市原市緑の保全および推進に関する条例に基づく緑化協定実施要綱
(目的)第1条 この要綱は、市原市緑の保全および推進に関する条例(昭和48年市原市条例第29号)第5条の規定に よる緑化協定(以下「協定」という。)を締結するにあたり必要な事項を定めることにより、緑化及び緑地 保全に関する取り組みを推進し、もって公害又は災害の防止その他良好な生活環境を維持することを 目的とする。
(協定の対象事業者等)
第2条 市長は、別表第1の土地の区分に応じ、同表に掲げる面積に該当する土地(以下「事業敷地」という。)の 所有権者、地上権者、永小作権者及び賃借権者、工場及び事業場の事業者並びに開発事業をしようと する者(以下「事業者等」という。)へ、協定の締結を求めるものとする。
2 前項の規定にかかわらず、事業者等が、国又は地方公共団体であるときは、原則として協定を締結しな いものとする。
(協定の対象となる緑地)
第3条 協定の対象となる緑地は、別表第2に掲げる事業敷地内緑地及び事業敷地外緑地とする。 2 前項の緑地のうち、樹木による緑地とは、別表第3に掲げるものとする。
3 市長は、事業者等に対し、協定の対象となる緑地においては、地域独特の景観をできるだけ創出するように 可能な限り、地域固有の種を選択するよう求めるものとする。
4 市長は、事業者等に対し、事業敷地の内側の周辺には、防災機能が発揮され、かつ地域の生活環境が維 持されるように、緑地を幅広く配置し、高木の常緑樹を多用するものとし、特に住宅地域等との間に設置され ている緩衝効果のある緑地については、原則として保全するよう求めるものとする。
(緑地率)
第4条 協定で定める緑地率は、別表第4に掲げるとおりとする。 (協定の締結)
第5条 市長は、協定の対象となる事案を把握したときは、事業者等から説明を求め、協定締結の必要性を判断 するものとする。この場合においては、必要に応じて現地調査を行い、また関係機関等の意見を求めるもの とする。
2 市長は、協定締結の必要性を認めたときは、事業者等に事業敷地の緑地計画(当該敷地における緑地 の配置及び面積並びに植栽の種別及び配置等を定めるもの)について記載した「緑地計画書」(別記第1 号様式)の提出を求めるものとする。
3 市長は、前項の規定により提出された緑地計画書及び前2条の規定により協定の内容を定めて事業者 等に協定の申し入れを行うものとする。この場合において、協定の内容について必要がある場合は、関係 機関及び利害関係人等との調整を図るものとする。
4 市長は、協定の締結に際し必要があると認めたときは、千葉県知事及び利害関係人の参加又は立会い を求め、事業者等と協定を締結するものとする。なお、許認可又は届出に係る行為については、その許認 可又は受理が確実に見込まれたとき、協定を締結するものとする。
(緑地計画の完了)
2 市長は、協定締結事業者等に対し、前項の緑地計画が完了したときは、市長に緑地計画完了報告書 (別記第2号様式)を提出するよう求めるものとする。
3 市長は、前項の完了報告書を受理したときは、速やかに当該事務所において実地確認を行い、緑地計 画の完了を確認したときは、その旨を事業者等に通知するものとする。
(履行状況の調査)
第7条 市長は、前条第3項に規定する確認を通知した日から概ね5年を経過するごとに、協定の履行状況に関 する報告(別記第3号様式)を協定締結事業者等に対し求めるものとする。
2 市長は、前項に定めるもののほか、協定締結事業者等に対し随時、協定の履行に関する報告を求め、必 要に応じて実地調査を行うことができるものとする。
(履行の確保)
第8条 市長は、協定事項の円滑な履行を図るため次の各号の措置を講ずるものとする。
⑴ 事業者等が行う緑化及び緑地保全に対し必要な助言、指導。
⑵ 協定締結状況の公表。 (管理責任等)
第9条 市長は、協定締結事業者等に対し、緑地計画書に定める緑地を適正に維持管理し、保全するよう求める ものとする。
2 市長は、協定締結事業者等に対し、協定の対象となる緑地の維持管理について、管理責任者を定めて おくよう求めるものとする。
(履行の要請等)
第10条 市長は、協定締結事業者等が協定事項に違反していると認めるときは、履行の要請、助言及び指導を 行うものとする。
(協定の変更等)
第11条 協定締結事業者等は、協定事項の変更をしようとするときは、事前に市長に協議するものとする。 2 前項の場合における協定の変更及び変更後の緑地計画の完了については、第5条及び第6条の規定を
準用する。この場合において、変更前の協定書については、廃止したものとみなす。
