• 検索結果がありません。

二 谷 亮

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "二 谷 亮"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

− 231 −

徳島県における学校と地域の連携活動

‑小・中・高等学校を事例としてー 教 科 ・領 域 教 育 専 攻

社 会 系コース 二 谷 亮輔

本論では、人口減少や少子高齢化といった地 域を取り巻く環境の変化に伴い、学校と地域の つながりが見直されている中、学校と地域の連 携活動の在り方について考察する。

第1章では、問題の所在と問題の経緯につい

て考察をおこない、全国的な事例についてみて いった。近年、地方において、人口減少や少子 高齢化が進行している。厳しい現状のもと、地 方では地域の活性化が大きな課題となっている。

また、地域だけでなく学校を取り巻く環境も変 化し、学校と地域のつながりが見直されるよう になってきた。これらの状況のもと、学校教育 を中核として、地域の活性化や地域を担う人材 の育成に向けた活動を中心に考察した。

問題の経緯としては、地域や学校を取り巻く 環境の変化に伴い、学校と地域とのつながりが 見直されるようになってきた。当初は、学校と 地域が連携・協働することで子どもの学びを支

える取り組みがおこなわれてきた。しかし、平 成 26年(2014)内閣府に「まち ・ひと ・しごと 創生本部jが設置され、その翌年には、中央教 育審議会が「新しい時代や教育や地方創生の実 現に向けた学校と地域の連携 ・協働の在り方と 今後の推進方策について」という答申を出した。

この答申を受けて、学校と地域が連携 ・協働す ることで子どもの学びを支えるだけでなく 、地 方創生に向けた取り組みも目指されるようにな ったので、ある。

全国的な事例としては、小 ・中学校では、学

指 導 教 員 山 本 準

校と地域が共に学習活動に取り組み、学校の施 設を活用して地域住民が関わる場を作り出して いる。一方、高等学校では、専門性を活かして、

商品開発やイベントの企画、商店街の活性化と いった取り組みが中心におこなわれていた。

第2章では、本論で取り扱う事例である徳島 県における学校と地域の連携活動についてみて いった。小学校の事例として、上勝小学校 上 勝元気プロジェクト"についてみた。 上勝元気 プロジェクト"は、6年生を対象に「ふるさと 教育」の一環として取り組まれていた。上勝町 について学ぶだけでなく、特産品を使用して商 品開発等に取り組んでいるのである。

中学校の事例として、鳴門第一中学校による 鳴門市にある大道銀天街 r100円商店街jへの 出店についてみていった。キャリア教育の一環 として、地域や他校種と連携した起業家教育に 取り組んでいた。そして、大道銀天街 r100円 商庖街」に出屈し、生徒が考えた商品の販売活 動に取り組んで、いたのである。

高等学校の事例として、 小松島西高等学校の 取り組みについてみていった。小松島西高等学 校の商業科では、平成 16年度(2004)から起業 家教育の一環として「ニュービジネス」がスタ ートしている。学校で学んだ知識を実践的な場 で活かすため、商品開発やイベント企画を企業 と連携して取り組んでいた。今では、商業科だ けでなく、同校の他学科も連携しながら地域の イベン トに携わっていたのである。

(2)

− 232 −3章では、研究対象である各学校の活動に ついて調査をおこない、概要把握と分析をおこ なった。上勝小学校では、平成 29年度(2017)

の 上勝元気プロジェクド'で、葉わさびを活 用した「葉っパウンドケーキ」を開発し、上勝 町にある産直庖のいっきゅう茶屋にて販売活動 に取り組んだ。調査により 上勝元気プロジェ クト"の「継続性J 1地域との関係性J 1活動内 容」に関する評価点と課題点が見えてきた。こ のことから、 上勝元気プロジェクト"は、地域 と連携・協働しながら取り組めているが、学校 の働きかけにより地域が連携・協働するといっ た一方向的な活動であることが明らかとなった。

