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氏 名 西 村 太 郎

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Academic year: 2021

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- 39 -

小規模校の教育実践における展開と課題 高知県を中心として一

専 攻 人 間 教 育 専 攻 コース 人間形成コース 氏 名 西 村 太 郎

研究の目的と方法

2012

4

月に国立教育政策研究所で、「人口 減少社会における学校教育のあり方に関する調 査研究プロジェクト(古新わが立ち上げられた ように、近年日本では、少子化および過疎化に 伴う判交教育のあり方が深刻な問題となってし、

る。学校教育の実施において、判交規模の問題 は重要であり、中でも「小規中期交」と呼ばれる 判;交は全体の

46%

を占める。「小規模校

Jは一

般的に教育不利といったマイナスのイメージを 抱かれる傾向があり、また、設置場所の特性か ら朝交統廃合の対象になり易し

1

と し

1

う問題も含 め、低し活判面を与えられがちである。

本研究は、小規勝 I ¥ 学校における教育実践を 過去の指導案や指導計画書等をもとに分析する と共に、実際にそこで勤務されていた教員への インタビュー調査を行い、それらを比較・検討 することで、小規模校教育の実際と特質及び課 題の解明と、そこで行われていた教育実践が今 後、小規樹交化の進む日本においてどの様な可 能性を有しているかを考察するものである。

各章の要

J

序章では、本研究の目的と方法を述べた上で、

研究の対象を高知県に設定したことを説明した。

これは、筆者が高知県出身で、あった事もあるが、

高知県は県下の小学校の内

7

割を「小規樹交

J

が占め、「へき地校

J

に絞ったとしても

4

割を超 える数値を示すとし、う鞘敷をもった地域で、あっ

指 導 教 員 梶 井 一 暁

た為である。

1

章「学校規模に関する制度的展開」にお いては、そうしりた学校規模の制定に関する法 律として、日公立義務教育諸学校の学級編制及び 教職員定数:の標準に関する法樟」や、「小規模校」

をテーマにするに当たって重要な「へき地校」

を認定する「へき地教育振興法」を中心に各法 制度にっし、て整理・分析し、現在学校規模がど

うの様な状況にあるのかを明らかにした。

2

章「小規 4 期交の教育実践とそのねらし

¥J

では、閉校となった高知県の高知市立御畳瀬小 学校と、四万十市立津野}

11

小物交の

2

つの小学 校を、それぞれ「都市型小規模校」、「へき地盟 小規模校」として分類した上で、両校に保存さ れていた過去の指導案や指導計画書、

PTA

通信 などの各学校資料をもとに、それぞれの小規模 校で行われてきた教育実践を分析・検討し、学 校教育における普遍性と、学校規模や地域の違 いにおける指導計画の特異性を見出した。

3

章「小規模校における教育実践の実情一

教師へのインタビューを通じて一」は、

2

章で

挙げた両小学校に勤務経験のある

2

名の校長に

加え、両校とは対極にある高知市内の大規模校

での勤務経験の豊富な校長の計

3

名に、事前に

質問紙を送った上で、インタビューを行い、資料

からでは見る事の出来ない教育現場の生の声を

収集・分析することで、過去から現代へと続い

ている特交教育において、明交規模という問題

(2)

- 40 - がどの様な影響を与え、どうの様な対策がこう

じられてきたのかを整理した。

考察

本研究の成果として以下の3点を強調したい。

まず1つ目として、「小規模校における地域特 性とマイナスイメージの転換」があげられる。

これは、「学校Jとし1う国家が制定する教育の場 において、地域によりそこで行われている教育 に子どもの学習に支障をきたすほどの消極的な 差が生ずることはないということである。では なぜ、小規模校教育はマイナスのイメージを抱 かれがちなのかと言えば、それには小規模校が 設置されている場所の特性が関係している。「不 便な土地の学判ヰ交丸」でで、ある引規樹交は、「便利な土 地の学校」である大規模校と比較される。学校 や教育実践それ自体とは異なった、その周辺環 境としづ地域差における学校外での環境が、学 校の目指す「学力」とは違った見方をされ、実 際とは異なるイメージを抱かれているのである。

次に、 2つ目として「小規模

1

交における地域 特性の両面」である。小規模校をめぐるイメー ジが、負が正に、正が負になったりするといっ た両面性があるということである。

小規模校は、児童数も勿論であるが、そこに 配置される教員の数も少ない占いった点をはじ めとするた物理的な制約からどうしても自由で はない。この様な状況で教育の質を高めようと するならば、それには自ずと地域の協力が必要

となってくるわけである。田舎であり、児童も 教員も少ない。しかし、その地域の強みを生か し、他では真似できない地域発の教育を行うと いうのは小規模校における学協怪営におけるキ ーポイントだと言える。

最後に、 3つ自として「今後の学校規模にお ける小規模絞のありかたJについてある。これ

については2つの見解がある。まず両方に通ず る観点として、今後学校の適正規模は大きく変 化することが予想される。現在でさえ、小学校 のほぼ半数は小規模校として分類されており、

それらの朝交がそのまま小規模校として有り続 けるには大きな矛盾が生じるという点と、もう

1

つは、「都市型」・「へき地霊山における違いに ついてである。まず、「都市型Jについてだが、

児童数の不均等を改善しなくてはならない。こ れには、「学校選択自由制」としりた現代の状況 に合わせた改善策をこうじる事が学校だけでな く、行政も含め必要と考える。次に「へき地主自 についてである。へき地での統廃合は避けられ ない事実であり、これからも課題として残って いくだろう。しかし、そういった状況で、あるか らこそ、地域全体で子どもの事を真剣に考え、

地域全体で教育を行うとしづ、地域を含めた学 校経営を行い、学校教育の地械化、ひいてはそ こに通っている子ども達に、地域差を始めとす るハンデを物ともしない自信を持たせることが 必要である。

今後の課題

本研究は、過去の資料をもとにした「教育実 践」の分析と、インタビューを通じて分かった 実際の「生の声」を比較・検討することで研究 の目的に迫ろうとしていたが、過去の資料の収 集不足と、筆者自身の教育l設ける経験、矢口識 不足による「教育実践」についての考察が浅く、

不十分な物となっていることが大きな反省点で ある。実際の声として、 3人の校長(大規模校、

へき地型小規模校、都市型小規模校)にお話を 聞く事が出来たのは本研究の大きな強みではあ るが、今後は自身の教育に対する経験と知口識を 充実させ、より一層の資料収集を行うことが今 後の課題であると言える

参照

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