3 第1項の規定にかかわらず、以下の各号に掲げる場合は、緑地計画を変更の上、当該計画の完了後速 やかに、市長に緑化協定の一部変更に係る届出書(別記第4号様式。第4号、第5号及び第6号について は、緑地計画書を添付するものとする)を提出するものとする。この場合においては、当該届出をもって協 定が変更されたものとみなす。
一 協定締結者の名称
二 協定締結者の所在地の変更
三 緑地の管理責任者の変更
四 百分の一以内の限度で敷地面積が増減する場合(変更後の緑地率が、本要綱に定める基準を
下回らない場合に限る)
五 新たに緑地を設け緑地率を引き上げる場合
六 敷地面積に対して百分の一以内の限度で緑地を削減する場合(変更後の緑地率が、本要綱に
定める基準を下回らない場合に限る) 七 植栽の内容を変更する場合
八 緑地計画の完了期限(事業所開設後は、当該開設の日から1年以内に限る)
九 その他協定事項の軽微な変更又はやむを得ない事由による経過的措置
5 協定締結事業者が、事業の廃止等の理由により緑地計画を廃棄する場合、廃止届出書(別記第6号様 式)を提出するものとする。
6 協定書に定める緑地計画が事実上廃棄されているにも関わらず、協定締結事業者の解散等の理由によ り廃止届出書の提出が困難な場合、市長は、職権により当該協定を廃止することができる。
(他の制度等との調整)
第12条 協定以外の制度等において協定の内容が十分に確保される場合は、市長と協議の上、当該制度等の 適用をもって協定の締結に代えることができるものとする。
(補則)
第13条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、別に定める。 附 則
(施行期日)
1 この要綱は平成20年5月23日から施行する。 (経過措置)
2 改正前の市原市緑の保全および推進に関する条例施行規則及び市原市緑化協定事務取扱規程(以下「改 正前の規則等」という。)に基づき締結した協定及び改正前の規則等により施行の日前に協定締結について市長
への申し入れのなされているものについては、なお従前の例による。
3 前項の規定にかかわらず、緑化協定を締結した事業者等が、設備の増設等の際に、協定に定められた事業 敷地及び緑地の区域を変更しようとするときは、事前に市長に協議しなければならない。
4 前項の場合における協定の締結は、本要綱によるものとする。ただし、当該協定を締結した工場及び事業場 が本要綱の別表第4に掲げる事業敷地内緑地率を満たさない場合においては、工場立地に関する準則(平成10 年大蔵省、厚生省、農林水産省、通商産業省、運輸省告示第1号)の備考及び工場立地法に基づき地域準則を 定める条例(平成18年千葉県条例第35号)第5条の規定を準用する。
5 改正前の規則等に基づき20%以上の緑地率を確保することとして協定を締結している工場及び事業場が、 事業敷地及び緑地の区域を変更し、新たに協定を締結する場合において、緑地率20%を満たさない場合は、そ の不足分の緑地を、概ね5年以内に事業敷地内外において確保するよう努めるものとする。この場合において、市 長は上記の履行状況を確認することとし、緑地の確保が履行されていない場合は事業者等に対し指導及び助言 を行うものとする。
附 則
(施行期日)
1 この要綱は平成25年10月1日から施行する。 (経過措置)
2 この要綱の施行前に、市原市緑の保全および推進に関する条例第5条の規定により締結した協定及び協定 締結について市長への申し入れのなされているものについては、なお従前の例による。
附 則
(施行期日)
1 この要綱は平成26年10月1日から施行する。 (経過措置)
2 この要綱の施行前に、市原市緑の保全および推進に関する条例第5条の規定により締結した協定及び協定 締結について市長への申し入れのなされているものについては、なお従前の例による。
4 前項の場合における協定の締結は、この要綱によるものとする。ただし、当該協定を締結した工場及び事業場 がこの要綱の別表第4に掲げる事業敷地内緑地率を満たさない場合においては、工場立地に関する準則(平成1 0年大蔵省、厚生省、農林水産省、通商産業省、運輸省告示第1号)の備考及び市原市工場立地法地域準則条
例(平成26年市原市条例第27号)の附則の規定を準用する。 附 則
(施行期日)
1 この要綱は平成29年7月1日から施行する。 (経過措置)
2 この要綱の施行前に、市原市緑の保全および推進に関する条例第5条の規定により締結した協定及び協定 締結について市長への申し入れのなされているものについては、なお従前の例による。