鳴門第一中学校による大道銀天街 1100円商 店 街」への出庖は、文部科学省の「小・中学校 等における起業体験推進事業jに採択された計 画に基づき、平成28年度(2016)のみ実施され、

平 成 29年度(2017)は実施されていなかった。

開き取り調査から、鳴門第一中学校の取り組み に関する課題点が見つかった。 学校として活動 に取り組みたいが中学校の場合は、生徒指導や 進路指導といった多くの仕事があり、取り組む 時間を確保しにくいといった現状も明らかとな った。

小松島西高等学校が関わる fスタジアム学園 祭J1はちはち狸まつりJについて調査をした。

両イベントともに、イベント開始当初から、地 域・企業と連携・協働して取り組んでいた。そ して、継続的に取り組むことによって、地域・

企業との関係性が出来上がっていた。聞き取り および現地調査によって、「継続性J1地域・企 業との関係性J1活動内容jに関する評価点が見 えてきた。これらのことから、小松島西高等学 校の取り組みは、学校と地域・企業が双方向的 に意見を出し合い取り組んでいることがわかっ

た。また、地域のイベントの中心的な役割を担 い、活動に対して明確な目的意識を持ち取り組 むことにより、双方向的な活動になっているこ

とが明らかとなった。

第4章では、学校と地域の連携活動に関する 現状と課題について考察し、それらを踏まえた 上で学校と地域の連携活動の今後の在り方につ いて論じている。現状としては、小学校では地 域学習の一環として、高等学校では専門性を活 かし、地域との連携活動に取り組んでいた。し かし、中学校では中学校ならではの課題を抱え ており、継続的に取り組むことが困難であるこ とが明らかとなった。そして、これまでの研究 を通して、①中学校における活動の困難性②地 域との関係性の2つの課題が見えてきた。

これらの課題を踏まえて、今後の学校と地域 の連携活動の在り方に関して、 「明確な目的意 識を持って取り組む必要性J1活動における校 種間の縦の繋がりの必要性J1継 続 的 に 取 り 組 む必要性」を論じた。上記の3つの必要性を意 識して活動に取り組むことが、学校と地域の関 係性を構築し、双方向的な活動に繋がるととも に、地域の未来を担う人材育成に繋がってくる のではないだろうか。

本論では、徳島県における学校と地域の連携 活動に関して調査・分析をおこない、今後の在 り方について考察してきた。しかし、徳島県に おける全ての小・中・高等学校の活動について 調査・分析を行うことができなかった。したが って、今後も学校と地域の連携活動に注目し、

よりよい学校と地域の連携活動の在り方につい て考えを深めていきたい。そして、中学校教員 として勤めていく上で、地域と連携した教育活 動に取り組み、教育の面から地域を担う人材の 育成と地域の活性化に努めていきたい。

参照

関連したドキュメント

i sheet flow ensemble of countless small streaks ii formation of streaks iii occurrence of initial rills unit stream iv formation of steady rills Rills transform themselves

 左側睾丸.左側睾丸ノ反射測二於テ鰭縞織ニョリテ色マレクルーツノ鰭餓状竈存シ,切片ニテ睾丸ノ約

Effects of age on functional independence measure score gain in stroke patients in kaifukuki rehabilitation ward. Multivariate analysis of improvement and outcome

PowerSever ( PB Edition ) は、 Appeon PowerBuilder 2017 R2 日本語版 Universal Edition で提供される PowerServer を示しており、 .NET IIS

Appeon and other Appeon products and services mentioned herein as well as their respective logos are trademarks or registered trademarks of Appeon Limited.. SAP and other SAP

東医療センター 新生児科部長   長谷川 久弥 先生.. 二酸化炭素

There is a bijection between left cosets of S n in the affine group and certain types of partitions (see Bjorner and Brenti (1996) and Eriksson and Eriksson (1998)).. In B-B,

“Breuil-M´ezard conjecture and modularity lifting for potentially semistable deformations after