JR 松山駅、右:八幡浜港) 図 4-10 JR 松山駅 駅前広場計画(素案) 引用:松山市ホームページ ジェイアール四国バス 伊予鉄バス 事業者別に乗り場設定 事業者別に乗り場設定

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4.4 観光客のニーズと公共交通サービスの不一致 (1) 観光客のニーズにあわせた公共交通サービスの提供 愛媛県では、東予地域、中予地域、南予地域のそれぞれにおいて観光客数が増加傾向にあ る。特に、瀬戸内しまなみ海道を中心にサイクリストが増加しており、海外からのインバウ ンド客も増加している。 また、愛媛県では「愛媛県マルゴト自転車道」など自転車新文化をテーマにサイクリング 振興に取り組んでおり、こうした観光客のニーズにあわせた公共交通サービス(主要なバス 路線情報の多言語化、サイクルトレイン/サイクルバス等の運行等)を提供していく必要が ある。 図 4-11 愛媛県マルゴト自転車道(左)、サイクリストによる観光(右) 図 4-12 自転車を持ち込める高速バスの例(しまなみサイクルエクスプレス)

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(2) 情報提供の不足 路線図や時刻表については、交通事業者が個別に提供しているが、インバウンドの増加や 観光ルートの広域化を踏まえ、県全体でのバス路線図等の情報提供について検討する必要が ある。 図 4-13 既存の路線図 事業者別に路線図の情報発信を行ってしている が、県全体の路線図はない。

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4.5 利用者ニーズに応えるための事業者の人材不足 近年、バス路線の運転手不足が全国的な課題となっている。 バス運転手の不足により、利用者ニーズに沿った公共交通サービスを提供することが難しく なり、更にバス路線の利用低下を招くという悪循環に陥る可能性があり、運転手(人材)の確保 に向け、業界や仕事に対するイメージアップ等の人材確保対策を実施する必要がある。 図 4-14 バス運転手の不足に関する交通事業者のプレスリリース(とさでん交通 HP) 図 4-15 大型車両を動かす仕事に関する啓発本(愛媛県作成) 大型車両を使って働く人を特集した 啓発本の発行によるイメージアップを実施

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4.6 まちづくりに関わる多様な主体との連携 バス路線の再編を行うに当たっては、「コンパクト+ネットワーク」の考え方にもとづき、市 町の「まちづくり」と連携した対応を検討する必要がある。 例えば、地域内ネットワークの改善に向けて交通結節点を検討する際には、駅やバスセンタ ー以外で地域の中心となっている民間施設や支所等の公共施設、道の駅等への路線バスの乗り 入れを検討することが考えられる。 また、交通事業者と宅配事業者が連携した貨客混載事業を検討するなど、公共交通と多様な 主体との連携が必要である。 道の駅(左:道の駅みま、右:道の駅日吉夢産地) 図 4-16 愛媛県で初めての貨客混載型事業「バスパ」(佐川急便ホームページ) 愛媛県内を自転車で巡る観光客を対 象とした手ぶら観光サービス「バスパ」 を佐川急便と伊予鉄株式会社、宇和島 自動車株式会社、瀬戸内運輸株式会 社の路線バス3社が共同で実施 広い駐車スペースがあり、バス路線の乗継 ができる主要な拠点として設定できないか。

参照

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