別表第1(第2条第1項)
土地の区分 面 積
工場及び事業場用地 一団の土地で、その面積が3,000㎡以上のもの ゴルフ場等の開発事業用地
一団の土地で、その面積が3,000㎡以上の開発事業 宅地開発事業用地(市街化区域内)
宅地開発事業用地(市街化区域外)
その他の開発事業用地
上記以外の土地で、市長が必要と認めるもの。
備考
1 工場及び事業場用地とは、日本標準産業分類の大分類のうち鉱業、建設業、製造業(物品の加工修理業 を含む。)及び電気・ガス・熱供給・水道業を営むために供される用地をいう。
なお、大分類のサービス業のうち、中分類の廃棄物処理業を営むために供される用地も工場及び事業場 用地という。
2 一団の土地とは、連続した一区画内の土地をいう。
ただし、道路、鉄道、水路等により分断されている場合でも、環境保全、生産工程又は管理運営上極めて 密接な関係があり一体をなしていると認められる場合は一団の土地とみなす。
3 工場及び事業場敷地の一部を法人格の異なる関連工場等に貸地している場合は、原則としてそれぞれの 法人の敷地面積を単位面積とするが、全体を一団の工場及び事業場敷地として扱った方が緑化の効果が
発揮されると認められる場合は、一団の工場及び事業場敷地として扱うことができるものとする。
4 工場立地法第4条第1項の規定により公表された工場立地に関する準則第5条(工業団地に工場等を設 置する場合における特例)及び第6条(工場集合地に工場等を設置する場合における特例)の規定が適用さ れる場合は、工場及び事業場用地と当該規定に基づく緑地を一団の土地とみなすことができるものとする。 別表第2(第3条第1項)
区 分 定 義
事業敷地内緑地 事業敷地内の10㎡を超える区画された土地又は建築物屋上等緑化施設(建築 物その他の施設(以下「建築物等施設」という。)に設けられるものであって、当該建
築物等施設の屋上その他の屋外に設けられるものに限る。)であって、樹木又は芝
事業敷地外緑地 1 市原市内に所在し、事業敷地外の概ね100㎡以上の樹木又は芝その他の地被 植物で表面が被われている一団の土地であって、かつ事業者が管理しているも の。
2 その他市長が適当と認めるもの。 別表第3(第3条第2項)
区 分 定 義
樹木による緑地 10㎡を超える区画された土地又は建築物屋上等緑化施設に設けられるもので あって、次の基準のいずれかに適合するもの及び樹冠の面積の大きさからみてこれ と同等であると認められるもの。
1 10㎡あたり高木(成木に達したときの樹高が4m以上の樹木をいう。以下同じ) が1本以上あること。
2 20㎡当たり高木が1本以上及び高木以外の樹木が20本以上あること。 別表第4(第4条)
(1)工場及び事業場
用途地域
緑 地 率 事業敷地内
緑地率 樹木による緑地率 目標総緑地率 ・工業地域及び工業
専用地域(八幡海岸
通、八幡浦1丁目、八
幡浦2丁目、五井海
岸、五井南海岸、千
種海 岸及 び姉 崎海 岸に定めたものに限
る。)(以下「臨海部 区域」という。)
5%以上
事業敷地内で10%以上 (臨海部区域は5%以上) とし、困難な場合は、事業 敷地内外で10%以上(臨 海部区域は5%以上)。た
だし、事業敷地境界線に 面する部分、特に防災上 緩衝効果のある部分に設 置するよう努めること。
将来において、事業敷地内外で
総緑地率を20%以上確保する
よう努めること。
・工 業専用地 域(臨
海部区域を除く。) 10%以上 ・工 業地 域(臨海 部
区域を除く。) ・準工業地域
15%以上
・上記以外の
地域 20%以上
(2)開発事業等
区 分 緑 地 率
ゴルフ場等の開発事業 樹木により、当該開発区域の50%以上
宅地開発事業(市街化区域内) 樹木により、当該開発区域の10%以上
宅地開発事業(市街化区域外) 樹木により、当該開発区域の20%以上
備考
1 事業敷地内緑地率とは、事業敷地内緑地面積の事業敷地面積に対する割合をいう。
2 樹木による緑地率とは、事業敷地内及び事業敷地外のそれぞれの樹木による緑地の合計面積の事業敷地 面積に対する割合をいう。
3 総緑地率とは、事業敷地内緑地及び事業敷地外緑地のそれぞれの面積の合計面積の事業敷地面積に対す る割合をいう。
4 工業専用地域、工業地域、準工業地域とは、都市計画法に基づく用途地域をいう。
5 工場及び事業場の事業敷地が、「臨海部区域」、「工業専用地域(臨海部区域を除く。)」、「工業地域(臨海部 区域を除く。)、準工業地域」、「上記以外の地域」の2以上の区域にわたる場合は、市原市工場立地法地域準則 条例第5条の規定を準用する。
別記
第1号様式(第5条第2項)
緑 地 計 画 書
1 事業所名及び業種名
2 事業敷地(工場及び事業場用地の場合は(3)の用途地域の名称を記入) (1)所在地
(2)面積(A) ㎡ (3)用途地域名
3 緑地の内訳
緑 地 区 分
事業敷地内緑地 事業敷地外緑地 合 計
面積X 緑地率
X/A×100
面積Y 緑地率Y/A×100 面積 Z 緑地率
Z/A×100
合 計 a(b+g) ㎡ % ㎡ % ㎡ %
1 樹木による緑地 b(c+d) (1)既存樹木 c (2)植栽樹木 d(e+f)
ア 地上部 e
イ 屋上等緑化施設 f
2 芝その他の地被植物による緑地 g(h+i)
(1)既存芝地等 h (2)植栽芝地等 I(j+k)
ア 地上部 j
4 緑地設置年度計画
区 分 年度 年度 年度 年度 年度 計
事業敷地内緑地 ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ ㎡
事業敷地外緑地 計
5 緑地の管理責任
管理責任者職名
氏 名
(注) 小数第3位を四捨五入し、第2位止めとする。
添付書類 1 位置図、緑地配置図、緑地求積図、植栽がある場合は植栽配置図
2 事業敷地外緑地にあっては、その土地の管理形態(自社所有等)を明らかにする書 類
(契約書等の写し)及び事業敷地外緑地一覧(所在地、面積、管理形態を記載)
別記
第2号様式(第6条第2項)
緑 地 計 画 完 了 報 告 書
平成 年 月 日
市原市長 様
住 所
氏 名
㊞
平成 年 月 日付けで締結した緑化協定に係る緑地計画が、下記のとおり完了したので緑化 協定実施要綱第6条第2項の規定により報告します。
記
緑 地 区 分
事業敷地内緑地 事業敷地外緑地 合 計
面積X 緑地率
X/A×100
面積Y 緑地率Y/A×100 面積 Z 緑地率
Z/A×100
合 計 a(b+g) ㎡ % ㎡ % ㎡ %
ア 地上部 e
イ 屋上等緑化施設 f
2 芝その他の地被植物による緑地 g(h+i)
(1)既存芝地等 h (2)植栽芝地等 I(j+k)
ア 地上部 j
イ 屋上等緑化施設 k
(注)1 小数第3位を四捨五入し、第2位止めとする。 2 添付図面:緑地配置図、植栽配置図
別記
第3号様式(第7条第1項)
緑 化 協 定 履 行 状 況 報 告 書
平成 年 月 日
市原市長 様
住 所
氏 名
㊞
平成 年 月 日付けで締結した緑化協定に係る履行状況を、緑化協定実施要綱第7条第1項の 規定により下記のとおり報告します。
記
1 事業敷地
(1)所在地
(2)面積(A) ㎡
2 緑地
面積X 緑地率
X/A×100
面積Y 緑地率Y/A×100 面積 Z 緑地率
Z/A×100
合 計 a(b+g) ㎡ % ㎡ % ㎡ %
1 樹木による緑地 b(c+d)
(1)既存樹木 c (2)植栽樹木 d(e+f)
ア 地上部 e
イ 屋上等緑化施設 f
2 芝その他の地被植物による緑地 g(h+i) (1)既存芝地等 h (2)植栽芝地等 I(j+k)
ア 地上部 j
イ 屋上等緑化施設 k
(注)1 上段に現況面積等、下段に協定締結面積等を記入する。 2 小数第3位を四捨五入し、第2位止めとする。
3 添付図面:緑地配置図(締結した緑地配置図と異なる場合は、現況の緑地配置図も添付す る。)
3 現況写真
(注)緑地配置図に写真撮影方向を記入し添付する。 別記
第4号様式(第11条第3項)
緑化協定の一部変更に係る届出書
平成 年 月 日
市原市長 様
住 所 氏 名
印
平成 年 月 日付けで締結した に係る緑化協定の一部を下記のと
おり変更したいので届出します。
記 1 事業所名等
(1) 事業所名
2 変更内容
3 変更理由
別記
第5号様式(第11条第4項)
平成 年 月 日
市原市長 様
(承 継 人) 住 所
氏 名 印
(被 承 継 人) 住 所
氏 名 印
緑化協定に係る地位の承継届
平成 年 月 日付けで締結した に係る緑化協定について、下
記 1.承継年月日
2.承継の原因
3.協定の概要 (1)事業所名
(2)事業所所在地 (3)事業所面積
(4)緑地面積(緑地率)
4.承継後の事業所名
5.緑地の管理責任 (1)管理責任者職名 (2)氏名
(3)電話
別記
第6号様式(第11条第5項)
緑 化 協 定廃止 届 出 書
平成 年 月 日
市原市長 様
(
届出者
)
住 所
平成 年 月 日付けで締結した に係る緑化協定を廃止したいので、次のとお り届出します。
記
1.廃止の理由
2.協定の概要
(1)事業所名
(2)事業所所在地
(3)事業所面積